JP2792683B2 - めっき処理装置 - Google Patents

めっき処理装置

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JP2792683B2
JP2792683B2 JP23221789A JP23221789A JP2792683B2 JP 2792683 B2 JP2792683 B2 JP 2792683B2 JP 23221789 A JP23221789 A JP 23221789A JP 23221789 A JP23221789 A JP 23221789A JP 2792683 B2 JP2792683 B2 JP 2792683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、棒状のワーク(被加工物)を保持機構によ
り保持してめっき液等の処理液に漬けるようにした処理
装置に関し、より具体的には、保持機構に対するワーク
のローディング(取付け作業)及びアンローディング
(取外し作業)や処理領域におけるワークの搬送を自動
的に行うようにした装置に関する。
[従来の技術] これらの装置の一例が実公昭62−38984号に記載され
ている。この公報に記載の装置では、保持機構によりワ
ークを垂直な姿勢に保持して処理槽内の処理液に漬ける
ようになっている。そのために保持機構にはワークの下
端部及び上端部を保持するホルダーが設けてある。下側
のホルダーはブロック状の部材で構成されており、その
上面に設けたテーパー穴にワークの下端部を差込むよう
になっている。上側のホルダーは板ばねで構成されてお
り、ワークの上端部をその直径方向両側から挟むように
なっている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記構造によると、上側と下側の両ホルダ
ー間の間隔が一定であるので、ワークの長さが短い場
合、上側のホルダーでワークを保持することが不可能で
ある。又、ワークが長い場合、上側のホルダーはワーク
の長手方向中間部を保持することになり、その中間部に
めっき処理を施すことが不可能になる。このように、従
来構造では、ワーク長さの変更に対処できない(又は対
処することが困難である)という問題がある。
むろん、上記従来構造においても、上側のホルダーの
上下位置を調節できるように構成すると、上記問題を解
消することができるが、その様な構造においても、ワー
ク長さが変更される都度、上側のホルダーの位置を変更
しなければならず、そのための作業に手間及び時間がか
かる。
本発明は、上記問題を解決した保持機構を提供すると
共に、その様な保持機構を採用しためっき処理装置を提
供することを目的としている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを上
下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持機
構に、ワークを下方及び上方から保持するホルダーを両
ホルダーの相対位置を調節できる状態で設け、ワーク供
給機構から供給されたワークを保持して上記両ホルダー
の間へ移送するワーク移送機構を設け、ワーク移送機構
から移送されるワークを受け入れるために両ホルダーの
間の間隔を広げておくためのホルダー位置調節機構を設
け、上記保持機構をワーク処理領域に沿って搬送する搬
送機構を設け、搬送機構に、ワークが処理槽内に位置す
る下降位置と処理槽の上方に位置する上昇位置との間で
保持機構を昇降させる昇降機構を設け、上記下降位置で
の保持機構の上下位置を調節する上下位置調節機構を設
けたことを特徴とするめっき処理装置を提供するもので
ある。
又本発明は、めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを
上下に延びる姿勢で保持するための保持機構であって、
搬送機構により処理槽の上方に配置される支持アーム
と、支持アームから下方へ延びる固定ロッドと、固定ロ
ッドの下端部に固定される下部ホルダーと、上下方向に
延びて支持アームに上下方向に移動自在に支持される可
動ロッドと、可動ロッドの下端部に固定される上部ホル
ダーとを備え、下部ホルダーが、ワークの下端及び外周
を支持する凹部を備え、上部ホルダーが、ワークの外周
に嵌合する環状部と、ワークの上端に着座する着座面と
を備えていることを特徴とするめっき処理装置用ワーク
保持装置を提供するものである。
又本発明は、めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを
上下に延びる姿勢で保持する保持機構に、搬送機構によ
り処理槽の上方に配置される支持アームと、支持アーム
から下方へ延びる固定ロッドと、固定ロッドの下端部に
固定される下部ホルダーと、上下方向に延びて支持アー
ムに上下方向に移動自在に支持される可動ロッドと、可
動ロッドの下端部に固定される上部ホルダーとを設け、
上部ホルダー及び可動ロッドが自重により降下すること
により下部及び上部ホルダーの間でワークが保持される
ように構成し、可動ロッドと係合して該ロッドを支持ア
ームに対して相対的に上昇させるロッド制御機構を設け
たことを特徴とするめっき処理装置用ワーク保持装置を
提供するものである。
又本発明は、めっき処理槽に漬けられる棒状ワーを上
下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持機
構にワークを下方及び上方から保持するホルダーを両者
の相対位置を調節できる状態で設け、上記保持機構をロ
ーディング領域から処理領域を経てアンローディング領
域へ搬送する搬送機構を設け、搬送機構に、垂直コラム
と、該コラムを保持機構の搬送経路に沿って移動させる
駆動機構とを設け、保持機構に、垂直コラムにより昇降
のみ自在に案内される昇降部を設け、垂直コラムに、上
記昇降部に下方か係合する上下位置調節部材と、上下位
置調節部材を昇降自在に支持する支持部と、上下位置調
節部材の下降を阻止するための一方向のストッパーとを
設け、上記ローディング領域に、上下位置調節部材を上
方へ移動させるための駆動機構と、上記一方向ストッパ
ーを上下位置調節部材の下降を阻止する作動位置から阻
止しない解除位置へ移動させるための解除機構とを設け
たことを特徴とするめっき処理装置を提供するものであ
る。
又本発明は、めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを
上下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持
機構にワークを下方及び上方から保持するホルダーを両
者の相対位置を調節できる状態で設け、めっき処理槽内
を上下に延びる姿勢で配置されるアノードと、アノード
を保持するアノード保持部材と、処理槽外においてアノ
ード保持部材を昇降自在に支持する支持部と、アノード
保持部材を上下に移動させてその上下位置を調節する駆
動機構とを設けたことを特徴とするめっき処理装置を提
供するものである。
[実施例] 垂直断面略図である第1図において、棒状のワークW
は垂直な姿勢で保持機構1に保持されており、その状態
でめっき処理槽2や図示されていない前処理槽及び後処
理槽内の処理液Lに順々に漬けられる。
めっき処理槽2や前処理槽及び後処理槽は、それぞ
れ、多数設けてあり、その様な槽が一列かつ例えばU形
に並べてある。ワークWと保持機構1はその様なU形の
処理槽群に沿って後述する如く搬送される。又、その様
な処理槽群を設置した領域(処理領域)の入口の上手に
はローディング領域が設けてあり、処理領域の出口の下
手にはアンローディング領域が設けてある。ローディン
グ領域では、保持機構1に対するワークWの取付けが後
述する如く行われる。アンローディング領域では、処理
の完了したワークWが保持機構1から後述する如く取外
される。又、アンローディング領域においてワークWを
取外した保持機構1は、新たなワークWを装着するため
に、ローディング領域へ送られる。
次に保持機構1の詳細構造を説明する。保持機構1は
めっき処理槽2の上方をその幅方向(第1図で左右方
向)に延びる支持アーム10を備えている。支持アーム10
の先端部と中間部には、それぞれ、垂直な固定ロッド11
と筒状のロッド支持部12とが固定されている。固定ロッ
ド11はその下半部がめっき処理槽2の内部に入るように
構成されており、その下端部から水平に突出したブラケ
ット13の上面に下部ホルダー14が固定されている。下部
ホルダー14は上面に凹部15を備えている。ワークWはそ
の下端部が凹部15に入込んで下端が凹部15の内面に着座
すると共に、下端外周が凹部15のテーパー状内周面によ
り半径方向に移動不能に保持されている。
前記ロッド支持部12の内周には垂直な可動ロッド16が
上下方向に摺動自在に保持されている。可動ロッド16の
下端部はブロック状の上部ホルダー17に下記の如く連結
されている。上部ホルダー17は中空の部材で、その内部
に小形ブロック18が上下方向に摺動自在に収容されてい
る。可動ロッド16の下端部は上部ホルダー17の上端壁部
の孔を通過してブロック18に固定状態で連結されてい
る、ブロック18の下面中央部には凹部が設けてあり、そ
の凹部表面がワークWの上端面に着座している。又、上
部ホルダー17の下側壁部にはワークWが嵌合する孔19が
設けてある。孔19の下部には下方に拡開したテーパ面20
が設けてある。ワークWの上端部は中間部よりも直径が
小さく、その小径上端部と大径中間部との間に環状の段
部が形成されている。この環状段部の外周縁に上記テー
パ面20に当接してマスキング機能を果しており、これに
よって、電気めっき処理作業において、上記段部の外周
縁部にめっきが集中することが防止されている。むろ
ん、テーパ面20が上記段部の外周に当接することによ
り、ワークWの上部が半径方法に位置決めされる。
以上の説明から明らかなように、ブロック18はそれ自
身及び可動ロッド16の自重により降下してワークWの上
端に着座している。又、上部ホルダー17は可動ロッド16
やブロック18に対して昇降自在であるので、ホルダー17
自身の自重により降下してテーパ面20においてワークW
の段部外周に着座している。従って、ワークWの長さが
長い場合や短い場合でも、上部ホルダー17及びブロック
18はそれらの自重によりワークWの上端部を上述の如く
確実かつ自動的に保持する。
このようにワークWの長さを変更することができ、従
って、処理槽2内でのワークWの全体的な上下位置が変
化するので、それに対応させてワークWに対する処理状
態の均一化を図るためには、ワークWを長さ、すなわ
ち、めっき処理槽2内におけるアノード30の上下位置を
調節する必要がある。そのため、以下のような機構が採
用されている。
前述の如く、各支持アーム10には2組の固定ロッド11
及びロッド支持部12が設けられるので、各保持機構1は
2個のワークWをめっき処理槽2の幅方向に間隔を隔て
て保持することになる。そして、めっき処理槽2内で、
アノード30は各ワークWとそれに隣接するめっき処理槽
2の側壁31との間及び両ワークWの間に設けられる。ア
ノード30は上下に延びる棒状又は帯状の部材で、その様
なアノード30が処理槽群の長手方向に多数配列されてお
り、いずれも、上端部がアノード保持部材32又は33によ
り保持されている。アノード30への給電は、アノード保
持部材32、32の上方の図示されていない機構から行われ
る。アノード保持部材32、33にはアノード30を囲む網状
のケージ35の上端部が取付けてある。それらのケージ35
はめっき処理槽2の底部近傍において連続している。
両側部のアノード保持部材32は、側壁31よりも外側に
張出した部分において、垂直部材36の上端に固定されて
いる。各垂直部材36はその近傍に位置する垂直な支持部
37により昇降自在に保持されている。図示されていない
が垂直部材36には雌ねじ部が設けてあり、その雌ねじ部
に垂直なねじ軸38が連結している。ねじ軸38の下端は変
速機39を介してモーター等の駆動機構40に連結してい
る。駆動機構40は一方の変速機39の近傍に設けてあり、
他方の変速機39と駆動機構40とは水平な中間軸41を介し
て連結されている。
この構成によると、駆動機構40によりねじ軸38を回転
させると、垂直部材36が昇降してアノード30の上下位置
が変化し、アノード30を、ワークWの全体的な上下位置
に対応させて、最適の上下位置に調節することができ
る。
次に保持機構1及びワークWを搬送するための搬送機
構3について説明する。前述の如く、保持機構1はロー
ディング領域、処理領域、アンローディング領域を巡回
するように搬送されるが、搬送機構3は、その搬送経路
に沿って配置される上下1対の駆動チェーン45を備えて
いる。各駆動チェーン45は基礎フレームに固定された装
着固定フレーム上の適当な案内レールにより案内支持さ
れており、図示されていないモーター等により駆動され
る。上下の駆動チェーン45は垂直なコラム46が固定され
ている。コラム46は端部にローラー47を備え、ローラー
47は固定フレームに設けたレール上を走行する。
このコラム46には保持機構1の昇降部50がローラー51
を介して昇降自在に支持されている。昇降部50は上下に
長い部材で、その両端部に上記ローラー51が取付けてあ
る。前述の支持アーム10は基礎部から昇降部50に剛直に
固定されている。
この構造によると、駆動チェーン45を駆動してコラム
46を水平に移動させることにより、保持機構1及びそれ
に保持されるワークWもコラム46及び昇降部50と共に前
記種々の領域を移動する。
このような水平移動の他にワークW及び保持機構1は
上下方向にも移動させる必要があり、そのために、搬送
機構3は昇降機構53を備えている。昇降機構53は、フレ
ームに固定される垂直な案内コラム54と、案内コラム54
により昇降自在に案内される昇降部55と、昇降部55を昇
降させるためのチェーン及びモーター等(図示せず)と
を備えている。昇降部55には、水平方向に張出したレー
ル56が固定されている。前記昇降部50の上端部にはレー
ル56の上方まで突出したアーム57が設けてあり、アーム
57の先端部にローラー58が取付けてある。
図示されていないモーター及びチェーンにより昇降部
55を上昇させると、レール56がローラー58に下方から係
合して昇降部50をコラム46に沿って上昇させ、それによ
り支持機構1及びワークWがめっき処理槽2の上方の上
昇位置へ移動させられる。又昇降部55を下降させると、
昇降部10とともに保持機構1及びワークWも下降し、ワ
ークWがめっき処理槽2内の処理液Lに漬けられる。
上述の昇降機構53は保持機構1の昇降を必要とする位
置だけに設けてあり、それ以外の位置(区間)では、保
持機構1を一定の高さに保持するためには、レール56と
同様のレールが適当なフレーム剛直に固定されている。
前述の如く、本発明によると、ワークWの長さを変更
することができるので、その長さに対応させてめっき処
理槽2内でのワークWの上下位置を調節する必要ある。
その様な位置調節のために図示の構造では、コラム46に
対する昇降部50、すなわち保持機構1の下降限界位置を
調節するための上下位置調節機構60が設けてある。
上下位置調節機構60は、コラム46の背面(保持機構1
と反対側の面)の近傍に設けられる垂直な上下位置調節
部材61を備えている。上下位置調節部材61はコラム46に
固定したガイド62により昇降自在に支持されている。上
下位置調節部材61の保持機構1と反対側の面にはラック
63を有する棒状部材が固定されている。上記ガイド62に
はラック63の近傍まで突出したブラケット65(ストッパ
ー支持部)が設けてあり、そのブラケット65に一方向ス
トッパー66の中間部が回動自在に支持されている。スト
ッパー66はラック63と噛合う爪を一端部に備えたレバー
状の部材で、その爪とラック63とにより一種のラチェッ
ト機構が構成されている。このラチェット機構は、作動
状態(噛合い状態)において、上下位置調節部材61がコ
ラム46に対して相対的に上昇することを許容するが、下
降することを阻止する。
さらに前記上下位置調節機構60は上下位置調節部材61
等の他に、駆動機構70及び解除機構71を備えている。駆
動機構70は上下位置調節部材61よりも低い位置に配置さ
れており、垂直なエアーシリンダ72と、そのロッドによ
り上方へ駆動されるプッシャー73とを適当なフレームに
より支持された状態で備えている。プッシャー73の上端
は上下位置調節部材61の下端のブラケット74に下方から
当接するようになっており、エアーシリンダ72でプッシ
ャー73を上方へ押し上げると、上下位置調節部材61が上
方へ押し上げられ、それにより、部材61がアーム57(又
はその他の適当な部分)を上方へ押し上げて昇降部50す
なわち保持機構1をコラム46上で上昇させる。このよう
にして上下位置(下降限界位置)が調節された後は、ス
トッパー66がラック63と噛合うことにより、保持機構1
や昇降部50がコラム46に対して下降することが防止され
る。これにより、1対のワークWは一連の処理作業にお
いて、常に所定の上下位置でめっき処理槽2内の処理液
Lに漬けられる。
新たなワークについては保持機構1の上下位置を変更
する必要が生じることがあり、そのために前述の解除機
構71が設けてある。解除機構71は図示されていないフレ
ームにより支持されたエアーシリンダであり、このシリ
ンダロッドの上端にブラケット69が固定されている。こ
のブラケット69は、ストッパー66の爪と反対側の端部の
上方へ突出しており、解除機構71を作動させることによ
り、ブラケット69がストッパー66の端部を押し下げ、そ
れによりストッパー66がラック63から外れ、ブザイ61、
すなわち保持部50の下降が許容される。
上記説明から明らかなように、保持機構1の高さ調節
は例えばローディング領域だけで行えばよく、従って、
駆動機構70及び解除機構71はローディング領域だけ(又
はローディング領域とアンローディング領域)とに設け
てある。
前述の如くワークWを両ホルダー14、17の間に装着す
るためには、予め両ホルダー14、17間の間隔を広げてお
く必要がある。そのために、ローディング領域とアンロ
ーディング領域には上部ホルダー17を上昇させるための
ホルダー位置調節機構(ロッド制御機構75)が設けてあ
る。ロッド制御機構75はフレームにより支持される垂直
なエアーシリンダ76と垂直な1対のガイドロッド77とを
備えている。ガイドロッド77は上記フレームに対して昇
降自在であり、ガイドロッド77の下端部とエアーシリン
ダ76のロッドの下端部とが適当な寸法形状の昇降部78に
固定されている。昇降部78の両側部には爪79の基端部が
適当な支軸を介して支持されている。爪79は水平は姿勢
と上方へ突出した垂直な姿勢との間で回転するように構
成されており、明確には図示されていないが、その回転
を行うためのロータリーアクチュエーターも昇降部78に
取付けてある。
前記1対の可動ロッド16はロッド支持部12よりも上方
へ突出しており、その上端部に互いに接近する方向に突
出したアーム80を備えている。各アーム80の先端部には
ローラー81が取付けてあり、前記爪79は、水平な姿勢に
おいて、ローラー81に下側から係合できる。
この構造によると、上部ホルダー17及びブロック18を
上方へ引上げる場合、まず、爪79を垂直な姿勢にした状
態で、エアーシリンダ76により昇降部78を上方から両ロ
ーラー81の間を通過させてローラー81の下側まで移動さ
せ、次に爪79を水平な姿勢に倒し、その後にエアーシリ
ンダ76により昇降部78の上昇させる。これにより、爪79
がローラー81に係合して可動ロッド16が引上げられ、上
部ホルダー17が上昇する。この状態でワークWを両ホル
ダー14、17の間に配置し、次に昇降部78を下降させる
と、可動ロッド16等が自重により降下し、上部ホルダー
17及びブロック18がワークWの上端部に前述の如く係合
する。この係合の後、爪79を垂直な姿勢に戻すことによ
り、昇降部78をローラー81よりも上方へ引上げることが
できる。
このようにしてローディング領域においてワークWが
保持機構1に装着されるが、次に、ワークWを保持機構
1まで移送するための機構を第2図及び第3図(第2図
のIII−III矢視略図)により説明する。
第2図において、ワークWを保持機構1に取付けるた
めの装置としては、ワーク移送機構4とワーク供給機構
5とが設けてある。第3図において、ワーク供給機構5
は水平なチェーンコンベアで構成されており、そのチェ
ーンに多数の受けブロック82が適当な間隔ごとに取付け
てある。各受けブロック82はV形に窪んだ溝を上面に備
え、その溝にワークWが水平な姿勢で載せられている。
ワークWはワーク供給機構5の搬送方向と直角な姿勢で
ワーク移送機構4の近傍まで送られてくる。ワーク移送
機構4には受けブロック82上のワークWを保持する2個
の保持機構83が設けてある。各保持機構83は開閉動作を
行う1対のフィンガー85とそれを駆動する適当なシリン
ダ機構とを備えており、ワークWの外周を1対のフィン
ガー85で両側から掴むことができるようになっている。
図示されていないが、保持機構83は、それを昇降させる
ための機構と、水平方向に移動させるための機構と、1
対の保持機構83の間の間隔を変更するための機構とに取
り付けてある。ワーク供給機構5上のワークWを掴む動
作では、まず、両保持機構83は両者間の間隔が狭く、フ
ィンガー85が開いた状態で、上方の位置からワークWの
近傍まで下降する。下降後にフィンガー85が閉じてワー
クWを掴むと、保持機構83は上昇し、ワーク移送機構4
の保持機構86の上方まで水平方向に移動し、その間(又
はその後)に両保持機構83間の間隔を移送機構4の1対
の保持機構86のか間隔と一致するまで広げる。保持機構
86は保持機構83と同様の構造であり、各保持機構86から
1対のフィンガー87が上方へ突出している。保持機構86
の上方に到達した前記保持機構83は次に降下し、ワーク
Wを開放状態にフィンガー87の間へ移動させる。次にフ
ィンガー87が閉鎖してワークWを保持すると、保持機構
83のフィンガー85は開放し、逆の経路を経てワーク供給
機構5側へ戻る。
上記1対の保持機構86は共通の可動台88の上面に固定
されている。第2図の如く、可動台88はフレームで支持
した水平なガイド90とシリンダ機構91とに連結されてい
る。シリンダ機構91を作動させることにより、可動台88
や保持機構86は、第2図に2点鎖線で示す後退位置から
実線で示す前進位置まで移動できる、保持機構86は、後
退位置において、前記保持機構83からワークを受け取
り、前進位置まで移動する。前進位置において保持機構
86で保持されたワークWは別のフィンガー92により掴ま
れる。むろん、フィンガー92がワークWを掴んだ後は、
フィンガー87はワークWを解放し、シリンダ機構91によ
り後退位置まで戻される。
上記フィンガー92はフィンガー87と同様の構造であ
り、フィンガー92を設けた保持機構93がシリンダ機構94
に取付けてある。シリンダ機構94は可動台95に取付けて
ある。可動台95は2点鎖線で示す水平な姿勢と、その姿
勢から上方へ起上がった垂直な姿勢との間で回動するよ
うになっている。その様な回転動作を行うために、可動
台95を基端部が水平の支軸96を介して支持台97で支持さ
れている。支持台97は水平な可動台98の一端部上面に取
付けてある。可動台98の他端部上面にはブラケット及び
支軸を介してシリンダ99の基端部が連結されている。シ
リンダ99のロッド先端部はピンを介してアーム100の一
端部に連結されている。アーム100の他端部は前記支軸9
6を介して可動台95に連結されており、シリンダ99を作
動させることにより、可動台95を前述の如く回動させる
ことができる。
前述の如くフィンガー92がワークWを掴み、続いて可
動台95及びシリンダ機構94が水平姿勢から垂直姿勢まで
回動させられると、ワークWは保持機構1の下部ホルダ
ー14の上方へ垂直な姿勢で到達する。この状態では、シ
リンダ機構94は保持機構93を最も高い位置に位置させて
おり、ワークWは下部ホルダー14よりも高い位置にあ
る。次にシリンダ機構94が作動して保持機構93を下降さ
せ、それによりワークWが下部ホルダー14内に着座し、
続いて第1図のホルダー14、17がワークWと上端と係合
する位置まで下降させられる。このようにして下部ホル
ダー14及び上部ホルダー17等でワークWが保持される
と、フィンガー92が開いてワークWを離し、その後にシ
リンダ99が逆に作動して新たなワークWを受取る位置
(水平姿勢)に可動台95等を戻す。
このようにして1対の14、17へのワーク取付けが完了
すると、続いて他の1対のホルダー14、17へのワーク取
付けが行われる。この2回目のワーク取付け作業も先の
作業と同様に行われるが、他方のホルダー14、17は上記
一方のホルダー14、17に対して横方向にずれているの
で、2回目のワーク取付け作業では、シリンダ機構94や
シリンダ99が前述の如く作動する他に、フィンガー92で
保持したワークWが他方の下部ホルダー14の上方へ達す
るように、可動台98が水平方向に移動させられる。
この水平方向の移動を行うために、可動台98は基礎フ
レーム上の適当なガイド103上に移動自在に支持されて
おり、基礎フレームに固定したシリンダ101のロッドの
端部にブラケット102を介して可動台98が連結されてい
る。このシリンダ101により可動台98水平方向に移動さ
せられる。
第2図及び第3図の装置はローディング領域において
ワークWを保持機構1に装着するための装置であるが、
同様の装置がアンローディング領域にも設けてあり、そ
の装置は、上述の装置とは逆に作動し、めっき処理の完
了したワークWを保持機構1から取外して後続の行程へ
送るようになっている。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によると、棒状のワークW
を垂直姿勢で保持するための保持機構1において、上部
ホルダー17の上下位置を自由に調節することができるの
で、ワークWをその長さとは無関係に、正確かつ簡単に
保持することができる。
さらに本発明によると、その様な種々の長さワークW
を保持できる保持機構1に関連させて、それらの上下位
置やめっき処理時のアノード30の上下位置を調節できる
ように構成したので、その様な保持機構に適しめっき処
理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の垂直断面略図、第2図はワーク
を保持機構に装着するたの装置の正面略図、第3図は第
2図のIII−III矢視略図である。 1……保持機構、2……めっき処理槽、3……搬送機
構、10……支持アーム、11……固定ロッド、14……下部
ホルダー、15……凹部、16……可動ロッド、17……上部
ホルダー、30……アノード、32……アノード保持部材、
37……支持部、40……駆動機構、45……駆動チェーン
(駆動機構)、50……昇降部、60……上下位置調節機
構、61……上下位置調節部材、65……ブラケット、66…
…ストッパー、70……駆動機構、71……解除機構、75…
…ロッド制御機構、80……アーム、81……ローラー、L
……処理液、W……ワーク

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを上
    下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持機
    構に、ワークを下方及び上方から保持するホルダーを両
    ホルダーの相対位置を調節できる状態で設け、ワーク供
    給機構から供給されたワークを保持して上記両ホルダー
    の間へ転送するワーク移送機構を設け、ワーク移送機構
    から移送されるワークを受け入れるために両ホルダーの
    間の間隔を広げておくためのホルダー位置調節機構を設
    け、上記保持機構をワーク処理領域に沿って搬送する搬
    送機構を設け、搬送機構に、ワークが処理槽内に位置す
    る下降位置と処理槽の上方に位置する上昇位置との間で
    保持機構を昇降させる昇降機構を設け、上記下降位置で
    の保持機構の上下位置を調節する上下位置調節機構を設
    けたことを特徴とするめっき処理装置。
  2. 【請求項2】めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを上
    下に延びる姿勢で保持するための保持機構であって、搬
    送機構により処理槽の上方に配置される支持アームと、
    支持アームから下方へ延びる固定ロッドと、固定ロッド
    の下端部に固定される下部ホルダーと、上下方向に延び
    て支持アームに上下方向に移動自在に支持される可動ロ
    ッドと、可動ロッドの下端部に固定される上部ホルダー
    とを備え、下部ホルダーが、ワークと下端及び外周を支
    持する凹部を備え、上部ホルダーが、ワークの外周に嵌
    合する環状部と、ワークの上端に着座する着座面とを備
    えていることを特徴とするめっき処理装置用ワーク保持
    装置。
  3. 【請求項3】めっき処置槽に漬けられる棒状ワークを上
    下に延びる姿勢で保持する保持機構に、搬送機構により
    処理槽の上方に配置される支持アームと、支持アームか
    ら下方へ延びる固定ロッドと、固定ロッドの下端部に固
    定される下部ホルダーと、上下方向に延びて支持アーム
    に上下方向に移動自在に支持される可動ロッドと、可動
    ロッドの下端部に固定される上部ホルダーとを設け、上
    部ホルダー及び可動ロッドが自重により降下することに
    より下部及び上部ホルダーの間でワークが保持されるよ
    うに構成し、可動ロッドと係合して該ロッドを支持アー
    ムに対して相対的に上昇させるロッド制御機構を設けた
    ことを特徴とするめっき処理装置用ワーク保持装置。
  4. 【請求項4】めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを上
    下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持機
    構にワークを下方及び上方から保持するホルダーを両者
    の相対位置を調節できる状態で設け、上記保持機構をロ
    ーディング領域から処理領域を経てアンローディング領
    域へ搬送する搬送機構を設け、搬送機構に、垂直コラム
    と、該コラムを保持機構の搬送経路に沿って移動させる
    駆動機構とを設け、保持機構に、垂直コラムにより昇降
    のみ自在に案内される昇降部を設け、垂直コラムに、上
    記昇降部に下方から係合する上下位置調節部材と、上下
    位置調節部材を昇降自在に支持する支持部と、上下位置
    調節部材の下降を阻止するための一方向ストッパーとを
    設け、上記ローディング領域に、上下位置調節部材を上
    方へ移動させるための駆動機構と、上記一方向ストッパ
    ーを上下位置調節部材の下降を阻止する作動位置から阻
    止しない解除位置へ移動させるための解除機構とを設け
    たことを特徴とするめっき処理装置。
  5. 【請求項5】めっき処理槽に漬けられる棒状ワークを上
    下に延びる姿勢で保持する保持機構を設け、上記保持機
    構にワークを下方及び上方から保持するホルダーを両者
    の相対位置を調節できる状態で設け、めっき処理槽内を
    上下に延びる姿勢で配置されるアノードと、アノードを
    保持するアノード保持部材と、処理槽外においてアノー
    ド保持部材を昇降自在に支持する支持部と、アノード保
    持部材を上下に移動させてその上下位置を調節する駆動
    機構とを設けたことを特徴とするめっき処理装置。
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