JP2787403B2 - バルブの開閉制御装置 - Google Patents

バルブの開閉制御装置

Info

Publication number
JP2787403B2
JP2787403B2 JP36058592A JP36058592A JP2787403B2 JP 2787403 B2 JP2787403 B2 JP 2787403B2 JP 36058592 A JP36058592 A JP 36058592A JP 36058592 A JP36058592 A JP 36058592A JP 2787403 B2 JP2787403 B2 JP 2787403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
signal
opening
circuit
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36058592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06201066A (ja
Inventor
吉彦 宇崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TLV Co Ltd
Original Assignee
TLV Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TLV Co Ltd filed Critical TLV Co Ltd
Priority to JP36058592A priority Critical patent/JP2787403B2/ja
Publication of JPH06201066A publication Critical patent/JPH06201066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2787403B2 publication Critical patent/JP2787403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバルブの開閉制御装置
に関し、より詳細には、バルブの微少開度制御を精度良
く行えるようにしたバルブの開閉制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、電動モータ弁(バルブ)の開
閉制御を行う装置が種々提案されている。図5は、この
ような従来のバルブの開閉制御装置の電気的構成の一例
を示している。
【0003】すなわち、偏差増幅器aには、バルブjの
開度を設定する開度設定信号と、バルブjの現在の開度
を検出する開度検出器iからの開度検出信号とが与えら
れており、この偏差増幅器aの出力は、モータfの回転
方向制御信号を生成する正逆回転制御回路bと、モータ
fのスピードコントロール信号を生成するスピードコン
トロール回路(スピードコントロール手段)dとに導か
れている。
【0004】そして、上記正逆回転制御回路bの出力
は、モータ制御回路(モータ制御手段)eの正/逆回転
入力端子とブレーキ制御回路cとに与えられており、こ
のブレーキ制御回路cの出力は、正逆回転制御回路bと
モータ制御回路eのブレーキ信号入力端子とに導かれ、
この正逆回転制御回路bとブレーキ制御回路cとが駆動
/停止手段を構成している。
【0005】一方、上記スピードコントロール回路dの
出力は、抵抗R11,R12を介して、モータ制御回路
eのスピードコントロール信号入力端子(エラーアンプ
プラス入力端子)に接続されている。
【0006】そして、モータ制御回路eより基準電圧V
ref が出力され、基準電圧Vref とアース間に接続され
た抵抗R13,R14の接続点Aと、抵抗R11,R1
2の接続点Bとの間に、抵抗R15が接続されている。
すなわち、R13とR14、R15、R11およびスピ
ードコントロール回路dのオンデューティーによりB点
の電圧が決定され、スピードコントロール回路dのオン
デューティーが最小の時(例えば10〜20%)がモー
タfの最低回転数となり、モータfの最高回転数はスピ
ードコントロール回路オンデューティーが100%とな
る為、主に基準電圧Vref を、抵抗R13、R14で合
圧した電圧が、抵抗R15およびR12を介して供給さ
れる。
【0007】モータfの回転数に比例したパルス幅の信
号を生成する回転フィードバック回路gの出力は、モー
タ制御回路eのエラーアンプマイナス入力端子に導かれ
ている。
【0008】また、モータfは、減速機hを介してバル
ブjに接続されており、減速機hには、その最終段ギャ
と連動する形で開度検出器(ポテンショメータ)iが接
続された構成となっている。
【0009】次に、上記構成の開閉制御装置の動作につ
いて説明する。任意に設定された開度設定信号が偏差増
幅器aに与えられると、偏差増幅器aでは、この開度設
定信号と開度検出器iから与えられる開度検出信号との
偏差に応じた出力(偏差電圧)を、正逆回転制御回路b
とスピードコントロール回路dとに出力する。
【0010】正逆回転制御回路bは、この偏差電圧の極
性により、例えば偏差電圧が正であれば正方向への回転
を示す回転方向制御信号を、偏差電圧が負であれば逆方
向への回転を示す回転方向制御信号を、モータ制御回路
eの正/逆回転入力端子に出力する。また、ブレーキ制
御回路cは、正逆回転制御回路bからの回転方向制御信
号を受けてブレーキ信号を生成し、例えばモータ停止時
には「H」レベル、モータ駆動時には「L」レベルのブ
レーキ信号を、モータ制御回路eのブレーキ信号入力端
子に出力する。モータ制御回路eは、この回転方向制御
信号によりモータfの回転方向を制御する信号を出力す
るとともに、ブレーキ信号によりモータfの駆動、停止
を制御する信号を出力する。
【0011】一方、スピードコントロール回路dは、偏
差増幅器aからの偏差電圧に応じたスピードコントロー
ル信号を、モータ制御回路eのエラーアンププラス入力
端子に出力する。モータ制御回路eは、このスピードコ
ントロール信号によりモータfの回転速度を制御する信
号を出力する。
【0012】ここで、バルブjの現在の開度が設定され
た開度と大きく掛け離れている場合(すなわち、開度設
定信号と開度検出信号との偏差が大きい場合)、モータ
制御回路eからの偏差電圧に応じたスピードコントロー
ル信号によって、モータfは高速で回転制御される。こ
の制御により、バルブjの開度が設定された開度に近づ
くと、開度設定信号と開度検出信号との偏差も小さくな
ることから、モータfの回転速度は偏差電圧の変化に応
じて徐々に減速される。
【0013】そして、バルブjの開度が設定された開度
に一致すると(すなわち、設定開度信号と開度検出信号
とが等しくなると)、偏差電圧が零となって、モータ制
御回路eからのスピードコントロール信号の出力が停止
され、モータfはその回転を停止する。このとき、正逆
回転制御回路bからの回転方向制御信号の出力も停止さ
れ、またブレーキ制御回路cからのブレーキ信号の出力
も停止される。すなわち、ブレーキ信号は、モータ駆動
時の「L」レベルからモータ停止時の「H」レベルに変
化する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の開閉制御装置においては、微少な設定開度信
号(すなわち、バルブjの現在の開度位置から正方向又
は逆方向に僅かに回転させるための信号)が与えられる
と、モータfが本来の回転数以上に回転する結果、バル
ブjが設定された開度位置では停止せずにオーバーラン
してしまい、その反動で逆回転して設定された開度位置
に戻るといった動作、いわゆるハンチング現象を生じて
しまい、設定された開度位置に素早くかつ精度良く制御
することができないという問題が生じていた。
【0015】上記ハンチング現象は、モータ制御回路e
に内蔵されたエラーアンプのマイナス入力端子に加えら
れる電圧が、モータfの停止時にはほぼ0Vであるのに
対し、プラス入力端子には、モータfの停止時でも最低
回転数に設定された電圧(例えば約300mV)が印加
されているために生じる。
【0016】つまり、エラーアンプは、通常100倍の
ゲイン設定となっており、またC、Rによるローパスフ
ィルタを形成していることから、モータfの回転数が0
rpmであるとき、エラーアンプのマイナス入力端子は
ほぼ0Vとなるが、プラス入力端子には約300mVの
電圧が印加されている。そのため、エラーアンプの出力
電圧は、0.3×100=30Vとなるが、モータ制御
回路eは通常電源電圧12Vで動作するため、例えば1
1Vで内部のPWM(パルス幅変調)を制御すると、そ
の出力はデューティー比100%の出力となる。
【0017】また、ローパスフィルタを形成するC、R
の時定数が存在するため、微少開度設定信号の入力に対
し、ローパスフィルタによりチャージされた電圧が放電
する結果、正規の設定電圧となるまでの間、この放電電
圧によりモータfが高速に回転することになる。例え
ば、正規の設定電圧による回転数を1000rpmとす
ると、4500rpm程度の高速回転となる。
【0018】ところで、この種のモータfにおいては、
その停止時、回転子が慣性により直ちに止まらずにある
程度行き過ぎてから止まる傾向があり、この傾向はモー
タfの回転が高速になればなるほど大きく、上記のよう
な4500rpmという高速回転においてはかなり顕著
なものとなる。一方、バルブの開閉制御装置において
は、モータfが設定位置よりも行き過ぎた場合、この本
来の設定位置に戻るべく駆動制御される。このため、モ
ータfは上記設定位置つまり開度信号よりも一旦行き過
ぎてから逆回転し、この動作が微小範囲で繰り返された
後、最終的に設定位置に停止することとなる。
【0019】この結果、最終制御対象であるバルブjが
設定された開度位置では停止せずにオーバーランしてし
まい、その反動で逆回転して設定された開度位置に戻る
といった動作、いわゆるハンチング現象を生じてしま
う。このような現象により、殊に、開閉制御装置の制御
対象が圧力調整弁である場合においては、その調整圧力
が一定せず、高精度な圧力調整ができず、最悪の場合に
は使用不能となってしまうなどの深刻な問題も生じてい
た。
【0020】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、微少開度設定信号が与え
られても、バルブのオーバーランによるハンチング現象
を生じることなく、設定された開度位置に素早くかつ精
度良く制御することのできるバルブの開閉制御装置を提
供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るバルブの開閉制御装置は、バルブの開
度を設定する開度設定信号と前記バルブの現在の開度を
検出する開度検出信号との偏差に応じた出力に基づい
、前記バルブを駆動するモータの回転方向を示す回転
方向制御信号と前記モータの駆動又は停止状態を示すブ
レーキ信号とを出力する駆動/停止手段と、前記開度設
定信号と前記開度検出信号との偏差に応じた出力に基づ
いてスピードコントロール信号を出力するスピードコン
トロール手段と、前記駆動/停止手段の出力および前記
スピードコントロール手段の出力に応じて前記バルブの
開閉動作を制御する動作制御信号を出力するモータ制御
手段とを備え、このモータ制御手段からの動作制御信号
によって前記モータを駆動制御することにより、前記バ
ルブの開度を設定開度に一致させるバルブの開閉制御装
置であって、前記スピードコントロール手段と前記モー
タ制御手段との間に時定数回路が介挿されるとともに、
前記ブレーキ信号が前記モータの停止状態を示している
ときは前記時定数回路をオフ制御し、前記ブレーキ信号
が前記モータの駆動状態を示しているときは前記時定数
回路をオン制御するスイッチング手段が設けられたもの
である。
【0022】
【作用】モータ制御回路(モータ制御手段)のブレーキ
信号入力端子に与えられるブレーキ信号が、モータの停
止状態を示す例えば「H」レベルの信号であるとき、ス
イッチング回路(スイッチング手段)は時定数回路をオ
フ制御し、その出力をアース電位に導く。つまり、モー
タの停止時は、モータ制御回路に与えられるスピードコ
ントロール信号を強制的に零ボルト電位に保つ。
【0023】また、モータ制御回路のブレーキ信号入力
端子に与えられるブレーキ信号がモータの駆動状態を示
す例えば「L」レベルの信号であるとき、スイッチング
回路は時定数回路をオン制御し、スピードコントロール
回路から出力されるスピードコントロール信号の電圧を
徐々に上昇させる。これにより、モータ駆動時にモータ
コイルに過電流が供給されるのを防止し得るので、モー
タ立ち上げ時の急激な回転を防止することができ、オー
バーランによるハンチングを無くすことが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0025】図1は、本発明に係るバルブの開閉制御装
置の電気的構成を示すブロック図である。図1におい
て、開度設定信号が与えられた差動増幅器1の出力は、
ローパスフィルタ2を介して、第1の偏差増幅器4と第
2の偏差増幅器5とに導かれている。また、モータ15
の現在の開度を検出して開度検出信号を出力する開度検
出器17の出力は、開度信号増幅器3を介して、第1の
偏差増幅器4と第2の偏差増幅器5とに導かれるととも
に、バルブ18のオーバー開閉を防止するための上下限
リミット回路7に導かれている。
【0026】上記第1の偏差増幅器4の出力は、ウイン
ドコンパレータ6に導かれており、このウインドコンパ
レータ6の出力と、上下限リミット回路7の出力とが、
モータ15の回転方向制御信号とブレーキ信号との生成
を行う駆動/停止回路(駆動/停止手段)8に導かれて
いる。
【0027】そして、この駆動/停止回路8の出力のう
ち、回転方向制御信号を送出する駆動/停止回路8の出
力は、エミッタがアースに接続され、コレクタがモータ
制御回路(モータ制御手段)12の正/逆回転入力端子
に接続されたトランジスタQ1のベースに接続されてい
る。また、ブレーキ信号を送出する駆動/停止回路8の
出力は、エミッタがアースに接続され、コレクタがモー
タ制御回路12のブレーキ信号入力端子に接続されたト
ランジスタQ2のベースに接続されている。そしてこれ
ら、トランジスタQ1,Q2は、駆動/停止回路8の出
力レベルを、モータ制御回路12の入力レベルに合わせ
るためのものである。また、駆動/停止回路8の出力の
一つは、ブレーキ時間発生回路9に導かれており、この
ブレーキ時間発生回路9の出力は、駆動/停止回路8に
導かれている。
【0028】一方、第2の偏差増幅器5の出力は、全波
整流回路10に導かれており、全波整流回路10の出力
は、電圧レベル変換回路(スピードコントロール手段)
11に導かれている。そして、電圧レベル変換回路11
の出力は、抵抗R1を介して抵抗R4とコンデンサC1
とからなる時定数回路(ローパスフィルタ)19を介し
て、モータ制御回路12のスピードコントロール信号入
力端子(エラーアンププラス入力端子)に接続されてい
る。また、電圧レベル変換回路11には、モータ制御回
路12のOSC端子に接続された抵抗R5、コンデンサ
C2により作られる所定周波数の基準信号(アナログ電
圧)が与えられる。
【0029】また、モータ制御回路12の基準電圧出力
端子Vref より基準電圧が出力され、モータ制御回路1
2の基準電圧端子Vref とアース間に接続された抵抗R
2とR3との接続点Cに、抵抗R4の一端が接続されて
いる。この抵抗R4の他端は、抵抗R1とコンデンサC
1との接続点Dに接続されるとともに、エミッタがアー
スに接続され、ベースがトランジスタQ2のコレクタに
接続されたスイッチングトランジスタQ3(スイッチン
グ手段)のコレクタに接続されている。また、モータ制
御回路12からの各動作制御信号は、モータ15を駆動
制御するモータ駆動回路13に与えられている。
【0030】モータ15は、本実施例ではDCブラシレ
スアウターロータモータ(ホールモータ)を使用してい
る。このモータ15には、内部に2〜3個のホール素子
が取り付けられており、このホール素子からの信号をロ
ータ位置検出信号として、モータ制御回路12に与える
ようになっている。また、ホール素子からの信号は、回
転フィードバック回路14にも導かれており、モータ1
5の回転数に比例したパルス幅の信号を生成する回転フ
ィードバック回路14の出力は、モータ制御回路12の
エラーアンプマイナス入力端子に導かれている。また、
モータ15は、減速機16を介してバルブ18に接続さ
れており、減速機16には、その最終段ギャと連動する
形で開度検出器(ポテンショメータ)17が接続された
構成となっている。
【0031】上記構成において、第2の偏差増幅器5、
全波整流回路10および電圧レベル変換回路11によっ
てスピードコントロール回路を構成している。また、モ
ータ制御回路12に内蔵されているエラーアンプは、図
示は省略しているが、大きな時定数をもつローパスフィ
ルタによって構成されており、モータ15の回転数に応
じた電圧が取り出せるようになっている。また、開度検
出器17は、高精度なボリュームによって構成されてお
り、バルブ16の開度に応じて抵抗値が変化するように
なっている。そのため、このボリュームの両端に基準電
圧を印加することにより、この抵抗値の変化を電圧値の
変化として取り出すようになっている。
【0032】また、電圧レベル変換回路11は、図2に
示すように、コンパレータICによって構成されてお
り、このコンパレータICのプラス端子には全波整流回
路10からの偏差電圧V1が与えられるとともに、マイ
ナス端子にはモータ制御回路12のOSC端子から出力
される基準電圧V2が与えられている。
【0033】次に、上記構成の開閉制御装置の動作につ
いて説明する。バルブ18を任意の開度に設定するため
の開度設定信号が与えられると、この開度設定信号は、
差動増幅器1により同相ノイズ成分が除去され、次のロ
ーパスフィルタ2により不平衡ノイズ成分が除去された
後、第1の偏差増幅器4と第2の偏差増幅器5とに与え
られる。
【0034】一方、バルブ18の現在の開度を示す開度
検出信号が開度検出器17より出力され、開度信号増幅
器3により所望のレベルまで増幅された後、第1の偏差
増幅器4、第2の偏差増幅器5および上下限リミット回
路7のそれぞれに与えられる。
【0035】第1の偏差増幅器4では、この開度設定信
号と開度検出信号との偏差に応じた出力(偏差電圧)が
生成され、この偏差電圧がウインドコンパレータ6に入
力されて2値信号に変換された後、駆動/停止回路8に
入力される。また、上下限リミット回路7では、開度検
出信号が2値信号に変換された後、駆動/停止回路8に
入力される。
【0036】駆動/停止回路8では、ウインドコンパレ
ータ6からの2値信号と、上下限リミット回路7からの
2値信号と、ブレーキ時間発生回路9からの信号(この
信号は1値信号となっている(波形は図3のブレーキ、
上限リミット、下限リミットの各モードにおけるブレー
キ時間発生回路入力の欄を参照))とに基づき、図3に
示す真理値表に従った論理動作が行われる。
【0037】すなわち、モータ制御回路12には、各モ
ード毎に以下の信号が与えられる。 (1) まず、モータ15の正転モード時には、ウインドコ
ンパレータ6から「H」,「H」、ブレーキ時間発生回
路9から「H」の各信号が与えられ、トランジスタQ1
に「L」、Q2に「H」の信号が出力される。その結
果、モータ制御回路12の正/逆回転入力端子には正転
を示す「H」の信号が与えられ、ブレーキ信号入力端子
にはモータ駆動を示す「L」の信号が与えられる。
【0038】(2) また、モータ15の逆転モード時に
は、ウインドコンパレータ6から「L」,「L」、ブレ
ーキ時間発生回路9から「H」の各信号が与えられ、ト
ランジスタQ1に「H」、Q2に「H」の信号が出力さ
れる。その結果、モータ制御回路12の正/逆回転入力
端子には逆転を示す「L」の信号が与えられ、ブレーキ
信号入力端子にはモータ駆動を示す「L」の信号が与え
られる。
【0039】(3) また、モータ15のブレーキモード時
には、ウインドコンパレータ6から「H」,「L」、ブ
レーキ時間発生回路9から「L」の各信号が与えられ、
トランジスタQ1に「L」、Q2に「L」の信号が出力
される。その結果、モータ制御回路12の正/逆回転入
力端子には正転を示す「H」の信号が与えられ、ブレー
キ信号入力端子にはモータ停止を示す「H」の信号が与
えられる。
【0040】(4) また、モータ15の上限リミットモー
ド時には、上下限リミット回路7から「L」,「L」、
ブレーキ時間発生回路9から「時間tだけL」の各信号
が与えられ、トランジスタQ1に「H」、Q2に「L」
の信号が出力される。その結果、モータ制御回路12の
正/逆回転入力端子には逆転を示す「L」の信号が与え
られ、ブレーキ信号入力端子にはモータ停止を示す
「H」の信号が与えられる。
【0041】(5) また、モータ15の下限リミットモー
ド時には、上下限リミット回路7から「H」,「H」、
ブレーキ時間発生回路9から「時間tだけL」の各信号
が与えられ、トランジスタQ1に「H」、Q2に「L」
の信号が出力される。その結果、モータ制御回路12の
正/逆回転入力端子には「L」の信号が与えられ、ブレ
ーキ信号入力端子にはモータ停止を示す「H」の信号が
与えられる。
【0042】つまり、モータ制御回路12のブレーキ信
号入力端子には、モータ15の駆動時(すなわち、開度
設定信号と開度検出信号とが不一致の時)には「L」、
停止時(すなわち、開度設定信号と開度検出信号とが一
致している時)には「H」の信号が与えられるようにな
っている。
【0043】一方、第2の偏差増幅器5では、開度設定
信号と開度検出信号との偏差に応じた出力(偏差電圧)
が生成される。この偏差電圧は、回路構成上、プラス方
向又はマイナス方向の出力となるため、次段の全波整流
回路10によって一方向に整流され、電圧レベル変換回
路11に入力される。電圧レベル変換回路11では、全
波整流された偏差電圧V1が、モータ制御回路12のO
SC出力端子から与えられた基準電圧V2によりパルス
幅変調(PWM)され、パルス信号S1として時定数回
路19に出力される。
【0044】図4は、電圧レベル変換回路11および時
定数回路19の入出力信号波形を示している。すなわ
ち、電圧レベル変換回路11を構成するコンパレータI
Cのプラス端子には、図4(a)に示す偏差電圧V1が
入力される。この偏差電圧V1は、バルブ18の制御開
始時点では開度設定信号と開度検出信号との偏差が大き
いので高い電圧レベルとなり、バルブ18の実際の開度
が設定開度に近づくに従って、開度設定信号と開度検出
信号との偏差も小さくなるので徐々に低い電圧レベルへ
と変化する、右下がりの電圧波形となる。
【0045】また、コンパレータICのマイナス端子に
は、図4(b)に示す所定周波数の基準電圧V2が入力
される。その結果、コンパレータICでは、図4(c)
に示す比較が行われ、その出力には、図4(d)に示す
ように、基準電圧V2が偏差電圧V1以下のときは
「H」レベル、基準電圧V2が偏差電圧V1を超えてい
るときは「L」レベルとなるパルス信号S1が現れる。
このパルス信号S1は、偏差電圧V1のレベルに応じて
パルス幅を変化させた信号、すなわちパルス幅変調信号
となっている。
【0046】このパルス信号S1が次段の時定数回路1
9に与えられると、その出力には、図4(e)に示すよ
うに、電圧レベルが徐々に下降して所定の電圧レベルと
なるような波形のスピードコントロール電圧(スピード
コントロール信号)V3が得られることになる。
【0047】すなわち、本発明の開閉制御装置によれ
ば、モータ15が停止しているとき、モータ制御回路1
2のブレーキ信号入力端子は「H」レベルに保たれるこ
とから、スイッチングトランジスタQ3はオン作動し、
時定数回路19をアース電位に導いている。そのため、
モータ制御回路12のスピードコントロール信号入力端
子に与えられるスピードコントロール電圧V3は、零ボ
ルト電位となっている。
【0048】この状態において、開度設定信号が差動増
幅器1、ローパスフィルタ2を介して第1の偏差増幅器
4に与えられると、駆動/停止回路8は上記動作により
「H」レベルの信号を出力してトランジスタQ2をオン
作動することから、スイッチングトランジスタQ3がオ
フ作動する。その結果、時定数回路19がアース電位か
ら開放されるので、その後にモータ制御回路12のスピ
ードコントロール信号入力端子に与えられるスピードコ
ントロール電圧V3は、上記したように、抵抗R4とコ
ンデンサC1の時定数回路により零ボルト電位より徐々
に上昇することとなり〔図4(e)参照〕、モータ15
は緩やかに立ち上がることになる。つまり、モータ15
の立ち上げ時の急激な回転を防止することができるので
ある。
【0049】このように、本発明の開閉制御装置は、モ
ータ制御回路12に与えられるスピードコントロール電
圧を零ボルト電位から徐々に上昇させることができるの
で、バルブ18を現在の開度位置から僅かに変更するよ
うな微少開度設定信号が与えられた場合に特に有効なも
のである。
【0050】
【発明の効果】本発明に係るバルブの開閉制御装置は、
モータ制御回路に入力されるブレーキ信号がモータの停
止状態を示しているときは、時定数回路をオフ制御して
モータ制御回路に入力されるモータコントロール電圧を
アース電位とし、ブレーキ信号がモータの駆動状態を示
しているときは、時定数回路をオン制御してモータ制御
回路に入力されるモータコントロール電圧のレベルを徐
々に上昇させるように構成したので、特にバルブを現在
の開度位置から僅かに変更するような場合に、バルブの
オーバーランによるハンチング現象の発生を防止するこ
とができ、バルブの開度を設定された開度位置に素早く
一致させることができる。
【0051】また、モータのオーバーランやバルブのハ
ンチング現象を防止できることから、モータ、減速器、
およびバルブの弁部の作動頻度が少なくなり、これらの
消耗を必要最小限に抑えることができ、装置自体の寿命
も延びるといった効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブの開閉制御装置の電気的構
成の一例を示すブロック図である。
【図2】同バルブの開閉制御装置の電圧レベル変換回路
の具体例を示す回路図である。
【図3】同バルブの開閉制御装置の駆動/停止回路の動
作を示す真理値表である。
【図4】同バルブの開閉制御装置の電圧レベル変換回路
および時定数回路の入出力波形を示す波形図である。
【図5】従来の開閉制御装置の電気的構成の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
4 第1の偏差増幅器 5 第2の偏差増幅器 8 駆動/停止回路(駆動/停止手段) 10 全波整流回路 11 電圧レベル変換回路(スピードコントロール手
段) 12 モータ制御回路(モータ制御手段) 13 モータ駆動回路 15 モータ 17 開度検出器 18 バルブ 19 時定数回路 Q3 スイッチングトランジスタ(スイッチング手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブの開度を設定する開度設定信号と
    前記バルブの現在の開度を検出する開度検出信号との偏
    差に応じた出力に基づいて、前記バルブを駆動するモー
    タの回転方向を示す回転方向制御信号と前記モータの駆
    動又は停止状態を示すブレーキ信号とを出力する駆動/
    停止手段と、 前記開度設定信号と前記開度検出信号との偏差に応じた
    出力に基づいてスピードコントロール信号を出力するス
    ピードコントロール手段と、 前記駆動/停止手段の出力および前記スピードコントロ
    ール手段の出力に応じて前記バルブの開閉動作を制御す
    る動作制御信号を出力するモータ制御手段とを備え、 このモータ制御手段からの動作制御信号によって前記
    ータを駆動制御することにより、前記バルブの開度を設
    定開度に一致させるバルブの開閉制御装置であって、 前記スピードコントロール手段と前記モータ制御手段と
    の間に時定数回路が介挿されるとともに、前記ブレーキ
    信号が前記モータの停止状態を示しているときは前記時
    定数回路をオフ制御し、前記ブレーキ信号が前記モータ
    の駆動状態を示しているときは前記時定数回路をオン制
    御するスイッチング手段が設けられたことを特徴とする
    バルブの開閉制御装置。
JP36058592A 1992-12-29 1992-12-29 バルブの開閉制御装置 Expired - Fee Related JP2787403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36058592A JP2787403B2 (ja) 1992-12-29 1992-12-29 バルブの開閉制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36058592A JP2787403B2 (ja) 1992-12-29 1992-12-29 バルブの開閉制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06201066A JPH06201066A (ja) 1994-07-19
JP2787403B2 true JP2787403B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=18470047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36058592A Expired - Fee Related JP2787403B2 (ja) 1992-12-29 1992-12-29 バルブの開閉制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2787403B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06201066A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2818327B2 (ja) ブラシレス直流電流のモータ電流の調整方法
EP0895346A2 (en) Drive circuit and method for an electric actuator with spring return
GB2314703A (en) Driving circuit for a switched reluctance motor
US5721474A (en) Method and apparatus for preventing excessive current flow in a motor
US4358730A (en) AC Power control circuit
JP2787403B2 (ja) バルブの開閉制御装置
US5825145A (en) Quiet commutation circuit for an electric motor
JP3326880B2 (ja) 車両用発電機の電圧制御装置
JPS6129230B2 (ja)
JP2863449B2 (ja) パルス幅変調信号による直流モータの制御方法
US5260645A (en) Power supplies
JPS61157288A (ja) サ−ボモ−タ制御装置
JPH04351488A (ja) 直流モータの速度制御回路
KR970031218A (ko) 토크 하락을 보상하기 위한 전자적으로 정류되는 DC모터용 모터 제어기(Motor controller for electronically commutated DC motors in order to compensate for torque drops)
JP2843411B2 (ja) 直流モータ定速度制御装置
JP3293590B2 (ja) 高電圧駆動ブラシレスモータ
SU1237492A1 (ru) Устройство дл автоматического управлени т говым электроприводом
JP2000139090A (ja) レーダアンテナのモータ回転数制御回路
JP2965586B2 (ja) 高電圧駆動ブラシレスモータ
JP2560489B2 (ja) ブラシレスモータの駆動装置
KR200232447Y1 (ko) 직류 모터의 속도 제어장치
GB2254941A (en) Regulated power supply
SU1753570A2 (ru) Реверсивный вентильный электропривод
JPH0715356Y2 (ja) ブラシレスモ−タの速度制御装置
JP3698211B2 (ja) ファンの駆動制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980407

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080605

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090605

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100605

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110605

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees