JP2784187B2 - 防錆油組成物 - Google Patents

防錆油組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は防錆油組成物に関し、詳しくは冬期,夏期を
問わず良好な防錆能を有し、一般防錆油,溶剤希釈型防
錆油,ペトロラタム型防錆油,気化性防錆油など各種の
防錆油、さらには鉄道のレールポイント切替用防錆油と
して好適な防錆油組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来から、各種の防錆油組成物の基油としては、ナフ
テン基系鉱油やパラフィン基系鉱油が使用されている。
しかし、ナフテン基系鉱油を用いた場合、冬期あるいは
寒冷地での防錆能は良好であるが、粘度指数が小さいた
め、高温における粘度低下が著しく、夏期には防錆能が
低下してトラブルが発生しやすくなるという欠点があ
る。また、レールポイントの切替用防錆油として用いる
と、レールのポイントに併設されている電線の被覆物を
膨潤劣化させるおそれもある。
一方、パラフィン基系鉱油を用いた場合には、夏期に
おける防錆能は良好であるが、低温下では固化して塗膜
割れが起きるため、塗膜欠損が生じ、冬期あるいは寒冷
地においては、錆発生のトラブルが多い。また、低温下
で使用した場合、流動性がなくなって固化するため、防
錆能が失われるとともに、潤滑性も消失し、レールのポ
イント切替用防錆油としては不適当なものとなる。
このように、従来の防錆油組成物は、冬期あるいは夏
期のいずれかの時期に防錆能が著しく低下するため、冬
用と夏用に別々のものを使用しなければならないのが現
状である。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者は、冬期,夏期を問わず、即ち低温
下,高温下を問わず、どのような温度条件下でも防錆能
が良好で、季節によって更油の必要のない防錆油組成物
を開発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、特定の性状
を有する深脱ロウ油を基油として、これに防錆添加剤を
配合したものが、目的とする性状を備えたものとなるこ
とを見出した。本発明はこのような知見に基いて完成し
たものである。
すなわち、本発明は(A)40℃における動粘度が1.0
〜500cSt,アニリン点が90℃以上であり、かつ流動点が
−30℃以下である深脱ロウ油に、(B)防錆添加剤を配
合することを特徴とする防錆油組成物を提供するもので
ある。
本発明の防錆油組成物は、基本的には(A)成分とし
ての深脱ロウ油と(B)成分としての防錆添加剤からな
るものである。ここで、(A)成分として用いる深脱ロ
ウ油は、まず40℃における動粘度が1.0〜500cSt、好ま
しくは2.0〜300cStの範囲である。動粘度が1.0cSt未満
のものでは、防錆能が劣り、一方500cStを超えるもので
は、粘性が大きすぎて取り扱いが困難となる。また、こ
の深脱ロウ油は、アニリン点が90℃以上、好ましくは90
℃以上、最も好ましくは100℃以上のものである。アニ
リン点が90℃未満では、高温下での粘度低下が大きいた
め、夏期における防錆能が低下するとともに、被覆物を
阻害するおそれがある。
さらに、上記深脱ロウ油は、流動点が−30℃以下のも
のである。流動点が−30℃を超えるものでは、低温下で
塗膜割れが発生しやすいため、冬期における防錆能の劣
化が著しい。
本発明の(A)成分としての深脱ロウ油は、上記の性
状を有するものであれば、様々なものが使用可能である
が、具体的には、中間基系あるいはパラフィン基系原油
を常圧蒸留するかあるいは常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留
して得られる留出油を常法にしたがって精製し、さらに
深脱ロウ処理することによって得られる深脱ロウ油を好
適なものとしてあげることができる。この際の留出油の
精製法は特に制限はなく様々な方法が考えられる。通常
は(a)水素化処理,(b)脱ロウ処理(溶剤脱ロウま
たは水添脱ロウ),(c)溶剤抽出処理,(d)アルカ
リ蒸留または硫酸洗浄処理,(e)白土処理を単独であ
るいは適宜順序で組み合わせて行う。また同一処理を複
数段に分けて繰り返し行うことも有効である。例えば、
留出油を水素化処理するか、または水素化処理した
後、アルカリ蒸留または硫酸洗浄処理を行う方法、留
出油を水素化処理した後、脱ロウ処理する方法、留出
油を溶剤抽出処理した後、水素化処理する方法、留出
油に二段あるいは三段の水素化処理を行う、またはその
後にアルカリ蒸留または硫酸洗浄処理する方法などがあ
る。
本発明の(A)成分としての深脱ロウ油は、このよう
にして得られる精製油を、再度脱ロウ処理して得られる
ものである。ここで行う脱ロウ処理は、深脱ロウ処理と
称されるもので、苛酷な条件下での溶剤脱ロウ処理法や
ゼオライト触媒を用いた接触水添脱ロウ処理法などによ
って行われる。
本発明の防錆油組成物は、上記性状の脱深ロウ油を
(A)成分として、これに(B)成分である防錆添加剤
を配合することによって構成される。ここで配合できる
防錆添加剤としては、Baスルホネート,Caスルホネート,
Naスルホネート等のスルホン酸塩(スルホネート)、酸
化ワックス、モノカルボン酸(ステアリン酸など),ジ
カルボン酸(アルキルコハク酸,アルケニルコハク酸な
ど)等のカルボン酸、金属セッケン(カルボン酸の金属
塩),アミン塩(カルボン酸とアミンとの反応生成物)
等のカルボン酸塩、多価アルコールのカルボン酸部分エ
ステル(ソルビタン高級脂肪酸エステル,ペンタエリス
リトールの高級脂肪酸エステルなど),リン酸エステル
等のエステル、さらにはアルコール,リン酸,アミン化
合物あるいはそれらの誘導体を広くあげることができ
る。
本発明の防錆油組成物において、上記防錆添加剤の配
合割合は特に制限はないが、一般には組成物全体の0.1
〜50重量%、好ましくは1〜30重量%(特にペトロラタ
ムタイプの場合)、さらに好ましくは2〜20重量%(特
にオイルタイプの場合)である。
本発明の防錆油組成物は、基本的には上記(A),
(B)成分よりなるものであるが、さらに必要に応じて
各種添加剤、例えば本発明の組成物に防錆能とともに潤
滑性(極圧性)を付与したい場合には、油脂,硫化油
脂,ZnDTP(ジチオリン酸亜鉛)などの油性剤や極圧剤等
を適量配合することも有効である。
本発明の防錆油組成物は、以下の如き構成よりなるも
のであるが、防錆添加剤あるいはさらに各種添加剤を加
えた後の流動点が−15℃以下のものが特に好ましい。ま
た、この防錆油組成物は、一般防錆油,溶剤希釈型防錆
油,ペトロラタム型防錆油,気化性防錆油等各種のタイ
プのものとすることができる。なお、溶剤希釈防錆油と
する場合、希釈用の溶剤として沸点150〜350℃程度のポ
リブテンを用いることが好ましい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例および比較例によりさらに詳し
く説明する。
実施例1〜5および比較例1〜4 第1表に示す各種基油を用い、これに防錆添加剤を配
合し、さらに所望によりZnDTPを加えて防錆油組成物を
調製した。
次に、この防錆油組成物について各種の性能評価を行
った。結果を第2表に示す。
*1 パラフィン基系原油を常圧蒸留し、さらに減圧蒸
留して得た留出油を、溶剤抽出処理して得たもの。
*2 ナフテン基系原油を常圧蒸留し、さらに減圧蒸留
して得た留出油を、溶剤抽出処理して得たもの。
*3 中間基系原油を常圧蒸留し、さらに減圧蒸留して
得た留出油を、水素化処理後、深脱ロウ処理して得たも
の。
*4 中間基系原油を常圧蒸留し、さらに減圧蒸留して
得た留出油を、水素化処理後、深脱ロウ処理して得たも
の。
*5 中間基系原油を常圧蒸留し、さらに減圧蒸留して
得た留出油を、水素化処理後、深脱ロウ処理して得たも
の。
上記第2表の結果から明らかなように、高アニリン点
と低流動点を有する深脱ロウ基油(1),(2)及び
(3)を用いてなる防錆油組成物は、低温時の防錆性
(低温サイクル試験)および高温時の防錆性(塩水噴霧
試験)ともに良好である(実施例1〜5)。
これに対して、パラフィン基系基油を用いた場合、低
温時の防錆性が悪く(比較例2)、また、ナフテン基系
基油を用いた場合は、高温時の防錆性が低下し、ゴムシ
ール性に問題が生ずる。
〔発明の効果〕 叙上の如く、本発明の防錆油組成物は、夏期,冬期を
問わず良好な防錆性ならびにゴムシール性を有し、各種
の防錆油、さらには鉄道のレールポイント切替用防錆油
として有効に利用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 129:76) C10N 10:04 20:00 20:02 30:12 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 169/04,101/02,135/10 C10M 129/76 C10N 10:04,20:02,20:00 C10N 30:12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)40℃における動粘度が1.0〜500cSt,
    アニリン点が90℃以上であり、かつ流動点が−30℃以下
    である深脱ロウ油に、(B)防錆添加剤を配合すること
    を特徴とする防錆油組成物。
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