JP2787317B2 - トロンビン凝固性蛋白質の濃縮物、その製造方法及びその治療的用途 - Google Patents
トロンビン凝固性蛋白質の濃縮物、その製造方法及びその治療的用途Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、トロンビン凝固性蛋白質の濃縮物、全血漿
からこれを得る方法及び治療を目的としたその用途に関
する。
からこれを得る方法及び治療を目的としたその用途に関
する。
この種の濃縮物は、再溶解することにより注射可能な
フィブリノゲン又は生物学的膠質(biological glues)
を製造するのに用いられ得る。
フィブリノゲン又は生物学的膠質(biological glues)
を製造するのに用いられ得る。
周知の如く、フィブリノゲンの注射は、出血を伴うか
伴わない低フィブリノゲン血症又は全身性無フィブリノ
ゲン血症状態の治療を可能とし、さらに重篤な出血を伴
う急性脱線維素症候群の治療をも、病因的治療、ヘパリ
ン治療又は抗フィブリン溶解治療と併合させて、可能と
する。
伴わない低フィブリノゲン血症又は全身性無フィブリノ
ゲン血症状態の治療を可能とし、さらに重篤な出血を伴
う急性脱線維素症候群の治療をも、病因的治療、ヘパリ
ン治療又は抗フィブリン溶解治療と併合させて、可能と
する。
一方、生物学的膠質は、皮膚移植、神経又は動脈縫
合、早期瘢痕形成又は止血性及び/又は静菌性及び/又
は麻酔効果が求められるあらゆる用途等のある種の臨床
的エピソードにおいて十分に役立つことができる。事
実、その様な主要濃縮物の主要成分であるフィブリノゲ
ンは、カルシウムイオンにより活性化されたトロンビン
と接触する場合、酵素的に分解される。フィブリノペプ
チドA及びBを排出した後、フィブリンモノマーが重合
し、自然に可溶性フィブリンを生成する。この種の生成
物におけるファクターXIIIの存在は、フィブリンを不溶
性にすることにより、即ち、尿素等の溶媒に対し抵抗性
とすることにより、共有結合によるフィブリンの安定化
に寄与する。かくして安定化されたフィブリンは、その
凝固能に加えて、線維素溶解及び機械的トラクテイア
(tractia)に対してさらに抵抗性となる。
合、早期瘢痕形成又は止血性及び/又は静菌性及び/又
は麻酔効果が求められるあらゆる用途等のある種の臨床
的エピソードにおいて十分に役立つことができる。事
実、その様な主要濃縮物の主要成分であるフィブリノゲ
ンは、カルシウムイオンにより活性化されたトロンビン
と接触する場合、酵素的に分解される。フィブリノペプ
チドA及びBを排出した後、フィブリンモノマーが重合
し、自然に可溶性フィブリンを生成する。この種の生成
物におけるファクターXIIIの存在は、フィブリンを不溶
性にすることにより、即ち、尿素等の溶媒に対し抵抗性
とすることにより、共有結合によるフィブリンの安定化
に寄与する。かくして安定化されたフィブリンは、その
凝固能に加えて、線維素溶解及び機械的トラクテイア
(tractia)に対してさらに抵抗性となる。
これらの異なる治療的使用のためには、使用条件下に
溶解性がよく且つ安定性である血症由来の生成物を入手
可能とすることが必要である。生物学的膠質に関する限
りでは、石灰性トロンビンと接触して置かれた後、該膠
質が高度な接着性及び高度な弾性を有することが更に必
要である。
溶解性がよく且つ安定性である血症由来の生成物を入手
可能とすることが必要である。生物学的膠質に関する限
りでは、石灰性トロンビンと接触して置かれた後、該膠
質が高度な接着性及び高度な弾性を有することが更に必
要である。
この様な特性を得るという事実は、生成物の性質、及
び血漿からのその精製方法に直接的に関連する。従っ
て、産業的スケールで容易に利用でき、且つ、臨床家に
よる所望の用途のための生成物の生物化学的特性を損な
わないように十分に穏やかな方法を得ることが有用であ
る。
び血漿からのその精製方法に直接的に関連する。従っ
て、産業的スケールで容易に利用でき、且つ、臨床家に
よる所望の用途のための生成物の生物化学的特性を損な
わないように十分に穏やかな方法を得ることが有用であ
る。
フィブリノゲン及びファクターXIIIを含む膠質は、特
にフランス特許第2448900号及び第2448901号において既
に公知である。該膠質は、プラスミノゲン阻害物−活性
物又はプラスミン阻害物(これら物質は、凍結乾燥状態
の膠質に存在する)を含有する緩衝液で処理することに
より、血漿寒冷沈降物から得られる。
にフランス特許第2448900号及び第2448901号において既
に公知である。該膠質は、プラスミノゲン阻害物−活性
物又はプラスミン阻害物(これら物質は、凍結乾燥状態
の膠質に存在する)を含有する緩衝液で処理することに
より、血漿寒冷沈降物から得られる。
上記生成物は、興味深い特性を有する。しかしなが
ら、これらの生成物は、最終的に良好な混合物を得るこ
とができるように、ファクターXIII等の他の血漿蛋白質
の外的添加を必要とする相当複雑なフィブリノゲン製造
法によって得られている。更に、製造の際、ウシアプロ
チニンのような動物由来のプロテアーゼ阻害物質等の阻
害物質を添加せねばならない。
ら、これらの生成物は、最終的に良好な混合物を得るこ
とができるように、ファクターXIII等の他の血漿蛋白質
の外的添加を必要とする相当複雑なフィブリノゲン製造
法によって得られている。更に、製造の際、ウシアプロ
チニンのような動物由来のプロテアーゼ阻害物質等の阻
害物質を添加せねばならない。
その上、公知の蛋白質濃縮物は、特に膠質として用い
られるものは、大気温度では水性溶媒に溶解せず、37℃
においてさえ溶解しにくいかもしれず、生成物の凍結乾
燥バイアル中に磁石棒を加え、溶解性を促進させるため
に用いられる磁気撹拌機を使用する必要がある。
られるものは、大気温度では水性溶媒に溶解せず、37℃
においてさえ溶解しにくいかもしれず、生成物の凍結乾
燥バイアル中に磁石棒を加え、溶解性を促進させるため
に用いられる磁気撹拌機を使用する必要がある。
従って、蛋白質の外的添加を行うことなく、上記の様
な生成物として所望の性質に相当する蛋白質混合物を得
ることができるように、生物学的膠質を製造できる単純
な方法を得ることが極めて有利である。特に、膠質とし
ての使用のために、得られた濃縮物は、満足すべきフィ
ブリノゲン、ファクターXIII、フィブロネクチン濃度を
持つべきである。
な生成物として所望の性質に相当する蛋白質混合物を得
ることができるように、生物学的膠質を製造できる単純
な方法を得ることが極めて有利である。特に、膠質とし
ての使用のために、得られた濃縮物は、満足すべきフィ
ブリノゲン、ファクターXIII、フィブロネクチン濃度を
持つべきである。
また、その様な方法は、ウイルス不活性化ステップを
導入するための修飾にも容易に適応できるものでなけれ
ばならない。得られる生成物は、特別の器具を必要とせ
ず、使用温度(一般に18−20℃)10分以内に溶解しなけ
ればならない。また、該生成物は、使用を容易にし、そ
の臨床的効率を促進し、保証すべく、数時間は安定であ
らねばならない。
導入するための修飾にも容易に適応できるものでなけれ
ばならない。得られる生成物は、特別の器具を必要とせ
ず、使用温度(一般に18−20℃)10分以内に溶解しなけ
ればならない。また、該生成物は、使用を容易にし、そ
の臨床的効率を促進し、保証すべく、数時間は安定であ
らねばならない。
従って、本発明者は、全ての血液分画センターで入手
できる血漿分画を用いる方法によって、用いられる簡単
な分画法を通じ、存在する全蛋白質に対して70%以上の
凝固性フィブリノゲン及び十分量の内在性ファクターXI
IIを含有するトロンビン凝固性蛋白質濃縮物の簡単な製
造方法を完成した。
できる血漿分画を用いる方法によって、用いられる簡単
な分画法を通じ、存在する全蛋白質に対して70%以上の
凝固性フィブリノゲン及び十分量の内在性ファクターXI
IIを含有するトロンビン凝固性蛋白質濃縮物の簡単な製
造方法を完成した。
従って、本発明は、エタノールを用いるヒト又は動物
の血漿の沈澱及び処理によって得られ、全蛋白質に対し
て70重量%以上の凝固性フィブリノゲン及び内在性ファ
クターXIIIを含有するトロンビン凝固性蛋白質濃縮物に
も関する。
の血漿の沈澱及び処理によって得られ、全蛋白質に対し
て70重量%以上の凝固性フィブリノゲン及び内在性ファ
クターXIIIを含有するトロンビン凝固性蛋白質濃縮物に
も関する。
本発明の濃縮物は、公知の物質とは反対に、大気温度
において急速に、即ち、水性媒体中150g/lにも達する蛋
白質濃度で10分以内に溶解する。更に、これを例えば4
−37℃で保つ場合、再構成の後、少なくとも24時間は安
定である。
において急速に、即ち、水性媒体中150g/lにも達する蛋
白質濃度で10分以内に溶解する。更に、これを例えば4
−37℃で保つ場合、再構成の後、少なくとも24時間は安
定である。
本濃縮物は、蛋白質1g当り内在性ファクターXIIIを少
くとも100IU含有するのが有利である。
くとも100IU含有するのが有利である。
更に、該濃縮物は、特に0.03−0.10g/1g蛋白質の均等
量のフィブロネクチンを含有する。
量のフィブロネクチンを含有する。
注射用フィブリノゲンとするために、再溶解による再
構成後の全蛋白質含量が17−29g/l程度となるように、
濃縮物を製剤化し、調整する。生物学的膠質としての用
途のためには、該全蛋白質含量を約100−120g/lとす
る。
構成後の全蛋白質含量が17−29g/l程度となるように、
濃縮物を製剤化し、調整する。生物学的膠質としての用
途のためには、該全蛋白質含量を約100−120g/lとす
る。
本発明の濃縮物は、中性に近いpH及び低温度にて希エ
タノールを用い、寒冷沈降されていない全血漿を沈澱さ
せることにより、得られる。
タノールを用い、寒冷沈降されていない全血漿を沈澱さ
せることにより、得られる。
方法の操作条件は、殆ど変性しない沈澱物が得られる
様に調整され、従って、従来の工業的血漿処理条件下に
沈澱ステップを実施する場合、蛋白質が供される分解を
回避する。従って、払われる注意とは別に、特にエタノ
ール濃度と温度に関する限り、磁石棒を備えた小さい容
器(例えば10)中で血漿を処理することが望ましい。
次いで、血漿を、24時間以上数日間までの一定期間、例
えば8−12%の低濃度エタノールと接触させておく。上
清みをデカントし、これを他の派生物の調製に利用でき
る。
様に調整され、従って、従来の工業的血漿処理条件下に
沈澱ステップを実施する場合、蛋白質が供される分解を
回避する。従って、払われる注意とは別に、特にエタノ
ール濃度と温度に関する限り、磁石棒を備えた小さい容
器(例えば10)中で血漿を処理することが望ましい。
次いで、血漿を、24時間以上数日間までの一定期間、例
えば8−12%の低濃度エタノールと接触させておく。上
清みをデカントし、これを他の派生物の調製に利用でき
る。
遠心分離後、得られた沈澱物を、例えば0−6℃の低
温度にて、6−12%、好ましくは10%のアルコールで洗
浄し、全体を遠心分離にかける。
温度にて、6−12%、好ましくは10%のアルコールで洗
浄し、全体を遠心分離にかける。
次いで、トリス/クエン酸緩衝液に沈澱物を再溶解
し、出来れば濃縮し、濾過し、好ましくは、次の処理に
供する前に、凍結乾燥する。所望であれば、そのまま、
即ち、非凍結乾燥状態で処理してもよい。
し、出来れば濃縮し、濾過し、好ましくは、次の処理に
供する前に、凍結乾燥する。所望であれば、そのまま、
即ち、非凍結乾燥状態で処理してもよい。
本発明の蛋白質濃縮物を得るための次の処理は、2種
の明確に異なる方法により行うことができる。
の明確に異なる方法により行うことができる。
第1の方法において、凍結乾燥物又はそれに相当する
新鮮なペーストを、好ましくはリジンを含有する水又は
トリス/クエン酸緩衝液に再溶解し、得られた溶液を温
希エタノールで処理する。
新鮮なペーストを、好ましくはリジンを含有する水又は
トリス/クエン酸緩衝液に再溶解し、得られた溶液を温
希エタノールで処理する。
この方法に従って、フィブリノゲン凍結乾燥物又はそ
れに相当する新鮮なペーストを50g/l程度の蛋白質含量
で再溶解し、30−40℃、好ましくは35℃にて、約1.5時
間、8−12%エタノールで処理する。好ましくはリジン
の存在下に実施されるこのステップは、凍結乾燥された
生物学的膠質の良好な溶解に寄与し、一方、AIDSウイル
ス等の存在しうる病原菌の不活性化について安全性を増
大させる。
れに相当する新鮮なペーストを50g/l程度の蛋白質含量
で再溶解し、30−40℃、好ましくは35℃にて、約1.5時
間、8−12%エタノールで処理する。好ましくはリジン
の存在下に実施されるこのステップは、凍結乾燥された
生物学的膠質の良好な溶解に寄与し、一方、AIDSウイル
ス等の存在しうる病原菌の不活性化について安全性を増
大させる。
用いられるリジンの量により、利用可能な製品中のリ
ジン濃度を0.1−0.2g/1g蛋白質とすることができる。
ジン濃度を0.1−0.2g/1g蛋白質とすることができる。
緩衝液を使用する限外濾過又は透析濾過によりエタノ
ールを除去する。該緩衝液は、好ましくは利用可能な製
品中の所望量に相当する量のリジンを含有するが、凝固
現象におけるクエン酸の明らかに有害な作用を考慮する
と、最終生成物におけるクエン酸の濃度が出来るだけ小
さくなるように、クエン酸を含有しないほうが有利であ
る。
ールを除去する。該緩衝液は、好ましくは利用可能な製
品中の所望量に相当する量のリジンを含有するが、凝固
現象におけるクエン酸の明らかに有害な作用を考慮する
と、最終生成物におけるクエン酸の濃度が出来るだけ小
さくなるように、クエン酸を含有しないほうが有利であ
る。
得られた生成物を無菌濾過し、使用バイアルに充填
し、凍結乾燥する。
し、凍結乾燥する。
第2の方法によれば、凍結乾燥物又はそれに相当する
新鮮なペーストを、再溶解後、ウイルス不活性化ステッ
プ、例えば、溶媒及び洗浄剤による処理に供する。次
に、この処理による残渣を好ましくは希エタノールを用
いた寒冷沈降によって除去する。
新鮮なペーストを、再溶解後、ウイルス不活性化ステッ
プ、例えば、溶媒及び洗浄剤による処理に供する。次
に、この処理による残渣を好ましくは希エタノールを用
いた寒冷沈降によって除去する。
この方法において、フィブリノゲン凍結乾燥物又はそ
れに相当する新鮮なペーストを約20g/lの蛋白質濃度で
再溶解する。次いで、本発明に従って、ウイルス不活性
化処理、例えば、溶媒及び洗浄剤による処理に供する。
れに相当する新鮮なペーストを約20g/lの蛋白質濃度で
再溶解する。次いで、本発明に従って、ウイルス不活性
化処理、例えば、溶媒及び洗浄剤による処理に供する。
このステップは、好ましくは、24℃以上で6時間以上
実施され、AIDSウイルス、肝炎ウイルス等の存在しうる
病原ウイルスの不活性化について安全性を増加させる。
これは、利用可能な製品中のリジン濃度0.1−0.2g/1g蛋
白質に相当する濃度のリジンの存在下に実施されること
が好ましい。
実施され、AIDSウイルス、肝炎ウイルス等の存在しうる
病原ウイルスの不活性化について安全性を増加させる。
これは、利用可能な製品中のリジン濃度0.1−0.2g/1g蛋
白質に相当する濃度のリジンの存在下に実施されること
が好ましい。
蛋白質濃縮物の純度の増加を伴うウイルス不活性化剤
の除去は、8−12%エタノールを用いる低温度での蛋白
質の再沈澱により、実施される。遠心分離の後、ウイル
ス不活性化剤及びアルブミン等の混在蛋白質を上清み中
に除去する。所望であれば、沈澱物をエタノール溶液で
再沈澱させることにより、ウイルス不活性化剤をより良
好に除去できる。
の除去は、8−12%エタノールを用いる低温度での蛋白
質の再沈澱により、実施される。遠心分離の後、ウイル
ス不活性化剤及びアルブミン等の混在蛋白質を上清み中
に除去する。所望であれば、沈澱物をエタノール溶液で
再沈澱させることにより、ウイルス不活性化剤をより良
好に除去できる。
滅菌、濾過及び分散(distribution)の前に、沈澱物
をトリス/クエン酸/リジン緩衝液に再び溶解し、限外
濾過し、透析濾過する。限外濾過の目的は、クエン酸及
びエタノールの除去並びに蛋白質1g当り0.1−0.2gの一
定量のリジン含量を維持することにある。
をトリス/クエン酸/リジン緩衝液に再び溶解し、限外
濾過し、透析濾過する。限外濾過の目的は、クエン酸及
びエタノールの除去並びに蛋白質1g当り0.1−0.2gの一
定量のリジン含量を維持することにある。
本発明の濃縮物を生物学的膠質として用いる場合、製
品の使用前の膠質の再構成は、10000IU/mlのアプロチニ
ン水溶液によって実施され、得られた溶液を500IU/mlの
石灰性トロンビンと混合する。
品の使用前の膠質の再構成は、10000IU/mlのアプロチニ
ン水溶液によって実施され、得られた溶液を500IU/mlの
石灰性トロンビンと混合する。
製品は、ダブルニードルシステム(double needle sy
stem)により調剤された液体の形状(一方では再構成さ
れた生物学的膠質、他方では石灰性トロンビン)又は乾
いた形状(粉末)又はスプレーの形で用いる。
stem)により調剤された液体の形状(一方では再構成さ
れた生物学的膠質、他方では石灰性トロンビン)又は乾
いた形状(粉末)又はスプレーの形で用いる。
下記に実施例を挙げ、本発明を説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
これに限定されるものではない。
実施例 1 A.蛋白質濃縮物の生成 用いられる血漿は、採血の6時間以内に、血液を遠心
分離して得られ、−35℃で凍結させる。濃縮物を製造す
るために、37℃で解凍する。次いで、pH7.2、蛋白質含
量52g/l、4℃の10%エタノールを用いて、沈澱させ
る。混合物を30分間撹拌し、次いで、4℃で最小限24時
間放置して、沈降させる。
分離して得られ、−35℃で凍結させる。濃縮物を製造す
るために、37℃で解凍する。次いで、pH7.2、蛋白質含
量52g/l、4℃の10%エタノールを用いて、沈澱させ
る。混合物を30分間撹拌し、次いで、4℃で最小限24時
間放置して、沈降させる。
エタノール上清液を遠心分離により除去し、特にフィ
ブリノゲン及びファクターXIIIに富んだ沈澱物を回収す
る。予め4℃に冷却した10%エタノール溶液を用いて、
該沈澱物を完全し洗浄し、再度遠心分離にかける。
ブリノゲン及びファクターXIIIに富んだ沈澱物を回収す
る。予め4℃に冷却した10%エタノール溶液を用いて、
該沈澱物を完全し洗浄し、再度遠心分離にかける。
次いで、沈澱物をトリス/クエン酸緩衝液に再溶解
し、蛋白質濃度15−20g/lに濃縮し、濾過し、所望であ
れば、凍結乾燥する。
し、蛋白質濃度15−20g/lに濃縮し、濾過し、所望であ
れば、凍結乾燥する。
3g/lのリジン溶液(最終製品中の蛋白質1g当りのリジ
ン濃度0.1−0.2gに相当する)を用いて、得られた生成
物を50g/lの蛋白質濃度で懸濁状態に戻す。次いで、35
℃にて1.5時間10%エタノールによる第二次処理にかけ
る。
ン濃度0.1−0.2gに相当する)を用いて、得られた生成
物を50g/lの蛋白質濃度で懸濁状態に戻す。次いで、35
℃にて1.5時間10%エタノールによる第二次処理にかけ
る。
クエン酸及びエタノールを除去し、蛋白質含量を例え
ば35g/lの適当な値にするために透析濾過した後、濃縮
物を濾過し、無菌下に調整し、例えば、0.5、1、2、
又は5ml溶液としての以後の使用のための最終バイアル
中で凍結乾燥させる。
ば35g/lの適当な値にするために透析濾過した後、濃縮
物を濾過し、無菌下に調整し、例えば、0.5、1、2、
又は5ml溶液としての以後の使用のための最終バイアル
中で凍結乾燥させる。
B.蛋白質濃縮物の生化学的分析 生成物の蛋白質組成は、下記のとおりである(蛋白質
1当りで表す): フィブリノゲン 0.70−0.75g 内在性ファクターXIII 100−250IU フィブロネクチン 0.05−0.10g 実施例 2 A.蛋白質濃縮物の生成 用いられる血漿は、採血の6時間以内に、血液を遠心
分離して得られ、−35℃で凍結させる。濃縮物を製造す
るために、37℃で解凍する。次いで、pH7.2、蛋白質含
量52g/l、4℃の10%エタノールを用いて、沈澱させ
る。混合物を30分間撹拌し、次いで、4℃で最小限24時
間放置して、沈降させる。
1当りで表す): フィブリノゲン 0.70−0.75g 内在性ファクターXIII 100−250IU フィブロネクチン 0.05−0.10g 実施例 2 A.蛋白質濃縮物の生成 用いられる血漿は、採血の6時間以内に、血液を遠心
分離して得られ、−35℃で凍結させる。濃縮物を製造す
るために、37℃で解凍する。次いで、pH7.2、蛋白質含
量52g/l、4℃の10%エタノールを用いて、沈澱させ
る。混合物を30分間撹拌し、次いで、4℃で最小限24時
間放置して、沈降させる。
エタノール上清液を遠心分離により除去し、特にフィ
ブリノゲン及びファクターXIIIに富んだ沈澱物を回収す
る。予め4℃に冷却した10%エタノール溶液を用いて、
該沈澱物を完全に洗浄し、再度遠心分離にかける。
ブリノゲン及びファクターXIIIに富んだ沈澱物を回収す
る。予め4℃に冷却した10%エタノール溶液を用いて、
該沈澱物を完全に洗浄し、再度遠心分離にかける。
次いで、沈澱物をトリス/クエン酸緩衝液に再溶解
し、蛋白質濃度15−20g/lに濃縮し、濾過し、所望であ
れば、凍結乾燥する。
し、蛋白質濃度15−20g/lに濃縮し、濾過し、所望であ
れば、凍結乾燥する。
リジン溶液(最終生成物中の蛋白質1g当りのリジン濃
度0.1−0.2gに相当する)を用いて、得られた生成物を
約20g/lの蛋白質濃度の懸濁状態に戻す。次いで、24℃
以上で6時間以上、0.3%TNBP及び1%Tween80を用いる
溶媒及び洗浄剤による処理に供する。
度0.1−0.2gに相当する)を用いて、得られた生成物を
約20g/lの蛋白質濃度の懸濁状態に戻す。次いで、24℃
以上で6時間以上、0.3%TNBP及び1%Tween80を用いる
溶媒及び洗浄剤による処理に供する。
次いで、得られる溶液を4℃で10%エタノールによる
アルコール沈澱に供し、約10時間デカントさせる。
アルコール沈澱に供し、約10時間デカントさせる。
遠心分離し、上清み(ウイルス不活性化剤を含有する
こともある)を除去した後、沈澱物を回収し、蛋白質1g
当りのリジン0.1−0.2gに相当するリジンを含有するト
リス/クエン酸緩衝液に溶解する。
こともある)を除去した後、沈澱物を回収し、蛋白質1g
当りのリジン0.1−0.2gに相当するリジンを含有するト
リス/クエン酸緩衝液に溶解する。
イオン強度を調節し、クエン酸及びエタノールを除去
し(しかし、リジンは保持する)、蛋白質含量を例えば
35g/lの適当な値にするための透析濾過した後、濃縮物
を濾過し、無菌下に調整し、0.5、1、2、又は5ml溶液
としての以後の使用のための最終バイアル中で凍結乾燥
させる。
し(しかし、リジンは保持する)、蛋白質含量を例えば
35g/lの適当な値にするための透析濾過した後、濃縮物
を濾過し、無菌下に調整し、0.5、1、2、又は5ml溶液
としての以後の使用のための最終バイアル中で凍結乾燥
させる。
B.蛋白質濃縮物の生化学的分析 生成物の蛋白質組成は、下記のとおりである(蛋白質
1g当りで表す): フィブリノゲン 0.90−0.95g 内在性ファクターXIII 150−300IU フィブロネクチン 0.03−0.06g 添付の図面は、本発明の上記の濃縮物(カーブ1a)及
び生物学的膠質として利用されている市販濃縮物(カー
ブ1b−1d)から各々得られた電気泳動法による分析結果
を示す。
1g当りで表す): フィブリノゲン 0.90−0.95g 内在性ファクターXIII 150−300IU フィブロネクチン 0.03−0.06g 添付の図面は、本発明の上記の濃縮物(カーブ1a)及
び生物学的膠質として利用されている市販濃縮物(カー
ブ1b−1d)から各々得られた電気泳動法による分析結果
を示す。
本発明の生成物のゾーンγ(フィブリノゲン)の成分
の著しく高い純度が、これらのカーブから明らかであ
る。
の著しく高い純度が、これらのカーブから明らかであ
る。
上記のごとく、本発明の濃縮物は、優れた溶解性及び
安定性を持つ。
安定性を持つ。
事実、その溶解時間は、特別な機器を必要とせず、単
純な手動の回転運動により、37℃ばかりか20℃において
も、10分以下、5分でさえある。
純な手動の回転運動により、37℃ばかりか20℃において
も、10分以下、5分でさえある。
更に、4℃、20℃又は37℃に24時間保たれた再構成生
成物においても、脱安定化(destabilization)はみら
れない。
成物においても、脱安定化(destabilization)はみら
れない。
本発明の生物学的膠質に関する限り、そのまま使用し
ても、優れた特性を有するものと考えることができる。
事実、その接着能力は、動物に皮膚切片を接着させる試
験において、100g/cm2以上であり、その値は寒冷沈降法
により製造された他の膠質で得られたものよりも大き
い。この接着能力は、生物学的膠質を再構成し、4℃又
は20℃で24時間保存した後、該値の90%で維持される。
その上、蛋白質濃縮物と石灰性トロンビンとを混合する
間、滲出をみない。実施された臨床試験は、この生物学
的膠質の使用上の制約、即ち、迅速な溶解の必要性、手
術室温度での安定性、使用の遅延可能性に対する大きな
適応性を明らかにした。
ても、優れた特性を有するものと考えることができる。
事実、その接着能力は、動物に皮膚切片を接着させる試
験において、100g/cm2以上であり、その値は寒冷沈降法
により製造された他の膠質で得られたものよりも大き
い。この接着能力は、生物学的膠質を再構成し、4℃又
は20℃で24時間保存した後、該値の90%で維持される。
その上、蛋白質濃縮物と石灰性トロンビンとを混合する
間、滲出をみない。実施された臨床試験は、この生物学
的膠質の使用上の制約、即ち、迅速な溶解の必要性、手
術室温度での安定性、使用の遅延可能性に対する大きな
適応性を明らかにした。
本発明の膠質の用途は、その特性から以下のとおりで
ある:その接着及び止血能力により、外科的手術におい
て、その手術時間の延長を可能とする貴重なアジュヴァ
ントとして用いられる。更に、その静菌能力は、傷又は
縫合部の瘢痕形成を増強し、促進する。
ある:その接着及び止血能力により、外科的手術におい
て、その手術時間の延長を可能とする貴重なアジュヴァ
ントとして用いられる。更に、その静菌能力は、傷又は
縫合部の瘢痕形成を増強し、促進する。
従って、その用途は、種々の外科領域に応用される: −形成外科術及び顕微外科術:火傷の皮膚移植、切片の
膠着、しわ延ばし術、眼瞼形成術。
膠着、しわ延ばし術、眼瞼形成術。
−神経外科術:形成外科術、硬膜縫合、腫瘍切除止血
(tumaral exeresis hemostasis)、静脈洞止血。
(tumaral exeresis hemostasis)、静脈洞止血。
−心臓血管外科術:人工血管の縫合の封鎖、大動脈切
開、静脈瘤。
開、静脈瘤。
−一般及び腹腔外科術:内臓裂の膠着(碑臓、腎臓、肝
臓等)又は肝臓バイオプシー、消火器の吻合、フィステ
ル、手術腔の止血。
臓等)又は肝臓バイオプシー、消火器の吻合、フィステ
ル、手術腔の止血。
−骨格外科術:皮質接着、腱の縫合、骨髄炎シート(se
at)の接着。
at)の接着。
−口腔外科術:出血危険性の高い(血友病)患者におけ
る抜歯シートの止血。
る抜歯シートの止血。
−耳鼻咽喉外科術:鼓膜の傷の修復、扁桃摘出。
本発明の膠質は、ヒト又は動物の血漿から製造するこ
とができ、ヒト又は動物の治療に有利に用いることがで
きる。
とができ、ヒト又は動物の治療に有利に用いることがで
きる。
本発明の注射用フィブリノゲンに関する限り、優れた
使用特性を有し、そのバランスされた組成は、低フィブ
リノゲン血症又は無フィブリノゲン血症状態の治療及び
急性脱線維素症候群の治療に有用な貴重な治療剤とな
る。
使用特性を有し、そのバランスされた組成は、低フィブ
リノゲン血症又は無フィブリノゲン血症状態の治療及び
急性脱線維素症候群の治療に有用な貴重な治療剤とな
る。
全身的欠乏症について、通常の投与量は、フィブリノ
ゲンの半減期はが3−4日であり、十分な止血に要求さ
れる血漿中濃度が約1g/lであることを考慮する場合、患
者の体重に応じて1−4gである。
ゲンの半減期はが3−4日であり、十分な止血に要求さ
れる血漿中濃度が約1g/lであることを考慮する場合、患
者の体重に応じて1−4gである。
急性脱線維素症状において、状況に応じて、投与量は
2−10gの範囲で変化する。
2−10gの範囲で変化する。
本発明の治療用生成物は、ヒトまたは動物の血漿から
生成され、従って、ヒト用ばかりか動物用医薬品への適
応についても利益がある。
生成され、従って、ヒト用ばかりか動物用医薬品への適
応についても利益がある。
第1図は、本発明の濃縮物(カーブ1a)及び生物学的膠
質として利用されている市販濃縮物(カーブ1b−1d)か
ら各々得られた電気泳動法による分析結果を示す。
質として利用されている市販濃縮物(カーブ1b−1d)か
ら各々得られた電気泳動法による分析結果を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−110557(JP,A) 特開 昭58−36545(JP,A) 特開 昭58−135817(JP,A) 特開 昭60−51116(JP,A) 特開 昭55−110556(JP,A) 特開 昭60−215628(JP,A) 特開 昭61−87628(JP,A) 特開 昭63−24951(JP,A) 特開 昭60−204725(JP,A) 特開 昭57−153645(JP,A) 特開 昭58−26821(JP,A) 特開 昭59−44320(JP,A) 特開 昭50−154413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 38/36 - 38/40 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (8)
- 【請求項1】必須成分としてフィブリノゲン及びファク
ターXIIIを含む血漿由来のトロンビン凝固性蛋白質濃縮
物の調製方法であって、下記の工程を含むことを特徴と
する方法: a)寒冷沈降されていない全血漿を10%含水エタノール
溶液を用い、4℃、pH7.2で、12〜24時間沈殿させる工
程; b)上清を除去し、沈殿物を4℃の10%エタノールで洗
浄する工程; c)沈殿物を、最終生成物中の含量が蛋白質1g当たり0.
1〜0.2gに相当する濃度のリジンの存在下に再溶解する
工程; d)溶媒及び洗浄剤を用いてウイルス不活性化処理する
工程; e)10%エタノールを用いる第2沈殿工程; f)上清を除去し、工程c)と同様に沈殿物をリジンの
存在下に再溶解し、透析濾過し、ボルトに導入し、凍結
乾燥する工程。 - 【請求項2】工程e)が、30〜40℃の温度で約90分間行
われることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】工程e)が、4℃の温度で約12時間行われ
ることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項4】請求項1または2の方法に従い得られた蛋
白質濃縮物であって、蛋白質1g当たり、0.70〜0.75gの
フィブリノーゲン、100〜250IUのファクターXIIIおよび
0.05〜0.10gのフィブロネクチンを含むことを特徴とす
る蛋白質濃縮物。 - 【請求項5】請求項1または3の方法に従い得られた蛋
白質濃縮物であって、蛋白質1g当たり、0.90〜0.95gの
フィブリノーゲン、100〜250IUのファクターXIIIおよび
0.05〜0.10gのフィブロネクチンを含むことを特徴とす
る蛋白質濃縮物。 - 【請求項6】請求項4または5に記載の蛋白質濃縮物で
あって、蛋白質含量が150g/1のオーダー以下で、室温で
水性溶媒に迅速に溶解することを特徴とする蛋白質濃縮
物。 - 【請求項7】請求項4または6に記載の蛋白質濃縮物で
あって、蛋白質含量が100と120g/lの間に調整され、石
灰性トロンビン500IU/mlを添加することにより、生物学
的膠質として使用可能であることを特徴とする蛋白質濃
縮物。 - 【請求項8】請求項5または6に記載の蛋白質濃縮物で
あって、蛋白質含量が17と20g/lの間に調整されて、治
療用途の注射可能なフィブリノーゲンとして使用可能で
あることを特徴とする蛋白質濃縮物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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FR8710798 | 1987-07-30 | ||
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---|---|
JPH02114A JPH02114A (ja) | 1990-01-05 |
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ID=9353711
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GR (1) | GR3004047T3 (ja) |
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FR2639958B1 (fr) * | 1988-12-06 | 1992-08-21 | Lille Transfusion Sanguine | Support biologique pour cultures cellulaires constitue de proteines plasmatiques coagulees par la thrombine, son utilisation pour la culture des keratinocytes, leur recuperation et leur transport a des fins d'utilisation therapeutique |
US6054122A (en) | 1990-11-27 | 2000-04-25 | The American National Red Cross | Supplemented and unsupplemented tissue sealants, methods of their production and use |
US6197325B1 (en) | 1990-11-27 | 2001-03-06 | The American National Red Cross | Supplemented and unsupplemented tissue sealants, methods of their production and use |
US6117425A (en) | 1990-11-27 | 2000-09-12 | The American National Red Cross | Supplemented and unsupplemented tissue sealants, method of their production and use |
US7229959B1 (en) | 1990-11-27 | 2007-06-12 | The American National Red Cross | Supplemented fibrin matrix delivery systems |
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FR2696095B1 (fr) * | 1992-09-30 | 1994-11-25 | Inoteb | Colle biologique à base de protéines coagulables par la thrombine, enrichie en facteurs plaquettaires, sa préparation et son application. |
US5290918A (en) * | 1993-02-23 | 1994-03-01 | Haemacure Biotech Inc. | Process for the obtention of a biological adhesive made of concentrated coagulation factors by acidic precipitation |
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WO1998055140A1 (en) * | 1997-06-05 | 1998-12-10 | Omrix Biopharmaceuticals S.A. | Fibrinogen concentrate from human plasma |
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US20060019234A1 (en) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | Shanbrom Technologies, Llc | Modern blood banking employing improved cell preservation composition |
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FR2894831B1 (fr) | 2005-12-16 | 2008-02-15 | Lab Francais Du Fractionnement | Colle biologique exempte de thrombine et son utilisation comme medicament. |
FR2952641B1 (fr) | 2009-11-18 | 2012-01-13 | Lfb Biomedicaments | Procede de traitement du plasma sanguin comprenant une etape de lavage par dispersion |
FR3032621A1 (fr) | 2015-02-13 | 2016-08-19 | Lab Francais Du Fractionnement | Colle biologique et son utilisation comme medicament |
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AT359653B (de) * | 1979-02-15 | 1980-11-25 | Immuno Ag | Verfahren zur herstellung eines gewebekleb- stoffes |
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