JP2014031811A - 液体供給制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次側流路の圧力変動を吸収する耐久性に優れた圧力吸収機構を備えた液体供給制御弁を提供する。
【解決手段】液体供給制御弁は、一次側流路11および二次側流路12が形成された流路ブロック10aを有し、一次側流路11と二次側流路12とを連通させる連通室17が開閉弁体15により形成されている。駆動ブロック10bには、開閉弁体15を開閉駆動する駆動ロッド19が設けられている。二次側流路12に連通して圧力変動吸収室33がダイヤフラム32により区画されており、圧力変動吸収室33が膨張したときにおけるダイヤフラム32の弾性変形量は、ストッパ37により制限される。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬液等の液体を被塗布物に供給するために使用される液体供給制御弁に関する。
半導体や液晶ガラス等の製造技術分野においては、半導体ウエハ等の被加工物に対して薬液等の液体を塗布する工程を有している。例えば、半導体ウエハにフォトレジスト液等の液体を塗布するための液体供給装置は、液体供給源と塗布ノズルとを有しており、液体供給源と塗布ノズルは供給配管により接続されている。塗布ノズルから液体を塗布するときに供給配管内の流路を開放し、塗布を停止するときには流路を閉塞するために、開閉弁が供給配管に設けられている。
開閉弁は弁ハウジングつまり流路ブロックを有しており、流路ブロックには液体タンク側の一次側流路と塗布ノズル側の二次側流路とを連通させる連通流路が形成されている。連通流路を開閉するためにダイヤフラムタイプの弁体を開閉駆動する駆動ブロックが、流路ブロックに取り付けられている。弁体が連通流路を閉塞すると、二次側流路が負圧状態となった後に、大気圧よりも高い加圧状態に転じ、二次側流路内の液体は水撃現象を引き起こす。水撃現象は負圧状態と加圧状態とを複数回繰り返す現象であり、水撃現象が終息した後には、二次側流路内の圧力は大気圧になって安定する。弁体により連通流路が閉じられてから1秒以下の短時間で水撃減少は終了するが、終了するまでの二次側流路内の圧力変動により、塗布ノズルから液体が飛散することがある。
連通流路をゆっくりと閉塞すると、流路閉塞時における水撃現象の発生を防止することができる。その場合には、流路の開閉操作を迅速に行うことができなくなるだけでなく、流路をゆっくりと閉鎖する時には定常的な流量とはならないので、液体の供給流量を高精度に設定することができなくなる。これに対し、二次側の圧力変動を吸収して水撃現象の発生を防止すると、連通流路を迅速に閉塞することができる。特許文献1には、このような水撃現象の発生を防止するための吐出制御器が記載されている。この吐出制御器は、空気室と二次側流路に連通する液体室とを仕切るダイヤフラムを有しており、ダイヤフラムにより圧力変動を吸収するようにしている。
特開2010−25171号公報
塗布ノズルから薬液を塗布する場合には、水撃現象の防止つまり圧力変動を吸収するダイヤフラムは、薬液により化学変化を起こさないように、耐薬液性に優れたフッ素樹脂が使用されている。上記特許文献1に記載されるように、吐出制御器に形成された空間を液体室と空気室とに仕切るように空間内に浮かした状態でダイヤフラムを配置すると、ダイヤフラムは二次側流路内の液体の圧力変動により弾性変形が制限されることなく不規則に変形することになる。このため、比較的短期間でダイヤフラムに亀裂が発生し、ダイヤフラムの耐久性を高めることができず、開閉弁の交換を短期間に行わなければならないという問題点がある。
開閉弁と吐出制御器とを分離させると、吐出制御器に設けられたダイヤフラムが劣化した場合には、開閉弁を交換することなく、吐出制御器のみを交換すれば、液体供給装置を迅速に立ち上げることができる。しかし、液体吐出装置を開閉弁と吐出制御器とを分離させた構造とすると、液体供給装置が複雑となり、その組立や設置作業を容易に行うことができない。
本発明の目的は、二次側流路の圧力変動を吸収する耐久性に優れた圧力変動吸収機構を備えた液体供給制御弁を提供することにある。
本発明の液体供給制御弁は、液体供給源に連通される一次側流路、および液体吐出具に連通される二次側流路が形成された流路ブロックと、前記一次側流路と前記二次側流路とを連通させる連通室を区画して前記一次側流路と前記二次側流路とを開閉する開閉弁体と、前記流路ブロックに設けられ、前記二次側流路に連通して形成された圧力変動吸収室を区画するダイヤフラムと、前記流路ブロックに設けられ、前記ダイヤフラムの弾性変形量を制限するストッパとを有することを特徴とする。
この液体供給制御弁においては、液体供給制御弁に組み込まれたダイヤフラムにより圧力変動吸収室を液体供給制御弁の内部に区画形成し、開閉弁体を閉じたときに二次側流路に発生する水撃現象を振動吸収機構としてのダイヤフラムの弾性変形により減衰する。水撃現象により圧力変動吸収室を膨張させる方向にダイヤフラムが弾性変形したときには、ダイヤフラムの弾性変形量がストッパにより制限されるので、ダイヤフラムが不規則に変形することが防止される。これにより、ダイヤフラムの耐久性を向上させることができる。ダイヤフラムが液体供給制御弁に組み込まれているので、このように振動吸収機構を具備した液体供給制御弁を用いることにより、液体を被塗布物に塗布する装置を容易に組み立てることができるとともに、メンテナンスを容易に行うことができる。
液体供給制御弁の一例を示す縦断面図である。 図1における圧力変動吸収室と二次側流路の部分を示す断面図である。 開閉弁体が図1に示された閉塞状態から開放状態に切り換えられたときにおけるダイヤフラムの挙動を示す液体供給制御弁の縦断面図である。 開閉弁体が開放状態から閉塞状態に切り換えられたときにおけるダイヤフラムの挙動を示す液体供給制御弁の縦断面図である。 液体供給制御弁の変形例を示す縦断面図である。 開閉弁体が図5に示された閉塞状態から開放状態に切り換えられたときにおけるダイヤフラムの挙動を示す液体供給制御弁の縦断面図である。 液体供給制御弁の他の変形例を示す縦断面図である。 液体供給制御弁のさらに他の変形例を示す縦断面図である。 開閉弁体が図8に示された閉塞状態から開放状態に切り換えられたときにおけるダイヤフラムの挙動を示す液体供給制御装置の縦断面図である。 開閉弁が図9に示された開放状態から閉塞状態に切り換えられたときにおけるダイヤフラムの挙動を示す液体供給制御弁の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの図面においては、共通の機能を有する部材には同一の符号が付されており、共通した部分の説明を省略する。
図1に示されるように、液体供給制御弁は流路ブロック10aを有し、流路ブロック10aには一次側流路11と二次側流路12が形成されている。一次側流路11は図示しない液体収容タンクおよびこの中の液体を吐出するポンプ等を有する液体供給源に連通され、二次側流路12は図示しない塗布ノズル等の液体吐出具に連通される。例えば、この液体供給制御弁が被加工物に対して薬液等の液体を塗布する工程に使用されるときには、ポンプから供給された液体が液体供給制御弁により液体吐出具に吐出される。
流路ブロック10aの一端部には一次側の継手部13が突設され、他端部には二次側の継手部14が突設されており、両方の継手部13,14は同軸となっている。継手部13には、ポンプ等の液体供給源に接続された一次側の配管に連通する一次側ポート13aが設けられ、継手部14には、塗布ノズル等の液体吐出具に接続された二次側の配管に連通する二次側ポート14aが設けられている。一次側流路11は一次側ポート13aに連通する一次側の主流路11aを有し、二次側流路12は二次側ポート14aに連通する二次側の主流路12aを有し、両方の主流路11a,12aは同軸となっている。主流路11aは一次側の連通流路11bを介して流路ブロック10aの表面と連通しており、連通流路11bは主流路11aに対してほぼ直角方向に伸びている。主流路12aは二次側の連通流路12bを介して流路ブロック10aの表面と連通している。連通流路12bは主流路12aに対してほぼ直角方向に伸びており、連通流路11bと平行となっている。
それぞれの連通流路11b,12bが開口する流路ブロック10aの表面には、ダイヤフラム型の開閉弁体15が配置されている。開閉弁体15は、フッ素樹脂により形成されており、連通流路12bの開口部に設けられた弁座16に当接する開閉部15aと、環状基部15bとを有し、開閉部15aと環状基部15bとの間には弾性変形部15cが設けられている。開閉弁体15の環状基部15bは、流路ブロック10aとこれに取り付けられる駆動ブロック10bとの間に挟持されている。開閉弁体15と流路ブロック10aとにより連通室17が区画されており、この連通室17は一次側流路11と二次側流路12とを連通させる。
駆動ブロック10bに形成されたガイド孔18には、弁駆動部材としての駆動ロッド19が軸方向に往復動自在に装着され、この駆動ロッド19の先端には、開閉弁体15の開閉部15aに一体に設けられた軸部15dがねじ結合されている。ガイド孔18に連なって駆動ブロック10bに形成されたシリンダ孔21には、駆動ロッド19の基端部に一体に設けられたピストン22が軸方向に往復動自在に装着されている。駆動ブロック10bの開口端部には蓋部材10cが取り付けられており、蓋部材10cとピストン22とによりばね室23が区画形成されている。ばね室23にはピストン駆動用のばね部材として圧縮コイルばね24が配置されており、圧縮コイルばね24は駆動ロッド19を介して開閉弁体15の開閉部15aに弁座16に向かうばね力を付勢している。
ピストン22とシリンダ孔21とにより空気圧室25が区画されており、この空気圧室25に連通する給排ポート26が駆動ブロック10bに形成されている。この給排ポート26から空気圧室25に圧縮空気が供給されると、駆動ロッド19はばね力に抗して後退移動し、開閉部15aは弁座16から離れる。これにより、一次側流路11と二次側流路12は連通室17を介して連通状態となり、液体供給制御弁は開弁状態となる。これに対し、空気圧室25内の空気を外部に排出すると、圧縮コイルばね24のばね力により駆動ロッド19は弁座16に向けて前進移動して開閉部15aは弁座16に当接する。これにより、一次側流路11と二次側流路12の連通は遮断され、開閉弁体15は閉じた状態となる。蓋部材10cにはばね室23を外部に連通させる息付き孔27が形成されており、駆動ブロック10bには空気圧室25を外部に連通させる息付き孔28が形成されている。
ピストン22は空気圧室25に供給される圧縮空気により後退方向に駆動され、空気圧室25内の空気を排出するとばね力により前進方向に駆動される単動型となっている。これに対し、ばね室23を空気圧室としてピストン22を空気圧により前進方向に駆動する形態とすると、ピストン22は複動型となる。
流路ブロック10aには取付孔31が形成されており、この取付孔31には、圧力変動吸収機構を構成するダイヤフラム32が設けられている。このダイヤフラム32により二次側流路12に連通する圧力変動吸収室33が区画されている。ダイヤフラム32は、開閉弁体15と同様にフッ素樹脂により形成されており、中心部の移動部32aと、環状基部32bとを有し、移動部32aと環状基部32bの間には弾性変形部32cが設けられている。ダイヤフラム32の環状基部32bは、流路ブロック10aとこれに取り付けられるホルダー34との間に挟持されている。このホルダー34には、ダイヤフラム32の移動部32aに一体に設けられた軸部32dの移動を案内するガイド孔35が形成されている。ホルダー34を流路ブロック10aに固定するために、流路ブロック10aには底板10dが取り付けられており、底板10dにはガイド孔35に連通する息付き孔36が形成されている。上述した流路ブロック10a,駆動ブロック10b,蓋部材10cおよび底板10dにより弁ハウジングが構成される。
ダイヤフラム32の軸部32dの中心軸は、開閉弁体15の軸部15dの中心軸に対して二次側ポート14aに向けてずれて平行となっている。これにより、ダイヤフラム32の弾性変形方向つまり軸部32dの移動方向は、開閉弁体15の開閉方向と同一方向となっている。さらに、ダイヤフラム32の軸部32dは二次側流路12の主流路12aの中心軸に対してほぼ直角方向となっており、圧力変動吸収室33は主流路12aの幅を広げるように形成され、二次側流路12の一部は圧力変動吸収室33を構成している。
二次側流路12の圧力が高くなると、ダイヤフラム32が弾性変形して圧力変動吸収室33が膨張する。このダイヤフラム32の弾性変形量を制限するために、ホルダー34の内面にはストッパ37が形成されている。これにより、ダイヤフラム32の最大膨張変形量が制限されて、ダイヤフラム32が過剰に変形することが防止される。しかも、軸部32dの移動がガイド孔35に案内されてダイヤフラム32の変形方向が制限される。
図1は開閉弁体15が弁座16に当接して一次側流路11と二次側流路12の連通が遮断された状態を示しており、液体供給源から供給された液体を液体吐出具に吐出する際には、空気圧室25に圧縮空気を供給する。図3は空気圧室25に圧縮空気が供給されて開閉弁体15が弁座16から離れて開閉弁体15が開放された状態を示す。
開閉弁体15が開かれると、連通室17から二次側流路12の連通流路12bに液体が流入する。流入した液体は、ダイヤフラム32に衝突した後に流れの向きを変更して主流路12aに案内されて二次側ポート14aに向けて流れる。連通流路12bから主流路12aおよび圧力変動吸収室33に液体が流入してダイヤフラム32を加圧すると、ダイヤフラム32は圧力変動吸収室33を膨張させる方向にガイド孔35に案内されて弾性変形する。しかも、開閉弁体15とダイヤフラム32は液体供給制御弁の内部に組み込まれ、連通流路12bを介して対向しているので、開閉弁体15を開放したときには、連通流路12b内に流入した液体の圧力により迅速にダイヤフラム32は弾性変形することになる。このときのダイヤフラム32の弾性変形の最大量は、ダイヤフラム32の移動部32a、弾性変形部32cがストッパ37に当接することによって制限される。
このように、ダイヤフラム32の最大変形量が制限されると、二次側流路12に流入した液体によりダイヤフラムが過剰に変形することが防止される。これにより、長期間に渡ってダイヤフラム32の破損発生を防止でき、ダイヤフラムの耐久性を高めることができる。開閉弁体15はダイヤフラム32と同様にダイヤフラムにより形成されているので、ダイヤフラム32の弾性変形量を制限することによって、ダイヤフラム32の寿命を開閉弁体15の寿命に近付けることができる。したがって、液体供給制御弁のメンテナンス時に、開閉弁体15とダイヤフラム32とをともに交換することができ、液体供給制御弁のメンテナンス性が向上する。
図4は液体吐出具に対する液体供給を停止するために、開閉弁体15を閉じた状態を示す。開閉弁体15を閉じるときには、空気圧室25内の圧縮空気を排出すると、圧縮コイルばね24のばね力により駆動ロッド19が前進移動される。開閉弁体15が弁座16に密着して二次側流路12と連通室17との連通が遮断されると、遮断直後に二次側流路12の圧力が大気圧以下に低下する。このときには、圧力変動吸収室33を収縮させるようにダイヤフラム32が弾性変形して圧力低下を低減(防止)する。瞬間的な圧力低下に続いて、二次側流路12の圧力が大気圧よりも高い圧力に上昇するが、ダイヤフラム32が逆方向に弾性変形して圧力上昇を低減(防止)する。このように、開閉弁体15を閉じたときに、二次側流路12に水撃現象が発生しても、ダイヤフラム32の弾性変形により二次側流路12の圧力変動幅を小さくすることができるとともに、迅速に二次側流路12の振動を減衰することができ、液体吐出具からの液体が飛散することを防止できる。
図5および図6は、液体供給制御弁の変形例を示す縦断面図である。この液体供給制御弁においては、ばね部材として圧縮コイルばね41が、移動部32aと底板10dとの間に設けられており、圧縮コイルばね41によって圧力変動吸収室33を収縮させる方向のばね力がダイヤフラム32に付勢されている。
開閉弁体15が閉じられているときには、図5に示されるように、ダイヤフラム32は収縮用の圧縮コイルばね41により弾性変形され、圧力変動吸収室33を収縮させる。この状態のもとで、図6に示されるように、開閉弁体15が弁座16から離れると、液体は連通室17から連通流路12bに流入し、ダイヤフラム32に衝突して二次側ポート14aへ向きを変えて流れる。ダイヤフラム32は圧力変動吸収室33を膨張させる方向に弾性変形する。このときの弾性変形量はストッパ37により制限されるが、圧縮コイルばね41の強さは過度に強くすることなく、流体の圧力によってダイヤフラム32がストッパ37に接触する程度が望ましい。
連通室17から二次側流路12に液体が流れている状態から、開閉弁体15が閉じられて液体の流れが急速に停止すると、二次側流路12の圧力が急速に低下する。すると、圧力変動吸収室33は収縮することになるが、ダイヤフラム32には収縮方向のばね力が付勢されているので、圧力変動吸収室33の収縮量と収縮速度が高められる。これにより、開閉弁体15が開放状態から閉塞状態に切り換えられたときに、水撃現象に起因した二次側流路12の圧力低下量を少なくすることができ、二次側流路12の水撃現象をより迅速に減衰することができる。
図7は液体供給制御弁の他の変形例を示す縦断面図である。この液体供給制御弁においては、ダイヤフラム32に圧力変動吸収室33を収縮させる方向のばね力を付勢するための収縮用のばね部材として、板ばね42が流路ブロック10aに設けられている。この板ばね42は、帯状のばね材を山形に折り曲げることにより形成されており、長手方向中央部の山の部分がダイヤフラム32に当接している。板ばね42の両端部は底板10dとホルダー34との間に形成された隙間内で摺動自在となっている。このように、収縮用のばね部材としては、圧縮コイルばね41を用いた形態と、板ばね42を用いた形態とがある。板ばね42としては、ガイド孔35の内周面から板ばねを突出させて、その板ばねの先端部をダイヤフラム32の軸部32dに当接させるようにした形態としても良い。
図8〜図10は液体供給制御弁のさらに他の変形例を示す断面図である。この液体供給制御弁においては、膨張用のばね部材として圧縮コイルばね43が、流路ブロック10aに設けられている。この圧縮コイルばね43によって、ダイヤフラム32がストッパ37に当接する方向のばね力が、ダイヤフラム32に付勢される。このばね力によってダイヤフラム32は圧力変動吸収室33を膨張させる。ダイヤフラム32の軸部32dには、フランジ部44aが設けられたばね受け部材44が取り付けられており、圧縮コイルばね43は、ホルダー34に設けられた括れ部45とフランジ部44aとの間に装着されている。この圧縮コイルばね43は、開閉弁体15が閉じられた状態のもとでは、圧力変動吸収室33を膨張させて、ダイヤフラム32をストッパ37に当接させる。
図9は開閉弁体15が開放されて、液体吐出具に液体が供給されている状態を示す。このときには、ダイヤフラム32はストッパ37に当接した状態を保持する。この状態のもとで開閉弁体15が遮断されると、遮断直後に二次側流路12の圧力が水撃現象によって大気圧よりも低下する。すると、ダイヤフラム32はばね力に抗して圧力変動吸収室33を収縮させる方向に弾性変形する。このように圧力変動吸収室33が収縮した状態のもとで、二次側流路12における水撃現象によって、二次側流路12の圧力が大気圧よりも低下した状態から上昇した状態に転じると、ダイヤフラム32には圧力変動吸収室33を膨張させる方向にばね力が加えられるので、二次側流路12内の液体は、圧力変動吸収室33に向けて吸引されて逆流する。この逆流現象によって、液体吐出具の出口から液体が引き戻されるサックバック動作が達成される。
このように、サックバック動作が圧力変動吸収室33によって達成されると、二次側流路12を開閉弁体15によって閉じたときにおける二次側流路12の水撃現象を減衰することができるとともに、サックバック動作によって液体吐出具からの液だれを確実に防止することができる。なお、図5〜図10に示される液体供給制御弁において、図1〜図4に示された液体供給制御弁と共通する部分についての説明は省略されている。
それぞれの液体供給制御弁においては、圧力変動吸収室33を区画するためのダイヤフラム32の変形方向が制限されるとともに弾性変形量が制限されるので、ダイヤフラム32が不規則かつ無制限に変形することなく、ダイヤフラム32の耐久性を大幅に向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、開閉弁体15の中心軸とダイヤフラム32の中心軸とを一致させるように、それぞれを流路ブロック10aに配置するようにしても良い。
10a 流路ブロック
10b 駆動ブロック
11 一次側流路
11a 主流路
11b 連通流路
12 二次側流路
12a 主流路
12b 連通流路
13 継手部
13a 一次側ポート
14 継手部
14a 二次側ポート
15 開閉弁体
16 弁座
17 連通室
18 ガイド孔
19 駆動ロッド
23 ばね室
25 空気圧室
26 給排ポート
32 ダイヤフラム
33 圧力変動吸収室
34 ホルダー
37 ストッパ
41 圧縮コイルばね
42 板ばね
43 圧縮コイルばね

Claims (6)

  1. 液体供給源に連通される一次側流路、および液体吐出具に連通される二次側流路が形成された流路ブロックと、
    前記一次側流路と前記二次側流路とを連通させる連通室を区画して前記一次側流路と前記二次側流路とを開閉する開閉弁体と、
    前記流路ブロックに設けられ、前記二次側流路に連通して形成された圧力変動吸収室を区画するダイヤフラムと、
    前記流路ブロックに設けられ、前記ダイヤフラムの弾性変形量を制限するストッパとを有することを特徴とする液体供給制御弁。
  2. 請求項1記載の液体供給制御弁において、前記ダイヤフラムに前記圧力変動吸収室を収縮させる方向のばね力を付勢する収縮用のばね部材を、前記流路ブロックに設けることを特徴とする液体供給制御弁。
  3. 請求項2記載の液体供給制御弁において、前記開閉弁体により前記一次側流路と前記二次側流路が連通しているときに、前記ダイヤフラムが前記ストッパに接触することを特徴とする液体供給制御弁。
  4. 請求項1記載の液体供給制御弁において、膨張用のばね部材が前記流路ブロックに設けられ、前記膨張用のばね部材により前記ダイヤフラムが前記ストッパに当接する方向のばね力を前記ダイヤフラムに付勢して、前記圧力変動吸収室を膨張させることを特徴とする液体供給制御弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体供給制御弁において、前記一次側流路は一次側ポートに連通する一次側の主流路、および当該一次側の主流路と前記連通室とを連通させる一次側の連通流路を有し、前記二次側流路は二次側ポートに連通するとともに前記一次側の主流路と同軸の二次側の主流路、および当該二次側の主流路と前記連通室とを連通させるとともに前記連通室との境界部に前記開閉弁体が当接する弁座が設けられた二次側の連通流路を有し、前記二次側の主流路に前記圧力変動吸収室を形成することを特徴とする液体供給制御弁。
  6. 請求項5記載の液体供給制御弁において、前記ダイヤフラムの弾性変形方向を前記開閉弁体の開閉方向と同一方向に設定し、前記開閉弁体が開放されて前記連通室から前記二次側の連通流路に流入した液体を、前記ダイヤフラムに衝突させた後に流れの向きを変更させて前記二次側ポートに案内することを特徴する液体供給制御弁。
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