JP2783282B2 - 画像処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、文書画像情報と記憶された付加情報とを
合成編集する画像処理装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、この種のシステムにおいては、例えば光ディス
ク装置に記憶された様々なデータを検索し、その内容を
表示したり印刷することができるように構成されている
が、光ディスク装置から読み出して印刷する文書には、
その情報に任意の重みが付加されている場合が多い。例
えば、新製品に関する極秘事項，特許事項等である場合
には、印刷した出力紙に「コピー禁止」，「参考配布」
等の情報に対する何らかの重みがあらかじめ作成された
ゴム印等で捺印し、その資料を受け取る人に対して喚起
を促している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このため、印刷する部数が多くなるにつれて上記作業
に専念しなければならない事態が発生し、オフィスワー
ク効率が著しく低下してしまう問題があった。 また、上記の「コピー禁止」，「参考配布」等の捺印
位置がばらばらで、出力紙の印字が判別出来なくなる場
合が生じ、資料価値が損なわれる問題点もあった。 一方、上記のようなある限られた位置とは別に、所望
の指定位置に所望の情報を付加したい場合も間々発生す
ることが予想されるので、付加する情報の取り扱いが複
雑となる問題点もあった。 この発明は、上記の問題点を解消するためになされた
もので、記憶されている付加情報を一覧表示し、該表示
された付加情報の選択と該付加情報の合成位置の指定に
基づいて文書画像情報と付加情報のイメージ展開を制御
することにより、付加しようとする所望の付加情報を一
覧表示で視覚的に確認しながら選択でき、選択された所
望とする付加情報が文書画像情報の指定した位置に合成
された合成画像情報を容易に得ることができる画像処理
装置を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る画像処理装置は、文書画像情報に付加
情報の付加を指定する指定手段と、前記付加情報の付加
する位置を指示する指示手段と、記憶手段に記憶されて
いる複数の付加情報の一覧を表示する表示手段と、前記
表示手段に表示される付加情報の一覧から前記文書画像
情報に付加するべき付加情報を選択する選択手段と、前
記指定手段による指定に基づき、前記選択手段に選択さ
れた付加情報が前記指示手段により指示された付加する
位置に出力されるように前記選択手段により選択された
付加情報と前記文書画像情報とを合成する合成手段とを
有するものである。 〔作用〕 この発明においては、指定手段による付加する付加情
報の位置が指定されると、一覧表示手段が記憶された付
加可能な付加情報を表示手段に一覧表示させ、所望とす
る付加情報が選択手段により選択されると、合成手段が
選択された付加情報を指示された付加する位置に出力さ
れるように、付加情報と前記文書画像情報とを合成し
て、付加しようとする所望の付加情報を一覧表示で視覚
的に確認しながら選択でき、選択された所望とする付加
情報が文書画像情報の指定した位置に合成された合成画
像情報を容易に得ることを可能とする。 〔実施例〕 第１図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置を適
用可能な電子ファイリングシステムの一例を説明するブ
ロック図であり、１はCRTディスプレイで、イメージメ
モリ９に展開（構築）される画像情報をVRAM2を介して
表示する。VRAM2はイメージメモリ９に展開された画像
情報をシステムバス13を介して授受し、所定の割り合い
でデータ間引きを行ってCRTディスプレイ１に画像情報
を表示するように構成されている。1aはキーボード、1b
はこの発明の指示手段をなすポインティングデバイス、
３はBMUで、メモリと他のデバイスの間のデータ転送を
コントロールする。４はインタフェース回路で、リーダ
5,プリンタ６をシステムバス13にインタフェースする。
７はこの発明のイメージ展開制御手段をなすCPUで、プ
ログラムメモリ８に格納される制御プログラムに基づい
て各部を総括的に制御する。10はインタフェース回路
で、大量の画像データを記録する光ディスク装置11のI/
Oを制御する。12はこの発明の属性メモリを兼ねるハー
ドディスク装置で、光ディスク装置11に記憶された文書
画像データの管理情報およびイメージメモリ９に展開さ
れる文書画像を割り付ける属性情報12aを格納してい
る。 第２図は、第１図に示したイメージメモリ９とその他
のデバイスとのデータ転送関係を説明する図であり、第
１図と同一のものには同じ符号を付してある。 この図において、ａ〜ｅは転送経路を示す。 第３図は、第１図に示した属性情報12aを説明する模
式図であり、21は属性イメージファイルで、例えば５つ
の属性情報12aが格納されている状態を示してある。22
は識別番号で、ポインティングデバイス1bにより指示す
ることにより、指示された属性情報12aをイメージメモ
リ９（第２記憶手段として機能する手段の一例に対応す
る）に展開することができる。なお、属性情報12aの登
録はリーダ５より読み取らせ、一旦イメージメモリ９に
展開して転送経路ａを介してハードディスク装置12（第
１記憶手段として機能する手段の一例に対応する）の属
性イメージファイル21に格納する。また、作成された属
性イメージファイル21は、キーボード1aからの入力で削
除，修正，登録が随時行えるように構成されている。 必要な任意の属性情報12aを所定の記録紙に記入し、
リーダ５の図示しない原稿台に載置し、読み取り指令を
入力すると、光電変換された属性情報12aがイメージメ
モリ９に展開され、CPU7の制御によりハードディスク装
置12の属性イメージファイル21へ転送経路ａを介して転
送されて行く。これにより属性イメージファイル21の作
成が終了する。 キーボード1aより光ディスク装置11に記憶された文書
画像の検索指令が入力されると、CPU7がハードディスク
装置12に格納される管理情報を参照して、所望とする文
書画像情報を転送経路ｂを介してイメージメモリ９に展
開する。イメージメモリ９に展開された文書画像（イメ
ージ情報）は、転送経路ｃを介してVRAM2上に圧縮して
展開され、その圧縮画像がCRTディスプレイ１に表示さ
れる。CRTディスプレイ１に表示された文書画像に対す
る属性情報12aを割り付けたい場合は、ここで、ポイン
ティングデバイス1bによりCRTディスプレイ１に表示さ
れた文書画像に割り付ける属性情報12aの展開位置が指
示されるとともに、属性イメージファイル21の読み出し
が指定されると、CRTディスプレイ１に属性イメージフ
ァイル21が転送経路ｄを介して表示される。ここで、ポ
インティングデバイス1bにより、例えば識別番号22のう
ち「１」を指定すると、「CONFIDENTIAL」がイメージメ
モリ９に展開される。なお、その展開位置は、上述のポ
インティングデバイス1bにより指示された位置に対応し
ている。これにより、光ディスク装置11から読み出され
た文書画像とハードディスク装置12から読み出された属
性情報12aがイメージメモリ９で合体されたことにな
る。ここで、キーボード1aを操作してプリンタ６に対し
て画像出力指令が入力されると、CPU7が転送経路ｅを介
してイメージメモリ９に展開された画像情報を転送する
と、プリンタ６から合体された画像、すなわち第４図に
示す画像が出力される。 第５図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置の画
像処理手順の一例を説明するフローチャートである。な
お、（１）〜（10）は各ステップを示す。 キーボード1aより検索情報が入力されるのを待機し
（１）、検索情報が入力されたらCPU7がハードディスク
装置12に格納される管理情報を参照しながら光ディスク
装置11に格納されている所望とする文書画像をイメージ
メモリ９に展開するとともに（２）、イメージメモリ９
に展開された文書画像をVRAM2に間引いて展開し、CRTデ
ィスプレイ１に縮小画像を表示する（３）。次いで、属
性情報の割り付け指定が入力されるのを待機し（４）、
入力されたらポインティングデバイス1bにより展開位置
が指示されるのを待機し（５）、指示されたらCPU7がハ
ードディスク装置12に格納されている属性イメージファ
イル21を読み出しCRTディスプレイ１に表示する
（６）。次いで、CRTディスプレイ１に表示された属性
イメージファイル21の識別番号22が選択されるのを待機
し（７）、選択された属性情報12aをステップ（５）で
指示される展開位置に応じてイメージメモリ９に合体展
開する（８）。次いで、キーボード1aより画像出力指令
を待機し（９）、画像出力指令が入力されたら、イメー
ジメモリに展開された画像情報をプリンタ６より出力し
て（10）、制御を終了する。この様に、この発明の画像
処理装置によれば、指定手段による付加する付加情報の
位置が指定（ポインティングデバイス1bを操作して所望
の付加情報を指定（第５図のステップ（４））する）さ
れると、一覧表示手段が記憶された付加可能な付加情報
を表示手段に一覧表示（第５図のステップ（６））さ
せ、所望とする付加情報が選択手段により選択（第５図
のステップ（７））されると、合成手段（BMU3がイメー
ジメモリ９上で合体する）が選択された付加情報を指示
（ポインティングデバイス1bを操作して所望の位置を指
示（第５図のステップ（５））する）された付加する位
置に出力されるように、付加情報と前記文書画像情報と
を合成（第５図のステップ（８））して、付加しようと
する所望の付加情報を一覧表示で視覚的に確認しながら
選択された所望とする付加情報が文書画像情報の指定し
た位置に合成された合成画像情報を容易に得ることを可
能とする。 例えばプリンタ６を２色刷りプリンタで構成した場
合、CRTディスプレイ１においてはポインティングデバ
イス1bの指定により文書画像と属性情報12aを同時に表
示するが、イメージメモリ９に文書画像とハードディス
ク装置12内に確保される属性情報12aとを異なる領域に
格納し（第６図（ａ）参照）、第１回目の印字で文書画
像を黒トナーで印字した後、記録紙を排紙せずにプリン
タ内部の中間トレーを保持し、画像形成色を変更、すな
わち黒の現像ローラを感光体から離し、例えば赤色の現
像ローラを感光体に近接させ、さらに次の印字タイミン
グで中間トレーより第１面が印字面となるように記録紙
を給送し、属性情報12aを赤色（斜線で示す）で印字さ
せるようにすれば、属性情報12aの強調印字を行うこと
ができる（第６図（ｂ）参照）。 〔発明の効果〕 以上説明したように、上記実施例によれば画像登録部
から検索される文書画像を展開するイメージメモリと、
画像出力部から出力される文書画像に対する属性情報を
割り付けるイメージ情報を複数記憶する属性メモリと、
イメージメモリに展開される文書画像に割り付ける属性
メモリに格納される所望の属性情報およびその展開位置
を指示する指示手段と、この指示手段に指示された属性
情報を属性メモリから読み出し、指示手段により指示さ
れるイメージメモリ上の展開位置に展開するイメージ展
開制御手段とを備えているので、文書画像を出力部で印
刷する場合に、その文書に対する資料価値を示す適切な
重み情報を所定の位置に判別可能に印刷でき、従来のよ
うなスタンプによる重み情報の捺印操作を皆無にできる
とともに、スタンプによる文書画像切れを防止すること
ができる。さらに、例えばコピーを禁止したい文書画像
には、「コピー禁止」という付加情報を所定の位置に付
加することができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明によれば、指定手段に
よる付加する付加情報の位置が指定されると、記憶手段
に記憶された付加可能な複数の付加情報を表示手段に一
覧表示させ、所望とする付加情報が選択手段により選択
されると、合成手段が選択された付加情報を指示された
付加する位置に出力されるように、付加情報と前記文書
画像情報とを合成するので、付加しようとする所望の付
加情報を一覧表示で視覚的に確認しながら選択でき、選
択された所望とする付加情報が文書画像情報の指定した
位置に合成された合成画像情報を容易に得ることができ
うという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置を適用
可能な電子ファイリングシステムの一例を説明するブロ
ック図、第２図は、第１図に示したイメージメモリとそ
の他のデバイスとのデータ転送関係を説明する図、第３
図は、第１図に示した属性情報を説明する模式図、第４
図は属性情報付き文書画像の出力例を説明する模式図、
第５図はこの発明の一実施例を示す画像処理装置の画像
処理手順の一例を説明するフローチャート、第６図はこ
の発明の他の実施例を説明する図である。 図中、１はCRTディスプレイ、２はVRAM、３はBMU、4,10
はインタフェース回路、５はリーダ、６はプリンタ、７
はCPU、８はプログラムメモリ、９はイメージメモリ、1
1は光ディスク装置、12はハードディスク装置、12aは属
性情報、21は属性イメージファイル、22は識別番号であ
る。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．文書画像情報に付加情報の付加を指定する指定手段
   と、 前記付加情報の付加する位置を指示する指示手段と、 記憶手段に記憶されている複数の付加情報の一覧を表示
   する表示手段と、 前記表示手段に表示される付加情報の一覧から前記文書
   画像情報に付加するべき付加情報を選択する選択手段
   と、 前記指定手段による指定に基づき、前記選択手段に選択
   された付加情報が前記指示手段により指示された付加す
   る位置に出力されるように前記選択手段により選択され
   た付加情報と前記文書画像情報とを合成する合成手段
   と、 を有することを特徴とする画像処理装置。