JP2783707B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2783707B2
JP2783707B2 JP3262385A JP26238591A JP2783707B2 JP 2783707 B2 JP2783707 B2 JP 2783707B2 JP 3262385 A JP3262385 A JP 3262385A JP 26238591 A JP26238591 A JP 26238591A JP 2783707 B2 JP2783707 B2 JP 2783707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン回転数に対応させてエン
ジントルク特性を切り換える場合、エンジン回転数によ
って音響振動の節を移動させるようにしたエンジントル
ク切り換え装置が提供されている。すなわち、エンジン
回転数が検出され、該エンジン回転数に応じて吸気管の
長さが変化させられ、吸気管の長さによって空気の分配
量を変化させるようにしている。
【0003】ところが、この種のエンジントルク切換装
置を搭載した車両において、例えば、自動変速機によっ
て変速を行う場合、変速前のギヤ比と変速後のギヤ比が
異なるため変速前後でエンジン回転数が変化し、このエ
ンジン回転数の変化が検出されて、変速の途中で上記エ
ンジントルクの切換えが行われてしまうことがある。そ
の場合、エンジントルクの切換えタイミングによっては
エンジントルクの変動と変速終期の出力軸トルクの落差
が重なり、通常より大きな変速ショックを感じることが
ある。
【0004】そこで、自動変速機の変速開始の信号が発
生した場合に、エンジン回転数を検出し、該エンジン回
転数と変速前後のギヤ比の変化に基づいて変速後のエン
ジン回転数を演算して予測するようにしている。そし
て、予測したエンジン回転数によって変速の途中でエン
ジントルクの切換えが発生すると判断された場合には、
変速開始から所定時間が経過した後に自動変速機制御装
置(ECT)からエンジン制御装置(EFI)に指令を
出してエンジントルクの切換えを行い、エンジントルク
の変動を変速初期に実行し、変速ショックが発生するこ
とがないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機の制御装置においては、坂路走行状態や
負荷が変動する走行状態で、変速後の予測したエンジン
回転数と実際のエンジン回転数間にずれが生じてしまう
場合がある。そして、予測したエンジン回転数とエンジ
ントルクの切換えのための設定回転数とが異なっている
と、本来必要であるのにもかかわらずエンジントルクの
切換えが行われないことがある。このような状態で、変
速終了時にエンジントルクの切換えが同時に行われる
と、変速終了時において出力軸トルクが落ち込み、変速
ショックが大きくなってしまう。
【0006】本発明は、上記従来の自動変速機の制御装
置の問題点を解決して、エンジントルクの切換えを正確
に行うことができ、変速ショックが発生しない自動変速
機の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機の制御装置においては、走行条件を検出する走
行条件検出手段と、該走行条件検出手段によって検出さ
れた走行条件に基づいて変速を行うか否かを判断する変
速判断手段と、変速開始及び変速終了を判断する変速開
始・終了判断手段と、エンジン回転数に対応させてエン
ジントルク切換弁を開閉するエンジントルク切換装置
と、該エンジントルク切換装置にエンジントルクの切換
えを指令するエンジントルク切換指令手段と、前記変速
判断手段からの信号及び変速開始・終了判断手段からの
信号によってマップを参照し、前記エンジントルク切換
指令手段に対してエンジントルク切換要求信号を出力す
るエンジントルク切換要求判断手段とを有する。
【0008】そして、前記マップは、変速の種類及び走
行条件に対応させてエンジントルクの切換えを行うか否
かを判断するための第1のデータ、及びエンジントルク
切換要求信号のタイミングを設定するための第2のデー
タを備える。また、前記エンジントルク切換要求判断手
段は、前記第1のデータに基づいてエンジントルクの切
換えを行うと判断した場合、前記変速開始・終了判断手
段が変速開始を判断したとき、前記第2のデータに基づ
いて設定されたタイミングでエンジントルク切換要求信
号を遅延させて出力し、前記変速開始・終了判断手段が
変速終了を判断したとき、所定のタイミングでエンジン
トルク切換要求信号を遅延させてキャンセルする手段を
有する。
【0009】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
自動変速機の制御装置においては、走行条件を検出する
走行条件検出手段と、該走行条件検出手段によって検出
された走行条件に基づいて変速を行うか否かを判断する
変速判断手段と、変速開始及び変速終了を判断する変速
開始・終了判断手段と、エンジン回転数に対応させてエ
ンジントルク切換弁を開閉するエンジントルク切換装置
と、該エンジントルク切換装置にエンジントルクの切換
えを指令するエンジントルク切換指令手段と、前記変速
判断手段からの信号及び変速開始・終了判断手段からの
信号によってマップを参照し、前記エンジントルク切換
指令手段に対してエンジントルク切換要求信号を出力す
るエンジントルク切換要求判断手段とを有する。
【0010】そして、前記マップは、変速の種類及び走
行条件に対応させてエンジントルクの切換えを行うか否
かを判断するための第1のデータ、及びエンジントルク
切換要求信号のタイミングを設定するための第2のデー
タを備える。
【0011】また、前記エンジントルク切換要求判断手
段は、前記第1のデータに基づいてエンジントルクの切
換えを行うと判断した場合、前記変速開始・終了判断手
段が変速開始を判断したとき、前記第2のデータに基づ
いて設定されたタイミングでエンジントルク切換要求信
号を遅延させて出力し、前記変速開始・終了判断手段が
変速終了を判断したとき、所定のタイミングでエンジン
トルク切換要求信号を遅延させてキャンセルする手段を
有する。
【0012】この場合、前記エンジントルク切換要求判
断手段は、前記第1のデータに基づいてエンジントルク
の切換えを行うと判断した場合、前記変速開始・終了判
断手段が変速開始を判断したとき、前記第2のデータに
基づいて設定されたタイミングでエンジントルク切換要
求信号を遅延させて出力する。また、前記エンジントル
ク切換要求判断手段は、前記変速開始・終了判断手段が
変速終了を判断したとき、所定のタイミングでエンジン
トルク切換要求信号を遅延させてキャンセルする。
【0013】したがって、変速の種類及び走行条件から
みてエンジントルクの切換えが必要な場合には、変速開
始が判断されると設定されたタイミングでエンジントル
クの切換えが強制的に行われる。そして、変速終了が判
断されたとき、直ちにはエンジントルク切換要求信号の
キャンセルが行われないので、エンジントルクの切換え
を正確に行うことができる。したがって、エンジントル
クの切換えによって出力軸トルクが落ち込むことがなく
なるので、変速ショックが発生しない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の自動変速機の制
御装置の概略図、図3は本発明の自動変速機の制御装置
における制御ブロック図である。この自動変速機は、そ
のトランスミッション部としてトルクコンバータ20
と、副変速ユニット40と、前進3段後進1段の主変速
ユニット60を備えている。そして、上記トルクコンバ
ータ20は、ポンプインペラ21、タービンランナ2
2、ステータ23及びロックアップクラッチ24を備え
ている。上記ポンプインペラ21は、エンジン1のクラ
ンク軸10と連結され、タービンランナ22は副変速ユ
ニット40におけるプラネタリギヤユニットのキャリヤ
41に入力軸25を介して連結されている。
【0015】上記副変速ユニット40においては、この
キャリヤ41によって回転可能に支持されたプラネタリ
ピニオン42がサンギヤ43及びリングギヤ44と噛合
している。また、サンギヤ43とキャリヤ41間には、
第3クラッチC0及び第3ワンウェイクラッチF0が設
けられており、サンギヤ43とハウジングHu間には第
4ブレーキB0が設けられている。
【0016】上記主変速ユニット60には、フロント側
プラネタリギヤユニット及びリヤ側プラネタリギヤユニ
ットが備えられている。これらプラネタリギヤユニット
は、それぞれ共通のサンギヤ61、リングギヤ62,6
3、プラネタリピニオン64,65、及びキャリヤ6
6,67から成る。副変速ユニット40のリングギヤ4
4は、入力軸26及び第1クラッチC1を介して上記リ
ングギヤ62に連結されている。また、上記第1クラッ
チC1とサンギヤ61間には第2クラッチC2が設けら
れている。さらに、上記キャリヤ66は上記リングギヤ
63と連結されており、これらキャリヤ66及びリング
ギヤ63は出力軸70と連結されている。一方、上記キ
ャリヤ67とハウジングHu間には第3ブレーキB3及
び第2ワンウェイクラッチF2が設けられており、さら
に、サンギヤ61とハウジングHu間には、第1ワンウ
ェイクラッチF1を介して第2ブレーキB2が設けら
れ、また、サンギヤ61とハウジングHu間には、第1
ブレーキB1が設けられている。
【0017】この自動変速機は、上述のようにトランス
ミッション部を備え、エンジン1の負荷状態を反映して
いるスロットル開度を検出するスロットルセンサ10
0、車速を検出する車速センサ102等の信号が自動変
速機制御装置(ECT)104に入力されるようになっ
ている。該自動変速機制御装置104においては、あら
かじめ設定された変速パターンに従って油圧制御回路1
06内の第1〜第3ソレノイドバルブS1〜S3及びリ
ニアソレノイドバルブSLU,SLN,SRが制御さ
れ、各クラッチ、ブレーキが係脱されて変速制御が行わ
れる。
【0018】また、110はシフトポジションセンサで
あり、運転者によって操作されるシフトレバーのN,
D,3,2,L,Rのシフト位置を検出する。112は
パターンセレクトスイッチであり、E(経済)走行、P
(パワー)走行等のパターンを選択する。また、114
はエンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ、11
6はフットブレーキの作動を検出するブレーキスイッ
チ、118はサイドブレーキの作動を検出するブレーキ
スイッチである。
【0019】また、図3に示すように、上記第1ソレノ
イドバルブS1は主変速ユニット60の第1シフトバル
ブ11を制御し、第2ソレノイドバルブS2は主変速ユ
ニット60の第2シフトバルブ12を制御し、第3ソレ
ノイドバルブS3は副変速ユニット40の増速状態及び
直結状態を切り換える第3シフトバルブ13を制御し、
また、リニアソレノイドバルブSRは副変速ユニット4
0のB−0コントロールバルブ31を制御し、リニアソ
レノイドバルブSLNはアキュムレータコントロールバ
ルブ33を介して第4ブレーキB0のB−0アキュムレ
ータの背圧を制御し、リニアソレノイドバルブSLU
は、ロックアップリレーバルブ16を介してロックアッ
プクラッチ24を制御する。
【0020】次に、上記構成の自動変速機の作動につい
て説明する。図4は本発明の自動変速機の作動を示す図
である。図において、○印は係合状態を示し、×印はエ
ンジンブレーキ使用時にのみ係合状態になることを示し
ている。すなわち、D,3, 2,Lの各レンジにおける
1速時は、第1ソレノイドバルブS1がオフ状態、第2
ソレノイドバルブS2がオン状態、第3ソレノイドバル
ブS3がオン状態になって、その結果第3クラッチC0
及び第1クラッチC1が係合され、第3ワンウェイクラ
ッチF0及び第2ワンウェイクラッチF2がロックさ
れ、他は解放状態になっている。したがって、オーバド
ライブプラネタリギヤユニットは、第3クラッチC0及
び第3ワンウェイクラッチF0を介して直結状態にな
り、入力軸25の回転はそのまま主変速ユニット60の
入力軸26に伝達される。また、主変速ユニット60で
は、入力軸26の回転が第1クラッチC1を介してリヤ
側プラネタリギヤユニットのリングギヤ62に伝達さ
れ、それがキャリヤ66及び該キャリヤ66と一体的に
形成された出力軸70に伝達される。この時、サンギヤ
61を介してフロント側プラネタリギヤユニットのキャ
リヤ67に左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェ
イクラッチF2がロックされて該回転が阻止され、プラ
ネタリピニオン64は自転して出力軸70と一体的に形
成されたリングギヤ63に減速された回転を伝達する。
【0021】また、D, 3, 2の各レンジにおける2速
時は、第1ソレノイドバルブS1がオフ状態、第2ソレ
ノイドバルブS2がオン状態、第3ソレノイドバルブS
3がオフ状態になって、第3クラッチC0が解放され、
第3ワンウェイクラッチF0がフリー状態になり、第4
ブレーキB0が係合され、第2ワンウェイクラッチF2
がロックされる。
【0022】この時、オーバドライブプラネタリギヤユ
ニットは、第3クラッチC0が解放されるとともに第4
ブレーキB0が係合されるように切り換えられる。した
がって、サンギヤ43の回転が第4ブレーキB0によっ
て阻止され、キャリヤ41が回転しながらプラネタリピ
ニオン42が自転してリングギヤ44に回転を伝達し、
直結状態の主変速ユニット60の入力軸26に増速回転
が伝達される。
【0023】また、主変速ユニット60は、入力軸26
の回転が第1クラッチC1を介してリヤ側プラネタリギ
ヤユニットのリングギヤ62に伝達され、それがキャリ
ヤ66及び該キャリヤ66と一体的に形成された出力軸
70に伝達される。この時、サンギヤ61を介してフロ
ント側プラネタリギヤユニットのキャリヤ67に左方向
の回転力を付与するが、第2ワンウェイクラッチF2が
ロックされて該回転が阻止され、プラネタリピニオン6
4は自転して出力軸70と一体的に形成されたリングギ
ヤ63に2速の回転を伝達する。
【0024】次に、D, 3, 2, Lの各レンジにおける
3速時は、第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイド
バルブS2、第3ソレノイドバルブS3がいずれもオン
状態になる。これにより、第3クラッチC0、第1クラ
ッチC1及び第2ブレーキB2が係合され、第3ワンウ
ェイクラッチF0及び第1ワンウェイクラッチF1がロ
ックされ、他は解放状態になる。したがって、オーバド
ライブプラネタリギヤユニットは直結状態になり、入力
軸25の回転がそのまま主変速ユニット60の入力軸2
6に伝達される。また、主変速ユニット60は、入力軸
26の回転が第1クラッチC1を介してリヤ側プラネタ
リギヤユニットのリングギヤ62に伝達され、プラネタ
リピニオン64を介してサンギヤ61に左方向の回転力
を付与するが、該サンギヤ61は第2ブレーキB2の係
合に伴い第1ワンウェイクラッチF1がロックされて該
方向の回転が阻止され、したがって、プラネタリピニオ
ン64は自転しながらキャリヤ66が回転し、リヤ側プ
ラネタリギヤユニットのみを経由して3速の回転が出力
軸70に伝達される。
【0025】また、Dレンジ及び3レンジにおける4速
時は、第1ソレノイドバルブS1がオン状態、第2ソレ
ノイドバルブS2がオフ状態、第3ソレノイドバルブS
3がオン状態になり、第3クラッチC0、第1クラッチ
C1、第2クラッチC2及び第2ブレーキB2が係合
し、第3ワンウェイクラッチF0がロックされ、他は解
放状態になる。したがって、オーバドライブプラネタリ
ギヤユニットは直結状態になり、また主変速ユニット6
0は、両クラッチC1,C2の係合によってリヤ側プラ
ネタリギヤユニットが一体的に連結されて、入力軸26
の回転はそのまま出力軸70に4速の回転として伝達さ
れる。
【0026】そして、Dレンジにおける5速時すなわち
最高速段は、第1ソレノイドバルブS1がオン状態、第
2ソレノイドバルブS2及び第3ソレノイドバルブS3
がオフ状態になり、第1クラッチC1、第2クラッチC
2及び第2ブレーキB2が係合される。したがって、主
変速ユニット60は4速時と同様に直結状態にあるが、
オーバドライブプラネタリギヤユニットは、第3クラッ
チC0が解放されるとともに第4ブレーキB0が係合さ
れるように切り換えられる。したがって、サンギヤ43
が第4ブレーキB0によってロックされ、キャリヤ41
が回転しながらプラネタリピニオン42が自転してリン
グギヤ44に回転を伝達し、直結状態にある主変速ユニ
ット60の入力軸26に増速回転が5速の回転として伝
達される。
【0027】一方、ダウンシフトの変速を行う場合は、
5→4変速時に、第3クラッチC0が係合されるととも
に第4ブレーキB0が解放され、また、4→3変速時
に、第2クラッチC2が解放され、3→2変速時に、第
3クラッチC0及び第2ブレーキB2が解放されるとと
もに第4ブレーキB0が係合され、そして、2→1変速
時に、第3クラッチC0が係合されるとともに第4ブレ
ーキB0が解放される。
【0028】一方、図示しないマニュアルバルブを3レ
ンジに操作した場合、1速時、2速時及び4速時におい
ては上記Dレンジの場合と同様である。そして、3速時
に、第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレ
ーキB2に加えて第1ブレーキB1が係合され、主変速
ユニット60のサンギヤ61をロックし、エンジンブレ
ーキをきかせる。
【0029】また、マニュアルバルブを2レンジに操作
した場合、1速時においては上記Dレンジの場合と同様
である。そして、2速時に第1クラッチC1及び第4ブ
レーキB0に加えて第3ブレーキB3が係合され、主変
速ユニット60のフロント側プラネタリギヤユニットの
キャリヤ67をロックし、エンジンブレーキをきかせ
る。また、3速時に第3クラッチC0、第1クラッチC
1及び第2ブレーキB2に加えて第1ブレーキB1が係
合され、主変速ユニット60のサンギヤ61をロック
し、エンジンブレーキをきかせる。
【0030】そして、マニュアルバルブをLレンジに操
作した場合、1速時に第1クラッチC1及び第3クラッ
チC0に加えて第3ブレーキB3が係合され、主変速ユ
ニット60のフロント側プラネタリギヤユニットのキャ
リヤ67をロックし、エンジンブレーキをきかせる。ま
た、3速時に第3クラッチC0、第1クラッチC1及び
第2ブレーキB2に加えて第1ブレーキB1が係合さ
れ、主変速ユニット60のサンギヤ61をロックし、エ
ンジンブレーキをきかせる。
【0031】また、Rレンジ時は、第1ソレノイドバル
ブS1がオフ状態、第2ソレノイドバルブS2がオン状
態、第3ソレノイドバルブS3がオン状態になって、第
3クラッチC0、第2クラッチC2及び第3ブレーキB
3は係合され、第3ワンウェイクラッチF0がロックさ
れ、他は解放状態になる。したがって、オーバドライブ
プラネタリギヤユニットは直結状態になり、また、主変
速ユニット60は、入力軸26の回転が第2クラッチC
2によって直接サンギヤ61に伝達され、かつ、第3ブ
レーキB3によってフロント側プラネタリギヤユニット
のキャリヤ67の回転がロックされているので、サンギ
ヤ61の回転はプラネタリピニオン64の自転を介して
リングギヤ62に逆回転として伝達され、出力軸70を
逆回転させる。
【0032】また、マニュアルバルブをRレンジに操作
しても、車速が所定速度例えば9km/h以上にある場
合、第1ソレノイドバルブS1がオン状態になり、第2
クラッチC2が解放状態になって、逆回転状態にはなら
ない。ところで、本発明の自動変速機の制御装置におい
ては、エンジン回転数に対応させてエンジントルクを変
化させるためにエンジントルク切換装置を有していて、
エンジン回転数に応じて吸気管の長さが変化させられ、
吸気管の長さによって空気の分配量を変化させるように
している。
【0033】図5はエンジントルク切換装置のブロック
図である。図において、104は自動変速機制御装置、
71はスロットル開度信号及び車速信号を受けて変速マ
ップを参照し、変速を判断し、変速出力信号を油圧制御
回路106に出力する変速判断手段である。72は該変
速判断手段71から信号を受けて、エンジントルクの切
換えを行うか否かを判断するエンジントルク切換要求判
断手段である。該エンジントルク切換要求判断手段72
はエンジントルク切換マップ73を参照し、あらかじめ
設定された変速点に基づきエンジントルクの切換えを行
うか否かを判断する。 また、変速開始及び変速終了を
判断するために回転数センサが設けられていて、該回転
数センサの回転数信号が上記エンジントルク切換要求判
断手段72に送られるようになっている。上記回転数セ
ンサは、第3クラッチC0及び第2クラッチC2のクラ
ッチドラムに対向して配設されていて、該回転数センサ
によってそれぞれのクラッチドラムの回転数を検出し、
変速開始及び変速終了を判断する。例えば、1→2変速
の変速開始は以下の式で判断される。
【0034】NC0<N0 ・r−α N0 :出力軸回転数 r :1速ギヤ比 α :定数すなわちオフセット(約50rpm) 上記エンジントルク切換マップ73は、変速の種類とス
ロットル開度の組合せに対してエンジントルクの切換え
を行うか否かの判断と、変速開始からエンジントルクの
切換えまでの時間を示すものであり、図において、1→
2,2→3等は変速の種類を、θ7 ,θ6 等はスロット
ル開度を、×印はエンジントルクの切換えがないこと
を、0.1などの数値は変速開始からエンジントルクの
切換えまでの時間を示している。上記エンジントルク切
換マップ73は、車両にかかる負荷のばらつきを考慮し
て、変速前後のギヤ比の変化と変速点の関係からエンジ
ントルクの切換点が変速中に発生するか否かを想定して
あらかじめ設定してある。
【0035】また、75はエンジン制御装置(EFI)
であり、エンジントルク切換指令手段76を有してい
る。該エンジントルク切換指令手段76は、上記自動変
速機制御装置104のエンジントルク切換要求判断手段
72からエンジントルク切換要求信号を受け、エンジン
トルク切換用アクチュエータを作動させ、エンジントル
ク切換弁を閉じる。上記エンジントルク切換要求判断手
段72がエンジントルク切換要求信号を出力しない通常
の状態においては、エンジントルク切換指令手段76が
エンジン回転数信号を受けてエンジントルクの切換えの
判断を行う。
【0036】上記構成の自動変速機の制御装置におい
て、上記回転数センサによって変速開始が判断される
と、エンジントルク切換要求判断手段72は、上記変速
判断手段71から送られた信号によって変速の種類及び
スロットル開度を認識し、エンジントルク切換マップ7
3を参照してエンジントルクの切換えの必要性及びエン
ジントルクの切換えまでの時間を読み出す。
【0037】次に、エンジントルク切換要求判断手段7
2は内蔵するタイマを起動して上記エンジントルク切換
マップ73から読み出した時間をカウントし、カウント
が完了した時点でエンジントルク切換要求信号をエンジ
ントルク切換指令手段76に送り、エンジントルク切換
用アクチュエータを作動させる。そして、上記変速判断
手段71から送られた変速出力信号によって油圧制御回
路106が制御されて変速が終了すると、回転数センサ
からの回転数信号によってそれを検出し、再びタイマを
起動してあらかじめ設定された時間をカウントし、カウ
ントが完了すると上記エンジントルク切換要求信号をキ
ャンセルする。
【0038】上記エンジントルク切換要求信号がキャン
セルされた後も、エンジントルク切換用アクチュエータ
は作動を継続し、検出されたエンジン回転数が所定のエ
ンジントルクの切換点に達すると上記エンジントルク切
換指令手段76がエンジントルク切換用アクチュエータ
に信号を出力し、作動を停止させ、エンジントルク切換
弁を開く。
【0039】このようにすることによって、所定の条件
が満たされた場合、変速開始が判断された後所定時間が
経過すると強制的にエンジントルク切換要求信号がエン
ジントルク切換指令手段76に送られるため、エンジン
トルクの切換えによるエンジントルクの変動と、変速特
性の関係が一定になる。また、変速終了が判断された後
所定時間が経過すると上記エンジントルク切換要求信号
がキャンセルされるため、変速終了後直ちにエンジント
ルクの切換えが行われることがなく、トルク変動に伴う
変速ショックが少なくなる。
【0040】本発明の制御装置が適用される自動変速機
においては、3→4変速時に第2クラッチC2の油圧サ
ーボにおいて遠心力が発生して遠心油圧が上昇する場合
がある。したがって、第2クラッチC2の係合油圧は遠
心油圧を加えたものになり、特に変速終了時の出力軸ト
ルクにピーク値が発生し、その分トルク変動が大きくな
る。ところが、本発明の自動変速機の制御装置において
は、変速終了時にエンジントルクの切換えを行わないよ
うにすることができるので、変速ショックの発生を低減
することができる。
【0041】図1は本発明の自動変速機の制御装置のエ
ンジントルク切換要求信号を出力するためのフローチャ
ートである。図の(A)はメインルーチンを、(B)は
サブルーチンを示している。 ステップS1 変速開始を判断する。 ステップS2 変速点とスロットル開度θを認識する。 ステップS3 マップデータを参照する。 ステップS4 エンジントルクの切換えが必要か否かを
判断する。 ステップS5 タイマを起動する。 ステップS6 切換要求フラグをセットする。 ステップS11 切換要求フラグを判断する。 ステップS12 タイマの完了を判断する。 ステップS13 エンジントルク切換要求信号を出力す
る。
【0042】なお、エンジントルク切換要求信号のキャ
ンセルも同様の処理によって行われる。図6は本発明の
自動変速機の制御装置を搭載した車両のタイムチャート
である。破線は従来の自動変速機の制御装置における動
作を、実線は本発明の自動変速機の制御装置における動
作を示している。
【0043】図に示すように、変速開始が判断されると
タイマが起動され、所定時間が経過した後にエンジント
ルク切換要求信号が“H”から“L”になり上記エンジ
ントルク切換指令手段76に送られる。したがって、エ
ンジントルク切換指令手段76はこれを受けてエンジン
トルク切換実行信号を“H”から“L”とし、エンジン
トルク切換用アクチュエータに送るようになっている。
【0044】変速が開始されると、エンジン回転数E0
が低下を開始し、所定時間が経過すると、エンジントル
ク切換点に達する。本来はこの時点でエンジントルクの
切換えが行われ、エンジントルク切換弁が閉じられる。
本発明の自動変速機の制御装置においては、タイマによ
って所定時間が経過すると強制的にエンジントルクの切
換えが行われる。
【0045】そして、回転数センサによって変速終了の
判断が行われるが、この変速終了が判断されるとタイマ
が起動され、所定時間が経過した後にエンジントルク切
換要求信号がキャンセルされ、“L”から“H”にな
る。その後、エンジン回転数E0 が所定のエンジントル
クの切換点まで上昇すると、上記エンジントルク切換指
令手段76がこれを検出してエンジントルク切換実行信
号を“L”から“H”にする。
【0046】このように制御することによって、変速終
了時において出力軸トルクの落差が大きくならないよう
にすることができる。上記実施例においては、変速開始
が判断されるとタイマを起動させ、カウントが完了した
時点でエンジントルク切換要求信号がエンジントルク切
換指令手段76に送られるようになっているが、変速開
始時の出力回転数を記憶しておき、該出力回転数が所定
値だけ低下したことを検出してエンジントルク切換要求
信号をエンジントルク切換指令手段76に送るようにし
てもよい。そのために、前記エンジントルク切換マップ
73に、例えば、出力回転数のデータがエンジントルク
切換要求信号のタイミングを設定するためのデータとし
て記憶される。
【0047】この場合、本来エンジントルクの切換えを
行う必要がない場合においても、変速点とスロットル開
度の関係が満たされるとエンジントルクの切換えが実行
されることになるが、変速終了後にエンジントルクの切
換えを行うため、変速ショックは少なく問題はない。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機の制御装置のエンジントル
ク切換要求信号を出力するためのフローチャートであ
る。
【図2】本発明の自動変速機の制御装置の概略図であ
る。
【図3】本発明の自動変速機の制御装置における制御ブ
ロック図である。
【図4】本発明の自動変速機の作動を示す図である。
【図5】エンジントルク切換装置のブロック図である。
【図6】本発明の自動変速機の制御装置を搭載した車両
のタイムチャートである。
【符号の説明】
71 変速判断手段 72 エンジントルク切換要求判断手段 73 エンジントルク切換マップ 76 エンジントルク切換指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 大庭 秀洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 木村 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 大坪 秀顕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−134127(JP,A) 実開 平3−118233(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 - 29/06 F02B 27/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行条件を検出する走行条件検出手段
    と、該走行条件検出手段によって検出された走行条件に
    基づいて変速を行うか否かを判断する変速判断手段と、
    変速開始及び変速終了を判断する変速開始・終了判断手
    段と、エンジン回転数に対応させてエンジントルク切換
    弁を開閉するエンジントルク切換装置と、該エンジント
    ルク切換装置にエンジントルクの切換えを指令するエン
    ジントルク切換指令手段と、前記変速判断手段からの信
    号及び変速開始・終了判断手段からの信号によってマッ
    プを参照し、前記エンジントルク切換指令手段に対して
    エンジントルク切換要求信号を出力するエンジントルク
    切換要求判断手段とを有するとともに、前記マップは、
    変速の種類及び走行条件に対応させてエンジントルクの
    切換えを行うか否か判断するための第1のデータ、及
    びエンジントルク切換要求信号のタイミングを設定する
    ための第2のデータを備え、前記エンジントルク切換要
    求判断手段は、前記第1のデータに基づいてエンジント
    ルクの切換えを行うと判断した場合、前記変速開始・終
    了判断手段が変速開始を判断したとき、前記第2のデー
    タに基づいて設定されたタイミングでエンジントルク切
    換要求信号を遅延させて出力し、前記変速開始・終了判
    断手段が変速終了を判断したとき、所定のタイミング
    エンジントルク切換要求信号を遅延させてキャンセルす
    る手段を有することを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
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