JP2793982B2 - 開閉弁 - Google Patents
開閉弁Info
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- JP2793982B2 JP2793982B2 JP25461295A JP25461295A JP2793982B2 JP 2793982 B2 JP2793982 B2 JP 2793982B2 JP 25461295 A JP25461295 A JP 25461295A JP 25461295 A JP25461295 A JP 25461295A JP 2793982 B2 JP2793982 B2 JP 2793982B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】弁の開閉を制御して流量制御
を行なう開閉弁に関し、特に、薄膜半導体に反応ガスを
用いる場合等の微量な流量制御を行なう開閉弁に関す
る。
を行なう開閉弁に関し、特に、薄膜半導体に反応ガスを
用いる場合等の微量な流量制御を行なう開閉弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気圧シリンダ等への空気の供給
の断続に図13に示す電磁弁が使用されている。これら
電磁弁においては、ソレノイド40内に固定された固定
鉄心41と摺動可能な可動鉄心42とを設け、さらに弁
体43と一体となっている可動鉄心41を弁座44に当
接させる方向に付勢する復帰バネ45を備える構成にな
っている。そしてソレノイド40に通電してこれを励磁
させると、可動鉄心42は復帰バネ45の弾拡力に抗し
て固定鉄心41に吸引されるので、弁体43が弁座44
から離間されて開弁する。また、ソレノイド40の通電
をオフすると、復帰バネ45の弾拡力により可動鉄心4
2が固定鉄心41から引き離され、弁体43が弁座44
に当接し閉弁する。
の断続に図13に示す電磁弁が使用されている。これら
電磁弁においては、ソレノイド40内に固定された固定
鉄心41と摺動可能な可動鉄心42とを設け、さらに弁
体43と一体となっている可動鉄心41を弁座44に当
接させる方向に付勢する復帰バネ45を備える構成にな
っている。そしてソレノイド40に通電してこれを励磁
させると、可動鉄心42は復帰バネ45の弾拡力に抗し
て固定鉄心41に吸引されるので、弁体43が弁座44
から離間されて開弁する。また、ソレノイド40の通電
をオフすると、復帰バネ45の弾拡力により可動鉄心4
2が固定鉄心41から引き離され、弁体43が弁座44
に当接し閉弁する。
【0003】このようなソレノイドを利用した開閉弁の
他に、駆動手段に更に応答性のよい圧電素子を用いたも
のがある。そこで、圧電素子を利用した一般的な開閉弁
を図14に示す。これは、圧電素子51に連結棒52に
よって連結された弁体53が、弁座54に当接する方向
にスプリング55によって付勢された構成を有する開閉
弁である。そして、圧電素子51へパルスを印加するこ
とにより歪を起こし連結棒52を介して弁座53の上下
動が操作される。
他に、駆動手段に更に応答性のよい圧電素子を用いたも
のがある。そこで、圧電素子を利用した一般的な開閉弁
を図14に示す。これは、圧電素子51に連結棒52に
よって連結された弁体53が、弁座54に当接する方向
にスプリング55によって付勢された構成を有する開閉
弁である。そして、圧電素子51へパルスを印加するこ
とにより歪を起こし連結棒52を介して弁座53の上下
動が操作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ソレノイドや圧電素子を利用した開閉弁は、これらを高
速で駆動させると、弁座と弁体との強い衝撃により接触
表面が損傷してしまうといったことが起きる。これは、
開閉弁自体の耐久性を低下させる原因となっている。ま
た、このような衝撃により弁座にパーティクルが発生す
ると、流体の漏れ等が発生して1回の動作で制御する流
量が不安定になってしまう。このことは、1回の動作で
0.5×10-3(cm3 )から5.0×10-3(cm
3 )の微量流を取り扱う開閉弁にとって、その信頼性に
大きく影響するものである。
ソレノイドや圧電素子を利用した開閉弁は、これらを高
速で駆動させると、弁座と弁体との強い衝撃により接触
表面が損傷してしまうといったことが起きる。これは、
開閉弁自体の耐久性を低下させる原因となっている。ま
た、このような衝撃により弁座にパーティクルが発生す
ると、流体の漏れ等が発生して1回の動作で制御する流
量が不安定になってしまう。このことは、1回の動作で
0.5×10-3(cm3 )から5.0×10-3(cm
3 )の微量流を取り扱う開閉弁にとって、その信頼性に
大きく影響するものである。
【0005】そこで、本発明は、このような問題を回避
した信頼性及び耐久性の高い流体制御を行うべく、閉弁
時の弁体と弁座の衝撃をやわらげて接触表面に生じる損
傷を防止した開閉弁を提供することを目的とする。
した信頼性及び耐久性の高い流体制御を行うべく、閉弁
時の弁体と弁座の衝撃をやわらげて接触表面に生じる損
傷を防止した開閉弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の開閉弁は、弁本
体に形成された入力ポートと出力ポートとを連通する微
小流路の弁孔を備えた弁座と、前記弁本体内に配設され
微小流路の連通孔が形成された弁体と、前記弁体を駆動
する駆動手段とを有し、前記駆動手段の高速駆動による
閉弁の際、空気の膜(以下、「スクィーズ膜」という)
を生じさせることを特徴とするものである。また、本発
明の開閉弁は、前記駆動手段が、高い周波数のパルス信
号で駆動する圧電素子、又はソレノイドであることが望
ましい。
体に形成された入力ポートと出力ポートとを連通する微
小流路の弁孔を備えた弁座と、前記弁本体内に配設され
微小流路の連通孔が形成された弁体と、前記弁体を駆動
する駆動手段とを有し、前記駆動手段の高速駆動による
閉弁の際、空気の膜(以下、「スクィーズ膜」という)
を生じさせることを特徴とするものである。また、本発
明の開閉弁は、前記駆動手段が、高い周波数のパルス信
号で駆動する圧電素子、又はソレノイドであることが望
ましい。
【0007】また、本発明の開閉弁は、前記弁座に形成
された弁孔と前記弁体に形成された連通孔が、互いに重
畳しない位置に形成されていることが望ましい。また、
本発明の開閉弁は、弁座に形成された弁孔と弁体に形成
された連通孔とが、前記駆動手段の駆動によって閉弁す
る際に、弁体へかかるすきま内圧力と周辺圧力との差圧
が、弁体に対して閉弁方向へかかる駆動手段による駆動
力と入力ポートから供給される流体による流体圧力より
大きくなる関係にあるものである。
された弁孔と前記弁体に形成された連通孔が、互いに重
畳しない位置に形成されていることが望ましい。また、
本発明の開閉弁は、弁座に形成された弁孔と弁体に形成
された連通孔とが、前記駆動手段の駆動によって閉弁す
る際に、弁体へかかるすきま内圧力と周辺圧力との差圧
が、弁体に対して閉弁方向へかかる駆動手段による駆動
力と入力ポートから供給される流体による流体圧力より
大きくなる関係にあるものである。
【0008】本発明の開閉弁は、駆動手段の駆動に連動
して弁の開閉を行なうものであり、駆動手段によって開
弁すると、入力ポートから弁体に形成された連通孔を通
ってその弁体と弁座のすきまに流れ込んだ流体は、弁体
の閉弁動作によって弁座に形成された弁孔を通って出力
ポートへ流出する。ところが、駆動された弁体が弁座に
急速に接近すると、開弁時に弁体と弁座の間のすきまに
流入した流体は、閉弁時に一気に弁座の弁孔を通って出
力ポートへ流出することはなく、弁体と弁座によって圧
縮され、その流体によってスクィーズ膜が構成され、急
激な衝突を回避するダンパーとして作用する。また、本
発明の開閉弁は、駆動手段として設けられた圧電素子、
又はソレノイドが弁体を高速に駆動するが、弁体と弁座
によって圧縮された流体によってスクィーズ膜がダンパ
ーとして作用する。
して弁の開閉を行なうものであり、駆動手段によって開
弁すると、入力ポートから弁体に形成された連通孔を通
ってその弁体と弁座のすきまに流れ込んだ流体は、弁体
の閉弁動作によって弁座に形成された弁孔を通って出力
ポートへ流出する。ところが、駆動された弁体が弁座に
急速に接近すると、開弁時に弁体と弁座の間のすきまに
流入した流体は、閉弁時に一気に弁座の弁孔を通って出
力ポートへ流出することはなく、弁体と弁座によって圧
縮され、その流体によってスクィーズ膜が構成され、急
激な衝突を回避するダンパーとして作用する。また、本
発明の開閉弁は、駆動手段として設けられた圧電素子、
又はソレノイドが弁体を高速に駆動するが、弁体と弁座
によって圧縮された流体によってスクィーズ膜がダンパ
ーとして作用する。
【0009】また、本発明の開閉弁は、入力ポートから
流入した流体は、前記弁座に形成された弁孔と互いに重
畳しない位置に形成された連通孔を通ってその弁体と弁
座のすきまに流れ込み、閉弁時にスクィーズ膜を構成し
急激な衝突を回避するダンパーとして作用する。また、
本発明の開閉弁は、弁座に形成された弁孔及び、弁体に
形成された連通孔が、前記駆動手段の駆動によって閉弁
する際、弁体へかかるすきま内圧力から周辺圧力の差を
とった差圧が、弁体に対して閉弁方向へかかる駆動力と
入力ポートから供給される流体による流体圧力より大き
くなる関係にある場合に、弁体と弁座の間に存在する流
体が圧縮されてスクィーズ膜を発生し、急激な衝突を回
避するダンパーとして作用する。
流入した流体は、前記弁座に形成された弁孔と互いに重
畳しない位置に形成された連通孔を通ってその弁体と弁
座のすきまに流れ込み、閉弁時にスクィーズ膜を構成し
急激な衝突を回避するダンパーとして作用する。また、
本発明の開閉弁は、弁座に形成された弁孔及び、弁体に
形成された連通孔が、前記駆動手段の駆動によって閉弁
する際、弁体へかかるすきま内圧力から周辺圧力の差を
とった差圧が、弁体に対して閉弁方向へかかる駆動力と
入力ポートから供給される流体による流体圧力より大き
くなる関係にある場合に、弁体と弁座の間に存在する流
体が圧縮されてスクィーズ膜を発生し、急激な衝突を回
避するダンパーとして作用する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る開閉弁の実施
形態を図面を参照して説明する。図1は本実施例の開閉
弁の断面図である。まず、開閉弁1の全体の構成につい
て説明する。開閉弁1の本体2凸部の内部には、ピエゾ
素子を内蔵する圧電素子3が挿入されている。そして、
本体2凸部の上端中央には、アジャスタ4が設けられ圧
電素子3の上下方向の位置の微調整ができるようになっ
ている。
形態を図面を参照して説明する。図1は本実施例の開閉
弁の断面図である。まず、開閉弁1の全体の構成につい
て説明する。開閉弁1の本体2凸部の内部には、ピエゾ
素子を内蔵する圧電素子3が挿入されている。そして、
本体2凸部の上端中央には、アジャスタ4が設けられ圧
電素子3の上下方向の位置の微調整ができるようになっ
ている。
【0011】また、圧電素子3のピエゾ素子に伸縮信号
を印加するケーブル5は、本体2凸部先端から延設する
ように取り付けられ、図示しない駆動回路に接続されて
いる。ところで、このピエゾ素子は、電圧信号の印加に
より伸縮するので、かかる伸縮作用にともない圧電素子
3の下端の位置が上下するようになっている。弁体6
は、復帰バネ7の弾拡力により弁座8に押圧される形で
本体2の内部に挿入されている。弁座8を分けて、本体
2の内部は下室9と上室10とが形成されている。そし
て、下室9には入力ポート11が、上室10には出力ポ
ート12が設けられ、図示しない流体源および負荷に接
続されている。
を印加するケーブル5は、本体2凸部先端から延設する
ように取り付けられ、図示しない駆動回路に接続されて
いる。ところで、このピエゾ素子は、電圧信号の印加に
より伸縮するので、かかる伸縮作用にともない圧電素子
3の下端の位置が上下するようになっている。弁体6
は、復帰バネ7の弾拡力により弁座8に押圧される形で
本体2の内部に挿入されている。弁座8を分けて、本体
2の内部は下室9と上室10とが形成されている。そし
て、下室9には入力ポート11が、上室10には出力ポ
ート12が設けられ、図示しない流体源および負荷に接
続されている。
【0012】更に、この開閉弁1には本発明の特徴であ
る微小流路が弁体6及び弁座8に形成されている。その
弁体6に形成された連通孔15は、同一円周上に等間隔
に配設されている。そして、弁座8に形成された弁孔1
6は、弁体6の連通孔15と同じように同一円周上に複
数の円筒孔が等間隔に配設されている。なお、弁体6の
連通孔15と弁座8の弁孔16とがお互いに重畳されな
いように、弁孔16が配設される円周の半径が小さくな
るように形成されている。一方、弁体6の外径は、下室
9の内径より小さいので、下室9の内壁との間に周辺隙
間17が設けられている。また、弁座8には、弁孔16
が形成された箇所が下方に隆起するように1〜2μmの
高さの突起が設けられている。この様子を図3の部分斜
視図に示す。
る微小流路が弁体6及び弁座8に形成されている。その
弁体6に形成された連通孔15は、同一円周上に等間隔
に配設されている。そして、弁座8に形成された弁孔1
6は、弁体6の連通孔15と同じように同一円周上に複
数の円筒孔が等間隔に配設されている。なお、弁体6の
連通孔15と弁座8の弁孔16とがお互いに重畳されな
いように、弁孔16が配設される円周の半径が小さくな
るように形成されている。一方、弁体6の外径は、下室
9の内径より小さいので、下室9の内壁との間に周辺隙
間17が設けられている。また、弁座8には、弁孔16
が形成された箇所が下方に隆起するように1〜2μmの
高さの突起が設けられている。この様子を図3の部分斜
視図に示す。
【0013】そこで、図1に示すように弁座8と弁体6
とが当接するときは、弁座8のすべての弁孔16は弁体
6によって遮断されている。そのため、この状態では下
室9と上室10との連通は遮断されて弁は閉状態であ
る。そして図2に示すように、弁座8と弁体6とが離間
しているときには、弁座8と弁体6との間にギャップが
生じ、下室9と上室10との連通が回復する。ここで、
圧電素子3の変位量は40μmであるので、開弁時にお
ける弁体6と弁座8との間のギャップも40μmであ
る。入力ポート11から、下室9、弁体6の連通孔15
または周辺隙間17、弁座8と弁体6との間のギャッ
プ、弁座8の弁孔16、そして上室10を経由して出力
ポート12まで連通している。すなわち、弁は開状態と
なる。
とが当接するときは、弁座8のすべての弁孔16は弁体
6によって遮断されている。そのため、この状態では下
室9と上室10との連通は遮断されて弁は閉状態であ
る。そして図2に示すように、弁座8と弁体6とが離間
しているときには、弁座8と弁体6との間にギャップが
生じ、下室9と上室10との連通が回復する。ここで、
圧電素子3の変位量は40μmであるので、開弁時にお
ける弁体6と弁座8との間のギャップも40μmであ
る。入力ポート11から、下室9、弁体6の連通孔15
または周辺隙間17、弁座8と弁体6との間のギャッ
プ、弁座8の弁孔16、そして上室10を経由して出力
ポート12まで連通している。すなわち、弁は開状態と
なる。
【0014】次に、弁の開閉時にその弁に作用する流体
について説明する。本実施の形態では、圧電素子3が伸
びて弁体6が復帰バネ7の弾拡力に抗して下がると、弁
体6と弁座8との間のギャップ、即ちすきま18が負圧
となる。そこで、入力ポート11から下室9内に流入し
た空気が、連通孔15と周辺隙間17からそのすきま1
8内に入り込み、40μm下降した後圧電素子3の縮作
用により弁体6は上昇して弁座8に当接する。このよう
な圧電素子3を利用した弁の開閉は0.005secと
いった高速で行なわれる。
について説明する。本実施の形態では、圧電素子3が伸
びて弁体6が復帰バネ7の弾拡力に抗して下がると、弁
体6と弁座8との間のギャップ、即ちすきま18が負圧
となる。そこで、入力ポート11から下室9内に流入し
た空気が、連通孔15と周辺隙間17からそのすきま1
8内に入り込み、40μm下降した後圧電素子3の縮作
用により弁体6は上昇して弁座8に当接する。このよう
な圧電素子3を利用した弁の開閉は0.005secと
いった高速で行なわれる。
【0015】このような高速で弁体が駆動した場合に
は、特に気密性を重視する点からも弁体と弁座を密に当
接する必要から弁座に弁体が勢いよくたたきつけられ
る。ところが、本実施の形態の開閉弁では、閉弁時に弁
体6が弁座8に急速に近づいたとしても、すきま18内
の空気の流出経路が微小流路である弁座8の弁孔16に
制限される。そのため、弁体6と弁座8とが急速に接近
すると、すきま18内で圧縮された空気によってスクィ
ーズ膜が瞬間的に形成される。従って、すきま18内で
圧縮された空気がスクィーズ膜となってダンパーとして
作用し、弁体6と弁座8との衝撃をやわらげることとな
る(これを「スクィーズ効果」という)。一方、本実施
の形態では、スクィーズ膜の存在によって弁体6と弁座
8とが密接に当接することなく空気が漏れるのを避ける
ため、弁座8が弁体6との間の突起との当接により弁孔
16を塞ぐようにしている。
は、特に気密性を重視する点からも弁体と弁座を密に当
接する必要から弁座に弁体が勢いよくたたきつけられ
る。ところが、本実施の形態の開閉弁では、閉弁時に弁
体6が弁座8に急速に近づいたとしても、すきま18内
の空気の流出経路が微小流路である弁座8の弁孔16に
制限される。そのため、弁体6と弁座8とが急速に接近
すると、すきま18内で圧縮された空気によってスクィ
ーズ膜が瞬間的に形成される。従って、すきま18内で
圧縮された空気がスクィーズ膜となってダンパーとして
作用し、弁体6と弁座8との衝撃をやわらげることとな
る(これを「スクィーズ効果」という)。一方、本実施
の形態では、スクィーズ膜の存在によって弁体6と弁座
8とが密接に当接することなく空気が漏れるのを避ける
ため、弁座8が弁体6との間の突起との当接により弁孔
16を塞ぐようにしている。
【0016】以上、このような構成による本実施の形態
の開閉弁は、弁体の駆動に圧電素子を用いたので高速で
応答できるようになった。また、閉弁時には弁体と弁座
との間の空気によってスクィーズ膜がダンパーとして作
用するスクィーズ効果により、弁体6や弁座8の損傷を
低減することができるようになった。そのため、安定し
た流量制御が可能となり、開閉弁自体の耐久時間も伸び
る等コスト削減にも寄与することとなった。また、急激
な衝突を防止することによって、弁体が弁座に当たると
きの衝撃音も防止できた。
の開閉弁は、弁体の駆動に圧電素子を用いたので高速で
応答できるようになった。また、閉弁時には弁体と弁座
との間の空気によってスクィーズ膜がダンパーとして作
用するスクィーズ効果により、弁体6や弁座8の損傷を
低減することができるようになった。そのため、安定し
た流量制御が可能となり、開閉弁自体の耐久時間も伸び
る等コスト削減にも寄与することとなった。また、急激
な衝突を防止することによって、弁体が弁座に当たると
きの衝撃音も防止できた。
【0017】次に、上記開閉弁の具体的な実験例につい
て説明する。図4は、実験に使用した開閉弁を示す断面
図である。本実験例の開閉弁は、本体21の中心に配設
された圧電素子22にシャフト23を介して弁体24が
係設されている。そのシャフト23は、ベアリング25
を中央に備えた弁座26を貫くようにして設けられ、圧
電素子22の伸縮によって、弁体24が弁座26に接離
するよう構成されている。また、本体21には入力ポー
ト27と出力ポート28が形成されており、入力ポート
27は弁体24の可動可能な空間である第1室29に連
通され、出力ポート28は弁座26と本体21との間に
形成されたドーナッツ形状の第2室30に連通されてい
る。そして、第1室29と第2室30とは、弁体24に
形成された連通孔31、弁体24と本体21との間の周
辺隙間32、更に弁座26に形成された弁孔33とによ
ってつながっている。
て説明する。図4は、実験に使用した開閉弁を示す断面
図である。本実験例の開閉弁は、本体21の中心に配設
された圧電素子22にシャフト23を介して弁体24が
係設されている。そのシャフト23は、ベアリング25
を中央に備えた弁座26を貫くようにして設けられ、圧
電素子22の伸縮によって、弁体24が弁座26に接離
するよう構成されている。また、本体21には入力ポー
ト27と出力ポート28が形成されており、入力ポート
27は弁体24の可動可能な空間である第1室29に連
通され、出力ポート28は弁座26と本体21との間に
形成されたドーナッツ形状の第2室30に連通されてい
る。そして、第1室29と第2室30とは、弁体24に
形成された連通孔31、弁体24と本体21との間の周
辺隙間32、更に弁座26に形成された弁孔33とによ
ってつながっている。
【0018】次に、弁体24及び弁座26について詳細
に説明する。図5は、弁体24の一部を示した図であ
り、(a)は断面図、(b)は下方平面図である。一
方、図6は、弁座26の一部を示した図であり、(a)
は上部平面図であり、(b)は断面図である。弁体24
及び弁座26の両者には、接触表面に円環状の溝24
a,26aがぞれぞれ形成されている。弁体24は、周
辺隙間32の寸法を取って半径27mmの盤形状をな
し、その下面に15mmの内径に17mmの外径寸法か
らなる溝24aが形成されている。そして、弁体24を
貫くように18個の連通孔31が20゜間隔で等設され
ている。その一方、弁座26は、その上面に21mmの
内径に23mmの外径寸法からなる溝26aが形成され
ている。そして、同じように18個の弁孔33が20゜
間隔で等設され、第2室30に連通するように形成され
ている。
に説明する。図5は、弁体24の一部を示した図であ
り、(a)は断面図、(b)は下方平面図である。一
方、図6は、弁座26の一部を示した図であり、(a)
は上部平面図であり、(b)は断面図である。弁体24
及び弁座26の両者には、接触表面に円環状の溝24
a,26aがぞれぞれ形成されている。弁体24は、周
辺隙間32の寸法を取って半径27mmの盤形状をな
し、その下面に15mmの内径に17mmの外径寸法か
らなる溝24aが形成されている。そして、弁体24を
貫くように18個の連通孔31が20゜間隔で等設され
ている。その一方、弁座26は、その上面に21mmの
内径に23mmの外径寸法からなる溝26aが形成され
ている。そして、同じように18個の弁孔33が20゜
間隔で等設され、第2室30に連通するように形成され
ている。
【0019】このような構成の開閉弁は上記実施の形態
に示したものと同様、圧電素子22が印加されるパルス
電圧によって伸縮歪を起こし、それに連動して弁体24
が上下して弁の開閉を行なう。そして、弁体24が上昇
して開弁状態となったときには、入力ポート27から第
1室29へ供給された空気は、連通孔31及び周辺隙間
32を通って更に弁孔33から第2室30へ流れ込み、
出力ポート28から弁外へ流出される。一方、閉弁のた
め弁体24の下降では、弁座26との間の空気が、弁体
24の駆動速度に伴って弁孔33から流出しきらずにス
クィーズ膜となってダンパーとして作用する。
に示したものと同様、圧電素子22が印加されるパルス
電圧によって伸縮歪を起こし、それに連動して弁体24
が上下して弁の開閉を行なう。そして、弁体24が上昇
して開弁状態となったときには、入力ポート27から第
1室29へ供給された空気は、連通孔31及び周辺隙間
32を通って更に弁孔33から第2室30へ流れ込み、
出力ポート28から弁外へ流出される。一方、閉弁のた
め弁体24の下降では、弁座26との間の空気が、弁体
24の駆動速度に伴って弁孔33から流出しきらずにス
クィーズ膜となってダンパーとして作用する。
【0020】このような開閉弁を使用して行なった実験
結果について説明する。実験での弁の開閉は、0.00
5secで行なわれる。先ず、図7は、加振振幅を3.
0,4.0,5.0(μm)と変化させた場合の経時変
化を示した図であり、縦軸に排出量をとり横軸に時間を
とってある。この結果より、加振振幅が増加すると弁体
24が効果してくる際の速度が速くなるため、より大き
なすきまでスクィーズ効果が現れるようになることが分
かる。また、スクィーズ膜の剛性に起因する弁体24の
微小振動の振動数は加振振幅が大きいほど小さいことが
分かる。これはスクィーズ膜の厚さが加振振幅が大きい
ほど厚くなるため、その分スクィーズ膜の剛性値は低下
するものと考えられる。
結果について説明する。実験での弁の開閉は、0.00
5secで行なわれる。先ず、図7は、加振振幅を3.
0,4.0,5.0(μm)と変化させた場合の経時変
化を示した図であり、縦軸に排出量をとり横軸に時間を
とってある。この結果より、加振振幅が増加すると弁体
24が効果してくる際の速度が速くなるため、より大き
なすきまでスクィーズ効果が現れるようになることが分
かる。また、スクィーズ膜の剛性に起因する弁体24の
微小振動の振動数は加振振幅が大きいほど小さいことが
分かる。これはスクィーズ膜の厚さが加振振幅が大きい
ほど厚くなるため、その分スクィーズ膜の剛性値は低下
するものと考えられる。
【0021】図8は、加振振幅を5.0μmとして、加
振周波数を250,500,1000(Hz)と変化さ
せたものを示した図である。開閉弁には軸外周部から空
気の漏れを防ぐために、弁座26の外周部にOリング3
4を装着している。従って、そのOリング34の影響に
よって軸の運動が阻害され、周波数が低い場合には、立
ち上がり時の軸の運動変位が正弦波状から変形するとい
う現象が現れた。よって、弁体24の運動も正弦波状に
はなっていないが、定性的な傾向はこ実験結果から十分
観察でき、加振周波数が小さくなるにつれてスクィーズ
効果による微小な振動の振幅は小さくなっている。ま
た、スクィーズ効果の現れるすきまは、実験した加振周
波数の範囲内ではさほど変化しないことが分かった。
振周波数を250,500,1000(Hz)と変化さ
せたものを示した図である。開閉弁には軸外周部から空
気の漏れを防ぐために、弁座26の外周部にOリング3
4を装着している。従って、そのOリング34の影響に
よって軸の運動が阻害され、周波数が低い場合には、立
ち上がり時の軸の運動変位が正弦波状から変形するとい
う現象が現れた。よって、弁体24の運動も正弦波状に
はなっていないが、定性的な傾向はこ実験結果から十分
観察でき、加振周波数が小さくなるにつれてスクィーズ
効果による微小な振動の振幅は小さくなっている。ま
た、スクィーズ効果の現れるすきまは、実験した加振周
波数の範囲内ではさほど変化しないことが分かった。
【0022】図9は、下の表に示すように弁体24の寸
法をタイプ1とタイプ2とに区別したものの特性を比較
して示した図である。
法をタイプ1とタイプ2とに区別したものの特性を比較
して示した図である。
【0023】
【表1】
【0024】これは、タイプ2がタイプ1に比べて弁体
24の面積が小さくなっている。従って、図に見られる
ようにスクィーズ効果の現れるすきまが、タイプ1に比
べてかなり小さい値となっている。また、弁座26に当
接して整定するまでの時間も短く、約2msecとなっ
ている。よって、弁体24の応答性を高めるためには、
弁座の面積を小さくする方がよいことが分かる。しか
し、衝撃を減ずるという意味では、弁体24の面積は大
きくとる方がよく、これらの値についてはどのような制
御弁を設計するかによって変わってくるものと考える。
このように、弁体24の運動を実験的に示したが、運動
変位を見る限りスクィーズ膜がダンパーとして作用し
て、その弁体24の衝撃力を低減していることが推測さ
れる。
24の面積が小さくなっている。従って、図に見られる
ようにスクィーズ効果の現れるすきまが、タイプ1に比
べてかなり小さい値となっている。また、弁座26に当
接して整定するまでの時間も短く、約2msecとなっ
ている。よって、弁体24の応答性を高めるためには、
弁座の面積を小さくする方がよいことが分かる。しか
し、衝撃を減ずるという意味では、弁体24の面積は大
きくとる方がよく、これらの値についてはどのような制
御弁を設計するかによって変わってくるものと考える。
このように、弁体24の運動を実験的に示したが、運動
変位を見る限りスクィーズ膜がダンパーとして作用し
て、その弁体24の衝撃力を低減していることが推測さ
れる。
【0025】図10は、開閉弁を用いて行なった耐久試
験の結果を示した図である。具体的には、弁体24及び
弁座26の損傷状況を調べるために、弁体24を所定回
数づつ延べ200万回の開閉動作を行なった際の動作1
回当りの平均流量を示した図である。ここで、グラフA
は上記表のタイプ1の開閉弁を示したものであり、グラ
フBがタイプ2の開閉弁を示したものである。これよ
り、開閉回数の増加に伴なって多少のばらつきはあるも
のの、ほぼ一定の値を保っているといえる。このこと
は、いずれの開閉弁も弁の接触面が200万回の開閉で
も損傷せず、スクィーズ膜が衝撃力の低減に有効に作用
していることを示している。実際、200万回の開閉動
作の後に見た弁体24及び弁座26の表面には、判定で
きるような損傷は観察できなかった。
験の結果を示した図である。具体的には、弁体24及び
弁座26の損傷状況を調べるために、弁体24を所定回
数づつ延べ200万回の開閉動作を行なった際の動作1
回当りの平均流量を示した図である。ここで、グラフA
は上記表のタイプ1の開閉弁を示したものであり、グラ
フBがタイプ2の開閉弁を示したものである。これよ
り、開閉回数の増加に伴なって多少のばらつきはあるも
のの、ほぼ一定の値を保っているといえる。このこと
は、いずれの開閉弁も弁の接触面が200万回の開閉で
も損傷せず、スクィーズ膜が衝撃力の低減に有効に作用
していることを示している。実際、200万回の開閉動
作の後に見た弁体24及び弁座26の表面には、判定で
きるような損傷は観察できなかった。
【0026】以上のような実験結果に基づいて次のよう
なことが明らかになった。 1) 弁体24を圧電素子によって駆動させることによ
って、高速かつ安定して応答することが確かめられた。
なお、弁体24が弁座26上に整定するまでの時間はタ
イプ1で5msec、タイプ2で2msec程度の時間
が得られた。 2) 連通孔を通って流体の流れを制御するので、動作
1回当りの排出流量を最小0.5μl〜0.9μl程度
に制御することができる。また、弁体24の開閉の動作
回数を変えることにより、単位時間当りの流量を制御す
ることができる。 3) 弁体24が弁座26に接触する際、スクィーズ膜
が衝突の衝撃力を低減し、弁表面の損傷防止に有効に作
用していることが確認できた。
なことが明らかになった。 1) 弁体24を圧電素子によって駆動させることによ
って、高速かつ安定して応答することが確かめられた。
なお、弁体24が弁座26上に整定するまでの時間はタ
イプ1で5msec、タイプ2で2msec程度の時間
が得られた。 2) 連通孔を通って流体の流れを制御するので、動作
1回当りの排出流量を最小0.5μl〜0.9μl程度
に制御することができる。また、弁体24の開閉の動作
回数を変えることにより、単位時間当りの流量を制御す
ることができる。 3) 弁体24が弁座26に接触する際、スクィーズ膜
が衝突の衝撃力を低減し、弁表面の損傷防止に有効に作
用していることが確認できた。
【0027】このような構成による本実施の形態の開閉
弁は、弁体の駆動に圧電素子を用いたので高速で応答で
きるようになった。また、閉弁時には弁体と弁座との間
の空気によってスクィーズ膜がダンパーとして作用する
スクィーズ効果により、弁体6や弁座8の損傷を低減す
ることができるようになった。
弁は、弁体の駆動に圧電素子を用いたので高速で応答で
きるようになった。また、閉弁時には弁体と弁座との間
の空気によってスクィーズ膜がダンパーとして作用する
スクィーズ効果により、弁体6や弁座8の損傷を低減す
ることができるようになった。
【0028】ところで、このように加振振幅や加振周波
数を変化させることによて、あるいは弁体の寸法を区別
したものを用いて測定を行なった結果、弁体と弁座との
間にスクィーズ膜が存在することが確認でき、弁体や弁
座に生じる損傷を防止するスクィーズ効果が有効に機能
していることが実証された。そこで、このようなスクィ
ーズ効果を奏する弁の運動特性を論理的に示してみる。
解析するにあたりすきま18内の流体の流れの条件を、
圧縮性層流で粘性が支配的であり等温変化と仮定すれ
ば、すきま18を支配するレイノルズ方程式及び弁体2
4の運動方程式は、無次元化した形で次のように表わせ
れる。但し、弁体24の下方へかかる力をf1、上方へ
かかる力をf2とした場合、
数を変化させることによて、あるいは弁体の寸法を区別
したものを用いて測定を行なった結果、弁体と弁座との
間にスクィーズ膜が存在することが確認でき、弁体や弁
座に生じる損傷を防止するスクィーズ効果が有効に機能
していることが実証された。そこで、このようなスクィ
ーズ効果を奏する弁の運動特性を論理的に示してみる。
解析するにあたりすきま18内の流体の流れの条件を、
圧縮性層流で粘性が支配的であり等温変化と仮定すれ
ば、すきま18を支配するレイノルズ方程式及び弁体2
4の運動方程式は、無次元化した形で次のように表わせ
れる。但し、弁体24の下方へかかる力をf1、上方へ
かかる力をf2とした場合、
【0029】
【式1】
【0030】を満足する「すきま内圧力P」を求める。
このような場合に、弁体24が単体で運動するためであ
る。即ち、弁体24を弁座26に当接させようとする圧
電素子22の駆動に反し、弁座26との間にスクィーズ
膜が形成されダンパーとして作用するため、弁体24が
弁座26に当接するのに圧電素子22の駆動に追従する
ことなく単体の運動をする。
このような場合に、弁体24が単体で運動するためであ
る。即ち、弁体24を弁座26に当接させようとする圧
電素子22の駆動に反し、弁座26との間にスクィーズ
膜が形成されダンパーとして作用するため、弁体24が
弁座26に当接するのに圧電素子22の駆動に追従する
ことなく単体の運動をする。
【0031】
【式2】
【0032】
【式3】 h :弁体と弁座とのすきま h0 :代表すきま(ここではh0 =1μm) H :無次元すきま(H=h/h0 ) m :弁体質量 P :すきま内圧力 Pa :周囲圧力 Ps :給気圧力 ra :弁体外側溝径 rs :弁体内側穴径 R :無次元半径方向座標(R=r/rs ) μ :差動流体粘性係数 τ :無次元時間 そこで、式2を計算してその結果をグラフに示すと、図
示しないが図6乃至図8に示したとほぼ同様な結果を示
した。従って、開閉弁は上記式に基づいて設計すること
ができる。
示しないが図6乃至図8に示したとほぼ同様な結果を示
した。従って、開閉弁は上記式に基づいて設計すること
ができる。
【0033】なお、以上のように本発明にかかる開閉弁
の実施の形態及び実験例について説明したが、本発明は
これらに限定されるものではなくその趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形
態及び実験例の開閉弁では、駆動手段に圧電素子を使用
したが、図11に示すようにソレノイド35を使用して
もよい。また、上記実施の形態及び実験例の開閉弁で
は、弁体及び弁座に形成された連通孔が円周上に等設さ
れた円筒孔であったが、円周上に形成された長孔状の連
通孔であってもよい。また、実施の形態等では円周上に
形成した連通孔を1周にしたが、更に2周、3周に形成
してもよい。また、上記実施の形態では空気を示して説
明したが、更に別のガスや液体であってもかまわない。
更に、弁体にかかる圧力が均等で水平に上下動できるな
らば、連通孔を必ずしも円周上に形成する必要はなく、
例えば放射状に形成してもよい。
の実施の形態及び実験例について説明したが、本発明は
これらに限定されるものではなくその趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形
態及び実験例の開閉弁では、駆動手段に圧電素子を使用
したが、図11に示すようにソレノイド35を使用して
もよい。また、上記実施の形態及び実験例の開閉弁で
は、弁体及び弁座に形成された連通孔が円周上に等設さ
れた円筒孔であったが、円周上に形成された長孔状の連
通孔であってもよい。また、実施の形態等では円周上に
形成した連通孔を1周にしたが、更に2周、3周に形成
してもよい。また、上記実施の形態では空気を示して説
明したが、更に別のガスや液体であってもかまわない。
更に、弁体にかかる圧力が均等で水平に上下動できるな
らば、連通孔を必ずしも円周上に形成する必要はなく、
例えば放射状に形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の開閉弁は、弁座及び弁体に形成
した微小流路の弁孔及び連通孔が、駆動手段の駆動によ
って前記弁体が前記弁座へ急速に接近した場合の流体の
流れを制限し、前記弁座と弁体との間にスクィーズ膜を
生じさせるものであるため、閉弁時の弁体と弁座の衝撃
をやわらげ、接触表面に生じる損傷を防止することが可
能となった。
した微小流路の弁孔及び連通孔が、駆動手段の駆動によ
って前記弁体が前記弁座へ急速に接近した場合の流体の
流れを制限し、前記弁座と弁体との間にスクィーズ膜を
生じさせるものであるため、閉弁時の弁体と弁座の衝撃
をやわらげ、接触表面に生じる損傷を防止することが可
能となった。
【図1】本発明に係る実施の形態の開閉弁の閉状態を示
した断面図である。
した断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態の開閉弁の閉状態を示
した断面図である。
した断面図である。
【図3】実施の形態の開閉弁における主要部分を示した
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図4】本発明に係る実験例の開閉弁の閉状態を示した
断面図である。
断面図である。
【図5】本実験例における開閉弁の弁体を示した断面図
及び平面図である。
及び平面図である。
【図6】本実験例における開閉弁の弁座を示した断面図
及び平面図である。
及び平面図である。
【図7】本実験例の開閉弁において加振振幅を変化させ
た場合のの経時変化を示した図である。
た場合のの経時変化を示した図である。
【図8】本実験例の開閉弁において加振周波数を変化さ
せた場合のの経時変化を示した図である。
せた場合のの経時変化を示した図である。
【図9】本実験例の開閉弁を2タイプに区別したものの
特性の比較を示した図である。
特性の比較を示した図である。
【図10】本実験例の開閉弁を用いて行なった耐久試験
の結果を示した図である。
の結果を示した図である。
【図11】本発明に係る実施の形態の開閉弁を示した断
面図である。
面図である。
【図12】従来技術に係る電磁弁の断面図である。
【図13】従来技術に係る弁機構に圧電素子を組み合わ
せた弁の断面図である。
せた弁の断面図である。
【符号の説明】 1 開閉弁 2 本体 3 圧電素子 6 弁体 8 弁座 11 入力ポート 12 出力ポート
【数1】
【数2】
【数3】
Claims (4)
- 【請求項1】 弁本体に形成された入力ポートと出力ポ
ートとを連通する微小流路の弁孔を備えた弁座と、 前記弁本体内に配設され微小流路の連通孔が形成された
弁体と、 前記弁体を駆動する駆動手段とを有し、 前記駆動手段の高速駆動による閉弁の際、前記弁体と前
記弁座との隙間に存する流体によってスクィーズ膜を生
じさせることを特徴とする開閉弁。 - 【請求項2】 請求項1に記載の開閉弁において、 前記駆動手段が、高い周波数のパルス信号で駆動する圧
電素子、又はソレノイドであることを特徴とする開閉
弁。 - 【請求項3】 請求項1に記載の開閉弁において、 前記弁座に形成された弁孔と前記弁体に形成された連通
孔が、互いに重畳しない位置に形成されていることを特
徴とする開閉弁。 - 【請求項4】 請求項1に記載の開閉弁において、 弁座に形成された弁孔と弁体に形成された連通孔とが、
前記駆動手段の駆動によって閉弁する際に、弁体へかか
るすきま内圧力と周辺圧力との差圧が、弁体に対して閉
弁方向へかかる駆動手段による駆動力と入力ポートから
供給される流体による流体圧力より大きくなる関係にあ
ることを特徴とする開閉弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25461295A JP2793982B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 開閉弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25461295A JP2793982B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 開閉弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0972435A JPH0972435A (ja) | 1997-03-18 |
JP2793982B2 true JP2793982B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=17267460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25461295A Expired - Fee Related JP2793982B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 開閉弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2793982B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101572616B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-11-27 | 한국중부발전(주) | 자력식 벤트 밸브 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004183678A (ja) | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Nippon M K S Kk | 電磁バルブ |
US8844901B2 (en) | 2009-03-27 | 2014-09-30 | Horiba Stec, Co., Ltd. | Flow control valve |
JP6270777B2 (ja) * | 2015-05-29 | 2018-01-31 | 三菱重工業株式会社 | 環状バルブ及び再生エネルギー型発電装置 |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP25461295A patent/JP2793982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101572616B1 (ko) * | 2014-12-31 | 2015-11-27 | 한국중부발전(주) | 자력식 벤트 밸브 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0972435A (ja) | 1997-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |