JP2783154B2 - レジストパターンの形成方法 - Google Patents
レジストパターンの形成方法Info
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- JP2783154B2 JP2783154B2 JP6060438A JP6043894A JP2783154B2 JP 2783154 B2 JP2783154 B2 JP 2783154B2 JP 6060438 A JP6060438 A JP 6060438A JP 6043894 A JP6043894 A JP 6043894A JP 2783154 B2 JP2783154 B2 JP 2783154B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resist film
- substrate
- chemically amplified
- pattern
- gaas substrate
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Landscapes
- Materials For Photolithography (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジストパターンの形成
方法に関し、特に化学増幅型レジストによる微細パター
ンの形成方法に関する。
方法に関し、特に化学増幅型レジストによる微細パター
ンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板をナノメータレベルで加工し
て半導体の量子サイズ効果を観察するためのドット形状
の量子デバイスの作製には、電子線用ネガレジストより
高解像度が得られる電子線用のポジレジストを使ってレ
ジストパターンを形成した後、金属等を蒸着してパター
ンの転写を行い、それをエッチングする方法が採用され
ていた。また、分子量の異なるポジレジスト膜を多層に
塗布した後、パターニングすることで解像度を上げる方
法もあった。
て半導体の量子サイズ効果を観察するためのドット形状
の量子デバイスの作製には、電子線用ネガレジストより
高解像度が得られる電子線用のポジレジストを使ってレ
ジストパターンを形成した後、金属等を蒸着してパター
ンの転写を行い、それをエッチングする方法が採用され
ていた。また、分子量の異なるポジレジスト膜を多層に
塗布した後、パターニングすることで解像度を上げる方
法もあった。
【0003】一方、高感度で高解像度の特性を有し、エ
ッチング耐性も高いレジストとして最近開発された化学
増幅型の電子線ネガレジストが注目されている。
ッチング耐性も高いレジストとして最近開発された化学
増幅型の電子線ネガレジストが注目されている。
【0004】化学増幅型ネガレジスト膜は、電子線の照
射によって酸発生剤が照射量に比例した酸を発生し、電
子線露光後の加熱処理によってこの酸が触媒となってベ
ース樹脂と架橋剤との架橋反応が進行し、現像液に対し
て不溶化する。次に、このレジスト膜を現像液で現像す
ることにより微細パターンを形成できる。
射によって酸発生剤が照射量に比例した酸を発生し、電
子線露光後の加熱処理によってこの酸が触媒となってベ
ース樹脂と架橋剤との架橋反応が進行し、現像液に対し
て不溶化する。次に、このレジスト膜を現像液で現像す
ることにより微細パターンを形成できる。
【0005】しかしながら、この化学増幅型ネガレジス
ト膜は下地基板の材料によって基板との界面近傍のレジ
ストの架橋反応が充分進行せず、食い込みが生じレジス
トパターンの断面形状が下方で細る逆テーパ状になって
レジスト膜の剥れやパターン精度の低下を生ずるという
問題があった。
ト膜は下地基板の材料によって基板との界面近傍のレジ
ストの架橋反応が充分進行せず、食い込みが生じレジス
トパターンの断面形状が下方で細る逆テーパ状になって
レジスト膜の剥れやパターン精度の低下を生ずるという
問題があった。
【0006】この現象は、電子線の照射によって基板と
の界面近傍に発生した酸が拡散又は基板に吸着されてし
まい、その結果、界面近傍のレジスト膜の架橋反応が進
行せず、レジストパターンの食い込みが生じ、逆テーパ
状になる。
の界面近傍に発生した酸が拡散又は基板に吸着されてし
まい、その結果、界面近傍のレジスト膜の架橋反応が進
行せず、レジストパターンの食い込みが生じ、逆テーパ
状になる。
【0007】Si基板に対しては、ジャーナル・オブ・
ザ・エレクトロケミカル・ソサエティ(Journal
of the Electrochemical S
ociety)1986年、第133巻、第619頁に
記載されているように、ヘキサメチルジシラザン(HM
DS)等で処理することで表面を疎水化する方法が知ら
れており、この方法を用いることで酸がSi基板に吸着
されることを抑制でき、化学増幅型ネガレジスト膜によ
る微細パターンが形成できる。
ザ・エレクトロケミカル・ソサエティ(Journal
of the Electrochemical S
ociety)1986年、第133巻、第619頁に
記載されているように、ヘキサメチルジシラザン(HM
DS)等で処理することで表面を疎水化する方法が知ら
れており、この方法を用いることで酸がSi基板に吸着
されることを抑制でき、化学増幅型ネガレジスト膜によ
る微細パターンが形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来のレジストパ
ターンの形成方法では、Si基板に対して有効なHMD
S処理がGaAs基板に対しては効果が無く、GaAs
基板の表面に形成した化学増幅型ネガレジスト膜のレジ
ストパターンの断面形状の食い込みによるレジスト膜の
剥れやパターン精度の低下を生ずるという問題があっ
た。
ターンの形成方法では、Si基板に対して有効なHMD
S処理がGaAs基板に対しては効果が無く、GaAs
基板の表面に形成した化学増幅型ネガレジスト膜のレジ
ストパターンの断面形状の食い込みによるレジスト膜の
剥れやパターン精度の低下を生ずるという問題があっ
た。
【0009】この現象は、Si基板の場合には、表面の
洗浄工程でSi基板の表面にOH基が残ってしまい、親
水性となっているのをHMDS処理によってOH基のH
がSi(CH3 )3 に置換され、シリル化が生じて疎水
性にできるのに対して、GaAs基板の表面にはOH基
がなくHMDS処理によるシリル化が生じないためであ
る。従って、GaAs基板の場合には、従来型の電子線
ポジレジスト膜を使用して金属膜にパターンを転写し、
この金属膜パターンをマスクとしてGaAs基板をエッ
チングする方法を採用せざるを得ず、工程が煩雑になる
ばかりでなく、パターンの微細化も抑制されるという問
題があった。
洗浄工程でSi基板の表面にOH基が残ってしまい、親
水性となっているのをHMDS処理によってOH基のH
がSi(CH3 )3 に置換され、シリル化が生じて疎水
性にできるのに対して、GaAs基板の表面にはOH基
がなくHMDS処理によるシリル化が生じないためであ
る。従って、GaAs基板の場合には、従来型の電子線
ポジレジスト膜を使用して金属膜にパターンを転写し、
この金属膜パターンをマスクとしてGaAs基板をエッ
チングする方法を採用せざるを得ず、工程が煩雑になる
ばかりでなく、パターンの微細化も抑制されるという問
題があった。
【0010】本発明の目的は、GaAs基板の表面を微
細加工するための微細なレジストパターンを形成する方
法を提供することにある。
細加工するための微細なレジストパターンを形成する方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のレジストパター
ンの形成方法は、GaAs基板を(NH4)2Sx 溶液に
浸して表面を硫化処理した後前記GaAs基板の表面に
ノボラック系樹脂をベース樹脂とする化学増幅型ネガレ
ジスト膜を塗布し90〜130℃で窒素雰囲気中でプリ
ベークする工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜を電
子ビームにより選択的に露光した後加熱処理して架橋反
応させる工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜の未露
光部分を現像除去して微細なレジストパターンを形成す
る工程とを含んで構成される。
ンの形成方法は、GaAs基板を(NH4)2Sx 溶液に
浸して表面を硫化処理した後前記GaAs基板の表面に
ノボラック系樹脂をベース樹脂とする化学増幅型ネガレ
ジスト膜を塗布し90〜130℃で窒素雰囲気中でプリ
ベークする工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜を電
子ビームにより選択的に露光した後加熱処理して架橋反
応させる工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜の未露
光部分を現像除去して微細なレジストパターンを形成す
る工程とを含んで構成される。
【0012】
【実施例】GaAs基板を(NH4 )2 Sx 溶液に浸し
て表面処理(以下硫化処理と記す)すると、GaAs基
板の表面に1〜数原子層の硫化物層が堆積される(表面
科学、1990年、第11巻、第8号、第9頁参照)こ
とが知られている。このGaAs基板上の硫化物層が化
学増幅型ネガレジスト膜の電子線露光で発生させた酸の
GaAs基板への吸着や拡散を抑制する働きを有するこ
とを見出した。その結果、GaAs基板上においても化
学増幅型レジスト膜の微細パターンが形成できるように
なった。
て表面処理(以下硫化処理と記す)すると、GaAs基
板の表面に1〜数原子層の硫化物層が堆積される(表面
科学、1990年、第11巻、第8号、第9頁参照)こ
とが知られている。このGaAs基板上の硫化物層が化
学増幅型ネガレジスト膜の電子線露光で発生させた酸の
GaAs基板への吸着や拡散を抑制する働きを有するこ
とを見出した。その結果、GaAs基板上においても化
学増幅型レジスト膜の微細パターンが形成できるように
なった。
【0013】次に、本発明について図面を参照して説明
する。
する。
【0014】図1は本発明の一実施例を示す工程図であ
る。
る。
【0015】図1に示すように、まず、清浄なGaAs
基板を(NH4 )2 Sx 溶液中に20分間以上浸して表
面を硫化処理し、GaAs基板の表面に硫化物層を形成
する。
基板を(NH4 )2 Sx 溶液中に20分間以上浸して表
面を硫化処理し、GaAs基板の表面に硫化物層を形成
する。
【0016】次に、(NH4 )2 Sx 溶液から取出した
GaAs基板を流水中に数分間晒して充分に水洗する。
GaAs基板を流水中に数分間晒して充分に水洗する。
【0017】次に、GaAs基板の表面に窒素ガスを吹
き付け、乾燥させる。
き付け、乾燥させる。
【0018】次に、GaAs基板の表面にノボラック系
樹脂をベース樹脂とする化学増幅型レジスト膜を塗布し
90〜130℃のN2 ガス雰囲気中で約20分間プリベ
ークする。
樹脂をベース樹脂とする化学増幅型レジスト膜を塗布し
90〜130℃のN2 ガス雰囲気中で約20分間プリベ
ークする。
【0019】次に、化学増幅型レジスト膜を電子ビーム
で照射し、例えば、一辺が15μmの正方形パターンの
配列を露光し、露光後85〜105℃のホットプレート
で1〜3分ポストベークし、架橋反応を進行させる。
で照射し、例えば、一辺が15μmの正方形パターンの
配列を露光し、露光後85〜105℃のホットプレート
で1〜3分ポストベークし、架橋反応を進行させる。
【0020】ここで、電子ビーム照射により発生した酸
は、GaAs基板の表面に形成された硫化物膜によりG
aAs基板に吸着・拡散されるのを防ぐことができ、露
光後のポストベークによるGaAs基板との界面付近で
もレジスト膜の架橋反応を進行させることができる。
は、GaAs基板の表面に形成された硫化物膜によりG
aAs基板に吸着・拡散されるのを防ぐことができ、露
光後のポストベークによるGaAs基板との界面付近で
もレジスト膜の架橋反応を進行させることができる。
【0021】次に、化学増幅型レジスト膜をアルカリ現
像液で現像し、純水でリンスして微細パターンを得る。
像液で現像し、純水でリンスして微細パターンを得る。
【0022】以後、パターニングされた化学増幅型レジ
スト膜をマスクとしてGaAs基板をエッチングし、G
aAs基板の表面に針状パターンを大面積に且つ高密度
に形成した量子ドットデバイスを構成することができ
る。
スト膜をマスクとしてGaAs基板をエッチングし、G
aAs基板の表面に針状パターンを大面積に且つ高密度
に形成した量子ドットデバイスを構成することができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、GaAs
基板の表面を(NH4)2Sx溶液により硫化処理するこ
とにより、電子ビーム照射により発生した酸のGaAs
基板の表面への吸着・拡散を防止し、露光後のポストベ
ークによるGaAs基板との界面付近のレジスト膜の架
橋反応を進行させ、化学増幅型レジスト膜の微細パター
ンを形成することができ、GaAsの量子ドットデバイ
スを従来より簡略した工程で形成できるという効果を有
する。
基板の表面を(NH4)2Sx溶液により硫化処理するこ
とにより、電子ビーム照射により発生した酸のGaAs
基板の表面への吸着・拡散を防止し、露光後のポストベ
ークによるGaAs基板との界面付近のレジスト膜の架
橋反応を進行させ、化学増幅型レジスト膜の微細パター
ンを形成することができ、GaAsの量子ドットデバイ
スを従来より簡略した工程で形成できるという効果を有
する。
【図1】本発明の一実施例を示す工程図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 568
Claims (1)
- 【請求項1】 GaAs基板を(NH4)2Sx 溶液に浸
して表面を硫化処理した後前記GaAs基板の表面にノ
ボラック系樹脂をベース樹脂とする化学増幅型ネガレジ
スト膜を塗布し90〜130℃で窒素雰囲気中でプリベ
ークする工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜を電子
ビームにより選択的に露光した後加熱処理して架橋反応
させる工程と、前記化学増幅型ネガレジスト膜の未露光
部分を現像除去して微細なレジストパターンを形成する
工程とを含むことを特徴とするレジストパターンの形成
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6060438A JP2783154B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | レジストパターンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6060438A JP2783154B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | レジストパターンの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07273007A JPH07273007A (ja) | 1995-10-20 |
JP2783154B2 true JP2783154B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13142283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6060438A Expired - Lifetime JP2783154B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | レジストパターンの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783154B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4830596B2 (ja) * | 2006-04-10 | 2011-12-07 | 凸版印刷株式会社 | レジストパターン形成用基板、レジストパターン形成方法およびパネル |
JP6318922B2 (ja) * | 2014-07-04 | 2018-05-09 | 豊田合成株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06275504A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-09-30 | Japan Energy Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6060438A patent/JP2783154B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07273007A (ja) | 1995-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980421 |