JP2792251B2 - 希土類コバルト1−5系永久磁石合金 - Google Patents
希土類コバルト1−5系永久磁石合金Info
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- JP2792251B2 JP2792251B2 JP3045817A JP4581791A JP2792251B2 JP 2792251 B2 JP2792251 B2 JP 2792251B2 JP 3045817 A JP3045817 A JP 3045817A JP 4581791 A JP4581791 A JP 4581791A JP 2792251 B2 JP2792251 B2 JP 2792251B2
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- Japan
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- permanent magnet
- rare earth
- magnet alloy
- earth cobalt
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/04—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/047—Alloys characterised by their composition
- H01F1/053—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
- H01F1/055—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Inorganic Chemistry (AREA)
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気特性、特に角型
性に優れた希土類コバルト1−5系永久磁石合金に関す
るものである。
性に優れた希土類コバルト1−5系永久磁石合金に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】希土類元素をRとすると、RCo5 で表
わされる希土類コバルト1−5系永久磁石合金は広く知
られており、例えば、特公昭63−34604号公報に
記載されている希土類コバルト1−5系永久磁石合金
は、重量%で、 Pr(プラセオジム):16.5〜29.0%、 Sm(サマリウム):7.0〜18.0%、 Co(コバルト):残部 からなる成分組成を有し、優れた残留磁束密度およびエ
ネルギー積(29〜30MGOe)を有するものであ
る。
わされる希土類コバルト1−5系永久磁石合金は広く知
られており、例えば、特公昭63−34604号公報に
記載されている希土類コバルト1−5系永久磁石合金
は、重量%で、 Pr(プラセオジム):16.5〜29.0%、 Sm(サマリウム):7.0〜18.0%、 Co(コバルト):残部 からなる成分組成を有し、優れた残留磁束密度およびエ
ネルギー積(29〜30MGOe)を有するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知の希土類コバルト1−5系永久磁石合金はその最大エ
ネルギー積値はせいぜい30MGOeであった。
知の希土類コバルト1−5系永久磁石合金はその最大エ
ネルギー積値はせいぜい30MGOeであった。
【0004】これは高い最大エネルギー積がさらに期待
できるSm:7重量%未満の組成領域で角型性が著しく
低下すること、またPr:29重量%を越えると保磁力
や角型性が低下することによるものであった。
できるSm:7重量%未満の組成領域で角型性が著しく
低下すること、またPr:29重量%を越えると保磁力
や角型性が低下することによるものであった。
【0005】上記角型性は、一般に4πI−H減磁曲線
における残留磁束密度Brの90%の保磁力をHk(K
nee Point)とすると、Hkと保磁力iHcの
比、すなわち角型性=Hk/iHcで表され、より良い
永久磁石を示す目安とされている。
における残留磁束密度Brの90%の保磁力をHk(K
nee Point)とすると、Hkと保磁力iHcの
比、すなわち角型性=Hk/iHcで表され、より良い
永久磁石を示す目安とされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
優れた最大エネルギー積(BH)max を有すると同時に
優れた角型性を有する希土類コバルト1−5系永久磁石
合金を開発すべく研究を行った結果、Pr(プラセオジ
ム)、Sm(サマリウム)およびCo(コバルト)から
なる希土類コバルト1−5系磁石合金に、さらにZr,
Mn,Hf,Nbのうち少なくとも1種を0.1〜1重
量%含有せしめると、最大エネルギー積(BH)max を
向上させるとともに角型性をも同時に向上させることが
できるという知見を得たのである。
優れた最大エネルギー積(BH)max を有すると同時に
優れた角型性を有する希土類コバルト1−5系永久磁石
合金を開発すべく研究を行った結果、Pr(プラセオジ
ム)、Sm(サマリウム)およびCo(コバルト)から
なる希土類コバルト1−5系磁石合金に、さらにZr,
Mn,Hf,Nbのうち少なくとも1種を0.1〜1重
量%含有せしめると、最大エネルギー積(BH)max を
向上させるとともに角型性をも同時に向上させることが
できるという知見を得たのである。
【0007】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、重量%で Pr:21〜36% Sm:3〜9% Pr+Sm:30〜39% となるように含有し、さらに Zr,Mn,Hf,Nbのうち少なくとも1種:0.1
〜1%、を含有し、残りがCoおよび不可避不純物から
なる希土類コバルト1−5系永久磁石合金に特徴を有す
るものである。
れたものであって、重量%で Pr:21〜36% Sm:3〜9% Pr+Sm:30〜39% となるように含有し、さらに Zr,Mn,Hf,Nbのうち少なくとも1種:0.1
〜1%、を含有し、残りがCoおよび不可避不純物から
なる希土類コバルト1−5系永久磁石合金に特徴を有す
るものである。
【0008】つぎに、この発明の希土類コバルト1−5
系永久磁石合金を上記の如く成分組成を限定した理由を
説明する。
系永久磁石合金を上記の如く成分組成を限定した理由を
説明する。
【0009】(a)Pr,SmおよびPr+Sm Prは、Coとともに共存して高い飽和磁化4πIsと
最大エネルギー積(BH)max を得るために必要な成分
であり、その量が21重量%未満では十分な保磁力が得
られず、一方36重量%を越えて含有すると高い最大エ
ネルギー積が得られない。したがってPrの含有量は2
1〜36重量%に定めた。
最大エネルギー積(BH)max を得るために必要な成分
であり、その量が21重量%未満では十分な保磁力が得
られず、一方36重量%を越えて含有すると高い最大エ
ネルギー積が得られない。したがってPrの含有量は2
1〜36重量%に定めた。
【0010】さらに、Smは保磁力iHcを得るために
必要な成分であり、その含有量が3重量%未満では十分
な保磁力が得られず、一方、9重量%を越えると最大エ
ネルギー積(BH)max が低下するので好ましくない。
したがってSmの含有量は3〜9重量%に定めた。
必要な成分であり、その含有量が3重量%未満では十分
な保磁力が得られず、一方、9重量%を越えると最大エ
ネルギー積(BH)max が低下するので好ましくない。
したがってSmの含有量は3〜9重量%に定めた。
【0011】PrおよびSmは共に希土類元素であり、
PrとSmの合計量(以下、Pr+Smと記す)が30
重量%未満では十分な保磁力が得られず、一方、Pr+
Smが39重量%を越えても最大エネルギー積が低下す
る。したがってPr+Sm:30〜39重量%に定め
た。
PrとSmの合計量(以下、Pr+Smと記す)が30
重量%未満では十分な保磁力が得られず、一方、Pr+
Smが39重量%を越えても最大エネルギー積が低下す
る。したがってPr+Sm:30〜39重量%に定め
た。
【0012】(b)Zr,Mn,Hf,Nb これらの成分は、PrおよびSmを含む希土類コバルト
永久磁石合金の角型性を高めるために必要な成分である
が、その含有量が0.1重量%以下では角型性を高める
効果が不十分であり、一方、1重量%を越えて含有する
と飽和磁化(4πIs)が低下し、したがって最大エネ
ルギー積が低下する。したがって、上記Zr,Mn,H
fおよびNbのうち少なくとも1種の含有量を0.1〜
1重量%に定めた。
永久磁石合金の角型性を高めるために必要な成分である
が、その含有量が0.1重量%以下では角型性を高める
効果が不十分であり、一方、1重量%を越えて含有する
と飽和磁化(4πIs)が低下し、したがって最大エネ
ルギー積が低下する。したがって、上記Zr,Mn,H
fおよびNbのうち少なくとも1種の含有量を0.1〜
1重量%に定めた。
【0013】
【実施例】つぎに、この発明を実施例にもとづいて具体
的に説明する。
的に説明する。
【0014】アルゴン雰囲気中、高周波溶解炉にて、表
1および表2に示される成分組成をもった合金を溶製し
鋳造して本発明磁石合金1〜20、比較磁石合金1〜1
4および従来磁石合金のインゴットをそれぞれ製造し
た。
1および表2に示される成分組成をもった合金を溶製し
鋳造して本発明磁石合金1〜20、比較磁石合金1〜1
4および従来磁石合金のインゴットをそれぞれ製造し
た。
【0015】これらインゴットをアルゴン気流中でスタ
ンプミル粉砕し、さらにトルエン中で振動ミル粉砕して
平均粒径:3μmの微粉末とし、この粉末を23kOe
の磁場中で3 ton/cm2 の圧力でプレス成形し、たて:
10mm、横:9mm、高さ:8mmの寸法を有する圧粉体を
得た。この圧粉体をアルゴン雰囲気中温度:1100
℃、4時間保持の条件で焼結し、焼結磁石を製造した。
ンプミル粉砕し、さらにトルエン中で振動ミル粉砕して
平均粒径:3μmの微粉末とし、この粉末を23kOe
の磁場中で3 ton/cm2 の圧力でプレス成形し、たて:
10mm、横:9mm、高さ:8mmの寸法を有する圧粉体を
得た。この圧粉体をアルゴン雰囲気中温度:1100
℃、4時間保持の条件で焼結し、焼結磁石を製造した。
【0016】このようにして得られた焼結磁石の残留磁
束密度Br、保磁力iHcおよび最大エネルギー積(B
H)max を求めて表3および表4に示し、さらに、これ
ら磁石の4πI−H減磁曲線におけるBrの90%の保
磁力Hkと上記保磁力iHcの比を角型性として求め、
これら角型性についての測定結果も表3および表4に示
した。
束密度Br、保磁力iHcおよび最大エネルギー積(B
H)max を求めて表3および表4に示し、さらに、これ
ら磁石の4πI−H減磁曲線におけるBrの90%の保
磁力Hkと上記保磁力iHcの比を角型性として求め、
これら角型性についての測定結果も表3および表4に示
した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】表1〜表4に示される結果から、 (1)Pr:21〜36% Sm:3〜9% Pr+Sm:30〜39% を含有し、残りがCoからなる磁石合金に、さらに、Z
r,Mn,HfおよびNbのうち少なくとも1種:0.
1〜1%を含有せしめた希土類コバルト1−5系磁石合
金で製造された焼結磁石は、最大エネルギー積(BH)
max が優れるとともに角型性が大幅に向上する。
r,Mn,HfおよびNbのうち少なくとも1種:0.
1〜1%を含有せしめた希土類コバルト1−5系磁石合
金で製造された焼結磁石は、最大エネルギー積(BH)
max が優れるとともに角型性が大幅に向上する。
【0022】(2)しかしながら、Zr,Mn,Hfお
よびNbのうち少なくとも1種が0.1%未満である比
較磁石合金1,3,5および7、並びにこれら成分を全
く含まない従来磁石合金で製造された焼結磁石は、いず
れも角型性が十分でなく、一方、これらの成分が1%を
越えて含有される比較磁石合金2,4,6および8で製
造された焼結磁石は、最大エネルギー積が十分な値を示
さない。ことがわかる。
よびNbのうち少なくとも1種が0.1%未満である比
較磁石合金1,3,5および7、並びにこれら成分を全
く含まない従来磁石合金で製造された焼結磁石は、いず
れも角型性が十分でなく、一方、これらの成分が1%を
越えて含有される比較磁石合金2,4,6および8で製
造された焼結磁石は、最大エネルギー積が十分な値を示
さない。ことがわかる。
【0023】
【発明の効果】この発明によると、従来の希土類コバル
ト1−5系永久磁石合金よりも最大エネルギー積および
角型性が共に優れた希土類コバルト1−5系永久磁石合
金を提供することができ、電気および電子産業の発展に
大いに貢献することができる。
ト1−5系永久磁石合金よりも最大エネルギー積および
角型性が共に優れた希土類コバルト1−5系永久磁石合
金を提供することができ、電気および電子産業の発展に
大いに貢献することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭63−34604(JP,B2) 特公 昭47−37326(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 19/07 H01F 1/053 - 1/059
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、 Pr:21〜36%、 Sm:3〜9%、 Pr+Sm:30〜39% となるように含有し、さらに、 Zr,Mn,HfおよびNbのうち少なくとも1種:
0.1〜1% を含有し、残りがCoおよび不可避不純物からなること
を特徴とする希土類コバルト1−5系永久磁石合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045817A JP2792251B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 希土類コバルト1−5系永久磁石合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045817A JP2792251B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 希土類コバルト1−5系永久磁石合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04263032A JPH04263032A (ja) | 1992-09-18 |
JP2792251B2 true JP2792251B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=12729802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3045817A Expired - Lifetime JP2792251B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 希土類コバルト1−5系永久磁石合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2792251B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334604A (ja) * | 1986-07-29 | 1988-02-15 | Sharp Corp | プログラマブルコントロ−ラ |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP3045817A patent/JP2792251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04263032A (ja) | 1992-09-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980519 |