JP2790886B2 - 日本語文推敲装置 - Google Patents

日本語文推敲装置

Info

Publication number
JP2790886B2
JP2790886B2 JP2046662A JP4666290A JP2790886B2 JP 2790886 B2 JP2790886 B2 JP 2790886B2 JP 2046662 A JP2046662 A JP 2046662A JP 4666290 A JP4666290 A JP 4666290A JP 2790886 B2 JP2790886 B2 JP 2790886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sentence
style
japanese
predicate
phrase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2046662A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03248264A (ja
Inventor
智博 田中
林  良彦
玄一郎 菊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2046662A priority Critical patent/JP2790886B2/ja
Publication of JPH03248264A publication Critical patent/JPH03248264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2790886B2 publication Critical patent/JP2790886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、日本語文推敲装置に関し、特に、複数の日
本語文から構成される日本語文書を入力し、日本語文書
処理を行う日本語文書処理システムにおいて、日本語文
書の文体を統一する処理を行う日本語文推敲装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、日本語文書処理システムにおける文書推敲支援
に関する技術は、誤字脱字の検出や用語の統一に代表さ
れる単語レベルの推敲技術が主であり、文体を統一する
という推敲機能を提供できる日本語文書処理システムは
少ない。
このような文書推敲の機能に関して、既に文献などに
て発表されている技術は、例えば「中里,楠元,大黒,
堤:文書作成支援システムにおける日本語処理(3),
情報処理学会第35回全国大会4S−7,(1987)」(文献
1),「福島,大竹,大山:日本語文書作成支援システ
ムCOMETにおける文書書換え機能,情報処理学会第34回
全国大会6X−6,(1987)」(文献2)などがある。
しかし、これまでの文書推敲の機能においては、文献
1の記載例に見られるように、文書表現についての文
体統一しかできない。また、文献2の記載の例に見られ
るように、多くの表現に対処するために、基本原則で
処理できない表現をすべてあらかじめ書換えテーブルに
登録しておかねばならないなどの問題があり、文末以外
に存在する不適切な文体の箇所の調整ができない。ある
いは、あらかじめ登録されていない表現を正しく文体調
整できないことがあるなどの問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、従来の文書推敲の技術においては、誤
字脱字などの単語レベルの誤りの訂正を支援するための
ものが多く、また、発表されている数少ない文体の統一
に関する文書推敲の処理技術についても、「…であ
る。」,「…ます。」などの文末表現については対処で
きても、文中に存在する文体上不適切な表現に対しては
処理できなかったり、基本原則で対処できない表現につ
いては、その全ての表現を書換えパターンをあらかじめ
テーブルに登録しておかなければ、処理できないなどの
問題がある。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもの
である。
本発明の目的は、日本語文書を入力として処理する日
本語文書処理システムにおいて、すでに入力された日本
語文書の文体を統一するという推敲機能を提供する日本
語文推敲装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明の日本語文推敲装
置は、複数の日本語文から構成される日本語文書を入力
し、日本語文書処理を行う日本語文書処理システムにお
いて、日本語文書の文体を統一する処理を行う日本語文
推敲装置であって、文書を構成する各日本語文に対する
形態素解析結果と、統一したい文体の指定とを入力する
入力部と、該形態素解析結果から述語を含む文節を検出
する述語判定部と、文末に存在する文節を検出する文末
判定部と、文体表現の規則を登録している文体表現テー
ブルと、該文体表現テーブルによって処理対象の日本語
文のなかで指定された文体に対して文体の調整を必要と
する文節を検出する文体検出部と、該文体検出部により
検出された文節の文体を前記文体表現テーブルを用いて
指定された文体に調整する文節変換部と、文節変換部に
より処理対象の日本語文の文体を指定された文体に調整
する文体調整部と、文体を調整した日本語文の形態素デ
ータを出力する出力部とを有することを特徴とする。
〔作用〕
前述の手段によれば、日本語文推敲装置には、処理対
象とする日本語文書を構成する各文に対する形態素解析
結果と統一したい文体の指定とを入力する入力部,文体
検出部,述語判定部,文末判定部,文体表現テーブル,
文体調整部,文節変換部,および文体を調整した日本語
文の形態素データを出力する出力部が備えられる。
日本語文推敲装置には、入力部により処理対象の日本
語文書を構成する各日本文に対して形態解析処理を行っ
た形態素解析結果の文書と統一したい文体の指定が入力
される。述語判定部は、処理対象の日本語文書を構成す
る各日本語文の形態素解析結果から述語を含む文節を検
出する。文末判定部は、文末にある文節を検出する。文
体検出部は、まず、述語判定部によって検出された述語
を含む文節の文体を、文体表現テーブルを用いて検出す
る。その後、検出された述語を含む文節の文体と文体の
指定とを対比し、指定と異なった文体を持つ文節を、文
体の調整を必要とする文節として検出する。
文体の調整が必要とされる場合には、検出された文節
が文体調整部に送られる。文体調整部は、まず、文体検
出部から送られた文体の調整を必要とする文節を、文節
変換部により文体表現テーブルに記述されている変換操
作命令を基に、当該文節を変換する。その後、変換され
た文節を、元の処理対象の日本語文書を構成する各日本
語文の形態素解析結果に組み込み、書き換え後の形態素
データを生成する。この生成された書き換え後の形態素
データは出力部を介して出力される。
このように日本語文推敲装置によれば、文体の指定に
より、日本語文書の文体を統一できる。また、ここで
は、文末,文中の区別を行い、文中に存在する文体上不
適切な表現も統一する。文体表現テーブルは、直前の単
語との接続関係から文体表現の規則を変換操作として登
録しており、この文体表現テーブルの変換操作の規則を
用いて、やや特殊な表現についても特別な書き換えテー
ブルなしに文体の統一ができる。
したがって、文体の統一機能を持つ日本語文書処理シ
ステムにおいて、文末だけでなく文中に存在する文体上
不適切な表現も扱え、やや特殊な表現についても特別な
書換えテーブルなしに文体統一ができる日本語文推敲装
置を提供することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
第1図は、本発明の一実施例にかかる日本語文推敲装
置の構成を示すブロック図である。第1図に示すよう
に、日本語文推敲装置10は、入力部1,文体検出部2,述語
判定部3、文末判定部4、文体表現テーブル5,文体調整
部6,文節変換部7,および出力部8から構成される。
第2図は、文体表現テーブルの構成の一例を示す図で
ある。この日本語文推敲装置10における文体表現テーブ
ル5は、第2図に示すように、文体表現5bに対して、そ
の接続元の品詞および活用形との関係規則5a,文体5c,お
よび文体変換操作5dをあらかじめ登録したテーブルであ
る。
第1図を参照して説明を続けると、入力部1からは、
推敲対象の日本語文書を構成する各日本語文に対して、
形態素解析の処理をすでに行った文書の文形態素解析結
果11と、文体の指定12が入力されるものとする。形態素
解析は、漢字と仮名のベタ書きされた日本語文に対して
単語単位への分割を行う処理であり、この処理の過程で
同時に単語の品詞、活用形が検出され、さらに文節も認
定される。
例えば、日本語文「システムが構築している領域はこ
れだけです。」に対して形態素解析を行うと、その解析
結果は、第3図に示すように、単語単位および文節単位
に分解され、単語の品詞、活用形が検出され、さらに文
節も認定される。すなわち、ステップ21で入力された日
本語文「システムが構築している領域はこれだけで
す。」は、ステップ22で単語単位および文節単位に分解
されて「システム/が構築し/ている領域/は/こ
れ/だけ/です/。」(なお、/は単語境界を示し、
は文節境界を示す)のようになる。そして、この分解さ
れた単語に対して、単語の品詞、活用形が検出され、ス
テップ23において、形態素解析結果が得られる。
日本語処理システムには、このような形態素解析の処
理機能(図示せず)が具備されており、この形態素解析
の処理機能を利用して、推敲対象の日本語文書を構成す
る各日本語文に対して、形態素解析の処理を行ってから
文書の文形態素解析結果11が入力部1から入力される。
また、文体の指定12は、推敲対象の日本語文書全体の文
体を指定する入力データであり、ユーザ自身が指定する
入力方法と、処理対象文書中での使用頻度の多い文体を
判定して指定する入力方法とがある。これらの入力方法
によって得られる文体の指定12が入力部1から入力され
る。
文体検出部2は、処理対象文書を構成する各日本語文
に対して、述語判定部3,文末判定部4で得られた文中,
文末にある述語を含む文節から、文体の指定と文体表現
テーブル5とに従って、文体の調整を必要とする文節を
検出する。述語判定部3は、形態素解析結果11より述語
を含む文節を検出する。文末判定部4は、述語判定部3
より得られた述語を含む文節の中で、文末にあるものを
検出し、述語を含む文節に対して文中,文末の判定の識
別子データを付加する。文体調整部6は、文体検出部2
によって検出された文節を、文節変換部7に転送し、そ
こで得られる書き換えの後の文節を用いて、形態素デー
タを書き換える。
また、文節変換部7は、文体表現テーブル5の文体の
変換操作の規則を用いて、文体の調整を必要とする文節
を、文中にあるものは常に常体として、文末にあるもの
は文体の指定に従って書き換える。書き換えられた形態
素データは、出力部8を介して出力される。
以下、本実施例の日本語文推敲装置の動作について詳
細に説明する。ここで、処理対象の日本語文書中に、次
の2つの日本語文の例文が含まれており、この日本語文
の例文の文体を調整する処理を例として説明する。
例文「手を洗いましてから本を読んでください。」
(文体の指定:常体) 例文「システムが立ち上がりましてもすぐには動作さ
せるな。」(文体の指定:敬体) これらの例文および例文は、推敲され、それぞれ次
のように書き換えられるべきものとする。
例文′「手を洗ってから本を読め。」 例文′「システムが立ち上がってもすぐには動作させ
ないでください。」 この場合、まず、2つの例文および例文は、それ
ぞれに、形態素解析の処理が行なわれ、その処理の結果
が日本語文推敲装置10に入力される。
第4図は、例文に対する形態素解析の処理例を示す
図であり、第5図は、例文に対する形態素解析の処理
例を示す図である。
すなわち、例文に対しては、第4図に示すように、
ステップ24で入力された例文の日本語文「手を洗いま
してから本を読んでください。」に対しては、ステップ
25で単語単位および文節単位に分解して「手/を洗い
/まし/て/から本/を/読ん/で/ください/。」
(なお、/は単語境界を示し、は文節境界を示す)と
し、更に、この分解された単語に対して、単語の品詞、
活用形が検出され、ステップ26において、図示するよう
に、各々の単語に対する品詞と活用形の形態素解析結果
が得られる。
また、同様にして、例文に対しては、第5図に示す
ように、ステップ27で入力された例文の日本語文「シ
ステムが立ち上がりましてもすぐには動作させるな。」
に対しては、ステップ28で単語単位および文節単位に分
解して「システム/が立ち上がり/まし/てもすぐ
/に/は/動作さ/せる/な/。」(なお、/は単語境
界を示し、は文節境界を示す)となり、更に、この分
解された単語に対して、単語の品詞、活用形が検出さ
れ、ステップ29において、図示するように、各々の単語
に対する品詞と活用形の形態素解析結果が得られる。
このように、推敲対象の日本語文書を構成する各日本
語文は、形態素解析によって文節および単語単位の認定
が行われ、同時に単語の品詞,活用形が認定される。
入力部1は、例文および例文の各々の例文につい
て、第4図および第5図に示すような形態素解析結果11
と共に、その文体の指定12を入力して文体検出部2に転
送する。
第6a図は文体検出部2の処理フローを示すフローチャ
ート、第6b図は述語判定部3の処理フローを示すフロー
チャート、第6c図は文末判定部4の処理フローのフロー
チャートである。
文体検出部2では、第6a図に示すように、ステップ31
において、形態素解析結果および文体と指示を入力し、
次のステップ32において、形態素解析結果を述語判定部
3に送出して、述語を判定する。そして、次のステップ
33において、述語判定部3により検出された述語がある
か否かを判定する。その結果、判定された述語の結果出
力があれば、ステップ34に進み、述語を含む文節の文体
を文体表現テーブルを用いて検出する。次に、ステップ
35およびステップ36において、検出した文節中の文体を
判定する。文節中の文体が文中文節の場合は常体と一致
するか否か(ステップ35)、また、文末文節の場合は指
定文体と一致するか否かを判定する。一致していなけれ
ば、ステップ37に進み、述語を含む文節を出力し、ま
た、一致していれば、それで良いので、そのままステッ
プ33に戻り、次の文節(検出された述語を含む文節)に
対する処理を行う。この処理を述語判定部からの結果の
数だけ繰り返す。ステップ33の判定で、述語判定部から
の結果出力がなければ、処理を終了する。
一方、述語判定部3では、第6b図に示すように、ステ
ップ41において、形態素解析結果を入力し、次のステッ
プ42において、形態素解析結果に基づいて、単語の品
詞,活用形から述語を検出する処理を行う。そして、次
のステップ43において、述語を含む文節が検出されたか
否かを判定する。その結果、述語を含む文節が検出され
た場合、ステップ44に進み、述語を含む文節を文末判定
部に送出して、当該文節が文末判定の処理を行う。そし
て、次のステップ45において、“文中”または“文末”
の判定のついた述語を含む文節を出力する。そして、次
に、ステップ43に戻り、次の述語(検出された述語を含
む文節)に対する処理を行う。この処理を述語を含む文
節の数だけ繰り返す。ステップ43の判定で、述語を含む
文節がなければ、処理を終了する。
また、文末判定部4では、第6c図に示すような文末判
定の処理を行う。まず、ステップ51において、述語を含
む文節を(述語判定部3から)入力し、次のステップ52
において、文末記号,文末表現の検出処理を行う。次
に、ステップ53において、文末記号または文末表現があ
るか否かの判定を行い、文末記号または文末表現がある
場合には、文末と判定されるので、ステップ54において
“文末”の印をつけて述語を含む文節を出力する。ま
た、文末記号または文末表現がない場合には、文中と判
定されるので、ステップ55に進み、“文中”の印をつけ
て述語を含む文節を出力して処理を終了する。
このように、文体検出部2は、形態素解析結果および
文体の指定を入力し、形態素解析結果を述語判定部3に
転送する(ステップ31,ステップ32)。述語判定部3で
は、形態素解析結果を入力し、形態素解析結果に基づい
て、述語判定部3では、単語の品詞,活用形から述語を
検出し、述語を含む文節を検出し、文末判定部4に送る
(ステップ41〜ステップ44)。文末判定部4では、述語
を含む文節を入力し、文末表現および文末記号を検出
し、述語を含む文節に対して、存在位置が文中か文末か
の判定を行い(ステップ51〜ステップ53)、述語を含む
文節に対して“文中”または“文末”の印をつけて述語
判定部3に返す。(ステップ54,ステップ55)。述語判
定部3は、形態素解析結果と“文中”または“文末”の
判定の付いた述語を含む文節とを文体検出部2に返す。
第7a図は、例文に対する述語判定部の処理例を示す
図であり、第7b図は、例文に対する述語判定部の処理
例を示す図である。
例文の場合、第7a図に示すように、述語判定部3か
らは、例文の中の述語を含む文節「洗い/まし/て/
から」(/は単語境界,_は述語)に対しては、文中文末
の判定が“文中”と判定され、述語を含む文節「読ん
で/ください/。」(/は単語境界,_は述語)に対して
は、文中文末の判定が“文末”と判定されて出力され
る。
また、同様にして、例文の場合、第7b図に示すよう
に、述語判定部3からは、例文の中の述語を含む文節
立ち上がり/まし/ても」(/は単語境界,_は述語)
に対しては、文中文末の判定が“文中”と判定され、述
語を含む文節「動作さ/せる/な/。」(/は単語境
界,_は述語)に対しては、文中文末の判定が“文末”と
判定されて出力される。
文体検出部2は、述語判定部3より得られた述語を含
む文節と、文体表現テーブル5中の文体表現とを対応さ
せることにより、述語を含む文節の文体を検出する(ス
テップ34)。文体表現テーブル5(第2図)は、前述し
たように、文体表現と、その接続元の品詞,活用形との
関係及び文体変換における変換操作の規則を予め登録し
たテーブルデータである。第2図に示している文体表現
テーブルの例は、特に、前述の例文および例文に対
応して、文体変換操作で用いる部分のテーブルデータの
例を示している。
例えば、第2図の文体表現テーブル5の例では、接続
元5aの『動詞 連用形』に対して文体表現5bとして
『「ます」及びその活用形』が続く場合、その文体5cは
敬体であり、常体に変換するための変換操作5dとして
は、『「ます」およびその活用形を取り除く』変換操作
を行うことを指示している。
文体検出部2は、さらに、述語を含む文節の文体に対
して、文中にあるものは常に常体であり、文末にあるも
のは文体の指定に従うという規則を適用し文体の調整の
必要な文節を検出し(ステップ34)、文体調整部6に転
送する。
第8a図は、文体調整部6の処理フローを示すフローチ
ャートであり、第8b図は、文節変換部7の処理フローを
示すフローチャートである。
文体調整部6では、第8a図に示すように、ステップ81
において、文体検出部の出力,形態素解析結果,文体の
指定を入力する。次に、ステップ82で、文体検出部の出
力と文体の指定を文節変換部に送出して、文体を変換す
る。すなわち、文体調整の必要な文節と文体の指定を文
節変換部7に転送して、文体を変換する。次に、ステッ
プ83で変換後の文節を形態素解析結果の中の既存の文節
と入れ換える。そして、ステップ84において、入れ換え
られた形態素データを出力する。
一方、文節変換部7では、第8b図に示すように、ステ
ップ85において“文中”および“文末”の印のついた述
語を含む文節を入力し、更に、ステップ86で文体表現テ
ーブル5から文体の変換操作を入力し、ステップ87にお
いて、文体調整の必要な文節を書き換えるため、変換操
作に従って文節を変換する。そして、ステップ88におい
て、変換後の文節を出し、書き換え後の文節を文体調整
部6へ出力する。
第9a図および第9b図に、例文に対する文節変換部7
の処理例を示し、また、第10a図および第10b図に、例文
に対する文節変換部7の処理例を示す。
例えば、第9a図の処理例の場合、文節変換部7では、
ステップ91で入力された文体調整の必要な文節「洗い/
まし/て/から」に対して、ステップ92で敬体から常体
への文節変換操作が行なわれる。この文節変換操作では
敬体表現「ます」およびその活用形を取り除く操作が行
なわれるので、ここでは敬体表現「まし」が取り除か
れ、ステップ93で「洗い/て/から」が出力される。
また、第9b図の処理例の場合、文節変換部7では、ス
テップ94で入力された文体調整の必要な文節「読ん/で
/ください/。」に対して、ステップ95で敬体から常体
への文節変換操作が行なわれる。この文節変換操作で
は、助詞+「ください」を取り除き、自立語を命令形に
変換する操作が行なわれるので「でください」が取り除
かれ、ステップ96では「読ん/。(命令形)」が出力さ
れる。
例文に対しても,第10a図および第10b図に示すよう
に、同様な文節変換の処理が行なわれる。第10a図の処
理例の場合、文節変換部7では、ステップ97で入力され
た文体調整の必要な文節「立ち上がり/まし/ても」に
対して、ステップ98で敬体から常体への文節変換操作が
行なわれる。この文節変換操作では敬体表現「ます」お
よびその活用形を取り除く操作が行なわれ、敬体表現
「まし」が取り除かれて、ステップ93では「立ち上がり
/ても」が出力される。
また、第10b図の処理例の場合、文節変換部7では、
ステップ100で入力された文体調整の必要な文節「動作
さ/せる/な/。」に対して、ステップ101で常体から
敬体への文節変換操作が行なわれる。この文節変換操作
では、「な」を取り除き、「ない」「で」「ください」
を付ける操作が行なわれる。この結果、ステップ96では
「動作さ/せる/ない/で/ください/。」が出力され
る。
このような処理の後、文体調整部6では、書き換えら
れた文節を、元の処理対象の各日本文の形態素解析結果
に組み込むことによって(ステップ83)、文体の調整さ
れた形態素データを生成し、入れ換えられた形態素デー
タを出力する(ステップ84)。
第11図に例文の書き換え後の形態素データの処理例
を、第12図に例文の書き換え後の形態素データの処理
例を示す。
以上のようにして生成された文体調整後の形態素デー
タは、出力部8を介して出力され、既存の活用形を変換
する活用形変換装置によって、文体調整後の日本語文と
なる。
すなわち、例文では、第11図に示すように、ステッ
プ111で入力された書き換え後の形態素データを連結し
て、ステップ112で「手/を洗い(連用形)/て/か
ら本/を読ん(命令形)/。」とし、ステップ113
で活用形を変換すると、推敲された日本語文「手を洗っ
てから本を読め。」が出力される。
また、例文に対しては、第12図に示すように、ステ
ップ114で入力された書き換え後の形態素データを連結
して、ステップ112で「システム/が立ち上がり(連
用形)/てもすぐ/に/は動作さ/せる(未然形)
/ない/で/ください/。」とし、ステップ113で活用
形を変換すると、推敲された日本語文「システムが立ち
上がってもすぐには動作さないでください。」が出力
される。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である
ことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明による日本語文推敲装
置を日本語文書処理システムに備えることにより、文体
を統一することが容易にできる。ここでは、文末以外に
存在する文体上不適切な表現についても文末と同様に文
体を統一する機能を持たせることができ、そのための特
別な書換えテーブルを用意する必要がない。
このように、文体の統一機能を持つ日本語文書処理シ
ステムにおいて、文末だけでなく文中に存在する文体上
不適切な表現も扱え、やや特殊な表現についても特別な
書換えテーブルなしに文体統一ができる日本語文推敲装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる日本語文推敲装置
の構成を示すブロック図、 第2図は、文体表現テーブルの構成の一例を示す図、 第3図は、日本語文に対する形態素解析の処理の一例を
説明する図、 第4図は、例文に対する形態素解析の処理例を示す
図、 第5図は、例文に対する形態素解析の処理例を示す
図、 第6a図は、文体検出部の処理フローを示すフローチャー
ト、 第6b図は、述語判定部の処理フローを示すフローチャー
ト、 第6c図は、文末判定部の処理フローのフローチャート、 第7a図は、例文に対する述語判定部の処理例を示す
図、 第7b図は、例文に対する述語判定部の処理例を示す
図、 第8a図は、文体調整部の処理フローを示すフローチャー
ト、 第8b図は、文節変換部の処理フローを示すフローチャー
ト、 第9a図および第9b図は、例文に対する文節変換部の処
理例を示す図、 第10a図および第10b図は、例文に対する文節変換部の
処理例を示す図、 第11図は、例文の書き換え後の形態素データの処理例
を示す図、 第12図は、例文の書き換え後の形態素データの処理例
を示す図である。 図中、1……入力部、2……文体検出部、3……述語判
定部、4……文末判定部、5……文体表現テーブル、6
……文体調整部、7……文節変換部、8……出力部、10
……日本語文推敲装置、11……文形態素解析結果、11…
…文体の指定、13……書換え後の形態素データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−8858(JP,A) 特開 平2−103658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/27

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の日本語文から構成される日本語文書
    を入力し、日本語文書処理を行う日本語文書処理システ
    ムにおいて、日本語文書の文体を統一する処理を行う日
    本語文推敲装置であって、文書を構成する各日本語文に
    対する形態素解析結果と、統一したい文体の指定とを入
    力する入力部と、該形態素解析結果から述語を含む文節
    を検出する述語判定部と、文末に存在する文節を検出す
    る文末判定部と、文体表現の規則を登録している文体表
    現テーブルと、該文体表現テーブルによって処理対象の
    日本語文のなかで指定された文体に対して文体の調整を
    必要とする文節を検出する文体検出部と、該文体検出部
    により検出された文節の文体を前記文体表現テーブルを
    用いて指定された文体に調整する文節変換部と、文節変
    換部により処理対象の日本語文の文体を指定された文体
    に調整する文体調整部と、文体を調整した日本語文の形
    態素データを出力する出力部とを有することを特徴とす
    る日本語文推敲装置。
JP2046662A 1990-02-26 1990-02-26 日本語文推敲装置 Expired - Fee Related JP2790886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2046662A JP2790886B2 (ja) 1990-02-26 1990-02-26 日本語文推敲装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2046662A JP2790886B2 (ja) 1990-02-26 1990-02-26 日本語文推敲装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03248264A JPH03248264A (ja) 1991-11-06
JP2790886B2 true JP2790886B2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=12753553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2046662A Expired - Fee Related JP2790886B2 (ja) 1990-02-26 1990-02-26 日本語文推敲装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2790886B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6116014B2 (ja) * 2014-11-07 2017-04-19 日本電信電話株式会社 文体変換装置、方法、及びプログラム
JP6472466B2 (ja) * 2017-01-23 2019-02-20 日本電信電話株式会社 文体変換装置、方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03248264A (ja) 1991-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3377290B2 (ja) イディオム処理機能を持つ機械翻訳装置
US20070233460A1 (en) Computer-Implemented Method for Use in a Translation System
JPS63223962A (ja) 翻訳装置
JP2790886B2 (ja) 日本語文推敲装置
WO2020012813A1 (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム
JPH0855123A (ja) イディオム登録機能を有する機械翻訳装置
JP3136973B2 (ja) 言語解析システムおよび方法
JP2928246B2 (ja) 翻訳支援装置
JPS60193074A (ja) 日本語解析装置
JP3233800B2 (ja) 機械翻訳装置
JPH09114828A (ja) 変換候補の優先順位情報の更新方法
JP3244286B2 (ja) 翻訳処理装置
JP3132563B2 (ja) 文書作成支援装置
JP3393494B2 (ja) 利用者辞書作成支援装置
JPH09160920A (ja) 機械翻訳装置
JPH0748216B2 (ja) 表現変換方式
JP2000207397A (ja) 言語解析システムおよび方法
JPH0540781A (ja) 日本語構文解析システム
JP2001282789A (ja) 翻訳システム
JPH08194710A (ja) 機械翻訳装置
JPH0668134A (ja) 翻訳用例ベース利用翻訳方式
JPS62150462A (ja) 文章誤り自動修正方式
JPH0589166A (ja) 機械翻訳装置
JPH06325082A (ja) 機械翻訳装置
JPH05314172A (ja) 機械翻訳装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees