JP2786677B2

JP2786677B2 - 小型電子機器

Info

Publication number: JP2786677B2
Application number: JP1162224A
Authority: JP
Inventors: 高一小林
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-06-23
Filing date: 1989-06-23
Publication date: 1998-08-13
Anticipated expiration: 2013-08-13
Also published as: US5328379A; JPH0327412A; EP0404165A3; KR920001292A; US5433620A; EP0404165B1; US5090913A; DE69028047D1; KR930005795B1; EP0404165A2; DE69028047T2

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えばラップトップ形のポータブルコンピ
ュータやワードプロセッサのような小型電子機器に係
り、特にその本体ケースと表示部との間に亘るケーブル
の配線構造に関する。

（従来の技術）この種の小型電子機器において、従来、本体ケースを
四角形箱状に形成し、この本体ケースの前部にキーボー
ドを設けるとともに、このキーボードの後方に、液晶表
示装置を有する表示部を設けたものが知られている。こ
の小型電子機器の表示部は、液晶表示装置の表示画面を
見易い角度に調整し得るように、本体ケースに対する起
立角度を自由に変えられるようになっている。

このため、従来においては、本体ケースに取り付け凹
部を、また表示部側には、取り付け凹部に入り込む中空
状の脚部を設けるとともに、この脚部の側面に軸部を突
設し、この軸部を上記取り付け凹部の側面に開口する軸
受孔に嵌合させることにより、表示部を本体ケースに回
動可能に連結する構成が採用されている。

また、この小型電子機器では、本体ケースと表示部と
の間に亘って各種のケーブルが一束に纏めて配線されて
いる。このケーブルは、上記脚部や取り付け凹部を通じ
て本体ケースの内部から表示部の内部に導かれている。
すなわち、具体的には、上記軸部を中空円筒状に形成し
て、その一端を脚部内に開口させるとともに、他端を軸
受孔を介して本体ケース内に開口させ、この軸部および
脚部の内部空間を利用して上記ケーブルを挿通すること
が行われている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、細菌の小型電子機器にあっては、携帯性を
より高めるため、機器全体の薄型化が押し進められてお
り、それに伴ない本体ケースや表示部の厚みが益々薄く
なる傾向にある。

すると、本体ケースと表示部との連結部分のスペース
も当然狭くなってくるので、軸部や軸受孔も小型化せざ
るを得なくなり、その分、軸部や軸受孔の内部空間が狭
くなる。このため、軸部や軸受孔にケーブルを挿通する
際に、その作業に多大な手間を要することになり、機器
の組み立て性が損なわれる不具合がある。

特にケーブルの先端には、本体ケースに収容されたプ
リント配線基板や上記液晶表示装置に接続するコネクタ
が取り付けられているので、上記のように軸部や軸受孔
が小型化されてしまうと、コネクタを通すことができな
くなる。そのため、ケーブルに予めコネクタを取り付け
ておくことができなくなり、これらコネクタは、ケーブ
ルを軸部や軸受孔を通した後に、このケーブルに取り付
けざるを得なくなる。

ところが、コネクタを後付けする際には、その周囲に
表示部や本体ケースが位置するので、コネクタの取り付
け作業が大変面倒なものとなり、機器の組み立て性がよ
り悪化することになる。

本発明はこのような事情にもとづいてなされたもの
で、その目的は、ケーブルの配線作業を容易に行え、本
体ケースや表示部の組み立て作業性を良好に維持できる
小型電子機器を得ることにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、請求項１に記載された小型
電子機器は、キーボードを有する上面と、この上面が後部から上方に突出された取り付け部と、
この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連なる
側部と、これら底部と側部とに連続して開口された開口
部とを有する取り付け凹部と、を備えている本体ケース
と；側面に第１のケーブル挿通孔が開口された脚部を有
し、この脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可
能に取り付けることにより、上記キーボードを露出させ
る開き位置と、上記キーボードを覆う閉じ位置とに亘っ
て回動可能に上記本体ケースに支持された表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記開口部における
上記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上記取り
付け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿通孔に
連なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカバー
と；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置
され、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘
って配線されるとともに、両端にコネクタを有するケー
ブルと；を具備したことを特徴としている。

上記目的を達成するため、請求項６に記載された小型
電子機器は、キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方
に突出された取り付け部と、を有する本体ケースと；この本体ケースの取り付け部に形成され、底部開口
と、この底部開口に連なる側部開口と、を有する取り付
け凹部と；側面に第１のケーブル挿通孔が開口された脚部を有
し、この脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可
能に取り付けることにより、上記キーボードの後方にお
いて起立する開き位置と、上記キーボードを上方から覆
う閉じ位置とに亘って回動可能に上記本体ケースに支持
された表示部と；上記側部開口の一部を覆うことにより、上記取り付け
凹部と協同して上記第１のケーブル挿通孔に連なる第２
のケーブル挿通孔を形成する側壁と、この側壁に連続し
て上記底部開口を覆う底壁と、を有するカバーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置
され、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘
って配線されるとともに、両端にコネクタを有するケー
ブルと；を具備したことを特徴としている。

また、上記目的を達成するため、請求項10に記載され
た小型電子機器は、キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方の突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連な
る側部と、これら底部と側部とに連続して開口された開
口部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上面の下方にプリント配線基板が配置された本体ケ
ースと；側面に第１のケーブル挿通孔が開口された脚部を有
し、この脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可
能に取り付けることにより、上記キーボードを露出させ
る開き位置と、上記キーボードを覆う閉じ位置とに亘っ
て回動可能に上記本体ケースに支持されるとともに、液
晶表示装置を収容してなる表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記開口部における
上記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上記脚部
の先端部の周面に沿うように湾曲された底壁を有し、上
記取り付け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿
通孔に連なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカ
バーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置
され、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘
って配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記
液晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴としている。

請求項13に記載された小型電子機器は、キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連な
る側部と、これら底部と側部とに接続して開口された第
１の開口部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上
面の下方にプリント配線基板が配置された本体ケース
と；液晶表示装置が配置される第１の部分と、この第１の
部分に一体に形成され、第１の切り欠きを有する第２の
部分と、を備えているベースと、このベースの第１の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、上記液晶表示装置の表示面を露出させる第２の開口
部を有する前面カバーと、上記ベースの第２の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、この第２の部分と協同して脚部を形成するととも
に、上記第１の切り欠きと協同して上記脚部の側面に第
１のケーブル挿通孔を形成するための第２の切り欠きを
有する第３の部分と、を備えている表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記第１の開口部に
おける上記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上
記取り付け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿
通孔に連なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカ
バーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置
され、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘
って配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記
液晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴とする。

さらに、上記目的を達成するため、請求項19に記載さ
れた小型電子機器は、キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連な
る側部と、これら底部と側部とに連続して開口された第
１の開口部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上
面の下方にプリント配線基板を収容してなる本体ケース
と；液晶表示装置が配置される第１の部分と、この第１の
部分に一体に形成され、第１の切り欠きを有する第２の
部分と、を備えているベースと、このベースの第１の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、上記液晶表示装置の表示面を露出させる第２の開口
部を有する前面カバーと、上記ケース本体の第２の部分に取り外し可能に取り付
けられ、この第２の部分と協同して脚部を形成するとと
もに、上記第１の切り欠きと協同して上記脚部の側面に
第１のケーブル挿通孔を形成するための第２の切り欠き
を有する第３の部分と、を備えている表示部と；上記第１の開口部における上記脚部との対向部を部分
的に覆うとともに、上記脚部の先端部の周面に沿うよう
に湾曲された底壁を有し、上記取り付け凹部の側部と協
同して上記第１のケーブル挿通孔に連なる第２のケーブ
ル挿通孔を形成するためのカバーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置
され、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘
って配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記
液晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴としている。

（作用）請求項１および10に記載された構成において、本体ケ
ースと表示部との間に亘ってケーブルを配線するに当た
っては、まず、本体ケースの取り付け凹部からカバーを
取り外しておく。すると、取り付け凹部の底部から側部
の広い範囲に亘って開口部が開口されるので、この開口
部にケーブルを挿通する。

次に、取り付け凹部にカバーを取り付け、この取り付
け凹部の側部に第２のケーブル挿通孔を形成する。この
時、開口部に通されたケーブルは、上記カバーを介して
第２のケーブル挿通孔に導かれる。第２のケーブル挿通
孔は、脚部を取り付け凹部に取り付けた時に、この脚部
の第１のケーブル挿通孔に連なるので、ケーブルは、上
記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して本体ケー
スの内部と表示部の内部との間に亘って配線される。

したがって、本体ケースの第２のケーブル挿通孔は、
ケーブルを挿通する段階では、取り付け凹部の底部から
側部の広い範囲に亘って連続して開口されているので、
ここにケーブルを通す作業を容易に行うことができ、機
器の組み立て作業性が向上する。

請求項６に記載された構成において、本体ケースと表
示部との間に亘ってケーブルを配線するには、まず、カ
バーを本体ケースから取り外しておく。この状態では、
取り付け凹部の底部開口と側部開口とが連続して開口さ
れているので、これら底部開口および側部開口にケーブ
ルを挿通する。

次に、上記カバーで取り付け凹部の側部開口を覆い、
この取り付け凹部に第２のケーブル挿通孔を形成する。
この時、上記底部開口および側部開口に連されたケーブ
ルは、カバーの側壁によって第２のケーブル挿通孔に導
かれる。第２のケーブル挿通孔は、脚部を取り付け凹部
に取り付けた時に、この脚部の第１のケーブル挿通孔に
連なるので、ケーブルは、上記第１および第２のケーブ
ル挿通孔を貫通して本体ケースの内部と表示部の内部と
の間に亘って配線される。

したがって、本体ケース側の第２のケーブル挿通孔
は、ケーブルを挿通する段階では、取り付け凹部の広い
範囲に亘って開口されているので、ここにケーブルを通
す作業を容易に行うことができ、機器の組み立て作業性
が向上する。また、第２のケーブル挿通孔が形成される
と、カバーの底壁によって取り付け凹部の底部開口が覆
われるために、この取り付け凹部に孔が開いたままとな
ることはない。そのため、本体ケースの外観を良好に維
持できるとともに、本体ケースの内部への埃等の侵入を
防止できる。

請求項13および19に記載された構成において、本体ケ
ースと表示部との間に亘ってケーブルを配線するには、
まず、カバーを本体ケースから取り外しておく。この状
態では、取り付け凹部の底部から側部にかけての広い範
囲に亘って第１の開口部が開口されているので、この第
１の開口部にケーブルを挿通する。

次に、本体ケースにカバーを取り付け、取り付け凹部
に第２のケーブル挿通孔を形成する。この時、上記第１
の開口部に通されたケーブルは、上記カバーによって第
２のケーブル挿通孔に導かれ、この第２のケーブル挿通
孔に挿通された状態に移行する。

次に、ベースの第２の部分を上記取り付け凹部に導
き、この第２の部分の第１の切り欠きを上記第２のケー
ブル挿通孔と向かい併せるとともに、第１の切り欠きに
第２のケーブル挿通孔から引き出されたケーブルを導
く。

最後に、第２の部分に第３の部分を取り付け、脚部を
構成するとともに、第３の部分の第２の切り欠きを上記
第１の切り欠きと合致させ、これら第１および第２の切
り欠きの間にケーブルを導く。このことにより、脚部の
側面に上記第２のケーブル挿通孔に連なる第１のケーブ
ル挿通孔が形成されるとともに、この第１のケーブル挿
通孔にケーブルが挿通される。その結果、ケーブルは、
上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して本体ケ
ースの内部と表示部の内部との間に亘って配線される。

したがって、上記構成によれば、本体ケース側の第２
のケーブル挿通孔は、ケーブルを挿通する段階では、取
り付け凹部の広い範囲に亘って開口されている。また、
表示部側の第１のケーブル挿通孔にしても、ケーブルを
挿通する段階では、第１の切り欠きと第２の切り欠きと
に分かれているので、これら第１および第２のケーブル
挿通孔にケーブルを通す作業を容易に行うことができ
る。したがって、機器の小型化に伴って第１および第２
のケーブル挿通孔が小型化された場合でもケーブルの挿
通作業性が悪化することはなく、機器の組み立て作業性
を良好に維持することができる。

（実施例）以下本発明の一実施例を、ラップトップ形のポータブ
ルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明する。

第７図中符号１で示す本体ケースは、平面形状が略矩
形状をなす薄い箱形に形成されている。この本体ケース
１は、底板となるベース部1aと、このベース部1aの後部
上面に被せられたカバー1bとで構成されている。ベース
部1aの前部上面には、キーボード２が配置されている。
キーボード２は、カバー1bの上面に連なっており、この
カバー1bの上面の後部には、取り付け部50が形成されて
いる。取り付け部50は、カバー1bの上面から上方に向け
て突出されており、このカバー1bの上面に比べて一段高
くなっている。

第２図に示すように、本体ケース１の内部には、プリ
ント配線基板51が収容されている。このプリント配線基
板51は、上記キーボード２に電気的に接続されている。

キーボード２の後方には、表示部３が設けられてい
る。表示部５は、ベース４と前面カバー５とを重ね合わ
せて構成され、全体として偏平な箱状をなしている。ベ
ース４は、第１の部分としてのベースプレート4aを有
し、このベースプレート4aは、前面カバー５と向かい合
っている。ベースプレート4aと前面カバー５との間に
は、平坦な液晶表示装置６が収容されている。液晶表示
装置６は、キーボード２を通じて入力された情報を表示
する表示面７を備えている。この表示面７は、前面カバ
ー５に開けた第２の開口部としての表示窓８を通じて外
法に露出されている。

表示部３の左右両端部には、脚部10a,10bが突設され
ている。脚部10a,10bは、上記本体ケース１の取り付け
部50に向けて延びており、これら脚部10a,10bの先端部
の周面は、円弧状に湾曲されている。

本体ケース１の取り付け部50には、一対の取り付け凹
部11a,11bが形成されている。取り付け凹部11a,11bは、
上記表示部３の脚部10a,10bを回動可能に支持するため
のものであり、これら取り付け凹部11a,11bに脚部10a,1
0bが挿入されている。

そのため、表示部３は、上記キーボード２を上方から
覆い隠す閉じ位置と、キーボード２の後方において起立
する開き位置との間に亘って回動可能に本体ケース１に
支持されており、この表示部３は、一方の脚部10aに収
容したヒンジ（図示せず）によって任意な起立角度に静
止されるようになっている。

表示部３は、閉じ位置に回動させた際に、キーボード
２全体を覆い隠す大きさを有し、この表示部３を閉じた
状態においては、ベース４が本体ケース１の取り付け部
50に連続するようになっている。

なお、表示部３は、脚部10a,10bとは反対側の端部
に、弾性変形が可能な係止片12を有している。この係止
片12は、表示部３を上記閉じ位置に回動させた時に、本
体ケース１の前端面の係止溝13に引っ掛かり、上記表示
部３を閉じ位置に保持するようになっている。

ところで、表示部３の内部の液晶表示装置６と、本体
ケース１に収容されたプリント配線基板51とは、多数の
リード線を一束にしたケーブル14を介して電気的に接続
されている。第２図に示すように、ケーブル14は、本体
ケース１の内部に導かれる第１の端部と、表示部３の内
部に導かれる第２の端部とを有している。ケーブル14の
第１の端部には、プリント配線基板51に接続される第１
のコネクタ14bが取り付けられてい。また、ケーブル14
の第２の端部には、液晶表示装置６に接続される第２の
コネクタ14aが取り付けられている。

このようなケーブル14は、上記他方の脚部10bと取り
付け凹部11bとの連結部分を通じて本体ケース１と表示
部３との間に亘って配線されている。このケーブル14の
配線部分の構造については、第１図ないし第３図に詳細
に示されている。

すなわち、上記脚部10bの一側面には、中空円筒状の
軸部15が突設されている。この軸部15は、取り付け凹部
11bの側面に開口する軸受孔16に軸回り方向に回動可能
に嵌合されており、この嵌合により、脚部10bが取り付
け凹部11bに回動可能に連結されている。

第１図に示すように、表示部３の脚部10bは、上記ベ
ースパネル4aに一体に形成された第２の部分としての脚
本体17aと、この脚本体17aに着脱可能に被せられた第３
の部分としてのカバー部17bとで構成されている。この
カバー部17bは、脚本体17aに対し表示部３の厚み方向に
分割されるようになっている。

脚本体17aおよびカバー部17bは、その互いに対向する
合面が開口された断面略コ字形に形成されている。そし
て、カバー部17bの合面には、引掛け爪18が突設されて
いるとともに、脚本体17aの一側面には、上記引掛け爪1
8が着脱可能に引っ掛かる係止孔19が形成されている。

また、カバー部17bの上端部には、表示部３の内側に
入り込む延長部20が形成されている。延長部20の先端部
には、表示部３の内部に連なる開口部21が形成されてお
り、この開口部21に隣接する位置には、ベースパネル4a
の内面のボス部22に重ねられる板状の押え片23が形成さ
れている。

したがって、カバー部17bは、脚本体17aに重ね合わせ
た際に、その引掛け爪18を係止孔19に引っ掛けるととも
に、押え片23をボス部22にねじ24を介して締め付けるこ
とで、この脚本体17aに固定されており、このカバー部1
7bと脚本体17aとの間には、表示部３の内側に連なる空
間25が形成されている。そのため、脚部10bは中空状に
形成されている。

また、延長部20は、ベースパネル4aと協同してガイド
通路20aを構成しており、このガイド通路20aを介して上
記空間25と開口部21とが結ばれている。

なお、ベースパネル4aのボス部22に隣接した位置に
は、カバー部17bの位置合わせ用の突起26が突設されて
おり、この突起26は、押え片23の通孔27に嵌合するよう
になっている。

第１図に示すように、脚本体17aの側部には、半円形
状の第１の切り欠き28aが形成されている。この脚本体1
7aに連結されるカバー部17bの側部には、半円形状の第
２の切り欠き28bが形成されている。第１および第２の
切り欠き28a,28bは、脚本体17aとカバー部17bとを合わ
せた際に、互いに向かい合って第１のケーブル挿通孔52
を構成しており、この第１のケーブル挿通孔52は、上記
脚部10bの側面に開口されている。

第１図、第３図および第４図に示すように、第１およ
び第２の切り欠き28a,28bの周縁には、壁部29a,29bが形
成されている。壁部29a,29bは、円弧状に湾曲されてお
り、これら壁部29a,29bは、互いに突き合わされて上記
軸部15を構成している。

また、脚本体17a側の壁部29aの両端部30は、脚本体17
aの合面よりもカバー部17b側に向って突出されている。
このため、第６図に示すように、壁部29aの両端部30の
間の間隔L1は、軸部15の内径L2より小さくなっており、
カバー部17b側の合面には、壁部29aの両端部30が入り込
む逃げ部31が形成されている。そして、これら壁部29a,
29bで囲まれた空間部分、つまり、軸部15の内部は、上
記第１のケーブル挿通孔52に連なるとともに、この第１
のケーブル挿通孔52を介して上記脚部10bの内部の空間2
5に連なっている。

一方、上記のように脚部10が分割されているのと同様
に、この脚部10bの軸部15が嵌合する軸受孔16にあって
も分割構造が採用されている。

すなわち、第１図に示すように、取り付け凹部11b
は、上記カバー部1bに連なる底部11cと、この底部11cに
連なる側部11dとを有し、この側部11dは脚部10bの側面
と向かい合うようになっている。この取り付け凹部11b
には、本体ケース１の内部に開口する開口部35が形成さ
れている。開口部35は、上記側部11dに開口された側部
開口35aと、上記底部11cに開口された底部開口35bとを
有し、これら側部開口35aと底部開口35bとは互いに連通
されている。そして、側部開口35aの上縁部には、軸部1
5の外周面の一部が軸回り方向に摺動可能に嵌合する半
円形状の嵌合凹部36が形成されている。

また、本体ケース１には、カバーとしての合成樹脂製
の軸受部材37が着脱可能に取り付けられている。軸受部
材37は、取り付け凹部11bの開口部35を本体ケース１の
内側から覆うためのものである。この軸受部材37は、側
部開口35aを覆う側壁38と、底部開口35bを覆う底壁44
と、これら側壁38および底壁44に連なる一対のフランジ
部39とを一体に備えている。軸受部材37のフランジ部39
は、上記カバー1bの内面と向かい合うとともに、この内
面から延びるボス部40にねじを介して締め付け固定され
ている。

第４図に示すように、軸受部材37の底壁44は、脚部10
bの先端部と向かい合っている。この底壁44は、脚部10b
の先端部の周面に沿うように円弧状に湾曲されている。
軸受部材37の側壁38の上縁部には、半円形状の嵌合凹部
42が形成されている。嵌合凹部42は、上記取り付け凹部
11b側の嵌合凹部36と向かい合うとともに、この嵌合凹
部36と協同して上記円形の軸受孔16を構成しており、こ
の軸受孔16に上記軸部15が軸回り方向に摺動可能に嵌合
されている。軸受孔16は、軸部15を通じて上記第１のケ
ーブル挿通孔52に連なっており、本実施例の場合は、こ
の軸受孔16が第２のケーブル挿通孔を兼ねている。

したがって、上記ケーブル14は、本体ケース１の内部
から軸受孔16、軸部15および脚部10bの内側の空間25を
通して表示部３の内部に導かれている。

なお、軸受部材37の側壁38には、軸部15の端面を受け
るガイド壁43が一体に形成されている。

このような構成のポータブルコンピュータにおいて、
上記ケーブル14を本体ケース１と表示部３とに亘って配
線する際の手順について説明する。

ケーブル14を配線するに当たっては、表示部３と本体
ケース１とが互いに分離されており、それに伴い、表示
部３の脚部10bも脚本体17aとカバー部17bとに分割さ
れ、軸受部材37も本体ケース１のカバー1bから取り外さ
れている。この軸受部材37をカバー1bから取り外した状
態では、取り付け凹部11bの側部11dから底部11cにかけ
ての広い範囲に亘って開口部35が開口されているので、
まず最初に、ケーブル14を本体ケース１の内側から開口
部35に挿通し、その挿通先端部を取り付け凹部11bを通
じて本体ケース１の外方に導出させる。

次に、開口部35の開口部分に、本体ケース１の内側か
ら軸受部材37を挿入し、そのフランジ部39をボス部40に
ねじ止めする。そして、このねじ止めの際に、側壁38の
嵌合凹部42と取り付け凹部11b側の嵌合凹部36とを合わ
せて軸受孔16を形成する。この時、ケーブル14は、側壁
38にガイドされて嵌合凹部36,42の間に導かれ、軸受孔1
6に挿通された状態に移行する。

また、上記のように軸受部材37を本体ケース１にねじ
止めする際に、脚部10bの脚本体17aを取り付け凹部11b
に差し込み、その一側に突設した壁部29aを嵌合凹部36,
42の間に介在させる。そして、この時、予め軸受孔16に
挿通されているケーブル14を、壁部29aの両端部30の間
から壁部29aの内側に押し込む。この壁部29aの両端部30
は、脚本体17aの合面よりもカバー部17側に円弧状に張
り出しており、この両端部30の間の間隔L1は、軸受孔16
の内径L2よりも小さく定められているので、一旦ケーブ
ル14を壁部29aの内側に押し込んだ後は、上記両端部30
にケーブル14が引掛かる。そのため、脚本体17aからの
ケーブル14の離脱が阻止され、このケーブル14の挿通位
置を仮止めすることができる。

なお、脚本体17aに仮止めされたケーブル14は、脚本
体17aの内側を通してベースパネル4a上の所定の位置に
導いておくことが望ましい。

次に、脚本体17aにカバー部17bを被せてねじ止めす
る。この時、カバー部17の一側面に突設した壁部29bを
嵌合凹部36,42の間に介在させるとともに、この壁部29b
を上記脚本体17aの壁部29aに突き合わせる。すると、上
記壁部29aの両端部30が逃げ部31に嵌合して、両端部30
の間の隙間を閉じることになり、脚部10bが形成される
と同時に、この脚部10bの側面に軸部15が形成される。

また、上記壁部29a,29bを突き合わすことによって、
これら壁部29a,29の間に上記ケーブル14が導かれ、軸部
15の内側にケーブル14が挿通される。このケーブル14
は、脚部10bの内側の空間25からガイド通路20aを通じて
ベースパネル4a上に導かれ、本体ケース１と表示部３と
に亘るケーブル14の配線作業が完了する。

なお、ケーブル14の配線が完了した後に、第１のコネ
クタ14aをプリント配線板51に接続するとともに、第２
のコネクタ14bを液晶表示装置６に接続する。

このような本発明の一実施例によれば、脚部10bを第
１のケーブル挿通孔52に連なる軸部15の位置で分割する
とともに、取り付け凹部11bも軸受孔16の位置で分割し
たので、第２のケーブル挿通孔を兼ねる軸受孔16は、ケ
ーブル14を通す段階では、取り付け凹部11bの底部11cか
ら側部11dにかけての広い範囲に亘って開口され、か
つ、第１のケーブル挿通孔52や軸部15にしても、第１お
よび第２の切り欠き29a,29bに分かれている。

したがって、上記第１のケーブル挿通孔52や軸受孔16
にケーブル14を容易に挿通させることができ、ポータブ
ルコンピュータの小型化に伴って第１のケーブル挿通孔
52や軸受孔16が小径化された場合でも、ケーブル14の挿
通作業性が悪化することはなく、コンピュータの組み立
て作業性を良好に維持することができる。

また、軸部15を形作る壁部29a,29bを始めとして、軸
受孔16を形成する嵌合凹部36,42は、見掛け上、予め開
口部35に通されたケーブル14の外周に順次嵌め込んでい
くことになるので、ケーブル14の端部に第１および第２
のコネクタ14a,14bが取り付けられていても、挿通作業
の妨げとなることはない。したがって、ケーブル14を本
体ケース１と表示部３とに亘って配線した後に、このケ
ーブル14に第１および第２のコネクタ14a,14bを取り付
けるといった面倒な作業も不用となり、この点でもコン
ピュータの組み立て性の向上に寄与する。

なお、本発明に係る小型電子機器は、ラップトップ形
のポータブルコンピュータに特定されるものではなく、
例えばワードプロセッサであっても良い。

［発明の効果］以上詳述した本発明によれば、ケーブルを本体ケース
と表示部との間に亘って容易に配線することができ、機
器全体の組み立て性を良好に維持できるといった利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は、表示部の枢着部分の分解斜視図、第２図および第３図は、表示部の枢着部分の断面図、第４図は、第２図中IV-IV線に沿う断面図、第５図は、軸受部材で軸部を枢着した状態の断面図、第６図は、軸部回りを断面した表示部の側面図、第７図は、ラップトップ形のポータブルコンピュータの
斜視図である。１……本体ケース、２……キーボード、３……表示部、
４……ベース、4a……第１の部分（ベースパネル）、５
……前面パネル、６……液晶表示装置、８……第２の開
口部（表示窓）、10a,10b……脚部、11a,11b……取り付
け凹部、11c……底部、11d……側部、14……ケーブル、
14a……第１のコネクタ、14b……第２のコネクタ、16…
…第２のケーブル挿通孔（軸受孔）、17a……第２の部
分（本体部）、17b……第３の部分（カバー）、28a……
第１の切り欠き、28b……第２の切り欠き、35……開口
部（第１の開口部）、35a……側部開口、35b……底部開
口 36……嵌合部、37……カバー（軸受部材）、51……プリ
ント配線基板、52……第１のケーブル挿通孔。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連なる
側部と、これら底部と側部とに連続して開口された開口
部とを有する取り付け凹部と、を備えている本体ケース
と；側面に第１のケーブル挿通孔が開口された脚部を有し、
この脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可能に
取り付けることにより、上記キーボードを露出させる開
き位置と、上記キーボードを覆う閉じ位置とに亘って回
動可能に上記本体ケースに支持された表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記開口部における上
記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上記取り付
け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿通孔に連
なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカバーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置さ
れ、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘っ
て配線されるとともに、両端にコネクタを有するケーブ
ルと；を具備したことを特徴とする小型電子機器。
【請求項２】請求項１の記載において、上記開口部は、
上記取り付け凹部の底部に開口された底部開口と、この
底部開口に連続して上記側部に開口された側部開口と、
を有し、また、上記カバーは、上記底部開口を覆う底壁
と、側部開口の一部を覆う側壁と、を有し、このカバー
の側壁は、上記取り付け凹部の側部と協同して上記第２
のケーブル挿通孔を形成することを特徴とする小型電子
機器。
【請求項３】請求項２の記載において、上記表示部の脚
部は、上記カバーの底壁と向かい合う先端部を有し、こ
の先端部の周面は、円弧状に湾曲されているとともに、
上記底壁は、上記脚部の周面に沿うように湾曲されてい
ることを特徴とする小型電子機器。
【請求項４】請求項２の記載において、上記カバーは、
上記ケーブルを取り付け凹部の開口部に通した状態で上
記本体ケースに取り付けられることを特徴とする小型電
子機器。
【請求項５】請求項１の記載において、上記本体ケース
は、プリント配線基板を備えているとともに、上記表示
部は、液晶表示装置を備えており、これらプリント配線
基板と液晶表示装置とは、上記ケーブルを介して電気的
に接続されていることを特徴とする小型電子機器。
【請求項６】キーボードを有する上面と、この上面の後
部から上方に突出された取り付け部と、を有する本体ケ
ースと；この本体ケースの取り付け部に形成され、底部開口と、
この底部開口に連なる側部開口と、を有する取り付け凹
部と；側面に第１のケーブル挿通孔が開口された脚部を有し、
この脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可能に
取り付けることにより、上記キーボードの後方において
起立する開き位置と、上記キーボードを上方から覆う閉
じ位置とに亘って回動可能に上記本体ケースに支持され
た表示部と；上記側部開口の一部を覆うことにより、上記取り付け凹
部と協同して上記第１のケーブル挿通孔に連なる第２の
ケーブル挿通孔を形成する側壁と、この側壁に連続して
上記底部開口を覆う底壁と、を有するカバーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置さ
れ、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘っ
て配線されるとともに、両端にコネクタを有するケーブ
ルと；を具備したことを特徴とする小型電子機器。
【請求項７】請求項６の記載において、上記カバーは、
上記ケーブルを取り付け凹部の側部開口および底部開口
に通した状態で上記本体ケースに取り付けられることを
特徴とする小型電子機器。
【請求項８】請求項６の記載において、上記本体ケース
は、プリント配線基板を備えているとともに、上記表示
部は、液晶表示装置を備えており、これらプリント配線
基板と液晶表示装置とは、上記ケーブルを介して電気的
に接続されていることを特徴とする小型電子機器。
【請求項９】請求項６の記載において、上記脚部は、第
１のケーブル挿通孔を同軸状に取り囲む中空筒状の軸部
を有し、この軸部は、上記第２のケーブル挿通孔に回動
可能に挿通されていることを特徴とする小型電子機器。
【請求項１０】キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連なる
側部と、これら底部と側部とに連続して開口された開口
部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上面の下方
にプリント配線基板が配置された本体ケースと；側面に第１ケーブル挿通孔が開口された脚部を有し、こ
の脚部を上記本体ケースの取り付け凹部に回動可能に取
り付けることにより、上記キーボードを露出させる開き
位置と、上記キーボードを覆う閉じ位置とに亘って回動
可能に上記本体ケースに支持されるとともに、液晶表示
装置を収容してなる表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記開口部における上
記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上記脚部の
先端部の周面に沿うように湾曲された底壁を有し、上記
取り付け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿通
孔に連なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカバ
ーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置さ
れ、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘っ
て配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記液
晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴とする小型電子機器。
【請求項１１】請求項10の記載において、上記ケーブル
は、上記プリント配線基板に接続される第１のコネクタ
を有する第１の端部と、上記液晶表示装置に接続される
第２のコネクタを有する第２の端部と、を備えているこ
とを特徴とする小型電子機器。
【請求項１２】請求項11の記載において、上記カバー
は、上記ケーブルを取り付け凹部の開口部に通した状態
で上記本体ケースに取り付けられることを特徴とする小
型電子機器。
【請求項１３】キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連なる
側部と、これら底部と側部とに連続して開口された第１
の開口部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上面
の下方にプリント配線基板が配置された本体ケースと；液晶表示装置が配置される第１の部分と、この第１の部
分に一体に形成され、第１の切り欠きを有する第２の部
分と、を備えているベースと、このベースの第１の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、上記液晶表示装置の表示面を露出させる第２の開口
部を有する前面カバーと、上記ベースの第２の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、この第２の部分と協同して脚部を形成するととも
に、上記第１の切り欠きと協同して上記脚部の側面に第
１のケーブル挿通孔を形成するための第２の切り欠きを
有する第３の部分と、を備えている表示部と；上記本体ケースに取り付けられ、上記第１の開口部にお
ける上記脚部との対向部を部分的に覆うとともに、上記
取り付け凹部の側部と協同して上記第１のケーブル挿通
孔に連なる第２のケーブル挿通孔を形成するためのカバ
ーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置さ
れ、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘っ
て配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記液
晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴とする小型電子機器。
【請求項１４】請求項13の記載において、上記ケーブル
は、上記プリント配線基板に接続される第１のコネクタ
を有する第１の端部と、上記液晶表示装置に接続される
第２のコネクタを有する第２の端部と、を備えているこ
とを特徴とする小型電子機器。
【請求項１５】請求項13又は14の記載において、上記ベ
ースの第２の部分は、上記第１の切り欠きに沿って円弧
状に湾曲された壁部を有するとともに、上記第３の部分
は、上記第２の切り欠きに沿って円弧状に湾曲された壁
部を有し、これら壁部は、第２の部分に第３の部分を取
り付けた時に、上記第１のケーブル挿通孔に連なるとと
もに、上記ケーブルが挿通される中空円筒状の軸部を構
成し、この軸部は、上記第２のケーブル挿通孔に回動可
能に挿通されていることを特徴とする小型電子機器。
【請求項１６】請求項15の記載において、上記第２の部
分の壁部は、第３の部分の壁部が突き合わされる互いに
向かい合う一対の先端を有し、これら先端の間隔は、上
記軸部の内径よりも小さく定められていることを特徴と
する小型電子機器。
【請求項１７】請求項13の記載において、上記カバー
は、上記ケーブルを取り付け凹部の第１の開口部に通し
た状態で上記本体ケースに取り付けられることを特徴と
する小型電子機器。
【請求項１８】請求項13の記載において、上記第３の部
分は、上記ケース本体の第１の部分と向かい合う延長部
を有し、この延長部は、上記第１の部分と協同して上記
ケーブルを上記表示部の内部に案内するガイド部を形成
していることを特徴とする小型電子機器。
【請求項１９】キーボードを有する上面と、この上面の後部から上方に突出された取り付け部と、この取り付け部に形成され、底部と、この底部に連なる
側部と、これら底部と側部とに連続して開口された第１
の開口部とを有する取り付け凹部と、を備え、上記上面
の下方にプリント配線基板を収容してなる本体ケース
と；液晶表示装置が配置される第１の部分と、この第１の部
分に一体に形成され、第１の切り欠きを有する第２の部
分と、を備えているベースと、このベースの第１の部分に取り外し可能に取り付けら
れ、上記液晶表示装置の表示面を露出させる第２の開口
部を有する前面カバーと、上記ケース本体の第２の部分に取り外し可能に取り付け
られ、この第２の部分と協同して脚部を形成するととも
に、上記第１の切り欠きと協同して上記脚部の側面に第
１のケーブル挿通孔を形成するための第２の切り欠きを
有する第３の部分と、を備えている表示部と；上記第１の開口部における上記脚部との対向部を部分的
に覆うとともに、上記脚部の先端部の周面に沿うように
湾曲された底壁を有し、上記取り付け凹部の側部と協同
して上記第１のケーブル挿通孔に連なる第２のケーブル
挿通孔を形成するためのカバーと；上記第１および第２のケーブル挿通孔を貫通して配置さ
れ、上記本体ケースの内部と上記表示部の内部とに亘っ
て配線されるとともに、上記プリント配線基板と上記液
晶表示装置とを電気的に接続するためのケーブルと；を具備したことを特徴とする小型電子機器。
【請求項２０】請求項19の記載において、上記ケーブル
は、上記プリント配線基板に接続される第１のコネクタ
を有する第１の端部と、上記液晶表示装置に接続される
第２のコネクタを有する第２の端部と、を備えているこ
とを特徴とする小型電子機器。
【請求項２１】請求項19の記載において、上記カバー
は、上記ケーブルを取り付け凹部の第１の開口部に通し
た状態で上記本体ケースに取り付けられることを特徴と
する小型電子機器。
【請求項２２】請求項19の記載において、上記ベースの
第２の部分は、上記第１の切り欠きに沿って円弧状に湾
曲された壁部を有するとともに、上記第３の部分は、上
記第２の切り欠きに沿って円弧状に湾曲された壁部を有
し、これら壁部は、第２の部分に第３の部分を取り付け
た時に、上記第１のケーブル挿通孔に連なるとともに、
上記ケーブルが挿通される中空円筒状の軸部を構成し、
この軸部は、上記第２のケーブル挿通孔に回動可能に挿
通されていることを特徴とする小型電子機器。
【請求項２３】請求項22の記載において、上記カバー
は、上記本体ケースに取り付けた時に、上記軸部の先端
面に接するガイド壁を有していることを特徴とする小型
電子機器。