JP2787380B2 - 軟質物破砕用ジョークラッシャー - Google Patents

軟質物破砕用ジョークラッシャー

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JP2787380B2
JP2787380B2 JP3025688A JP2568891A JP2787380B2 JP 2787380 B2 JP2787380 B2 JP 2787380B2 JP 3025688 A JP3025688 A JP 3025688A JP 2568891 A JP2568891 A JP 2568891A JP 2787380 B2 JP2787380 B2 JP 2787380B2
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NAKAYAMA TETSUKOSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト舗装廃棄
物等のいわゆる軟質物の破砕に適した軟質物破砕用ジョ
ークラッシャー、さらに詳しくは、軟質物の破砕性能を
向上させた歯板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟質物を破砕する場合は、骨材原
料等の硬質物の破砕用に作られた図11,図12に示す
形状の歯板や、軟質物破砕用として考案された図13に
示す形状の歯板を装備したジョークラッシャーを用いて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のジョークラッシャーでは、装備されている歯板が、
図11,図12,図13に示すように、機枠の側板に取
付けたチークプレート80と本体1に取付けた固定歯8
5aとの間に溝状の凹部86を形成する構造であるか
ら、軟質物破砕の際、軟質物がスイングジョーに取付け
た可動歯85bによりこの凹部86に閉じ込められるよ
うに押圧され、それがそのまま固着物Gaとなって他の
破砕物の降下を阻害し破砕能力を低下させているという
問題点があった。
【0004】又、従来の歯板では、破砕用突起の高さが
同一に形成されているから、幅が広くて薄い板状の軟質
物を効率よく破砕することができないという問題点もあ
った。
【0005】本発明は、上述のような従来のジョークラ
ッシャーが有する問題点に鑑みて発明したもので、その
目的とするところは、アスファルト舗装廃棄物等の軟質
物を効率よく破砕することができる歯板構造を有するジ
ョークラッシャーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のジョークラッシャーでは、
ジョークラッシャー本体を構成する本体と;前記本体に
固定された固定歯と;前記固定歯と鋭角をなし、かつ被
破砕物を破砕するための破砕空間を設けて揺動可能に設
けられた可動歯と;前記可動歯を固定するためのスイン
グジョーと;前記スイングジョーを揺動駆動するための
駆動機構と;前記駆動機構を駆動するためのモータと;
からなるジョークラッシャーにおいて、前記固定歯およ
び前記可動歯の破砕面左右両端に縁部形成用突起を形成
すると共にその頂部を対向させて前記両歯を配置し、前
記縁部形成用突起の外側面側を可動歯の揺動方向と平行
な垂直面に形成し、かつ、本体下面にホーク軸を回転自
在に支持し、投入口から投入された被破砕物が排出口か
ら素通りするのを遮るように前記ホーク軸からホークを
突出させ、該ホーク軸に前記ホークを揺動させる駆動装
置を連結した素通り防止装置を備えた構成とした。
【0007】又、請求項2記載のジョークラッシャーで
は、ジョークラッシャー本体を構成する本体と;前記本
体に固定された固定歯と;前記固定歯と鋭角をなし、か
つ被破砕物を破砕するための破砕空間を設けて揺動可能
に設けられた可動歯と;前記可動歯を固定するためのス
イングジョーと;前記スイングジョーを揺動駆動するた
めの駆動機構と;前記駆動機構を駆動するためのモータ
と;からなるジョークラッシャーにおいて、前記固定歯
又は前記可動歯の一方に、前記固定歯および前記可動歯
の間に挟んで前記被破砕物を折曲げて切断するための比
較的大きな高さを有する切断用突起を所定ピッチで設け
ると共に、前記各切断用突起の中間に、前記切断用突起
の高さより低い高さの破砕用突起を設け、前記固定歯又
は前記可動歯の他方に突起を一定ピッチで設け、かつ、
前記切断用突起を、他方の固定歯又は可動歯に形成した
突起間の谷に対向させて配置し、かつ、本体下面にホー
ク軸を回転自在に支持し、投入口から投入された被破砕
物が排出口から素通りするのを遮るように前記ホーク軸
からホークを突出させ、該ホーク軸に前記ホークを揺動
させる駆動装置を連結した素通り防止装置を備えた構成
とした。
【0008】又、請求項3記載のジョークラッシャーで
は、請求項2記載のジョークラッシャーにおいて、固定
歯および可動歯の破砕面左右両端に縁部形成用突起を形
成すると共にその頂部を対向させて両歯を配置し、前記
縁部形成用突起の外側面側を可動歯の揺動方向と平行な
垂直面に形成した構成とした。
【0009】
【作用】請求項1記載のジョークラッシャーは、前記の
ように構成したので、固定歯の縁部形成用突起と可動歯
の縁部形成用突起とは対向してチークプレート付近にあ
る被破砕物、例えば、アスファルト混合塊を破砕する。
このため被破砕物は固定歯の縁部形成用突起の傾斜面と
可動歯の縁部形成用突起の傾斜面とで常に歯板の中央方
向に向けて押しやられることになる。したがって、被破
砕物は、チークプレートと固定歯間に固着することがな
い。また、歯板が摩耗しても、投入口から薄物の被破砕
物が投入されると、破砕空間を落下してホークの上面部
に衝突し素通りが阻止され、この破砕空間で細かく破砕
される。
【0010】請求項2記載のジョークラッシャーは、前
記のように構成したので、破砕空間に投入された被破砕
物は、まず、切断用突起により折り曲げられて切断さ
れ、次にこの切断された被破砕物が破砕用突起により破
砕される。また、歯板が摩耗しても、投入口から薄物の
被破砕物が投入されると、破砕空間を落下してホークの
上面部に衝突し素通りが阻止され、この破砕空間で細か
く破砕される。
【0011】請求項3記載のジョークラッシャーは、前
記のように構成したので、破砕空間に投入された被破砕
物は、まず、切断用突起により折り曲げられて切断さ
れ、次にこの切断された被破砕物が破砕用突起により破
砕される。又、チークプレート付近にある被破砕物は、
固定歯の縁部形成用突起の傾斜面と可動歯の縁部形成用
突起の傾斜面とで常に歯板の中央方向に向けて押しやら
れることになるので、被破砕物は、チークプレートと固
定歯間に固着することがない。また、歯板が摩耗して
も、投入口から薄物の被破砕物が投入されると、破砕空
間を落下してホークの上面部に衝突し素通りが阻止さ
れ、この破砕空間で細かく破砕される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1は、本実施例のジョークラッシャーを
示す正面図であり、図2はその側面図である。
【0014】本体1は、ジョークラッシャーの本体を構
成するものであり、鋼板製の本体1の内部の壁面には固
定歯2が固定されている。固定歯2に対向して可動歯3
が配置されている。固定歯2と可動歯3との間にはくさ
び状の破砕空間4が形成されている。可動歯3はスイン
グジョー5の前面に固定されている。スイングジョー5
の上端は偏心軸6に回転自在に支持されている。スイン
グジョー5の下端はトッグルプレート7の前端が接触し
て支持され、トッグルプレート7の後端は本体1に支持
されている。偏心軸6は軸受8,8で本体1に支持され
ている。又、偏心軸6の一端にはフライホィール9が取
付けられており、その他端にはVプーリ10が固定され
ている。Vプーリ10はVベルトを介してモータ(図示
せず)により回転駆動させられる。Vプーリ10の回転
駆動により偏心軸6が回転させられる。偏心軸6の回転
によりスイングジョー5は上下運動と共に前後運動させ
られる。この前後運動は、トッグルプレート7により後
方から支えられているので、このトッグルプレート7を
半径とした略円弧運動を行う。更に、偏心軸6による上
下運動と前記円弧運動とを同時に行うものである。スイ
ングジョー5の下端の後部位置には、ロッド11の先端
が継手を介して回転自在に止められている。ロッド11
の後端は、座金14がナットにより止められている。座
金14とブラケット13との間には、コイルバネ12が
介在されている。ブラケット13は、本体1に固定され
ているので、結局ロッド11はスイングジョー5を常時
後方に引っ張る方に力を作用させている。したがって、
スイングジョー5は、トッグルプレート7の先端と離れ
ることなく前記した略円弧運動を行う。
【0015】次に、被破砕物の素通り防止装置について
説明する。前記したジョークラッシャーは、長時間使用
していくと固定歯2および可動歯3の下部は、図2の一
点鎖線aで示すような形状に摩耗をしてくる。このた
め、排出口16の間隔が広くなることになる。投入口1
5から被破砕物を投入すると、とりわけ平面状の板など
は破砕されることなく排出口16から素通りしてしまう
ことがある。素通り防止装置20は、被破砕物のこの素
通りを防止するものである。ホーク軸21は、軸受22
に回転自在に支えられている。軸受22は、本体1の下
面にボルトで固定されている。軸受22は、防振性を持
たせるために硬質ゴム材からなる緩衝作用のためのブッ
シュが挿入されている。ホーク軸21には、等間隔に3
本のホーク23がキーおよびボルト(図示せず)または
溶接により一体に連結固定されている。ホーク23は、
排出口16の被破砕物の通過を遮るようにするために一
定間隔位置に配置されている。ホーク軸21の一端に
は、リンク24の一端が連結固定されている。リンク2
4の他端には、軸25を介してシリンダ27のピストン
ロッド26の先端が回転自在に連結されている。シリン
ダ27は、ホーク軸21を回転駆動させるものである。
シリンダ27の後端は、軸28を介してブラケット29
に回転自在に連結されている。ブラケット29は、本体
1またはジョークラッシャが設置されたフレーム31に
防振材30を介してボルト(図示せず)により固定され
ている。
【0016】次に、素通り防止装置の作動について説明
する。シリンダ27に油圧を導入して、ピストンロッド
26を縮めると、リンク24がホーク軸21を中心に揺
動される(第2図の位置)。この状態で投入口15から
薄物の被破砕物が投入されると、この被破砕物は破砕空
間4を落下してホーク23の上面部に衝突し、素通りが
止められる。被破砕物が衝突したホーク23は、その衝
撃を受け止める。この衝撃力は、ホーク軸21を捩じる
力を発生させてリンク24も回転させるように働く。リ
ンク24は、ピストンロッド26を介してシリンダ27
のピストンを駆動しようとする。ピストンは、シリンダ
27内の油を圧縮するがこの油圧は切換弁(図示せず)
により封印されているので、ダンパの役割をし移動する
ことはない。更に、緩衝材30がこの衝撃を緩和する。
被破砕物がホーク23により止められると、被破砕物は
可動歯3と固定歯2との間の破砕空間4で破砕され、細
かくなり排出口16から排出される。
【0017】次に、素通り防止装置の第2実施例につい
て説明する。図3は、第2実施例の外観を示す図であ
る。図4は、図3のIV−IV線で切断した断面図であ
る。前記第1実施例のホーク23は、ホーク軸21に固
定されている。第2実施例のホーク23は、ホーク軸2
1に回転自在に設けられている。ホーク23とホーク軸
21との間には、コイルスプリング35が介在されてい
る。コイルスプリング35の一端は、ホーク軸21に設
けた固定穴36に挿入されている。コイルスプリング3
5の他端は、ホーク23の挿入穴に挿入されている。コ
イルスプリング35が挿入され組み立てられた状態で、
ホーク23とホーク軸21とは相対移動しない。その他
の構造は、前記第1実施例と同一である。シリンダ27
を駆動すると、棒状のストッパ37に押し付けられて停
止する。この状態は、僅かにコイルスプリング35を巻
き上げた状態である。このため、ホーク23に捩じりト
ルクを常時かけた状態となる。この第2実施例は、ホー
ク23に薄い板状の被破砕物が衝突しても、ホーク23
はコイルスプリング35を捩じり、衝撃を和らげる。こ
の衝突後、コイルスプリング35のスプリング力でスト
ッパ37の角度位置まで戻る。更に、シリンダ27の緩
衝作用で被破砕物の衝突の衝撃を緩衝させる。なお、ホ
ーク23の先端には、摩耗したときに交換するための交
換ライナー23aがボルトにより取り付けられる。
【0018】図5は、素通り防止装置の第3実施例の外
観を示す図である。ホーク軸21の一端には、ハンドレ
バー40の下端が固定されている。ハンドレバー40の
中間位置には、固定ボルト41が回転自在に設けてあ
る。この固定ボルト41が位置決め穴42の2位置に選
択的にねじこまれて、ハンドレバー40をホーク軸21
を中心に揺動させて、ホーク23を排出口16から退避
させる。
【0019】以上、素通り防止装置の実施例について説
明してきたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、前記第1,2実施例では、シリンダ27として、油
圧シリンダ装置を使用したが空気圧タイプのものでも良
い。また、第1実施例のシリンダ27に換えてスプリン
グとし、揺動の駆動装置は第3実施例のように手動式で
も良い。
【0020】次に、可動歯について説明する。図6、図
7、図8は、ジョークラッシャーの破砕歯を示す。図6
は組立時の可動歯と固定歯の横断面図であり、図7は可
動歯3の平面図、図8は固定歯2の平面図である。可動
歯3は、図6、図7に示すように、破砕面50aの左右
両端を形成する縁部形成用突起60と、投入されたアス
ファルト混合塊Gを適宜の大きさに破砕する切断用突起
61とを備えている。縁部形成用突起60は、その頂部
63の断面形状が略半円状に形成されている。更に、縁
部形成用突起60の外側面側(チークプレート側)は、
可動歯3の揺動方向と平行となる垂直面64が形成され
ている。更に、破砕面50aの中央部の方向に向けて2
段階に分けて傾斜した、すなわち傾斜角度が異なる傾斜
面65とで一方の側面が形成されている。また、切断用
突起61は、歯底からhの高さを有しており、縁部形成
用突起60の高さより高い。更に、その頂部66は鋭角
に形成されて破砕面50aに定ピッチ間隔Pで配置され
ている。又、各切断用突起61,61の間には破砕用突
起62が配置されており、その高さは縁部形成用突起6
0より低く、又、その頂部67は断面が略半円状に形成
されている。破砕用突起62は、3つの突起が配置され
ており、中央の突起62aのみが両側の突起62bより
僅かに高くなるように形成されている。中央の突起62
aは、切断用突起61,61のピッチPの半分のピッチ
を有して配置されている。
【0021】次に、固定歯について説明する。可動歯3
に対向して配置されている固定歯2は、可動歯2の各突
起が目的に応じて有効に作用するように形成されてい
る。図6、図8に示すように、固定歯2の破砕面52a
の両側には、縁部形成用突起71が配置されている。縁
部形成用突起71の頂部70は、断面形状が略半円状に
形成されている。縁部形成用突起71の外側面側(チー
クプーレート側)は可動歯3の揺動方向と平行となる垂
直面72が形成されている。更に、縁部形成用突起71
は、破砕面52aの中央方向に向けて傾斜した傾斜面7
3とで一側が形成されている。固定歯2の破砕面52a
の中間位置には、突起74が定ピッチでかつ同じ高さに
形成されている。突起74の頂部75は、断面が略半円
状の形をしている。前記可動歯3の切断用突起61が、
この固定歯2の突起74,74の間に形成された谷に対
向して配置されている。破砕用突起62のうち中央の突
起62aのみは、突起74の頂部75と対向する位置、
すなわちP/2ピッチ間隔に配置されている。破砕用突
起62の両側の突起62b,62bは、何れも突起7
4,74の間の谷の位置に配置されるように各ピッチが
定められている。
【0022】この実施例のジョークラッシャーにおける
軟質物破砕用歯板は前記のように構成され、可動歯3が
スイングジョー5に取付けられ、固定歯2が本体1に取
り付けられる。この取り付けた状態のとき、図6に示す
ように、可動歯3の左右両側にある縁部形成用突起60
の垂直面64と、固定歯3の左右両側にある垂直面72
とがチークプレート80の表面に極めて接近して配置さ
れ、ぞれぞれ突起60,71の頂部63,70がこのチ
ークプレート80に接近した状態となっている。また、
可動歯3を揺動させたとき、一番高さが高い切断用突起
61が先ず固定歯2に接近し、次に破砕用突起62が接
近することになる。そして、投入されたアスファルト混
合塊Gは、先ず切断用突起61,61と固定歯2の突起
74,74との間で折り曲げられ、かつ切断用突起61
のくさび効果により切断される。言い換えると、この切
断用突起61,61は、曲げによる切断とくさび効果に
よる切断作用を有する。その後、破砕用突起62の中央
の突起62aと固定歯2の突起74とで再び切断され
る。次に中央の突起62aの両脇の突起62b,62b
で更に細かく破砕される。また、固定歯2の縁部形成用
突起71,71と可動歯3の縁部形成用突起60,60
とは、対向してチークプレート80付近にある被破砕
物、例えばアスファルト混合塊Gを破砕する。このた
め、被破砕物Gは、可動歯3の縁部形成用突起60の傾
斜面65と、固定歯2の左右両端にある突起71の傾斜
面73とで常に歯板の中央方向に向けて押しやられるこ
とになる。したがって、破砕歯板の両サイドに被破砕物
が詰まることはない。以上説明してきたように、この実
施例によれば、破砕面に押し曲げ用の突起と破砕用の突
起とを定ピッチで設けているので、軟質物であるアスフ
ァルト混合塊Gを効率よく破砕することができる。ま
た、可動歯3と固定歯2との左右両端に突起60,71
を設け、この両突起60,71を対向させ、かつこの突
起60,71のチークプレート80側に垂直面64,7
2を形成しているので、チークプレート80付近の柔ら
かい被破砕物が常に歯板の中央方向に押しやられ、チー
クプレート80と固定歯2間に付着することがない。す
なわち、傾斜面65,73が常に被破砕物を破砕歯の中
央側に移動させるように作用する。このため被破砕物の
降下を良好にし、ジョークラッシャーの破砕能力を良く
することができる。
【0023】以上、本発明の固定歯、可動歯の実施例を
図面に基づいて詳記してきたが、この固定歯、可動歯の
構成はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があってもこの発明
に含まれる。図9は、その第2実施例を示す。2つの切
断用突起61,61のピッチPの半分のピッチの位置
に、破砕用突起62を設けた例である。図10は、更に
2つの切断用突起61,61の中間位置のP/2ピッチ
位置に第2切断用突起61aを設けた例である。第2切
断用突起61aの高さは、切断用突起61の高さより低
い。更に、切断用突起61と第2切断用突起61aとの
中間P/4ピッチ位置には、破砕用突起62が設けられ
ている。この破砕用突起62の高さは、第2の切断用突
起61aの高さより低い。又、実施例では、可動歯3の
縁部形成用突起60の傾斜面65は2段階の角度に分け
て傾斜面65を形成したが、これに限らず任意形状に形
成することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のジョークラッシ
ャーは、前記のように構成したので、チークプレート付
近にある被破砕物を固定歯の縁部形成用突起の傾斜面と
可動歯の縁部形成用突起の傾斜面とで常に歯板の中央方
向に向けて押しやることができ、これにより軟質物が破
砕時に、チークプレートと固定歯間に固着することを防
止して破砕能力を向上させることができるという効果が
ある。また、歯板が摩耗している場合、投入口から薄物
の被破砕物が投入されても、破砕空間を落下してホーク
の上面部に衝突させて素通りを阻止し、この破砕空間で
細かく破砕することかできるという効果がある。
【0025】請求項2記載のジョークラッシャーは、前
記のように構成したので、破砕空間に投入された被破砕
物は、まず、切断用突起により折曲げられて切断され、
次にこの切断された被破砕物が破砕用突起により破砕さ
れ、軟質物の破砕能力を向上させることができるという
効果がある。また、歯板が摩耗している場合、投入口か
ら薄物の被破砕物が投入されても、破砕空間を落下して
ホークの上面部に衝突させて素通りを阻止し、この破砕
空間で細かく破砕することかできるという効果がある。
【0026】請求項3記載のジョークラッシャーは、前
記のように構成したので、破砕空間に投入された被破砕
物は、まず、切断用突起により折曲げられて切断され、
次にこの切断された被破砕物が破砕用突起により破砕さ
れる。又、チークプレート付近にある被破砕物は、固定
歯の縁部形成用突起の傾斜面と可動歯の縁部形成用突起
の傾斜面とで常に歯板の中央方向に向けて押しやられる
ことになるので、被破砕物は、チークプレートと固定歯
間に固着することがない。したがって、軟質物の破砕能
力を一層向上させることができるという効果がある。
た、歯板が摩耗している場合、投入口から薄物の被破砕
物が投入されても、破砕空間を落下してホークの上面部
に衝突させて素通りを阻止し、この破砕空間で細かく破
砕することかできるという効果がある。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョークラッシャーの実施例を示す正
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】被破砕物の素通り防止装置の第2実施例を示す
外観図である。
【図4】図3のIV−IV線の横断面図である。
【図5】被破砕物の素通り防止装置の第3実施例を示す
外観図である。
【図6】歯板の第1実施例の横断面図である。
【図7】図6の可動歯の平面図である。
【図8】図6の固定歯の平面図である。
【図9】可動歯の第2実施例の形状を示す断面図であ
る。
【図10】可動歯の第3実施例の形状を示す断面図であ
る。
【図11】従来の歯板の形状を示す断面図である。
【図12】従来の歯板の形状を示す断面図である。
【図13】従来の歯板の形状を示す断面図である。
【符号の説明】 1 本体 2 固定歯 3 可動歯 4 破砕空間 5 スイングジョー 6 偏心軸(駆動機構) 9 フライホイール(駆動機構) 10 Vプーリ(駆動機構) 60 縁部形成用突起 61 切断用突起 62 破砕用突起 62a 突起(破砕用突起) 62b 突起(破砕用突起) 63 頂部 64 垂直面 70 頂部 71 縁部形成用突起 72 垂直面 74 突起
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−45749(JP,A) 特開 昭62−279849(JP,A) 実公 昭43−15901(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 1/00 - 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョークラッシャー本体を構成する本体
    と;前記本体に固定された固定歯と;前記固定歯と鋭角
    をなし、かつ被破砕物を破砕するための破砕空間を設け
    て揺動可能に設けられた可動歯と;前記可動歯を固定す
    るためのスイングジョーと;前記スイングジョーを揺動
    駆動するための駆動機構と;前記駆動機構を駆動するた
    めのモータと;からなるジョークラッシャーにおいて、 前記固定歯および前記可動歯の破砕面左右両端に縁部形
    成用突起を形成すると共にその頂部を対向させて前記両
    歯を配置し、前記縁部形成用突起の外側面側を可動歯の
    揺動方向と平行な垂直面に形成し、かつ、本体下面にホ
    ーク軸を回転自在に支持し、投入口から投入された被破
    砕物が排出口から素通りするのを遮るように前記ホーク
    軸からホークを突出させ、該ホーク軸に前記ホークを揺
    動させる駆動装置を連結した素通り防止装置を備えたこ
    とを特徴とするジョークラッシャー。
  2. 【請求項2】 ジョークラッシャー本体を構成する本体
    と;前記本体に固定された固定歯と;前記固定歯と鋭角
    をなし、かつ被破砕物を破砕するための破砕空間を設け
    て揺動可能に設けられた可動歯と;前記可動歯を固定す
    るためのスイングジョーと;前記スイングジョーを揺動
    駆動するための駆動機構と;前記駆動機構を駆動するた
    めのモータと;からなるジョークラッシャーにおいて、 前記固定歯又は前記可動歯の一方に、前記固定歯および
    前記可動歯の間に挟んで前記被破砕物を折曲げて切断す
    るための比較的大きな高さを有する切断用突起を所定ピ
    ッチで設けると共に、前記各切断用突起の中間に、前記
    切断用突起の高さより低い高さの破砕用突起を設け、前
    記固定歯又は前記可動歯の他方に突起を一定ピッチで設
    け、かつ、前記切断用突起を、他方の固定歯又は可動歯
    に形成した突起間の谷に対向させて配置し、かつ、本体
    下面にホーク軸を回転自在に支持し、投入口から投入さ
    れた被破砕物が排出口から素通りするのを遮るように前
    記ホーク軸からホークを突出させ、該ホーク軸に前記ホ
    ークを揺動させる駆動装置を連結した素通り防止装置を
    備えたことを特徴とするジョークラッシャー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のジョークラッシャーにお
    いて、 固定歯および可動歯の破砕面左右両端に縁部形成用突起
    を形成すると共にその頂部を対向させて両歯を配置し、
    前記縁部形成用突起の外側面側を可動歯の揺動方向と平
    行な垂直面に形成したことを特徴とするジョークラッシ
    ャー。
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