JP2782390B2 - 音声処理装置 - Google Patents

音声処理装置

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JP2782390B2
JP2782390B2 JP21228791A JP21228791A JP2782390B2 JP 2782390 B2 JP2782390 B2 JP 2782390B2 JP 21228791 A JP21228791 A JP 21228791A JP 21228791 A JP21228791 A JP 21228791A JP 2782390 B2 JP2782390 B2 JP 2782390B2
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野 延 夫 浅
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル移動通信分
野で利用される基地局側音声処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、音声処理装置は、各国のディジタ
ル自動車電話システムなどの基地局または交換局に組み
込まれるものとして開発されている。
【0003】図3は従来の音声処理装置の概略構成を示
すものである。図3において、21は上り高能率符号化
音声信号であり、折り返し用選択スイッチ22に入力し
ている。23は選択された後の高能率符号化音声信号で
あり、デコーダ24に入力している。25は上りPCM
データであり、エコーキャンセラ27にも入力してい
る。26は下りPCMデータであり、エコーキャンセラ
27に入力している。28はエコーキャンセラ出力であ
り、エンコーダ29に入力している。30は下り高能率
符号化音声信号であり、折り返し用選択スイッチ22に
も入力している。31は制御信号であり、制御信号イン
タフェース32に入出力している。33は折り返し設定
信号、34はモード設定信号である。36は音声処理装
置の全体を示している。
【0004】以上のように構成され音声処理装置につい
て、以下その動作について説明する。ディジタル移動通
信システムにおいては、通話の形態として、移動機対固
定電話機の通話と移動機対移動機の通話の2つのモード
があり、前者を音声モード、後者を1リンクモードと呼
んでいる。音声処理装置36は、図示されない交換機に
制御されており、制御信号31に、モード設定信号、障
害切り分けの確認などに使用される折り返し情報などが
乗せられて制御信号インタフェース32に送られてく
る。制御信号インタフェース32は、モード設定信号3
4を通してエンコーダ29、デコーダ24に動作するモ
ードを知らせ、また折り返し設定信号33を通して折り
返し用選択スイッチ22を制御する。デコーダ24は、
音声モードかつ折り返し無しの場合、上り高能率符号化
音声信号21を選択後高能率符号化音声信号23として
復号処理し、また音声モードかつ折り返し有りの場合、
下り高能率符号化音声信号30を選択後高能率符号化音
声信号23として復号処理し、上りPCMデータ25と
して8ビットPCM(1サンプル8ビット)を出力す
る。上りPCMデータ25は、受信入力としてエコーキ
ャンセラ27にも入力する。下りPCMデータ26は、
エコーキャンセラ27で固定回線網側で発生するエコー
を除去され、エコーキャンセラ出力28として出力され
る。エコーキャンセラ出力28は、エンコーダ29で符
号化処理され、下り高能率符号化音声信号30として出
力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の音声処理装置では、音声モードかつ折り返し有り
の場合、折り返し経路による通常のエコーキャンセラ2
7の使われ方でないフィードバックがエコーキャンセラ
27にかかることになり、エコーキャンセラ27が誤っ
たエコー推定をしてしまうため、エコーキャンセラ出力
28の音質劣化につながり、この影響で下り高能率符号
化音声信号30および上りPCMデータ25の音質劣化
となり、障害などの切り分けが行ないにくくなるという
問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、音声モードかつ折り返し有りの場合で
も、エコーキャンセラによる音質劣化のない優れた音声
処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、移動機対固定電話機の通信モードである
音声モード時に上り高能率符号化音声信号を復号処理し
て上りPCMデータを出力するデコーダと、オン時には
固定回線網側で発生する下りPCMデータ中のエコーを
除去する機能を持ち、オフ時にはデータスルー機能を持
つエコーキャンセラと、音声モード時にエコーキャンセ
ラ出力を符号化処理して下り高能率符号化音声信号を出
力するエンコーダと、エンコーダから出力された下り高
能率符号化音声信号と移動機から送信されてきた上り高
能率符号化音声信号とを切り替えてデコーダに選択的に
入力する折り返し用選択スイッチと、交換機との間で制
御信号を授受し、音声モードで折り返しが設定されたと
き、折り返し用選択スイッチをエンコーダ側に切り替え
るとともに、エコーキャンセラをオフにしてデータスル
ーさせる制御信号インタフェースとを備えている。
【0008】本発明はまた、移動機対固定電話機の通信
モードである音声モード時に上り高能率符号化音声信号
を復号処理して上りPCMデータを出力するデコーダ
と、固定回線網側で発生する下りPCMデータ中のエコ
ーを除去するエコーキャンセラと、音声モード時にエコ
ーキャンセラ出力もしくは下りPCMデータを符号化処
理して下り高能率符号化音声信号を出力するエンコーダ
と、エンコーダから出力された下り高能率符号化音声信
号と移動機から送信されてきた上り高能率符号化音声信
号とを切り替えてデコーダに選択的に入力する折り返し
用選択スイッチと、下りPCMデータとエコーキャンセ
ラ出力とを切り替えるためのPCMデータ選択スイッチ
と、交換機との間で制御信号を授受し、音声モードで折
り返しが設定されたとき、折り返し用選択スイッチをエ
ンコーダ側に切り替えるとともに、PCMデータ選択ス
イッチを切り替えて下りPCMデータのみを直接エンコ
ーダに入力させる制御信号インタフェースとを備えてい
る。
【0009】
【作用】本発明は、上記構成によって、音声モードかつ
折り返し有りの場合、制御インタフェースを通してエコ
ーキャンセラをオフにしてデータスルー動作させ、エコ
ーキャンセラによる誤ったエコー推定を停止させるの
で、エコーキャンセラ出力の音質劣化をなくすことがで
き、結果として、下り高能率符号化音声信号および上り
PCMデータの音質劣化もなくすことができる。
【0010】本発明はまた、音声モードかつ折り返し有
りの場合、制御インタフェースを通してPCMデータ選
択スイッチを制御することにより、下りPCMデータを
エコーキャンセラを通さずにパスさせるので、下り高能
率符号化音声信号および上りPCMデータの音質劣化を
なくすことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例
における音声処理装置の概略構成を示すものである。図
1において、1は上り高能率符号化音声信号であり、折
り返し用選択スイッチ2に入力している。3は選択され
た後の高能率符号化音声信号であり、デコーダ4に入力
している。5は上りPCMデータであり、エコーキャン
セラ7にも入力している。6は下りPCMデータであ
り、エコーキャンセラ7に入力している。8はエコーキ
ャンセラ出力であり、エンコーダ9に入力している。1
0は下り高能率符号化音声信号であり、折り返し用選択
スイッチ2にも入力している。10は下り高能率符号化
音声信号であり、折り返し用選択スイッチ2にも入力し
ている。11は制御信号であり、制御信号インタフェー
ス12に入出力している。13は折り返し設定信号であ
り、折り返し用選択スイッチ2に入力している。14は
モード設定信号であり、デコーダ4とエンコーダ9とに
入力している。15はエコーキャンセラオン/オフ制御
信号であり、エコーキャンセラ7に入力している。16
は音声処理装置の全体を示している。
【0012】以上のように構成され音声処理装置につい
て、以下その動作について説明する。音声処理装置16
は、図示されない交換機に制御されており、制御信号1
1に、モード設定信号、障害切り分けの確認などに使用
される折り返し情報などが乗せられて制御信号インタフ
ェース12に送られてくる。制御信号インタフェース1
2は、モード設定信号14を通してエンコーダ9、デコ
ーダ4に動作するモードを知らせ、また折り返し設定信
号13を通して折り返し用選択スイッチ2を制御する。
さらに折り返し情報を基にエコーキャンセラオン/オフ
制御信号15によってエコーキャンセラ7を制御する。
デコーダ4は、音声モードかつ折り返し無しの場合、上
り高能率符号化音声信号1を選択後高能率符号化音声信
号3として復号処理し、また音声モードかつ折り返し有
りの場合、下り高能率符号化音声信号10を選択後高能
率符号化音声信号3として復号処理し、上りPCMデー
タ5として8ビットPCM(1サンプル8ビット)を出
力する。上りPCMデータ5は、受信入力としてエコー
キャンセラ7にも入力する。下りPCMデータ6は、エ
コーキャンセラ7に入力するが、音声モードかつ折り返
し無しの場合、エコーキャンセラオン/オフ制御信号1
5によりエコーキャンセラ7がオンになるのでエコーを
除去され、音声モードかつ折り返し有りの場合、エコー
キャンセラオン/オフ制御信号15によりエコーキャン
セラ7がオフになるのでそのままスルー動作してエコー
キャンセラ出力8として出力される。エコーキャンセラ
出力8は、エンコーダ9で符号処理され、下り高能率符
号化音声信号10として出力される。
【0013】このように、上記第1の実施例によれば、
音声モードかつ折り返し有りの場合でも、制御インタフ
ェース12からのエコーキャンセラオン/オフ制御信号
15によりエコーキャンセラ7をオフにしてデータスル
ー動作させ、エコーキャンセラ7による誤ったエコー推
定を停止させるので、エコーキャンセラ出力8の音質劣
化をなくすことができ、結果として、下り高能率符号化
音声信号10および上りPCMデータ5の音質劣化もな
くすことができる。
【0014】次に本発明の第2の実施例について、図2
を参照しながら説明する。なお、図1に示した第1の実
施例と同じ構成要素には同じ符号を付してある。図2に
おいて、1は上り高能率符号化音声信号であり、折り返
し用選択スイッチ2に入力している。3は選択後高能率
符号化音声信号であり、デコーダ4に入力している。5
は上りPCMデータであり、エコーキャンセラ7にも入
力している。6は下りPCMデータであり、エコーキャ
ンセラ7とPCMデータ選択スイッチ17に入力してい
る。18は選択された後のPCMデータであり、エンコ
ーダ9に入力している。10は下り高能率符号化音声信
号であり、折り返し用選択スイッチ2もの入力してい
る。11は制御信号であり、制御信号インタフェース1
2に入出力している。13は折り返し設定信号であり、
折り返し用選択スイッチ2とPCMデータ選択スイッチ
17とに入力している。14はモード設定信号であり、
デコーダ4とエンコーダ9とに入力している。19は音
声処理装置の全体を示している。
【0015】以上のように構成された音声処理装置につ
いて、以下その動作について説明する。音声処理装置1
9は、図示されない交換機に制御されており、制御信号
11に、モード設定信号、障害切り分けの確認などに使
用される折り返し情報などが乗せられて制御信号インタ
フェース12に送られてくる。制御信号インタフェース
12は、モード設定信号14を通してエンコーダ9、デ
コーダ4に動作するモードを知らせ、また折り返し設定
信号13を通して折り返し用選択スイッチ2およびPC
Mデータ選択スイッチ17を制御する。デコーダ4は、
音声モードかつ折り返し無しの場合、上り高能率符号化
音声信号1を選択後高能率符号化音声信号3として復号
処理し、また音声モードかつ折り返し有りの場合、下り
高能率符号化音声信号10を選択後高能率符号化音声信
号3として復号処理し、上りPCMデータ5として8ビ
ットPCM(1サンプル8ビット)を出力する。上りP
CMデータ5は、受信入力としてエコーキャンセラ7に
も入力する。下りPCMデータ6は、音声モードかつ折
り返し無しの場合、制御信号インタフェース12からの
折り返し設定信号13によりPCMデータ選択スイッチ
17が接点a側に接続されるので、エコーキャンセラ7
に入力し、エコーを除去されてエコーキャンセラ出力8
を出力する。エンコーダ9は、エコーキャンセラ出力8
を選択後PCMデータ18として符号化処理する。音声
モードかつ折り返し有りの場合、制御信号インタフェー
ス12からの折り返し設定信号13によりPCMデータ
選択スイッチ17が接点b側に接続されるので、下りP
CMデータ6はエコーキャンセラ7を通らず、そのまま
選択後PCMデータ18としてエンコーダ9で直接符号
化処理され、下り高能率符号化音声信号10が出力され
る。
【0016】このように、上記第2の実施例によれば、
音声モードかつ折り返し有りの場合でも、制御インタフ
ェース12からの折り返し設定信号13によりPCMデ
ータ選択スイッチ17を制御して下りPCMデータ6を
エコーキャンセラ7をパスさせるので、エコーキャンセ
ラ出力は使用されず、結果として、下り高能率符号化音
声信号10および上りPCMデータ5の音質劣化をなく
すことができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、音声モ
ードかつ折り返し有りの場合、制御インタフェースを通
してエコーキャンセラをデータスルー動作させ、エコー
キャンセラによる誤ったエコー推定を停止させるので、
エコーキャンセラ出力の音質劣化をなくすことができ、
結果として、下り高能率符号化音声信号および上りPC
Mデータの音質劣化をなくすことができるという効果を
有する。
【0018】本発明はまた、音声モードかつ折り返し有
りの場合、制御インタフェースを通してPCMデータ選
択スイッチを制御することにより、下りPCMデータを
エコーキャンセラを通さずにパスさせるので、下り高能
率符号化音声信号および上りPCMデータの音質劣化を
なくすことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における音声処理装置の
概略ブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における音声処理装置の
概略ブロック図
【図3】従来の音声処理装置の概略ブロック図
【符号の説明】
1 上り高能率符号化音声信号 2 折り返し用選択スイッチ 3 選択後高能率符号化音声信号 4 デコーダ 5 上りPCMデータ 6 下りPCMデータ 7 エコーキャンセラ 8 エコーキャンセラ出力 9 エンコーダ 10 下り高能率符号化音声信号 11 制御信号 12 制御信号インタフェース 13 折り返し設定信号 14 モード設定信号 15 エコーキャンセラオン/オフ制御信号 16 音声処理装置 17 PCMデータ選択スイッチ 18 選択後PCMデータ 19 音声処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/76 - 3/44 H04B 3/50 - 3/60 H04B 7/005 - 7/015 H04B 7/24 - 7/26 113 H04Q 7/00 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動機対固定電話機の通信モードである
    音声モード時に上り高能率符号化音声信号を復号処理し
    て上りPCMデータを出力するデコーダと、オン時には
    固定回線網側で発生する下りPCMデータ中のエコーを
    除去する機能を持ち、オフ時にはデータスルー機能を持
    つエコーキャンセラと、音声モード時にエコーキャンセ
    ラ出力を符号化処理して下り高能率符号化音声信号を出
    力するエンコーダと、エンコーダから出力された下り高
    能率符号化音声信号と移動機から送信されてきた上り高
    能率符号化音声信号とを切り替えてデコーダに選択的に
    入力する折り返し用選択スイッチと、交換機との間で制
    御信号を授受し、音声モードで折り返しが設定されたと
    き、折り返し用選択スイッチをエンコーダ側に切り替え
    るとともに、エコーキャンセラをオフにしてデータスル
    ーさせる制御信号インタフェースとを備えた音声処理装
    置。
  2. 【請求項2】 移動機対固定電話機の通信モードである
    音声モード時に上り高能率符号化音声信号を復号処理し
    て上りPCMデータを出力するデコーダと、固定回線網
    側で発生する下りPCMデータ中のエコーを除去するエ
    コーキャンセラと、音声モード時にエコーキャンセラ出
    もしくは下りPCMデータを符号化処理して下り高能
    率符号化音声信号を出力するエンコーダと、エンコーダ
    から出力された下り高能率符号化音声信号と移動機から
    送信されてきた上り高能率符号化音声信号とを切り替え
    てデコーダに選択的に入力する折り返し用選択スイッチ
    と、下りPCMデータとエコーキャンセラ出力とを切り
    替えるためのPCMデータ選択スイッチと、交換機との
    間で制御信号を授受し、音声モードで折り返しが設定さ
    れたとき、折り返し用選択スイッチをエンコーダ側に切
    り替えるとともに、PCMデータ選択スイッチを切り替
    えて下りPCMデータのみを直接エンコーダに入力させ
    る制御信号インタフェースとを備えた音声処理装置。
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