JP3037905B2 - 植木鉢を利用するプランター - Google Patents

植木鉢を利用するプランター

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭の庭や公
園などの屋外で植物を栽培するために使用する植木鉢を
利用するプランターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例としては、特開昭62−9113
0号と特開平8−80132号を挙げることができる。
前者は、貯液槽内に水或いは液肥等の液体を入れ、液体
に浮遊体を浮べ、毛細管現象を利用して液体を液面上方
に位置する浮遊体上面に吸い上げて保持し、浮遊体上面
に置かれた植物の根部に液体を供給する植物栽培方法で
ある。また後者は、陸生植物を水上で植裁する水上園芸
法において、多孔床を有し且つ底が開口した軽量鉢に粒
状多孔質資材を嵌入し、この鉢の該粒状多孔質材に陸生
植物を支持させ、該多孔床と水面との間に間隔をあけて
該陸生植物を植えた鉢を水上に浮遊させながら該粒状多
孔質資材に水面から毛細管現象によって水を吸い上げる
ための手段を取付けるか、または該多孔床がほぼ水面位
置となるように該陸生植物を植えた鉢を水上に浮遊させ
るものである。
【0003】しかしながら前者は、浮遊体上面に腐葉土
と共に植物が置かれただけのものであり、特に浮遊体は
液体上を移動可能であることとも相まって、浮遊体上面
に置かれた植物は不安定な状態であることは否めない。
また、液体を補給するときには、貯液槽の上面にかぶせ
てある蓋をいちいち取り外さなければならない煩雑さも
ある。さらに、全体の形態もプランターとしての体裁が
整っていない。
【0004】また後者は、人工池、噴水池、屋内水槽内
などの水上を浮遊移動することを前提とする水上園芸法
であり、定まった場所におくことを前提とするプランタ
ーとは、その用法において著しく相違するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、水上
で植物を栽培する方式を採りながらプランターとしての
まとまった体裁と用法を備え、且つ植物を安定保持でき
るように構成し、しかもプランター内への水の補給も人
手を殆んど要することなくでき、さらに植物への水分の
供給を土の湿りが一定以上越えないように行うことがで
き得る、植木鉢を利用するプランターを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による上記課題の
解決手段は、内部に水を入れる箱形形状のプランター本
体内に、水の増減により上下に浮動可能な分厚い浮体を
収容し、浮体の上面側に陥没部を形成し、浮体には、陥
没部の底面に敷設すると共に端部を浮体の下方に垂下す
る吸水布が挿通される通孔を設け、陥没部内において、
透水性の多数の微小空隙を少なくとも底部に有する植木
鉢を、陥没部の内壁と隙間を保って吸水布上に載置し、
さらに浮体の周縁には、浮体の上下浮動に伴ってプラン
ター本体の口縁の外側に近接して上下動するガイドを備
えていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による植木鉢を利用
するプランターについて図面に基づき具体的に説明す
る。
【0008】図1乃至図3に示すものは本発明の実施の
一形態である。プランター本体1は、例えば軽くて丈夫
な発砲プラスチックを使用し且つ上面側を開放した箱形
に成形したものであって、プランター本体1の上周縁に
は逆U字状に外側に折返した形状をなす口縁2を備えて
いる。このプランター本体1内には、適量(例えばプラ
ンター本体1の深さに対して約半分程度)の水を入れて
おくものである。
【0009】上記プランター本体1内には、分厚い形態
の浮体3がプランター本体1の内周壁とやや間隙を保つ
と共に水の増減に応じて上下に浮動可能に収納してあ
る。浮体3は、例えば発泡スチロールのような水に浮く
比重の小さな材料を使用して成形する。浮体3の上面側
には、後述する植木鉢4を入れるための陥没部5が複数
個(図面では2個)形成してあり、その陥没部5の深さ
は、浮体3のほぼ中程までに達し植木鉢4がやや上端部
分を残して収まるようにしてある。また陥没部5の幅方
向の大きさは、そこに収める植木鉢4の外周壁よりもや
や大き目に形成してあって、植木鉢4を収めたときに陥
没部5の内周壁との間に隙間Gができるようにしてあ
る。
【0010】前記陥没部5の底面全域には、植木鉢の底
部6と接触するように吸水布7が敷設してある。この吸
水布7は浮体3に形成した通孔8を挿通し一対の陥没部
5,5に跨って配設してあり、さらに該吸水布7の両端
は、プランター本体1内に溜めてある水に浸漬するよう
に浮体3の下方に垂れ下がっている。通孔8は浮体3の
下面より立上がり一方の陥没部5の一端から該陥没部5
の底面全域を通り抜け、さらに他方の陥没部5の底面全
域を通って前記他方の陥没部5の他端から下方に下がり
浮体3の下面へ抜けるように形成してある。但し、一方
の陥没部5と他方の陥没部5との間は浮体3の下部が切
除された空部9になっていて前記通孔8と連通してい
る。
【0011】浮体3の上端側周面には鍔部10を突設
し、この鍔部10には該鍔部10の上下面を挟持するク
リップ部11を備えたガイド12が取付けてある。ガイ
ド12にはプランター本体の口縁2の外面に沿う方向へ
延在する垂下片13が該口縁2と僅かの隙間を保って前
記クリップ部11に連成して設けてある。また垂下片1
3の下端には浮体3の浮上の上限位置で口縁2の下端に
係止するストッパー14が設けてある。前記クリップ部
11のうち上面側を狭持する部分は、平板状に形成して
あって各陥没部5の近傍箇所まで延在しカバーの役割も
兼ねており、降雨時の雨水が陥没部5と植木鉢4との隙
間Gにスムーズに流れ下ち得るようにしてある。プラン
ター本体1の上部壁には、過剰な水の供給に対して外部
へ排出するための排出孔15が設けてある。尚、図中の
符号16は浮体3の下部周縁に突設してある脚部であ
り、水が少なくなった場合には、プランター本体1の底
面に着き、また浮遊時には横揺れに対しても安定性を保
つ役割を果たしている。
【0012】各陥没部5に入れる植木鉢4は、発砲合成
樹脂を予備発砲した発砲合成樹脂粒を熱融着して形成し
た植木鉢であって、少なくとも植木鉢の底部6の全域ま
たは一部を部分的に熱融着することによって、透水性の
有する多数の微小空隙を形成したものを使用する。この
ように軽量な植木鉢4を使用し、また厚く成形してある
浮体を用いることによって、植木鉢4内に培養土を入れ
て草花や野菜等の栽培を行う際にも、植木鉢の底部6が
水面より上方に位置するようにしてある。
【0013】このように構成される本発明による植木鉢
を利用するプランターは、プランター本体1内に水を入
れ、浮体3をプランター本体1内で浮上させると共に浮
体の各陥没部5内に培養土及び草花を植えた植木鉢4を
載置すれば、プランター内部に貯溜する水が毛細管現象
によって吸水布7により吸い上げられ、さらに植木鉢の
底部6の微小空隙による毛細管現象によって植木鉢4内
の培養土に水分が供給されるものである。この際、水に
浮く浮体3によって支持される植木鉢4は、その底部6
が水面から一定の高さ位置を保ち得るので、吸水布7を
介しての培養土への水の供給が過剰になることがなく、
過不足のない湿り気を与えることができる。尚、吸水布
7による毛細管現象によって水の吸い上げる高さは、1
1cm程度までが限界なので、水面と植木鉢の底部6との
距離をそれ以内に設定しておくことが必要である。
【0014】各陥没部5内には植木鉢4との間に隙間G
があり、この隙間Gは通孔8と連通しているので、屋外
において降雨時の雨水が隙間Gから通孔8を通ってプラ
ンター本体1内に貯溜し、水の補給を行うことができる
と共に、過剰分は排出孔15からプランター外へ排出す
ることができる。さらに、プランター内の水の増減や、
或いは風などの気象条件によって生じる浮体3の上下ま
たは左右の揺れは、口縁2に近接して存在するガイド1
2によって規制されて大幅に緩和されるので、浮体3で
支持される植木鉢4を安定した状態で保つことが可能で
ある。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明によれば、水に浮かんでい
る浮体により支持される植木鉢が水面と一定の距離を保
って上方に位置しているため、吸水布によって培養土に
供給される水分は、土の湿り気をある一定以上にならな
いように維持される。従って、水分過剰による根ぐされ
の懸念がなく、植物の健全な生育栽培を行うことができ
る。
【0016】また、水の供給源であるプランター内部の
貯溜水には、陥没部と植木鉢との隙間並びに吸水布の通
孔を巧みに利用して雨水を取り入れることによって効果
的に補給することができる。さらに水面上を浮く浮体の
揺れを最小限度に規制するガイドを備えているので、浮
体に支持される植木鉢は安定した状態で水面上に配置し
ており、従って全体として一つのまとまりのある斬新な
形態のプランターとして提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による植木鉢を利用するプランターの一
実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線矢視の断面図である。
【図3】浮体及び植木鉢並びに吸水布が一体的になって
いる状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プランター本体 2 口縁 3 浮体 4 植木鉢 5 陥没部 6 植木鉢の底部 7 吸水布 8 通孔 12 ガイド G 隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水を入れる箱形形状のプランター
    本体(1)内に、水の増減により上下に浮動可能な分厚
    い浮体(3)を収容し、浮体(3)の上面側に陥没部
    (5)を形成し、浮体(3)には、陥没部(5)の底面
    に敷設すると共に端部を浮体(3)の下方に垂下する吸
    水布(7)が挿通される通孔(8)を設け、陥没部
    (5)内において、透水性の多数の微小空隙を少なくと
    も底部(6)に有する植木鉢(4)を、陥没部(5)の
    内壁と隙間(G)を保って吸水布(7)上に載置し、さ
    らに浮体(3)の周縁には、浮体(3)の上下浮動に伴
    ってプランター本体の口縁(2)の外側に近接して上下
    動するガイド(12)を備えていることを特徴とする植
    木鉢を利用するプランター。
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