JP2791649B2 - インサート - Google Patents

インサート

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JP2791649B2
JP2791649B2 JP7123738A JP12373895A JP2791649B2 JP 2791649 B2 JP2791649 B2 JP 2791649B2 JP 7123738 A JP7123738 A JP 7123738A JP 12373895 A JP12373895 A JP 12373895A JP 2791649 B2 JP2791649 B2 JP 2791649B2
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JP
Japan
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concrete plate
insert
long nut
nut
concrete
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JP7123738A
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久二 上牧
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HOKOKU JUKI KK
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HOKOKU JUKI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート板の脱型
時、建て起こし時、及び吊り上げ時に使用するインサー
ト、更に詳細にはコンクリート板の縁部に設けられ、コ
ンクリート板の脱型時、建て起こし時、及び吊り上げ時
に生ずる該コンクリート板の剪断破壊や引き抜きを防止
し得るインサートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンクリート板9には、主と
してコンクリート板9の吊り上げ時に生ずる該コンクリ
ート板9の前段破壊を防止すると共に、吊り治具(図示
せず)を連結するためのインサートと称される長ナット
11が埋設されているが、コンクリート板9の脱型時、
及び建て起こし時に該コンクリート板9が剪断破壊(破
壊部分8)を来すことが度々あった(図1(a))。
【0003】そこで、コンクリート板9の脱型時、及び
建て起こし時に生ずる該コンクリート板9の剪断破壊を
防止するために、図1(b)に示すように、一端部11
aがコンクリート板9の縁部9aに沿って埋設される長
ナット11に、該長ナット11に直交させる配筋部材1
2と、上記長ナット11の軸方向において他端部11部
より延長させ、先端部をフック状に湾曲させた配筋部材
13とを一体化することにより補強したインサートが現
在提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインサートにおいては、長ナット11に直交さ
せる配筋部材12がコンクリート板9の建て起こし時に
生ずる該コンクリート板9の剪断破壊を防止するもので
あり、また長ナット11の軸方向において他端部11b
より延長させ、先端部をフック状に湾曲させた配筋部材
13が、コンクリート板9の吊り上げ時に生ずる該コン
クリート板9の引き抜きを防止するものであるが、この
コンクリート板9の脱型時、建て起こし時、及び吊り上
げ時に生ずる該コンクリート板9の剪断破壊や引き抜き
の防止が個々別々の配筋部材12,13によって行なわ
れているため、少なくとも二種類以上の配筋部材を準備
しなければならない。
【0005】本発明は上述の従来の技術の欠点に着目
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、
述した従来のインサートのようにコンクリート板の剪断
破壊や引き抜きの防止のために個々別々に作用する多種
類の配筋部材を要することなく、配筋部材の配置を改良
することにより、コンクリート板の脱型時、建て起こし
時、及び吊り上げ時に生ずる該コンクリート板の剪断破
壊や引き抜きを確実に防止することができるインサート
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨とするところは、
ンクリート板中においてその表面及び裏面に対して平行
に、且つその縁部に沿 って直交方向に埋設される長ナッ
トと、該長ナットの軸方向周囲の互いに背向いとなる各
部位に一体化される配筋部材と、からなるインサートで
あって、上記配筋部材を、上記各部位に接して長ナット
の直径の間隔に保たれる仮想の各平行面上において、上
記長ナットに対して各々反対方向に所定角度傾斜させた
状態で設け、配筋部材が一体化された長ナットの上記各
部位のうち、一方の部位がコンクリート板中においてそ
の表面に面し、且つ他方の部位がコンクリート板中にお
いてその裏面に面し、上記配筋部材がコンクリート板中
においてその表面及び裏面に平行となる態様で配置可能
であることを特徴とするインサートにある。
【0007】コンクリート板に埋設される上記長ナット
としては、例えば上記配筋部材の溶接等による一体化が
可能な領域を確保したものであればよく、既存の長ナッ
ト等適当なものを用いることができる。長ナットの他端
部は、封止されたものであってもよい。
【0008】また、上記配筋部材としては、異形鉄筋、
丸鋼、平鋼等の中から適当なものを用いることができる
他、先端部をフック状に湾曲させたものなどを用いるこ
とができる。配筋部材の径(或いは周長)及び軸長は、
各作業時に生じる引張力又は圧縮力に基づいて適宜決定
することができる。上記長ナットに一体化される配筋部
材の傾斜角度は、配筋への付着抵抗を増大させる30度
前後とすることが望ましい。更に、長ナットと配筋部材
との固着位置は、コンクリート板の脱型時、及び建て起
こし時に生じる曲げをできるだけ小さくするために、コ
ンクリート板の端に、より近接させることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明のインサートは、長ナットをコンクリー
ト板中においてその表面及び裏面に対して平行に、且つ
その縁部の直交方向に埋設されるものとし、その長ナッ
トの軸方向周囲の互いに背向いとなる各部位に一体化さ
れる配筋部材を、上記各部位に接して長ナットの直径の
間隔に保たれる仮想の各平行面上において、上記長ナッ
トに対して各々反対方向に所定角度傾斜させた状態に設
け、配筋部材が一 体化された長ナットの上記各部位のう
ち、一方の部位がコンクリート板中においてその表面に
面し、且つ他方の部位がコンクリート板中においてその
裏面に面し、上記配筋部材がコンクリート板中において
その表面及び裏面に平行となる態様で配置されることに
より、コンクリート板中においてその表面及び裏面に直
交する方向、即ち剪断力方向に、各配筋部材の中心間距
離が確保され、コンクリート板の建て起こし時における
曲げ力に対抗すると共に、コンクリート板の脱型時、及
び建て起こし時に生ずる該コンクリート板の剪断破壊を
確実に防止し、吊り上げ時に生じる引抜力に対抗する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】コンクリート板9中においてその縁部9a
に設けられ、コンクリート板9の建て起こし時及び吊り
上げ時に生ずる該コンクリート板9の剪断破壊を防止し
得る本発明のインサートは、図2(a)及び(b)に示
すように、一端部21aが該コンクリート板9の縁部9
に沿うように、上記コンクリート板9中においてその
表面及び裏面に対して平行に、且つその縁部9aの直交
方向に埋設される長ナット21と、該長ナット21の軸
方向周囲の互いに背向いとなる各部位に一体化される
定形状の配筋部材22,22’とからなり、上記配筋部
材22,22’を、上記各部位に接して長ナット21の
直径の間隔に保たれる仮想の各平行面上において、上記
長ナット21に対して各々反対方向に所定角度傾斜され
た状態で設けている。また、配筋部材が一体化された長
ナットの上記各部位のうち、一方の部位がコンクリート
板中においてその表面に面し、且つ他方の部位がコンク
リート板中においてその裏面に面し、上記配筋部材がコ
ンクリート板中においてその表面及び裏面に平行となる
態様で、上記インサートを配置することにより、コンク
リート板9中においてその表面及び裏面に直交する方
向、即ち剪断力Q方向に、各配筋部材22,22’の中
心間距離hが確保されている。
【0012】長ナット21は、内径16mm、及び軸長7
0mmに形成されており、内部に刻設された雌螺子には図
示しない吊り治具が螺着固定される。
【0013】また、配筋部材22,22’は、外径10
mm、及び軸長300mmの異形鉄筋であって、作業形態よ
り算出された剪断力及び引張力に基づいて決定された上
記長ナット21の各対向面の所定位置に溶接されてい
る。
【0014】このように溶接した配筋部材22,22’
によれば、コンクリート板9の脱型時、及び建て起こし
時における曲げ力M=Q×dに対して確実に抵抗するこ
とができると共に、コンクリート板9の吊り上げ時にお
ける引抜力2Qに対して確実に抵抗することができる。
【0015】図2(b)において、Qはコンクリート板
9の脱型時、及び建て起こし時における該コンクリート
板9の剪断力、dは長ナット21及び配筋部材22,2
2’の固着部分とコンクリート板9の縁部9aとの距
離、hはコンクリート板9中においてその表面及び裏面
に直交する方向、即ち剪断力Qの方向における配筋部材
22及び22’の中心間距離、N及びTはコンクリート
板9の脱型時、及び建て起こし時におけるインサートの
押し引き力である。
【0016】また、コンクリート板9の脱型時、及び建
て起こし時におけるインサートにかかる曲げ力Mは上記
剪断力Qに上記距離dを掛け合わせた値と等しい関係に
あり、上記押し引き力N及びTは上記曲げ力Mを中心間
距離で割った値と等しい関係にある。本発明において
は、配筋部材22,22’を所定角度傾斜させて配置し
たことによって押し引き力N及びTに対する抵抗力を向
上させることができる。具体的には、押し引き力N及び
Tと傾斜角度θと圧縮引張力n及びtとの間には、n=
t=N/cosθ=T/cosθの関係がある。
【0017】また、上記配筋部材22,22’は、図3
に示すように、先端部をフック状に湾曲させた配筋部材
23,23’とすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明のインサートによれば、長ナット
をコンクリート板中においてその表面及び裏面に対して
平行に、且つその縁部に沿って直交方向に埋設するもの
とし、その長ナットの軸方向周囲の互いに背向いとなる
各部位に一体化される配筋部材を、上記各部位に接して
長ナットの直径の間隔に保たれる仮想の各平行面上にお
いて、上記長ナットに対して各々反対方向に所定角度傾
斜させた状態で設け、配筋部材が一体化された長ナット
の上記各部位のうち、一方の部位がコンクリート板中に
おいてその表面に面し、且つ他方の部位がコンクリート
板中においてその裏面に面し、上記配筋部材がコンクリ
ート板中においてその表面及び裏面に平行となる態様で
配置されることにより、コンクリート板中においてその
表面及び裏面に直交する方向、即ち剪断力方向に、各配
筋部材の中心間距離が確保され、コンクリート板の建て
起こし時における曲げ力に対抗すると共に、コンクリー
ト板の脱型時、及び建て起こし時に生ずる該コンクリー
ト板の剪断破壊を確実に防止し、吊り上げ時に生じる引
抜力に対抗することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来のインサート、及びコンクリート
板の剪断破壊を示す透視斜視図、(b)は更に他の従来
のインサートを示す透視正面図である。
【図2】(a)は本発明のインサートの実施態様を示す
透視正面図、(b)は図2(a)の透視側面図である。
【図3】本発明のインサートの他の実施態様を示す透視
正面図である。
【符号の説明】
9 コンクリート板 11,21 長ナット 12,13,22,22’,23,23’ 配筋部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート板中においてその表面及び
    裏面に対して平行に、且つその縁部に沿って直交方向に
    埋設される長ナットと、該長ナットの軸方向周囲の互い
    に背向いとなる各部位に一体化される配筋部材と、から
    なるインサートであって、 上記配筋部材を、上記各部位に接して長ナットの直径の
    間隔に保たれる仮想の各平行面上において、上記長ナッ
    トに対して各々反対方向に所定角度傾斜させた状態で設
    け、 配筋部材が一体化された長ナットの上記各部位のうち、
    一方の部位がコンクリート板中においてその表面に面
    し、且つ他方の部位がコンクリート板中においてその裏
    面に面し、上記配筋部材がコンクリート板中においてそ
    の表面及び裏面に平行となる態様で配置可能であること
    を特徴とするインサート。
JP7123738A 1995-05-23 1995-05-23 インサート Expired - Lifetime JP2791649B2 (ja)

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JPH08312004A JPH08312004A (ja) 1996-11-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH08312004A (ja) 1996-11-26

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