JP2790164B2 - 真空チャンバ用移送装置 - Google Patents
真空チャンバ用移送装置Info
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- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Description
を挿通して設けられたシャフトにより真空チャンバ内の
移送用ローラを駆動して真空処理物を移動させる真空チ
ャンバ用移送装置に関し、前記真空チャンバ内を排気す
る際にはシャフトに固定されたフランジを密閉部材に密
着させてチャンバの気密性を確保し、真空処理物を移動
させる際には前記フランジを前記密閉部材から離隔させ
ることにより、密閉部材の摩耗を防止してチャンバの気
密保持性能を維持するものである。
ステムにおいては、真空チャンバ内への真空処理物(ワ
ーク)の搬入及び検査後の真空処理物の搬出に移送装置
が使用されている。
の一例を示す模式図である。真空チャンバ21の前部及
び後部には上下方向に移動可能な扉22a,22bが設
けられており、これらの扉22a,22bを上昇させ
て、真空チャンバ21内に真空処理物23を搬入又は搬
出するようになっている。また、扉22a,22bを閉
めると、チャンバ21が気密的に保持され、チャンバ2
1に連結された排気手段(図示せず)によりチャンバ2
1内の排気が可能になる。更に、このチャンバ21はト
レースガス検出手段(図示せず)に接続されており、後
述するように、真空処理物23からチャンバ21に漏出
したガスを検出できるようになっている。チャンバ21
の底部には移送用ローラ24が所定のピッチで配設され
ており、これらの移送用ローラ24は真空チャンバ21
の外側に設けられた駆動手段(図示せず)により駆動さ
れて回転するようになっている。また、真空チャンバ2
1の前部及び後部には夫々コンベア25a,25bが配
設されている。
作について説明する。先ず、漏れ検査すべき真空処理物
23の内部にヘリウム等のトレースガスを封入し、これ
をコンベア25aにより真空チャンバ21へ向けて移送
する。この場合に、真空チャンバ21の扉22a,22
bを上昇させてチャンバ21の搬入口及び搬出口を開け
ておく。真空処理物23がチャンバ21の搬入口まで到
達すると、駆動手段により移送用ローラ24が回転し、
真空処理物23全体をチャンバ21内に移送する。真空
処理物23がチャンバ21内の所定位置まで移動する
と、移送用ローラ24は回転を停止する。その後、扉2
2a,22bが下降して投入口及び排出口を閉じた後、
排気手段により真空チャンバ21内を排気する。
に到達したら、真空処理物23から真空チャンバ21内
へ漏出するトレースガスの有無又は漏出量を前記トレー
スガス検出手段により検出する。
ャンバ21内を大気圧にする。そして、扉22a,22
bを開き、移送用ローラ24を駆動して、真空処理物2
3をコンベア25に向けて移送する。真空処理物23
は、移送用ローラ24からコンベア25に移動し、更
に、このコンベア25により次工程に搬送される。ま
た、このとき同時に、次の真空処理物23がコンベア2
5aにより真空チャンバ21内に搬入される。このよう
にして、複数の真空処理物に対し連続して漏れ検出試験
を実施することができる。
システムに使用される従来の真空チャンバ用移送装置の
一例を示す模式図である。真空チャンバ21の外側には
例えばチャンバ内の各移送用ローラに対応して複数の駆
動用モータ30が配設されている。駆動用モータ30の
駆動軸30aはカップリング29を介してローラ軸26
の一端側に連結されている。このローラ軸26は真空チ
ャンバ21の側壁21aに設けられた孔27を挿通して
おり、ローラ軸26の他端部はチャンバ21の内部に設
けられた軸受け(図示せず)に軸支されている。また、
このローラ軸26に移送用ローラ24が固定されてい
る。
には、周方向に延びる溝27aが設けられており、この
溝27aにはOリング28が配置されている。このOリ
ング28はローラ軸26に嵌合しており、ローラ軸26
及び溝27aの面に気密的に接触して、チャンバ21内
の気密性を保持している。
チャンバ21内を排気する際にはOリング28によりチ
ャンバ21内の気密性が保持される。また、真空処理物
を移動する際には、Oリング28に対してローラ軸26
が摺動し、モータ30の駆動力が移送用ローラ24に伝
達される。
の他の例を示す模式図である。真空チャンバ31は、前
部及び後部に夫々上下方向に移動可能な扉32a,32
bが設けられており、これらの扉32a,32bが閉じ
ると、チャンバ31内は気密的に密閉されるようになっ
ている。また、このチャンバ31は、排気手段及びトレ
ースガス検出手段(いずれも図示せず)に連結されてい
る。更に、チャンバ31内には、回転自在の複数のロー
ラ37がチャンバの前部から後部までの間に所定のピッ
チで配列して設けられている。
装置35が配設されている。この搬送装置35は上下方
向に移動可能であると共に、水平方向に移動可能のアー
ム34を有している。また、アーム34の先端部には、
真空処理物33を載置可能の真空処理物搭載部34aが
設けられている。
いては、先ず、トレースガスを充填した真空処理物33
を真空処理物移送装置35の搭載部34a上に載置し、
アーム34を動作させて真空処理物33をチャンバ31
内に搬入する。そして、真空処理物33をチャンバ31
の内部に配置した後、アーム34はチャンバ31の外側
に退避する。その後、チャンバ31の扉32a,32b
が下降しチャンバ31を気密的に保持して、チャンバ3
1内部の排気を開始する。
ムと同様にして真空処理物33に対し漏れ検出試験を行
う。この試験が終了した後、チャンバ31の内部の圧力
を大気圧に戻し、チャンバ31の扉32a,32bを開
く。次いで、移送装置35により次の真空処理物33を
真空チャンバ31内に装入する。このとき、チャンバ3
1内の真空処理物33は、搭載部34aの先端部により
チャンバ31から押し出される。チャンバ31から押し
出された真空処理物33はコンベア36により次工程に
移動する。このようにして、複数の真空処理物に対して
連続して漏れ検出試験を実施する。
た従来の真空チャンバ用移送装置には、以下に示す問題
点がある。即ち、図4に示す移送装置においては、真空
処理物33を移送する際にローラ軸26がOリング28
に摺動して回転するため、ローラ軸26及びOリング2
8が摩耗する。これらの部材の摩耗が進行すると、真空
チャンバの気密性を保持することができなくなる。
送装置自体が大掛かりであるため、装置のコストが高い
という問題点がある。また、チャンバ内へ真空処理物を
搬入したアームが真空チャンバ外へ退避する時間が必要
であり、真空チャンバ内への真空処理物の搬入及び搬出
に要するサイクルタイムが長くなるという問題点があ
る。
のであって、密閉部材等の摩耗を抑制できて、真空チャ
ンバの気密保持性能の低下を回避できると共に、移送装
置の大型化を回避でき、更に真空処理物の搬入及び搬出
に要するサイクルタイムが短い真空チャンバ用移送装置
を提供することを目的とする。
バ用移送装置は、真空チャンバ内に設けられた移送用ロ
ーラと、前記真空チャンバの側壁を挿通して設けられて
前記移送用ローラを駆動するシャフトと、前記シャフト
に固定されたフランジと、前記シャフトを駆動するため
のシャフト駆動手段と、前記真空チャンバの側壁に設け
られ前記側壁とフランジとの間に挟まれて前記真空チャ
ンバを気密的に保持する密閉部材と、前記シャフトをそ
の軸方向に移動させる軸移動手段とを有することを特徴
とする。
は、真空チャンバ内で真空処理物を移送する場合は、真
空チャンバ内の圧力を大気圧にした後、軸移動手段によ
り、シャフトを移動させてフランジを密閉部材から離隔
させる。そして、シャフト駆動手段によりシャフトを回
転させて移送用ローラを回転させ、真空処理物を移送す
る。
よりシャフトを移動させてフランジを密閉部材に押し付
け、真空チャンバ内を気密的に保持する。次いで、真空
チャンバ内を排気し、真空処理する。
回転するフランジから離隔しているので密閉部材が摩耗
することはない。また、シャフトを軸方向に移動させる
だけでよいので装置が大型化することもない。
参照して具体的に説明する。図1及び図2は、本発明の
実施例に係る真空チャンバ用移送装置の夫々真空処理物
移送時及び排気時の状態を示す模式図である。真空チャ
ンバ1の側壁1aには貫通孔1bが設けられている。こ
の貫通孔1bの真空チャンバ内部側には、円筒状の軸受
け4が嵌入されている。ローラ軸3はその一端側が軸受
け4に嵌合し、他端側が真空チャンバ1内に設けられた
軸受け(図示せず)により軸支されてチャンバ1内に配
設されている。このローラ軸3の一端部には直径方向に
延びる凹部3aが設けられている。また、ローラ軸3に
は移送用ローラ2が嵌合して固定されており、この移送
用ローラ2の回転により真空処理物11が移送される。
がその駆動軸8aをチャンバ1に向け、支持部材(図示
せず)により駆動軸8aの中心軸方向に移動可能に支持
されて配設されている。また、モータ8の駆動軸8a
は、カップリング7を介してフランジ付きシャフト5に
連結されている。このフランジ付きシャフト5は、カッ
プリング7に固定されたシャフト部5dと、このシャフ
ト部5dに固定された円板状のフランジ部5cと、孔1
6内に挿入されるシャフト部5aと、このシャフト部5
aの先端部に設けられた凸部5bとにより構成されてお
り、凸部5bはローラ軸3の凹部3aに嵌合するように
なっている。また、真空チャンバ1の側壁1aには、フ
ランジ部5cの縁部に対応してリング状に溝1cが設け
られており、この溝1cにはOリング6が嵌め込まれて
配設されている。なお、本実施例においては、1本のロ
ーラ軸3に対し1台のモータ8が設けられており、従っ
て、モータ8はチャンバ1内のローラ軸3の数だけ設け
られている。
て1台のエアシリンダ9のシリンダ軸9aに連結されて
いる。このエアシリンダ9により、各モータ8はその駆
動軸8aの軸方向に移動する。なお、シリンダ軸9a
は、後退端ストッパ10により移動範囲が規制されてお
り、これによりモータ8は真空チャンバ1から一定距離
以上は離れないようになっている。
用移送装置の動作について説明する。先ず、真空チャン
バ1内に真空処理物11を移送する場合に、真空チャン
バ1内の圧力を大気圧にする。そして、図1に示すよう
に、エアシリンダ9を動作させて、モータ8を真空チャ
ンバ1から離隔する方向へ後退端ストッパ10により決
定される位置まで移動させる。そうすると、フランジ付
きシャフト5のフランジ部5cは、真空チャンバ1の側
壁1aのOリング6から離隔する。この場合に、フラン
ジ付きシャフト5のシャフト部5aに設けられた凸部5
bはローラ軸3の凹部3aと嵌合したままである。
タ8の駆動力はカップリング7及びフランジ付きシャフ
ト5を介しローラ軸3に伝達され、移送用ローラ2が回
転して、真空処理物11を移送することができる。この
場合に、フランジ部5cはOリング6から離隔している
ため、フランジ付きシャフト5が回転しても、Oリング
6が摩耗することはない。
場合には、図2に示すように、エアシリンダ9のシリン
ダ軸9aを真空チャンバ1に接近する方向へ移動させ
る。これにより、モータ8、カップリング7及びフラン
ジ付きシャフト5が真空チャンバ1に近づく方向に移動
し、フランジ部5cが側壁1aの外面に設けられたOリ
ング6を押圧し、Oリング6はフランジ部5cと側壁1
aの外面に設けられた溝1cとにより挟まれる。これに
より、真空チャンバ1内が気密的に保持される。その
後、真空チャンバ1内を排気する。この場合に、真空チ
ャンバ1内の圧力が低下するのに伴って、真空チャンバ
1外の大気圧と真空チャンバ1内の圧力との差によりフ
ランジ部5cはより一層強くOリング6に押し付けら
れ、より確実に真空チャンバ内の気密性が保持される。
するときにはフランジ部5cがOリング6に密着して、
チャンバ1内の気密性を確実に保持することができると
共に、真空処理物を移送するときにはフランジ部5cが
Oリング6から離れて回転するため、Oリング6の摩耗
を回避することができる。これにより、真空チャンバ1
の気密保持性能の低下を回避できるという効果を得るこ
とができる。また、本実施例においては、移送用ローラ
2により真空処理物を移送する方式であるので、図5に
示すアーム方式の移送装置と異なり、サイクルタイムを
短かくすることができると共に、装置の大型化を回避で
きる。
る凹部を設け、この凹部内にOリングを配置してもよ
い。この場合には、真空チャンバ内への粉塵の侵入を抑
制できると共に、Oリングへの粉塵の付着を抑制でき、
Oリングの耐久性が向上するという利点がある。また、
上述の実施例においては、1台のモータで1本のローラ
軸を回転させる場合について説明したが、1台のモータ
で複数のローラ軸を回転させるようにしてもよい。更
に、上述の実施例においては、フランジ付きシャフト5
の凸部5bとローラ軸3の凹部3aとの嵌合による連結
部を介してモータ8からローラ軸3に駆動力が伝達され
る場合について説明したが、シャフトとローラ軸との連
結機構はこれに限定されるものではなく、シャフト及び
シャフトに固定されたフランジがその軸方向に移動可能
であって、移送用ローラの回転時には回転駆動力を移送
用ローラに伝達できるものならば他の機構であってもよ
い。このような機構としては、例えばスプライン機構
(スプライン軸及びボス)又はキーとキー溝との組合せ
等がある。
チャンバ用移送装置は、チャンバ側壁を挿通するシャフ
トに固定されたフランジと、前記シャフトをその軸方向
に移動させる軸移動手段とを有し、チャンバ内を排気す
るときには、前記フランジと密閉部材とを密着させ、移
送時には前記フランジと前記密閉部材とを離隔させるの
で、密閉部材の摩耗を回避できて、真空チャンバの気密
性の低下を回避できる。また、シャフトを軸方向に移動
させるだけでよいので、装置の大型化を防止できると共
に、真空処理物の真空チャンバ内への搬入及び搬出に要
するサイクルタイムの長期化を回避できる。
置の真空処理物移送時の状態を示す模式図である。
る。
す模式図である。
である。
式図である。
通孔、2…移送用ローラ、3,26…ローラ軸、3a…
凹部、4…軸受け、5…フランジ付きシャフト、5a,
5d…シャフト部、5b…凸部、5c…フランジ部、
6,28…Oリング、7,29…カップリング、8,3
0…モータ、8a,30a…駆動軸、8b…連結部材、
9…エアシリンダ、9a…シリンダ軸、10…後退端ス
トッパ、11,23,33…真空処理物、22a,22
b,32a,32b…扉、24…移送用ローラ、25
a,25b,36…コンベア、27…孔、27a…溝、
34…アーム、35…真空処理物移送装置
Claims (2)
- 【請求項1】 真空チャンバ内に設けられた移送用ロー
ラと、前記真空チャンバの側壁を挿通して設けられて前
記移送用ローラを駆動するシャフトと、前記シャフトに
固定されたフランジと、前記シャフトを駆動するための
シャフト駆動手段と、前記真空チャンバの側壁に設けら
れ前記側壁とフランジとの間に挟まれて前記真空チャン
バを気密的に保持する密閉部材と、前記シャフトをその
軸方向に移動させる軸移動手段とを有することを特徴と
する真空チャンバ用移送装置。 - 【請求項2】 前記密閉部材は前記真空チャンバの側壁
の外面に設けられたOリングであり、前記フランジは前
記真空チャンバ外に配置されていることを特徴とする請
求項1に記載の真空チャンバ用移送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149779A JP2790164B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 真空チャンバ用移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149779A JP2790164B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 真空チャンバ用移送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0815081A JPH0815081A (ja) | 1996-01-19 |
JP2790164B2 true JP2790164B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=15482543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6149779A Expired - Fee Related JP2790164B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 真空チャンバ用移送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790164B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN108918040B (zh) * | 2018-07-10 | 2020-03-17 | 铜车马动力科技(宁波)有限公司 | 一种汽车发动机气缸密闭性的检测装置 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6149779A patent/JP2790164B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0815081A (ja) | 1996-01-19 |
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