JPH0540781A - 日本語構文解析システム - Google Patents

日本語構文解析システム

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JPH0540781A
JPH0540781A JP91354809A JP35480991A JPH0540781A JP H0540781 A JPH0540781 A JP H0540781A JP 91354809 A JP91354809 A JP 91354809A JP 35480991 A JP35480991 A JP 35480991A JP H0540781 A JPH0540781 A JP H0540781A
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japanese
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Akira Takagi
朗 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、格に対して定義される意味制約情
報が不特定な述語を有する日本語文の解析を正確に行い
得る日本語構文解析システムを提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明は、形態素解析処理システムを施され
た日本語文を入力し、該日本語文の構文解析を行う日本
語構文解析システムにおいて、上記日本語文が、述語と
して主格名詞と指定格名詞との間の概念の上位下位関係
を表す動詞「ある」もしくはそれと同等な意味を表わす
述語、又は主格名詞が達成状態格名詞の表す状態に到る
ことを表す動詞「なる」もしくはそれと同等な意味を表
わす述語を含む場合に、上記述語に格を介して係る名詞
の意味情報に基づいて、上記述語と該述語に格を介して
係る他の名詞との間に定義される意味制約情報を決定す
る意味制約情報決定部33を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語文の句構造や係
り受け構造を機械的に解析する日本語構文解析システム
に関し、特に述語と該述語に格を介して係る名詞との格
関係に係る意味制約情報の決定や連体修飾節の種類の判
断を行う日本語構文解析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日本語の構文解析を機械的に行う
システムにおいて、解析しようとする日本語文が連体修
飾節を含む場合、正確な構文解析を行うためには該連体
修飾節の種類を判定することが不可欠である。そして該
連体修飾節の種類を判定するには、該連体修飾節が修飾
する語(以下、この語を先行詞と書く)が節内の述語に
対して何らかの格関係を持ち得るか否か、あるいは先行
詞が内容属性を有し、「〜という」等の同格節を受け得
るかなどの判断を行っていた。ここで、連体修飾節と
は、名詞を連帯修飾する埋め込み文をいい、連体修飾節
と先行詞との間に存在する格関係等の関係により、主格
連体修飾節、目的格連体修飾節などの種類に分けられ
る。またここでは、主格が省略されていて見かけ上述語
句に見えるものも含めて連体修飾節として取扱う。
【0003】ところで、先行詞が「こと」、「もの」あ
るいは「の」というような単独では意味を特定できない
語である場合、また先行詞において多義の巾が大きく節
内の述語との関係だけではその意味を特定できない語で
ある場合には、先行詞と連体修飾節との間の格関係を特
定することができず上記の判断ができない。そこでこの
ような場合に上記意味不特定の先行詞と該先行詞が格を
介して係る後方の述語との間の格関係を判断し、該格関
係に対して述語辞書情報中に定義される意味制約情報に
基づいて上記意味不特定の先行詞と上記連体修飾節中の
述語との間の格関係を判断して上記連体修飾節の種類を
決定する手段が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記意味不特
定の先行詞が係る後方の述語が、その意味によって広範
囲の名詞の係りを許し、その為にそれぞれの格に対して
有効な意味制約をもつことが出来ず、それぞれの格に対
して定義される意味制約が上記述語に格を介して係る名
詞の意味に依存する語である場合、上述した従来の技術
による連体修飾節の種類決定手段では上記先行詞と述語
との間の意味制約情報を特定することができず、連体修
飾節の種類を判別することができなかった。このような
場合として具体的には、先行詞が係る後方の述語が、主
格名詞と指定格名詞との間の概念の上位下位関係を表す
動詞「ある」もしくはそれと同等な意味を表す述語、又
は主格名詞が達成状態格名詞の表す状態に至ることを表
す動詞「なる」もしくはそれと同等な意味を表す述語で
ある場合が該当する。ここで、指定格とは、概念の包含
関係を表す述語が有する格で、主格名詞概念が属する概
念のクラスを指定する格を指す(「この花はチューリッ
プである。」における「で」格など)。「この花はチュ
ーリップだ。」におけるように名詞「チューリップ」が
述語「だ」に直接係る場合においても、この格が滞在的
に介在していると考える。また、達成状態格とは、状態
の変化、達成を表す述語が有する格で、主格名詞概念が
到達する状態等を表す格をいう(「彼は医者になる。」
における「に」格など)。
【0005】また、その他の構文解析においても上記の
ような述語に対し、その意味制約情報を特定できないた
め正確な解析が困難であった。
【0006】本発明は上記の課題を解決し、格に対して
定義される意味制約情報が不特定な述語を有する日本語
文の解析を正確に行い得る日本語構文解析システムを提
供することを目的とする。尚、通常、「係る」という表
現は文節間の意味的依存関係を表す為に用いられるが、
ここでは説明の容易さ、簡便さから、単語間の構文的意
味的依存関係を指すものとして「係る」や「係り受け」
という表現を用いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、形態素解析処理を施された日本語文を入力
し、該日本語文の構文解析を行う日本語構文解析システ
ムにおいて、上記日本語文が、述語として主格名詞と指
定格名詞との間の概念の上位下位関係を表す動詞「あ
る」もしくはそれと同等な意味を表す述語、又は主格名
詞が達成状態格名詞の表す状態に到ることを表す動詞
「なる」もしくはそれと同等な意味を表す述語を含む場
合に、上記述語に格を介して係る名詞の意味情報に基づ
いて、上記述語と該述語に格を介して係る他の名詞との
間に定義される意味制約情報を決定する意味制約情報決
定部を有することを特徴とする。
【0008】第2項の発明は、形態素解析処理を施され
た日本語文を入力し、該日本語文の構文解析を行う日本
語構文解析システムにおいて、意味制約情報決定部と連
体修飾節決定部とを備えてなり、上記意味制約情報決定
部は、上記日本語文が、述語として主格名詞と指定格名
詞との間の概念の上位下位関係を表す動詞「ある」もし
くはそれと同等な意味を表す述語、又は主格名詞が達成
状態格名詞の表す状態に到ることを表す動詞「なる」も
しくはそれと同等な意味を表す述語を含む場合に、上記
述語に格を介して係る名詞の意味情報に基づいて、上記
述語と該述語に格を介して係る他の語との間に定義され
る意味制約情報を決定し、上記連体修飾節決定部は、上
記日本語文が連体修飾節を含みかつ該連体修飾節の係る
語が意味不定の名詞である場合に、該意味不定の名詞と
該意味不定の名詞が格を介して係る後方の述語との間の
格関係を判断し、上記判断結果に基づいて上記述語との
格関係において定義される意味制約情報を上記意味不定
の名詞に付加し、上記意味制約情報に基づいて意味不定
の名詞と上記連体修飾節中の述語との間の格関係を判断
して上記連体修飾節の種類を決定することを特徴とす
る。
【0009】第3項の発明は、形態素解析処理を施され
た日本語文を入力し、該日本語文の構文解析を行う日本
語構文解析システムにおいて、上記日本語文が、述語と
して主格名詞と指定格名詞との間の概念の上位下位関係
を表す動詞「ある」もしくはそれと同等な意味を表す述
語、又は、主格名詞が達成状態格名詞の表す状態に到る
ことを表す動詞「なる」もしくはそれと同等な意味を表
す述語を含み、かつ格を介して該述語に係り連体修飾節
に修飾される意味不定の名詞を含む場合に、上記述語に
格を介して係る名詞の意味情報に基づいて上記述語と該
述語に格を介して係る他の名詞との間に定義される意味
制約情報を決定し、上記意味不定の名詞に上記決定した
意味情報を付加し、上記意味制約情報に基づいて意味不
定の名詞と上記連体修飾節中の述語との間の格関係を判
断して上記連体修飾節の種類を決定する連体修飾節決定
部を備えたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。第7図は本発明の一実施例に係る日本語構
文解析システムの構成を示すブロック図である。
【0011】本実施例の構文解析システムは、日本語文
を入力して該日本語文の係り受け構造を解析する解析処
理装置1と、単語間の係り受けに関する情報を格納した
品詞マトリクステーブル5と意味制約情報関連テーブル
6とで構成される。
【0012】図示のように上記解析処理装置1には、形
態素解析部2によって入力した日本語文を単語ごとに分
割し日本語辞書4を参照して各単語に文法情報及び意味
情報を付加する形体素解析処理が施された単語列が入力
される。ここで日本語辞書4には、各単語の品詞、意味
素性、格等の文法情報及び意味情報が登録されている。
【0013】上記解析処理装置1は、形態素解析部2で
単語に付加した意味情報及び文法情報を利用し品詞マト
リクステーブル5の情報に基づいて分割した単語の係り
受け関係を判断し日本語文の構造を解析する構文解析部
3を備えてなる。なお本実施例では、処理アルゴリズム
の簡潔さ等に鑑み、単語間の係り受け解析に基づく構文
解析方式にのっとって説明を行うが、文節間の係り受け
解析や句構造解析を行う場合にも以下の説明は同様に成
立する。
【0014】構文解析部3は、単語どうしの係り受け関
係を判断する係り受け判断部31と、解析する日本語文
が連体修飾節を含む場合に該連体修飾節の種類を決定す
る連体修飾節決定部32と、意味制約情報決定部33と
を有する。
【0015】上記品詞マトリクステーブル5は、係る語
と係られる語の品詞の組合せに応じた解析規則、すなわ
ち、2つの単語相互の組合せに対応する係り判定規則を
格納する。
【0016】次に、第1図乃至第7図を参照して本実施
例の作用について説明する。第1図は本実施例の構文解
析システムに「買ったのは彼である」という文を入力し
た場合の解析処理を示す。なお第1図には、既に形態素
解析処理部2により「買った/の/は/彼/で/ある」
のように分割した後の構文解析部3による処理を示して
ある。
【0017】構文解析部3の係り受け判断部31は、上
記単語ごとに係り受け関係を順次判断していくが、aに
おいて述語「買った」が「の」を修飾しており、「買っ
た」が連体修飾節であることを検出する。
【0018】次に、bにおいて連体修飾節決定部32が
上記連体修飾節の種類を決定しようとするが、「の」の
意味が不定であるため何格か決定することができない。
そこで、仮に主格関係節であるとしておき、次の処理へ
進む。
【0019】ここで、図中C1は連体修飾節を示す。ま
た、[PN]は仮想的に置かれた代名詞を示し、(sbj)
は[PN]が述語「買った」の主格に対応することを示
す。これによってC1は主格関係節を示すこととなる。
【0020】次に、係り受け判断部31は、cにおいて
「の」と「は」の係り受け関係を判断し、次いでdにお
いて「は」と「彼」の係り受け関係を判断する。前者は
係り受け関係が成立するが、後者は係り受け関係が成立
しない。そこで「買ったのは」までで処理を一旦区切
り、新たに「彼」の後の処理を行う。「買ったのは」ま
での処理結果はスタックに格納しておく。
【0021】eにおいて「彼で」と「ある」との間の係
り受け関係が成立する。ここで、述語「ある」は「彼
で」が係ることから概念の上位と下位とを示す「ある」
である、すなわち、「ある」に主語として係る語は
「で」に係る語(本実施例では「彼」)の同位もしくは
下位概念であることがわかる。
【0022】そこで本実施例では、第4図に示すような
意味制約情報関連テーブル6を設定し、意味制約情報決
定部33が意味制約情報関連テーブル6を参照して、述
語に格を介して係る名詞の意味、属性に基づいて主格と
して係る他の名詞の意味、属性を制限する。すなわち、
本解析例における述語「ある」の指定格に「彼で」が係
っていることから、第2図(A),(B) に示すように「あ
る」の格スロット41において指定格に定義される意味
素性は[有意志体]となり、これにより主格に定義され
る意味素性も[有意志体]となる。
【0023】以上の処理は、述語が状態の変化・達成を
表す「なる」もしくはそれと同等な意味を表す述語であ
る場合にも同様に行うことができる。「なる」に主語と
して係る語は、「〜になる」あるいは「〜となる」にお
ける「に」、「と」に係る語の意味する状態に変化する
ことを示す。したがって「に」、「と」に係る語の意
味、属性に基づいて主語として係る語の意味素性を制限
することができる。
【0024】なお、主格に定義される意味素性の決定は
本実施例のようにテーブルを設定して行う他、各述語ご
とのデータを日本語辞書部4に格納して参照するように
しても良く、種々の方法を用いることができる。
【0025】以上のように、第1図fにおいて述語「あ
る」と「ある」に格を介して係る名詞との間の格関係に
定義される意味制約情報を決定した後、gにおいて先に
dで切離し、スタックに格納した「買ったのは」と「あ
る」との係り受け関係を判断する。ここでは係り受け関
係が成立する。
【0026】この際、連体修飾節決定部32は、第2図
(B) に示す「ある」の格スロット41を参照して「の」
が何格として「ある」に係っているか判断する。ここで
は主格と認識する。そして、主格の意味制約は既に[有
意志体]と定まっているので、「の」は有意志体を示す
ことが判断される。
【0027】この後、iにおいて連体修飾節決定部32
は、「の」が有意志体を示すことを条件として加え、連
体修飾節C1の格の種類を再度判断する。第3図に示す
ように、「買った」に対して有意志体を示す「の」は主
格として係ることから連体修飾節C1は主格関係節であ
ると判断され、連体修飾節C1は主格関係節のまま維持
される。以上で本例文における解析処理を終了する。
【0028】次に第5図を参照して、本実施例に「買っ
たのは昨日である」という文を入力した場合の解析処理
を説明する。なお本解析例において、連体修飾節C2を
主格関係節と仮定し、「買ったのは」をスタックに格納
するまでの処理は第1図の解析例と同様であるため省略
する。
【0029】jにおいて係り受け判断部31が「昨日
で」と「ある」との間の係り受け関係を判断した後、k
において意味制約情報決定部33が述語「ある」の主格
スロット41に定義すべき意味素性を決定する。本解析
例における述語「ある」の指定格には「昨日で」が係っ
ていることから、第2図(C) に示すように指定格に定義
される意味素性は[時間]となり、これにより主格に定
義される意味素性も[時間]となる。
【0030】次に、lにおいて「買ったのは」と「あ
る」との係り受け関係を判断する。ここでは係り受け関
係が成立する。この際、連体修飾節決定部32は、
「の」が主格として「ある」に係っていることから、第
2図(C) の格スロット41を参照して「ある」の主格に
定義される意味素性[時間]を「の」に付加する。これ
によって、「の」は時間を示すことが判断される。
【0031】この後、mにおいて連体修飾節決定部32
は、「の」が時間を示すことを条件として加え、連体修
飾節C2の格の種類を再度判断する。第3図に示すよう
に、「買った」に対して時間を示す「の」は時間格とし
て係ることから連体修飾節C2は時間格関係節であると
判断され、主格関係節から時間格関係節に訂正される。
ここで、図中 (time) は[PN]が述語「買った」の時
間格であることを示す。以上で本例文における解析処理
を終了する。
【0032】次に第6図を参照して、本実施例に「買っ
たのは本である」という文を入力した場合の解析処理を
説明する。なお本解析例において、連体修飾節C3を主
格関係節と仮定し、「買ったのは」をスタックに格納す
るまでの処理は第1図の解析例と同様であるため省略す
る。
【0033】nにおいて係り受け判断部31が「本で」
と「ある」との間の係り受け関係を判断した後、oにお
いて意味制約情報決定部33が述語「ある」の主格スロ
ット41に定義すべき意味素性を決定する。本解析例に
おける述語「ある」の指定格には「本で」が係っている
ことから、第2図(D) に示すように指定格に定義される
意味素性は[商品]となり、これにより主格に定義され
る意味素性も[商品]となる。
【0034】次に、pにおいて「買ったのは」と「あ
る」との係り受け関係を判断する。ここでは係り受け関
係が成立する。この際、連体修飾節決定部32は、
「の」が主格として「ある」に係っていることから、第
2図(D) の格スロット41を参照して「ある」の主格に
定義される意味素性[商品]を「の」に付加する。これ
によって、「の」は商品を示すことが判断される。
【0035】この後、qにおいて連体修飾節決定部32
は、「の」が商品を示すことを条件として加え、連体修
飾節C3の格の種類を再度判断する。第3図に示すよう
に、「買った」に対して商品を示す「の」は対象格とし
て係ることから連体修飾節C3は対象格関係節であると
判断され、主格関係節から対象格関係節に訂正される。
ここで、図中 (dobj) は[PN]が述語「買った」の対
象格であることを示す。以上で本例文における解析処理
を終了する。
【0036】ここで、以上の各解析例を比較すると、全
て同じ形態の文章でありながら、述語「ある」に指定格
として係る語の意味に対応して連体修飾節の種類が異な
っている。このような場合にも本実施例によれば、上述
の処理により「ある」に指定格として係る語の意味に基
づいて「ある」に主格として係る語の意味制約情報を特
定することができ、さらに特定された「ある」の意味制
約情報より連体修飾節の種類を正確に判断することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の日本語構
文解析システムは、述語として主格名詞と指定格名詞と
の間の概念の上位下位関係を表す動詞「ある」もしくは
それと同等な意味を表す述語、又は主格名詞が達成状態
格名詞の表す状態に到ることを表す動詞「なる」もしく
はそれと同等な意味を表す述語を含む日本語文に対し、
該述語に格を介して係る名詞の意味情報に基づいて、上
記述語と該述語に格を介して係る他の名詞との間に定義
される意味制約情報を決定する意味制約情報決定部を有
することにより、上述した動詞「ある」もしくはそれと
同等な意味を表す述語、又は動詞「なる」もしくはそれ
と同等な意味を表す述語を含む日本語文に対しても正確
に解析処理を行うことができるという効果がある。
【0038】第2項の発明に係る日本語構文解析システ
ムは、意味制約情報決定部と連体修飾節決定部とを備え
ることにより、上述した動詞「ある」もしくはそれと同
等な意味を表す述語、又は動詞「なる」もしくはそれと
同等な意味を表す述語を含み、かつ上記述語に格を介し
て係り連体修飾節に修飾される意味不定の名詞を含む日
本語文に対しても正確に解析処理を行うことができると
いう効果がある。
【0039】第3項の発明に係る日本語構文解析システ
ムは、主格名詞と指定格名詞との間の概念の上位下位関
係を表す動詞「ある」もしくはそれと同等な意味を表す
述語、又は主格名詞が達成状態格名詞の表す状態に到る
ことを表す動詞「なる」もしくはそれと同等な意味を表
す述語に連体修飾節を伴った意味不定の名詞が格を介し
て係る場合に、該述語に格を介して係る名詞の意味情報
に基づいて上記述語と該述語に格を介して係る他の名詞
との格関係に定義される意味制約情報を決定し、決定し
た意味制約情報に基づいて意味不定の名詞と連体修飾節
中の述語との間の格関係を判断して上記連体修飾節の種
類を決定する連体修飾節決定部を備えたことにより、第
2項の発明と同様に、動詞「ある」もしくはそれと同等
な意味を表す述語、又は動詞「なる」もしくはそれと同
等な意味を表す述語を含み、かつ該述語に格を介して係
り連体修飾節に修飾される意味不定の名詞を含む日本語
文に対しても正確に解析処理を行うことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7の実施例による解析処理例を示す図であ
る。
【図2】図1の述語の格スロットを示す図である。
【図3】図1の述語の格スロット示す図である。
【図4】図7の意味制約情報関連テーブルを示す図であ
る。
【図5】図7の実施例による他の解析処理例を示す図で
ある。
【図6】図7の実施例による他の解析処理例を示す図で
ある。
【図7】本発明の一実施例に係る日本語構文解析システ
ムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 解析処理装置 32 連体格修飾節決定部 33 意味制約情報決定部 C1 連体修飾節 C2 連体修飾節 C3 連体修飾節 C4 連体修飾節

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形態素解析を施された日本語文を入力
    し、該日本語文の構文解析を行う日本語構文解析システ
    ムにおいて、 上記日本語文が、述語として主格名詞と指定格名詞との
    間の概念の上位下位関係を表す動詞「ある」もしくはそ
    れと同等な意味を表す述語、又は主格名詞が達成状態格
    名詞の表す状態に到ることを表す動詞「なる」もしくは
    それと同等な意味を表す述語を含む場合に、上記述語に
    格を介して係る名詞の意味情報に基づいて、上記述語と
    該述語に格を介して係る他の名詞との間に定義される意
    味制約情報を決定する意味制約情報決定部を有すること
    を特徴とする日本語構文解析システム。
  2. 【請求項2】 形態素解析を施された日本語文を入力
    し、該日本語文の構文解析を行う日本語構文解析システ
    ムにおいて、 意味制約情報決定部と連体修飾節決定部とを備えてな
    り、 上記意味制約情報決定部は、上記日本語文が、述語とし
    て主格名詞と指定格名詞との間の概念の上位下位関係を
    表す動詞「ある」もしくはそれと同等な意味を表す述
    語、又は主格名詞が達成状態格名詞の表す状態に到るこ
    とを表す動詞「なる」もしくはそれと同等な意味を表す
    述語を含む場合に、上記述語に格を介して係る名詞の意
    味情報に基づいて、上記述語と該述語に格を介して係る
    他の名詞との間に定義される意味制約情報を決定し、 上記連体修飾節決定部は、上記日本語文が連体修飾節を
    含みかつ該連体修飾節の係る語が意味不定の名詞である
    場合に、該意味不定の名詞と該意味不定の名詞が格を介
    して係る後方の述語との間の格関係を判断し、上記判断
    結果に基づいて上記述語との格関係において定義される
    意味制約情報を上記意味不定の名詞に付加し、上記意味
    制約情報に基づいて意味不定の名詞と上記連体修飾節中
    の述語との間の格関係を判断して上記連体修飾節の種類
    を決定することを特徴とする日本語構文解析システム。
  3. 【請求項3】 形態素解析を施された日本語文を入力
    し、該日本語文の構文解析を行う日本語構文解析システ
    ムにおいて、 上記日本語文が、述語として主格名詞と指定格名詞との
    間の概念の上位下位関係を表す動詞「ある」もしくはそ
    れと同等な意味を表す述語、又は主格名詞が達成状態格
    名詞の表す状態に到ることを表す動詞「なる」もしくは
    それと同等な意味を表す述語を含み、かつ格を介して該
    述語に係り連体修飾節に修飾される意味不定の名詞を含
    む場合に、 上記述語に格を介して係る名詞の意味情報に基づいて上
    記述語と該述語に格を介して係る他の名詞との間に定義
    される意味制約情報を決定し、 上記意味不定の名詞に上記決定した意味制約情報を付加
    し、 上記意味制約情報に基づいて意味不定の名詞と上記連体
    修飾節中の述語との間の格関係を判断して上記連体修飾
    節の種類を決定する連体修飾節決定部を備えたことを特
    徴とする日本語構文解析システム。
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