JP2782639B2 - 樹脂封止形半導体素子のトランスファ成形用金型 - Google Patents

樹脂封止形半導体素子のトランスファ成形用金型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素子の両端よりリード
を引出したピンヘッド形半導体素子を樹脂封止する多数
個取りのトランスファ成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、頭記したピンヘッド形半導体素子
の製品外形図を図5に、多数個取りのトランスファ成形
用金型の従来構造を図6,図7に示す。図5において、
1は半導体素子、2は半導体素子1の両端から引出した
リード、3は半導体素子1の周囲にトランスファ形成さ
れた封止樹脂である。一方、トランスファ成形用金型
は、3分割の割型4a,4b,4cをチェス5で保持し
た上型6と、同じく3分割の割型7a,7b,7cをチ
ェス8で保持した下型9との組合わせからなる。なお、
10は半導体素子1をインサートするキャビティ、11
は各キャビティ10から両側に引出したリードホール、
12はランナ、13はゲートであり、キャビティ10は
ランナ12に沿って横一列に並び、各キャビティ10に
はランナ10から分岐したゲートが開口している。ま
た、14はプランジャ15を内蔵したトランスファポッ
ト14である。なお、図示されてないがキャビティ10
のランナ12との反対側にはエアベントが形成されてい
る。
【0003】かかる成形金型による半導体素子のトラン
スファ成形は周知であり、まず各キャビティ10ごとに
1個ずつ半導体素子1をインサートし、次いでトランス
ファポット14内で加熱軟化した成形樹脂16をプラン
ジャ15の加圧操作により定量ずつランナ12に向け圧
送し、ランナ12よりゲート13を通じて各キャビティ
10に注入して半導体素子1を樹脂封止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した多
数個取りトランスファ成形用金型にて半導体素子の樹脂
封止を行う際に、全てのキャビティ10に半導体素子1
がインサートされていれば問題ないが、半導体素子のセ
ットミスなどでキャビティ10の一部に半導体素子の抜
け(図6における左側から2番目のキャビティ)がある
と、成形樹脂が図6の符号16で示すように空のキャビ
ティのリードホール11を通じてフリーのまま金型外部
へ多量に漏れ出てしまう。この結果、半導体素子1が正
しくセットされている他のキャビティ10に対する成形
樹脂の加圧注入が不十分となり、しかも1回の成形操作
でトランスファポット14から送り出す樹脂供給量が定
量であることから、充填不足,ボイドなどの成形不良が
発生して製品の歩留りが低下する。
【0005】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、多数個取りトランスファ成形用金型を対象に、
金型に改良の手を加えることにより、トランスファ成形
に際して半導体素子のセットミスからキャビティの一部
に半導体素子の抜けがあっても、他のキャビティに対す
る成形樹脂の充填不足,ボイドなどの成形不良の発生を
回避して製品の歩留り向上が図れるようにしたトランス
ファ成形用金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のトランスファ成形用金型においては、各キ
ャビティの両側に引出したリードホールに連通して上型
と下型との間に細隙の漏れ防止溝を形成するものとす
る。
【0007】ここで、前記構成における漏れ防止溝は、
ランナと平行してランナとリードホールの外部開口端と
の間に形成されている。また、樹脂漏れ防止溝は、溝高
さ1mm以下の細隙とするのが好ましい。
【0008】
【作用】上記の構成により、トランスファ成形時に半導
体素子がセットされてないキャビティがあると、空のキ
ャビティに流れ込んだ成形樹脂はリードホールを通じて
金型外へ漏出する手前で漏れ防止溝に流れ込み、この溝
内で固まってリードホールを塞ぐ。しかもこの漏れ防止
溝は溝高さが1mm以下の細隙であって通路抵抗が大き
く、かつ成形樹脂の粘度もかなり高いことから漏れ防止
溝内に入り込む樹脂は僅かな量に止まる。これにより、
半導体素子がセットされている他のキャビティを含めて
金型全体のキャビティに成形樹脂が十分に行き渡って加
圧注入されることになり、この結果として樹脂の充填不
足,ボイドなどの不良発生が回避される。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は金型の横断面図、図2は縦断面図、図3,図
4はそれぞれ上型,下型の斜視図を示すものであり、図
6,図7に対応する同一部材には同じ符号が付してあ
る。すなわち、本発明実施例の金型と従来構造の金型と
の相違点は、リードホール11に連通して上型6と下型
9との間に樹脂漏れ防止機能を与える漏れ防止溝17が
追加形成されていることにある。この漏れ防止溝17は
ランナ12と平行して上型6における割型4a,4cの
外側縁部,および下型9の割型7a,7cの外側縁部に
沿って各キャビティ10のリードホール11と直角方向
に交差するように形成されており、その溝高さhは1mm
以下,溝幅が10mm程度の細隙な溝である。なお、上型
6と下型9を閉じた状態では、上型のチェス5と下型の
チェス8の端面同士が重なり合うように作られており、
かつ下型のチェス8の端面にはリードホール11に連な
るリード2の逃げ溝8aが形成してある。
【0010】かかる構成の多数個取り用金型を用いて半
導体素子1をトランスファ成形を行うと、トランスファ
ポットから圧送されて来た成形樹脂はランナ12からゲ
ート13を通じて各キャビティ10に流れ込み、キャビ
ティ内にインサートされている半導体素子1を樹脂封止
する。この場合に、全てのキャビティ10に半導体素子
1がセットされていれば、各キャビティ10のリードホ
ール11は半導体素子1のリード2により塞がれている
ので、成形樹脂の金型外部への漏出は勿論のこと、漏れ
防止溝17への流れ込みもない。一方、キャビティ10
の一部に半導体素子1の抜け(図1における左側から3
番目のキャビティ)があると、成形樹脂は空のキャビテ
ィからリードホール11を通じて金型外部へ漏出する手
前で前記の漏れ防止溝17に流れ込み、図1の符号18
で示すように漏れ防止溝内で固まってリードホール11
を塞ぐ。これにより、空のリードホールを通じての圧力
の逃げがなくなり、成形樹脂は半導体素子1がセットさ
れているキャビティを含めて、金型全体のキャビティ1
0に十分行き渡って圧入される。しかも、漏れ防止溝1
7は溝高さ1mm以下の細隙であって隙間抵抗が大きく、
かつ樹脂の粘度も高いので漏れ防止溝17に入り込む樹
脂量は僅かな量に止まるので、充填不足,ボイドなどの
成形不良の発生が確実に回避される。
【0011】
【発明の効果】本発明のトランスファ成形用金型は以上
説明したように構成されているので、半導体素子を樹脂
封止するトランスファ成形に際して万一キャビティの一
部に半導体素子の抜けがあっても、空のキャビティを通
じて多量の成形樹脂が金型外部へ自由に漏出することな
く、金型全体で各キャビティに成形樹脂を十分に行き渡
らして加圧注入することができ、これにより充填不足,
ボイドなどの成形不良の発生を抑えて製品良品率の大幅
な向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるトランスファ成形用金型の
平面図
【図2】図1の縦断面図
【図3】図2における上型の構成斜視図
【図4】図2における下型の構成斜視図
【図5】本発明の実施対象となる樹脂封止形半導体素子
の外形図
【図6】従来におけるトランスファ成形用金型の平面図
【図7】図6の金型開放状態の縦断面図
【符号の説明】
1 半導体素子 2 リード 3 封止樹脂 6 上型 9 下型 10 キャビティ 11 リードホール 12 ランナ 13 ゲート 17 漏れ防止溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素子の両端よりリードを引出したピンヘッ
    ド形半導体素子を樹脂封止する多数個取りのトランスフ
    ァ成形用金型であり、横一列に並ぶ多数のキャビティを
    ランナに分岐接続し、トランスファポットからランナを
    介して各キャビティに成形樹脂を同時圧入するようにし
    たものにおいて、各キャビティの両側に引出したリード
    ホールに連通して上型と下型との間に細隙の漏れ防止溝
    を形成したことを特徴とする樹脂封止形半導体素子のト
    ランスファ成形用金型
  2. 【請求項2】請求項1に記載のトランスファ成形用金型
    において、漏れ防止溝がランナと平行してランナとリー
    ドホールの外部開口端との間に形成されていることを特
    徴とする樹脂封止形半導体素子のトランスファ成形用金
  3. 【請求項3】請求項1に記載のトランスファ成形用金型
    において、漏れ防止溝が溝高さ1mm以下の細隙であるこ
    とを特徴とする樹脂封止形半導体素子のトランスファ成
    形用金型
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