JP2783370B2 - 第三アミン・三酸化硫黄錯体の製造方法 - Google Patents

第三アミン・三酸化硫黄錯体の製造方法

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JP2783370B2 JP2511368A JP51136890A JP2783370B2 JP 2783370 B2 JP2783370 B2 JP 2783370B2 JP 2511368 A JP2511368 A JP 2511368A JP 51136890 A JP51136890 A JP 51136890A JP 2783370 B2 JP2783370 B2 JP 2783370B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩素化有機溶媒中に第三アミンを溶解する
ためにクロロスルホン酸が添加される、一般式 R3N:SO3 (式中、Rは、メチル、エチル、又はプロピル基、又
はピリジンの複素環部分である) の第三アミン・三酸化硫黄錯体の製造方法に関する。
第三アミン・三酸化硫黄錯体は多くの用途を有する重
要な薬品であり、例えば、染料、炭水化物、及びステロ
ールの硫酸化、或は酸感応性複素環の如き多環式化合物
のスルホン化で用いられる〔E.E.ギルパート(Gilber
t)、Chem.Rev.549(1961)〕。原理的に、それらは三
酸化硫黄を対応するアミンと気相又は有機溶媒中で反応
させることにより製造することができる〔米国特許第2,
507,944号、Chem.Abstr.,45,873,(1951)〕。しかし、
三酸化硫黄の取扱いは工業的製造で大きな困難を与えて
いる。工業的使用に適した方法は、最初に言及した有機
溶媒中でのクロロスルホン酸と第三アミンとの反応であ
る。しかし、この反応では、用いた2モルのアミンのう
ち、通常1モルが塩化水素と結合してアミン塩酸塩(R3
N・HCI)を形成するため、僅かな収率しか得られない。
例えば、水酸化ナトリウムの如き強アルカリを添加する
と、勿論基本的には、形成された塩酸塩から再びアミン
を回収することは出来るが、これはコストがかかり、到
底経済的なものではない。なぜなら、関連する反応は水
性媒体中でのみ可能だからである。塩酸塩(R3N・HCI)
は、先ずアミン・三酸化硫黄錯体(R3N・SO3)から、そ
れを水中に溶解して得られた溶液を別の反応器へ移すこ
とにより分離しなければならない。水酸化ナトリウムを
添加出来るのは(過剰に)その時だけである。再び残留
する第三アミンは、例えば分別蒸留により水から最終的
に分離し、出発材料として再び利用できるようにする前
に乾燥しなければならない。
本発明の目的は、経済的なやり方でかなり向上した収
率を達成することができるアミン・三酸化硫黄錯体を製
造する商業的規模で容易に取扱うことができる方法を与
えることである。
本発明によれば、この目的及び他の目的が、請求の範
囲第1項の特徴の部分に記載されたことを特徴とする方
法により達成される。本発明の好ましい態様は、従属請
求項に特徴付けられている。
本発明による方法では、副生成物として前に形成され
たアミン塩酸塩からアミンを回収するために反応混合物
中にガス状アンモニアを通す。アミン塩酸塩は塩化アン
モニウムよりも可溶性なのでアンモニアによってアミン
を回収することができる。回収されたアミンは依然とし
て存在するクロロスルホン酸と反応して希望のR3N:SO3
錯体を形成する。このやり方で、アミンは同じ有機媒体
中と同様同じ反応容器中で回収され、特に有利である。
アンモニアよりも強い塩基である第三アミンを用いた
場合には、懸濁物がアルカリ性の時に反応の終点に到達
する。例えばピリジンの如きアンモニアよりも弱い第三
アミンが用いられた場合、アンモニアを反応混合物中
に、その混合物が4のpHを示すようになる所まで通過さ
せるのが好ましい。4より大きいpHでは、希望の錯体中
のアンモニアによって第三アミンが排除され、即ち収率
が減少するであろう。
形成された塩化アンモニウムは、水を添加し、撹拌す
ることにより溶解することができる。最後に、希望の第
三アミン・三酸化硫黄錯体を過によって分離すること
ができ、洗浄し、乾燥した後、最終的乾燥生成物として
得ることができる。
溶媒として1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四
塩化炭素、又は塩化メチレンを用いるのが好ましい。
反応中、温度は0℃〜30℃の値に設定するのが好まし
い。
本発明の方法は次の利点を示す: − 使用したアミンを基にして計算された反応収率はか
なり増大し、商業的な規模で経済的に容易に実施するこ
とができる。80〜94%の収率を達成することができる。
− 用いられる装置の比容積は2倍になる。
− 希望の反応自体のために用いたのと同じ溶媒及び同
じ反応容器でアミンが回収される。
− 別の反応容器中で、薬品として水酸化ナトリウムよ
る水溶液中のアミンの回収及びその後の水からの分離は
もはや不必要である。
− エネルギー消費、空気汚染、及び火災の危険が減少
する。
− 廃棄物が少なく、その結果水の汚染が少ない。
− 副生成物として塩化アンモニウムが得られる。
次に本発明を実施例により一層詳細に例示する。
実施例1 150mlの塩化メチレン中に28.5g(0.5モル)のトリメ
チルアミンを入れた溶液の氷冷し良く撹拌したものの中
に33.5ml(0.507モル)のクロロスルホン酸を、ゆっく
り添加した。温度を20℃より低い水準に維持した。クロ
ロスルホン酸の最初の半分は極めて発熱的に反応し、従
って非常にゆっくり添加すべきであるが、残りの半分は
それ程注意する必要はない。クロロスルホン酸の全量を
添加した後、ガス状アンモニアをpHが塩基性になるまで
溶液に通す。激しい撹拌を行いながら、形成された懸濁
物に80mlの水を添加する。15分後、固体生成物を過
し、25mlの水で夫々3回洗浄し、最終的に乾燥した。
記載した方法により、80〜94%の収率に相当する最終
的乾燥生成物(トリメチルアミン・三酸化硫黄錯体)5
5.5〜66.5gを得ることができた。
実施例2 実施例1の場合と同じ量のクロロスルホン酸を、実施
例1と同じ条件で、100mlの塩化メチレン中に50.5g(0.
5モル)のトリエチルアミンを入れた溶液へ添加した。
実施例1の場合と同様に、この場合もアンモニアを次に
溶液に通し、80mlの水を添加し、溶液を過した。得ら
れた滓を夫々30mlの塩化メチレンで3回洗浄した。記
載の手順により、80.61%の収率に相当する最終的乾燥
生成物(トリエチルアミン・三酸化硫黄錯体)72.95gを
得ることができた。
実施例3 実施例1の場合と同じ量のクロロスルホン酸を、実施
例1と同じ条件で、150mlのクロロホルム中に39.5g(0.
5モル)のピリジンを入れた溶液へ添加した。実施例1
の場合と同様に、次にアンモニアをpHが4.0になるまで
溶液に通した。この場合には更にアンモニアを添加する
と収率が減少した。全反応中温度を15℃〜20℃に維持し
た。形成された塩化アンモニウムを分離するため80mlの
水を再び添加し、溶液を15分間撹拌した。次に溶液を
過し、滓を夫々25mlの水で3回洗浄し、減圧下で生成
物を乾燥した。
記載の手順により、71.15%の収率に相当する最終的
乾燥生成物(ピリジン・三酸化硫黄錯体)56.54gを得る
ことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オクロブドジヤ,ミラン スイス国シーエィチ ― 7000 チュ ル,ザーゲンシュトラーセ 97 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 1/00 - 409/44 C07D 213/89 CA

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化有機溶媒中に第三アミンを溶解する
    ためにクロロスルホン酸が添加される、一般式 R3N:SO3 (式中、Rは、メチル、エチル、又はプロピル基、又は
    ピリジンの複素環部分である) の第三アミン・三酸化硫黄錯体を製造する方法におい
    て、副生成物として形成されたアミン塩酸塩からアミン
    を回収するために反応混合物中にガス状アンモニアを通
    すことを特徴とする第三アミン・三酸化硫黄錯体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】用いられる溶媒が1,2−ジクロロエタン、
    四塩化炭素、クロロホルム、又は塩化メチレンであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】用いられた第三アミンがアンモニアより強
    い塩基である場合、アンモニアを反応混合物中に、少な
    くともその混合物のpHがアルカリ性になるまで通過させ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】用いられた第三アミンがアンモニアより弱
    い塩基である場合、アンモニアを反応混合物中に、少な
    くともその混合物のpHが4.0に到達するまで通過させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】反応中、温度を0℃〜30℃に設定すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】温度が20℃より低いことを特徴とする請求
    項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】温度が15〜20℃であることを特徴とする請
    求項5に記載の方法。
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