JP2781408B2 - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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十四夫 福岡
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明はマッサージ機に関する。
[従来の技術] 従来から、マッサージ機として、手で把持可能な構成
であって、そのための把持部と、マッサージのための施
療部とを備えたものが知られている。かかるマッサージ
機では、施療部が往復振動して、人体をパッティング、
ブラッシング等することによってマッサージを行なう。
また、把持部と施療部とを電極対としても機能させた
上で、その電極対間に高電位発生回路を介装した構成と
し、施療部によるマッサージの実施と同時にこの高電位
発生回路から電極対を通して、人体に高電位を印加する
マッサージ機も、本願出願人によって提案されている
(実公昭63−72403号公報)。このマッサージ機は、人
体をアルカリ化することによって、頭痛、不眠症、アレ
ルギー性疾患等に対しても効果がある。
[発明が解決しようとする課題] このように、従来のマッサージ機は、機械的、物理的
刺激によって人体に良い影響をもたらすが、マッサージ
機を利用する人々は、いろいろな症状・体質・状態にあ
ることから、かかるマッサージ機とは異なる面から、人
体に好影響を与えるものが望まれていた。
そして、その影響をより効率的に人体に付与するもの
が期待されていた。と言うのは、前記したもののうち後
者のマッサージ機では、電極としても機能する施療部
は、その往復振動のために、人体と接触面積が小さくな
ったり、人体から離れたりし、その結果高電位を有効に
人体に付与しない場合があるからである。
本発明は、上記課題を解決し、従来のマッサージ機と
は異なる面から人体に好影響を効率よく与えるマッサー
ジ機を提供することを目的とする。
発明の構成 かかる目的を達成する本発明の構成について以下説明
する。
[課題を解決するための手段] 本発明のマッサージ機は、駆動機構により往復振動す
る施療部と、把持部とを有するマッサージ機であって、 前記施療部と前記把持部とは電極対をなし、 該電極対間に低周波発生回路を介装し、 前記駆動機構を可動状態とする駆動回路と、前記低周
波発生回路とを交互に作動するタイマ回路を設けたもの
である。
[作用] 上記構成を有する本発明のマッサージ機では、タイマ
回路が駆動機構を介して駆動機構を可動させるときに
は、施療部への低周波電圧付与は停止し、施療部が往復
振動する。そのため、このときには、人体がパッティン
グ等されることによってマッサージが実施される。
一方、タイマ回路が低周波発生回路を作動させたとき
には、施療部は停止し、電極対としても機能する施療部
と把持部とから、疲労回復、血行の促進、神経痛・筋肉
痛の緩解等に効果のある低周波(振動数は3〜1200サイ
クル程度)の電圧を人体に付与する。
タイマ回路は、駆動回路と低周波発生回路とを交互に
作動させるので、パッティング等のマッサージと低周波
電圧付与とが交互に実施される。そして、その低周波電
圧付与時には、電極としても機能する施療部は往復振動
していないため、人体との接触面積を実質一定に保つこ
とができ、一定の低周波電圧を人体に付与できる。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。本発明の一実施例であるマッサージ機の概略構
成を第1図、第2図および第3図に示す。
これらの各図に示すように、マッサージ機1は、略T
字型を成し、軸方向に往復振動し、先端部に施療部2、
4aを有するヘッド3,4、ヘッド3,4を往復振動される駆動
機構5、駆動機構5に駆動力を供給するモータ6および
これを制御する制御回路7から構成されている。
ヘッド3の先端に設けられた施療部2の皮膚接触面に
は、直接皮膚に接触させたときに、適切な刺激を与える
ように複数の突起11が配設されている。一方、ヘッド4
の施療部4aは、皮膚および衣服の上からの何れでもマッ
サージできるように平滑に成形されている。これら両施
療部2、4aは、カーボン等を含む塩化ビニル等、導電性
を付与された合成樹脂から構成されている。ヘッド3,4
は、各々、振動軸12,13に接続され、一体的に振動す
る。振動軸12,13は、駆動機構5に連結されている。な
お、振動軸12,13とヘッド3,4の接続部はヘッドカバー1
a,1bで覆われている。
駆動機構5は、ハウジング20内部に収納されている。
モータ6の主軸に軸支されたウォームギヤ21は、ホイー
ルギヤ22と噛合している。この、ホイールギヤ22の側面
に立設されたピン23にはブッシュ24が回動自在に取り付
けられている。このブッシュ24は、レバー25の側面に形
成された長方形の空間部に遊嵌されている。従って、モ
ータ6の回転に伴って、ウォームギヤ21、ホイールギヤ
22が回転すると、ピン23を介し、ブッシュ24に押圧され
てレバー25は往復振動する。
レバー25の長手方向両端面には、各々振動軸12,13が
設けられており、その先端にはヘッド3,4がコイルスプ
リング26,27に押圧付勢されて取り付けられている。
把持部31の内側には、本実施例のマッサージ機の動作
を制御する制御回路7が配設されている。制御回路7の
一方の端子7aは、ネオンランプNeが介装されたリード線
32を介してモータ6の導電性ケース6aに接続されてい
る。ヘッド3,4の導電性を有する施療部2,4aは、振動軸1
2,13、ハウジング20、モータ取付ブラケット6bを介して
モータケース6aに導通している。一方、制御回路7の他
方の端子7bは、リード線34を介して把持部31表面に設け
られた把持電極33に接続されている。
マッサージ機1は、把持部31側面に配設されヘッド3,
4の振動状態を、つまみ35aを矢印A方向に滑らせて
「弱」、「強」(以上オン状態)「オフ」の3段階に切
り換えるメインスイッチ35を備え、また交流電源からの
供給を受ける電源ケーブル36を備えている。なお、スイ
ッチ35の接点35c,35d間にはダイオード49が接続されて
いる。
次に、制御回路7の構成を、第4図に従って説明す
る。制御回路7は、モータ6を駆動するモータ駆動回路
37と、このモータ駆動回路37に並列に接続されている低
周波発生回路38と、モータ駆動回路37・低周波発生回路
38を交互に作動するタイマ回路39とから成る。
モータ駆動回路37は、ダイオード40、コンデンサ41及
びコイル42から成り100Vの交流電源43につながるブリッ
ジ整流回路44を備えている。またタイマ回路39と光によ
りカップリングされてこのモータ駆動回路37を通電可能
な状態とする光スイッチ回路45、即ちフォトダイアック
46とトライアック47と限流用の抵抗器48とから成る回路
も備えている。更に、このモータ駆動回路37は、交流電
源43との接続状態を手動でオン・オフすることができる
メインスイッチ35と接続されている。従って、メインス
イッチ35がオン状態(即ちつまみ35aが「弱」位置35cま
たは「強」位置35dにセットされた状態)で、しかも光
スイッチ回路45もオンとなったときのみ即ちフォトダイ
アック46に光信号が入射したときのみ、モータ6は回転
駆動する。
モータ6の回転状態は、つまみ35aを「強」または
「弱」のどちらの位置にセットするかにより、次のよう
に異なる。
メインスイッチ35のつまみ35aを「オフ」位置35bから
「弱」位置35cにセットすると、交流電源43とモータ駆
動回路37との間にはダイオード49が介在することとな
り、半波整流されることとなる。そのため、モータ6に
は全波整流される場合の半分の電力が供給され、比較的
遅く回転する。一方、「強」位置35dにセットすると、
接点35bと35dとが接続され、交流電源43からの電流は直
接ブリッジ整流回路44に流れ込む。従って、電流は全波
整流されることとなり、モータ6は比較的速く回転す
る。
低周波発生回路38は、タイマ回路39と光により結合さ
れたフォトトランジスタ50を境にして、前段51aと後段5
1bとに分けて考えることができる。その前段51aは、交
流電源43にメインスイッチ35を介してつながるトランス
52と、このトランス52の出力側につながり4つのダイオ
ード53から成る第2のブリッジ整流回路及びコンデンサ
54から成る。かかる低周波発生回路38の前段51aは、メ
インスイッチ35がオンとされた状態で、交流電源43から
整流平滑した定電圧を出力する。
低周波発生回路38の後段51bは、発振用トランス55
(一次側巻数400T:二次側巻数1200T)等からなるブロッ
ク発振回路56と、その発振トランス55の二次側の一方の
端子につながるダイオード57と、他方の端子につながる
前述したネオンランプNeとからなる。
上記ブロック発振回路56は、発振用トランス55の他、
発振用トランジスタ58と抵抗器59とを備える。発振用ト
ランスの一次側コイルの一端は、抵抗器59を介して発振
用トランジスタ58のベースに、他端は発振用トランジス
タ58のコレクタに各々接続されている。そして、発振ト
ランジスタ58のエミッタに、前段51aの整流回路の出力
端子の一方が接続され、一次側コイルの中間タップMT
に、フォトトランジスタ50を介して前段51aの整流回路
の他方の出力端子が接続されている。
かかる構成の低周波発生回路38の後段51bでは、フォ
トトランジスタ50に光が入射したときのみ、前段51aか
らの整流平滑化された電流が、ブロック発振回路56に流
れ込み、その結果発振トランス55と発振トランジスタ58
で構成された一次側回路がおよそ1000[Hz]で発振す
る。それに伴って、発振トランス55の二次側におよそ10
0程度の電圧が発生する。
発振トランス55の二次側の一方の端子は、整流用のダ
イオード57を介して、プラス極として機能する把持電極
33に、他方の端子はマイナス極としても機能する施療部
2・4aにネオンランプNeを介して接続されている。従っ
て、施療部2または4aを人体に接触させ且つ把持部31を
手で把持している状態では、人体を一部とする閉回路が
構成され、人体内に低周波電圧が付与されることとな
る。なお、低周波電圧が人体に付与されている状態で、
ネオンランプNeは点滅しパイロットランプとして機能す
る。
タイマ回路39は、交流電源43に対し、抵抗器60,ダイ
オード61及びコンデンサ62から成る整流回路と、この整
流回路に並列に接続され、電圧を安定するツェナダイオ
ード63と、時定数決定等の目的を持った外付回路を備え
るタイマIC64と、2つの発光ダイオード65,66とからな
る公知の回路である。
かかるタイマ回路39では、メインスイッチ35がオンの
状態のとき、ダイオード61とコンデンサ62から成る整流
回路によって整流平滑化され、ツェナダイオード63によ
って安定化された電圧がタイマIC64と周辺回路に付与さ
れる。タイマIC64は、周辺回路の時定数に従って、発光
ダイオード65と発光ダイオード66とを交互に発光させ
る。本実施例では、発光ダイオード65は15秒間、発光ダ
イオード66は3秒間交互に発光する。発光ダイオード65
が点灯するとこれとカップリングされたはフォトトライ
アック46がこの光でターンオンし、発光ダイオード66が
点火するとフォトトランジスタ50がターンオンする。従
って、モータ駆動回路37と、低周波発生回路38のうちタ
ーンオンした側が交互に動作することとなる。
次に、このような構成のマッサージ機1の作動につい
て、第1図、第4図に基づいて説明する。
メインスイッチ35をオンの状態(「弱」、または
「強」)にセットする。次に、手で把持部31を持ち、ヘ
ッド3,4の施療部2,4aの何れか一方を人体に接触させ
る。例えば、施療部2を人体に接触させた場合について
説明する。
メインスイッチ35がオンの状態となっているので、タ
イマ回路39が作動し、発光ダイオード65が15秒間発光
し、発光ダイオード66が3秒間発光するパターンが交互
に繰り返される。
発光ダイオード65が発光している間、モータ駆動回路
37内のフォトダイアック46がターンオンし、光スイッチ
回路45がオンの状態となる。従って、モータ駆動回路37
が通電状態となり、メインスイッチ35の設定に従って、
交流電源43からの電流が半波整流あるいは全波整流さ
れ、モータ6が回転する。これに伴い、駆動機構5、振
動軸12,13を介してヘッド3,4が往復振動を開始し、人体
に接触している施療部2が、発光ダイオード65の発光時
間(15秒間)だけ継続してパッティングによるマッサー
ジを実施する。
一方、発光ダイオード65が消光して、パッティングが
停止し、発光ダイオード66が発光している間、低周波発
生回路38内のフォトトランジスタ50がターンオンする。
その結果、施療部2と把持部31を介して人体内への低周
波電圧が付与がされ、発光ダイオード66の発光時間(本
実施例では3秒間)だけ継続して低周波電圧が付与され
る。なお、低周波電圧の付与時間を3秒間に設定したの
で、使用者がマッサージ機が停止したのではないかとい
う不安感を抱くことなく、引き続いてマッサージ機を使
用することができる。
この様にして、パッティングによるマッサージと、低
周波付与とが交互に実施される。
以上説明したように本実施例のマッサージ機は、表面
状態の違いにより付与する刺激を異なるものとすること
ができる2種類の施療部2,4aのパッティングによって、
血行促進、疲労回復、神経痛・筋肉痛の緩解等の効能を
発揮することができ、しかもこのパッティングとは違っ
た面からかかる効能を発揮する1000[Hz]程度の低周波
電圧をも使用者に付与することができる。従って、それ
ら効能を倍加して使用者に及ぼすことができる。また、
低周波電圧付与によって特に良く回復する疾患、例えば
末梢神経まひにも併せて対処できるという効果もある。
かかる効果を単一の機械によって発揮することができ
る本実施例のマッサージ機は、極めて経済的且つ合理的
なものである。しかも、施療部の2,4aのパッティングに
よるマッサージと低周波電圧付与とをタイマ回路39の制
御により交互に行なうので、低周波電圧付与時には、電
極として機能する施療部2,4aが停止する結果、人体との
接触面積の変動が防止され、低周波電圧を効率よく使用
者に付与することができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
うした実施例に何等限定されるものではなく、例えば制
御回路に更にスイッチを加えて、パッティングのみ、低
周波付与のみ、パッティングと低周波付与との交互実施
の3つの動作を適宜選択できる構成等、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得るこ
とは勿論である。
発明の効果 以上詳記したように本発明のマッサージ機によれば、
その施療部の往復運動に伴う人体へのパッティング等に
よって、血行促進、疲労回復、神経痛・筋肉痛の緩解等
の効能を人体に及ぼすことができ、加えてパッティング
等とは違った刺激である低周波電圧の付与によっても、
かかる効能を人体に及ぼすことができる。従って、それ
ら効能を倍加して人体に及ぼすことができるという効果
を奏する。また、低周波電圧付与によって特に良く回復
する末梢神経まひ等の疾患にも併せて対処できるという
効果もある。
更に、本発明のマッサージ機は、上記効果を単一の機
械によって発揮することができるため、極めて経済的且
つ合理的な機械である。
しかも、パッティング等によるマッサージと低周波電
圧付与とを交互に行なうので、低周波電圧付与時には、
電極として機能する施療部は停止し、その結果、人体と
の接触面積の変動が防止され、低周波電圧を効率よく付
与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のマッサージ機の縦断面図、第
2図は同じくその横断面図、第3図は同じくその施療部
の分解図、第4図は同じくその制御回路の構成を示す回
路図である。 1……マッサージ機、2……施療部、3,4……ヘッド、
5……駆動機構、6……モータ、7……制御回路、37…
…モータ駆動回路、38……低周波発生回路、39……タイ
マ回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 7/00 300 A61H 23/02 350 A61N 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動機構により往復振動する施療部と、把
    持部とを有するマッサージ機であって、 前記施療部と前記把持部とは電極対をなし、 該電極対間に低周波発生回路を介装し、 前記駆動機構を可動状態とする駆動回路と、前記低周波
    発生回路とを交互に作動するタイマ回路を設けたマッサ
    ージ機。
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