JP2788430B2 - 駐車状況判別システム - Google Patents

駐車状況判別システム

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JP2788430B2
JP2788430B2 JP23176295A JP23176295A JP2788430B2 JP 2788430 B2 JP2788430 B2 JP 2788430B2 JP 23176295 A JP23176295 A JP 23176295A JP 23176295 A JP23176295 A JP 23176295A JP 2788430 B2 JP2788430 B2 JP 2788430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば高速道路に
設けられた駐車場の駐車状況判別システムに関わり、さ
らに詳しくは駐車台数を計数し、そのデータから駐車場
の状況を高精度に判別することができる駐車状況判別シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路の駐車状況判別システムとし
て、従来、駐車場の入路及び出路に前後一対のループコ
イルをそれぞれ等間隔(例えば5メートル)隔てて敷設
しておき、進入車両及び退出車両の車種別の通過台数を
カウントし、進入台数から退出車両の車種別の台数を逐
次減算して現在の駐車状況(例えば駐車率)をドライバ
ーに報知するものがある。
【0003】又、別の駐車状況判別システムとして、駐
車場内の代表駐車エリアを多数のテレビカメラでそれぞ
れ撮影し、それを画像処理して駐車場全体の車種別の駐
車状況を判別してドライバーに報知するようにしたもの
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の駐車
状況判別システムにおいては、ループコイルを使用した
検出器の検出誤差が累積して、無視できないほど誤差が
大きくなることが判明している。即ち、一般的に用いら
れているループコイル式車両検出器における通過車両の
検出精度については99.7%と高く、通過車両の計数
は比較的精度良く行われる。しかしながら、このループ
コイルを大型車と小型車を分離する幅(約5メートル)
だけ離してそれぞれ配置することにより、車種の判別処
理を加えて車種別駐車台数を計数するようにした場合に
は、入路側と出路側との車種検出感度の違いにより、車
種別駐車状況の誤差が累積する。例えば、入路側で小型
車と判定しても出路側で大型車と判定された場合には、
車両が通過したという情報は間違いなくても、車種別の
駐車状況には誤差を生じ、この誤差が累積していくこと
になる。
【0005】又、後者の駐車状況判別システムにおいて
は、代表駐車エリアの車両を撮影する必要があるためテ
レビカメラ台数の増加を招き、必然的に画像処理装置も
大がかりとなり、システムのコストが非常に高価になる
という問題があった。
【0006】この発明の第1の目的は設備コストの高騰
を回避でき、車種別の駐車状況の判別精度を向上して、
誤差の累積を抑制することができる駐車状況判別システ
ムを提供することにある。
【0007】この発明の第2の目的は、駐車状況の判別
精度をさらに向上して、誤差の累積を一層抑制すること
ができる駐車状況判別システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記第1の目的を達成するため、駐車場への進入車両と駐
車場からの退出車両及び車種をそれぞれに検出する車両
検出手段と、進入車両及び退出車両のナンバーを読み取
る読取手段と、ナンバーを読み取った進入車両の台数を
車種毎に区別して加算するカウント手段と、進入車両の
ナンバーデータと退出車両のナンバーデータとを照合す
る照合手段と、上記照合手段で照合が一致した場合に該
当する車種の車両台数を減算するカウント手段と、ナン
バー読み取り不可の場合の進入車両の台数を車種毎に区
別して加算するカウント手段と、ナンバー読み取り不可
及び前記照合手段の照合が不一致の場合に車両台数を車
種毎に区別して減算するカウント手段と、上記カウント
手段からのデータを演算し駐車状況を車種毎に判別する
判別手段と、判別結果を表示する表示手段とからなり、
前記照合手段で照合が一致した場合に該当する車種の車
両台数を減算するカウント手段により出路側の車両検出
手段の車種判別にかかわらず、入路側の車種判別に応じ
て車両台数を減算し、入路側、出路側の車種感度の違い
による累積誤差を発生しないようにしている。
【0009】請求項1記載の発明では、検出手段により
駐車場への進入車両及び駐車場からの退出車両が検出さ
れると同時に車種が検出される。又、進入車両及び退出
車両のナンバーは読取手段により読み取られ、ナンバー
を読み取った進入車両の台数がカウント手段により車種
毎に区別して加算される。そして、進入車両のナンバー
データと退出車両のナンバーデータが照合手段により照
合され、前記照合手段の照合が一致した場合には該当す
る車種の車両台数がカウント手段により減算される。一
方、ナンバー読み取り不可の場合の進入車両の台数はカ
ウント手段により車種毎に区別して加算される。
【0010】又、ナンバー読み取り不可及び前記照合手
段の照合が不一致の場合にはカウント手段により車両台
数が車種毎に区別して減算される。そして、前記各カウ
ント手段からのデータは判別手段により演算されて駐車
状況が判別される。最後に、その判別結果が表示手段に
より表示される。
【0011】請求項1記載の発明では、入路側で読み取
られたナンバーデータは出路側のナンバーデータと照合
されて、照合可の場合に出路側の車両検出手段の車種判
別にかかわらず、入路側の車種判別どおり車種毎に車両
台数が削除されるため、車種別の誤差の累積が防止され
る。
【0012】請求項2記載の発明は前記第2の目的を達
成するため、請求項1記載の発明において、読み取った
進入車両のナンバーデータを設定時間経過後に削除する
時間監視手段を備えている。
【0013】請求項2記載の発明では、時間監視手段に
より設定時間経過後に入路側で読み取ったナンバーデー
タが削除されるので、駐車場に進入した車両のナンバー
が残留して累積されるのを未然に防止することができ
る。このため請求項1記載の発明の作用に加えて、駐車
状況の判別精度をさらに向上して、誤差の累積を一層抑
制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の一形態を図1〜図6に基づいて説明する。図6に示す
ように例えば高速道路の駐車場11には大型車の駐車マ
スを複数区画した大型車用駐車マス群12と小型車の駐
車マスを複数区画した小型車用駐車マス群13が設けら
れている。
【0015】駐車場11の入路14には車両16が進入
してきたとき、その通過を検出するとともに、車両16
が大型車であるか小型車であるかを判別するデータを得
るための入路側の第1及び第2のループコイル17,1
8が車両進行方向に所定間隔(5メートル)隔てて敷設
されている。又、入路14を跨ぐように門柱19が立設
され、この門柱19には進入車両のナンバープレートを
撮影するCCTV(テレビ)カメラ20が装着されてい
る。
【0016】一方、駐車場11の出路15には退出車両
16の通過を検出するとともに、車両16が大型車か小
型車かを判別するデータを得るための出路側の第1及び
第2のループコイル21,22が車両進行方向に所定間
隔(5メートル)隔てて敷設されている。両コイル2
1,22の近傍には前記門柱19と同様に門柱23が立
設され、該門柱23には退出車両のナンバープレートを
撮影するCCTV(テレビ)カメラ24が装着されてい
る。又、前記入路手前の本線路肩には後述する車種別駐
車状況の表示手段としての表示板40,41(図示せ
ず)が装着されている。
【0017】次に、図1により車種別駐車状況判別シス
テムの動作制御回路について説明する。車両計測装置3
1は、画像処理装置32と車両検出器33とにより構成
されている。画像処理装置32には前記入路側及び出路
側のナンバープレート撮影用テレビカメラ20,24が
接続されている。前記画像処理装置32は、テレビカメ
ラ20,24から送られた画像データから車両の例えば
四桁のナンバーデータを読み取ることができ、テレビカ
メラ20,24とともにナンバー読取手段を構成する。
【0018】又、車両検出器33には前記入路側の第1
及び第2ループコイル17,18と、出路側の第1及び
第2ループコイル21,22がそれぞれ接続されてい
る。車両検出器33は、ループコイル17,18、2
1,22から送られた車両の通過の有無及び車両の大小
による電気信号の変化に基づいて、通過車両の有無及び
車両の大小(この実施形態では車種という)を検出する
検出手段としての機能を有する。
【0019】前記画像処理装置32及び車両検出器33
には処理装置37が接続されている。この処理装置37
は、駐車状況判別装置38と表示板監視制御装置39と
から構成されている。前記駐車状況判別装置38は、前
記画像処理装置32及び車両検出器33から出力される
入路側及び出路側のナンバーデータ、車両通過データ、
車種データ等に基づいて、後述するように車種別の駐車
台数等の各種の演算を行うとともに、車種別の駐車率を
演算し、そのデータを表示板監視制御装置39に出力す
る。そして、この表示板監視制御装置39は、駐車状況
判別装置38からの駐車率の信号に応じて、「満車」、
「混雑」、「空有」等を大型車用の表示板40と、小型
車用の表示板41に表示する。
【0020】前記駐車状況判別装置38は、CPU(中
央演算処理回路)42、判別動作のプログラム等の各種
のデータを記憶するROM(リードオンリーメモリ)4
3、車両の通過データ、車種データあるいはナンバーデ
ータ等を一時的に記録するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)44を備えている。このRAM44は図2に示す
ように入路側及び出路側のフラグレジスタ44a,44
b、大型車及び小型車の計数用メモリ44c,44dを
備えている。又、このRAM44は大型車及び小型車の
ナンバーデータのそれぞれのメモリとしても用いれる
が、別途用意した交換可能なデータファイル(図示略)
を使用してもよい。又、前記駐車状況判別装置38は、
大型車及び小型車の計数用カウンタ45,46、大型車
及び小型車のナンバーデータ照合用(アドレス)カウン
タ47,48を備えている。そして、この駐車状況判別
装置38により後述する駐車状況判別の処理動作を行う
ようにしている。
【0021】この実施形態では前記ループコイル17,
18,21,22、車両検出器33、駐車状況判別装置
38のCPU42、ROM43,RAM44及び計数用
カウンタ45,46等により駐車場への進入車両及び駐
車場からの退出車両を加算又は減算するカウント手段を
構成する。
【0022】この実施形態では前記駐車状況判別装置3
8のCPU42、ROM43、RAM44及び照合用カ
ウンタ47,48等は、進入車両のナンバーデータと退
出車両のナンバーデータとを照合するためのナンバーデ
ータ照合手段を構成する。
【0023】さらに、この実施形態では、前記CPU4
2、ROM43、RAM44はナンバー照合が正常に行
われた場合とナンバー照合が正常に行われなかった場合
の各カウント手段のカウント結果に基づいて駐車台数を
演算し駐車状況を判別する判別手段を構成する。
【0024】次に、前記のように構成した駐車状況判別
システムの車種別駐車状況の判別動作を図3、図4のフ
ローチャートに基づいて説明する。これらのフローチャ
ートはROM43に格納されたプログラムに基づき、C
PU42の統御のもとに進行する。なお、図3は入路側
の各種の動作を、図4は出路側の各種の動作を示す。
【0025】図3において、ステップS1の符号「i」
は車両のナンバーの読み取り動作が正常の場合の大型車
のカウント台数、符号「j」は同じく小型車のカウント
台数を示す。又、符号「p」はナンバーの読み取り動作
が不可の場合の大型車のカウント台数、符号「q」は同
じく小型車のカウント台数を示す。
【0026】ステップS1で計数用カウンタ45,46
が初期化され、前記各カウント台数はi=0,j=0,
p=0,q=0にセットされる。なお、このセットは測
定時における駐車台数と車種(大小のことをいう)が手
入力されて、前述の大型車及び小型車の計数メモリ44
c,44dに設定されることにより実施される。
【0027】その後に、図3のそれぞれステップS2、
図4のステップS15において入路側ループコイル1
7,18及び出路側ループコイル21,22による進入
車両あるいは退出車両の検知が待たれる。
【0028】入路側で進入車両が検知された場合にはス
テップS3で車両検出器33からの入路側の車種判別結
果がCPU42に対して入力される。ここで大型車の場
合にはRAM44の入路側のフラグレジスタ44aにフ
ラグが立てられる。
【0029】次のステップS4ではテレビカメラ20か
ら送られたナンバープレートの画像データからナンバー
データが画像処理装置32により正常に認識されたか否
かが判断され、YESの場合にはステップS5で画像処
理装置32からCPU42にナンバーデータが出力され
て、四桁の(Ni =○○○○)数値でRAM44の所定
領域に一時的に記録される。
【0030】次のステップS6では、前記フラグレジス
タを参照して上記ナンバーデータの車両の車種が大型車
であるか否かが判別され、YESの場合には次のステッ
プS7でRAM44の大型車計数メモリ44cにナンバ
ーデータ(Ni =○○○○)がその数値の小さい順にソ
ートされて記録される。
【0031】次のステップS8では大型車の計数用カウ
ンタ45の値が一台分インクリメントされる。一方、ス
テップS6でNOと判断された場合、つまり小型車と判
別された場合にはステップS9でRAM44の小型車の
計数用メモリ44dに四桁のナンバーデータ(Nj =○
○○○)がその数値の小さい順にソートされて記録され
る。
【0032】次にステップS10で小型車の計数用カウ
ンタ46の値が一台分インクリメント(j=j+1)さ
れる。一方、前記ステップS4でNOと判断された場
合、つまりナンバー読み取り動作が不可の場合にはステ
ップS12で車種は大型車であるか否かが判別され、Y
ESの場合にはステップS13で大型車計数用カウンタ
45の値が一台分インクリメント(p=p+1)され
る。又、ステップS12でNOと判断された場合には、
ステップS14で小型車計数用カウンタ46の値が一台
分インクリメント(q=q+1)される。
【0033】図4において出路側ループコイル21,2
2により退出車両の検出が行われた場合にはステップS
15を経て、ステップS16において、出路側の車種判
別結果が入力される。ここで大型車の場合にはRAM4
4の出路側フラグレジスタ44bのフラグが立てられ
る。
【0034】次のステップS17ではテレビカメラ24
によるナンバー読み取り動作が正常に行われたか否かが
判断され、YESの場合にはステップS18で退出車両
のナンバーデータ(No =○○○○)がRAM44の所
定の領域に一時的に記録される。そして、次のステップ
S19では駐車状況判別装置38により大型車ナンバー
照合用(アドレス)カウンタ47が照合開始のために初
期化(KL =0)され、RAM44に一時的に記録され
た退出車両のナンバーデータと、前述したRAM44の
大型車計数メモリ44cに記録されている大型車両の各
ナンバーデータとが次のようにして順次照合される。
【0035】すなわち、ステップS20で照合用カウン
タ47のカウント値KL が大型車計数メモリ44cの最
終番地を指定しているか否かが判断され、指定していな
い場合にはステップS21で駐車状況判別装置38によ
りナンバーデータの照合が行われ、YESの場合にはス
テップS22で大型車計数用カウンタ45の大型車一台
分の値がデクリメントされる。ステップS23ではナン
バーデータの空きエリヤを無くすための並び変え〔OL
(KL )=OL (i)〕が行われる。
【0036】前記ステップS21でNOと判断された場
合、つまりRAM44に一時的に記録されているナンバ
ーデータと、指定された番地のナンバーデータとが一致
しない場合にはステップS24でアドレスカウンタ47
がインクリメントされてステップS20に戻る。一方、
ステップS20で全ての大型車のナンバーデータとの逐
次照合動作が終了してもナンバーが一致しない場合に
は、ステップS25〜S27、S30でRAM44に予
め記録された小型車の各ナンバーデータと退出車両のナ
ンバーデータとが次のようして順次照合される。
【0037】すなわち、ステップS25で小型車照合用
(アドレス)カウンタ48が照合開始のために初期化
(KS =0)される。次に、ステップS26でカウンタ
47の値「KS 」が小型車計数メモリ44dの最終番地
を指定しているか否かが判断され、指定していない場合
にはナンバー照合が行われ、YESの場合には小型車計
数用カウンタ46の小型車一台分の値がデクリメントさ
れる。次のステップS29ではナンバーデータの並び変
え〔OS (KS )=OS (j)〕が行われる。
【0038】前記ステップS27でNOと判断された場
合、つまりRAM44に一時的に記録されているナンバ
ーデータと、指定された番地のナンバーデータとが一致
しない場合にはステップS30で小型車照合用アドレス
カウンタ48がインクリメントされてステップS26に
戻る。
【0039】ステップS26で全ての小型車のナンバー
データとの照合動作が終了したと判断された場合と、一
方、前記ステップS17でNOと判断された場合、つま
りナンバー読み取り動作が正常に行われなかったと判断
された場合には、ステップS31で車種が大型車か否か
が判別され、YESの場合にはステップS32で大型車
の計数用カウンタ45の値が大型車一台分デクリメント
される。又、ステップS31でNOと判断された場合、
つまり小型車であると判別された場合にはステップS3
3で小型車計数用カウンタ46の値が小型車一台分デク
リメントされる。
【0040】最後に前述したステップS8,S10,S
13,S14,S22,S28,S32,S33からの
駐車台数データ「i」、「j」、「p」、「q」に基づ
いて、図3に示すステップS11で駐車状況判別装置3
8により車種別の駐車台数が累計値(大型車:i+p)
(小型車:j+q)として演算される。車種別の駐車台
数データ(大型車:i+p)(小型車:j+q)から車
種別の駐車率がそれぞれ演算され、表示板監視制御装置
39に出力される。この制御装置39では大型車及び小
型車のそれぞれの「満車」「混雑」あるいは「空有」の
駐車状況が演算され、表示板40,41にそれぞれ車種
別に「満車」「混雑」又は「空有」のいずれか一つが表
示される。(図5参照) 以上のようにして、駐車状況の判別システムによる駐車
状況の判別動作が継続して行われる。このためドライバ
ーは駐車状況に応じて駐車場への進入を判断することが
できる。
【0041】ここで、駐車台数の検出精度向上に関する
検討結果を以下に説明する。入路側での条件としては、
図3に示す次の二つがある。 I1 :ナンバー読み取り正常 I2 : 〃 検出不可 条件I2 の場合には、ループコイルの車種判別に従う。
又、出路側での条件としては図4に示す次の三つがあ
る。
【0042】 O1 :ナンバー読み取り正常(照合OK) O2 : 〃 正常(照合不可) O3 : 〃 検出不可 前記条件O2 ,O3 場合にはループコイルの車種判別
に従う。さらに、前述した入路側と出路側との条件の組
合せについて、検討すると以下のようになる。
【0043】(1)I1 −O1 :出路側ループコイルの
車種判別にかかわらず、入路側の車種判別に応じて減算
されるため、入路側,出路側の車種感度の違いによる累
積誤差は発生しない。
【0044】(2)I1 −O2 :元来有り得ない。 (3)I1 −O3 :ループコイルの車種判別精度に依存
して減算される。しかし、ナンバーデータ側のカウンタ
が減算されないため、誤差として残ることになる。この
場合、同一ナンバーの車両が長時間駐車していることに
なるため、時間ゲートを設けてリセットするようにすれ
ば、その時点でナンバーデータの誤差は消滅する。つま
り、最終的にはループコイルの車種判別精度に依存する
ことになる。
【0045】(4)I2 −O1 :元来有り得ない。(同
一車両ナンバーの通過時に発生するが1/104 の確率
となり、まれである。) (5)I2 −O2 :ループコイルの車両判別精度に従
う。(入,出の感度違いによる誤差発生) (6)I2 −O3 :(5)と同じ このように、(2),(4)は有り得ない組合せであ
り、これを除けば、(3),(5),(6)では従来通
りループコイルの駐車判別精度に従う。これに合わせて
(1)の組合せの台数分では誤差は1台もなく設計は可
能となる。結局、従来方式ではこの(1)の組合せ台数
にループコイルの車種判別精度がかかり、誤差を生じる
ことになる。
【0046】ここで、上記の実施形態の構成により精度
が向上する理由について説明する。前提条件として、通
過検知台数(入出庫確認台数)q台、入路側,出路側の
ループコイルで正常に車種判別を行う精度Ac、入路
側,出路側で正常にナンバー読み取りを行う精度Anと
する。従来方式では、通過台数中、正常にカウントでき
た台数Cuは、 Cu=q・Ac・・・(1) 又、実施形態の方式では、入路側,出路側ナンバー読み
取りを正常に行った台数nは、 n=q・An・・・(2) 前述した検討結果から、通過台数中正常にカウントでき
た台数Cpは、 Cp=(q−n)・Ac+n=q・Ac+(1−Ac)・n・・・(3) 上記のことから正常通過検出台数の関係は、次の不等式
が必ず成立する。
【0047】Cu<Cp・・・(4) 例えば、q=100台,Ac=0.99,An=0.9
0とした場合、nは式(2)から90台、台数Cpは式
(3)から99.9台となり、90%と99%の精度の
検出器を2種類用いれば、トータル的に99.9%の精
度が得られる。しかし、前記実施形態の場合、入路側で
読み取られたナンバーは出路側で照合削除されるため、
ループコイルの車種判別精度に影響されることなく、同
じ車種の台数が削除されることで、誤差の累積を防止す
ることができる。
【0048】なお、前記実施形態では車両を大型車と小
型車に分けてそれぞれの駐車台数から駐車率を求めた
が、図7に示すようにその車種を問わず、全車両の可能
な駐車台数に対する実際の駐車台数をナンバー読取手段
と比較的精度の高い車両台数検出手段により求めること
もできる。この場合の実施形態を図7に基づいて説明す
る。この実施形態では入出路にそれぞれ一つの車両検出
器が配設され、表示板は一つである。この実施形態のシ
ステムのその他の構成及び動作は車種判別に関係するも
のを除いて前記実施形態と同様である。
【0049】図7のステップS1ではナンバーデータの
読み取りが正常に行われた場合の計数用カウンタA、正
常に行われなかった場合の計数用カウンタBが初期化さ
れる。次のステップS2では入路側のナンバーデータの
読み取りが正常に行われたか否かが判断され、YESの
場合にはステップS4でナンバーデータが入力され、ス
テップS5で計数用カウンタAがインクリメントされ
る。又、前記ステップS2でNOと判断された場合に
は、ステップS3で入路側車両検出器が車両を検出した
か否が判断され、YESの場合にはステップS6で計
数カウンタBがインクリメントされ、NOの場合にはス
テップS2へ戻る。
【0050】一方、ステップS1の後、ステップS2と
平行して出路側ではステップS7で出路側のナンバーデ
ータの読み取りが正常に行われたか否かが判断され、Y
ESの場合にはステップS9でナンバーデータが入力さ
れ、ステップS10でナンバー照合が行われ、ステップ
S11でナンバー照合の正否が判断され、YESの場合
にはステップS12で計数用カウンタAがデクリメント
され、NOの場合にはステップS13で計数用カウンタ
Bがデクリメントされる。
【0051】又、前記ステップS7でNOと判断された
場合には、ステップS8で出路側車両検出器が車両を検
出したか否かが判断され、YESの場合にはステップS
13で計数用カウンタBがデクリメントされ、NOの場
合にはステップS7へ戻る。
【0052】さらに、ステップS5,S6,S12,S
13により更新された計数用カウンタA,Bのカウント
台数に基づいてステップS14で駐車状況が判別(台数
演算)され、それによりステップS15で表示板の表示
制御が行われる。その後、ステップS16で予め設定し
た時間を経過したナンバーデータを削除するナンバーデ
ータの時間監視が行われる。なお、時間監視するタイミ
ングは常時(駐車状況判別を行う毎に)又は一定周期毎
のいずれでもよい。
【0053】この実施形態ではナンバーデータの照合と
車両の通過の有無とを行うようにしたので、比較的少な
い設備コストで個別車両の時間監視に加え全体駐車率の
検出精度を前記実施形態と同様に向上することができる
効果を有する。
【0054】なお、この発明は前記実施形態に限定され
るものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)前記実施形態ではループコイルにより車両の通過
検知と車種の判別を行うようにしたが、これに代えて、
光電式、超音波式又は画像処理式(車両の形状認識)の
車両検出器及びそれらの車両検出器の組合せにより車両
の通過検知と車種の判別を行うこと。
【0055】(2)車両のナンバープレートを車両の前
後で読み取り、鮮明なほうのナンバーを選択してメモリ
に記録するようにすること。 (3)前記実施形態では車種を大型車と小型車の二種類
にしたが、これを大、中、小の三段階又はそれ以上の車
種の判別を行うようにすること。
【0056】 (4)前記実施形態では四輪自動車について述べたが、
前記システムを二輪車の駐車状況の管理装置として具体
化すること。 (5)ループコイルに代えて、ナンバープレートの大き
さから大型車と小型車の判別を行うこと。(6)前記実施形態では表示板40と41とを分割する
例を提示したが、図5に示すように大型車と小型車を一
つの表示板で表示してもよい。
【0057】この明細書において、駐車状況とは、前記
駐車率、満車、混雑、空有以外に例えば、あと何台駐車
可能ということ、駐車率を求める前の可能駐車台数と、
現駐車台数を並列に表示すること等、ドライバーに駐車
状況が判る全てのデータを含むものとする。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は特許請
求項の範囲の欄に記載したように構成したので、次のよ
うな効果がある。
【0059】請求項1記載の発明では、設備コストの高
騰を回避でき、入路側で読み取られたナンバーデータは
出路側のナンバーデータと照合されて、照合可の場合に
出路側の車両検出手段の車種判別にかかわらず、入路側
の車種判別どおり車種毎に車両台数が削除されるため、
車両検出器の車種判別精度に影響される車種毎の台数の
誤差がなく、車種毎の駐車状況の判別精度を向上して、
誤差の累積を防止することができる。
【0060】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、メモリに記録されたナンバーデー
タが設定時間経過後に削除されるので、駐車状況の判別
精度をさらに向上して、誤差の累積を一層抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 駐車状況判別システムのブロック回路図。
【図2】 メモリの説明図。
【図3】 判別システムの動作を示すフローチャート。
【図4】 判別システムの動作を示すフローチャート。
【図5】 表示板の正面図。
【図6】 駐車場の概略を示す斜視図。
【図7】 別の実施形態のフローチャート。
【符号の説明】
11…駐車場、12…大型車駐車マス群、13…小型車
駐車マス群、17,18…進入車両の通過の検出手段及
び車種の判別手段を構成する入路側第1及び第2ループ
コイル、20…入路側のナンバープレート撮影用のテレ
ビカメラ、21,22…退出車両の通過の検出手段及び
車種の判別手段を構成する出路側第1及び第2ループコ
イル、24…出路側のナンバープレート撮影用のテレビ
カメラ、31…車両計測装置、32…画像処理装置、3
3…車両検出器、37…処理装置、38…ナンバー照合
手段、判別手段を構成する駐車状況判別装置、39…表
示板監視制御装置、40,41…表示手段としての表示
板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−309598(JP,A) 特開 昭56−92700(JP,A) 特開 平4−125794(JP,A) 特開 平4−119500(JP,A) 特開 昭55−61898(JP,A) 特開 平3−187000(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/00 - 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車場への進入車両と駐車場からの退出
    車両及び車種をそれぞれに検出する車両検出手段と、 進入車両及び退出車両のナンバーを読み取る読取手段
    と、 ナンバーを読み取った進入車両の台数を車種毎に区別し
    て加算するカウント手段と、 進入車両のナンバーデータと退出車両のナンバーデータ
    とを照合する照合手段と、 上記照合手段で照合が一致した場合に該当する車種の車
    両台数を減算するカウント手段と、 ナンバー読み取り不可の場合の進入車両の台数を車種毎
    に区別して加算するカウント手段と、 ナンバー読み取り不可及び前記照合手段の照合が不一致
    の場合に車両台数を車種毎に区別して減算するカウント
    手段と、 上記カウント手段からのデータを演算し駐車状況を車種
    毎に判別する判別手段と、 判別結果を表示する表示手段とからなり、 前記照合手段で照合が一致した場合に該当する車種の車
    両台数を減算するカウント手段により出路側の車両検出
    手段の車種判別にかかわらず、入路側の車種判別に応じ
    て車両台数を減算し、入路側、出路側の車種感度の違い
    による累積誤差を発生しないようにす ることを特徴とす
    る駐車状況判別システム。
  2. 【請求項2】 読み取った進入車両のナンバーデータを
    設定時間経過後に削除する時間監視手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の駐車状況判別システム。
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