JP2784140B2 - 編機の集塵装置 - Google Patents

編機の集塵装置

Info

Publication number
JP2784140B2
JP2784140B2 JP7511494A JP7511494A JP2784140B2 JP 2784140 B2 JP2784140 B2 JP 2784140B2 JP 7511494 A JP7511494 A JP 7511494A JP 7511494 A JP7511494 A JP 7511494A JP 2784140 B2 JP2784140 B2 JP 2784140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
knitting
net
collection net
collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7511494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07279016A (ja
Inventor
好郎 因幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INAMOTO KIKAI KK
Gunze Ltd
Original Assignee
INAMOTO KIKAI KK
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INAMOTO KIKAI KK, Gunze Ltd filed Critical INAMOTO KIKAI KK
Priority to JP7511494A priority Critical patent/JP2784140B2/ja
Publication of JPH07279016A publication Critical patent/JPH07279016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2784140B2 publication Critical patent/JP2784140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編機で発生する綿塵を
集塵する編機の集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、丸編機は、多数の糸送り装置が
縦軸心周りに配置されるとともに、これら糸送り装置か
らそれぞれ供給された編糸を編成するニッティング部を
縦軸心周りに有する編成装置が前記糸送り装置の下方に
配置されており、チーズ、ボビン等の糸巻きから、糸送
り装置等を介して編糸が編成装置に供給されて編生地を
編成するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、糸送り装置
や編成装置において編糸の綿塵が発生するが、従来の丸
編機には、かかる綿塵を集塵する手段は何ら設けられて
おらず、ただ飛散させるのみであった。しかし、糸送り
装置や編成装置で発生する綿塵の量は多く、この綿塵が
飛散させると作業環境に無視できない程の影響を与え、
作業者の衛生上も好ましいものではない。また、飛散さ
れた綿塵が編成前の編糸に付着することにより、糸切れ
の発生を促したり、編生地に混入して品質低下を招くな
どの問題点があった。
【0004】また、編成装置のニッティング部にも綿塵
が付着し、かかる綿塵が編成装置の動作抵抗となり、編
成装置の円滑な動作を阻害することとなるが、従来の丸
編機にはかかる綿塵を除去する手段は何ら設けられてい
なかった。そこで、本発明は、編機の糸送り装置及び編
成装置で発生する綿塵を集塵除去する編機の集塵装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、糸送り装置から編糸が編成装置に供給されて
編生地が編成される編機に装備される集塵装置であっ
て、前記糸送り装置及び前記編成装置を包囲する綿塵回
収ネットと、前記糸送り装置及び前記編成装置で発生す
る綿塵を前記綿塵回収ネットに付着させる気流を発生す
る気流発生手段と、前記綿塵回収ネットに付着された綿
塵を風力により除去して収集する収集手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0006】また、多数の糸送り装置が縦軸心周りに配
置され、これら糸送り装置からそれぞれ供給された編糸
を編成するニッティング部を縦軸心周りに有する編成装
置が前記糸送り装置の下方に配置された編機において、
本発明の集塵装置は、前記多数の糸送り装置及び前記編
成装置を側方から包囲する綿塵回収ネットと、前記糸送
り装置で発生する綿塵を前記綿塵回収ネットの内周面に
付着させる気流を発生する第1気流発生手段と、前記ニ
ッティング部に付着した綿塵を吹き飛ばす気流を発生す
る第2気流発生手段と、該第2気流発生手段により吹き
飛ばされた綿塵を前記綿塵回収ネットの内周面に付着さ
せる気流を発生する第3気流発生手段と、前記綿塵回収
ネットの内周面に付着した綿塵を風力により除去して収
集する収集手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】上記の編機の集塵装置において、綿塵回収
ネットを縦軸心回りに回転駆動するネット駆動手段を備
えることができ、収集手段は、編機の周方向少なくとも
1ヶ所で前記綿塵回収ネットの内周面に付着した綿塵を
吹き飛ばすべく前記綿塵回収ネットの外方から気体を噴
出する風力除去手段と、該風力除去手段から噴出された
気体により吹き飛ばされた綿塵を吸引するべく前記綿塵
回収ネットの内方に配置された吸塵手段とを備えて構成
されているものとすることができる。
【0008】また、第1気流発生手段は、編機の周方向
1ヶ所の糸送り装置で発生する綿塵を綿塵回収ネットの
内周面に付着させる気流を発生する少なくとも一つのフ
ァンと、該ファンにより全周にわたって糸送り装置で発
生する綿塵を綿塵回収ネットの内周面に付着させるべく
前記ファンを縦軸心回りに回転駆動するファン駆動手段
とを備えて構成されているものとすることができる。
【0009】また、第2気流発生手段は、縦軸心を公転
軸心として回転駆動される公転体と、編成装置のニッテ
ィング部の上方に位置する自転軸心回りに回転自在に前
記公転体に設けられた自転体とを備え、該自転体には、
ニッティング部に付着した綿塵を吹き飛ばすべく前記ニ
ッティング部に向けて気体を噴出する噴出口が、前記自
転軸と偏心して設けられたものとすることができる。
【0010】また、第3気流発生手段は、編成装置の上
部に設けられた環状の第1エア噴出パイプと、前記編成
装置の外周部に設けられた環状の第2エア噴出パイプと
を備えて構成されており、前記第1エア噴出パイプに
は、前記編成装置の上方の綿塵を綿塵回収ネットに向け
て吹き飛ばすべく気体を噴出する噴出孔が形成され、前
記第2エア噴出パイプには、前記編成装置の側方の綿塵
を綿塵回収ネットに向けて吹き飛ばすべく気体を噴出す
る噴出孔が形成されたものとすることができる。
【0011】
【作用】請求項1に記載の集塵装置では、編機の糸送り
装置及び編成装置で発生した綿塵は、気流発生手段によ
り発生される気流によって綿塵回収ネットに付着され、
かかる付着された綿塵が収集手段により風力により除去
されて収集される。したがって、綿塵の飛散が防止され
て作業環境を悪化させることが少なく、また、編糸に綿
塵が付着することにより糸切れの発生も低減し、綿塵が
編生地に混入することも低減される。
【0012】請求項2に記載の集塵装置では、編機の縦
軸心周りに配置された多数の糸送り装置で発生した綿塵
は、第1気流発生手段により発生される気流によって、
綿塵回収ネットの内周面に付着される。また、編成装置
のニッティング部に付着した綿塵は、第2気流発生手段
により発生される気流によって吹き飛ばされてニッティ
ング部の近傍で浮遊される。かかる浮遊された綿塵は、
第3気流発生手段によって発生される気流によって、綿
塵回収ネットの内周面に付着される。
【0013】このようにして綿塵回収ネットの内周面に
付着された綿塵は、収集手段により風力により除去され
て収集される。さらに、請求項3に記載の集塵装置で
は、綿塵回収ネットがネット駆動手段により縦軸心回り
に回転駆動されるので、収集手段として、編機の周方向
少なくとも1ヵ所で綿塵回収ネットの内周面に付着され
た綿塵を風力により除去する構成とすれば、綿塵回収ネ
ットの全周にわたって順次綿塵の除去が行われる。
【0014】請求項4に記載された第1気流発生手段で
は、ファンにより発生される気流によって、編機の周方
向1ヵ所の糸送り装置で発生する綿塵が、綿塵回収ネッ
トの内周面に付着される。このファンは、ファン駆動手
段により縦軸心回りに回転駆動され、よって、多数の糸
送り装置でそれぞれ発生する綿塵が、綿塵回収ネットに
付着される。
【0015】請求項5に記載された第2気流発生手段で
は、公転体の縦軸心回りの回転と、自転体の自転軸心回
りの回転により、噴出口は縦軸心回りに衛星運動を行
う。したがって、ニッティング部全周にわたって、か
つ、ニッティング部を含む径方向に広い範囲で綿塵が吹
き飛ばされる。請求項6に記載された第3気流発生手段
では、第1エア噴出パイプからの噴出気体により編成装
置の上方の綿塵が綿塵回収ネットに向けて径外方に吹き
飛ばされるとともに、第2エア噴出パイプからの噴出気
体により、編成装置の側方の綿塵が綿塵回収ネットに向
けて径外方に吹き飛ばされる。
【0016】
【実施例】図1において、10は従来より周知のメリヤ
ス生地の丸編機であり、機枠11の上部には、編糸12
を積極的に送り出す糸送り装置13が丸編機10の縦軸
心O周りに多数配置されており、この糸送り装置13の
下方には、多数の糸送り装置13からそれぞれ供給され
た編糸12を編成するニッティング部14を縦軸心O周
りに有する編成装置15が配置されている。この編成装
置15は、上釜16、上釜用カムホルダー17、下釜1
8、下釜用カムホルダー19等を備えている。また、機
枠11の下部、すなわち編成装置15の下方には、編成
装置15の動作に同調して縦軸心回りに回転・停止する
巻取り装置20が設けられている。なお、21は丸編機
10の主軸である。
【0017】この丸編機10の動作を説明すると、チー
ズ、ボビン等からの編糸12が糸送り装置13により積
極的に送り出されて編成装置15に供給され、編成装置
15のニッティング部14で筒状のメリヤス丸編生地2
2が編成されて下方に垂れ下がり状に順次送り出され、
編成装置15から送り出された丸編生地22が巻取り装
置20によりロール状に巻き取られる。
【0018】本発明の実施例に係る集塵装置30は、上
記の丸編機10に装備されており、多数の糸送り装置1
3及び編成装置15を側方から包囲する綿塵回収ネット
31と、糸送り装置13及び編成装置15で発生する綿
塵を綿塵回収ネット31の内周面に付着させる気流を発
生する気流発生手段32と、綿塵回収ネット31の内周
面に付着された綿塵を風力により除去して収集する収集
手段33とを備えて構成されている。
【0019】まず、本実施例の綿塵回収ネット31につ
いて説明する。綿塵回収ネット31は、図1及び図2に
示すように、気体は透過するが綿塵は透過せずに付着す
る綿塵付着部34を備えており、この綿塵付着部34
は、糸送り装置13の外側方及び編成装置15の外側方
に位置している。さらに詳しくは、リング状の上部枠3
5と下部枠36とが長尺の連結桟37により連結固定さ
れて、これら上部枠35と下部枠36との間にネット3
8が張られており、このネット38により綿塵付着部3
4が構成されている。また、上部枠35には、外側方に
延出されたフランジ40が綿塵回収ネット31の全周に
わたって設けられている。
【0020】この綿塵回収ネット31の下部枠36は、
上部枠35よりも小径に構成され、よって回収ネット3
1は、下方にしたがって縮径されるように構成され、全
体としてほぼ漏斗形状を呈している。図1に例示した丸
編機10では、糸送り装置13における綿塵の発生部の
方が、糸送り装置13の下方に配置された編成装置15
における綿塵の発生部(主としてニッティング部14)
よりも外側方に位置しているので、回収ネット31を上
記のように構成すれば、回収ネット31の綿塵付着部3
4をそれぞれの綿塵の発生部に可及的接近させることが
でき、各発生部で発生する綿塵をより効率的に回収でき
る。
【0021】なお、綿塵回収ネット31の構成は本実施
例のものに限定されず、たとえば、円筒状、角筒状など
とすることができる。この綿塵回収ネット31は、その
上部が回収ネット31の径方向を中心軸方向として回転
自在な3つの支持ローラ42で支持されるとともに、そ
の下部が編機10の機枠11に固定された環状レール4
3に内嵌されて、縦軸心O回りに回転自在とされてい
る。すなわち、機枠11に放射状に延設固定された3つ
の支持部材44の外端に、上部枠35のフランジ40の
下面に当接する前記支持ローラ42を設けており、ま
た、環状レール43に、回収ネット31の下部枠36が
内嵌されている。なお、支持ローラ42には、フランジ
40の外端縁に当接する鍔部46が設けられており、支
持ローラ42からの綿塵回収ネット31の脱落を阻止し
ている。また、環状レール43には回収ネット31の回
転を円滑にするべくベアリング(図示せず)が設けられ
ている。
【0022】また、本実施例の集塵装置10は、綿塵回
収ネット31を縦軸心O回りに回転駆動するネット駆動
手段47を備えている。このネット駆動手段47は、綿
塵回収ネット31のフランジ40の上面に当接する駆動
ローラ48と、この駆動ローラ48を回転駆動するモー
タ49とを備えており、駆動ローラ48が回転すると駆
動ローラ48と回収ネット31のフランジ40との摩擦
抵抗により回収ネット31が縦軸心O回りに回転される
ようになっている。
【0023】なお、このネット駆動手段47において、
駆動ローラ48とフランジ40との摩擦抵抗は、モータ
49の駆動中であっても回収ネット31が回転するのを
簡単に手で止められる程度とするのが好ましい。また、
駆動ローラ48をいずれかの支持ローラ42の上方に配
置して、駆動ローラ48と支持ローラ42とによりフラ
ンジ40を挟持させるのが好ましい。また、回収ネット
31は、モータ49をタイマー制御等することにより間
欠的に回転させたり、また、一定の角速度(例えば、毎
分720°)で定速回転させたりすることができる。ま
た、支持ローラ42や駆動ローラ48は、ゴム製、金属
製等とすることができるが、駆動ローラ48はゴム製で
あるのが好ましい。
【0024】次に、本実施例の気流発生手段32につい
て説明する。気流発生手段32は、図1に示すように、
糸送り装置13で発生する綿塵を綿塵回収ネット31の
内周面に付着させる気流を発生する第1気流発生手段5
1と、編成装置15のニッティング部14に付着した綿
塵を吹き飛ばす気流を発生する第2気流発生手段52
と、この第2気流発生手段52により吹き飛ばされた綿
塵を綿塵回収ネット31の内周面に付着させる気流を発
生する第3気流発生手段53とから構成されている。
【0025】前記第1気流発生手段51は、周方向1ヵ
所の糸送り装置13で発生する綿塵を綿塵回収ネット3
1の内周面に付着させる気流を発生するファン55と、
このファン55により全周にわたって糸送り装置13で
発生する綿塵を綿塵回収ネット31に付着させるべくこ
のファン55を縦軸心回りに回転駆動するファン駆動手
段56とを備えて構成されている。なお、本実施例で
は、図1に示すように、ファン55は、互いに径方向反
対側に位置して2つ設けているが、1つでもよいし、3
つ以上でもよい。
【0026】ファン55は、編機10の機枠11の頂部
に縦軸心O回り回転可能に設けられ、糸送り装置13の
上方かつ径内方から糸送り装置13に向けて送風するべ
く配置されており、ファン55を作動することにより、
糸送り装置13近傍から回収ネット31の内面側に流れ
る気流が生じ、糸送り装置13で発生する綿塵は強制的
に流されて回収ネット31の綿塵付着部34の内面に付
着させられる。
【0027】ファン駆動手段56は、モータ等によりフ
ァン55を一定の角速度で定速回転させるように構成さ
れており、したがって、周方向に沿って順次、各糸送り
装置13で発生する綿塵がファン55により回収ネット
31の綿塵付着部34に付着される。したがって、丸編
機10のように糸送り装置13が多数存在しても、各糸
送り装置13で発生する綿塵を容量の小さなファン55
で回収ネット31に付着させることができ、コスト低減
が図れ、また、構成も簡単であるので、メンテナンス性
もよい。
【0028】前記第2気流発生手段52は、図3及び図
4に詳細に示すように、縦軸心Oを公転軸心として回転
駆動される公転体60と、編成装置15のニッティング
部14の上方に位置する自転軸心M回りに回転自在に前
記公転体60に設けられた自転体61とを備えており、
この自転体61には、ニッティング部14に付着した綿
塵を吹き飛ばすべくニッティング部14に向けて気体を
噴出する噴出口62が、自転軸Mと偏心して設けられて
いる。かかる噴出口62の偏心距離は、自転体61が回
転したときに噴出口62から噴出される気体によりニッ
ティング部14の径方向幅を含む範囲にわたって綿塵を
吹き飛ばすに十分な大きさとされている。
【0029】公転体60は環状であって、編機10の主
軸21に固定された支持台64に往復回転自在に支持さ
れている。これは、図3及び図4に示すように、支持台
64にフランジ部64aを設けて、このフランジ部64
aを、公転体60の内周に周設した凹溝60aを嵌め込
むことにより構成されている。また、公転体60の下部
内周にはラック65が周設されており、このラック65
に駆動ギア66が噛合され、この駆動ギア66がモータ
67により回転駆動されるように構成されている。
【0030】したがって、モータ67を駆動することに
より公転体60が縦軸心O回りに回転駆動される。この
公転体60には、圧縮気体を供給する圧縮エアーパイプ
70が接続される第一室71と、この第一室71の径外
方に位置する第二室72とを備えており、第一室71と
第二室72とは、小径の連通口73を介して連通されて
いる。
【0031】一方、自転体61には、公転体60の第二
室72内に収容された羽根車75が一体的に連結されて
おり、第二室72の底壁に固定したベアリング76に回
転自在に支持されている。この羽根車76は連通口73
から羽根車76に向けて噴出される気流によって1方向
に回転されるように構成されており、例えば、図4に示
すように、羽根車76は連通口73に対して偏心状に配
置されている。
【0032】そして、羽根車76の中心軸に噴出口62
と連通する排気通路78が形成されている。したがっ
て、圧縮エアーパイプ70から第一室71に圧縮気体が
供給されて、第一室71内の気圧が上昇すると、連通口
73から第二室72に向けて気体が噴出され、かかる噴
出気体により羽根車76が回転させられるとともに、第
二室72内の気圧が上昇する。すると、排気通路78を
介して噴出口62から気体が噴出され、編成装置15の
ニッティング部14に付着した綿塵が吹き飛ばされるこ
ととなる。
【0033】このとき、噴出口62は自転軸心Mに対し
て偏心されているので、自転体61の回転により噴出口
62は一方向に回動され(羽根車75が常に一方向に回
転するため)、ニッティング部14近傍に付着した綿塵
を比較的広範囲で除去できる。また、自転体61の回転
駆動は、噴出口62から噴出される圧縮気体をその供給
過程で利用することにより行っており、駆動源を別途設
ける必要がない。
【0034】一方、自転体61は公転体60とともにモ
ータ67により縦軸心O回りに回転されているので、周
方向に沿って順次、ニッティング部14の綿塵が吹き飛
ばされることとなる。なお、本実施例の第2気流発生手
段52では、第一室71、第二室72及び自転体61を
それぞれ、縦軸心Oに対する対称位置に2つ設けて、公
転体60の重量バランスの均一化を図ることにより公転
体60の回転動作の円滑化が図られているが、これらは
1つでもよく、また、3つ以上設けてもよい。
【0035】また、圧縮エアーパイプ70の絡まりを防
止するために、公転体60が所定角度(例えば180
°)回転したときに回転方向を反転させるのが好まし
い。本実施例では、公転体60の外端の周方向1ヶ所に
タッチセンサ等の検出手段79を設けるとともに、この
検出手段79に接触するように編機10の機枠11の周
方向2ヵ所に突起部材80,80を設けて、公転体60
が半回転(180°回転)する毎に、検出手段79から
の検出信号によりモータ67を逆転させるように構成し
ている。
【0036】また、支持台64や公転体60上面に堆積
する綿塵を回収ネット31に向けて吹き飛ばすべく、支
持台64の上方で編機10の主軸21に環状の噴出パイ
プ69を周設して、この噴出パイプ69から噴出される
気体により中央側から径外方に放射状に流れる気流を発
生させるのが好ましい。前記第3気流発生手段53は、
図1及び図3に示すように、編成装置15の上部で編機
10の主軸21に周設された環状の第1エア噴出パイプ
81と、編成装置15の外周部に周設された環状の第2
エア噴出パイプ82とを備えて構成されている。
【0037】第1エア噴出パイプ81には、編成装置1
5の上方の綿塵を綿塵回収ネット31に向けて径外方吹
き飛ばすべく、気体を噴出する第1噴出口84が、周方
向全周にわたって多数形成されている。この第1噴出口
84は、下部側に形成して、編成装置15の上釜用カム
ホルダー17に向けて気体を吹き付けるようにするのが
好ましい。
【0038】第2エア噴出パイプ82は、編成装置15
の下釜用カムホルダー19の外周部に固定されており、
編成装置15の側方の綿塵を綿塵回収ネット31に向け
て吹き飛ばすべく気体を噴出する第2噴出口84が、周
方向全周にわたって多数形成されている。なお、第1エ
ア噴出パイプ81及び第2エア噴出パイプ82は、圧縮
気体供給ポンプ(図示せず)に接続され、編機10の動
作中は常時、気体を噴出するように構成されている。
【0039】したがって、上釜用カムホルダー17上面
に堆積する綿塵や、前記第2気流発生手段52により編
成装置15のニッティング部14から吹き飛ばされてニ
ッティング部14上方に浮遊する綿塵が、第1エア噴出
パイプ81からの噴出気体により回収ネット31に向け
て径外方に吹き飛ばされる。さらに、編成装置15の側
方に浮遊する綿塵が、第2エア噴出パイプ82からの噴
出気体により回収ネット31に向けて径外方に吹き飛ば
されて、かかる綿塵が回収ネット31の綿塵付着部34
に付着される。
【0040】次に、本実施例の収集手段33について説
明する。収集手段33は、丸編機10の周方向1ヵ所で
綿塵回収ネット31の内周面に付着した綿塵を吹き飛ば
す気流を発生する風力除去手段89と、この風力除去手
段89により吹き飛ばされた綿塵を吸引して収集する吸
塵手段90とを備えて構成されている。
【0041】風力除去手段89は、回収ネット31の綿
塵付着部34の外面側から気体を噴射する気体噴出管9
1を備え、この気体噴出管91は集塵ボックス93に接
続されている。また、吸塵手段90は、気体噴出管91
から噴出された気体の風力によって綿塵付着部34から
吹き飛ばされた綿塵を吸い込む綿塵吸引管92を備えて
おり、この綿塵吸引管92は集塵ボックス93の吸入口
に接続されている。
【0042】気体噴出管91は、回収ネット31の周方
向1ヵ所で回収ネット31の綿塵付着部34の外側方に
上下方向に沿って配置され、回収ネット31の綿塵付着
部34に対向する側には長尺のスリット94が設けられ
ており、集塵ボックス93内に設けたポンプ等で管内圧
力を高めることにより、スリット94から綿塵付着部3
4に向けて気体が噴出されるようになっている。なお、
スリット94に代えて、綿塵付着部34に対向する側に
気体を噴出する小孔を管軸方向に沿って多数並設しても
よい。
【0043】綿塵吸引管92は、綿塵付着部34の内側
方でかつ気体噴出管91と平行状に配置され、回収ネッ
ト31の綿塵付着部34に対向する側にスリット95が
設けられており、集塵ボックス93内に設けたポンプ等
で管内圧力を負圧にすることで、気体噴出管91からの
噴出気体の風力により吹き飛ばされた綿塵をスリット9
5から吸引して、集塵ボックス93内に綿塵を集塵する
ように構成されている。なお、スリット95に代えて、
綿塵付着部34に対向する側に綿塵を吸入する小孔を管
軸方向に沿って多数並設してもよい。
【0044】この収集手段33によれば、気体噴出管9
1のスリット94からの噴出気体の風力により、綿塵付
着部34に付着した綿塵を吹き飛ばして除去しつつ、そ
の除去された綿塵を綿塵吸引管92のスリット95から
吸引し、集塵ボックス93に集塵する。一方、回収ネッ
ト31を縦軸心O回りに回転せしめ、回収ネット31の
全周にわたって、綿塵付着部34に付着した綿塵を収集
手段33によって除去集塵する。
【0045】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更できる。例えば、綿塵回収ネット
31の縦軸心(回転軸心)は、編機10の縦軸心Oと同
一でなくともよく、若干前後左右にずれていてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の編機の集
塵装置は、糸送り装置及び編成装置を包囲する綿塵回収
ネットと、糸送り装置及び編成装置で発生する綿塵を綿
塵回収ネットに付着させる気流を発生する気流発生手段
と、綿塵回収ネットに付着された綿塵を風力により除去
して収集する収集手段とを備えているので、糸送り装置
及び編成装置で発生する綿塵を飛散させることなく集塵
することができ、よって、綿塵が編糸に付着することに
よる糸切れの発生を防止でき、綿塵が編生地に混入する
ことによる品質低下を防止でき、さらに、綿塵が飛散す
ることによる作業環境の悪化を防止できる。
【0047】また、本発明は、綿塵回収ネットを縦軸心
回りに回転駆動するネット駆動手段を備えているので、
編機の周方向少なくとも1ヶ所で綿塵回収ネットの内周
面に付着した綿塵を除去する収集手段を採用でき、装置
全体としての構造の簡素化を図ることができる。また、
第1気流発生手段は、周方向1ヶ所の糸送り装置で発生
する綿塵を綿塵回収ネットの内周面に付着させる気流を
発生する少なくとも一つのファンと、該ファンにより全
周にわたって糸送り装置で発生する綿塵を綿塵回収ネッ
トの内周面に付着させるべくファンを縦軸心回りに回転
駆動するファン駆動手段とを備えて構成されているの
で、容量の小さなファンでも、多数の糸送り装置でそれ
ぞれ発生する綿塵を、順次、綿塵回収ネットに付着させ
ることができる。
【0048】また、第2気流発生手段は、縦軸心を公転
軸心として回転駆動される公転体と、編成装置のニッテ
ィング部の上方に位置する自転軸心回りに回転自在に公
転体に設けられた自転体とを備え、該自転体には、ニッ
ティング部に付着した綿塵を吹き飛ばすべくニッティン
グ部に向けて気体を噴出する噴出口が、自転軸と偏心し
て設けられているので、編成装置のニッティング部に付
着した綿塵を全周にわたって風力で除去することがで
き、編成装置における運針運動の円滑化を図ることがで
きる。
【0049】また、第3気流発生手段は、編成装置の上
部に設けられた環状の第1エア噴出パイプと、編成装置
の外周部に設けられた環状の第2エア噴出パイプとを備
えて構成されており、第1エア噴出パイプには、編成装
置の上方の綿塵を綿塵回収ネットに向けて吹き飛ばすべ
く気体を噴出する噴出孔が形成され、第2エア噴出パイ
プには、編成装置の側方の綿塵を綿塵回収ネットに向け
て吹き飛ばすべく気体を噴出する噴出孔が形成されてい
るので、第2気流発生手段により吹き飛ばされた綿塵
を、綿塵回収ネットに付着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る集塵装置を装備した編機
の全体を示す一部断面正面図である。
【図2】同集塵装置の綿塵回収ネットを示す平面図であ
る。
【図3】同編機の編成装置の近傍を拡大して示す半断面
正面図である。
【図4】同集塵装置の第2気流発生手段を拡大して示す
一部断面平面図である。
【符号の説明】
10 編機 12 編糸 13 糸送り装置 14 ニッティング部 15 編成装置 22 編生地 30 編機の集塵装置 31 綿塵回収ネット 32 気流発生手段 33 収集手段 47 ネット駆動手段 51 第1気流発生手段 52 第2気流発生手段 53 第3気流発生手段 55 ファン 56 ファン駆動手段 60 公転体 61 自転体 62 噴出口 81 第1エア噴出パイプ 82 第2エア噴出パイプ 83 第1噴出口 84 第2噴出口 89 風力除去手段 90 吸塵手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸送り装置(13)から編糸(12)が
    編成装置(15)に供給されて編生地(22)が編成さ
    れる編機(10)に装備される集塵装置であって、 前記糸送り装置(13)及び前記編成装置(15)を包
    囲する綿塵回収ネット(31)と、前記糸送り装置(1
    3)及び前記編成装置(15)で発生する綿塵を前記綿
    塵回収ネット(31)に付着させる気流を発生する気流
    発生手段(32)と、前記綿塵回収ネット(31)に付
    着された綿塵を風力により除去して収集する収集手段
    (33)とを備えていることを特徴とする編機の集塵装
    置。
  2. 【請求項2】 多数の糸送り装置(13)が縦軸心
    (O)周りに配置され、これら糸送り装置(13)から
    それぞれ供給された編糸(12)を編成するニッティン
    グ部(14)を縦軸心周りに有する編成装置(15)が
    前記糸送り装置(13)の下方に配置された編機(1
    0)において、 前記多数の糸送り装置(13)及び前記編成装置(1
    5)を側方から包囲する綿塵回収ネット(31)と、前
    記糸送り装置(13)で発生する綿塵を前記綿塵回収ネ
    ット(31)の内周面に付着させる気流を発生する第1
    気流発生手段(51)と、前記ニッティング部(14)
    に付着した綿塵を吹き飛ばす気流を発生する第2気流発
    生手段(52)と、該第2気流発生手段(52)により
    吹き飛ばされた綿塵を前記綿塵回収ネット(31)の内
    周面に付着させる気流を発生する第3気流発生手段(5
    3)と、前記綿塵回収ネット(31)の内周面に付着し
    た綿塵を風力により除去して収集する収集手段(33)
    とを備えていることを特徴とする編機の集塵装置。
  3. 【請求項3】 綿塵回収ネット(31)を縦軸心(O)
    回りに回転駆動するネット駆動手段(47)を備え、収
    集手段(33)は、編機(10)の周方向少なくとも1
    ヶ所で前記綿塵回収ネット(31)の内周面に付着した
    綿塵を吹き飛ばすべく前記綿塵回収ネット(31)の外
    方から気体を噴出する風力除去手段(89)と、該風力
    除去手段(89)から噴出された気体により吹き飛ばさ
    れた綿塵を吸引するべく前記綿塵回収ネット(31)の
    内方に配置された吸塵手段(90)とを備えて構成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の編機の集塵装
    置。
  4. 【請求項4】 第1気流発生手段(51)は、編機(1
    0)の周方向1ヶ所の糸送り装置(13)で発生する綿
    塵を綿塵回収ネット(31)の内周面に付着させる気流
    を発生する少なくとも一つのファン(55)と、該ファ
    ン(55)により全周にわたって糸送り装置(13)で
    発生する綿塵を綿塵回収ネット(31)の内周面に付着
    させるべく前記ファン(55)を縦軸心(O)回りに回
    転駆動するファン駆動手段(56)とを備えて構成され
    ていることを特徴とする請求項2又は3に記載の編機の
    集塵装置。
  5. 【請求項5】 第2気流発生手段(52)は、縦軸心
    (O)を公転軸心として回転駆動される公転体(60)
    と、編成装置(15)のニッティング部(14)の上方
    に位置する自転軸心(M)回りに回転自在に前記公転体
    (60)に設けられた自転体(61)とを備え、該自転
    体(61)には、ニッティング部(14)に付着した綿
    塵を吹き飛ばすべく前記ニッティング部(14)に向け
    て気体を噴出する噴出口(62)が、前記自転軸心
    (M)と偏心して設けられていることを特徴とする請求
    項2,3又は4に記載の編機の集塵装置。
  6. 【請求項6】 第3気流発生手段(53)は、編成装置
    (15)の上部に設けられた環状の第1エア噴出パイプ
    (81)と、前記編成装置(15)の外周部に設けられ
    た環状の第2エア噴出パイプ(82)とを備えて構成さ
    れており、前記第1エア噴出パイプ(81)には、前記
    編成装置(15)の上方の綿塵を綿塵回収ネット(3
    1)に向けて吹き飛ばすべく気体を噴出する第1噴出口
    (83)が形成され、前記第2エア噴出パイプ(82)
    には、前記編成装置(15)の側方の綿塵を綿塵回収ネ
    ット(31)に向けて吹き飛ばすべく気体を噴出する第
    2噴出口(84)が形成されていることを特徴とする請
    求項2,3,4又は5に記載の編機の集塵装置。
JP7511494A 1994-04-13 1994-04-13 編機の集塵装置 Expired - Lifetime JP2784140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7511494A JP2784140B2 (ja) 1994-04-13 1994-04-13 編機の集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7511494A JP2784140B2 (ja) 1994-04-13 1994-04-13 編機の集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07279016A JPH07279016A (ja) 1995-10-24
JP2784140B2 true JP2784140B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=13566839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7511494A Expired - Lifetime JP2784140B2 (ja) 1994-04-13 1994-04-13 編機の集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2784140B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105063882A (zh) * 2015-07-30 2015-11-18 湖州新仲湖针织制衣有限公司 一种提花针织机的风扇净化机构
KR101885725B1 (ko) * 2016-03-29 2018-08-06 최이분 핫멜트 접착제를 이용한 날개사 제조장치 및 그 장치에 의해 제조된 날개사
KR101975677B1 (ko) * 2017-11-20 2019-05-07 양진석 환편기용 보풀 제거장치
KR200488036Y1 (ko) * 2018-06-08 2018-12-06 염응국 양말편직기용 흡입력 발생장치
CN115254553B (zh) * 2022-08-05 2023-07-21 海宁飞溢纺织有限公司 一种喷绒设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07279016A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5373711A (en) Apparatus for cleaning the dust collector/remover filter
JPH0557259A (ja) クリルスタンドにおける繊維屑などの集塵装置
EP0510508B1 (en) Collector/remover of dust of flocks in knitting machine
JP2784140B2 (ja) 編機の集塵装置
JP2012217976A (ja) ダスト捕集体の清掃装置
KR101742738B1 (ko) 공기청정기의 필터장치
US3251175A (en) Traveling textile cleaning apparatus with filter cleaning means
WO2010119899A1 (ja) フィルタ清掃用ノズルシステム
JP2016140820A (ja) フィルター洗浄装置
US5509281A (en) Dust blower for circular knitting machines
JP2599049B2 (ja) 編機における繊維屑などの集塵・除去装置
JPS6262936A (ja) 紡機における清掃装置
JPH11319456A (ja) エアーフィルター清掃装置
RU2157865C2 (ru) Способ очистки ротора роторной прядильной машины и устройство для его осуществления
JPH05287656A (ja) 編機における繊維屑などの吸塵・排出装置
JP3805757B2 (ja) スピニングノズル清掃装置及び清掃方法
JP3352726B2 (ja) メリヤス編機用除塵装置
JP2759040B2 (ja) 編機の除集塵装置
JPH0921043A (ja) 丸編機用の防塵装置
JP2021023885A (ja) フィルタ清掃装置
JPH06101145A (ja) 丸編機給糸機構用クリーニング装置
CN219991874U (zh) 一种大圆机的除尘装置
JPS6262935A (ja) 精紡機における清掃装置
JPS63151327A (ja) 除塵機
WO2003031698A1 (en) A cleaning apparatus for chenille production machine