JPH0734022Y2 - 被メッキ材搬送装置 - Google Patents

被メッキ材搬送装置

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JPH0734022Y2
JPH0734022Y2 JP6320390U JP6320390U JPH0734022Y2 JP H0734022 Y2 JPH0734022 Y2 JP H0734022Y2 JP 6320390 U JP6320390 U JP 6320390U JP 6320390 U JP6320390 U JP 6320390U JP H0734022 Y2 JPH0734022 Y2 JP H0734022Y2
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shaft
intermediate gear
plated
attached
pulling
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良介 濱田
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C.UYEMURA&CO.,LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、被メッキ材を搬送しつつ処理槽の処理液中に
浸漬させる被メッキ材搬送装置に関するものである。
[従来の技術] 被メッキ材を連続的に処理する従来装置として、例えば
実開昭57-178023号公報に開示されているようなものが
あった。すなわち、無端状のチェーンと、このチェーン
に等ピッチで吊下げられた多数の移動支柱と、これら移
動支柱に所定距離昇降可能に取付けられて被メッキ材を
支持する多数の支持装置と、駆動装置により軸芯周りに
所定速度で回転駆動される回動軸と、この回動軸と一体
に回動する回動レバーと、回動軸と平行でかつ軸芯周り
に回動可能な中間軸と、円周方向等間隔おきに回動レバ
ーが嵌合する複数の凹部が形成されかつ中間軸に取付け
られて回動レバーの1回転毎に所定角度回動するゼネバ
ーホイールと、中間軸に取付けられた1個の第1の中間
歯車と、中間軸と平行でかつ軸芯周りに回動可能な駆動
軸と、この駆動軸に取付けられて第1の中間歯車に噛合
する1個の第2の中間歯車と、駆動軸に取付けられてチ
ェーンを駆動する駆動スプロケットと、回動レバーに少
なくとも索体を介して連結されて所定距離昇降する昇降
体と、この昇降体に取付けられて昇降体の上昇時に1個
の支持装置と係合する1個の引上げ装置と、昇降体に取
付けられて昇降体の下降時に1個の支持装置と係合する
1個の引下げ装置とを有し、回動軸の回動により、被メ
ッキ材が支持装置に支持された状態で処理槽の処理液中
を支持装置の1ピッチずつ間欠的に移動すると共に、処
理槽の終端部で引上げ装置により支持装置と一体に処理
液中から引上げられ、かつ処理槽の始端部で引下げ装置
により支持装置と一体に処理液中に引下げられ、支持装
置が処理槽の終端から始端まで移動する間に支持装置に
支持された被メッキ材の交換が行われる構成である。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来装置では、被メッキ材の送りピッチが一定であ
るので、処理能力が常に一定であり、不便であった。す
なわち、被メッキ材の種類によっては処理液への浸漬時
間が短くて足りるものがあるが、上記従来装置ではこの
ような被メッキ材を処理する場合にも浸漬時間を短縮す
ることができず、処理能力を向上させることができなか
った。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案の被メッキ材搬送装置
は、チェーンガイドにより支持された無端状のチェーン
と、このチェーンに等ピッチで支持された多数の移動支
柱と、これら移動支柱に所定距離昇降可能に取付けられ
て被メッキ材を支持する多数の支持装置と、駆動装置に
より軸芯周りに所定速度で回転駆動される回動軸と、こ
の回動軸と一体に回動する回動レバーと、回動軸と平行
でかつ軸芯周りに回動可能な中間軸と、円周方向等間隔
おきに回動レバーが嵌合する複数の凹部が形成されかつ
中間軸に取付けられて回動レバーの1回転毎に所定角度
回動するゼネバーホイールと、中間軸に取付けられた第
1の中間歯車と、中間軸と平行でかつ軸芯周りに回動可
能な駆動軸と、この駆動軸に取付けられて第1の中間歯
車に噛合する第2の中間歯車と、駆動軸に取付けられて
チェーンを駆動する駆動スプロケットと、回動レバーに
少なくとも索体を介して連結されて所定距離昇降する昇
降体と、この昇降体に取付けられて昇降体の上昇時に1
個の支持装置と係合する引上げ装置と、昇降体に取付け
られて昇降体の下降時に1個の支持装置と係合する引下
げ装置とを有し、回動軸の回動により、被メッキ材が、
支持装置に支持された状態で処理槽の処理液中を支持装
置の1ピッチずつ間欠的に移動すると共に、処理槽の終
端部で引上げ装置により支持装置と一体に処理液中から
引上げられ、かつ処理槽の始端部で引下げ装置により支
持装置と一体に処理液中に引下げられ、支持装置が処理
槽の終端から始端まで移動する間に支持装置に支持され
た被メッキ材の交換が行われる構成の被メッキ材搬送装
置において、互いに噛合する第1の中間歯車と第2の中
間歯車とを複数対設け、これら対の第1の中間歯車と第
2の中間歯車との歯数比を相互に異ならせ、各対の第1
の中間歯車と第2の中間歯車とのうち少なくとも一方を
中間軸あるいは駆動軸に対して相対回動可能に取付ける
と共に連結装置により解除可能に連結し、引上げ装置お
よび引下げ装置を第1の中間歯車と第2の中間歯車との
対の数と同数ずつ設け、被メッキ材の送りピッチを支持
装置の取付けピッチの整数倍に可変できる構成としたも
のである。
[作用] 連結装置により、複数の第1の中間歯車のうちいずれを
中間軸に連結するか、あるいは複数の第2の中間歯車の
うちいずれを駆動軸に連結するかを選択することによ
り、チェーンによる被メッキ材の送りピッチが変わる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図〜第12図に基づいて説
明する。
第3図は本考案の一実施例における被メッキ材搬送装置
の概略全体構成図で、メッキ液等の処理液が貯溜されて
いる処理槽1の近傍上方には無端状のチェーン2a,2bが
上下方向に所定間隔をあけて設置されている(チェーン
2aは第3図には現われていない)。チェーン2a,2bによ
り等ピッチで間欠的に搬送される後述の多数の被メッキ
材は、後述の支持装置と共に処理槽1の処理液中を第3
図の矢印方向に移動し、処理槽1の終端1bの近傍で昇降
体3aに取付けられた引上げ装置4a,4bにより処理液中か
ら引上げらる。引上げ装置4a,4bにより引上げられた被
メッキ材は、支持装置と共にレール5上を移動し、処理
槽1の終端1bの槽壁上方を通過して、引取装置(図示せ
ず)により引取られる。そして空になった支持装置には
供給装置(図示せず)により新しい被メッキ材が供給さ
れ、新しい被メッキ材は、処理槽1の始端1aの槽壁上方
を通過し、昇降体3bに取付けられた引下げ装置6a,6bに
より支持装置と共に処理液中に浸漬される。なお、引取
装置および供給装置の構造は本考案の要旨と直接関係が
なくしかも周知であるので説明を省略する(例えば実開
昭57-178023号公報参照)。また後述するが、引上げ装
置4bおよび引下げ装置6bは使用しない場合もある。
第1図は本考案の一実施例における被メッキ材搬送装置
の駆動部分の一部切欠正面図、第2図は同一部切欠平面
図で、架台7上には電動機8と減速機9とからなる駆動
装置10が設置されており、電動機8の動力はチェーン11
を介して減速機9に伝達される。減速機9の出力軸によ
り構成される回動軸12は鉛直方向に沿っており、回動軸
12には回動レバー13の一端部が取付けられている。回動
レバー13は、回動軸12の外周に嵌合固定された筒体14a,
14bと、筒体14bに取付けられた平板状のレバー本体13a,
13bと、レバー本体13a,13bに軸15と軸受16とを介して鉛
直軸芯周りに回動自在に取付けられたローラー17と、筒
体14aの外周に取付けられたほぼ円弧板状のゼネバース
トップ18と、ゼネバーストップ18に取付けられたほぼ円
弧板状のストッパーチップ19とにより構成されている。
架台7上には回動軸12と平行な中間軸21が軸受22を介し
て軸芯周りに回動自在に設置されており、中間軸21に
は、ゼネバーホイール23と第1の中間歯車24a,24bとが
下から上にこの順に取付けられている。ゼネバーホイー
ル23には複数(本実施例では6個)の凹部25が円周方向
等間隔おきに放射状に形成されており、凹部25には回動
レバー13のローラー17が嵌合可能である。ゼネバーホイ
ール23の外周部には複数(本実施例では6個)の円弧状
の切欠部26が円周方向等間隔おきに形成されており、切
欠部26にはストッパーチップ19が嵌合可能である。凹部
25と切欠部26とはゼネバーホイール23の円周方向に交互
に形成されており、しかも切欠部26の円周方向の中心は
隣接する凹部25,25間の円周方向の中央に位置してい
る。中間軸21の近傍にはシャフト27a,27bをカップリン
グ28で連結してなる駆動軸29が回動自在に設置されてお
り、駆動軸29は鉛直方向に沿っている。シャフト27bに
はボス30a,30bが下から上にこの順に取付けられてお
り、ボス30a,30bには軸受31a,31bを介して第2の中間歯
車32a,32bが回動自在に取付けられている。第2の中間
歯車32aは第1の中間歯車24aと噛み合っており、第2の
中間歯車32bは第1の中間歯車24bと噛み合っている。ボ
ス30aと第2の中間歯車32aとは、第4図のように連結装
置33により連結されている。連結装置33は、ボス30aお
よび第2の中間歯車32aに円周方向適当間隔おきに形成
された貫通孔を貫通する複数のボルト34と、これら各ボ
ルト34に螺合するナット35とにより構成されている。ボ
ス30bと第2の中間歯車32bとの連結も同様の構成の連結
装置33により行われる。ただし第2の中間歯車32aと第
2の中間歯車32bとのうちいずれか一方が選択的に連結
装置33によりボス30aあるいはボス30bに連結されるので
あり、双方を同時に連結することはない。シャフト27a
には駆動スプロケット36a,36bが下から上にこの順に取
付けられており、駆動スプロケット36aにはチェーン2a
が、また駆動スプロケット36bにはチェーン2bが噛み合
っている。なお図示していないが、チェーン2a,2bは従
動スプロケットにも噛み合っている。
回動レバー13の他端部にはピン38を介してコネクティン
グロッド39の一端部が鉛直軸芯周りに相対回動自在に連
結されており、コネクティングロッド39の他端部にはピ
ン40を介してタイロッド41の一端部が鉛直軸芯周りに相
対回動自在に連結されている。タイロッド41の他端には
索体を構成するローラーチェーン42a〜42dの一端が接続
されており、タイロッド41は4個のローラー43aおよび
4個のローラー43bを介してガイド44により水平方向に
案内される。ローラーチェーン42aはチェーンホイール4
5aとチェーンホイール46aとチェーンホイール47aとによ
り案内されて、他端が昇降体3a(第5図)の一端部に接
続されている。ローラーチェーン42bはチェーンホイー
ル45bとチェーンホイール46bとチェーンホイール47b
(第5図)とにより案内されて、他端が昇降体3a(第5
図)の他端部に接続されている。ローラーチェーン42c
はチェーンホイール45cとチェーンホイール46cとチェー
ンホイール47cとにより案内されて、他端が昇降体3b
(第1図)の一端部に接続されている。ローラーチェー
ン42dはチェーンホイール45dとチェーンホイール46dと
チェーンホイール47dとにより案内されて、他端が昇降
体3b(第1図)の他端部に接続されている。なおチェー
ンホイール46c,46d,47c,47dは図面には現われていな
い。
第5図は本考案の一実施例における被メッキ材搬送装置
のフレームの要部の正面図で、チェーン2a,2bを支持し
かつ案内するチェーンガイド49a,49bはコンベヤフレー
ム50に取付けられており、架台7はコンベヤフレーム50
の上に設置されている。昇降体3aはコンベヤフレーム50
に取付けられたガイド51a,51bに案内されて昇降する。
昇降体3aは第5図に実線で示す位置と仮想線で示す位置
との間を昇降する。なお昇降体3bも同様であるが、第5
図には現われていない。
第6図は本考案の一実施例における被メッキ材搬送装置
の支持部分の一部切欠側面図で、チェーン2aとチェーン
2bとの間には多数の移動支柱52が等ピッチで取付けられ
ており、各移動支柱52には支持装置53が所定距離昇降可
能に嵌合している。支持装置53は、移動支柱52に嵌合す
る嵌合部54と、嵌合部54から斜め下向きに突出するハン
ガー部55と、上端部がハンガー部55の先端部に取付けら
れて被メッキ材56を支持する把持部57と、嵌合部54に水
平軸芯周りに回動自在に取付けられたローラー58とを有
している。なお把持部57の把持機構は本考案の要旨と直
接関係がなくしかも周知であるので説明を省略する(例
えば実開昭57-178023号公報参照)。
第7図は引上げ装置4bの正面図、第8図は同側面図で、
引上げ装置4bは、ピン61を介して昇降体3aに水平軸芯周
りに回動自在に取付けられたフリッパープレート62と、
一端部がフリッパープレート62に固着されて他端部が昇
降体3aを貫通するボルト63と、ボルト63の他端部に螺合
してフリッパープレート62の回動範囲を規制するナット
64と、昇降体3aに取付けられてばねの弾性によりフリッ
パープレート62の衝撃を吸収するダンパー65とを有して
いる。フリッパープレート62の表面にはほぼ矩形の溝66
が形成されており、昇降体3aには溝66に嵌合可能な係止
レバー67がボルト68を介して水平軸芯周りに回動自在に
取付けられている。昇降体3aには係止レバー67の回動範
囲を規制するストッパ69が取付けられている。フリッパ
ープレート62は自然状態では自重で第8図の実線のよう
に傾斜した姿勢になり、昇降体3aの上昇によりフリッパ
ープレート62の上端面に支持装置53のローラー58が載
る。係止レバー67を第7図に実線で示す状態から仮想線
で示す状態に回動させて、係止レバー67を溝66に嵌合さ
せると、フリッパープレート62は第8図に仮想線で示す
ような直立の姿勢になり、昇降体3aが上昇してもフリッ
パープレート62の上端面にローラー58が載らなくなる。
なお引上げ装置4aもほぼ同様の構成であるが、引上げ装
置4aの場合は溝66と係止レバー67とストッパ69とが設け
られておらず、係止レバー67によりフリッパープレート
62を直立姿勢に保つことはできない。
第9図は引下げ装置6aの正面図、第10図は同側面図で、
引下げ装置6aは、ピン71を介して昇降体3aに水平軸芯周
りに回動自在に取付けられたフリッパープレート72と、
一端部がフリッパープレート72に固着されて他端部が昇
降体3aを貫通するボルト73と、ボルト73の他端部に螺合
してフリッパープレート72の回動範囲を規制するナット
74と、フリッパープレート72の下端部に取付けられたレ
バー75と、昇降体3bに取付けられてばねの弾性によりフ
リッパープレート72の衝撃を吸収するダンパー76とを有
している。コンベヤフレーム50には、昇降体3bが下降限
近傍に位置しているときにレバー75に当接するローラー
77が一端部に水平軸芯周りに回動自在に取付けられたア
ーム78の中間部がピン79を介して水平軸芯周りに回動自
在に支持されており、アーム78の他端には重錘80が取付
けられている。引下げ装置6bも引下げ装置6aと同じ構造
である。
次に動作を説明する。駆動装置10が作動して回動軸12が
例えば第2図の矢印方向に回転すると、回動軸12と一体
に回動レバー13が回転し、ローラー17がゼネバーホイー
ル23の凹部25に嵌合することによりゼネバーホイール23
が回転する。ここで、回動レバー13が第2図に示す状態
から回転を開始したとすると、回動レバー13が120度回
転した時点でローラー17が凹部25に嵌合し、回動レバー
13が240度回転した時点でローラー17と凹部25との嵌合
が解除されるので、ゼネバーホイール23は回動レバー13
の1回転毎にその時間の1/3の時間だけ回転し、その回
転角度は1/6回転である。ゼネバーホイール23の回転に
より中間軸21がゼネバーホイール23と一体に回転し、こ
れにより第1の中間歯車24a,24bが中間軸21と一体に回
転するので、第1の中間歯車24a,24bと噛み合っている
第2の中間歯車32a,32bが回転する。いま、第2の中間
歯車32aがボルト34を介してボス30aと連結されているも
のとすると、第1の中間歯車24aと第2の中間歯車32aと
の歯数の比は1:2に設定されているので、駆動軸29は中
間軸21の1/2の角度回転する。駆動軸29の回転により駆
動スプロケット36a,36bが駆動軸29と一体に回転し、チ
ェーン2a,2bが移動する。駆動軸29の回転は間欠的であ
り、1周期の1/3の期間回転し、残りの2/3の期間は停止
している。そして1周期すなわち回動軸12の1回転毎に
1/12回転する。この駆動軸29の1/12回転によりチェーン
2a,2bが移動支柱52の取付ピッチ(以下単にピッチとい
う)の1ピッチ分だけ移動するように設定されている。
一方、回動レバー13の回転によりコネクティングロッド
39とタイロッド41とを介してローラーチェーン42a〜42d
の一端が第1図および第2図の左右方向に周期的に往復
動するので、昇降体3a,3bが同期して連続的に昇降し、
昇降体3a,3bと一体に引上げ装置4a,4bおよび引下げ装置
6a,6bが昇降する。
以上の動作により、チェーン2a,2bに支持された多数の
移動支柱52がチェーン2a,2bと一体に移動し、被メッキ
材56が処理槽1の処理液中に浸漬された状態で第3図の
矢印方向に間欠的に移動する。このとき支持装置53は下
降限に位置している。そして処理槽1の終端1b近傍のP4
点(第11図)に至った支持装置53は、昇降体3aの上昇に
伴なって引上げ装置4aにより引上げられ、レール5に支
持されて処理槽1の終端1bの槽壁上を通過する。この動
作について第11図を参照しながらさらに詳細に説明する
と、支持装置53がP3点からP4点まで1ピッチ移動する間
のちょうど中央の位置で昇降体3aは上昇限に達し、支持
装置53がP4点に達した時点では、昇降体3aは上昇限から
少し下降しており、引上げ装置4aのフリッパープレート
62の上端面がレール5と面一になっている。なお、レー
ル5には引上げ装置4a,4bおよび引下げ装置6a,6bのフリ
ッパープレート62,72が通過するための切欠部が形成さ
れている。また昇降体3a,3bには、引上げ装置4a,4bおよ
び引下げ装置6a,6bが上昇限に達したときにレール5の
切欠部に嵌合してレール5と面一になる補助レール(図
示せず)が取付けられている。支持装置53がP4点に停止
している間に、昇降体3aは下降限まで下降し、そして上
昇する。引上げ装置4aの下降中は、支持装置53のローラ
ー58がフリッパープレート62に当接しても、フリッパー
プレート62は第8図に仮想線で示すような直立姿勢にな
り、ローラー58に係合しない。昇降体3aが下降限まで下
降すると、フリッパープレート62の上端面はローラー58
よりも若干下側に位置する。昇降体3aが下降限から上昇
すると、フリッパープレート62の上端面がローラー58に
下側から当接し、ローラー58がフリッパープレート62に
より掬い上げられる。したがって昇降体3aの上昇に伴な
って支持装置53が上昇する。昇降体3aが上昇限近傍まで
上昇し、フリッパープレート62の上端面がレール5と面
一になると、チェーン2a,2bが移動を開始し、ローラー5
8がレール5に乗移って支持装置53がP5点まで移動す
る。したがって支持装置53が処理槽1の終端1bの槽壁に
衝突することはない。P4点の支持装置53がP5点に至ると
同時に、P3点の支持装置53がP4点に至る。以下同様の動
作が繰返され、P4点において支持装置53が上昇せしめら
れてレール5に移載される。なお、引上げ装置4bは引上
げ装置4aよりも1ピッチ上流側に位置しているが、引上
げ装置4bのフリッパープレート62は、第7図および第8
図に仮想線で示すように、係止レバー67が溝66に嵌合し
て直立姿勢を維持されているので、P3点において支持装
置53が引上げ装置4bにより掬い上げられることはない。
支持装置53がレール5上を間欠的に移動する間に、図外
の引取装置により被メッキ材56が引取られ、供給装置に
より空になった支持装置53に新しい被メッキ材56が供給
される。P8点から処理槽1の始端1aの槽壁上を移動して
P9点に到達した支持装置53は、引下げ装置6aにより下降
せしめられ、被メッキ材56が処理槽1の処理液中に浸漬
される。この動作について第11図を参照しながらさらに
詳細に説明すると、支持装置53がP9点に到達したとき、
引下げ装置6aのフリッパープレート72の上端面がレール
5と面一であるので、ローラー58はフリッパープレート
72の上端面に乗る。したがって支持装置53は昇降体3bの
下降に伴なって下降し、被メッキ材56が処理槽1の処理
液中に浸漬される。昇降体3bが下降限近傍まで下降する
と、ローラー77がレバー75に当接するが、支持装置53が
下降限に達するまではフリッパープレート72の上端面に
ローラー58が乗っているので、支持装置53の重量が重錘
80に打ち勝ってフリッパープレート72は傾斜姿勢を維持
される。支持装置53が下降限に達してから、昇降体3bは
さらに若干下降するが、このときフリッパープレート72
の上端面からローラー58が離れるので、重錘80の重量に
よりレバー75がローラー77に押されてフリッパープレー
ト72が第10図に実線で示すように直立姿勢になる。した
がって昇降体3bが下降限から上昇するときにフリッパー
プレート72がローラー58に衝突することはない。そして
昇降体3bが上昇限近傍まで上昇した時点で支持装置53は
P9点から移動を開始し、昇降体3bが上昇限まで上昇して
から若干下降した時点で支持装置53はP10点に至る。P9
点の支持装置53がP10点に至ると同時に、P8点の支持装
置53がP9点に至り、このとき引下げ装置6aのフリッパー
プレート72の上端面はレール5と面一の位置にある。以
下同様の動作が繰返され、P9点において支持装置53が下
降せしめられる。なお、引下げ装置6bは引下げ装置6aよ
りも1ピッチ下流側に位置しているが、P9点で支持装置
53が下降せしめられることから、支持装置53がレール5
上をP10点まで移動することはないので、引下げ装置6b
により支持装置53が下降せしめられることはない。また
引下げ装置6bのフリッパープレート72は下降限近傍にお
いて重錘80の重量により直立姿勢を維持されているの
で、P10点で支持装置53が引下げ装置6bにより掬い上げ
られることもない。
かくして多数の支持装置53に支持された被メッキ材56が
順次処理される。
以上で1ピッチ送りの場合の動作説明を終るが、次に2
ピッチ送りの場合について簡単に説明する。先ず第2の
中間歯車32aとボス30aとを連結している連結装置33を取
外し、連結装置33により第2の中間歯車32bとボス30bと
を連結する。さらに引上げ装置4bの係止レバー67を回動
させて溝66への嵌合を解除し、フリッパープレート62を
傾斜姿勢にする。第1の中間歯車24bと第2の中間歯車3
2bとの歯数の比は1:1であるので、第2の中間歯車32bと
ボス30bとを連結することにより駆動軸29は回動軸12の
1回転毎に1/6回転し、チェーン2a,2bは2ピッチずつ移
動する。なお昇降体3a,3bの昇降のタイミングは1ピッ
チ送りの場合と同じである。すなわち第12図において、
P1点からP3点に移動した支持装置53が引上げ装置4bによ
りレール5上に引上げられると同時に、P2点からP4点に
移動した支持装置53が引上げ装置4aによりレール5上に
引上げられる。このときの引上げ装置4a,4bの動作は1
ピッチ送りの場合の引上げ装置4aの動作と同じである。
ただし2ピッチ送りの場合、P3点からレール5上をP5点
まで移動する支持装置53がP4点を通過するとき、引上げ
装置4aは上昇限の位置にあり、引上げ装置4aのフリッパ
ープレート62の上端面はレール5よりも上方に位置して
いるが、昇降体3aに取付けられた補助レールがレール5
の切欠部に嵌合してレール5と面一になっているので、
支持装置53のローラー58は補助レール上を移動する。し
たがってP3点からP5点への支持装置53の移動に支障はな
い。
またP7点からP9点に移動した支持装置53は引下げ装置6a
により下降せしめられ、これと同時にP8点からP10点に
移動した支持装置53は引下げ装置6bにより下降せしめら
れる。このときの引下げ装置6a,6bの動作は1ピッチ送
りの場合の引下げ装置6aの動作と同じである。ただし2
ピッチ送りの場合、P8点からレール5上をP10点まで移
動する支持装置53がP9点を通過するとき、引下げ装置6a
は上昇限の位置にあり、引下げ装置6aのフリッパープレ
ート72の上端面はレール5よりも上方に位置している
が、昇降体3bに取付けられた補助レールがレール5の切
欠部に嵌合してレール5と面一になっているので、支持
装置53のローラー58は補助レール上を移動する。したが
ってP8点からP10点への支持装置53の移動に支障はな
い。
このように、送りピッチを任意に選択できるので、処理
液中への浸漬時間が少なくて足りる被メッキ材56を処理
する場合、送りピッチを増加させて迅速に処理すること
ができ、全体として処理能力を向上させることができ
る。また送りピッチを増加させても昇降体3a,3bの昇降
速度は一定であるので、支持装置53の昇降速度が速すぎ
て昇降停止時に大きな衝撃が加わるというような不都合
がなく、常に円滑な動作を維持できる。
[別の実施例] 上記実施例においては、送りピッチを1ピッチと2ピッ
チとの2種類に切換えるように構成したが、本考案はこ
のような構成に限定されるものではなく、第1の中間歯
車24a,24bや第2の中間歯車32a,32bや引上げ装置4a,4b
や引下げ装置6a,6bの数を増やすことにより送りピッチ
の切換数を任意に設定することができる。
また上記実施例においては、連結装置33によりボス30a,
30bを介して第2の中間歯車32a,32bと駆動軸29との連結
を選択して送りピッチを切換えるように構成したが、本
考案はこのような構成に限定されるものではなく、連結
装置33により第1の中間歯車24a,24bと中間軸21との連
結を選択するように構成してもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、互いに噛合する第
1の中間歯車と第2の中間歯車とを複数対設け、これら
対の第1の中間歯車と第2の中間歯車との歯数比を相互
に異ならせ、各対の第1の中間歯車と第2の中間歯車と
のうち少なくとも一方を中間軸あるいは駆動軸に対して
相対回動可能に取付けると共に連結装置により解除可能
に連結し、引上げ装置および引下げ装置を第1の中間歯
車と第2の中間歯車との対の数と同数ずつ設け、被メッ
キ材の送りピッチを支持装置の取付けピッチの整数倍に
可変できる構成としたので、処理液中への浸漬時間が少
なくて足りる被メッキ材を処理する場合、送りピッチを
増加させて迅速に処理することができ、全体として処理
能力を向上させることができる。また送りピッチを増加
させても昇降体の昇降速度は一定であるので、支持装置
の昇降速度が速すぎて昇降停止時に大きな衝撃が加わる
というような不都合がなく、常に円滑な動作を維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における被メッキ材搬送装置
の駆動部分の一部切欠正面図、第2図は同一部切欠平面
図、第3図は同被メッキ材搬送装置の概略全体構成図、
第4図は同被メッキ材搬送装置における連結装置部分の
要部拡大断面図、第5図は同被メッキ材搬送装置におけ
るフレームの要部の正面図、第6図は同被メッキ材搬送
装置における支持部分の一部切欠側面図、第7図は同被
メッキ材搬送装置における引上げ装置の正面図、第8図
は同側面図、第9図は同被メッキ材搬送装置における引
下げ装置の正面図、第10図は同側面図、第11図および第
12図は各々同被メッキ材搬送装置における被メッキ材の
移動動作の説明図である。 1……処理槽、2a,2b……チェーン、3a,3b……昇降体、
4a,4b……引上げ装置、5……レール、6a,6b……引下げ
装置、10……駆動装置、12……回動軸、13……回動レバ
ー、21……中間軸、23……ゼネバーホイール、24a,24b
……第1の中間歯車、25……凹部、29……駆動軸、32a,
32b……第2の中間歯車、33……連結装置、36a,36b……
駆動スプロケット、42a,42b……ローラーチェーン、49
a,49b……チェーンガイド、52……移動支柱、53……支
持装置、56……被メッキ材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チェーンガイドにより支持された無端状の
    チェーンと、このチェーンに等ピッチで支持された多数
    の移動支柱と、これら移動支柱に所定距離昇降可能に取
    付けられて被メッキ材を支持する多数の支持装置と、駆
    動装置により軸芯周りに所定速度で回転駆動される回動
    軸と、この回動軸と一体に回動する回動レバーと、前記
    回動軸と平行でかつ軸芯周りに回動可能な中間軸と、円
    周方向等間隔おきに前記回動レバーが嵌合する複数の凹
    部が形成されかつ前記中間軸に取付けられて回動レバー
    の1回転毎に所定角度回動するゼネバーホイールと、前
    記中間軸に取付けられた第1の中間歯車と、前記中間軸
    と平行でかつ軸芯周りに回動可能な駆動軸と、この駆動
    軸に取付けられて前記第1の中間歯車に噛合する第2の
    中間歯車と、前記駆動軸に取付けられて前記チェーンを
    駆動する駆動スプロケットと、前記回動レバーに少なく
    とも索体を介して連結されて所定距離昇降する昇降体
    と、この昇降体に取付けられて昇降体の上昇時に1個の
    前記支持装置と係合する引上げ装置と、前記昇降体に取
    付けられて昇降体の下降時に1個の前記支持装置と係合
    する引下げ装置とを有し、前記回動軸の回動により、前
    記被メッキ材が、前記支持装置に支持された状態で処理
    槽の処理液中を支持装置の1ピッチずつ間欠的に移動す
    ると共に、前記処理槽の終端部で前記引上げ装置により
    前記支持装置と一体に処理液中から引上げられ、かつ前
    記処理槽の始端部で前記引下げ装置により前記支持装置
    と一体に処理液中に引下げられ、前記支持装置が前記処
    理槽の終端から始端まで移動する間に支持装置に支持さ
    れた被メッキ材の交換が行われる構成の被メッキ材搬送
    装置において、互いに噛合する前記第1の中間歯車と前
    記第2の中間歯車とを複数対設け、これら対の第1の中
    間歯車と第2の中間歯車との歯数比を相互に異ならせ、
    前記各対の第1の中間歯車と第2の中間歯車とのうち少
    なくとも一方を前記中間軸あるいは前記駆動軸に対して
    相対回動可能に取付けると共に連結装置により解除可能
    に連結し、前記引上げ装置および前記引下げ装置を前記
    第1の中間歯車と前記第2の中間歯車との対の数と同数
    ずつ設け、前記被メッキ材の送りピッチを前記支持装置
    の取付けピッチの整数倍に可変できる構成としたことを
    特徴とする被メッキ材搬送装置。
JP6320390U 1990-06-13 1990-06-13 被メッキ材搬送装置 Expired - Lifetime JPH0734022Y2 (ja)

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