JP2789057B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

Info

Publication number
JP2789057B2
JP2789057B2 JP2316346A JP31634690A JP2789057B2 JP 2789057 B2 JP2789057 B2 JP 2789057B2 JP 2316346 A JP2316346 A JP 2316346A JP 31634690 A JP31634690 A JP 31634690A JP 2789057 B2 JP2789057 B2 JP 2789057B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
foam
resin
secondary coating
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2316346A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04186203A (ja
Inventor
幸男 森田
勝久 木村
貢司 辻
隆 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2316346A priority Critical patent/JP2789057B2/ja
Publication of JPH04186203A publication Critical patent/JPH04186203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2789057B2 publication Critical patent/JP2789057B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ファイバケーブルに関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
ヨーロッパ特許公開第108590号公報には、ダクト内に
空気を吹き込み、光ファイバケーブルをこのダクトに沿
って空気圧送にて送り込み布設する方法が記載されてい
る。また、特開昭64−88411号公報には、このような空
気圧送に使用する光ファイバケーブルが提案されている
が、最外層の二次被覆(外側シース)を低密度として発
泡樹脂を用いる技術が開示されている。
しかし、本発明者等が多くの実験を行ってみたが、単
に発泡樹脂を用いただけでは、数100m乃至それ以上の長
いダクト−管状進行路−に圧送することは至難であり、
特に従来の材質では圧送挿入速度−「線速」と呼ぶこと
もある−が極めて低く、能率は良くないことが分かっ
た。
また、従来、発泡材料のベースレジンとしてメルイン
デックスが2g/10分以下のものを使用して発泡樹脂を形
成するのが一般的であったが、このような従来のベース
レジンでは発泡押出時に二次被覆が亀裂・切損するとい
う問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされた発明であって
二次被覆の亀裂・折損−いわゆるシース切れ−を生ずる
ことを防止し、かつ、所望の十分な発泡度が得られると
共に、圧送挿入速度(線速)が高く、高能率に長い管状
進行路内へ通線出来る光ファイバケーブルを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、空気圧送により管状進行路内へ挿入布設す
る光ファイバケーブルに於て、最外層を成す二次被覆層
は、発泡材料のベースレジンのメルトインデックスが5
〜20g/10分の発泡ポリエチレン樹脂から、形成され、該
発泡ポリエチレン樹脂の泡の平均径を100〜250μmに設
定し、かつ、該発泡ポリエチレン樹脂の表面荒さRmaxを
100μm以上に設定した。
〔作 用〕
発泡材料のメルトインデックスが、(従来の2g/10分
に比較して)十分に大きな値に設定したから、発泡成形
時に、二次被覆の部分的折損(シース切れ)を生じな
い。
しかも、空気圧送のためには密度を下げる必要上から
十分な発泡度を要求されるが、メルトインデックスを20
g/10分以下とすることで、40%以上の発泡度が得られ
る。
また、二次被覆の中の泡の平均径が100〜250μmと極
めて大きく、表面荒さRmaxが100μm以上として、凹凸
が著しく表されており、この最外層表面の著しい凹凸の
存在により、空気圧送時、光ファイバケーブル表面と、
空気流との摩擦が著しく増加し、空気流から付与される
推進力は増大して、従来不可能であった長い管状進行路
内へ、従来よりも高速で通線可能となる。
さらに、上記最外層表面の著しい凹凸によって、空気
圧送時、境界層が発生して、管状進行路内面との摩擦は
著しく減少する。なお、発泡材料のベースレジンのメル
トインデックスが5g/10分未満では、発泡成形時のシー
ス切れが発生してしまう。また、20g/10分を越えると、
十分な発泡度−40%以上−が得られない。また、発泡樹
脂の泡の平均径が100μm未満では、全く通線が出来な
いか、又は、通線出来たとしても線速が低く実用性を欠
く。また、泡の平均径が250μmを越えると、発泡押出
時にシース切れが発生して製品不良となる。また、発泡
樹脂の表面荒さRmaxが100μm未満では、実用的な線速
(20m/分以上)が得られず、線速が低くなってしまう。
〔実施例〕
以下、実施例について説明すると、第1図に於て、光
ファイバケーブルの一実施例の拡大断面図を示し、介在
ひも1の廻りに5本の光ファイバ心線2…と1本の引裂
ひも3を星形に配置し、これに、ポリアミド系樹脂等の
硬くかつ高弾性の一次被覆層4にて被覆する。この上に
最外層を成す二次被覆層5を形成する。
光ファイバ心線2は、例えば0.25mm直径として、コア
とクラッドからなるガラス部と、これを被覆する紫外線
硬化型樹脂の層から構成される。例えば、一次被覆層4
と二次被覆層5の外径寸法を各々、1mm,2mmとする。な
お、介在ひも1を光ファイバ心線2に置換えることも自
由である。
しかして、二次被覆層5は、例えば、発泡ポリエチレ
ン樹脂から形成されており、発泡材料のベースレジンと
してメルトインデックスが5〜20g/10分のポリエチレン
を使用する。
さらに具体的には、アゾジカルボンアミドを1.0%含
む上記発泡材料を、30mmφの押出機を用いて、(第1図
の光ファイバ心線2…等と一次被覆層4の上から、)発
泡押出を行った。成形速度は10m/分であった。
上記範囲のメルトンデックスよりも小さい値のもの及
び大きい値のものを含めて、上記条件で実際に二次被覆
層5を形成した時の、亀裂・折損(シース切れ)の有
無、及び、発泡度を、第1表に示す。但し、一次・二次
被覆層4,5の外径寸法を各々1mm,2mmに選定した。
この第1表から次のことが分かる。即ち、ベースレジ
ンのメルトインデックスが0.3,2では、製造時にシース
切れを発生し、また、メルトインデックスが30では、空
気圧送用光ファイバケーブルとして十分な発泡度−40%
以上−が得られない。そしてメルトインデックスが9の
場合、最も好適な結果となることが分かる。
結局、メルトインデックスが5〜20g/10分のベースレ
ジンを用いて発泡成形すれば、製造時のシース切れが発
生せず、所望の空気圧送に好適な発泡度が得られること
が分かった。
ところで、第1図でも明らかな如く、二次被覆層5内
の泡の粒径を極めて大きく形成する点及び表面荒さを著
しく粗面に形成する点が、本発明の特徴であり、泡の平
均径(基本径)を100〜250μmとすると共に、表面荒さ
Rmaxを100μm以上とする。
泡の基本径が異なる発泡剤を1.0%含み、メルトイン
デックスが10g/10分のポリエチレンベースレジンを、30
mmφ押出機を用いて(前実施例と同様に)一次被覆層4
の上から発泡被覆(線速:10m/分)した複数種類の光フ
ァイバケーブル(I)〜(VIII)−一次・二次被覆層4,
5の外径を各々1mm,2mmに選定−について、圧送実験を行
った結果を第2表に示す。圧送実験は、直径1mに巻き取
った、全長500mで内径6mmポリエチレンパイプ−管状進
行路−内へ、圧力5kg/cm2の空気を送り込み、空気の流
れに乗せて光ファイバを送り出し、圧送挿入速度(線
速)を計測した。実験結果を第2表に示す。
この第2表から次のことが分かる。即ち、泡の平均径
が100μm未満の場合には、全く通線が出来ない(試料
I)か、又は、通線出来たとしても線速が低く実用性を
欠く(試料II)かの、いずれかの結果となる。つまり、
実用上は20m/分以上の線速が要望されると考えられる
が、この線速が、泡の平均径100μm未満では得られな
い。
また、泡の平均径が250μmを越えると、発泡押出時
にシース切れが発生し、製品不良となる(試料VIII)。
他方、泡の平均径が100〜250μmであったとしても、表
面荒さが100μm以上にしないと所望の線速が得られな
い(試料III)。
結局、試料IV,V,VIIのように、泡の平均径を100〜250
μm、かつ、表面荒さRmaxを100μm以上に、設定する
ことで、十分な通線特性(線速)が得られる。
なお、一次被覆層4の内部の光ファイバ心線2の本数
の増減は自由であると共に、その他の部材1,3の増減
(付加・省略)も自由である。また、二次被覆層5とし
てポリエチレン以外の樹脂を用いることも自由である。
〔発明の効果〕
本発明は上述の構成により、発泡成形時のシース切れ
が発生せず、かつ、十分な発泡度が得られる。
また、光ファイバケーブルの表面−即ち二次被覆層5
の表面−の凹凸が著しく多くかつ大きいために、圧送空
気との摩擦力が大となり、かつ、空気圧送時に境界層が
発生して、管状進行路内面との摩擦が減少するので、通
線速度が飛躍的に増加する。従って、高能率に挿入付設
作業が出来る。また、従来は不可能であった一層長い管
状進入路内へ通線可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す拡大横断面図である。 2……光ファイバ心線、5……二次被覆層。
フロントページの続き 合議体 審判長 片寄 武彦 審判官 東森 秀朋 審判官 川上 義行 (56)参考文献 実開 平1−157307(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気圧送により管状進行路内へ挿入布設す
    る光ファイバケーブルに於て、最外層を成す二次被覆層
    は、発泡材料のベースレジンのメルトインデックスが5
    〜20g/10分の発泡ポリエチレン樹脂から、形成され、該
    発泡ポリエチレン樹脂の泡の平均径を100〜250μmに設
    定し、かつ、該発泡ポリエチレン樹脂の表面荒さRmaxを
    100μm以上に設定したことを特徴とする光ファイバケ
    ーブル。
JP2316346A 1990-11-20 1990-11-20 光ファイバケーブル Expired - Fee Related JP2789057B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2316346A JP2789057B2 (ja) 1990-11-20 1990-11-20 光ファイバケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2316346A JP2789057B2 (ja) 1990-11-20 1990-11-20 光ファイバケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04186203A JPH04186203A (ja) 1992-07-03
JP2789057B2 true JP2789057B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=18076090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2316346A Expired - Fee Related JP2789057B2 (ja) 1990-11-20 1990-11-20 光ファイバケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2789057B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19717313A1 (de) * 1997-04-24 1998-11-05 Alsthom Cge Alcatel Optisches Kabel und Verfahren zum Herstellen eines optischen Kabels

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0722645Y2 (ja) * 1988-04-21 1995-05-24 住友電気工業株式会社 光フアイバユニツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04186203A (ja) 1992-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6453970B1 (ja) 間欠連結型光ファイバテープ、及び、間欠連結型光ファイバテープの製造方法
US5467968A (en) Transmission line installation
US5557703A (en) Optical fibres for blown installation
JP2006251769A (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバ取り出し方法及び光ファイバ取り出し工具
US20160048000A1 (en) Buffered fibers with access features
US7450805B2 (en) Optical fiber unit for air blown installation and manufacturing method thereof
US20030156811A1 (en) Optical fiber unit for air blown fiber installation
JP2789057B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2001052536A (ja) 中間牽引用および先端牽引用低摩擦外被ケーブル
US20080037940A1 (en) Tube for Air Blown Installation and Tube Cable Using the Same
JP2571979B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6286398B2 (ja) 光ケーブルとその製造方法および製造装置
JP2008179010A (ja) 熱可塑性樹脂被覆frp線条物の製造方法及び製造装置
AU766130B2 (en) Optical fibre cable manufacture
JPH04161910A (ja) 多心光ファイバテープ心線
JP4848805B2 (ja) 光ケーブルの製造方法
JP4207038B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法
JPH04186205A (ja) 光ファイバケーブル
JP2585145B2 (ja) 通線用パイプ
JP3540535B2 (ja) 光ファイバユニット
JPH04186204A (ja) 光ファイバケーブル
EP0338855A2 (en) Method and apparatus for making an optical fibre member
JP5520680B2 (ja) 光ファイバケーブル
SE1050973A1 (sv) Kabel och förfarande för framställning därav
CN113782266A (zh) 一种防鲨海底光缆及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees