JP2781538B2 - 温度センサの製造方法 - Google Patents
温度センサの製造方法Info
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- JP2781538B2 JP2781538B2 JP7324102A JP32410295A JP2781538B2 JP 2781538 B2 JP2781538 B2 JP 2781538B2 JP 7324102 A JP7324102 A JP 7324102A JP 32410295 A JP32410295 A JP 32410295A JP 2781538 B2 JP2781538 B2 JP 2781538B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature sensor
- resin adhesive
- insulating powder
- cable
- wire
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測温抵抗体または
熱電対を利用して温度の測定を行う温度センサの製造方
法に関するものであり、詳しくは前記温度センサの吸湿
による絶縁低下に伴い、測定の精度、正確度を損なうこ
とを防止する技術に関するものである。
熱電対を利用して温度の測定を行う温度センサの製造方
法に関するものであり、詳しくは前記温度センサの吸湿
による絶縁低下に伴い、測定の精度、正確度を損なうこ
とを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の温度センサの部材とするMIケ
ーブルは、図3に示すように、金属シース101内に絶
縁粉末102を充填し、その内部に金属の導線103を
挿通し先端に測温抵抗体素子104あるいは熱電対熱接
点106を設けたものである。このMIケーブルは耐熱
・耐湿などの点で優れているが、該MIケーブルの内部
に充填した絶縁粉末102に空隙を残すために吸湿を免
れず、この吸湿を防止するためにMIケーブルの切断両
側の絶縁粉末103の一部をかき取り、絶縁粉末102
を取り除いた箇所に樹脂接着剤105を刷毛、コテ、ヘ
ラなどで塗布または流し込んで、加熱、乾燥、固化する
のを待って封孔の処置としていた。これらの封孔の処置
は刷毛、コテ、ヘラなどの手作業が個々の部材に行われ
ていた。
ーブルは、図3に示すように、金属シース101内に絶
縁粉末102を充填し、その内部に金属の導線103を
挿通し先端に測温抵抗体素子104あるいは熱電対熱接
点106を設けたものである。このMIケーブルは耐熱
・耐湿などの点で優れているが、該MIケーブルの内部
に充填した絶縁粉末102に空隙を残すために吸湿を免
れず、この吸湿を防止するためにMIケーブルの切断両
側の絶縁粉末103の一部をかき取り、絶縁粉末102
を取り除いた箇所に樹脂接着剤105を刷毛、コテ、ヘ
ラなどで塗布または流し込んで、加熱、乾燥、固化する
のを待って封孔の処置としていた。これらの封孔の処置
は刷毛、コテ、ヘラなどの手作業が個々の部材に行われ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の如
く、MIケーブル端部の切断面近傍の絶縁粉末を取り除
いた箇所に樹脂接着剤を手作業で刷毛、コテ、ヘラなど
を用いての塗布では均一な塗膜の形成は難しく、樹脂接
着剤が乾燥、固化した後に塗膜に空隙、亀裂を生じた
り、金属シース内周と絶縁粉末との間に隙間が生じたり
して絶縁粉末の層中に吸湿して絶縁の低下は免れない。
なお形状の小さい温度センサの部材の一個一個に手作業
でもって樹脂接着剤を塗布することは極めて煩瑣で非能
率的である。
く、MIケーブル端部の切断面近傍の絶縁粉末を取り除
いた箇所に樹脂接着剤を手作業で刷毛、コテ、ヘラなど
を用いての塗布では均一な塗膜の形成は難しく、樹脂接
着剤が乾燥、固化した後に塗膜に空隙、亀裂を生じた
り、金属シース内周と絶縁粉末との間に隙間が生じたり
して絶縁粉末の層中に吸湿して絶縁の低下は免れない。
なお形状の小さい温度センサの部材の一個一個に手作業
でもって樹脂接着剤を塗布することは極めて煩瑣で非能
率的である。
【0004】本発明は、上記のような不均一な封孔塗膜
の欠陥と煩瑣な手作業の欠点を解消することを目的とし
ている。
の欠陥と煩瑣な手作業の欠点を解消することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においてはMIケーブルの一方の切断面の
近傍に、測温抵抗体素子または熱電対の熱接点などの温
度センサ素子を配置し、その温度センサ素子と電気的に
接続した温度センサを、多数並列に配置して、加圧、減
圧可能な密閉容器中に収容して、MIケーブル中に充填
されている絶縁粉末中の空隙の空気を吸引して排除し、
次いで樹脂接着剤を上記絶縁粉末の空隙中に加圧含浸し
た後、前記密閉容器から取り出して、加温して樹脂接着
剤の固化を促す。
めに、本発明においてはMIケーブルの一方の切断面の
近傍に、測温抵抗体素子または熱電対の熱接点などの温
度センサ素子を配置し、その温度センサ素子と電気的に
接続した温度センサを、多数並列に配置して、加圧、減
圧可能な密閉容器中に収容して、MIケーブル中に充填
されている絶縁粉末中の空隙の空気を吸引して排除し、
次いで樹脂接着剤を上記絶縁粉末の空隙中に加圧含浸し
た後、前記密閉容器から取り出して、加温して樹脂接着
剤の固化を促す。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面の図1、図
2に基づいて説明する。MIケーブル外径0.25〜1
0mmΦ、ケーブルシース肉厚0.01〜1.5mm
t、50mm以上の長さの金属シース1を有するMIケ
ーブルの一方の切断面側に充填されている絶縁粉末2を
突き崩して該絶縁粉末2中に挿通している2本の熱電対
素線3を露出せしめ、該熱電対素線3の両端を溶接し熱
接点4を形成した後、先に突き崩した絶縁粉末2の空隙
を該絶縁粉末2と同じ物質でもって充填し、MIケーブ
ルの金属シース1と同じ金属材料、一般にSUS304
またはSUS316などのオーステナイト系ステンレス
・スチールを溶接して閉蓋する。
2に基づいて説明する。MIケーブル外径0.25〜1
0mmΦ、ケーブルシース肉厚0.01〜1.5mm
t、50mm以上の長さの金属シース1を有するMIケ
ーブルの一方の切断面側に充填されている絶縁粉末2を
突き崩して該絶縁粉末2中に挿通している2本の熱電対
素線3を露出せしめ、該熱電対素線3の両端を溶接し熱
接点4を形成した後、先に突き崩した絶縁粉末2の空隙
を該絶縁粉末2と同じ物質でもって充填し、MIケーブ
ルの金属シース1と同じ金属材料、一般にSUS304
またはSUS316などのオーステナイト系ステンレス
・スチールを溶接して閉蓋する。
【0007】他方の断面に樹脂接着剤を塗布、乾燥固化
して封孔するのは従来の工法であるが、本発明において
は、樹脂接着剤19を入れた容器25に、樹脂接着剤で
封孔したMIケーブルを、封孔部が樹脂接着剤19に浸
るようにして起立させ、前記容器25を密閉容器15中
に収容し、該密閉容器15に接続した真空ポンプ16で
10torr程度に減圧して前記粉末2中の空気を吸
引、排除する。そして、この後密閉容器15の開閉バル
ブ17を介して接続されているプランジャポンプ18で
密閉容器15内を加圧し樹脂接着剤19を絶縁粉末2中
に含浸させる。
して封孔するのは従来の工法であるが、本発明において
は、樹脂接着剤19を入れた容器25に、樹脂接着剤で
封孔したMIケーブルを、封孔部が樹脂接着剤19に浸
るようにして起立させ、前記容器25を密閉容器15中
に収容し、該密閉容器15に接続した真空ポンプ16で
10torr程度に減圧して前記粉末2中の空気を吸
引、排除する。そして、この後密閉容器15の開閉バル
ブ17を介して接続されているプランジャポンプ18で
密閉容器15内を加圧し樹脂接着剤19を絶縁粉末2中
に含浸させる。
【0008】このようにして、加圧含浸を終えた温度セ
ンサは密閉容器15から取り出して硬化する。なお、図
1の符号7は封孔シール含浸層を示す。
ンサは密閉容器15から取り出して硬化する。なお、図
1の符号7は封孔シール含浸層を示す。
【0009】
【発明の効果】本発明は、上記のように、温度センサの
絶縁粉末中の空隙に樹脂接着剤を含浸することをもって
吸湿による絶縁の低下を防ぐとともに、作業の能率の向
上を可能にした。なお、従来の工法と本発明の樹脂接着
剤の加圧含浸の工法を比較すると、従来より手数と乾燥
固化に要する時間を1/3に短縮できた。
絶縁粉末中の空隙に樹脂接着剤を含浸することをもって
吸湿による絶縁の低下を防ぐとともに、作業の能率の向
上を可能にした。なお、従来の工法と本発明の樹脂接着
剤の加圧含浸の工法を比較すると、従来より手数と乾燥
固化に要する時間を1/3に短縮できた。
【図1】本発明の温度センサの縦断面図である。
【図2】本発明の温度センサの製造装置の概要を示す正
面図である。
面図である。
【図3】従来の温度センサの縦断面図である。
1…金属シース 2…絶縁粉末 3…熱電対素線 4…熱接点 7…封孔シール含浸層 15…密閉容器 16…真空ポンプ 17…開閉バルブ 18…プランジャポンプ 19…樹脂接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−187928(JP,A) 特開 平4−296403(JP,A) 特開 平2−173123(JP,A) 特開 昭62−70721(JP,A) 特開 昭53−83076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 7/02
Claims (1)
- 【請求項1】 金属シースと、金属シース内にMgOま
たはAl2 O3 などの鉱物質絶縁粉末と、鉱物質絶縁粉
末内部に挿通したPt線・Ni線または熱電対素線とよ
りなるMIケーブルの一端の近傍にPt線を巻回した測
温抵抗体の素子を電気的に接続または熱電対素線を溶接
して熱接点を形成せしめた温度センサの製造方法であっ
て、樹脂接着剤を入れた容器に、樹脂接着剤で封孔した
MIケーブルを、封孔部が樹脂接着剤に浸るようにして
起立させ、前記容器を密閉容器中に収容し、密閉容器内
を減圧して前記絶縁粉末中の空気を吸引、排除し、その
後、密閉容器内を加圧して樹脂接着剤を絶縁粉末中に含
浸させることを特徴とする温度センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324102A JP2781538B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 温度センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324102A JP2781538B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 温度センサの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09159542A JPH09159542A (ja) | 1997-06-20 |
JP2781538B2 true JP2781538B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=18162190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7324102A Expired - Lifetime JP2781538B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 温度センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2781538B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10340636B3 (de) * | 2003-09-03 | 2005-01-13 | Epcos Ag | Verfahren zur Herstellung eines feuchtedichten Fühlers |
JP4832044B2 (ja) * | 2005-09-28 | 2011-12-07 | 株式会社山武 | 温度検出体 |
JP6888561B2 (ja) | 2018-01-31 | 2021-06-16 | 株式会社デンソー | 温度センサ |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5383076A (en) * | 1976-12-28 | 1978-07-22 | Suwa Seikosha Kk | Electronic wrist watch |
JPS6270721A (ja) * | 1985-03-22 | 1987-04-01 | Okazaki Seisakusho:Kk | 測温抵抗体 |
JPH075648Y2 (ja) * | 1987-03-18 | 1995-02-08 | 旭産業株式会社 | シ−ス型熱電対 |
JPH02173123A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-04 | Amosu:Kk | 酸化抑制フィルムおよびその製造方法 |
JP2669918B2 (ja) * | 1990-02-17 | 1997-10-29 | 宇宙開発事業団 | 温度センサ |
JP2602564B2 (ja) * | 1990-02-17 | 1997-04-23 | 宇宙開発事業団 | 温度センサ |
JP2644361B2 (ja) * | 1990-04-20 | 1997-08-25 | 宇宙開発事業団 | 温度センサ |
JPH04296403A (ja) * | 1991-03-26 | 1992-10-20 | Ngk Insulators Ltd | 積層絶縁材料 |
JPH0797051B2 (ja) * | 1992-01-16 | 1995-10-18 | 株式会社岡崎製作所 | 常閉型サーモセンサーとその製造方法 |
JP2742022B2 (ja) * | 1994-07-15 | 1998-04-22 | 株式会社岡崎製作所 | サーミスター素子の製作方法およびサーミスター |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP7324102A patent/JP2781538B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09159542A (ja) | 1997-06-20 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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