JP2791459B2 - かん水栽培用のプランターと台枠とからなるプランター装置 - Google Patents

かん水栽培用のプランターと台枠とからなるプランター装置

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JP2791459B2
JP2791459B2 JP6135389A JP13538994A JP2791459B2 JP 2791459 B2 JP2791459 B2 JP 2791459B2 JP 6135389 A JP6135389 A JP 6135389A JP 13538994 A JP13538994 A JP 13538994A JP 2791459 B2 JP2791459 B2 JP 2791459B2
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末吉 岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植えられた植物に対し
てかん水や液肥の供給を自動的に行えるようにしたプラ
ンター、及びこのプランターを安定的に支持するための
枠からなるプランター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は、かん水や液肥の供給を鉢植え
植物に対して自動的に行えるようにしたものとして、例
えば、実開平5−37045号公報にて「植物のかん水
栽培装置」、特開平5−49350号公報にて「プラン
ター」、あるいは特開平6−22650号公報にて「鉢
植え植物かん水のためのプランター」を、既に数多く提
案してきている。
【0003】これらの「かん水栽培装置」あるいは「プ
ランター」は、それぞれ植物に対するかん水を自動的に
行うことができて、その当初の目的は十分達成すること
ができたのである。ところで、本発明の発明者のその後
の検討によると、上記各技術においては、水や液肥をす
い上げる吸水材として化学繊維等を利用した布状あるい
は不織布状のものを採用しているため、長期間使用する
と目詰まりを生じて交換を余儀なくされているものとな
っていることが見出された。換言すれば、吸水材の性質
によって、例えば季節的な催事場においては、従来のプ
ランターは使用するのに十分なものではあったものの、
長年使用あるいは繰り返えし使用しようとすると、どう
しても吸水材の交換をしなければならなかったのであ
る。
【0004】また、従来の「プランター」においては、
土あるいは植物を植えたままの鉢をプランター本体内の
段部に載置した板状の天板や棚板上にそのまま収納する
ものとしてあって、天板や棚板は、土あるいはこれが入
った重い鉢を複数支持しなければならないものとなって
いる。従って、天板や棚板は、長期間使用するとだんだ
ん変形してきて、土あるいは複数の鉢を水平状態で支持
することができなくなり、場合によっては破損すること
もあるので、プランターを長年使用しようとすれば、こ
れらの天板や棚板も交換しなければならないのである。
【0005】さらに、前述した吸水材が、単なる繊維を
材料として形成したものであると、プランター本体内の
貯溜槽内の水中に藻等が繁殖して、所謂水の腐敗を生じ
させてしまうだけでなく、吸水材の吸水力を低下させて
しまうことになるのである。
【0006】一方、この種のプランターは、地面あるい
は道路上にそのまま置いて使用することが一般的である
が、場合によっては、このプランターを高い位置に並べ
て、自転車や車の通交を規制するようにすることも必要
である。そのためには、この種のプランターを一定の高
い位置に支持するとともに、空間を区画する何かが必要
となってくるのである。
【0007】そこで、本発明者等は、自動的にある程度
のかん水が行えて、しかも耐久性に優れたプランター、
及びこれを高い位置で支持する台枠をどのように構成し
たらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明
を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたものであり、その解決しよう
とする課題は、プランターの耐久性の向上と、プランタ
ーの効率の良い支持である。
【0009】そして、本発明の目的とするところは、吸
水材を多孔質セラミックスによって構成することによ
り、吸水材そのものの耐久性及び再利用性を向上させる
ことができ、かつ水等の腐敗を防止することができて、
しかもこの吸水材の形状によって鉢を載置する載置台の
久性を向上させることができ、結果としてプランター
の耐久性を向上させることのできるととに、長期間安定
した状態で支持することができる台枠と組み合わせるこ
とにより、プランターの効率の良い支持を行うことので
きるプランター装置を、簡単な構成によって提供するこ
とにある。
【0010】(削除)
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「かん水栽培用のプランター
100を台枠200に支持させて構成したプランター装
置であって、 プランター100を、かん水を行うための
水等を貯める貯溜槽11を有したプランター本体10内
に載置台20を収納し、この載置台20上に土あるいは
鉢植えした植物をその鉢50毎収納して、貯溜槽11内
の水等を、貯溜槽11と土あるいは鉢50間に配置した
吸水材30を介して各植物側に供給するようにすると
もに、吸水材30を、載置台20の一部から土あるいは
鉢50側に向けて露出する上面31と、この上面31か
ら下方に延びて貯溜槽11の底面14に当接する脚部3
と、この脚部32の上部外周に形成されて載置台20
を載置する段部33とを有したものとして、その全体を
多孔質セラミックによって形成し、 かつ、台枠200の
全体を、砂あるいは水等の安定材を収納し得る箱型形状
にするとともに、上面にプランター本体10を収納する
開口211を形成し、かつこの開口211の周囲に、プ
ランター本体10の上端フランジ縁13を支持する支持
枠212を一体的に形成したことを特徴とするプランタ
ー装置」である。
【0012】すなわち、本発明に係るプランター装置に
おいては、プランター100を構成しているプランター
本体10の、貯溜槽11内に入れた水や液肥を載置台2
0上の土あるいは鉢50に向けて供給するための吸水材
30を多孔質セラミックによって構成することが必要で
ある。その理由は、多孔質セラミックからなる吸水材3
0とすることにより、土あるいは複数の鉢50を載置台
20上に載置するための十分な剛性を確保するととも
に、多孔質セラミックの性質によって貯溜槽11内の水
等を腐食させないようにする必要がある。特に、この吸
水材30を構成しているセラミックを多孔質のものとす
るのは、この吸水材30内に三次元網目構造の微細な孔
を積極的に形成して、この孔の毛細管現象を利用して、
貯溜槽11内の水等をすい上げなければならないからで
ある。
【0013】この吸水材30である多孔質セラミックを
形成する材料としては、 一般的には、アルミナ、シリ
カ、ジルコニア等が採用されるが、チタン、コバルト、
クロム、ニッケル、マンガン、鉄あるいはマグネシウム
の酸化物や窒化物も採用される。勿論、この多孔質セラ
ミックとしては、カオリン系のナクライト、ディッカナ
イト、カオリナイト、スロイサイト、加水スロイサイト
等の鉱物、あるいはモンモロナイト系のモンモリナイ
ト、サポナイト、バイデライト、パイロファイライト等
の鉱物等も採用される。
【0014】また、この多孔質セラミックからなる吸水
材30は、載置台20の一部から露出する上面31と、
この上面31から下方に延びてプランター本体10の底
面14に当接する脚部32とを備えている必要がある。
その理由は、当該吸水材30をその脚部32によってプ
ランター本体10内にしっかりと支えることができるよ
うにして、当該吸水材30上に収納した土あるいは各鉢
50を載置台20に変形を来すことなく支持しなければ
ならないからであり、また上面31から土あるいは鉢5
0に対する水の蒸散・供給を確実に行わなければならな
いからである。
【0015】そして、以上のプランター100を支持す
るための台枠200は、かん水を行うための水等を貯め
る貯溜槽11を有したプランター本体10内に載置台2
0を収納し、この載置台20上に土あるいは鉢植えした
植物をその鉢50毎収納して、貯溜槽11内の水等を、
貯溜槽11と土あるいは鉢50間に配置した吸水材30
を介して各植物側に供給するようにしたものである。つ
まり、このプランター100を支持する台枠200は、
その全体を、砂あるいは水等の安定材を収納し得る箱型
形状にするとともに、上面にプランター本体10を収納
する開口211を形成し、かつこの開口の周囲に、プラ
ンター本体10の上端フランジ縁13を支持する支持枠
212を一体的に形成したものである。
【0016】すなわち、この台枠200においては、そ
の全体を、砂あるいは水等の安定材を収納し得る箱型形
状にするとともに、上面にプランター本体10を収納す
る開口211を形成し、かつこの開口の周囲に、プラン
ター本体10の上端フランジ縁13を支持する支持枠2
12を一体的に形成しなければならない。その理由は、
その運搬時においては、収納部210内に何も入れない
で軽いものとしておき、使用時に、収納部210内に水
や砂等を入れて重いものとして安定したものとしなけれ
ばならないからであり、この安定化した台枠200の開
口211を介してプランター100のプランター本体1
0を挿入し、支持枠212によってプランター本体10
側の上端フランジ縁13をしっかりと支持しなければな
らないからである。
【0017】
【発明の作用】次に、本発明の作用を、項を分けて説明
すると、以下の通りである。
【0018】このプランター装置におけるプランター1
00は、図1及び図2に示したように、セットして使用
されるものである。すなわち、図2に示したように、ま
ず、プランター本体10の底面14上に吸水材30を載
置し、この吸水材30の段部33及びプランター本体1
0内の段部12を利用して載置台20を収納・載置し
て、プランター本体10の貯溜槽11内に水または液肥
を供給するのである。勿論、このプランター100は、
主として屋外に設置されるものであり、しかも上方が図
1に示したように大きく開口したものであるから、降雨
があれば雨水が貯溜槽11内に貯められることは当然で
ある。なお、プランター本体10の貯溜槽11の側部に
はオーバーフロー孔15が形成してあるから、このオー
バーフロー孔15から余剰の水等が外部に排出されるだ
けでなく、植物の成長に必要な空気が供給されるのであ
る。
【0019】以上のようにセットすれば、吸水材30を
構成している多孔質セラミックの毛細管現象により、貯
溜槽11内の水等は吸水材30の上面31側に吸い上げ
られる。従って、この吸水材30の上面31は湿潤な状
態となり、かつ上面31等から蒸散された水蒸気によっ
てプランター本体10内は植物の育成に適した雰囲気と
なるのである。このため、図9に示すように、当該吸水
材30や載置台20上に土あるいは鉢50を収納すれ
ば、この鉢50に対して吸水材30から必要な水分が供
給され、かん水が自動的になされるのである。
【0020】また、吸水材30は、剛性の高い多孔質セ
ラミックで形成したものであり、しかも、その脚部32
によってプランター本体10の底面14上に載置してあ
るから、この上に載置した土あるいは各鉢50を常に安
定した状態でしっかりと支持するのである。しかも、こ
の吸水材30の段部33を利用して載置台20を支持す
るのであるから、結果的に載置台20自身の剛性も十分
なものとしているのであり、載置台20が変形するのを
防止している。つまり、この吸水材30は、その上面3
1が載置台20の開口22から上方に向けて露出される
ものであるが、その際に、その段部33によって載置台
20を支持しているものであり、載置台20の鉢50の
面積を小さくして、結果的に当該吸水材30は載置台2
0の剛性を高め得るものとなっているのである。
【0021】また、この吸水材30は多孔質セラミック
によって形成したものであるから、その全体が遠赤外線
放射物体となっている。従って、この吸水材30が貯溜
槽11内に浸漬されていることにより、貯溜槽11内の
水の活性化を図って、水の腐敗を防止するとともに、こ
れに近接している鉢50中に植えられた植物の成育を促
進するものである。特に、吸水材30は多孔質セラミッ
クであるため、マイナスイオンを有する水中の物質の付
着を確実に防止して、多孔質セラミックの気孔が目詰ま
りするのを防止するのである。多孔質セラミックは、表
面自由エネルギーがもともと小さいものであるから、物
質が付着しないからである。
【0022】さらに、載置台20及び吸水材30の上面
31上に直接栽培土を収納した場合にも、吸水材30
は、貯溜槽11内の水等の吸い上げを行い、この吸い上
げた水等をその上面31から直接栽培土に供給するもの
である。
【0023】なお、この吸水材30は多孔質セラミック
によって形成したものであるため、仮りに種々なものが
付着したとしても、これを洗滌すればその汚れは簡単に
落ちるのであるから、当該吸水材30の機械的強度が優
れていることとも相まって、再使用が十分行えるもので
ある。また、このプランター100は、その吸水材30
を多孔質セラミックによって形成してあり、またプラン
ター本体10側のオーバーフロー孔15、及び載置台2
0に形成した多数の通孔21によって、プランター本体
10内の空気が淀むことはないのであり、これによって
も、貯溜槽11内の水の浄化や鉢50に植えられた植物
の育成の促進が図られるものである。
【0024】このプランター100を支持する台枠20
0は、図4等において示したように、十分大きな収納部
210を有した略箱形状のものとしてあるから、そのま
まの状態であれば嵩のわりには非常に軽量なものとなっ
ているのであり、運搬し易いものとなっているのであ
る。
【0025】また、この台枠200を所定場所に設置し
て、その安定が十分なもの、すなわち、風を受けたり物
が接触した場合に、簡単に倒れないようなものとするに
は、例えばその開口211から水あるいは砂または土等
を入れれば、全体の重量が増加して安定したものとなる
のである。なお、余剰の水は、当該台枠200の側面に
設けたオーバーフロー口216から排出されるのであ
り、中にいれた水等を抜く場合には、その抜き穴213
を利用すれば、台枠200内を簡単に空にし得るもので
ある。
【0026】さて、以上のように安定化された台枠20
0に対して、その開口211内にプランター100のプ
ランター本体10を挿入すれば、開口211の周囲に形
成してある支持枠212がプランター本体10の上端フ
ランジ縁13に係合して、プランター100は台枠20
0に対してしっかりと支持される。勿論、台枠200
は、その収納部210内に水等を収納することにより安
定したものとなっているから、この台枠200に支持さ
れた各プランター100は、結果的に安定したものとな
るのである。
【0027】以上のように台枠200に対して、各プラ
ンター100を載置すれば、例えば図9に示したよう
に、各プランター100内の土あるいは鉢50に植えら
れた植物が人の目の高さ程度の位置となって、その観賞
を十分行えるものとし得るのである。しかも、当該台枠
200が一つの壁となるので、道路や催事場の区画を確
実に行えるのである。なお、本実施例の台枠200は、
前述したように非常に安定的なものとなっているので、
例えば図9に示すように、台枠200の前面一部に自転
車の前輪が挿入・固定できる凹所を形成しておけば、各
台枠200の前方を駐輪場ともし得るのである。
【0028】
【実施例】次に、以上のように構成したプランター10
0及び台枠200からなるプランター装置を、図面に示
した実施例に従って説明すると、まず図1には、セット
が完了したプランター100の斜視図が示してあり、こ
のプランター100は、図2及び図3に示したように、
貯溜槽11を有するプランター本体10と、このプラン
ター本体10内に収納される載置台20と、この載置台
20の中央に形成した開口22から上面31が露出する
吸水材30とによって構成したものである。
【0029】まず、プランター本体10は、例えば合成
樹脂材料によって一体成形されるものであり、図3の
(イ)に示したように、上方が大きく開口する略箱形状
のものである。また、このプランター本体10の中央部
には、図2に示したように、水平方向となる段部12が
形成してあり、この段部12上には後述する載置台20
が載置されるものである。このプランター本体10の段
部12から下方部分は、水や液肥を収納するための貯溜
槽11としてあり、段部12の直下に位置する側壁に
は、余剰の水等を排出するためのオーバーフロー孔15
が形成してある。
【0030】載置台20は、例えばプランター本体10
と同様な合成樹脂を材料として形成したものであり、図
1あるいは図3の(イ)に示したように、その中央部に
吸水材30を露出させるための開口22が形成してあ
る。勿論、この載置台20の開口22以外の部分には、
図2にも示したように、積極的に散布した水や雨水を貯
溜槽11内に落下させるための通孔21が多数形成して
ある。そして、この載置台20は、その外周縁をプラン
ター本体10側の段部12に係止させるとともに、その
開口22の周縁を後述する吸水材30の段部33に係止
させることにより、プランター本体10内の所定位置に
水平状に載置されるものである。
【0031】吸水材30は、多孔質セラミックによって
形成したものであり、上記の載置台20の開口22から
露出する上面31と、この上面31から下方に延びて、
プランター本体10の底面14上に当接する脚部32と
を有しているものである。また、この吸水材30におけ
る上面31の周囲は段部33としてあり、この段部33
上に載置台20側の開口22の周縁が係止されるのであ
る。なお、脚部32は、図3の(イ)に示したように門
型形状のものとして実施してもよく、また図3の(ロ)
に示したように周りを囲み込む箱型形状のものとしても
よい。
【0032】本実施例の吸水材30は、図2に示したよ
うに、その脚部32が下方になるに従って拡開するもの
としてある。このようにしたのは、多数の吸水材30を
積み重ねる場合に、そのデットスペースが少なくなるよ
うにするためである。なお、図2では、図示右側半分
は、載置台20及び吸水材30上に直接土を入れた状態
が、また左半分には、載置台20及び吸水材30上に植
物を植えた鉢50をそのまま収納した状態が示してあ
る。
【0033】また、この吸水材30は、多孔質セラミッ
クを材料として形成してある。この吸水材30である多
孔質セラミックを形成する材料としては、主としてアル
ミナシリカ、ジルコニア等を採用するものであるが、チ
タン、コバルト、クロム、ニッケル、マンガン、鉄ある
いはマグネシウムの酸化物や窒化物も採用できる。勿
論、この多孔質セラミックとしては、カオリン系のナク
ライト、ディッカナイトカオリナイト、スロイサイト、
加水スロイサイト等の鉱物、あるいはモンモロナイト系
のモンモリナイト、サポナイト、バイデライト、パイロ
ファイライト等の鉱物等も採用できる。
【0034】この多孔質セラミックからなる吸水材30
を製造する場合の一例を示すと、ジルコニア粉末と安定
化剤とを所定の割合で混合して、これを800〜110
0℃で仮焼成した後、これを粉砕して仮原料を得る。こ
の仮原料を、例えば図3に示した吸水材30のような形
状に成形した後、20〜180℃/時間の昇温速度で1
400〜1750℃まで加熱し、この温度に1〜4時間
保持して本焼成する。これを、20〜180℃/時間の
温度速度で500℃程度にまで徐冷し、さらに室温にま
で冷却することにより、ジルコニアからなる多孔質セラ
ミック、すなわち吸水材30を得る。この場合、所謂熱
間静水圧焼結法を用いることにより、ジルコニア焼結体
を、所定の気孔率を有する多孔質セラミックとするので
ある。
【0035】以上のようなプランター100は、図4に
示すように、台枠200の開口211内にそのプランタ
ー本体10を挿入することにより、台枠200によって
安定的に支持されるものであり、これにより、本発明に
係るプランター装置が完成される。
【0036】すなわち、台枠200は、図5または図6
に示すように、人の腰より少し高い程度の高さを有する
略箱形状のものであり、合成樹脂を材料として成形した
ものである。換言すれば、この台枠200は、前述した
プランター100におけるプランター本体10と同様な
製法によって形成されるものであり、その前面側となる
面に複数の凹所215を縦方向に形成することにより、
そのままの状態で十分な剛性を有したものとして形成し
たものである。
【0037】なお、図6に示した台枠200は、図7及
び図9に示すように、その凹所215を、自転車の前輪
を収納し得る程度の深さのものとすることにより、複数
のプランター100を載置できるだけでなく、自転車の
固定をも行えるようにしたものである。
【0038】勿論、この台枠200は、その上面にプラ
ンター100を固定する収納固定するものであるから、
図4、図7あるいは図8に示したように、プランター本
体10を挿入するための開口211が形成してあり、こ
の開口211の周囲には、プランター本体10の上端フ
ランジ縁13を受承するための支持枠212が一体的に
形成してある。
【0039】そして、この台枠200はそれのみでは軽
いものであるため、その略全体を、水や砂等を入れるた
めの収納部210としてあり、この収納部210から水
等を排出するために、図4に示したように、抜き穴21
3が形成してある。なお、この台枠200の側面には、
その中に充填した水の余剰分を排出するオーバーフロー
口216が設けてある。
【0040】なお、この台枠200は、その複数を並べ
て所定の壁を構成すべく使用されるものであるため、互
いに安定的に連結するための連結具40が使用される。
すなわち、この台枠200の底部側部には、図2に示し
たように、連結具40の一部を収納するための空間部2
14が形成してあり、互いに隣接する台枠200の各空
間部214を利用して、両者を連結するための連結具4
0が使用されるのである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「かん水栽培用のプラン
ター100を台枠200に支持させて構成したプランタ
ー装置であって、 プランター100を、かん水を行うた
めの水等を貯める貯溜槽11を有したプランター本体1
0内に載置台20を収納し、この載置台20上に土ある
いは鉢植えした植物をその鉢50毎収納して、貯溜槽1
1内の水等を、貯溜槽11と土あるいは鉢50間に配置
した吸水材30を介して各植物側に供給するようにする
とともに、吸水材30を、載置台20の一部から土ある
いは鉢50側に向けて露出する上面31と、この上面3
1から下方に延びて貯溜槽11の底面14に当接する脚
部32と、この脚部32の上部外周に形成されて載置台
20を載置する段部33とを有したものとして、その全
体を多孔質セラミックによって形成し、 かつ、台枠20
0の全体を、砂あるいは水等の安定材を収納し得る箱型
形状にするとともに、上面にプランター本体10を収納
する開口211を形成し、かつこの開口211の周囲
に、プランター本体10の上端フランジ縁13を支持す
る支持枠212を一体的に形成したこと」にその構成上
の特徴があり、これにより吸水材を多孔質セラミックス
によって構成することにより、吸水材そのものの耐久性
及び再利用性を向上させることができ、かつ水等の腐敗
を防止することができて、しかもこの吸水材の形状によ
って鉢を載置する載置台に耐久性を向上させることがで
き、結果として全体の耐久性を向上させることができ
て、結果的に、プランターの耐久性をより一層向上させ
ることのできる台枠とを組み合わせることにより、プラ
ンターの耐久性の向上と、プランターの効率の良い支持
を行うことのできるプランター装置を、簡単な構成によ
って提供るすることができるのである。
【0042】すなわち、このプランター装置によれば、 (1)多孔質セラミックからなる吸水材30を、貯溜槽
11と鉢50との間に介在させるようにしたから、この
吸水材30によって貯溜槽11内の水等を吸い上げて、
土あるいは鉢50に対するかん水を自動的に行える。 (2)多孔質セラミックからなる吸水材30によって鉢
50を支持するようにしたから、この吸水材30及びこ
れによって支持される載置台20の変形を防止すること
ができる。 (3)吸水材30は、遠赤外線放射を行なう多孔質セラ
ミックによって形成してあるから、水や植物の活性化を
図ることができるだけでなく、貯溜槽11中の水の腐敗
を防止することができる。 (4)多孔質セラミックからなる吸水材30は、それ自
身汚れが付着しにくいものであるが、仮に付着したとし
ても、これを簡単に洗い落とすことができるから、繰り
返して使用することができる。 (5)多孔質セラミックからなる吸水材30が上記
(4)の効果を有するものであり、しかも載置台20を
変形することなく支持するものであるから、結果的にプ
ランター100全体の耐久性を向上させることができ
る。(6)プランター100を鑑賞し易い位置でしっかりと
支持できる。 (7)プランター100内に収納した土あるいは鉢50
の植物によって装飾された区画壁を簡単かつ確実に構成
することができる。 といった優れた効果を発揮すること
ができるのである。
【0043】(削除)
【0044】(削除)
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプランター装置を構成するプ
ンターの斜視図である。
【図2】 同拡大断面図である。
【図3】 同プランターを示すもので、(イ)はその分
解斜視図、(ロ)は(イ)に示した吸水材の他の例を示
す斜視図である。
【図4】 同プランターを載置したときの台枠の断面図
である。
【図5】 同台枠の一例を示す斜視図である。
【図6】 同台枠の他の例を示す斜視図である。
【図7】 図5に示した台枠の断面図である。
【図8】 図6に示した台枠の断面図である。
【図9】 図6に示した台枠の使用状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
100 プランター 10 プランター本体 11 貯溜槽 12 段部 13 上端フランジ縁 14 底面 20 載置台 21 通孔 22 開口 30 吸水材 31 上面 32 脚部 33 段部 40 連結具 50 鉢 200 台枠 210 収納部 211 開口 212 支持枠 213 抜き穴 214 空間部 215 凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/00 A01G 9/02 A01G 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かん水栽培用のプランターを台枠に支持
    させて構成したプランター装置であって、 前記プランターを、 かん水を行うための水等を貯める貯
    溜槽を有したプランター本体内に載置台を収納し、この
    載置台上に土あるいは鉢植えした植物をその鉢毎収納し
    て、前記貯溜槽内の水等を、前記貯溜槽と土あるいは鉢
    間に配置した吸水材を介して前記各植物側に供給するよ
    うにするとともに、 前記吸水材を、前記載置台の一部から前記土あるいは鉢
    側に向けて露出する上面と、この上面から下方に一体的
    に延びて前記貯溜槽の底面に当接する脚部と、この脚部
    の上部外周に形成されて前記載置台を載置する段部とを
    有したものとして、その全体を多孔質セラミックによっ
    て形成し、 かつ、前記台枠の全体を、砂あるいは水等の安定材を収
    納し得る箱型形状にするとともに、上面に前記プランタ
    ー本体を収納する開口を形成し、かつこの開口の周囲
    に、前記プランター本体の上端フランジ縁を支持する支
    持枠を一体的に形成したことを特徴とするプランター装
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