JPH07334504A - 日本語処理システム - Google Patents

日本語処理システム

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Publication number
JPH07334504A
JPH07334504A JP6125617A JP12561794A JPH07334504A JP H07334504 A JPH07334504 A JP H07334504A JP 6125617 A JP6125617 A JP 6125617A JP 12561794 A JP12561794 A JP 12561794A JP H07334504 A JPH07334504 A JP H07334504A
Authority
JP
Japan
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noun
predicate
meaning
modified
information
Prior art date
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Pending
Application number
JP6125617A
Other languages
English (en)
Inventor
Takesuke Hiraoka
丈介 平岡
Yuka Itai
由花 板井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP6125617A priority Critical patent/JPH07334504A/ja
Publication of JPH07334504A publication Critical patent/JPH07334504A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 名詞による連体修飾の意味決定に前後の文脈
を参照するにおいて、意味的に適合性を持つ意味解釈を
可能にする。 【構成】 被修飾名詞で使われたときに曖昧性が発生す
る単語に対して意味を示す関係述語及び修飾名詞と被修
飾名詞の格情報からなる関係述語情報を用意し、関係述
語に対応づけた結合価情報を持った対応動詞情報を用意
しておき、被修飾名詞に関係述語が定義されているか否
かをチェックし(S1)、関係述語に対応している動詞
の結合価情報を参照し(S2)、修飾名詞と被修飾名詞
の意味素性を引き(S3)、修飾名詞の意味素性が修飾
名詞の格の結合価とマッチすること(S4)、及び被修
飾名詞の意味素性が被修飾名詞の格の結合価とマッチす
るとき(S5)にその関係述語を解釈の候補とする(S
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語処理システムに
係り、特に名詞による連体修飾の意味解析処理及び意味
表現処理に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサや機械翻訳、ドキュメ
ントデータベース、ハイパーテキストといったコンピュ
ータを使った自然言語処理が実用化されている。
【0003】このための自然言語解析は、まず解析対象
となる文章を形態素単位(語構成の最小単位)に区切
り、それぞれの形態素がもつ性質を明らかにする形態素
解析を行う。この後、自然言語の統語規則から解析する
構文解析、続いて曖昧性や漠然性を取り除く意味解析、
文脈解析を行う。
【0004】構文解析には、形態素解析された文を文法
を用いて正しい文であるか否かを判定し、正しい文のと
きはその構文解析結果として木構造(解析木)を得る。
【0005】一般に、構文解析処理では、文法的な適合
性のみに着目しているため、構文的な曖昧性が発生し、
多くの解析木が生成されてしまう。この中から、正しい
解析木を選択するために、意味解析処理を行う。
【0006】意味解析処理では、単語の文法カテゴリ
(品詞に相当)だけでなく、その意味的な情報を利用す
るものである。意味解析には、意味素性という考え方を
利用している。
【0007】意味素性とは、名詞の持つ意味を大まかに
分類し、かつ各々の名詞に数種類から十数種類の符号を
割り振ったものである。一般的には、hum(人間)、
abs(抽象物)con(具象物)及びact(行為)
などの符号が使われる。そして、名詞と名詞の修飾関係
の意味的な妥当性を意味素性を頼りに判断しようとする
方法がある。
【0008】また、意味を表現する別の方法としては、
ある単語の示す意味と他の単語の示す意味との階層関係
を記述しようとする、いわゆるシソーラス辞書を利用す
る方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】日本語の意味解析処理
のうち、名詞による連体修飾の意味は、大きくには3つ
に分類することができる。
【0010】(1)被修飾名詞が関係を意味する名詞の
場合。
【0011】(2)被修飾名詞がサ変動詞の語幹となる
名詞の場合。
【0012】(3)修飾名詞が被修飾名詞の外延を限定
するような場合。
【0013】このうち、(3)に分類されるものは、非
常に広範囲にわたり、事実上(1)と(2)に分類でき
ない残りがすべて(3)に分類される。
【0014】(3)に分類されるものについても、現在
の技術で一定の処理がなされるものもあるが、現状では
困難な問題として未解決のままである。その理由の1つ
は、同じ表現、例えば「”名詞1”の”名詞2”」がさ
まざまな意味を担っていることによる。
【0015】具体的には、「太郎の本」という文は、
「太郎が所有している本」とは限らず、「太郎が書いた
本」であるとか、「太郎について書いた本」という意味
解釈も可能であリ、一般にはデフォルト的に「所有」の
意味を与える程度にとどまっている。
【0016】このような場合、意味解釈を決定するに
は、前後の文脈を参照するが、この参照にも「所有」の
意味を与えるのみでは依然として曖昧性が残るし、誤っ
た意味解釈がなされてしまう。
【0017】本発明の目的は、名詞による連体修飾の意
味決定に前後の文脈を参照するにおいて、意味的に適合
性を持つ意味解釈を可能にし、これに必要な情報作成作
業も容易にする日本語処理システムを提供することにあ
る。
【0018】本発明の他の目的は、名詞による連体修飾
の意味表現を意味的に明確にし、かつ統一的な記述にで
きる日本語処理システムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、日本語の意味解析において、修飾名詞が
被修飾名詞の外延を限定する連体修飾の意味解釈は、被
修飾名詞で使われたときに曖昧性が発生する単語に対し
て意味を示す関係述語及び修飾名詞と被修飾名詞の格情
報からなる関係述語情報を用意しておき、前記関係述語
に対応づけた結合価情報及び該結合価が複数になるとき
の語義を指定する語義番号を持った対応動詞情報を用意
しておき、前記関係述語情報と対応動詞情報及び被修飾
名詞と修飾名詞の意味素性から前記結合価の整合性のチ
ェック処理を行い、このチェック処理に整合が得られた
関係述語のみを意味解釈の候補とすることを特徴とす
る。
【0020】また、本発明は、前記関係述語情報は、関
係述語を定義した単語と同じシソーラスコードを持つ他
の単語には該関係述語情報を自動的に割り振って定義す
ることを特徴とする。
【0021】また、本発明は、名詞による連体修飾の意
味表現を被修飾名詞と意味を表す述語及び修飾名詞とす
る日本語処理システムにおいて、属性の表現は、前記述
語には属性を表す記号と属性の意味を表す属性述語との
組合せを使って記述し、該属性述語には修飾名詞が他の
名詞によって修飾されている場合のみ有効とする属性述
語を使って記述することを特徴とする。
【0022】
【作用】
(第1の発明)下記の表1に例を示すように、曖昧性が
発生する単語についてはその関係述語情報を個別に用意
しておく。この関係述語は、各単語に対して意味解釈毎
に与えた記号であり、修飾名詞と被修飾名詞が関係述語
に対してどの格関係になるかを示す格記号も持たせる。
【0023】
【表1】
【0024】また、下記の表2に例を示すように、各単
語の関係述語に共通の情報として関係述語に対応する動
詞とその結合価の情報を用意しておく。対応動詞は複数
の語義を持つため、結合価情報もそれに対応して複数個
用意され、語義番号を指定する。
【0025】
【表2】
【0026】これら情報を使って参照する修飾名詞及び
被修飾名詞の結合価と、それぞれの意味素性がマッチす
るときにその関係述語を意味解釈の候補として選択す
る。
【0027】(第2の発明)同じシソーラスコードを持
つ単語は、そのうちの1つの単語について関係述語を定
義することで他の同じシソーラスコードを持つ単語の関
係述語情報の自動作成ができるようにする。
【0028】(第3の発明)名詞による連体修飾の意味
表現として、属性を扱った意味表現には、属性を表すた
めの述語を導入し、この述語と属性の意味を表す属性述
語との組み合わせによって個々を意味的に明確に分離し
かつ統一した記述を得る。また、被修飾名詞と修飾名詞
及び意味を表す述語のみでは意味的に解釈が困難となる
場合、属性述語には修飾名詞が他の名詞によって修飾さ
れている場合のみ有効とする属性述語を使って統一した
記述を得る。
【0029】
【実施例】
(第1の実施例)図1は本発明の一実施例を示し、「名
詞1の名詞2」の意味決定処理フローチャートである。
【0030】本実施例に必要な情報として、表1に示す
ように被修飾名詞に使用されたときに曖昧性が発生する
単語毎に関係述語情報を予め定義した情報として用意し
ておく。
【0031】表1では、被修飾名詞に「本」が使用され
たときの関係述語として「poss」と「write」
及び「about」が定義され、それぞれの関係述語に
対する修飾名詞1と被修飾名詞2の格関係を示す格記号
「ガ」、「ヲ」、「ニツイテ」を記述しておく。
【0032】例えば、連体修飾の例「太郎の本」の場
合、前述の3つの意味的曖昧性に対応して関係述語「p
oss」では「太郎が所有する本」、「write」で
は「太郎が書いた本」、「about」では「太郎につ
いて書かれた本」が定義される。
【0033】次に、表2に示すように、関係述語に対応
する動詞とその結合価情報と語義番号を持つ対応動詞情
報を予め定義した情報として用意しておく。
【0034】表2では、関係述語「poss」には対応
動詞「所有する」を当て、関係述語「write」と
「about」には対応動詞「書く」を当て、それぞれ
の結合価として「ガ」、「ヲ」、「ニ」、「ニツイテ」
を記述しておく。
【0035】例えば、「太郎の本」の場合、「pos
s」では「太郎ガ本ヲ所有する」という解釈のため、名
詞1の結合価=ガ、名詞2の結合価=ヲという情報を持
たせる。
【0036】これら情報と名詞1及び名詞2の意味素性
から以下の処理により結合価のチェック処理を行う。
【0037】(S1)被修飾名詞(名詞2)に表1に例
示するような関係述語が定義されているか否かをチェッ
クする。定義されていないときは連体修飾の意味解釈不
能として他の処理に入る。
【0038】(S2)処理S1で関係述語が定義されて
いるとき、表2に例示するように、その関係述語に対応
している動詞の結合価情報を参照する。
【0039】(S3)名詞1と名詞2の意味素性を引い
てくる。
【0040】(S4)名詞1の意味素性が名詞1の格の
結合価とマッチ(整合)するか否かをチェックする。こ
のチェックでマッチしないときは解釈できないとして意
味解釈を終える。
【0041】(S5)処理S4で結合価がマッチすると
き、名詞2の意味素性が名詞2の格の結合価とマッチ
(整合)するか否かをチェックする。このチェックでマ
ッチしないときは解釈できないとして意味解釈を終え
る。
【0042】(S6)処理S4、S5の結果として、名
詞1及び名詞2の結合価がマッチするとき、その関係述
語を解釈の候補として採用し、後の処理へ引き渡す。
【0043】したがって、本実施例によれば、曖昧性が
発生する単語についてはその関係述語情報を個別に用意
しておき、さらに各単語の関係述語に共通の情報として
関係述語に対応する動詞とその結合価の情報を用意して
おき、これら情報を使って参照する修飾名詞及び被修飾
名詞の結合価と、それぞれの意味素性がマッチするとき
にその関係述語を意味解釈の候補として選択する。
【0044】これにより、連体修飾の意味解釈には、意
味的に適合性を持つ関係述語のみを抽出して、前後の文
脈の参照による意味解釈にその確度を高めることができ
る。
【0045】(第2の実施例)前記の実施例において、
表1の関係述語情報は、各名詞毎に定義される。この対
象となる名詞は、大規模な辞書を用いた一般の文書を対
象とする日本語処理システムでは膨大な数になり、その
1つ1つについて人手により定義を記述していくことは
多大な労力を伴う作業になる。
【0046】本実施例は、関係述語情報を自動作成する
ため、シソーラス辞書を利用する。シソーラス辞書は、
図2に示すように、言葉をその意味によって分類し、全
体として木構造に展開し、あらゆる単語を木構造の末端
部に記述しており、一般には木構造のノード部に番号付
けをして該番号コードによって意味分類の細目を表現し
ている。
【0047】ここで、本実施例では、同じシソーラスコ
ードを持つ単語には同じ関係述語が定義されることと
し、ある単語に関係述語が定義されたとき、シソーラス
辞書を利用してその単語と同じシソーラスコードになる
単語には同じ関係述語の定義を割り振る。
【0048】例えば、単語「本」と同じシソーラスコー
ド「3−1−6−1」を持つ単語には「書籍」、「書
物」、「蔵書」、「絵本」等を定義し、単語「本」と同
じシソーラスコードを持つ単語(書籍等)をピックアッ
プし、これら単語の関係述語として「本」として関係述
語を割り振る。
【0049】したがって、本実施例によれば、同じシソ
ーラスコードを持つ単語は、そのうちの1つの単語につ
いて関係述語を定義すれば良く、他の単語については機
械処理によって自動的に作成でき、関係述語の定義作業
を大幅に軽減できる。
【0050】(第3の実施例)前述の実施例で利用する
シソーラス辞書としては、図3に示すように、シソーラ
スツリーを上位概念から下位概念に向かって深くしてい
くのに、同じ深さになる概念が概念レベルとしてほぼ同
じになるようにツリーを構築しておく。このツリー構造
により、ツリーの同じ深度における概念のレベルが揃
い、シソーラスツリーの取り扱いを容易にする。なお、
同図中、「」内は実際の単語を示し、破線で囲む部分は
最下位の単語を示す。
【0051】また、シソーラス辞書としては、シソーラ
スツリーの分岐点にも単語を割り付け、その単語は下位
の概念を包括できるようにした単語とし、この単語の下
位概念になる単語を付け加えることを可能とする。これ
により、ツリー構造の改造を簡単にする。例えば、特定
の分野の専門用語が大量に必要となった場合、ツリーの
下位にツリー構造の単語群を付け加えることで済む。ま
た、ツリーに付け加えた専門用語が不要になった場合、
当該単語を切り取るだけで済む。このとき、一般的な単
語は、分岐点に残っているため、その分野に係るシステ
ムの知識が突然零になることがなくなる。
【0052】(第4の実施例)名詞による連体修飾の修
飾関係を記述するのに、一般的に行われている方法は、 (被修飾名詞、意味を表す述語、修飾名詞)の表現構造
にされる。この例を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】この表3のうち、最初の2つの例のような
場合は、特に問題とならない。しかし、「水の温度」の
意味表現では、ある名詞の属性について言及しようとす
るものであるが、「40度の水」という例とは同じ意味
を表す述語「temperature」になるが、連体
修飾の意味が明らかに異なる。つまり、 a.対象となる名詞 … 水 b.対象が持つ属性 … 温度 c.属性の値 … 40度 という3つの名詞の間の関係が存在するとき、この間の
修飾関係を表現するのに、従来の方法では不十分なもの
であった。
【0055】本実施例では、属性を表すための述語(例
えば、attr)及び属性の意味を表すための属性述語
(例えば、temperature)を導入し、属性を
意味する名詞は属性名詞として登録することにより、属
性を扱った場合の連体修飾の意味表現を意味的に明確に
しかつ統一的に記述できるようにする。
【0056】図4は、3つの名詞「水(対象)」、「温
度(属性)」、「40度(属性値)」の組み合わせに対
する意味表現の模式図を示す。
【0057】これら3つの名詞で1つが被修飾名詞で1
つが修飾名詞になる組合せは矢印A〜Fで示す6通りあ
り、それぞれの組の意味表現は、以下の表4になる。
【0058】
【表4】
【0059】このうち、組合せA〜Cは、属性を表す述
語(attr)の導入によって互いの修飾関係が意味的
に明確に分離表現される。なお、組合せBの場合には意
味を表す述語を(attr)と(temperatur
e)の二段構えとする。
【0060】組合せA,B,Cと逆の修飾関係になる組
合せD,E,Fのうち、D及びFは、意味解釈が困難な
文になるため構文構造の謝りとして処理を先へ進ませる
「後まわし処理」とする。
【0061】ここで、組合せEは、新しい記述「*属性
述語」を導入する。この*印が付いた属性記述は、修飾
名詞が既に他の名詞によって修飾されている場合のみ有
効とする属性述語であり、修飾名詞が何も修飾を受けて
いない場合は構文構造の誤りとして処理する。
【0062】例えば、「40度の温度の水」という文に
対して、構文構造は、 (a)(40度の(温度の水)) (b)((40度の温度)の水) という2通りが生成される。これらの連体修飾は、 (a)(温度の水)と(40度の水) (b)(温度の水)と(40度の温度) となる。また、これらの意味表現は、 (1)(温度の水)→(水、*temperatur
e、温度) (2)(40度の水)→(水、temperatur
e、40度) (3)(40度の温度)→(温度、attr、40度) の3種類になり、(a)の構文では表現(1)と(2)
であり、温度が何も修飾を受けていないため構文の誤り
と判定できる。(b)の構文では表現(1)と(3)で
あり、 (4)(水、*temperature、(温度、at
tr、40度)) という表現となる。この表現の使用例としては、 「水の温度は?」→(温度、attr/tempera
ture、水)? という質問が発せられたとすると、表現(4)に対して
temperatureに続いてattrという記号を
たどって「40度」という答えに容易にたどりつくこと
ができる。
【0063】本実施例によれば、名詞による連体修飾の
意味表現のうち、属性を扱った場合の意味表現を統一的
な方法によって記述することができる。これにより、意
味解析処理全体のアルゴリズムに対しても若干の例外的
処理を考えるだけで良く、統一的な処理の枠組みを維持
することができる。
【0064】また、他の名詞によって修飾される場合に
も別途の属性述語(*temperature等)を使
って表現することにより、統一した意味表現にできる。
【0065】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、曖昧性
が発生する単語についてはその関係述語情報を個別に用
意しておき、また、各単語の関係述語に共通の情報とし
て関係述語に対応する動詞とその結合価の情報を用意し
ておき、これら情報を使って参照する修飾名詞及び被修
飾名詞の結合価と、それぞれの意味素性がマッチすると
きにその関係述語を意味解釈の候補として選択するよう
にしたため、連体修飾の意味解釈には、意味的に適合性
を持つ関係述語のみを抽出して、前後の文脈の参照によ
る意味解釈にその確度を高めることができる。
【0066】また、本発明によれば、関係述語情報の作
成は、シソーラス辞書の概念レベルを利用し、同じシソ
ーラスコードを持つ単語は、そのうちの1つの単語につ
いて関係述語を定義することで他の同じシソーラスコー
ドを持つ単語の関係述語情報の自動作成ができ、その作
業を大幅に簡単化することができる。
【0067】また、本発明によれば、属性を取り扱う意
味表現には、属性を表す記号と属性述語を組み合わせる
ことで意味的に明確に分離した表現を得、しかも統一し
た表現を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図2】シソーラス辞書の一例。
【図3】シソーラス辞書の他の例。
【図4】他の実施例の意味表現模式図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本語の意味解析において、修飾名詞が
    被修飾名詞の外延を限定する連体修飾の意味解釈は、 被修飾名詞で使われたときに曖昧性が発生する単語に対
    して意味を示す関係述語及び修飾名詞と被修飾名詞の格
    情報からなる関係述語情報を用意しておき、 前記関係述語に対応づけた結合価情報及び該結合価が複
    数になるときの語義を指定する語義番号を持った対応動
    詞情報を用意しておき、 前記関係述語情報と対応動詞情報及び被修飾名詞と修飾
    名詞の意味素性から前記結合価の整合性のチェック処理
    を行い、このチェック処理に整合が得られた関係述語の
    みを意味解釈の候補とすることを特徴とする日本語処理
    システム。
  2. 【請求項2】 前記関係述語情報は、関係述語を定義し
    た単語と同じシソーラスコードを持つ他の単語には該関
    係述語情報を自動的に割り振って定義することを特徴と
    する請求項1記載の日本語処理システム。
  3. 【請求項3】 名詞による連体修飾の意味表現を被修飾
    名詞と意味を表す述語及び修飾名詞とする日本語処理シ
    ステムにおいて、属性の表現は、前記述語には属性を表
    す記号と属性の意味を表す属性述語との組合せを使って
    記述し、該属性述語には修飾名詞が他の名詞によって修
    飾されている場合のみ有効とする属性述語を使って記述
    することを特徴とする日本語処理システム。
JP6125617A 1994-06-08 1994-06-08 日本語処理システム Pending JPH07334504A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003271591A (ja) * 2002-03-13 2003-09-26 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 上位概念抽出装置及び上位概念抽出プログラム
CN109903754A (zh) * 2017-12-08 2019-06-18 北京京东尚科信息技术有限公司 用于语音识别的方法、设备和存储器设备

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