JP2787855B2 - 不要信号抑圧装置 - Google Patents

不要信号抑圧装置

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JP2787855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフィルタを利用した不
要信号抑圧装置に関し、たとえば、パルスレーダにおい
て縦続接続された複数の格子形フィルタ(以下、ラティ
スフィルタともいう)を使用して受信された信号のうち
目標信号以外のクラッタ等による反射エコーを除去する
クラッタ抑圧装置、あるいは、クラッタ等による反射エ
コーを除去するためのノッチフィルタのノッチをアダプ
ティブに反射エコーに追随させるクラッタ抑圧装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パルスレーダにより受信されるク
ラッタ等目標信号からの反射エコー以外の不要な信号を
除去するためのクラッタ抑圧装置として、例えば、電子
情報通信学会論文誌B Vol.J70−B No.4
pp.515−523(1987年4月号)の渡辺秀
明らによる「複数セグメントMEMを用いたアダプティ
ブクラッタ抑圧処理」に開示されたものが知られてい
る。
【0003】図26は、従来のクラッタ抑圧装置の構成
を示す回路のブロック線図である。図において、1a、
1bは反射係数計算手段、2a、2bは遅延素子、3
a、3b、3c、3dは複素乗算器、4a、4b、4
c、4dは複素加算器である。また、X(n)、fm(n)、
m(n)、Pm(n=1〜3、 m=1、2)は各々次式で示
される信号のベクトル表現であり、Pm (m=1、2)は
反射係数である。
【0004】 X(n)=[X1(n),X2(n),……,Xk(n)]T (1a) fm(n)=[f1 m(n),f2 m(n),……,fk m(n)]T (1b) bm(n)=[b1 m(n),b2 m(n),……,bk m(n)]T (1c) Pm=diag[ρ1 m,ρ2 m,……,ρk m] (1d) ただし、Tは転値を表わし、diag[〜]は対角行列
を表わす。
【0005】ここで、まず上記信号の表記に用いられて
いる添字m、添字k、添字n及び各信号の意味を図27
を用いて説明する。図27は、パルスレーダが送受信す
る信号の時間関係を示す図であり、5a、5b、5cは
送信信号のパルスを示し、6a、6b、6cは受信信号
を示す。パルスレーダはパルス幅τのパルス電波を複数
個その内部で発生させ、一定のパルス繰り返し時間Tで
それらを送信信号として外部空間に放射する。送信信号
は外部に放射される順番に番号がふられ、図27では5
aが第1の送信信号、5bが第2の送信信号、5cが第
nの送信信号を示している。
【0006】パルスレーダはパルス電波の送信と送信の
間隔時間において一連の受信電波を受信し、これを内部
にある受信機により電気信号に変換して受信信号として
内部に取り込む。受信信号は送信信号と同様に受信され
た順番に番号がつけられ、これらの番号をパルスヒット
番号と呼ぶ。図27では6aが第1の受信信号、6bが
第2の受信信号、6cが第nの受信信号を示している。
【0007】パルスレーダでは、受信した一連の受信電
波を位相検波してベースバンドの受信信号に変換した
後、これを標本化、量子化してディジタル信号に変換す
る。このディジタル信号は受信電波の位相を保持してお
り、いわゆるI信号(In−phase)、Q信号(q
uadrature−phase)を夫々実部、虚部に
持つ複素信号である。信号の標本化は図27に示される
ようにすべての受信信号に対して同じタイミングで行わ
れる。即ち、送信信号を送信した時点よりτd 時間遅れ
た後、一定周期τs で標本化が行われ、1つの受信信号
からは図に示されるようにX1(n)、X2(n)、……、X
k(n)で示される総数k個のディジタル信号が生成され
る。ここでnはパルスヒット番号を示し、kは標本化の
順番を表わすもので以下、このkをレンジビン番号と呼
ぶ。以上述べたようなパルスレーダで得られたディジタ
ル信号X(n) がクラッタ抑圧装置の入力信号として転送
される。以下、この信号を入力信号と呼ぶ。また、添字
mは図26に示すようなラティスフィルタのステージ番
号を表わすものである。
【0008】では、次に図26に従って従来装置の動作
について説明する。パルスレーダから転送される入力信
号ベクトルX(n) ;(n=1〜3)はステージ1のラテ
ィスフィルタに入力される。このとき、入力信号X(n)
は式2a、2bに示されるように、前向予測誤差信号ベ
クトルf0(n)、後向予測誤差信号ベクトルb0(n)として
用いられる。
【0009】 f0(n)=X(n) (2a) b0(n)=X(n) (2b)
【0010】スラージ1のラティスフィルタは信号ベク
トルf0(n)、b0(n)から式3a、式3bにより信号ベク
トルf1(n)、b1(n)を生成する。
【0011】 f1(n)=f0(n)+P1 0(n-1) (3a) b1(n)=b0(n-1)+P1 *0(n) (3b) ただし、n=2、3であり、*は複素共役を示す。
【0012】式3a、式3bの演算において、乗算は複
素乗算器3a、3bで実施され、加算は複素加算器4
a、4bに実施され、後向予測誤差信号ベクトルb0(n)
に対する単位遅延は、遅延素子2aで実施される。
【0013】これと同時に、反射係数計算手段1aはベ
クトルf0(n)、ベクトルb0(n)を入力して反射係数ρ1
を計算する。このときに、従来のクラッタ抑圧装置では
クラッタだけでなく、目標信号をも抑圧しないようにす
るため図28に示すように、i番目のレンジビンを処理
するときは、i番目のレンジを含まずに夫々ΔRだけは
なれたNL個、NR個の複数レンジビンを選択して反射
係数を計算するためのデータとして使用する。この操作
は目標信号は、1レンジビンのみ存在し、クラッタはこ
れに比べて非常に広いレンシジビンにまたがって存在
し、なおかつ、クラッタの電力スペクトルはそのレンジ
範囲で急激に変化することはないという仮定に基づいて
行われるものである。
【0014】これより反射係数ベクトルP 1 は以下の式
4a〜式5bに基づいて生成される。
【0015】
【数1】
【0016】k:総レンジビン数 i:処理レンジビン番号 NL:処理レンジビン左側の反射係数計算データのサイ
ズ NR:処理レンジビン右側の反射係数計算データのサイ
ズ ΔR:処理レンジビンと反射係数計算データとの間隔レ
ンジビン数
【0017】式5aに示される反射係数算出のアルゴリ
ズムは、公知のBurg法によるものを応用したもの
で、前向予測誤差信号ベクトルf1(n)と後向予測誤差信
号ベクトルb1(n)の2乗電力の和を最小化するアルゴリ
ズムである。
【0018】次いで、 ステージ2のラティスフィルタは
予測誤差信号ベクトル f1(n)、b1 (n) を入力して、次
の式6a、式6bに基づいて信号ベクトルf2(n)、b
2(n)を生成する。
【0019】 f2(n)=f1(n)+P2・b1(n-1) (6a) b2(n)=b1(n-1)+P2 *・f1(n) (6b) ただし、n=3
【0020】式6a、式6bの演算における乗算は複素
乗算器3c、3dで実施され、加算は複素加算器4c、
4dで実施され、信号ベクトルb1(n)に施される単位遅
延は遅延素子2bで実施される。
【0021】これと同時に反射係数計算手段1bはベク
トルf1 (n) 、b1(n)を入力して、式6、式6bに必
要な反射係数ベクトルP2 を以下の式7a〜式8bに基
づいて生成する。
【0022】
【数2】
【0023】式8a、式8bに示される反射係数P2
出のアルゴリズムは、式5a、式5b同様Burg法に
よるものである。
【0024】最後にステージ2の前向予測誤差信号ベク
トルf2(3)がクラッタ抑圧装置の出力信号として外部に
取り出される。
【0025】以上述べたように、従来のクラッタ抑圧装
置では、入力信号X(n) 、(n=1〜3)から逐次前向
予測誤差信号、及び後向予測誤差信号を生成しつつ、出
力信号の2乗平均電力を最小化することによって入力信
号に含まれるクラッタを消去しようとするものであっ
た。これは、入力信号ベクトルX(1) 、X(2) 、X(3)
の持つドップラスペクトルのうち、強いスペクトル成分
を除去することと等価になる。通常の電波環境では、入
力信号中の強いスペクトル成分はクラッタスペクトルで
あるので、クラッタを抑圧することができる。また、比
較的近似距離に大目標が存在するときには、クラッタ電
力に比べ目標信号電力の方がはるかに大きい場合がある
が、処理レンジビンiと、反射係数計算のためのデータ
をもつレンジビン(NLとNR内のレンジビン)を分離
しているので、目標信号を抑圧することはない。
【0026】図29は、クラッタ信号が抑圧される状態
を示す図であり、図において、(a)は非常に広いレン
ジビンにまたがってクラッタが存在し、かつ、処理レン
ジビンiに目標信号が存在する状態を示しており、
(b)はこのような状態でクラッタスペクトル24が抑
圧されるようにフィルタ伝達関数が生成されたことを示
している。図において、23はフィルタによって形成さ
れたフィルタ伝達関数、23aはそのフィルタ伝達関数
23の抑圧部分となるノッチ、24はクラッタスペクト
ル、25は目標信号スペクトル、27はノッチ23aに
より形成されたヌル、Wはノッチ23aの幅、Dはノッ
チ23aの深さ、Nはノッチ23aのノッチ周波数、X
はヌル27によりクラッタスペクトル24が抑圧された
領域である。このように、領域Xの部分によりフィルタ
のヌルがクラッタを抑圧することになる。すなわち、目
標信号の存在する処理レンジビンiに対する反射係数は
NLとNR内のレンジビンのデータ、つまりクラッタ信
号のデータから計算されるためクラッタを抑圧するよう
になる。
【0027】次に、図30は、クラック信号とともに処
理レンジビン以外にクラッタの平均電力に比べて電力が
大きい目標信号が存在した状態を説明するための図であ
り、図において、(a)は広範囲のレンジビンにまたが
ってクラックが存在する中に、目標信号がNL内のレン
ジビンi−3に存在している状態を示している。この状
態で処理レンジビンiの反射係数を計算すると目標信号
がNL内に含まれるため、(b)に示すように目標信号
のもつ周波数に対してフィルタのヌルを形成し、クラッ
クスペクトル24を抑圧しなくなる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来のクラッタ抑圧装
置は図28に示すように処理レンジビンiとその処理レ
ンジビンに対する反射係数を計算するデータをもつレン
ジビン(NLとNR内のレンジビン)を分離しているの
で、大電力の目標信号を受信した場合に目標信号の存在
するレンジビンを処理するときは図29のようにクラッ
タに対してフィルタのヌルを形成するが、図28の反射
係数を計算するために使用するデータをもつレンジビン
内(NLとNR内)に、このような目標信号を含む範囲
では、図30に示すように目標信号のドップラ周波数に
対してヌルを形成してしまい、クラッタを抑圧できない
という問題点があった。
【0029】また、従来のクラッタ抑圧装置は、クラッ
タを抑圧するためのフィルタのノッチ周波数Nとノッチ
の深さDを同時に制御しなければならず、フィルタ荷重
を最適値に収束させるためには十分なデータサンプル数
が必要で、捜索レーダのように数ヒット程度のデータサ
ンプル数しか得られないようなレーダシステムにおいて
は、フィルタ荷重が十分収束できず、ノッチ周波数やノ
ッチの深さが変動して、クラッタの消え残りを生じるこ
とがあるという問題点があった。
【0030】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、目標信号の影響によってクラ
ッタ等からの不要信号の抑圧性能が劣化しない不要信号
抑圧装置を得ることを目標とする。
【0031】また、この発明は、フィルタのノッチ周波
数やノッチの深さが変動することによって生じるクラッ
タ等からの不要信号の消え残りを低減した不要信号抑圧
装置を得ることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る不要信
号抑圧装置は、以下の(a)〜(c)を有し、予測誤差
信号を入力し、少なくとも最大電力を有するレンジビン
番号を検出する電力検出手段と、少なくともそのレンシ
ジビン番号に対応するデータは使用せずに反射係数を計
算する反射係数計算手段を設けたことを特徴とするもの
である。 (a)入力信号から入力信号の電力を計算し、少なくと
も最大電力を示す入力信号を検出する電力検出手段、
(b)少なくとも上記電力検出手段により検出された最
大電力を示す入力信号を除き、残りの他の入力信号に基
づいて反射係数を算出する反射係数計算手段、(c)上
記反射係数計算手段により算出された反射係数に基づい
て、入力信号の不要信号を抑圧する格子形フィルタ。
【0033】第2の発明に係る不要信号抑圧装置は、以
下の(a)〜(c)を有し、レンジビン毎に反射係数を
計算する反射係数計算手段と、その反射係数を入力し、
中間値を出力するメディアンフィルタを設けたことを特
徴とするものである。 (a)入力信号を入力し、各入力信号に対して所定の反
射係数を計算する反射係数計算手段、 (b)上記反射係数計算手段により計算された複数の反
射係数の中から中間の値を示す反射係数を出力するメデ
ィアンフィルタ、 (c)上記メディアンフィルタから出力された反射係数
に基づいて入力信号の不要信号を抑圧する格子形フィル
タ。
【0034】また、第3の発明に係る不要信号抑圧装置
では、以下の要素を備えて構成したものである。 (a)入力信号を入力して入力信号のもつ不要信号の周
波数を随時推定する周波数推定手段、 (b)所望の不要信号抑圧性能が得られるようにあらか
じめ設計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッ
チフィルタのノッチが上記周波数推定手段により推定さ
れた周波数に対して形成されるようにノッチフィルタ係
数の位相を調整して、ノッチフィルタ荷重を計算するフ
ィルタ荷重計算手段、 (c)フィルタ荷重計算手段により計算された荷重に基
づいて入力信号の持つ不要信号を抑圧するノッチフィル
タ。
【0035】また、第4の発明に係る不要信号抑圧装置
では、以下の要素を備えて構成したものである。上記周
波数推定手段は、 (a1)入力信号を入力し、反射係数を計算する反射係
数計算手段と、 (a2)上記反射係数計算手段により計算された反射係
数の位相項を抽出し、該位相項から入力信号のもつ不要
信号の中心周波数を推定する周波数決定手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0036】
【作用】第1の発明における不要信号抑圧装置は、反射
係数を計算するデータの電力をレンジビン毎に比較し、
少なくとも最大値を排除して反射係数を計算することに
より、目標信号の影響をうけることなく、クラッタを抑
圧する作用がある。
【0037】また、第2の発明における不要信号抑圧装
置は、レンジビン毎に反射係数を計算し、メディアンフ
ィルタを用いて突出した反射係数を排除することにより
目標信号の影響をうけることなく、クラッタを抑圧する
作用がある。
【0038】第3の発明における不要信号抑圧装置で
は、周波数推定手段が、入力信号内で変動する不要信号
の周波数を随時推定して出力し、フィルタ荷重計算手段
がノッチをその周波数にあうように荷重計算するので、
フィルタが不要信号の周波数変動にあわせてノッチ周波
数を変動させることができる。
【0039】第4の発明における不要信号抑圧装置で
は、周波数推定手段内の反射係数計算手段が入力信号か
ら随時反射係数を計算し、周波数決定手段がその反射係
数に基づいて不要信号の周波数を決定するので、フィル
タ手段が、その不要信号の周波数を抑圧するノッチを形
成することができる。
【0040】
【実施例】
実施例1.以下、第1の発明の一実施例を図について説
明する。図1において2〜4の各符号は上記従来装置と
同一のものである。従来装置と異なる所は、最大電力検
出手段7a、7b(電力検出手段の一例)を備えた点
と、最大電力検出手段の出力を入力し、その値に基づい
て反射係数を計算する反射係数計算手段1a、1bを設
けた点である。
【0041】以下、実施例1の動作について説明する。
最大電力検出手段7a、7bが実施する演算の内容を図
2のフローチャートを用いて説明する。最大電力検出手
段7a、7bが実施する演算はまったく等価であり、入
力する信号が異なるだけであるので、以下、最大電力検
出手段7aの動作について説明する。
【0042】まず、 レンジビンiを処理するとき、 ステ
ップ6で電力最大値を表わすγmax をクリアし、反射係
数計算ように読み込むデータの最小レンジビン番号をk
にセットする。セットされたレンジビン番号に応じて予
測誤差番号fk 0(n) から、次式で計算される電力値をス
テップ7にて計算する。
【0043】
【数3】
【0044】ステップ8では、ステップ7で計算された
γ(k) がそれまでに計算された値の中で最大かどうかを
判定し、そうであるならばステップ9でそのレンジビン
番号kをkred に代入する。そして、ステップ10では
次のレンジビンデータの電力値を計算するため、変数k
を更新する。このとき、図28に示したようにラティス
反射係数を計算するためのデータは処理レンジiの両側
にオフセットΔRを設けて設定してあるので、変数kを
更新していくとオフセットΔRと処理レンジビンiが含
まれてしまうので、ステップ11ではこれらのレンジビ
ンデータが含まれないように判定を行っている。変数k
がi+ΔR+NRを超えたところでステップ12により
データの処理は終了し、ステップ13で最大電力を示し
たレンジビン番号kred を反射係数計算手段に転送す
る。もし、反射係数を計算するデータ内に大目標信号が
存在すれば、このkred は目標信号の存在するレンジビ
ン番号を示すことになる。
【0045】反射係数計算手段1aでは、式4a〜5b
に基づいて反射係数が計算されることになるが、異なる
点は、最大電力値検出手段7aから転送されてきたレン
ジビン番号kred に対応するデータを含まずに計算する
ところである。たとえば、kred =i+ΔR+1であっ
た場合、ラティス反射係数は次式で計算される。
【0046】
【数4】
【0047】従来装置との相違点は、式10a、式10
bにおいて、式4a、式4bでは含まれていたf0(n)、
0(n)の各項の中からi+ΔR+1の項が除外されてい
る点である。演算結果としては式12の演算と等価にな
る。
【0048】
【数5】
【0049】式10a〜式11、または、式12a、式
12bによれば、目標信号に干渉/妨害するデータがな
く、クラッタに干渉/妨害する情報のみであるので、ラ
ティスフィルタは図3のようにクラッタに対してヌルを
形成することができ、目標信号の影響をうけずにクラッ
タを抑圧することができる。
【0050】以上、この実施例では、複数個のラティス
フィルタを縦続接続して、パルスレーダが受信するクラ
ッタ等の目標物以外からの反射信号を除去するパルスレ
ーダのクラッタ抑圧装置において、上記夫々のラティス
フィルタの入力信号の一部を分岐してデータとして取り
込み、上記データの電力値をレンジビン毎に計算して比
較し、最大電力値を示すレンジビン番号を検出するラテ
ィスフィルタ毎に設けられた最大電力検出手段と、上記
最大電力検出手段から転送されるレンジビン番号を入力
し、上記レンジビン番号に対応するデータを除いてラテ
ィスフィルタの反射係数を計算してその反射係数を上記
ラティスフィルタに転送する反射係数計算手段を備えた
ことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0051】実施例2. 次に、第2の発明の一実施例を説明する。図4におい
て、2〜4の各符号は上記従来装置と同一のものであ
る。従来装置と相違するところはレンジビン毎に反射係
数を計算する反射係数計算手段1a、1bと、この反射
係数計算手段の出力を入力するメディアンフィルタ9
a、9bを設け点である。
【0052】反射係数計算手段1a、1bが実施する演
算は等価であり、また、メディアンフィルタ9a、9b
が実施する演算は等価であるので、以下、反射係数計算
手段1a、メディアンフィルタ9aの動作について説明
する。今、i番目のレンジを処理することを考える。反
射係数計算手段1aは、受信信号からi−ΔR−NL〜
i+ΔR+NRの計(NL+NR)レンジ分のデータを
取り込み、レンジビン毎に以下の式13に従ってラティ
ス反射係数を計算する。
【0053】
【数6】
【0054】つまり、計(NL+NR)個のラティス反
射係数が生成され、これら(NL+NR)個のラティス
反射係数はメディアンフィルタ9aへ転送される。次に
図5のフローチャートに従って、メディアンフィルタの
動作について説明する。式13で計算される反射係数ρ
k 1は複素量であるので、メディアンフィルタ9aではま
ず、ステップ17で(NL+NR)個の反射係数を夫々
I成分とQ成分に分離する。I成分とQ成分に分離され
た反射係数は、夫々ステップ18にてソーティング即
ち、値の小さなものから大きなものへと順番に並び換え
られる。そして、このラティス反射係数のI成分とQ成
分の中央の順番にあたる値、つまり(NL+NR)/2
+1番目の値をステップ19にて抽出する。最後に、ス
テップ43にて抽出されたI、Q成分を合成し、反射係
数を得る。例えば実施例1と同様にi+ΔR+1のレン
ジビンに大電力の目標信号が存在した場合には、反射係
数の単位円上での分布は図6のようになり、目標信号の
存在するi+ΔR+1のレンジビンに対応する反射係数
は他のNL+NR−1個の反射係数と比較して異なる位
置に分布する。一般に、メディアンフィルタを用いるこ
とは、複数のサンプル中の異なった特徴を有するサンプ
ル値の影響を除いて平均操作を行う効果があり、画像処
理のスムージングなどに利用されている。ここでメディ
アンフィルタを用いることは、図6におけるi+ΔR+
1レンジビンに対応するラティス反射係数の影響を取り
除く、即ち目標信号の影響を取り除く効果があるので、
目標信号の影響を受けずにクラッタを抑圧することがで
きる。
【0055】以上、この実施例では、複数個のラティス
フィルタを縦続接続して、パルスレーダが受信するクラ
ッタ等の目標物以外からの反射信号を除去するパルスレ
ーダのクラッタ抑圧装置において、上記夫々のラティス
フィルタの入力信号の一部を分岐して取り込み、レンジ
ビン毎に荷重を計算するラティスフィルタ毎に設けられ
た荷重計算手段と、上記荷重計算手段から転送される複
数の荷重を入力し、上記複数の荷重の中間値を計算して
ラティスフィルタに転送するメディアンフィルタを備え
たことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0056】なお、以上の実施例では、ラティスフィル
タのステージ数が2の場合について述べたが、これに限
らず、これを1以上の任意の数に設定でき、その効果も
それに応じたものを期待することができる。
【0057】実施例3.以下、第3の発明の一実施例を
図について説明する。図中、従来例と同一または同等部
分は同一符号を付し、重複説明を省く。図7において、
1は反射係数計算手段、8は反射係数計算手段から転送
される反射係数の位相からクラッタの中心周波数を推定
する周波数決定手段、10は予め設計したノッチフィル
タの係数と上記周波数決定手段8から転送されるクラッ
タドップラ中心周波数とからノッチフィルタ荷重を計算
することにより、ノッチフィルタのノッチ周波数をクラ
ッタに対して移動させるフィルタ荷重計算手段、11は
フィルタ荷重計算手段から転送されるノッチフィルタ荷
重を用いて受信信号の処理をおこなうノッチフィルタ、
16は周波数推定手段、18はフィルタ手段である。
【0058】今、クラッタ中心周波数推定方法の原理を
解析的に説明するために、受信信号xk(n)が次式の数学
モデルで与えられるとする。 xk(n)= S・exp[j2πfs]・Δm0,m +C(k)・[j2πfc] +e(n) (14) ただし、 C(k):複素ガウス信号(クラッタ) S:目標信号振幅 Δk0,k:クロネッカのデルタ記号 e(n):複素ガウス信号(受信機雑音) fs :目標信号周波数 fc :クラッタ中心周波数 k:レンジビン番号 n:パルスヒット番号 burgの方法に基いてラティス反射係数ρk を計算す
ると式15で表せられる。
【0059】
【数7】
【0060】ただし、E[ ]は平均操作を示す。ここ
で、式14を式15に代入し、目標信号、クラッタ、受
信機雑音は互いに統計的に独立であることを考慮すると
式16が得られる。
【0061】
【数8】
【0062】更に、目標信号電力、受信機雑音電力はク
ラッタ電力に比較して無視できるとすると式16は式1
7の形に近似できる。 ρ=exp[j2πfc ] (17) よって、反射係数ρkを用いて以下の式18の演算を行
うことで、クラッタの中心周波数が推定できる。 fc ={arctan(Qρk /Iρk )}/2π (18) ただし、Qρk :ρk の虚部 Iρk :ρk の実部
【0063】さて、実際には反射係数計算に使用できる
サンプルデータ数は有限であること、及び、目標信号の
保存性能を確保しなければならないことから、反射係数
は式2a、式2bを用いて、式4a、式4b、式5aと
同様な計算を行う。つまり、i番目のレンジビンを処理
するとすると、反射係数計算手段1には、図28に示し
たように、レンジビン番号i−ΔR−NL〜i−ΔR+
1、i+ΔR+1〜i+ΔR+NRの計(NL+NR)
レンジ分のデータが転送される。このデータを用いて反
射係数計算手段1では、式5aに示す演算を行う。
【0064】反射係数計算手段1で生成された反射係数
は、周波数決定手段8に転送される。周波数決定手段8
では式18に示した演算を行い、クラッタドップラ中心
周波数を推定してf0 とし、フィルタ荷重調整手段10
へ転送する。フィルタ荷重計算手段10では、例えばR
OMのような記憶装置に記憶しておいた所望の振幅特性
を有するディジタルノッチフィルタの係数からノッチフ
ィルタ11に転送するノッチフィルタ荷重を計算する。
一般に、FIR型のノッチフィルタ設計時の係数は実数
であり、そのままの係数値をノッチフィルタの荷重値と
して用いると、ノッチフィルタのノッチは図8のように
ドップラ周波数零に形成され、ドップラ周波数が零でな
い移動クラッタは除去できない。そこでフィルタ荷重計
算手段10では、この係数値と周波数決定手段8から転
送されたクラッタドップラ中心周波数f0 を用いて、以
下の式19に示す演算を行うことにより、図9に示すよ
うにノッチフィルタのノッチを推定したクラッタドップ
ラ中心周波数に対して形成するようノッチフィルタ荷重
を調整する。 ai =di ・exp[j2πf0 ・i] (19) i=0、1、・・・、L ただし、L:ノッチフィルタ段数 i :FIR型ノッチフィルタ係数
【0065】計算された荷重ai は、ノッチフィルタ1
1へ転送される。ノッチフィルタ11では、図10に示
すノッチフィルタ(ここではFIR型フィルタ)へ式1
9の荷重ai を適用し、受信信号のフィルタリングを行
う。即ち、以下の式20の演算を行う。
【0066】
【数9】
【0067】式20により、推定したクラッタドップラ
中心周波数領域のクラッタ成分が除去され、目標信号が
検出できる。
【0068】図11、図12に夫々従来例、第3の発明
の実施例の計算機シミュレーション結果(出力信号振幅
波形)を示す。図13は、入力信号振幅波形を示す図で
あり、縦軸は振幅、横軸はレンジ、奥行きはパルスヒッ
トを表す。図11、図12の計算に用いた主要パラメー
タの値を以下に示す。 <計算例の主要パラメータ> 目標信号:SNR=10dB,周波数=0.3,レンジ#=30 クラッタ:CNR=30,中心周波数=−0.2,帯域幅=0.047, レンジ#=1〜230 学習ブロックサイズ(レンジ−ヒット):3−5 処理レンジと学習ブロックの間隔:1 フィルタ係数:h0 =0.119522860 h1 =−0.478091440 h2 =0.717137170 h3 =−0.478091440 h4 =0.119522860 フィルタ段数:4 ただし、上記パラメータ中の周波数はパルス繰り返し周
波数で規格化したものである。また、学習ブロックサイ
ズは、任意の1レンジビンに関する受信信号の処理を行
うときの図28に示した反射係数計算手段に入力される
受信信号のレンジビン及びパルスヒット数を表す。
【0069】図11の従来例の出力信号振幅は、ところ
どころクラッタの消え残りが生じており、この信号を用
いて目標信号の自動検出を行うとこのクラッタの消え残
りが目標信号と誤認され、いわゆる誤警報の頻発を引き
起こすことになる。一方、第3の発明の実施例の処理結
果である図12では、このようなクラッタの消え残りは
生じておらず、良好に目標検出を行うことができる。
【0070】以上のようにこの実施例では、目標物以外
からの反射信号を除去するパルスレーダのクラッタ抑圧
装置において、上記パルスレーダの受信信号を入力して
クラッタを除去するノッチフィルタと、上記パルスレー
ダの受信信号を入力してクラッタのドップラ中心周波数
を推定する周波数推定手段と、上記周波数推定手段から
転送されるクラッタのドップラ中心周波数を入力して、
予め設計したノッチフィルタの振幅特性を変化させずに
ノッチフィルタのノッチがクラッタのドップラ中心周波
数に対して形成されるようにノッチフィルタの荷重を計
算し、該荷重を上記ノッチフィルタに転送するフィルタ
荷重計算手段を備え、上記周波数推定手段は、上記受信
信号からラティス反射係数を計算する反射係数計算手段
と、上記反射係数計算手段から転送されるラティス反射
係数を入力して、該ラティス反射係数の位相を用いてク
ラッタのドップラ中心周波数を推定する周波数決定手段
を備えたことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明し
た。
【0071】また、この実施例では、以下の周波数推定
手段とフィルタ手段を有するクラック抑圧装置を説明し
た。 (a)以下の要素を有する周波数推定手段、(a1)受
信信号データを入力し、ラティス反射係数を計算する反
射係数計算手段、(a2)上記ラティス反射係数計算手
段から転送されるラティス反射係数を入力して、その位
相項からクラッタのドップラ中心周波数を推定する周波
数決定手段、 (b)以下の要素を有するフィルタ手段、(b1)所望
のクラッタ抑圧性能が得られるようにあらかじめ設計し
ておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッチフィルタ
のノッチがクラッタの存在領域に形成されるようにノッ
チフィルタ荷重を計算するフィルタ荷重計算手段、(b
2)上記フィルタ荷重計算手段によって計算されたフィ
ルタ荷重値を用いて受信信号の処理を行うノッチフィル
タ。
【0072】実施例4.図14は、第3と第4の発明の
他の実施例の構成を示す図である。図中、従来例及び上
記実施例1と同等部分は同一符号を付し、重複説明を省
く。上記実施例3において目標信号の電力がクラッタ電
力に比較して無視できないような場合に、図15に示す
ようにフィルタのノッチが目標信号の影響でクラッタの
周波数領域から外れて、目標信号の存在するレンジ近辺
のクラッタ抑圧性能が劣化することがある。この実施例
では、上記クラッタ抑圧性能の劣化を軽減するために、
以下の要素を備えて構成したものである。 (a)受信信号データを入力し、レンジビンごとに電力
値を計算して最大電力値を示すレンジビンに対応するレ
ンジビン番号を転送する最大電力検出手段、(b)上記
最大電力検出手段から転送されるレンジビン番号を入力
して、そのレンジビン番号に対応するデータを除いてラ
ティス反射係数を計算するラティス反射係数計算手段、
(c)上記ラティス反射係数計算手段から転送されるラ
ティス反射係数を入力して、その位相項からクラッタの
ドップラ中心周波数を推定する推定周波数決定手段、
(d)所望のクラッタ抑圧性能が得られるようにあらか
じめ設計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッ
チフィルタのノッチがクラッタの存在領域に形成される
ようにノッチフィルタ荷重を計算するフィルタ荷重計算
手段、(e)上記フィルタ荷重計算手段によって計算さ
れたフィルタ荷重値を用いて受信信号の処理を行うノッ
チフィルタ。
【0073】以下、上記(a)〜(e)について図を用
いて説明する。図14において、5は受信信号を入力
し、最大電力を示すレンジビン番号を検出して出力する
最大電力検出手段、1は最大電力検出手段5から転送さ
れたレンジビン番号に対応するデータを除いてラティス
反射係数を計算する反射係数計算手段である。今、i番
目のレンジを処理することを考える。最大電力検出手段
5は、受信信号からi−ΔR−NL〜i+ΔR+NRの
計(NL+NR)レンジ分のデータを取り込み、最大電
力を示すレンジビン番号を検出する。最大電力検出手段
5の処理を図16のフローチャートを用いて説明する。
ただしフローチャート中Hは学習ブロックヒット方向サ
イズを、NR、NLは夫々処理レンジの左側、右側の学
習ブロックレンジ方向サイズを、ΔRは処理レンジと学
習ブロックとの間隔を表す。まず、ステップ30で電力
最大値を示すレンジビン番号をクリアし、読み込んだデ
ータの最小レンジビン番号を変数kにセットする。セッ
トされたレンジビン番号に応じて受信信号xk(n)から次
式で計算される電力値をステップ31にて計算する。
【0074】
【数10】
【0075】ステップ32では、ステップ31で計算さ
れたγ(k) がそれまでに計算された値の中で最大かどう
かを判定し、そうであるならばステップ33でそのレン
ジビン番号kをkred に代入する。そして、ステップ3
4では次のレンジビンデータの電力値を計算するため、
変数kを更新する。このとき、図28に示したようにラ
ティス反射係数を計算するためのデータは処理レンジi
の両側にオフセットΔRを設けて設定してあるので、変
数kを更新していくとオフセットΔRと処理レンジビン
iが含まれてしまうので、ステップ35ではこれらのレ
ンジビンデータが含まれないように判定を行っている。
変数kがi+ΔR+NRを超えたところでステップ36
によりデータの処理は終了し、ステップ37で最大電力
を示したレンジビン番号kred をラティス反射係数計算
手段に転送する。もし、ラティス反射係数を計算するデ
ータ内に大目標信号が存在すれば、このkred は目標信
号の存在するレンジビン番号を示すことになる。
【0076】反射係数計算手段1では、式22a〜22
cに基づいてラティス反射係数が計算される。第3の発
明の実施例と異なる点は、最大電力値検出手段5から転
送されてきたレンジビン番号kred に対応するデータを
含まずに計算するところである。例えば、kred =i+
ΔR+1であった場合、ラティス反射係数は次式で計算
される。
【0077】
【数11】
【0078】式22b、式18によって推定されるクラ
ッタドップラ中心周波数f0 は、目標信号に関するデー
タがなくクラッタに関する情報のみであるので、ノッチ
フィルタは図17のようにクラッタに対してノッチを形
成することができ、目標信号の影響を受けずにクラッタ
を抑圧することができる。
【0079】以上のように、この実施例では、周波数推
定手段が、上記受信信号の電力値をレンジビン毎に計算
して比較し、最大電力値を示すレンジビン番号を検出す
る最大電力検出手段と、上記受信信号を入力して上記最
大電力検出手段から転送されるレンジビン番号に対応す
るデータを除いてラティス反射係数を計算する反射係数
計算手段と、上記反射係数計算手段から転送されるラテ
ィス反射係数を入力して、該ラティス反射係数の位相を
用いてクラッタのドップラ中心周波数を推定する推定周
波数決定手段を備えたことを特徴とするクラッタ抑圧装
置を説明した。
【0080】実施例5.図18は、第3と第4の発明の
他の実施例の構成を示す図である。図中、従来例及び上
記実施例3、上記実施例4と同等部分は同一符号を付
し、重複説明を省く。上記実施例3において目標信号の
電力がクラッタ電力に比較して無視できないような場合
に、図15に示すようにノッチフィルタのノッチが目標
信号の影響でクラッタの周波数領域から外れて、目標信
号の存在するレンジ近辺のクラッタ抑圧性能が劣化する
ことがある。この実施例は、上記クラッタ抑圧性能の劣
化を軽減するために、以下の要素を備えて構成したもの
である。 (a)受信信号を入力し、レンジビンごとにラティス反
射係数を計算するラティス反射係数計算手段、(b)上
記ラティス反射係数計算手段から転送される複数のラテ
ィス反射係数を入力して、その中間値を転送するメディ
アンフィルタ、(c)上記メディアンフィルタから転送
されるラティス反射係数を入力して、その位相項からク
ラッタの中心周波数を推定する推定周波数決定手段、
(d)所望のクラッタ抑圧性能が得られるようにあらか
じめ設計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッ
チフィルタのノッチがクラッタの存在領域に形成される
ようにノッチフィルタ荷重を計算するフィルタ荷重計算
手段、(e)上記フィルタ荷重計算手段によって計算さ
れたフィルタ荷重値を用いて受信信号の処理を行うノッ
チフィルタ。
【0081】以下、上記(a)〜(e)について図を用
いて説明する。図18において、1は受信信号のを入力
し、レンジビン毎にラティス反射係数を計算する反射係
数計算手段、6は反射係数計算手段1から転送された反
射係数の中間値を計算して出力するメディアンフィルタ
である。今、i番目のレンジを処理することを考える。
反射係数計算手段1は、受信信号からi−ΔR−NL〜
i+ΔR+NRの計(NL+NR)レンジ分のデータを
取り込み、レンジビン毎に以下の式23に従ってラティ
ス反射係数を計算する。
【0082】
【数12】
【0083】つまり、計(NL+NR)個のラティス反
射係数が生成され、これら(NL+NR)個のラティス
反射係数はメディアンフィルタ6へ転送される。メディ
アンフィルタの動作については、すでに実施例2におい
て図5、図6を用いて説明したので、ここでは省略す
る。ここでメディアンフィルタを用いることは、目標信
号のあるレンジビンに対応するラティス反射係数の影響
を取り除く、即ち目標信号の影響を取り除く効果がある
ので、目標信号の影響を受けずにクラッタドップラ中心
周波数の推定を行うことができ、ノッチフィルタよりク
ラッタを抑圧することができる。
【0084】以上のように、この実施例では、周波数推
定手段が、上記受信信号を入力してレンジビン毎にラテ
ィス反射係数を計算する反射係数計算手段と、上記ラテ
ィス反射係数計算手段から転送される複数のラティス反
射係数を入力し、上記複数のラティス反射係数の中間値
を計算するメディアンフィルタと、上記メディアンフィ
ルタから転送されるラティス反射係数を入力して、該ラ
ティス反射係数の位相を用いてクラッタのドップラ中心
周波数を推定する推定周波数決定手段を備えたことを特
徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0085】実施例6.図19は、第3と第4の発明の
一実施例の構成を示す図である。図中、従来例及び上記
実施例と同等部分は同一符号を付し、重複説明を省く。
上記第3の発明の実施例ではレーダ受信信号中のクラッ
タは、単峰の移動クラッタである場合を想定していた。
しかし、実際には受信信号中には移動クラッタだけでな
く、グランドクラッタやシークラッタが含まれる場合も
ある。そこで考えられるのが、図20に示すようにマニ
ュアルMTIでドップラ周波数が零近辺のグランドクラ
ッタやシークラッタを抑圧したのち、実施例3のクラッ
タ抑圧装置でマニュアルMTIの出力信号中に残った移
動クラッタを除去する方法である。しかし、マニュアル
MTI処理を施すとクラッタだけでなく受信機雑音が変
調を受ける。一般に、受信機雑音はその帯域内でスペク
トルが平坦であるが、マニュアルMTI処理後のスペク
トルを見ると、図20のように有色性をもつようにな
る。このような信号に対して実施例3のようなクラッタ
抑圧装置を動作させた場合、図21(a)のようにクラ
ッタ電力が受信機雑音電力に比べてはるかに大きければ
問題ないが、図21(b)のようにクラッタ電力が受信
機雑音電力を無視できないときに、クラッタドップラ中
心周波数を推定する部分で受信機雑音の影響を受けて推
定誤差を生じ、推定した周波数がクラッタの中心周波数
から外れてしまい、クラッタに対してノッチを形成する
ことができず、クラッタを抑圧することができなくなっ
てしまう。
【0086】第6の実施例は、上記推定誤差を軽減する
ために、以下の要素を備えて構成したものである。 (a)受信信号を入力し、ラティス反射係数を計算する
ラティス反射係数計算手段、(b)上記ラティス反射係
数計算手段から転送されるラティス反射係数を用いて、
上記受信信号を処理するラティスフィルタ、(c)上
記ラティスフィルタから転送される信号を取り込み、ラ
ティス反射係数を計算する第二のラティス反射係数計算
手段、(d)上記第二のラティス反射係数計算手段から
転送されるラティス反射係数を入力して、その位相項か
らクラッタの中心周波数を推定する推定周波数決定手
段、(e)所望のクラッタ抑圧性能が得られるようにあ
らかじめ設計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、
ノッチフィルタのノッチがクラッタの存在領域に形成さ
れるようにノッチフィルタ荷重を計算するフィルタ荷重
計算手段、(f)上記フィルタ荷重計算手段によって計
算されたフィルタ荷重値を用いて受信信号の処理を行う
ノッチフィルタ。
【0087】以下、上記(a)〜(f)について図を用
いて説明する。図19において、1aは受信信号の一部
を分岐して学習ブロックデータを入力して、ラティス反
射係数を計算する第一の反射係数計算手段、17は受信
信号を入力して一段のラティス処理を行うラティスフィ
ルタ、1bはラティスフィルタ17の出力信号を入力
し、ラティス反射係数を計算する第二のラティス反射係
数計算手段、8は第二の反射係数計算手段から転送され
る2つのラティス反射係数を入力し、クラッタのドップ
ラ中心周波数を推定する周波数決定手段である。今、i
番目のレンジを処理することを考える。第一の反射係数
計算手段1aは、受信信号からi−ΔR−NL〜i+Δ
R+NRの計(NL+NR)レンジ分のデータを取り込
み、式24bに従ってラティス反射係数を計算する。た
だしここでは、ヒット数は3ヒットとする。
【0088】
【数13】
【0089】生成されたラティス反射係数ρi は、ラテ
ィスフィルタ17に転送される。ラティスフィルタ17
では、以下の式25a、25b、25cに示す演算が行
われ、出力信号は、反射係数計算手段1bに転送され
る。 fi(n)=bi(n)=xi(n) (25a) ffi(n)=fi(n)+ρi(n)・bi(n-1) (25b) bbi(n)=bi(n-1)+ρi(n)*・fi(n) (25c) n=2〜3 反射係数計算手段1bでは、上記信号ffi(n)、bb
i(n)を用いて以下の式26cの計算により、2つ目のラ
ティス反射係数ρi(2)を生成する。
【0090】
【数14】
【0091】以上の処理によりラティス反射係数が2種
類生成されたことになる。この2種類のラティス反射係
数は、周波数決定手段8に転送される。ここで2種類の
ラティス反射係数を使用したラティスフィルタの振幅特
性を図22に示す。ラティスフィルタはその接続段数に
相当する数のノッチを形成することが可能で、ここで想
定している場合のように受信機雑音の影響が大きいクラ
ッタ環境では、一つは受信機雑音成分に対して、もう一
つはクラッタに対してノッチを形成する。このように形
成された2つのノッチ周波数を求めてクラッタに対応す
るノッチ周波数を選択することで、受信機雑音によるク
ラッタ中心周波数推定誤差を著しく軽減することができ
る。以下に図23のフローチャートに従って、周波数決
定手段8における周波数決定方法を説明する。まずステ
ップ61で以下の式27a,27bの計算を行い、新たな
複素係数C1 、C2を求める。 C1 =ρi(1)+ρi(2)ρi(1)* (27a) C2 =ρi(2) (27b) 次に、ステップ62でノッチ周波数を求めるために以下
の式28a、式28bの計算を行う。
【0092】
【数15】
【0093】そして、ステップ63で得られたxi のI
成分、Q成分を夫々Re[xi ]、Im[xi ]として
式29a、29bからノッチ周波数f1 、fを求め
る。
【0094】
【数16】
【0095】ついで、 ステップ64で式29a、29b
で求められたノッチ周波数 f1 、f2 の絶対値をとり、
1 、D2 とする。ここで、図22からわかるようにマ
ニュアルMTIのノッチ周波数を零に設定することによ
って変調を受けた受信機雑音成分のスペクトルピーク
は、規格化周波数0.5近辺にある。言い換えれば、零
ドップラに近いノッチ周波数がクラッタに対応するノッ
チ周波数であるから、ステップ65でD1 、D2 を比較
してD1 が小さければこれがクラッタに対応する情報で
あるので、ステップ66で推定周波数としてf1 を選択
する。逆にD2 が小さければ、ステップ67で推定周波
数としてf2 を選択することになる。
【0096】以上のように、この実施例では、周波数推
定手段が、上記受信信号を入力してラティス反射係数を
計算する第一の反射係数計算手段と、上記第一の反射係
数計算手段から転送されるラティス反射係数を用いて上
記受信信号を処理するラティスフィルタと、上記ラティ
スフィルタから転送される信号を入力してラティス反射
係数を計算する第二の反射係数計算手段と、上記第二の
反射係数計算手段から転送されるラティス反射係数を入
力して、該ラティス反射係数の位相を用いてクラッタの
ドップラ中心周波数を推定する推定周波数決定手段を備
えたことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0097】実施例7 この実施例は、中間周波数推定誤差を軽減するために、
以下の要素を備えて構成したものである。 (a)受信信号を入力し、レンジビンごとに電力値を計
算して最大電力値を示すレンジビンに対応するレンジビ
ン番号を転送する第一の最大電力検出手段、(b)上記
最大電力検出手段から転送されるレンジビン番号を入力
して、そのレンジビン番号に対応するデータを除いて反
射係数を計算する第一のラティス反射係数計算手段、
(c)上記ラティス反射係数計算手段から転送されるラ
ティス反射係数を用いて、 上記受信信号を処理するラ
ティスフィルタ、(d)上記ラティスフィルタから転送
される信号を取り込み、レンジビンごとに信号電力値を
計算して最大電力値を示すレンジビンに対応するレンジ
ビン番号を転送する第二の最大電力検出手段、(e)上
記ラティスフィルタから転送される信号を取り込み、ま
た上記第二の最大電力検出手段から転送されるレンジビ
ン番号を入力して、そのレンジビン番号に対応するデー
タを除いてラティス反射係数を計算する第二のラティス
反射係数計算手段、(f)上記第二のラティス反射係数
計算手段から転送されるラティス反射係数を入力して、
その位相項からクラッタの中心周波数を推定する推定周
波数決定手段、(g)所望のクラッタ抑圧性能が得られ
るようにあらかじめ設計しておいたノッチフィルタ係数
を用いて、ノッチフィルタのノッチがクラッタの存在領
域に形成されるようにノッチフィルタ荷重を計算するフ
ィルタ荷重計算手段、(h)上記フィルタ荷重計算手段
によって計算されたフィルタ荷重値を用いて受信信号の
処理を行うノッチフィルタ。
【0098】以上、上記(a)〜(h)について図24
を用いて説明する。図中、従来例及び上記実施例1〜4
と同等部分は同一符号を付し、重複説明を省く。図24
において、5aは受信信号を入力し、最大電力を示すレ
ンジビン番号を検出して出力する第一の最大電力検出手
段、1aは最大電力検出手段5aから転送されたレンジ
ビン番号に対応するデータを除いてラティス反射係数を
計算する第一の反射係数計算手段、5bはラティスフィ
ルタ17により処理された信号を入力して最大電力を示
すレンジビン番号を検出して出力する第二の最大電力検
出手段、1bは最大電力検出手段5bから転送されたレ
ンジビン番号に対応するデータを除いてラティス反射係
数を計算する第二の反射係数計算手段である。この実施
例によれば、最大電力を示すレンジビンに対応するデー
タを取り除いてラティス反射係数を計算することによ
り、上記大電力の目標信号の影響による目標信号レンジ
ビン近辺のクラッタ抑圧性能の劣化を軽減することがで
き、更に反射係数計算手段を2つ用意することにより生
成される2種類のラティス反射係数からクラッタ中心周
波数を推定することにより、上記マニュアルMTIによ
って変調を受けた受信機雑音成分の影響によるクラッタ
ドップラ中心周波数の推定誤差を軽減することができ
る。
【0099】以上のように、この実施例では、周波数推
定手段が、上記受信信号を入力しレンジビン毎に電力値
を計算して比較し、最大電力値を示すレンジビン番号を
検出する第一の最大電力検出手段と、上記受信信号を入
力して、上記第一の最大電力検出手段から転送されるレ
ンジビン番号に対応するデータを除いて反射係数を計算
する第一の反射係数計算手段と、上記第一の反射係数計
算手段から転送されるラティス反射係数を用いて上記受
信信号を処理するラティスフィルタと、上記ラティスフ
ィルタから転送される信号を入力し、レンジビン毎に電
力値を計算して比較し、最大電力値を示すレンジビン番
号を検出する第二の最大電力検出手段と、上記ラティス
フィルタから転送される信号を用いて上記第二の最大電
力検出手段から転送されるレンジビン番号に対応するデ
ータを除いてラティス反射係数を計算する第二のラティ
ス反射係数計算手段と、上記第一、第二のラティス反射
係数計算手段から転送されるラティス反射係数を入力し
て、該ラティス反射係数の位相を用いてクラッタのドッ
プラ中心周波数を推定する推定周波数決定手段を備えた
ことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0100】実施例8.この実施例は、中心周波数推定
誤差を軽減するために、以下の要素を備えて構成したも
のである。 (a)受信信号を入力し、レンジビンごとにラティス反
射係数を計算する第一のラティス反射係数計算手段、
(b)上記第一のラティス反射係数計算手段から転送さ
れる複数のラティス反射係数を入力して、その中間値を
計算する第一のメディアンフィルタ、(c)上記メディ
アンフィルタから転送される複数のラティス反射係数を
用いて、 上記受信信号を処理するラティスフィルタ、
(d)上記ラティスフィルタから転送されるデータを取
り込み、レンジビンごとにラティス反射係数を計算する
第二のラティス反射係数計算手段、(e)上記第二のラ
ティス反射係数計算手段から転送される複数のラティス
反射係数を取り込み、その中間値を転送するメディアン
フィルタ、(f)上記メディアンフィルタから転送され
るラティス反射係数を入力して、その位相項からクラッ
タの中心周波数を推定する推定周波数決定手段、(g)
所望のクラッタ抑圧性能が得られるようにあらかじめ設
計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッチフィ
ルタのノッチがクラッタの存在領域に形成されるように
ノッチフィルタ荷重を計算するフィルタ荷重計算手段、
(h)上記フィルタ荷重計算手段によって計算されたフ
ィルタ荷重値を用いて受信信号の処理を行うノッチフィ
ルタ。
【0101】以下、上記(a)〜(h)について図25
を用いて説明する。図中、従来例及び上記実施例1〜5
と同等部分は同一符号を付し、重複説明を省く。図25
において、1aは受信信号の一部を分岐して入力し、レ
ンジビン毎にラティス反射係数を計算する第一の反射係
数計算手段、6aは第一の反射係数計算手段1aから転
送されたラティス反射係数を入力してその中間値を計算
する第一のメディアンフィルタ、1bはラティスフィル
タ17により処理された信号を入力してレンジビン毎に
ラティス反射係数を計算する第二のラティス反射係数計
算手段、6bは第二の反射係数計算手段1bから転送さ
れた複数のラティス反射係数を入力し、その中間値を計
算して推定周波数決定手段8に転送する第二のメディア
ンフィルタである。この実施例によれば、ラティス反射
係数の中間値を利用することにより、上記大電力の目標
信号の影響による目標信号レンジビン近辺のクラッタ抑
圧性能の劣化を軽減することができ、更にラティス反射
係数計算手段を2つ用意することにより生成される2種
類のラティス反射係数からクラッタ中心周波数を推定す
ることにより、上記マニュアルMTIによって変調を受
けた受信機雑音成分の影響によるクラッタドップラ中心
周波数の推定誤差を軽減することができる。
【0102】以上のように、この実施例では、周波数推
定手段が、上記受信信号を入力しレンジビン毎にラティ
ス反射係数を計算する第一のラティス反射係数計算手段
と、上記ラティス反射係数計算手段から転送される複数
のラティス反射係数を入力し、上記複数のラティス反射
係数の中間値を計算する第一のメディアンフィルタと、
上記第一のメディアンフィルタから転送されるラティス
反射係数を用いて上記受信信号を処理するラティスフィ
ルタと、上記ラティスフィルタから転送される信号を入
力してラティス反射係数を計算する第二のラティス反射
係数計算手段と上記第二のラティス反射係数計算手段か
ら転送される複数のラティス反射係数を入力して、上記
複数のラティス反射係数の中間値を計算する第二のメデ
ィアンフィルタと、上記第二のメディアンフィルタから
転送されるラティス反射係数と上記第一のメディアンフ
ィルタから転送されるラティス反射係数を分岐して入力
して、該ラティス反射係数の位相を用いてクラッタのド
ップラ中心周波数を推定する推定周波数決定手段を備え
たことを特徴とするクラッタ抑圧装置を説明した。
【0103】なお上記実施例6〜8では、反射係数計算
手段、ラティスフィルタを一つずつ追加しているが、推
定周波数決定手段においてN次方程式が解ければ、それ
ぞれN−1個追加することができ、同様の効果を奏す
る。
【0104】以上のように、実施例3によれば、受信信
号を入力して反射係数計算手段によってラティス反射係
数を計算し、そのラティス反射係数の位相から受信信号
中に含まれる単峰の移動クラッタのドップラ中心周波数
を推定し、予め設計しておいたノッチフィルタ係数と上
記推定周波数とから、ノッチフィルタの振幅特性は変化
させずに、クラッタ領域にフィルタのノッチを移動させ
てクラッタを抑圧するので、フィルタのノッチの深さや
ノッチ周波数の変動によるクラッタの消え残りを軽減す
ることができる。
【0105】また、実施例4によれば、ラティス反射係
数を計算する前処理として、最大電力検出手段にて入力
するデータのレンジビン毎の電力値を計算、比較して、
最大電力を示すレンジビン番号を検出し、このレンジビ
ン番号に対応するデータを除いてラティス反射係数を計
算してその位相からクラッタ中心周波数を推定すること
により、大電力の目標信号の影響を受けて生じる目標信
号の存在するレンジビン近辺のクラッタ抑圧性能の劣化
を軽減することができる。
【0106】また、実施例5によれば、受信信号を入力
してレンジビン毎にラティス反射係数を計算し、メディ
アンフィルタにてこの複数のラティス反射係数の中間値
を計算してその位相からクラッタドップラ中心周波数を
推定することにより、大電力の目標信号の影響を受けて
生じる目標信号の存在するレンジビン近辺のクラッタ抑
圧性能の劣化を軽減することができる。
【0107】また、実施例6によれば、受信信号を入力
してラティス反射係数を計算し、このラティス反射係数
を用いてラティスフィルタで受信信号を処理し、処理さ
れた信号から2つ目のラティス反射係数を計算して生成
される2つのラティス反射係数から2つのノッチ周波数
を計算して、これらのノッチ周波数からその絶対値を比
較してクラッタに対応する周波数を選択することによ
り、マニュアルMTIで前処理された受信信号に対し
て、変調を受けた受信機雑音の影響によるクラッタ抑圧
性能の劣化を軽減することができる。
【0108】また、実施例7によれば、受信信号を入力
して最大電力を示すレンジビン番号を検出し、そのレン
ジビン番号に対応するデータを除いてラティス反射係数
を計算し、このラティス反射係数を用いてラティスフィ
ルタで受信信号を処理し、その出力信号に関して再び最
大電力を示すレンジビン番号を検出し、そのレンジビン
番号に対応するデータを除いてラティス反射係数を計算
し、これら2つのラティス反射係数から2つのノッチ周
波数を計算して、これらのノッチ周波数からその絶対値
を比較してクラッタに対応する周波数を選択することに
より、大電力の目標信号の影響を受けて生じる目標信号
の存在するレンジビン近辺のクラッタ抑圧性能の劣化及
び、マニュアルMTIで前処理された受信信号に対し
て、変調を受けた受信機雑音の影響によるクラッタ抑圧
性能の劣化をも軽減することができる。
【0109】また、実施例8によれば、受信信号を入力
してレンジビン毎にラティス反射係数を計算し、生成さ
れた複数のラティス反射係数の中間値をメディアンフィ
ルタにて計算し、このラティス反射係数を用いてラティ
スフィルタで受信信号を処理し、その出力信号に関して
再びレンジビン毎にラティス反射係数を計算し、生成さ
れた複数のラティス反射係数の中間値をメディアンフィ
ルタにて計算し、これら2つのラティス反射係数から2
つのノッチ周波数を計算して、これらのノッチ周波数か
らその絶対値を比較してクラッタに対応する周波数を選
択することにより、大電力の目標信号の影響を受けて生
じる目標信号の存在するレンジビン近辺のクラッタ抑圧
性能の劣化及び、マニュアルMTIで前処理された受信
信号に対して、変調を受けた受信機雑音の影響によるク
ラッタ抑圧性能の劣化をも軽減することができる。
【0110】また、以上の実施例では、クラッタを抑圧
する場合を示したが、この発明に係る装置は、入力信号
から不要な信号を抑圧するその他の不要信号抑圧装置で
あってもかまわない。
【0111】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、ラ
ティスフィルタの反射係数計算において目標信号の影響
を排除するように電力検出手段を設けたので、あるいは
第2の発明によれば、メディアンフィルタを設けたの
で、反射係数計算用のデータにクラッタだけでなく、目
標信号を含んでいても、目標信号の影響を受けずにクラ
ッタを抑圧することができる装置を提供できるという効
果がある。
【0112】また、第3、第4の発明によれば、クラッ
タ領域にフィルタのノッチを移動させてクラッタを抑圧
するので、フィルタのノッチの深さやノッチ周波数の変
動によるクラッタの消え残りを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック線図であ
る。
【図2】電力値比較手段の動作を示すフローチャート図
である。
【図3】この発明の実施例1の動作を説明するための周
波数スペクトル図である。
【図4】この発明の実施例2を示すブロック線図であ
る。
【図5】メディアンフィルタの動作を示すフローチャー
ト図である。
【図6】この発明の実施例2の動作原理を説明するため
の図である。
【図7】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図8】従来例の動作を説明するための周波数スペクト
ル図である。
【図9】第3と第4の発明の実施例の動作を説明するた
めの周波数スペクトル図である。
【図10】本発明の実施例におけるクラッタ抑圧フィル
タの構成を示すブロック図である。
【図11】従来のクラッタ抑圧装置の性能を示す図であ
る。
【図12】本発明のクラッタ抑圧装置の性能を示す図で
ある。
【図13】計算機シミュレーションにおける入力信号を
示す図である。
【図14】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図15】第3と第4の発明の実施例の動作を説明する
ための周波数スペクトル図である。
【図16】第3と第4の発明の実施例における最大電力
検出手段の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図17】第3と第4の発明の実施例の動作を説明する
ための周波数スペクトル図である。
【図18】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図19】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図20】第3と第4の発明の実施例の動作を説明する
ための周波数スペクトル図である。
【図21】第3と第4の発明の実施例の動作を説明する
ための周波数スペクトル図である。
【図22】第3と第4の発明の実施例の動作を説明する
ための周波数スペクトル図である。
【図23】第3と第4の発明の実施例における周波数決
定手段の動作を説明するためのフローチャートである。
【図24】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図25】第3と第4の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図26】従来装置の構成を示すブロック図である。
【図27】パルスレーダの送受信のタイミングを示す信
号波形図である。
【図28】従来装置の動作を説明するための処理レンジ
ビンと学習ブロックの位置関係を示す図である。
【図29】従来装置の動作を説明するための周波数スペ
クトル図である。
【図30】従来装置の動作を説明するための周波数スペ
クトル図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 反射係数計算手段 5,5a,5b 最大電力検出手段 8 周波数決定手段 9,9a,9b メディアンフィルタ 10 フィルタ荷重計算手段 11 ノッチフィルタ 16 周波数推定手段 17 ラティスフィルタ 18 フィルタ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−255675(JP,A) 特開 昭63−50772(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 13/53 G01S 7/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有する不要信号抑圧装置 (a)入力信号から入力信号の電力を計算し、少なくと
    も最大電力を示す入力信号を検出する電力検出手段、
    (b)少なくとも上記電力検出手段により検出された最
    大電力を示す入力信号を除き、残りの他の入力信号に基
    づいて反射係数を算出する反射係数計算手段、(c)上
    記反射係数計算手段により算出された反射係数に基づい
    て、入力信号の不要信号を抑圧する格子形フィルタ。
  2. 【請求項2】 以下の要素を有する不要信号抑圧装置 (a)入力信号を入力し、各入力信号に対して所定の反
    射係数を計算する反射係数計算手段、 (b)上記反射係数計算手段により計算された複数の反
    射係数の中から中間の値を示す反射係数を出力するメデ
    ィアンフィルタ、 (c)上記メディアンフィルタから出力された反射係数
    に基づいて入力信号の不要信号を抑圧する格子形フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 以下の要素を有する不要信号抑圧装置 (a)入力信号を入力して入力信号のもつ不要信号の周
    波数を随時推定する周波数推定手段、 (b)所望の不要信号抑圧性能が得られるようにあらか
    じめ設計しておいたノッチフィルタ係数を用いて、ノッ
    チフィルタのノッチが上記周波数推定手段により推定さ
    れた周波数に対して形成されるようにノッチフィルタ係
    数の位相を調整して、ノッチフィルタ荷重を計算するフ
    ィルタ荷重計算手段、 (c)フィルタ荷重計算手段により計算された荷重に基
    づいて入力信号の持つ不要信号を抑圧するノッチフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 上記周波数推定手段は、 (a1)入力信号を入力し、反射係数を計算する反射係
    数計算手段と、 (a2)上記反射係数計算手段により計算された反射係
    の位相項を抽出し、該位相項から入力信号のもつ不要
    信号の中心周波数を推定する周波数決定手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の不要信号抑圧装置。
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