JP2783098B2 - 遠隔制御システム - Google Patents

遠隔制御システム

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JP2783098B2
JP2783098B2 JP4320365A JP32036592A JP2783098B2 JP 2783098 B2 JP2783098 B2 JP 2783098B2 JP 4320365 A JP4320365 A JP 4320365A JP 32036592 A JP32036592 A JP 32036592A JP 2783098 B2 JP2783098 B2 JP 2783098B2
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弘毅 増井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、伝送線(伝送路)を
介して、分散化して配置された機器を制御する遠隔制御
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来技術の構成の説明 遠隔制御システムとして、複数の空気調和機の室内機を
分散配置し、遠隔制御用端末器,集中管理リモコン,手
元リモコンおよびワイヤレス設定器により制御する複数
空調機遠隔制御システムの例で以下説明する。
【0003】(従来例1)遠隔制御用端末器にユニット
アドレス設定スイッチを設け、手元リモコンにグループ
アドレス設定スイッチを設けた例で、図18はそのシス
テム図である。
【0004】(従来例2)遠隔制御用端末器をディジチ
ェーン式に接続し接続順にアドレスが決定され、手元リ
モコン専用線により遠隔制御用端末器と接続し、手元リ
モコンと共通に接続された遠隔制御用端末器は同じグル
ープとして動作するようにした、特開昭62−1000
45号公報記載の例であり、図19はそのシステム図で
ある。
【0005】(従来例3)ワイヤレス設定器により遠隔
制御用端末器にユニットアドレスを設定する特開平3−
29594号公報記載の例であり、図20はそのシステ
ム図である。
【0006】(従来例4)ワイヤレス設定器から受信し
た信号を伝送線を介してグループ内の遠隔制御用端末器
へ中継するグループ別中継装置を設けた例で、図21は
そのシステム図である。
【0007】(従来例5)手元リモコンにグループアド
レス設定手段を、遠隔制御用端末器にユニットアドレス
設定手段とグループアドレス設定手段を設けた特開昭6
2−280538号公報および特開平2−272843
号公報記載の例であり、図22はそのシステム図であ
る。
【0008】(従来例6)アドレス設定スイッチにより
アドレスが設定されるアドレス受信器と、アドレス表示
器を設けた特開平2−29532号公報記載の例で、図
23はそのシステム図である。
【0009】(従来例7)ワイヤレス設定器によりアド
レスが設定されるアドレス受信器と、アドレス表示器を
設けた特開平2−29532号公報記載の例で、図24
はそのシステム図である。
【0010】図6,図18〜図24において、1は伝送
線、2は遠隔制御用端末器、3はユニットアドレス設定
スイッチ、4は集中管理リモコン、5は不揮発記憶素
子、6は受信素子、7は送信素子、8はワイヤレス設定
器、16は伝送線により送受信する有線伝送信号、18
は手元リモコン、21は固有グループアドレス設定スイ
ッチ、22は伝送線開閉手段、23は手元リモコン専用
線、24はグループ別中継器、32はアドレス表示器で
ある。
【0011】(2)従来技術の作用,動作の説明 (従来例1)図18において、ユニットアドレス設定ス
イッチ3a〜3eは、8回路のディップスイッチであ
り、図示のようにそれぞれ00000001(1号
機),00000010(2号機),00000011
(3号機),00000100(4号機),00000
000(0号機)に設定する。
【0012】遠隔制御用端末器2a〜2dおよび集中管
理リモコン4は、電源投入時、前記ユニットアドレス設
定スイッチ3a〜3eの値をそれぞれの固有ユニットア
ドレスとして読み込む。
【0013】グループアドレス設定スイッチ21a,2
1bは、8回路のディップスイッチであり、図示のよう
に00000001(グループ1),00000010
(グループ2)に設定する。
【0014】手元リモコン18a,18bは電源投入
時、前記グループアドレス設定スイッチ18a,18b
の値をそれぞれの固有グループアドレスとして読み込
む。
【0015】集中管理リモコン4によりユニットアドレ
ス1号機をグループ1に編入操作する。すなわち集中管
理リモコン4は、伝送線1へ、相手ユニットアドレスを
1号機、自己ユニットアドレスを0号機、制御データを
グループ1への編入として有線伝送信号16bを送信す
る。
【0016】伝送線1を介して共通に接続されている遠
隔制御用端末器2a〜2dは、受信したユニットアドレ
スと固有ユニットアドレスとを、または受信したグルー
プアドレスと固有グループアドレスとを比較し、一致し
た場合、その信号を自己宛の信号として取り込む。固有
ユニットアドレスが1号機である遠隔制御用端末器2a
が前記制御データを取り込み、グループ1に編入された
ことを不図示の記憶素子に記憶する。
【0017】同様に、集中管理リモコン4により、ユニ
ットアドレス2,3,4号機をグループ1,2,2に編
入操作する。これにより、遠隔制御用端末器2b〜2d
は、グループ1,2,2にそれぞれ編入される。
【0018】次に、手元リモコン18aにより運転操作
する場合、たとえば、手元リモコン18aは、伝送線1
へ相手グループアドレスを1、制御データを運転指令と
して有線伝送信号16aを送信する。この信号を、固有
グループアドレスが1である遠隔制御用端末器2aおよ
び2bが取り込み、不図示の室内機を運転し、グループ
運転される。
【0019】同様に、手元リモコン18bで運転操作し
た場合、グループ2の室内機が運転される。
【0020】(従来例2)図19において、遠隔制御用
端末器2a〜2dをディジチェーン式に伝送線1に接続
する。また、同一グループの遠隔制御用端末器2は、不
図示の手元リモコン専用伝送部により、グループ毎に手
元リモコン専用線23および手元リモコン18と接続す
る。
【0021】遠隔制御用端末2a〜2dの不図示の信号
処理部は、伝送線開閉手段22a〜22dの集中管理リ
モコン4側に接続されている。遠隔制御用端末器2a〜
2dは固有ユニットアドレスが未設定の場合は、伝送線
開閉手段22を開放状態とし、設定終了にて閉路する。
【0022】電源投入時、集中管理リモコン4は伝送線
1へ、相手ユニットアドレスを1号機、自己ユニットア
ドレスを0号機、制御データをユニットアドレス設定と
して有線伝送信号16bを送信する。初期状態では、全
ての伝送線開閉手段22a〜22dが開放状態であり、
前記信号が受信可能であるのは遠隔制御用端末器2aの
みである。
【0023】遠隔制御用端末器2aは、前記信号を受信
し、固有ユニットアドレスを1号機として不図示の記憶
素子に記憶し、伝送線開閉手段22aを閉路し、伝送線
1へ相手ユニットアドレスを0号機、自己ユニットアド
レスを1号機、制御データをユニットアドレス設定終了
として有線伝送信号16bを送信する。
【0024】伝送線1より前記設定終了信号を受信した
集中管理リモコン4は、固有ユニットアドレス2号機設
定指令を伝送線1を介して送信する。伝送線開閉手段2
2aのみ閉路であり、遠隔制御用端末器2a,2bが前
記信号を受信するが、遠隔制御用端末器2aは固有ユニ
ットアドレス設定済みのため無視する。遠隔制御用端末
器2bは固有ユニットアドレスを2号機とする。
【0025】順次同様の動作を行い、遠隔制御用端末器
2a〜2dはそれぞれ固有ユニットアドレスが1〜4号
機となる。
【0026】次に、手元リモコン18aにより運転操作
する場合、手元リモコン18aは手元リモコン専用線2
3aへ制御データを運転指令として送信する。手元リモ
コン専用線23aと接続されている遠隔制御用端末器2
aおよび2bは、この信号を不図示の手元リモコン専用
伝送部から取り込み、不図示の室内機を運転し、グルー
プ運転される。
【0027】(従来例3)図20において、ワイヤレス
設定器8により、その送信素子7eを遠隔制御用端末器
2aの受信素子6aに向け、固有ユニットアドレス1号
機設定操作する。送信素子7eから固有ユニットアドレ
ス1号機設定信号が送信される。遠隔制御用端末器2a
は、その受信素子6aから前記信号を受信し、不揮発記
憶素子5aに固有ユニットアドレス1号機を記憶する。
【0028】同様にして遠隔制御用端末器2b〜2dは
不揮発記憶素子5b〜5dにそれぞれ固有ユニットアド
レス2〜4号機を記憶する。
【0029】手元リモコン18a,18bがそれぞれの
グループアドレス設定スイッチ21a,21bから固有
グループアドレスを読み込み、集中管理リモコン4によ
り、遠隔制御用端末器2をグループ編入し、手元リモコ
ン18により運転操作し、遠隔制御用端末器2が室内機
をグループ運転する動作は従来例1と同様である。
【0030】遠隔制御用端末器2の固有ユニットアドレ
スの確認は、ワイヤレス設定器8により、送信素子7e
を受信素子6aに向け、固有ユニットアドレス確認操作
する。送信素子7eから固有ユニットアドレス確認信号
が送信される。たとえば、遠隔制御用端末器2aは、受
信素子6aから前記信号を受信し、送信素子7aから固
有ユニットアドレス1号機応答信号を送信する。ワイヤ
レス設定器8は、受信素子6eにて前記信号を受信し、
固有ユニットアドレス1号機確認了解表示し、遠隔制御
用端末器2aの固有ユニットアドレスが1号機であるこ
とを確認する。
【0031】遠隔制御用端末器2b〜2dの固有ユニッ
トアドレスの確認も同様である。
【0032】(従来例4)図21において、遠隔制御用
端末器2a〜2dのユニットアドレス設定動作は従来例
1と同様である。グループアドレス設定スイッチ21
a,21bは8回路のディップスイッチであり、図示の
ように00000001(グループ1),000000
10(グループ2)に設定する。
【0033】グループ別中継装置24a,24bは電源
投入時、前記グループアドレス設定スイッチ21a,2
1bの値をそれぞれの固有グループアドレスとして読み
込む。
【0034】集中管理リモコン4により、遠隔制御用端
末器2a〜2dをグループ編入する動作は従来例1と同
様である。
【0035】ワイヤレス設定器8により、その送信素子
7をグループ別中継装置24aの受信素子6aに向け、
運転操作する。送信素子7から運転指令信号が送信され
る。グループ別中継装置24aは、受信素子6aから前
記信号を受信し、伝送線1へ相手グループアドレスを
1、制御データを運転指令として有線伝送信号16aを
送信する。この信号16aを固有グループアドレスが1
である遠隔制御用端末器2aおよび2bが取り込み、不
図示の室内機を運転し、グループ1の室内機が運転され
る。
【0036】ワイヤレス設定器8の送信素子7を受信素
子6bに向け、運転操作した場合も同様に、グループ2
の室内機が運転される。
【0037】(従来例5)図22において、ユニットア
ドレス設定スイッチ3a〜3eは、8回路のディップス
イッチであり、図示のようにそれぞれ00000001
(1号機),00000010(2号機),00000
011(3号機),00000100(4号機),00
000000(0号機)に設定する。
【0038】グループアドレス設定スイッチ21a〜2
1fは、8回路のディップスイッチであり、図示のよう
にそれぞれ00000001(グループ1),0000
0001(グループ1),00000010(グループ
2),00000010(グループ2),000000
01(グループ1),00000010(グループ2)
に設定する。
【0039】遠隔制御用端末器2a〜2dは、電源投入
時、前記ユニットアドレス設定スイッチ3a〜3dおよ
びグループアドレス設定スイッチ21a〜21dの値を
それぞれのユニットアドレスおよび固有グループアドレ
スとして読み込む。
【0040】手元リモコン18a,18bは電源投入
時、前記グループアドレス設定スイッチ18a,18b
の値をそれぞれの固有グループアドレスとして読み込
む。
【0041】集中管理リモコン4は電源投入時、前記ユ
ニットアドレス設定スイッチ3eの値をユニットアドレ
スとして読み込み、伝送線1へ、相手ユニットアドレス
を1号機、自己ユニットアドレスを0号機、制御データ
をグループアドレスモニタ要求として有線伝送信号16
bに送信する。
【0042】伝送線1を介して共通に接続されている遠
隔制御用端末器2a〜2dは、受信したユニットアドレ
スと固有ユニットアドレスとを、または受信したグルー
プアドレスと固有グループアドレスとを比較し、一致し
た場合、その信号を自己宛の信号として取り込む。
【0043】固有ユニットアドレスが1号機である遠隔
制御用端末器2aが前記制御データを取り込み、伝送線
1へ、相手ユニットアドレスを0号機、自己ユニットア
ドレスを1号機、制御データをグループアドレス1応答
として有線伝送信号16bを送信する。
【0044】集中管理リモコン4は、前記有線伝送信号
16bを取り込み、ユニットアドレス1号機が固有グル
ープアドレス1であることを不図示の記憶素子に記憶す
る。同様に、ユニットアドレス2〜4号機がそれぞれ固
有グループアドレス1,2,2であることを不図示の記
憶素子に記憶する。
【0045】手元リモコン18により運転操作の動作
は、従来例1と同様である。
【0046】(従来例6)図23において、ユニットア
ドレス設定スイッチ3a〜3dおよびアドレス表示器3
2a〜32dは、遠隔制御用端末器2a〜2dの不図示
の外部パネルに設置されている。
【0047】ユニットアドレス設定,グループ編成操
作,手元リモコン操作による動作は従来例1と同様であ
る。
【0048】ユニットアドレス設定スイッチ3a〜3d
により設定されたユニットアドレスはアドレス表示器3
2a〜32dに表示されている。
【0049】(従来例7)図24において、受信素子6
a〜6dおよびアドレス表示器32a〜32dは遠隔制
御用端末器2a〜2dの不図示の外部パネルに設置され
ている。
【0050】ワイヤレス設定器8により、その送信素子
7を受信素子6aに向け、固有ユニットアドレス1号機
の設定操作をする。送信素子7から固有ユニットアドレ
ス1号機設定信号が送信される。遠隔制御用端末器2a
は、その受信素子6aから前記信号を受信し、不揮発記
憶素子5aに固有ユニットアドレス1号機を記憶する。
【0051】同様にして遠隔制御端末器2b〜2dは不
揮発記憶素子5b〜5dにそれぞれ固有ユニットアドレ
ス2〜4号機を記憶する。
【0052】グループ編成操作,手元リモコン操作によ
る動作は従来例1と同様である。不揮発記憶素子5a〜
5dにより記憶されたユニットアドレスはアドレス表示
器32a〜32dに表示される。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来技術の問題点の説明 (従来例1)遠隔制御用端末器2にユニットアドレス設
定スイッチ3を必要とするため、室内機が天井に設置さ
れている場合は、設定作業,確認作業が面倒な上、ユニ
ットアドレス設定スイッチ3が2進数ディップスイッチ
の場合、2進数に対する作業者の不慣れによる誤設定が
発生する。
【0054】また、ユニットアドレス設定スイッチ3を
10進スイッチで構成する場合はコストが高くなる。さ
らに天井は暗く、かつ無理な姿勢で作業するための誤設
定も発生する。
【0055】室内機が同一部屋に複数設置され、複数グ
ループに編成された場合は、壁に取り付けられた複数の
手元リモコン18がどの室内機と対応しているのか不明
確で、使用者に混乱を招く。また、間仕切り変更し、グ
ループ編成を変更する場合、壁に取り付けられた手元リ
モコン18の設置場所変更は困難という問題もある。
【0056】また、手元リモコン18には伝送線1の接
続が必要で、接触不良などによる信頼性の低下が生じる
だけでなく、配線が露出している場合インテリア上みぐ
るしいという問題がある。
【0057】さらに、集中管理リモコン4によって遠隔
制御用端末器2をグループ編成する場合、何号機がどこ
に位置するか不明確で、号機と位置の対応表を作成する
作業が必要である。その対応表を紛失した場合、ユニッ
トアドレス設定スイッチの確認という膨大な確認作業が
必要で、対応表を集中管理リモコン4に記憶させる場合
は記憶素子,操作部等にコストアップが生じする。
【0058】手元リモコン18には、グループアドレス
設定スイッチ21が備えられており、固有ユニットアド
レスは持っていない。従って、集中管理リモコン4から
手元リモコン18に対して手元リモコン操作禁止指令な
どの直接通信はできないという問題がある。
【0059】また、1対1通信ではなく、グループへの
同報形式で相手を確認せず制御データを送信するので、
全グループの遠隔制御用端末器2が受信しているか確認
しないことによる通信信頼性の低下という問題があり、
また信頼性低下を防止するために、一定時間毎に送信す
る定時送信が一般に行われているが、大規模システムに
おいてはこの定時通信による伝送路の飽和が発生し、通
信できないという欠点もある。
【0060】(従来例2)伝送線1により遠隔制御用端
末器2をディジチェーン接続するために、配線確認して
遠隔制御用端末器2が何号機か確認する作業は天井裏の
ため困難であり、確認のため遠隔制御用端末器2に固有
アドレス表示装置を付けるとコストが高くなる。
【0061】また、伝送線開閉手段22が必要で、コス
トが高くなるだけでなく、伝送線1を直列接続するため
に、一部の遠隔制御用端末器2の故障のためにシステム
がダウンするという問題がある。
【0062】手元リモコン専用線23が共通に接続され
た遠隔制御用端末器2が同一グループとなることから、
グループ変更するには手元リモコン専用線23の接続変
更が必要で作業が困難である。
【0063】(従来例3)遠隔制御用端末器2およびワ
イヤレス設定器8の双方に、送信素子7および受信素子
6が必要でコストが高くなる。
【0064】(従来例4)ユニットアドレス設定スイッ
チ3およびグループアドレス設定スイッチ21を必要と
するための問題点は従来例1と同様である。
【0065】室内機が同一部屋に複数設置され、複数グ
ループに編成された場合は、グループ別中継装置24は
同一グループの室内機のほぼ中央の天井に取り付けら
れ、グループの境界にある室内機はどちらのグループな
のか不明確であり、どちらのグループ別中継装置24に
対し操作すればよいのかわからず、使用者に混乱を招
く。
【0066】また、間仕切り変更しグループ編成を変更
する場合、天井に取り付けられたグループ別中継装置2
4の設置場所変更は困難という問題もある。
【0067】さらに天井に取り付けられたグループ別中
継装置24はグループに1台のため、ある程度離れた位
置からワイヤレス設定器8を操作しても正常動作しなけ
ればならず、グループ別中継装置24の受信素子6は広
角・高感度が必要でコストが高くなるという欠点があ
る。
【0068】グループ別中継装置24が近接して設置さ
れた場合、その受信素子6は広角・高感度のため、一方
へ操作したつもりが、両方のグループ別中継装置24が
受信し、誤動作する問題が発生する。
【0069】その誤動作を防止するために、ワイヤレス
設定器8およびグループ別中継装置24に両方に識別用
アドレススイッチを備えた場合は、識別用アドレススイ
ッチの設定が面倒で誤設定が発生する。
【0070】1つのワイヤレス設定器8では、識別用ア
ドレスが一致しない遠隔制御用端末器2への操作は不可
能で、不便で、グループ数のワイヤレス設定器8を必要
とするので、コストが高くなり、グループを増やした場
合、さらにワイヤレス設定器8が必要である。
【0071】(従来例5)ユニットアドレス設定スイッ
チ3およびグループアドレス設定スイッチ21を必要と
するための問題点は従来例1と同様である。
【0072】遠隔制御用端末器2にグループアドレス設
定スイッチ21を備えているために、天井内に隠蔽され
た空気調和機などの場合、グループの変更は天井裏の作
業となり特に困難であった。
【0073】(従来例6),(従来例7) ユニットアドレス表示器32が必要で、コストアップと
なる。
【0074】この発明は、このような状況のもとでなさ
れたもので、遠隔制御用端末器のグループアドレス,ユ
ニットアドレスの設定,確認が容易で、グループ制御
(運転)の容易な遠隔制御システムを提供することを目
的とするものである。
【0075】
【課題を解決するための手段】この発明では、前記目的
を達成するため、遠隔制御システムを次の(1)ないし
)のとおりに構成する。
【0076】(1)伝送路と、この伝送路に接続され
た、複数の遠隔制御用端末器とワイヤレス設定器とを備
えた遠隔制御システムであって、前記遠隔制御用端末器
は、グループアドレスデータ,ユニットアドレスデー
タ,制御データ等を含む伝送信号を処理する信号処理部
と、前記ワイヤレス設定器から固有グループアドレスデ
ータ,固有ユニットアドレスデータ等を受信する受信部
と、この受信部で受信した固有グループアドレス,固有
ユニットアドレスを記憶する記憶部とを備え、前記ワイ
ヤレス設定器は、グループアドレスを定操作できるグ
ループアドレス定部と、当該ワイヤレス設定器による
グループアドレス設定操作毎にユニットアドレスが順次
異なるアドレスに切り替わるユニットアドレス定部と
を備えた遠隔制御システム。
【0077】(2)伝送路と、この伝送路に接続され
た、複数の遠隔制御用端末器と集中管理リモコンとワイ
ヤレス設定器とを備えた遠隔制御システムであって、前
記遠隔制御用端末器は、グループアドレスデータ,ユニ
ットアドレスデータ,制御データ等を含む伝送信号を処
理する信号処理部と、前記ワイヤレス設定器から固有グ
ループアドレスデータ,固有ユニットアドレスデータ,
運転指令信号を受信する受信部と、この受信部で受信し
た固有グループアドレス,固有ユニットアドレスを記憶
する記憶部と、前記ワイヤレス設定器から受信した運転
指令信号に、自己の固有ユニットアドレスデータと前記
集中管理リモコンのユニットアドレスデータを付加して
前記伝送路へ送信するワイヤレス設定器信号中継手段と
を備え、前記集中管理リモコンは、前記中継手段から信
号を受信して、その運転指令信号に、その固有ユニット
アドレスと同じグループに属する他の固有ユニットアド
レスを付加して前記伝送路へ送信するものである遠隔制
御システム。
【0078】(3)伝送路と、この伝送路に接続され
た、複数の遠隔制御用端末器とワイヤレス設定手段とを
備えた遠隔制御システムであって、前記遠隔制御用端末
器は、グループアドレスデータ,ユニットアドレスデー
タ,制御データ等を含む伝送信号を処理する信号処理部
と、前記ワイヤレス設定器から固有グループアドレスデ
ータ,固有ユニットアドレスデータ,アドレス確認信号
を受信する受信部と、この受信部で受信した固有グルー
プアドレス,固有ユニットアドレスを記憶する記憶部
と、前記ワイヤレス設定器から受信した固有グループア
ドレス確認信号または固有ユニットアドレス確認信号を
伝送路へ中継するアドレス確認信号中継手段と、前記固
有グループアドレス確認信号と自己の固有グループアド
レスを比較し、また前記固有ユニットアドレス確認信
号と自己の固有ユニットアドレスを比較して前記固有グ
ループアドレス確認信号または前記固有ユニットアドレ
ス確認信号が自己宛であることを確認するアドレス確認
手段と、このアドレス確認手段で自己宛であることを確
認したときその表示を行うアドレス確認表示手段とを備
えた遠隔制御システム。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【作用】前記(1)ないし(3)の構成では、遠隔制御
用端末器は、ワイヤレス設定器から、固有グループアド
レスデータ,固有ユニットアドレスデータを受信し記憶
して、このアドレスにもとづく信号処理を行う。更に
記()の構成では、ワイヤレス設定器において、グル
ープアドレスの設定操作を行うと、ユニットアドレスが
決定される。前記(2)の構成では、ワイヤレス設定器
が向けられた遠隔制御端末器からその端末を含むグルー
プに運転指令が集中管理リモコンを介して中継される。
前記(3)の構成では、ワイヤレス設定器が向けられた
遠隔制御端末器からアドレス確認信号が中継される。
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【実施例】以下この発明を実施例により詳しく説明す
る。
【0090】(実施例1)図1はこの実施例のシステム
図、図2は遠隔制御用端末器のブロック図、図3は集中
管理リモコンのブロック図、図4はワイヤレス設定器の
ブロック図、図5はワイヤレス設定器の表示部および操
作部の外形図である。
【0091】各図において、9は中央情報処理手段、1
0はデータ書き込み手段、11は信号処理部、12は機
器制御インターフェース、13は表示器、14はスイッ
チ操作部、15は操作スイッチ、25は伝送部、2−1
は遠隔制御用端末器、4−1は集中管理リモコン、8−
1はワイヤレス設定器であり、他の従来例と同一の符号
部は、従来例と同一機能部である。
【0092】この実施例は、遠隔制御用端末器2−1を
空気調和機の室内機を制御する遠隔制御用端末器とし、
複数の空気調和機の室内機を天井に分散配置し、集中管
理リモコン4−1,手元リモコン18a,18bおよび
ワイヤレス設定器8−1により制御する“複数空調機遠
隔制御システム”の例である。
【0093】次に動作を説明する。
【0094】集中管理リモコン4−1がユニットアドレ
ス設定スイッチ3を読み込み0号機を記憶する動作は従
来例1などと同じである。
【0095】ワイヤレス設定器8−1(図4,図5参
照)において、操作スイッチ15a〜15dを操作し、
表示部13で、グループアドレスが01、ユニットアド
レスが01となるように操作する。ワイヤレス設定器8
−1は、操作部14から中央情報処理手段9が操作スイ
ッチ15内容を読み込み、表示部13へ表示する。
【0096】次に、ワイヤレス設定器8−1の送信素子
7を、遠隔制御用端末器2−1aの受信素子6aに向
け、ワイヤレス設定器8−1の設定スイッチ15eを押
す。操作部14から中央情報処理手段9が操作スイッチ
15内容を読み込み、送信素子7からの送信処理を行
う。送信素子7からは、固有ユニットアドレス1設定お
よび固有グループアドレス1設定信号が送信される。
【0097】遠隔制御用端末器2−1a(図2参照)は
受信素子6aから前記信号を受信し、伝送部25を経由
して、中央情報処理手段9,データ書き込み手段10を
経て、不揮発記憶部5aに固有ユニットアドレス1およ
び固有グループアドレス1を記憶する。
【0098】同様にして受信素子6b〜6dに向け、そ
れぞれグループアドレス1,2,2およびユニットアド
レス2,3,4を設定操作すると、遠隔制御用端末器2
b〜2dは、不揮発記憶部5b〜5dに、それぞれ固有
グループアドレス1,2,2および固有ユニットアドレ
ス2,3,4を記憶する。
【0099】集中管理リモコン4−1(図3参照)は、
電源投入時、相手ユニットアドレスを1号機、自己ユニ
ットアドレスを0号機、制御データをグループアドレス
モニタ要求の有線伝送信号16bを信号処理部11で生
成し伝送線1へ送信する。
【0100】全ての遠隔制御用端末器2−1の信号処理
部11は前記有線伝送信号16bを受信する。遠隔制御
用端末器2−1aは、前記有線伝送信号16bの相手ユ
ニットアドレスが、不揮発記憶部5aに記憶した固有ユ
ニットアドレスと一致することを判定し、その制御デー
タであるグループアドレスモニタ要求を読み込む。不揮
発記憶部5aに記憶した固有グループアドレスが1であ
ることにより、相手ユニットアドレスを0、自己ユニッ
トアドレスを1、制御データをグループアドレスモニタ
応答1の有線伝送信号16bとして、信号処理部11か
ら伝送線1へ送信する。
【0101】集中管理リモコン4−1はその信号処理部
11で前記有線伝送信号16bを受信する。前記有線伝
送信号16bの相手ユニットアドレスが、固有ユニット
アドレス0と一致することを判定し、その制御データで
あるグループアドレスモニタ応答1を読み込み、ユニッ
トアドレス1号機がグループアドレス1であることを不
図示の記憶部へ記憶する。
【0102】同様にして集中管理リモコン4−1は、ユ
ニットアドレス2,3,4号機がそれぞれグループ1,
2,2であることを記憶する。
【0103】手元リモコン18aの不図示の運転スイッ
チにより運転操作した場合、手元リモコン18aは伝送
線1へ、相手グループアドレスを1、制御データを運転
指令として、有線伝送信号16aを送信する。
【0104】全ての遠隔制御用端末器2−1の信号処理
部11は前記有線伝送信号16aを受信する。遠隔制御
用端末器2−1aおよび2−1bは、前記有線伝送信号
16aの相手グループアドレスが、不揮発記憶部5aお
よび5bに記憶した固有グループアドレスと一致するこ
とを判定し、その制御データである運転指令を読み込
む。
【0105】遠隔制御用端末器2−1aおよび2−1b
は、その機器制御インターフェース12aおよび12b
を介して、不図示の室内機を運転し、グループ1の室内
機が運転される。
【0106】遠隔制御用端末器2a〜2dが停電し、復
帰した場合、固有ユニットアドレスおよび固有グループ
アドレスは不揮発記憶部5a〜5dに記憶されており、
ワイヤレス式設定器8−1にて再度操作する必要はな
い。
【0107】次にこの実施例の効果を説明する。
【0108】前述の従来例では、遠隔制御用端末器は、
アドレス設定スイッチでユニットアドレスを設定し、こ
のユニットアドレスを用いて別途グループ編成している
ので、アドレスの設定作業,確認作業が面倒であった。
しかし、この実施例では、ワイヤレス設定器で遠隔制御
用端末器をグループ設定する際に、ユニットアドレスの
設定を行っており、設定者は特にユニットアドレスを気
にする必要がなく、アドレスの設定作業を容易に行うこ
とができる。この点は、以下に説明する実施例2ないし
実施例7においても同様である。
【0109】また、伝送線1がバス接続であり、一部の
遠隔制御用端末器2−1の故障のためにシステムがダウ
ンするということがなく高信頼性である。
【0110】遠隔制御用端末器2−1とワイヤレス設定
器8−1は1対1対応のため、遠隔制御用端末器の受信
素子は狭角・低感度で良く、低コストとなる。更にアド
レスをワイヤレス設定器8−1で設定できるので、ユニ
ットアドレス設定およびグループ編成作業が容易とな
る。アドレスを不揮発記憶部5に記憶しているので、バ
ックアッブ電源も不要である。
【0111】(実施例2)図7はこの実施例のワイヤレ
ス設定器のブロック図、図8はこのワイヤレス設定器の
表示部および操作部の外形図である。遠隔制御用端末
器,集中管理リモコンの構成およびシステムの構成は実
施例1と同一である。
【0112】図7,図8において、17はユニットアド
レス演算手段であり、他の従来例および実施例1の符号
と同一の符号部は、従来例および実施例1と同一機能部
である。
【0113】次に動作について説明する。
【0114】ワイヤレス設定器8−2(図8参照)にお
いて、操作スイッチ15a,15bを操作し、表示部1
3で、グループアドレスが01となるように操作する。
ワイヤレス設定器8−2は、操作部14から中央情報処
理手段9が操作スイッチ15の内容を読み込み、表示部
13へ表示する。
【0115】ユニットアドレス演算手段17では、ユニ
ットアドレスの初期値を01とし、操作スイッチ15e
を押す毎に、ユニットアドレスを1加算する。従って、
まず初期値のユニットアドレス01が表示部13に表示
される。
【0116】ワイヤレス設定器8−2の送信素子7を遠
隔制御用端末器2−1aの受信素子6aに向け、設定ス
イッチ15eを押し、遠隔制御用端末器2−1aは、そ
の受信素子6aで受信し、不揮発記憶部5aに固有ユニ
ットアドレス1および固有グループアドレス1を記憶す
る動作は実施例1と同じである。
【0117】ワイヤレス設定器8−2は、操作スイッチ
15eが押されたため、ユニットアドレス演算手段17
ではユニットアドレスを1加算し、02とする。表示部
13にはグループアドレス01,ユニットアドレス02
が表示される。
【0118】送信素子7を受信素子6bに向け、設定ス
イッチ15eを押し、遠隔制御用端末器2−1bはその
受信信号6bで受信し、不揮発記憶部5bに固有ユニッ
トアドレス2および固有グループアドレス1が記憶され
る。
【0119】ワイヤレス設定器8−2において、その操
作スイッチ15a,15bを操作し、表示部13に、グ
ループアドレスを02となるようにする。ワイヤレス設
定器8−2は、操作スイッチ15eが押されたため、ユ
ニットアドレス演算手段17ではユニットアドレスを1
加算し、03とする。表示部13にはグループアドレス
02、ユニットアドレス03が表示される。
【0120】以下同様にして、不揮発記憶部5c,5d
に固有ユニットアドレス3,4および固有グループアド
レス2,2が記憶される。
【0121】集中管理リモコン4−1が遠隔制御用端末
器2−1からグループアドレスをモニタする動作,およ
び運転動作は実施例1と同じである。
【0122】次にこの実施例の効果について説明する。
この実施例によれば、実施例1の効果に加えて、グルー
プ編成操作のみ行えばよく、ユニットアドレス設定作業
が不要で、誤設定もないという効果が得られる。
【0123】(実施例3)図9はこの実施例の遠隔制御
用端末器のブロック図である。集中管理リモコン,ワイ
ヤレス設定器の構成は実施例1と同一であり、システム
の構成は実施例1から手元リモコンを除いた構成であ
る。
【0124】図9において、26はグループ制御信号送
信手段であり、他の従来例および実施例1の符号と同一
の符号部は、従来例および実施例1と同一機能部であ
る。
【0125】次に動作について説明する。
【0126】ワイヤレス設定器8−1を操作し、不揮発
記憶部5に固有ユニットアドレスおよび固有グループア
ドレスを記憶する動作、および集中管理リモコン4−1
が遠隔制御用端末器2−2からグループアドレスをモニ
タする動作は実施例1と同じである。
【0127】ワイヤレス設定器8−1の送信素子7を受
信素子6aに向け、不図示の運転スイッチを押す。操作
部14から中央情報処理手段9が運転スイッチ操作を読
み込み、送信素子7からの送信処理を行う。送信素子7
からは、運転指令信号が送信される。
【0128】遠隔制御用端末器2−2a(図9参照)は
その受信素子6aで前記信号を受信し、伝送部25,中
央情報処理手段9をへて、グループ制御信号送信手段2
6により、相手グループアドレスを固有グループアドレ
ス1とし、制御データを運転指令として、有線伝送信号
16aを伝送線1へ送信する(同報通信)。同時に、遠
隔制御用端末器2−1aは、機器制御インターフェース
12aを介して、不図示の自己の室内機を運転する。
【0129】全ての遠隔制御用端末器2−2の信号処理
部11は前記有線伝送信号16aを受信する。遠隔制御
用端末器2−2bは、前記有線伝送信号16aの相手グ
ループアドレスが、不揮発記憶部5bに記憶した固有グ
ループアドレスと一致することを判定し、その制御デー
タである運転指令を読み込む。遠隔制御用端末器2−2
bは、その機器制御インターフェース12bを介して、
不図示の自己の室内機を運転し、このようにしてグルー
プ1の全ての室内機が運転される。
【0130】ワイヤレス設定器8−1の送信素子7を遠
隔制御用端末器2−2bを受信素子6bに向け、不図示
の運転スイッチを押した場合も同様にグループ1の全て
の室内機が運転される。
【0131】ワイヤレス設定器8−1の送信素子7を受
信素子6cまたは6dに向け、不図示の運転スイッチを
押した場合も同様にグループ2の全ての室内機が運転さ
れる。
【0132】次にこの実施例の効果を説明する。
【0133】この実施例によれば、実施例1の効果に加
えて、動かしたい遠隔制御用端末器2−2に向かってワ
イヤレス設定器8−1を操作すれば、その遠隔制御用端
末器2−2を含むグループを確実に動かせるので、使用
者に操作上混乱を招くことがない。自分の固有ユニット
アドレスおよび固有グループアドレスのみ管理すればよ
く通信ソフトウェア負荷が少ない。また、手元リモコン
が不要のため、伝送線1の配線接続が不要で、高信頼性
でインテリア上みぐるしくなるようなことはなく、グル
ープ編成を変更しても、困難な手元リモコンの設置場所
変更という問題もない。
【0134】(実施例4)図10はこの実施例の遠隔制
御用端末器のブロック図である。集中管理リモコン,ワ
イヤレス設定器の構成は実施例1と同一であり、システ
ムの構成は実施例1から手元リモコンを除いた構成であ
る。
【0135】図10において、27はワイヤレス設定器
信号中継手段であり、他の従来例および実施例1の符号
と同一の符号部は、従来例および実施例1と同一機能部
である。
【0136】次に動作について説明する。
【0137】ワイヤレス設定器8−1を操作し、不揮発
記憶部5に固有ユニットアドレスおよび固有グループア
ドレスを記憶する動作、および集中管理リモコン4−1
が遠隔制御用端末器2−1からグループアドレスをモニ
タする動作は実施例1と同じである。
【0138】次に、ワイヤレス設定器8−1の送信素子
7を受信素子6aに向け、不図示の運転スイッチを押
す。操作部14から中央情報処理手段9が運転スイッチ
操作を読み込み、送信素子7からの送信処理を行う。送
信素子7からは、運転指令信号が送信される。
【0139】遠隔制御用端末器2−3(図10参照)は
その受信素子6aで前記信号を受信し、伝送部25,中
央情報処理手段9をへて、ワイヤレス設定器信号中継手
段27において、相手ユニットアドレスを0、自己ユニ
ットアドレスを固有ユニットアドレス1として、制御デ
ータをワイヤレス設定器信号中継運転指令として、有線
伝送信号16bを伝送線1へ送信する。同時に、遠隔制
御用端末器2−3aは、機器制御インターフェース12
aを介して、不図示の自己の室内機を運転する。
【0140】集中管理リモコン4−1は、前記有線伝送
信号16bの相手ユニットアドレスが、固有ユニットア
ドレスと一致することを判定し、その制御データである
ワイヤレス設定器信号中継運転指令を読み込む。
【0141】集中管理リモコン4−1は不図示の記憶部
から、受信した自己ユニットアドレス1と同じグループ
に属する固有ユニットアドレス2号機を判断し、相手ユ
ニットアドレスを2号機、自己ユニットアドレスを0号
機、制御データを運転指令として、有線伝送信号16b
を伝送線1へ送信する。
【0142】全ての遠隔制御用端末器2−3の信号処理
部11は前記有線伝送信号16bを受信する。遠隔制御
用端末器2−3bは、前記有線伝送信号16bの相手ユ
ニットアドレスが、不揮発記憶部5bに記憶した固有ユ
ニットアドレスと一致することを判定し、その制御デー
タである運転指令を読み込む。遠隔制御用端末器2−3
bは、機器制御インターフェース12bを介して、不図
示の自己の室内機を運転し、このようにしてグループ1
の全ての室内機が運転される。
【0143】ワイヤレス設定器8−1の送信素子7を受
信素子6bに向け、不図示の運転スイッチを押した場合
も同様にグループ1の全ての室内機が運転される。
【0144】ワイヤレス設定器8−1の送信素子7を受
信素子6cまたは6dに向け、不図示の運転スイッチを
押した場合も同様にグループ2の全ての室内機が運転さ
れる。
【0145】次にこの実施例の効果を説明する。
【0146】この実施例によれば、実施例1の効果に加
えて、動かしたい遠隔制御用端末器2−3に向かってワ
イヤレス設定器8−1を操作すれば、その遠隔制御用端
末器2−3を含むグループを確実に動かせるので、使用
者に操作上混乱を招くことがない。ワイヤレス設定器8
−1の信号は、集中管理リモコン4−1を経由してグル
ープ内個々の遠隔制御用端末器2−3へ送信し、その応
答を管理するので、高信頼性で、定時送信の必要がな
く、伝送路の飽和が発生せず、遠隔制御用端末器2−3
は自分の固有ユニットアドレスおよび固有グループアド
レスのみ管理すればよく通信ソフトウェア負荷が少な
い。また、手元リモコンが不要のため、伝送線1の配線
接続が不要で、高信頼性でインテリア上みぐるしくなる
ようなことはなく、グループ編成を変更しても、困難な
手元リモコンの設置場所変更という問題もない。
【0147】(実施例5)図11はこの一実施例のシス
テム図、図12は遠隔制御用端末器のブロック図、図1
3はワイヤレス設定器の表示部および操作部の外形図で
ある。集中管理リモコンの構成は実施例1と同様であ
る。
【0148】各図において、28はアドレス確認信号中
継手段、29はアドレス確認表示手段、30はアドレス
確認手段であり、他の従来例および実施例1の符号と同
一の符号部は、従来例および実施例1と同一機能部であ
る。
【0149】次に動作について説明する。
【0150】まず、グループアドレスの確認について説
明する。ワイヤレス設定器8−3を操作し、不揮発記憶
部5に固有ユニットアドレスおよび固有グループアドレ
スを記憶する動作は実施例1と同じである。
【0151】ワイヤレス設定器8−3(図13参照)に
おいて、操作スイッチ15a,5bを操作し、表示部1
3のグループアドレスが01となるようにする。ワイヤ
レス設定器8−3は、操作部14から中央情報処理手段
9が操作スイッチ15内容を読み込み、表示部13へ表
示する。
【0152】次に、送信素子7を受信素子6aに向け、
グループ確認スイッチ15fを押す。操作部14から中
央情報処理手段9が操作スイッチ15内容を読み込み、
送信素子7からの送信処理を行う。送信素子7からは、
固有グループアドレス1確認信号が送信される。
【0153】遠隔制御用端末器2−4a(図12参照)
は、その受信素子6aから前記信号を受信し、伝送部2
5を経由して、中央情報処理手段9をへて、アドレス確
認信号中継手段28において、相手グループアドレスを
ワイヤレス設定器8−3から受信した固有グループアド
レス確認信号の1に、制御データを固有グループアドレ
ス確認信号として、有線伝送信号16aを伝送線1へ送
信する。
【0154】同時に、遠隔制御用端末器2−4aは、ア
ドレス確認手段30により、ワイヤレス設定器8−3か
ら受信した固有グループアドレス確認信号のアドレスと
固有グループアドレスの一致を確認し、一致するので、
アドレス確認表示手段29を点灯表示する。
【0155】全ての遠隔制御用端末器2−4の信号処理
部11は前記有線伝送信号16aを受信する。遠隔制御
用端末器2−4bは、前記有線伝送信号16aの相手グ
ループアドレスが、不揮発記憶部5bに記憶した固有グ
ループアドレスと一致することを判定し、その制御デー
タである固有グループアドレス確認信号を読み込む。ア
ドレス確認手段30により、受信した有線伝送信号16
aの制御データが固有グループアドレス確認信号である
ので、アドレス確認表示手段29を点灯表示する。この
ようにして、グループ1の全ての遠隔制御用端末器のア
ドレス確認表示手段29aおよび29bが点灯表示す
る。
【0156】ワイヤレス設定器8−3の送信素子7を受
信素子6b〜6dのいずれに向けても、前述と同様の動
作でグループ1の全ての遠隔制御用端末器のアドレス確
認表示手段29aおよび29bが点灯表示する。
【0157】ワイヤレス設定器8−3において、操作ス
イッチ15a,15bを操作し、表示部13で、グルー
プアドレスが02となるようにする。ワイヤレス設定器
8−3の送信素子7を受信素子6a〜6dのいずれかに
向けても、前述と同様の動作でグループ2の全ての遠隔
制御用端末器のアドレス確認表示手段29cおよび29
dが点灯表示する。
【0158】次に、ユニットアドレスの確認について説
明する。
【0159】ワイヤレス設定器8−3において、操作ス
イッチ15c〜15dを操作し、表示部13に、ユニッ
トアドレスを01となるように操作する。ワイヤレス設
定器8−3は、操作部14から中央情報処理手段9が操
作スイッチ15内容を読み込み、表示部13へ表示す
る。
【0160】次に、ワイヤレス設定器8−3の送信素子
7を受信素子6aに向け、ユニット確認スイッチ15g
を押す。操作部14から中央情報処理手段9が操作スイ
ッチ15内容を読み込み、送信素子7からの送信処理を
行う。送信素子7からは、固有ユニットアドレス1確認
信号が送信される。
【0161】遠隔制御用端末器2−4aは、受信素子6
aから前記信号を受信し、伝送部25,中央情報処理手
段9をへて、アドレス確認手段30において、ワイヤレ
ス設定器8−3から受信した固有ユニットアドレス確認
信号のアドレスと固有ユニットアドレスの一致を確認
し、一致するので、アドレス確認表示手段29を点灯表
示する。
【0162】ワイヤレス設定器8−3の表示部13のユ
ニットアドレスが01の状態で、送信素子7を受信素子
6bに向け、ユニット確認スイッチ15gを押す。操作
部14から中央情報処理手段9が操作スイッチ15内容
を読み込み、送信素子7からの送信処理を行う。送信素
子7からは、固有ユニットアドレス1確認信号が送信さ
れる。
【0163】遠隔制御用端末器2−4bは、受信素子6
bから前記信号を受信し、伝送部25,中央情報処理手
段9をへて、アドレス確認信号中継手段28において、
相手ユニットアドレスをワイヤレス設定器8−3から受
信した固有ユニットアドレス確認信号の1と、自己ユニ
ットアドレスを固有ユニットアドレスの2と、制御デー
タを固有ユニットアドレス確認信号として、有線伝送信
号16bを伝送線1へ送信する。
【0164】全ての遠隔制御用端末器2−4の信号処理
部11は前記有線伝送信号16bを受信する。遠隔制御
用端末器2−4aは、前記有線伝送信号16bの相手ユ
ニットアドレスが、不揮発記憶部5aに記憶した固有ユ
ニットアドレスと一致することを判定し、その制御デー
タである固有ユニットアドレス確認信号を読み込む。ア
ドレス確認手段30において、受信した有線伝送信号1
6bの制御データが固有ユニットアドレス確認信号であ
るので、アドレス確認表示手段29を点灯表示する。
【0165】このように、ワイヤレス設定器8−3の送
信素子7を受信素子6a〜6dのいずれに向けても、前
述と同様の動作で固有ユニットアドレス1の遠隔制御用
端末器のアドレス確認表示手段29aが点灯表示する。
【0166】ワイヤレス設定器8−3において、操作ス
イッチ15c,15dを操作し、表示部13のユニット
アドレスが02,03,04のいずれかとなるようにす
る。ワイヤレス設定器8−3の送信素子7を受信素子6
a〜6dのいずれに向けても、前述と同様の動作で、表
示部13に対応したユニットアドレス02,03,04
の遠隔制御用端末器のアドレス確認表示手段29b,2
9c,29dが点灯表示する。
【0167】次にこの実施例の効果について説明する。
【0168】この実施例によれば、実施例1の効果に加
えて、ワイヤレス設定器8−3により任意の遠隔制御用
端末器2−4に向かってグループアドレス確認操作また
はユニットアドレス確認操作すれば、該当するグループ
またはユニットの遠隔制御用端末器2−4が反応するの
で、グループおよびユニットアドレス確認作業が容易
で、伝送部25は単方向通信機能でよく、低コストとな
る。
【0169】(実施例6)この実施例は、集中管理リモ
コンのない、手元リモコン,ワイヤレス設定器と複数の
遠隔制御用端末器から構成された小規模システムについ
ての例である。
【0170】図14はこの実施例のシステム図、図15
は手元リモコンのブロック図、図16は遠隔制御用端末
器のブロック図である。ワイヤレス設定器の構成は実施
例1と同一である。
【0171】各図において、19はアドレス設定スイッ
チ、20はアドレス選択手段、31は通信選択手段であ
り、他の従来例および実施例1と同一符号部は、従来例
および実施例1と同一機能部である。
【0172】動作について説明する。ワイヤレス設定器
8−1を操作し、遠隔制御用端末器2−5の不揮発記憶
部5に固有ユニットアドレスおよび固有グループアドレ
スを記憶する動作は実施例1と同じである。
【0173】手元リモコン18−1において、アドレス
選択手段20をグループアドレス選択とする。中央情報
処理手段9は、アドレス選択手段20のグループアドレ
ス選択を読み込み、アドレス設定スイッチ19から読み
込んだアドレスを固有グループアドレスとして、不図示
の記憶部に記憶する。アドレス設定スイッチ19a,1
9bは、8回路のディップスイッチであり、図示のよう
に、それぞれ00000001(1),0000001
0(2)に設定する。これにより、手元リモコン18
a,18bの固有グループアドレスはそれぞれグループ
1,グループ2となる。
【0174】手元リモコン18−1aの不図示の運転ス
イッチにより運転操作し、グループ1の室内機が運転さ
れる動作は実施例1と同じである。
【0175】ワイヤレス設定器8−1を操作し、その送
信素子7を受信素子6aに向け、不図示の運転スイッチ
を押す。遠隔制御用端末器2−5aは受信素子6aから
信号を受信し、機器制御インターフェース12aを介し
て、不図示の自己の室内機を運転する。
【0176】通信選択手段31aが、集中管理リモコン
4からの受信がないことから、グループ同報通信を選択
し、相手グループアドレスを1,制御データを運転指令
として、有線伝送信号16aを伝送線1へグループ同報
送信する。遠隔制御用端末器2−5bは、前記有線伝送
信号16aの相手グループアドレスが、固有グループア
ドレスと一致することを判定し、その制御データである
運転指令を読み込み、室内機を運転する。
【0177】手元リモコン18−1aは、前記有線伝送
信号16aの相手グループアドレスが、固有グループア
ドレスと一致することを判定し、その制御データである
運転指令を読み込み、表示器13により運転表示する。
【0178】相手グループアドレスを1とした有線伝送
信号16aは、遠隔制御用端末器2−5aおよび2−5
bに同時に受信されるグループ同報のため、応答はな
い。従って、受信失敗が検知できないので一定時間毎に
前記有線伝送信号16aを送信する。受信失敗した遠隔
制御用端末器2−5は一定時間毎の上記有線伝送信号1
6aを受信し、正常動作する。
【0179】次にこの実施例の効果を説明する。
【0180】この実施例によれば、手元リモコン18−
1からグループ情報を送信し、遠隔制御用端末器2−5
はグループ情報を受信するので、固有グループアドレス
のみ管理すればよく、通信ソフトウェア負荷が小さくて
済む。
【0181】(実施例7)この実施例は、集中管理リモ
コン,手元リモコン,ワイヤ設定器,複数の遠隔制御用
端末器から構成された大規模システムの例である。図1
7はこの実施例のシステム図であり、手元リモコン,遠
隔制御用端末器,ワイヤレス設定器の構成は実施例6と
同一である。
【0182】動作について説明する。集中管理リモコン
4−1が遠隔制御用端末器2−5からグループアドレス
をモニタする動作は実施例1と同じである。
【0183】手元リモコン18−1において、アドレス
選択手段20でユニットアドレス選択とする。中央情報
処理手段9は、アドレス選択手段20のユニットアドレ
ス選択を読み込み、アドレス設定スイッチ19から読み
込んだアドレスを固有ユニットアドレスとして、不図示
の記憶部に記憶する。
【0184】アドレス設定手段19a,19bは、8回
路のディップスイッチであり、図示のようにそれぞれ1
0010100(148),10010101(14
9)に設定する。これにより、手元リモコン18−1
a,18−1bの固有ユニットアドレスはそれぞれ14
8号機,149号機となる。
【0185】集中管理リモコン4−1において、遠隔制
御用端末器2−5a・1号機,2−5b・2号機、手元
リモコン18−1a・148号機をグループ1に、遠隔
制御用端末器2−5c・3号機,2−5d・4号機,手
元リモコン18−1b・149号機をグループ2に編入
する。
【0186】遠隔制御端末器2−5では、集中管理リモ
コン4−1から信号を受信したことにより、通信選択手
段31は集中管理リモコン4−1の存在を認識し、0号
機である集中管理リモコン4−1との1対1通信を選択
する。
【0187】手元リモコン18−1aの不図示の運転ス
イッチにて運転操作した場合、相手ユニットアドレスを
0号機、自己ユニットアドレスを固有ユニットアドレス
148号機、制御データを運転指令として、有線伝送信
号16bを伝送線1に送信し、集中管理リモコン4−1
からの運転指令受信応答を不図示のタイマでカウントし
つつ待つ。
【0188】タイマがカウントオーバーした場合は、集
中管理リモコン4−1への送信が失敗した場合であり、
伝送成功するまで再度送信する。
【0189】集中管理リモコン4−1の信号処理部11
が前記有線伝送信号16bを受信し、伝送が成功した場
合、前記有線伝送信号16bの相手ユニットアドレス
が、固有ユニットアドレス0号機と一致することを判定
し、その制御データである運転指令を読み込む。
【0190】受信成功を応答するため、相手ユニットア
ドレスを148号機、自己ユニットアドレスを0号機、
制御データを運転指令受信応答として、有線伝送信号1
6bを伝送線1に送信する。手元リモコン18−1aは
伝送成功を認識し、タイマをリセットする。
【0191】以下の有線伝送信号16bにより1対1通
信では同様に、送信し、応答により伝送成功を認識し、
伝送失敗の場合は伝送成功するまで再度送信する。
【0192】集中管理リモコン4−1は、自己ユニット
アドレス148号機の手元リモコン18−1aが属する
グループ1の遠隔制御用端末器2−5a・1号機,2−
5b・2号機に対し、それぞれ運転指令を送信する。
【0193】まず、相手ユニットアドレス1号機,自己
ユニットアドレス0号機,制御データを運転指令として
有線伝送信号16bを伝送線1へ送信する。遠隔制御用
端末器2−5aが受信し、不図示の室内機を運転すると
ともに、相手ユニットアドレス0号機,自己ユニットア
ドレス1号機,制御データを運転指令応答して有線伝送
信号16bを伝送線1へ送信する。集中管理リモコン4
−1は前記有線伝送信号16bを受信し、1号機への送
信成功を認識する。
【0194】同様に、相手ユニットアドレス2号機,自
己ユニットアドレス0号機,制御データを運転指令とし
て有線伝送信号16bを伝送線1へ送信し、遠隔制御用
端末器2−5bの室内機が運転され、遠隔制御用端末器
2−5bから運転指令応答を受信し、2号機への送信成
功を認識し、グループ1の室内機が運転する。
【0195】手元リモコン18−1bの不図示の運転ス
イッチにより運転操作した場合も、同様に動作しグルー
プ2の室内機が運転する。
【0196】ワイヤレス設定器8−1を操作し、送信素
子7を受信素子6aに向け、不図示の運転スイッチを押
す。遠隔制御用端末器2−5aは受信素子6aから前記
信号を受信し、機器制御インタフェース12aを介し
て、不図示の自己の室内機を運転する。
【0197】通信選択手段31aは0号機である集中管
理リモコン4−1との1対1通信を選択していることか
ら、相手ユニットアドレスを0号機,自己ユニットアド
レスを1号機,制御データを運転指令として、有線伝送
信号16bを伝送線1へ送信する。
【0198】集中管理リモコン4−1の信号処理部11
は前記有線伝送信号16bを受信する。前記有線伝送信
号16bの相手ユニットアドレスが、固有ユニットアド
レス0号機と一致することを判定し、その制御データで
ある運転指令を読み込み、自己ユニットアドレス1号機
の遠隔制御用端末器2−5が属するグループ1の遠隔制
御用端末器2−5b・2号機,手元リモコン18−1b
・148号機に対し、それぞれ有線伝送信号16bの運
転指令を送信する。
【0199】遠隔制御用端末器2−5bは、前記有線伝
送信号16bの相手ユニットアドレスが、固有ユニット
アドレスと一致することを判定し、その制御データであ
る運転指令を読み込み、室内機を運転する。
【0200】手元リモコン18−1aは、前記有線伝送
信号16bの相手ユニットアドレスが、固有ユニットア
ドレスと一致することを判定し、その制御データである
運転指令を読み込み、表示器13により運転表示する。
【0201】次にこの実施例の効果を説明する。
【0202】この実施例によれば、手元リモコン18−
1は集中管理リモコン4−1へ操作内容を送信し、遠隔
制御用端末器2−5は集中管理リモコン4−1からの指
令を受信するので、手元リモコン18−1および遠隔制
御用端末器2−5は、集中管理リモコン4−1のみ管理
すればよく、通信ソフトウェア負荷が小さくて済む。通
信は相手への送信後、応答を管理する方式のため、高信
頼性で、定時送信が不要で伝送路の飽和は発生しない。
集中管理リモコン4−1,手元リモコン18−1,ワイ
ヤレス設定器8−1の一部または全部で、自由なシステ
ムが構成できる。
【0203】(他の実施例)なお、実施例では、ワイヤ
レス設定器に送信素子を、遠隔制御用端末器に受信素子
を備えたものを示したが、ワイヤレス設定器および遠隔
制御用端末器の両方に、送信素子および受信素子を備
え、遠隔制御用端末器の異常などの情報をワイヤレス設
定器において表示できるようにしてもよい。
【0204】また、集中管理リモコン,手元リモコン,
ワイヤレス設定器、全てを用いたシステムを示したが、
ワイヤレス設定器により固有グループアドレスおよび固
有ユニットアドレスを設定した後は、集中管理リモコン
のみ、集中管理リモコンと手元リモコンの併用、手元リ
モコンとワイヤレス設定器の併用など全ての組み合わせ
のシステムが可能である。
【0205】全ての遠隔制御用端末器が受信素子および
不揮発記憶素子を備え、ワイヤレス設定器により固有グ
ループアドレスおよび固有ユニットアドレスを設定する
場合を示したが、隠蔽タイプの室内機などの光の届く位
置へ受信素子を設置できない場合や、インテリア上、受
信素子を隠したい室内機が存在する場合は、そのユニッ
トのみ従来例と同様に、ユニットアドレス設定スイッチ
を遠隔制御用端末器に備え、集中管理リモコンにてグル
ープ編成し、他のユニットは実施例のようにする併用シ
ステムも可能である。
【0206】実施例2では、ユニットアドレスを初期値
1号機から、グループ設定順に1加算するユニットアド
レス演算手段について示したが、グループ設定操作によ
りユニットアドレスが一義的に決定できればよい。
【0207】実施例6では、手元リモコンにアドレス選
択手段を設けたものについて示したが、アドレス選択手
段は、ディップスイッチでもよいし、アドレス設定スイ
ッチの値が1〜50の場合は、その値を固有グループア
ドレスに、51以上の場合は固有ユニットアドレスと判
断するようにしてもよい。
【0208】実施例7では、遠隔制御用端末器に、集中
管理リモコンからの通信の有無により通信の選択を行う
通信選択手段を設けるものを示したが、ディップスイッ
チにより選択を設定してもよい。
【0209】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アドレスの設定作業を容易,確実に行うことができ
る。
【0210】請求項記載の発明では、ユニットアドレ
の決定操作が不要となり、請求項2記載の発明では、
ワイヤレス設定器からの運転指令が、向けられた遠隔制
御用端末器から集中管理リモコンを介して、前記端末器
と同じグループに属する他の端末器に中継されるので、
手元リモコンが不要となる。請求項3記載の発明では、
ワイヤレス設定器からいずれの遠隔制御用端末器に向け
てアドレス確認信号を送っても、該当する固有グループ
アドレスまたは固有ユニットアドレスの端末器から確認
の表示が行われ、アドレス確認が容易に行える。
【0211】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のシステム図
【図2】実施例1における遠隔制御用端末器のブロック
【図3】実施例1における集中管理リモコンのブロック
【図4】実施例1におけるワイヤレス設定器のブロック
【図5】図4のワイヤレス設定器の表示部および操作部
の外形図
【図6】有線伝送信号の構成図
【図7】実施例2におけるワイヤレス設定器のブロック
【図8】図7のワイヤレス設定器の表示部および操作部
の外形図
【図9】実施例3における遠隔制御用端末器のブロック
【図10】実施例4における遠隔制御用端末器のブロッ
ク図
【図11】実施例5のシステム図
【図12】実施例5における遠隔制御用端末器のブロッ
ク図
【図13】実施例5におけるワイヤレス設定器の表示部
および操作部の外形図
【図14】実施例6のシステム図
【図15】実施例6における手元リモコンのブロック図
【図16】実施例6における遠隔制御用端末器のブロッ
ク図
【図17】実施例7のシステム図
【図18】従来例1のシステム図
【図19】従来例2のシステム図
【図20】従来例3のシステム図
【図21】従来例4のシステム図
【図22】従来例5のシステム図
【図23】従来例6のシステム図
【図24】従来例7のシステム図
【符号の説明】
1 伝送線 2−1aないし2−1d 遠隔制御用端末器 5aないし5d 不揮発記憶素子 6aないし6d 受信素子 8−1 ワイヤレス設定器 9 中央情報処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路と、この伝送路に接続された、複
    数の遠隔制御用端末器とワイヤレス設定器とを備えた遠
    隔制御システムであって、前記遠隔制御用端末器は、グ
    ループアドレスデータ,ユニットアドレスデータ,制御
    データ等を含む伝送信号を処理する信号処理部と、前記
    ワイヤレス設定器から固有グループアドレスデータ,固
    有ユニットアドレスデータ等を受信する受信部と、この
    受信部で受信した固有グループアドレス,固有ユニット
    アドレスを記憶する記憶部とを備え、前記ワイヤレス設
    定器は、グループアドレスを定操作できるグループア
    ドレス定部と、当該ワイヤレス設定器によるグループ
    アドレス設定操作毎にユニットアドレスが順次異なるア
    ドレスに切り替わるユニットアドレス定部とを備えた
    ことを特徴とする遠隔制御システム。
  2. 【請求項2】 伝送路と、この伝送路に接続された、複
    数の遠隔制御用端末器と集中管理リモコンとワイヤレス
    設定器とを備えた遠隔制御システムであって、前記遠隔
    制御用端末器は、グループアドレスデータ,ユニットア
    ドレスデータ,制御データ等を含む伝送信号を処理する
    信号処理部と、前記ワイヤレス設定器から固有グループ
    アドレスデータ,固有ユニットアドレスデータ,運転指
    令信号を受信する受信部と、この受信部で受信した固有
    グループアドレス,固有ユニットアドレスを記憶する記
    憶部と、前記ワイヤレス設定器から受信した運転指令信
    号に、自己の固有ユニットアドレスデータと前記集中管
    理リモコンのユニットアドレスデータを付加して前記伝
    送路へ送信するワイヤレス設定器信号中継手段とを備
    、前記集中管理リモコンは、前記中継手段から信号を
    受信して、その運転指令信号に、その固有ユニットアド
    レスと同じグループに属する他の固有ユニットアドレス
    を付加して前記伝送路へ送信するものであることを特徴
    とする遠隔制御システム。
  3. 【請求項3】 伝送路と、この伝送路に接続された、複
    数の遠隔制御用端末器とワイヤレス設定手段とを備えた
    遠隔制御システムであって、前記遠隔制御用端末器は、
    グループアドレスデータ,ユニットアドレスデータ,制
    御データ等を含む伝送信号を処理する信号処理部と、前
    記ワイヤレス設定器から固有グループアドレスデータ,
    固有ユニットアドレスデータ,アドレス確認信号を受信
    する受信部と、この受信部で受信した固有グループアド
    レス,固有ユニットアドレスを記憶する記憶部と、前記
    ワイヤレス設定器から受信した固有グループアドレス確
    認信号または固有ユニットアドレス確認信号を伝送路へ
    中継するアドレス確認信号中継手段と、前記固有グルー
    プアドレス確認信号と自己の固有グループアドレスを比
    較し、また前記固有ユニットアドレス確認信号と自己
    の固有ユニットアドレスを比較して前記固有グループ
    ドレス確認信号または前記固有ユニットアドレス確認信
    が自己宛であることを確認するアドレス確認手段と、
    このアドレス確認手段で自己宛であることを確認したと
    きその表示を行うアドレス確認表示手段とを備えたこと
    を特徴とする遠隔制御システム。
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