JP2789398B2 - 輸液方法および輸液ポンプ - Google Patents

輸液方法および輸液ポンプ

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JP2789398B2
JP2789398B2 JP3304020A JP30402091A JP2789398B2 JP 2789398 B2 JP2789398 B2 JP 2789398B2 JP 3304020 A JP3304020 A JP 3304020A JP 30402091 A JP30402091 A JP 30402091A JP 2789398 B2 JP2789398 B2 JP 2789398B2
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liquid
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修康 吉田
俊之 斯波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送液チューブ内の液
体を、一定の流量で、吸入側より吐出側へ送液する輸液
方法および輸液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記の如くの輸液には、主として
ペリスタリック式の輸液ポンプが用いられている。この
ペリスタリック式の輸液ポンプでは、送液チューブに対
設した複数枚の送液フィンガーをカム機構を介して動作
させて、送液チューブ内に形成される圧閉点を吸入側よ
り吐出側へ、繰返し移動させ、これによって、送液チュ
ーブ内の液体を送液している。
【0003】このペリスタリック式の輸液ポンプにおい
ては、送液フィンガーによる圧閉点が吐出側から吸入側
に戻る期間において、送液が一時的に停止するのが避け
られず、送液の流れが脈流となる欠点が存在した。
【0004】この脈流現象を解決しようとする試みが種
々提案されている。例えば、 イ.送液が停止している期間の流量を補う為の補正手段
を送液フィンガーの下流側に付加的に設置した輸液ポン
プ(特公平1−14432号)。
【0005】ロ.送液が停止する期間の送液フィンガー
の動作を高速動作させ、送液停止期間が短時間となるよ
うにした輸液ポンプ。
【0006】ハ.圧閉点が、圧閉点より吸入側の圧力上
昇によって押し開かれる構成とし、送液停止が起らない
ようにした輸液ポンプ(特願平2−333666号)。
などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の解決手段は、一
時的な送液停止の現象を避けたり、時間を短縮すること
ができるものであったが、流量の低下を免れるものでは
なかった。
【0008】即ち、前記イの解決手段では、流量低下の
補正手段に送液フィンガーを動作させるカム部材の上死
点付近の動作が介在するので、本質的に流量の低下が避
けられなかった。また、ロの解決手段では、送液停止時
間が短縮するだけで、その間の流量を補う手段はないの
で、流量の低下は免れなかった。前記ハの解決手段は、
原理的に流量の低下をかなり避けられるものであった
が、構造が複雑で、性能が安定しないおそれがあった。
【0009】
【課題を解決する為の手段】この発明は前記のような問
題点に鑑みてなされたもので、流量の低下が起らない新
規な輸液方法および輸液ポンプを提供することを目的と
している。
【0010】即ちこの発明の輸液方法は、送液チューブ
に対設した複数枚の送液フィンガーによって、送液チュ
ーブ内に形成される圧閉点を吸入側より吐出側へ、繰返
し移動させて、送液チューブ内の液体を送液する輸液方
法において、以下のイ乃至ヘの動作を繰返すことを特徴
としている。
【0011】イ.圧閉点を吸入側から吐出側の方向に移
動する。
【0012】ロ.送液チューブの吸入側を閉鎖する。
【0013】ハ.移動するイの圧閉点を開放する。
【0014】ニ.ロの閉鎖部分より吐出側の送液チュー
ブ内の体積を変化させる。
【0015】ホ.ロの閉鎖部分より吐出側に圧閉点を形
成する。
【0016】ヘ.ロの閉鎖部分を開放する。
【0017】又、この発明の輸液ポンプは、送液チュー
ブを挟持する為に、抑え板と複数の並列したフィンガー
を対向設置し、前記フィンガーを往復動作させる為のカ
ム機構を備えてなるペリスタリック式の輸液ポンプにお
いて、前記複数のフィンガーは、 イ.吸入側に設置した、送液チューブ内を閉鎖する為の
閉鎖用フィンガーと、 ロ.送液チューブ内に圧閉点を形成する為のフィンガー
と、 ハ.送液チューブ内の体積を変化させる為のフィンガー
とが、順次連設配置して構成してあることを特徴として
いる。
【0018】
【作用】この発明の輸液方法によれば、送液フィンガー
による圧閉点の吸入側への復帰工程における流量の低下
を避けることができる。
【0019】また、この発明の輸液ポンプによって、こ
の発明の輸液方法の実施が可能である。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図を参照して説明
する。
【0021】図1および図2は実施例の輸液ポンプのフ
ィンガーAとカムBの部分を表わしたもので、複数枚の
フィンガーAが共通の軸1により回動自在に支持されて
おり、前記各フィンガーAに夫々対向する位置に各偏心
カムBが共通の駆動軸2に固着されている。そこでモー
11の軸に固定したギヤー12と駆動軸2に固定した
ギヤー13の咬合せ、伝導用ギヤー12、13によって
駆動軸2を回転すると、各偏心カムBによって夫々フィ
ンガーAが送液チューブ3に順次作用し、送液チューブ
3内に圧閉点を形成したり、閉鎖部分を形成したりする
ようになっている。前記送液チューブ3は、スプリング
4で弾持された抑え板5とフィンガーAの作用面A1
挟持されるようになっている。
【0022】前記フィンガーAは、図1の上側を吸入側
とし、下側を吐出側として吸入側から1枚の閉鎖用フィ
ンガー6a、8枚の厚幅の送液フィンガー7a、7b、
7c、7d、7e、7f、7g、7h、3枚の薄幅の送
液フィンガー8a、8b、8c、および3枚の体積変化
用フィンガー9a、9b、9cが順次連設して構成され
ている。前記厚幅の送液フィンガー7の厚さは、他の送
液フィンガー8、9の2倍の厚さとしてある。
【0023】前記偏心カムBは、前記フィンガーAの夫
々のフィンガーに個々に対応する複数のカム10a、1
0b、10c、…で構成されている。従って駆動軸2が
1回転する間に、各フィンガーは対応カム10a、1
0b、10c、…の作用によって1回、所定の間、上
死点に維持されるようになっている。
【0024】前記閉鎖用フィンガー6aおよび送液フィ
ンガー7a〜7h、8a〜8cは、上死点において、作
用面が送液チューブ3の内側を完全に圧閉するようにな
っている。一方、体積変化用フィンガー9a〜9cは上
死点において、送液チューブ3の内側を完全に圧閉する
ことなく、やや開放された状態に圧縮するようになって
いる。
【0025】以上のような構成により、駆動軸2が1回
転する間に、フィンガーAが送液チューブ3に対して、
のように作用すべく、偏心カムBが調整されている。
即ち、イ.送液フィンガー7a〜7hおよび送液フィン
ガー8a〜8cによる、送液チューブ3内の圧閉点が吸
入側から吐出側の方向に順次移動する。
【0026】ロ.閉鎖用フィンガー6aによって送液チ
ューブ3の吸入側を加圧閉鎖する。
【0027】ハ.送液フィンガー8cによる圧閉点を体
積変化用フィンガー9aの圧縮点に移行させる結果とし
て、移動するイの圧閉点を開放する。
【0028】ニ.ロの閉鎖部分より吐出側の送液チュー
内の体積を変化させる。
【0029】ホ.ロの閉鎖部分より吐出側の送液フィン
ガーによって、送液チューブ3の内側に圧閉点を形成す
る。
【0030】ヘ.ロの閉鎖部分を開放する。
【0031】上記のように動作させた時の、輸液の流量
変化の一例を記録したのが図5である。
【0032】図において、曲線上の点は、上部に記載し
た符号のフィンガーが送液チューブ3を圧閉又は圧縮す
る点である。又、この例の場合、曲線の下部に記載した
ように、送液フィンガー7a〜8eの圧閉点形成区間を
前記「イ」の作用区間、送液フィンガー8cの圧閉点形
成時を前記「ロ」および「ハ」の作用時期、体積変化用
フィンガー9a〜9cの圧縮点形成区間を前記「ニ」の
作用区間とし、体積変化用フィンガー9cの圧縮点形成
時および送液フィンガー7aの圧縮点形成時を前記
「ホ」および「ヘ」の作用時期としたものである。
【0033】この結果から、最大流量が約35(目
盛)、最小流量が約23(目盛)であり、脈流の程度の
指標となる最大/最小の比が1.52で送液中、流量の
低下が無く、又、脈流も小さくできることが確認され
た。
【0034】尚、実施例では、送液フィンガー7a〜7
hの厚さを送液フィンガー8a〜8cの厚さの2倍とし
たが、送液フィンガー7a〜7hを送液フィンガー8a
〜8cと同一厚さのフィンガーを2枚で1枚のフィンガ
ーとすることも可能で、実施例の態様に限定されるもの
ではない。偏心カムBについても、変形カムにすれば、
各フィンガーの動作をさらに調整でき、吐出量の最大と
最小の比率を更に小さくすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】の発明によれば、吸入側を比較的幅広
く、ついで幅狭く、つづいて体積変化を与えるように送
液し、各フィンガーを前記送液ができるように構成した
ので、最大流量と最小流量の差を調節し、圧閉点の移動
の際(特に吐出側から吸入側に復帰移動する際)に生ず
る流量の低下をなくすることができるので、脈流のきわ
めて小さい輸液を行い得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の要部断面側面図である。
【図2】同じく実施例の要部断面平面図である。
【図3】同じく実施例の閉鎖用フィンガーとカムの部分
を説明する図である。
【図4】同じく実施例の送液フィンガーとカムの部分を
説明する図である。
【図5】同じく実施例の流量の変化を記録した図であ
る。
【符号の説明】
A フィンガー B 偏心カム 1 軸 2 駆動軸 3 送液チューブ 4 スプリング 5 抑え板 6a 閉鎖用フィンガー 7a〜7h 送液フィンガー 8a〜8c 送液フィンガー 9a〜9c 体積変化用フィンガー 10a、10b、10c… カム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送液チューブに対設した複数枚の送液フ
    ィンガーによって、送液チューブ内に形成される圧閉点
    を吸入側より吐出側へ、順次移動させ、送液チューブ内
    の液体を送液する輸液方法において、下記イ乃至ヘの動
    作を順次行わせると共に、これを繰返すことを特徴とす
    る輸液方法。 イ.圧閉点を吸入側から吐出側の方向に順次移動する
    に、 ロ.送液チューブの吸入側を閉鎖し、 ハ.ついで移動するイの圧閉点を当初幅広く、ついで幅
    狭く順次開放し、 ニ.ロの閉鎖部分より吐出側の送液チューブ内の体積を
    変化させ、 ホ.ハ、ニの進行につれてロの閉鎖部分より吐出側に圧
    閉点を順次形成し、 ヘ.の閉鎖部分を開放する。
  2. 【請求項2】 送液チューブに複数枚の送液フィンガー
    を対設し、該各送液フィンガーには、これを往復動作さ
    せる為のカム機構を夫々配置し、前記送液フィンガーに
    よる送液チューブの圧閉点を順次移動させることによ
    り、送液チューブ内の液体を送液するポンプにおいて、
    前記圧閉点を形成するフィンガーは、液体吸入側へ1枚
    の閉鎖用フィンガーを設置し、ついで複数枚の厚幅フィ
    ンガーを並列し、次に複数枚の薄幅フィンガーを並列
    し、つづいて送液チューブ内の体積を変化させる為の複
    数枚の薄幅フィンガーを並列設置したことを特徴とする
    輸液ポンプ。
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JPS6155393A (ja) * 1984-08-24 1986-03-19 Kawamoto Seisakusho:Kk 深井戸用自動運転ポンプ装置
AU634811B2 (en) * 1989-10-10 1993-03-04 Carefusion 303, Inc. Two-cycle peristaltic pump

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