JP2781151B2 - 医療用ドリップチャンバー - Google Patents

医療用ドリップチャンバー

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JP2781151B2
JP2781151B2 JP7063204A JP6320495A JP2781151B2 JP 2781151 B2 JP2781151 B2 JP 2781151B2 JP 7063204 A JP7063204 A JP 7063204A JP 6320495 A JP6320495 A JP 6320495A JP 2781151 B2 JP2781151 B2 JP 2781151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療用ドリップチャ
ンバーに関し、更に詳しくは、内部で体液の滞留が発生
しない医療用ドリップチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、体
外循環回路に使用されるドリップチャンバーとして、図
8に示すようなドリップチャンバーが知られていた。
【0003】このドリップチャンバー100 は、ドリップ
チャンバー本体101 と、フィルター装着部材102 と、フ
ィルター103 と、固定部材108 とを備えてなる。
【0004】前記ドリップチャンバー本体101 は、上下
の両端に開口部を有する円筒体であり、その上端の開口
部には前記ドリップチャンバー本体101 内に血液を導入
する液導入路を備えた液導入路形成部材(図示しな
い。)が装着されている。このドリップチャンバー本体
101 の下端開口部には、フィルター装着部材102 により
フィルター103 が装着される。
【0005】前記フィルター装着部材102 は、装着用リ
ング104 と、装着用リング104 から立設された支持部材
105 と、前記支持部材105 により支持された頂部106 と
を有する。
【0006】前記装着用リング104 は前記ドリップチャ
ンバー本体101 の下端開口部の外径と実質的に同じ外径
および前記下端開口部の内径よりも小さな内径を有する
円盤であり、環状の平面部を有する。前記フィルター装
着部材102 を前記ドリップチャンバー本体101 の下端開
口部に装着した場合、装着用リング104 の環状の平面部
は、その一部が前記ドリップチャンバー本体101 の下端
開口部の端面に当接し、一部は前記下端開口部の内側に
張り出して張出部を形成する。
【0007】前記支持部材105 は、前記装着用リング10
4 の前記張出部となる平面部に、互いに相対向するよう
に立設された一対の棒体である。
【0008】前記頂部106 は、前記支持部材105 の上端
で支持されたキャップ状をなす。
【0009】前記フィルター103 は、上方に向かうに従
って小径となる円筒体であり、その上端縁は前記頂部10
6 に固定され、その下端縁は前記装着用リング104 に固
定される。このフィルター103 は前記支持部材105 によ
り座屈しないように支持されている。
【0010】前記固定部材108 は前記フィルター装着部
材102 を前記ドリップチャンバー本体101 の下端開口部
に装着する機能およびドリップチャンバー本体101 内の
液を導出する機能を有するように形成される。固定部材
108 において、107 で示されるのは液導出路であり、10
9 で示されるのは配管等が接続される接続部である。
【0011】前記フィルター103 は、前記フィルター装
着部材104 に支持された状態で、前記ドリップチャンバ
ー本体101 の下端開口部に装着される。前記装着用リン
グ104 は、前記フィルター103 を前記ドリップチャンバ
ー本体101 内に挿入した状態で前記ドリップチャンバー
本体101 の下端開口部にその上端面外周縁部を当接させ
て固定される。前記装着用リング104 が装着された前記
ドリップチャンバー本体101 の下端部に、さらに液導出
路107 を備えた固定部材108 が冠着されている。
【0012】このドリップチャンバー100 においては、
前記ドリップチャンバー本体101 内に導入された血液
は、前記フィルター103 により濾過された後に、前記装
着用リング104 内を通過して液導出路107 に導出され
る。
【0013】しかしながら、このようなドリップチャン
バーにおいては、前記ドリップチャンバー本体101 の下
端内周面と前記フィルター103 の下端外周面との間に前
記装着用リング104 により水平面110 すなわち張出部が
形成されており、この水平面110 の存在によってドリッ
プチャンバー本体101 の内部に血液の滞留が発生すると
いう問題があった。また、前記フィルター103 の上端部
を支持する前記頂部106 に存在する先端部111 も血液の
滞留を発生させる原因となっていた。さらに、この滞留
により残血が発生するという問題点もあった。
【0014】このような血液の滞留または残血の問題
は、ドリップチャンバーが医療用に使用されるという性
質上、人命にかかわる極めて重大な問題であった。
【0015】この発明は、このような事情に基づいて完
成された。すなわち、この発明の目的は前記課題を解決
することにある。この発明の目的は、血液等の体液の滞
留を防止することができる医療用ドリップチャンバーを
提供することにある。さらに、この発明の目的は、製造
が容易であると共に、内部に血液の滞留や残血が生じな
い医療用ドリップチャンバーを提供することにある。
【0016】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための前記請求項1に記載の発明は、下端開口部を有す
るドリップチャンバー本体と、その下端開口部に装着可
能に形成されてなり、かつ前記下端開口部の内側面また
はその外挿面から前記下端開口部の中心軸線に向かって
収斂するテーパ面を有してなるフィルター装着部材と、
前記フィルター装着部材により前記下端開口部に装着さ
れるフィルターとを有してなり、前記テーパ面と前記下
端開口部の中心軸線とのなす角が15〜75°の範囲内
であることを特徴とする医療用ドリップチャンバーであ
り、請求項2に記載の発明は、下端開口部を有するドリ
ップチャンバー本体と、その下端開口部に装着可能に形
成されてなり、かつ前記下端開口部の内側に張り出した
基部および前記基部に設けられた第1濾過手段を有して
なるフィルター装着部材と、前記フィルター装着部材に
より前記下端開口部に装着されるフィルターとを有して
なることを特徴とする医療用ドリップチャンバーであ
り、請求項3に記載の発明は、下端開口部を有するドリ
ップチャンバー本体と、その下端開口部に装着可能に形
成されてなり、かつ前記下端開口部の内側に張り出した
基部、前記基部に設けられた第1濾過手段、前記基部か
ら下端開口部の内側に向かって立設された支持部材によ
り支持された頂部および前記頂部に設けられた第2濾過
手段を有してなるフィルター装着部材と、前記下端開口
部の内部へと突出するように、前記フィルター装着部材
により下端開口部に装着されるフィルターとを有してな
ることを特徴とする医療用ドリップチャンバーであり、
請求項4に記載の発明は、前記基部はドリップチャンバ
ーの下端開口部の内側面またはその外挿面から前記下端
開口部の中心軸線に向かって収斂するテーパ面を有して
なる前記請求項2または3に記載の医療用ドリップチャ
ンバーである。
【0017】
【作用】この発明の医療用ドリップチャンバーは、以下
のように作用する。
【0018】この医療用ドリップチャンバーにおけるフ
ィルターは、フィルター装着部材により支持されてなる
ので、ドリップチャンバー本体内に安定に配置される。
【0019】さらに、請求項1に記載の医療用ドリップ
チャンバーにおいては、前記フィルター装着部材には、
前記ドリップチャンバー本体の下端開口部の内側面また
はその外挿面から前記下端開口部の中心軸線に向かって
収斂するテーパ面が形成され、このテーパ面と前記下端
開口部の中心軸線とのなす角が15〜75°の範囲内で
るので、ドリップチャンバー本体内に導入された血液
等の液体は、前記テーパ面に沿って流れ、その液体の流
れが前記フィルター装着部材により阻害されるというこ
とがない。
【0020】したがって、この医療用ドリップチャンバ
ー内においては、内部における液体の滞留が防止され、
残血の発生等の不都合もない。
【0021】請求項2に記載の医療用ドリップチャンバ
ーにおいては、前記フィルター装着部材における基部に
は、濾過手段が設けられているので、ドリップチャンバ
ー本体内に導入された液体が前記フィルター装着用部材
における基部に到達すると、到達した液体が濾過手段か
ら流出する。これにより、前記基部に到達した液体の滞
留が防止される。前記濾過手段に流入した液体は、濾過
手段を通過して、ドリップチャンバー本体から導出され
る。このようにして、ドリップチャンバー本体内におけ
る血液の滞留が防止される。
【0022】請求項3に記載の医療用ドリップチャンバ
ーにおいては、前記フィルター装着用部材における基部
に設けられた第1濾過手段は、請求項2に記載の医療用
ドリップチャンバーにおけるのと同様に作用する。さら
に、請求項3に記載の医療用ドリップチャンバーにおい
ては、前記頂部に第2濾過手段が設けられているので、
この頂部の存在による血液滞留の発生が防止される。ま
た、前記フィルターは、その上部においても前記頂部に
より支持されているので、より安定して医療用ドリップ
チャンバー内部に存在する。
【0023】請求項4に記載の医療用ドリップチャンバ
ーにおいては、前記請求項2に記載の発明または前記請
求項3に記載の発明の作用に加えて、前記請求項1に記
載の発明における作用をも有する。
【0024】
【実施例】以下、この発明について実施例を参照しなが
ら詳細に説明する。なお、この発明は、このような実施
例により何ら限定されず、この発明の要旨の範囲内で適
宜に設計変更をすることができることは言うまでもな
い。
【0025】(実施例1)図1は、この発明の一実施例
である医療用ドリップチャンバーの概略を示す断面図で
ある。
【0026】医療用ドリップチャンバー1aは、ドリッ
プチャンバー本体2と、フィルター3と、フィルター装
着部材4と、前記ドリップチャンバー本体2の上端部に
装着される液導入路形成部材(図示しない。)と、液導
出路形成部材5とを備えてなる。
【0027】前記ドリップチャンバー本体2は、上下の
両端に開口部を有する円筒体である。図1には、ドリッ
プチャンバー本体2の液導出側である下端部のみが示さ
れている。ドリップチャンバー本体2の下端には、円形
の下端開口部が設けられる。
【0028】前記フィルター装着部材4は、フィルター
3を保持し、前記ドリップチャンバー本体2の下端開口
部に装着される部材である。このフィルター装着部材4
は、装着用リング6と、装着用リング6から立設された
支持部材7と、前記支持部材7により支持された頂部8
とを有する。
【0029】前記装着用リング6は、ドリップチャンバ
ー3の下端開口部に装着されるところの、このフィルタ
ー装着部材4のベースである。この装着用リング6は、
図2に示すように、前記ドリップチャンバー本体2の下
端開口部の外径と同じ外径、および前記ドリップチャン
バー本体2の下端開口部の内径よりも更に小さな内径を
有する円盤状の台座部9と、前記台座部9の外径と同じ
外径を有して、前記ドリップチャンバー本体2の下端開
口部の外周と面一になる外周面、前記ドリップチャンバ
ー本体2の下端開口部の端面と同じ形状に形成され(換
言すると、テーパ部10の上端面10aの内径が前記ド
リップチャンバー本体2の下端開口部の内径と実質的に
等しくなるように、かつテーパ部10の上端面10aの
外径が前記ドリップチャンバー本体2の下端開口部の外
径と実質的に等しくなるように形成される。)、かつ前
記下端開口部に当接可能な環状の上端面と、その上端面
10aの内側縁から台座部9に向かうに従って内径が縮
小するように形成されたテーパ面11を有するテーパ部
10とを有する。このテーパ部10が上記上端面10a
を有することにより、このフィルター装着部材4はドリ
ップチャンバー本体2の下端開口部に安定して装着され
ることができるようになる。
【0030】この実施例における前記テーパ部10の縦
断面の形状は台形である。前記テーパ面11は、この装
着用リング6の中心軸線に向かって収斂するように形成
され、このテーパ面11と前記下端開口部の中心軸線と
のなす角が15〜75°の範囲内の所定の角度に形成さ
る。このテーパ部10の縦断面を観察すると、このテ
ーパ面11は、上端面10aの内側縁から台座部9に向
かって傾斜する直線となって現れる。
【0031】前記台座部9および前記テーパ部10は互
いの軸線を共有するように一体的に形成されている。こ
の実施例においては、前記テーパ部10の上端面10a
の内側縁を、前記装着用リング6の中心軸線と並行に移
動して形成される仮想面10bにより前記装着用リング
6を2分割した場合において、前記仮想面10bよりも
内側に位置する部分が、この発明における、ドリップチ
ャンバー本体2の下端開口部の内側に張り出した基部1
0cに相当する。
【0032】前記テーパ面11の下端における内径は、
前記台座部9の内径よりも大きい。したがって、前記台
座部9には、その内側縁から前記テーパ面11の下端に
到るまでの領域に、前記フィルター3を載置するための
リング状の端面12が形成されている。
【0033】前記テーパ面11の下端における内径と前
記フィルター3の下端における外径とは実質的に等しく
なるように設計されている。換言すると、前記フィルタ
ー3は、前記フィルター3の下端における外周縁部が前
記テーパ面11の下端における内周縁部と接触あるいは
極めて近接するように設計される。
【0034】前記支持部材7は、前記装着用リング6に
おけるテーパ面11上に下端を有し、前記装着用リング
6の中心軸線を挟んで対称の位置に一対立設されてい
る。
【0035】前記頂部8は、凸状に湾曲したキャップ状
に形成される。前記支持部材7は、この頂部8の下端縁
部から延在している。
【0036】前記フィルター3は、先端が曲面に形成さ
れた略円錐状の形状をなす。このフィルター3は、医療
用ドリップチャンバーのフィルターとして機能し得る限
り特に制限はなく、従来公知の医療用ドリップチャンバ
ーにおけるフィルターと同様の材質、孔径等を有するフ
ィルターを適宜に採用することができる。
【0037】前記フィルター3は、その下端部を前記装
着用リング6の台座部9における端面12上に固着し、
曲面に形成された先端部13をキャップ状の前記頂部8
内に挿入配置されて、前記装着用リング6上に固定され
る。
【0038】前記液導出路形成部材5は、図1に示され
るように、内部に液導出路14を備え、一端には、前記
ドリップチャンバー本体2の下端開口部に嵌着可能に形
成された嵌着部15を有し、他端には、配管等を接続す
るための接続部16を有する。
【0039】前記嵌着部15は、前記ドリップチャンバ
ー本体2の下端開口部を嵌着可能に形成されたところ
の、内周面および底面からなる円筒状の凹陥部15aを
有する。この凹陥部15aの底面には前記液導出路14
の開口部が設けられている。換言すると、この凹陥部1
5aの底面は、液導出路14の開口部を設けることによ
り環状に形成される。この液導出路14の開口部は、前
記装着リング6における台座部9の内径に実質的に同じ
内径をもって開口している。
【0040】前記接続部16は、他の配管を接続するこ
とができ、前記液導出路14に連続する流通路を形成し
ている限りその形状に限定がないのであるが、この実施
例においては、前記接続部16には、接続される配管の
外径と略等しい径の内周面18が形成され、この内周面
18により形成される空間が前記液導出路14に連通す
ることにより流通路18aが形成される。
【0041】このように形成された液導出路形成部材5
により、次のようにして、フィルター3およびフィルタ
ー装着部材4が、ドリップチャンバー本体2の下端開口
部に装着される。すなわち、フィルター装着部材4にフ
ィルター3を取り付け、そのフィルター装着部材4にお
ける支持部材7および頂部8をドリップチャンバー本体
2の下端開口部内に挿入し、その下端開口部の端面にテ
ーパ部10の上端面10aを当接する。そして、ドリッ
プチャンバー本体2の下端開口部の端面に上端面10a
を当接した状態のまま、ドリップチャンバー本体2の下
端開口部に嵌着部15を嵌着する。その結果、この嵌着
部15内に、支持部材7に支持されたフィルター3がド
リップチャンバー本体2の下端開口部内に挿入された状
態で前記装着用リング6が前記下端開口部に保持され
る。前記装着用リング6は、前記嵌着部15における凹
陥部15aの底面とドリップチャンバー本体2の下端開
口部の端面とで挟み付けられた状態になり、確固として
保持される。
【0042】この医療用ドリップチャンバー1aは以下
のように作用する。
【0043】図示しない液導入路形成部材に設けられた
液導入路より、前記ドリップチャンバー本体2内に血液
等の液体が導入される。導入された液体は、前記フィル
ター3を通過し、不純物を除去された後に、前記液導出
路形成部材5における液導出路14を経てドリップチャ
ンバーから導出される。
【0044】このとき、前記ドリップチャンバー本体2
の下端開口部の内側面19と前記フィルター3の下端に
おける外周縁部20とは、前記下端開口部の中心軸線に
向かって収斂するテーパ面11、すなわち、内径が下方
に向かうに従い次第に小径となるテーパ面11により連
絡されているので、この部分における血液の滞留が発生
せず、残血も発生しない。
【0045】この実施例1においては、前記装着用リン
グ6には、ドリップチャンバー本体2の下端開口部の内
側面19から前記下端開口部の中心軸線に向かって収斂
するテーパ面11が形成されているが、この発明におい
ては、ドリップチャンバー本体2の下端開口部の内側面
19に代えて、図3に示すように、ドリップチャンバー
本体2の内側面19を外挿した面21を前記装着用リン
グ6に形成し、さらにこの外挿面21から前記下端開口
部の中心軸線に向かって収斂するテーパ面11を形成し
ても良い。この場合においても、このテーパ面11の下
端に前記フィルター3の下端における外周縁部20が存
在するように設計するのが良い。
【0046】この実施例においては、前記台座部9と前
記テーパ部10とは一体に形成されているのであるが、
台座部9と前記テーパ部10とが分離していて、このフ
ィルター装着部材4を組み立てた後には、この台座部9
とこのテーパ部10とが一体になるように形成されてい
ても良い。
【0047】この実施例におけるテーパ面11は、縦断
面の形状が直線状をなしているが、この発明におけるテ
ーパ面は、中心軸線に向かって収斂している限り特に制
限はなく、例えば、テーパ部の縦断面を観察した場合
に、テーパ面の上端でもあるテーパ部の上端縁とテーパ
面の下端とを結ぶ仮想的な直線よりも下方に湾曲する曲
線となって現れるような凹状面であってもよく、また、
テーパ部の縦断面を観察した場合に、テーパ面の上端で
もあるテーパ部の上端縁とテーパ面の下端とを結ぶ仮想
的な直線よりも上方に湾曲する曲線となって現れるよう
な凹状面であっても良い。
【0048】この実施例におけるフィルター3は先端が
曲面に形成された略円錐状の形状をなすとされている
が、この発明においては、装着用リング6と支持部材7
と頂部8とにより形成される開口部をするようにフィル
ター3がフィルター装着部材に取り付けられている限
り、フィルター3の形状等についての制限はない。たと
えば、図1および図2に示されるフィルター装着部材4
にフィルター3が次のようにして装着されていても良
い。
【0049】すなわち、1枚のフィルターを円錐周面に
倦回形成し、その円錐周面に形成したフィルターの上端
を頂部8の内側面に固着し、フィルターの下端をテーパ
面の下端に固着するようにして、フィルター装着部材に
フィルターを装着しても良い。
【0050】(実施例2)図4は、この発明の他の実施
例である医療用ドリップチャンバーの概略を示す断面図
である。図5は、第1フィルターおよび第2フィルター
を装着したフィルター装着部材を示す上面図である。な
お、前記実施例1におけるのと同様の部材については実
施例1の説明のために参照される図面に使用されたのと
同じ番号を付する。
【0051】医療用ドリップチャンバー1bは、ドリッ
プチャンバー本体2と、第1フィルター30と、フィル
ター装着部材31と、第2フィルター32と、第2フィ
ルター支持リング33と、液導出路形成部材5と、液導
入路形成部材(図示しない。)とを備える。
【0052】前記ドリップチャンバー本体2は、前記実
施例1において説明されたのと同様の構造を有する。
【0053】前記フィルター装着部材31は、第1フィ
ルター30および第2フィルター32とを装着し、ドリ
ップチャンバー本体2の下端開口部に装着されるように
形成される。このフィルター装着部材31は、図5に示
すように、装着用リング34と、装着用リング34から
立設された支持部材35と、前記支持部材35により支
持された頂部36とを備える。
【0054】前記装着用リング34は、前記ドリップチ
ャンバー本体2における下端開口部の外径と実質的に等
しい外径を有する外周側面と、前記ドリップチャンバー
本体2の下端開口部の内径よりも小さな内径の内周側面
とを有する環状円盤体である。この装着用リング34を
ドリップチャンバー本体2の下端開口部に装着した場合
に、前記下端開口部に当接する環状の当接面部34aと
この当接面部から内周側面に到る環状の基部34bとを
有する。この環状の基部34bは、この装着用リング3
4をドリップチャンバー本体2の下端開口部に装着した
場合に、その下端開口部の中心軸に向かって張り出した
状態になる。
【0055】この環状でかつ盤状に形成されている基部
34bには、第1濾過手段37が設けられている。図5
に示すように、この実施例における第1濾過手段37
は、基部34bの一方の環状平面から他方の環状平面へ
と貫通する貫通孔37aと、およびこの貫通孔37aの
開口部を閉鎖するように設けられた第2フィルター32
とを有する。
【0056】前記支持部材35は、前記装着用リング3
4における基部34b上に、互いに相対向する位置関係
をもって、立設した棒体である。
【0057】前記頂部36は、前記支持部材35に支持
される。この頂部36はキャップ状をなし、第2濾過手
段38を有する。図5に示すように、この実施例におけ
る第2濾過手段38は、頂部36の上端面から下端面へ
と貫通する貫通穴38aと、この貫通穴の下端面側の開
口部を閉鎖するように設けられた前記第1フィルターの
水平面部30aとを有してなる。前記貫通穴38aの形
状および個数には特に制限はないが、図5に示すように
頂部36の中心を囲繞するように複数の貫通穴38aを
配置すると、特に、液体の滞留を防止する効果に優れ
る。
【0058】前記第1フィルター30は、円形の水平面
部30aと水平面部30aの周縁部から下方に延在する
円筒状の側面部30bとを有する。この第1フィルター
30の材質、壁面に形成される貫通孔の孔径等には、医
療用ドリップチャンバーのフィルターとして機能し得る
限り特に制限はなく、従来公知の医療用ドリップチャン
バーにおけるフィルターと同様の材質、孔径等を適宜に
採用することができる。
【0059】前記第1フィルター30は、前記装着用リ
ング34における基部34aにその下端を結合し、前記
支持部材35および前記頂部36により結合され、その
結果として、装着用リング34および支持部材35によ
り形成される開口部および前記第2濾過手段における貫
通穴38aを閉鎖する。
【0060】第2フィルター32は、前記装着用リング
34における貫通孔37aを閉鎖するに足る面積を有す
るフィルターであり、この実施例においては、前記装着
用リング34の内径および外径に実質的に等しい内径お
よび外径を有するリング状の形状を有する。この第2フ
ィルター32の材質や構造としては、ドリップチャンバ
ーにおけるフィルターとして機能する限り特に制限はな
く、それ自体従来公知のフィルターにおける材質や構造
を採用することができる。
【0061】この第2フィルター32の材質や構造は、
前記第1フィルター30の材質および構造と同一であっ
ても良いし、全く相違していても良い。この実施例にお
いては、前記第1フィルター30と同一の材質、構造を
もって好適に形成されている。前記第1フィルター30
と前記第2フィルター32とを同一の材質および構造に
すると、血液等の液体を付着または変性させる原因を増
加させないので特に好ましい。
【0062】前記第2フィルター支持リング33は、こ
の実施例2における前記装着用リング34と同じ形状を
有する環状の板状体である。すなわち、装着用リング3
4と同じ位置に同数の、かつ同形の貫通孔33aを有す
る。この第2フィルター支持リング23は、前記第2フ
ィルター32が前記装着用リング34と密着状態を維持
するように前記第2フィルター32を支持する作用を有
する。前記装着用リング34に形成された貫通孔37a
を閉鎖せず、かつ前記第2フィルター32と前記装着用
リング34との密着状態を維持することができる限りに
おいて特にその材質または形状に制限はない。
【0063】前記液導出路形成部材5は、前記実施例1
において説明されたのと同様の構造および機能を有す
る。
【0064】この液導出路形成部材5により、次のよう
にして、第1フィルター30、フィルター装着部材3
1、第2フィルター32および前記第2フィルター支持
リング33がドリップチャンバー本体2の下端開口部に
装着される。
【0065】すなわち、前記液導出路形成部材5におけ
る凹陥部15a内の底面上に、前記第2フィルター支持
リング33および前記第2フィルター32を下からこの
順に重ねて配置し、さらに、第1フィルター30を取り
付けた前記装着用リング34を、前記貫通孔37aの位
置が前記第2フィルター支持リング33に形成された前
記貫通孔33aの位置に重なるように重ねて配置する。
そして、凹陥部15a内に第2フィルター支持リング3
3、第2フィルター32およびフィルター装着部材31
が配置された状態の装着部15を、下端開口部に装着す
る。この装着により、前記装着用リング34の当接面部
34aは前記下端開口部の端面に当接し、前記フィルタ
ー装着部材31に支持された第1フィルターはドリップ
チャンバー本体2の下端開口部内に挿入された状態で前
記下端開口部に保持される。また、前記第2フィルター
32は前記装着用リング34と前記第2フィルター支持
リング33とで挟み付けられ、前記装着用リング34に
密着した状態で確固として保持される。
【0066】この医療用ドリップチャンバー1bは以下
のように作用する。
【0067】前記ドリップチャンバー本体2内に血液等
の液体が導入されると、導入された液体は、前記第1フ
ィルター30を通過し、不純物を除去された後に、前記
液導出路形成部材5における液導出路14経てドリップ
チャンバー1bから導出される。
【0068】この医療用ドリップチャンバー1bにおい
ては、前記装着部材4における頂部36設けられた第1
濾過手段37の貫通穴38aおよび前記装着用リング3
4に設けられた第2濾過手段38の貫通孔37a内に、
導入された血液等の液体の一部が流入する。これによ
り、前記ドリップチャンバー本体2の下端開口部の内側
面19と前記第1フィルター30の側面部30bとに挟
まれた空間内における液体の滞留を防止することがで
き、また前記頂部36付近における液体の滞留を防止す
ることができる。
【0069】前記第1濾過手段37に流入した液体は、
前記第2フィルター32を通過して前記導出路14内に
導出される。一方、前記第2濾過手段38に流入した液
体は前記第1フィルター30の水平面部30aを通過し
て前記導出路14内に導出される。このようにして、こ
の医療用ドリップチャンバー内における血液等の液体の
滞留が防止され、内部に残血が発生する等の不都合も解
消される。
【0070】(実施例3)図6は、この発明の他の実施
例である医療用ドリップチャンバーの概略を示す断面図
である。なお、前記実施例1におけるのと同様の部材に
ついては実施例1の説明のために参照される図面に使用
されたのと同じ番号を付する。
【0071】医療用ドリップチャンバー1cは、ドリッ
プチャンバー本体2と、フィルター40と、フィルター
装着部材41と、液導出路形成部材5と、液導入路形成
部材(図示しない。)とを備える。
【0072】前記ドリップチャンバー本体2は、前記実
施例1において説明されたのと同様の構造を有する。
【0073】前記フィルター装着部材41は、フィルタ
ー40を装着し、ドリップチャンバー本体2の下端開口
部に装着されるように形成される。このフィルター装着
部材41は、装着用リング42と、装着用リング42か
ら立設された支持部材43と、前記支持部材43により
支持された頂部44とを備える。
【0074】前記装着用リング42は、前記ドリップチ
ャンバー本体2における下端開口部の外径と実質的に等
しい外径を有する外周側面と、前記ドリップチャンバー
本体2の下端開口部の内径よりも小さな内径の内周側面
とを有する環状円盤体であり、この装着用リング42を
ドリップチャンバー本体2の下端開口部に装着した場合
に、前記下端開口部に当接する環状の当接面部42aと
この当接面部から内周側面に到る環状の基部42bとを
有する。この環状の基部42bは、この装着用リング4
2をドリップチャンバー本体2の下端開口部に装着した
場合に、その下端開口部の中心軸に向かって張り出した
状態になる。この環状でかつ盤状に形成されている基部
42bには、第1濾過手段45が設けられている。この
実施例における第1濾過手段45は、複数の濾過用貫通
孔45aである。前記濾過用貫通孔45aは、装着用リ
ング42の上端面から下端面へと貫通する貫通孔であ
り、前記フィルター40と同等の濾過機能を有している
限り、その形状、設ける個数等には特に制限はない。濾
過用貫通孔45aの孔径としては、0.1mm〜0.5
mmの範囲内であることが好ましく、特に0.2mm〜
0.3mmの範囲内であることが好ましい。濾過用貫通
孔45aの孔径が、このような範囲内であると、血栓や
異物の除去を好適に行うことができ、プライミング時に
おける空気抜けが良い等の利点がある。前記支持部材4
3は、前記装着用リング42における基部42b上に、
互いに相対向する位置関係をもって、立設した棒体であ
る。
【0075】前記頂部44は、前記支持部材43に支持
される。この頂部44はキャップ状をなし、第2濾過手
段46を有する。この実施例における第2濾過手段46
は、頂部44の上端面から下端面へと貫通する複数の濾
過用貫通孔46aである。この濾過用貫通孔46aの形
状および孔径ならびに好ましい孔径等は、前記基部42
における濾過用貫通孔45aにおけるのと同様である。
【0076】前記フィルター40は、上方に向かうに従
って小径となる円筒体であり、その上端縁は前記頂部4
4に固定され、その下端縁は前記装着用リング42に固
定される。このフィルター40は前記支持部材43によ
り座屈しないように支持されている。
【0077】前記フィルター装着部材41により、この
フィルター40が前記ドリップチャンバー本体2の下端
開口部に装着され、さらに液導出路形成部材5がフィル
ター3およびフィルター装着部材41が装着された前記
ドリップチャンバー本体の下端部に装着される点につい
ては、実施例1におけるのと同様である。
【0078】この実施例における第1濾過手段および第
2濾過手段は、実施例2におけるのと同様に機能し、こ
の医療用ドリップチャンバーにおける血液の滞留を防止
することができる。
【0079】この実施例3においては、第1濾過手段4
5および第2濾過手段46のいずれもが、これらが形成
される部材を上端から下端へと直線状に貫通する貫通孔
であるが、このような濾過手段に代えて、濾材を保持し
た濾過部を有してなる濾過手段を第1濾過手段および第
2濾過手段として採用しても良い。
【0080】このような濾過部47は、濾材48を保持
可能であり、それが設けられる基部42aおよび/また
は頂部46の上端から下端へと前記濾材48を通過して
血液が移動可能である限り特にその形状、構造等には制
限はない。例えば、前記基部42aにおける濾過部は、
図7に示すように、前記支持部材(図示しない。)の下
端が固定される部分を除いて前記装着用リング42の中
央開口部42cを囲繞するように形成された環状貫通孔
49であっても良い。前記濾材48としては、グラスウ
ール、濾布、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル製のもの等を挙げることができる。
【0081】(変形例)この発明は、この発明の要旨の
範囲内で適宜に設計変更をすることができる。例えば、
前記実施例2に記載の医療用ドリップチャンバーにおい
ては、第1フィルターおよび第2フィルターの二つのフ
ィルターを採用しているが、これら二つのフィルターを
採用するのに代えて、次のような単独のフィルターを採
用することもできる。すなわち、前記実施例2における
第1フィルター30の下端部を前記装着用リング34上
に載置させずに、前記装着用リングの中央部を通して前
記第2フィルターの内周に連結させてなるフィルターを
採用することができる。
【0082】さらに、前記フィルター装着部材における
頂部は、装着用リングに立設された支持部材により支持
されているが、この頂部を支持する支持部材を前記フィ
ルターの内部に設けることもできる。 <評価試験>この発明の医療用ドリップチャンバーにつ
いて、評価試験を行った。
【0083】(評価試験1)以下に示す各種の医療用ド
リップチャンバーに着色液を循環させ、医療用ドリップ
チャンバー内における流れの状態を目視により観察し
た。以下の基準により滞留を防止する効果の評価をおこ
ない、その結果を表1に示した。
【0084】評価基準 △・・・流れが悪い部分があ
り、滞留が認められる ○・・・ほぼ均一に流れ、滞留はほとんど認められない ◎・・・均一に流れ、滞留は全く認められない (評価試験2)以下に示す各種医療用ドリップチャンバ
ーに牛血液を循環させた後、その残血状態を目視により
観察した。以下の基準により評価し、その結果を表1に
示した。
【0085】評価基準 △・・・残血する場所がある ○・・・僅かに残血する場所がある ◎・・・残血が認められない。
【0086】
【表1】
【0087】試験に使用した医療用ドリップチャンバー
は以下の通りである。
【0088】タイプO; フィルター装着部材により形
成される基部および頂部を有し、かつそのいずれにも濾
過手段が形成されていない図8に示した従来の医療用ド
リップチャンバー(以下「タイプO」と称する) タイプA; 前記タイプOとはフィルター装着部材のみ
が相違し、そのフィルター装着部材として、ドリップチ
ャンバー本体の下端開口部の内周縁部から前記フィルタ
ーの下端における外周縁部に至るテーパ面を備え、濾過
手段を有しない前記頂部を有するフィルター装着部材を
採用してなる前記実施例1に示したタイプの医療用ドリ
ップチャンバー(以下「タイプA」と称する) このタイプAについては、テーパ角のみ相違する複数の
医療用ドリップチャンバーを用意し(A1〜A5)、そ
れぞれについて評価した。
【0089】タイプB; 前記タイプOにおける基部お
よび頂部にそれぞれ濾過手段として濾過用貫通孔が形成
されてなる前記実施例3に示したタイプの医療用ドリッ
プチャンバー。
【0090】表1に示されるように、この発明の医療用
ドリップチャンバーにおいては、血液等の液体の流れが
良好であり、医療用ドリップチャンバー内に血液の滞留
が発生しない。一方、従来のドリップチャンバー(タイ
プO)においては、血液の流れが悪い部分が存在し、医
療用に用いるには安全性の観点から問題がある。
【0091】この発明の医療用ドリップチャンバーにお
けるテーパ面の角度、すなわちフィルター装着部材に形
成されたテーパ面と、前記ドリップチャンバー本体の下
端開口部の中心軸線とのなす角は、15°〜75°の範
囲内になるように形成されるが、上記試験結果により示
されるように15°〜60°の範囲内であることが好ま
しく、30°〜60°の範囲内であることが特に好まし
い。
【0092】
【発明の効果】この発明によると、内部に血液等の液体
の滞留が発生しない医療用ドリップチャンバーを提供す
ることができる。
【0093】この発明によると、医療用ドリップチャン
バーへのフィルターの装着が極めて容易であり、したが
って製造が容易であるにもかかわらず、内部に液体の滞
留が発生するのを防止することができる医療用ドリップ
チャンバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例である医療用ドリ
ップチャンバーの概略を示す断面図である。
【図2】図2は、実施例1の医療用ドリップチャンバー
において、フィルターがフィルター装着部材に支持され
ている状態を示す一部断面斜視図である。
【図3】図3は、この発明の医療用ドリップチャンバー
の他の具体例を示す断面図である。
【図4】図4は、この発明の医療用ドリップチャンバー
の他の具体例を示す断面図である。
【図5】図5は、第1フィルターおよび第2フィルター
を装着したフィルター装着部材を示す上面図である。
【図6】図6は、この発明の医療用ドリップチャンバー
の他の具体例を示す断面図である。
【図7】図7は、この発明の医療用ドリップチャンバー
の他の具体例を示す断面図である。
【図8】図8は、従来のドリップチャンバーの一具体例
の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c・・・医療用ドリップチャンバー、2
・・・ドリップチャンバー本体、3・・・フィルター、
4・・・フィルター装着部材、5・・・液導出路形成部
材、6・・・装着用リング、7・・・支持部材、8・・
・頂部、9・・・台座部、10・・・テーパ部、11・
・・テーパ面、12・・・端面、13・・・先端部、1
4・・・液導出路、15・・・嵌着部、16・・・接続
部、17・・・底面、19・・・内側面、20・・・外
周縁部、21・・・外挿面、30・・・第1フィルタ
ー、30a・・・水平面部、30b・・・側面部、31
・・・フィルター装着部材、32・・・第2フィルタ
ー、33・・・第2フィルター支持リング、34・・・
装着用リング、35・・・支持部材、36・・・頂部、
37・・・第1濾過手段、37a・・・貫通孔、38・
・・第2濾過手段、38a・・・貫通穴、40・・・フ
ィルター、45・・・濾過用貫通孔、46・・・濾過用
貫通孔、48・・・濾材、49・・・環状貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 澄夫 静岡県榛原郡榛原町静谷498−1 日機 装株式会社 静岡製作所内 (56)参考文献 実開 平5−76444(JP,U) 実開 昭62−200342(JP,U) 実開 平4−50056(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/36 525

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端開口部を有するドリップチャンバー
    本体と、その下端開口部に装着可能に形成されてなり、
    かつ前記下端開口部の内側面またはその外挿面から前記
    下端開口部の中心軸線に向かって収斂するテーパ面を有
    してなるフィルター装着部材と、前記フィルター装着部
    材により前記下端開口部に装着されるフィルターとを有
    してなり、前記テーパ面と前記下端開口部の中心軸線と
    のなす角が15〜75°の範囲内であることを特徴とす
    る医療用ドリップチャンバー。
  2. 【請求項2】 下端開口部を有するドリップチャンバー
    本体と、その下端開口部に装着可能に形成されてなり、
    かつ前記下端開口部の内側に張り出した基部および前記
    基部に設けられた第1濾過手段を有してなるフィルター
    装着部材と、前記フィルター装着部材により前記下端開
    口部に装着されるフィルターとを有してなることを特徴
    とする医療用ドリップチャンバー。
  3. 【請求項3】 下端開口部を有するドリップチャンバー
    本体と、その下端開口部に装着可能に形成されてなり、
    かつ前記下端開口部の内側に張り出した基部、前記基部
    に設けられた第1濾過手段、前記基部から下端開口部の
    内側に向かって立設された支持部材により支持された頂
    部および前記頂部に設けられた第2濾過手段を有してな
    るフィルター装着部材と、前記下端開口部の内部へと突
    出するように、前記フィルター装着部材により下端開口
    部に装着されるフィルターとを有してなることを特徴と
    する医療用ドリップチャンバー。
  4. 【請求項4】 前記基部はドリップチャンバーの下端開
    口部の内側面またはその外挿面から前記下端開口部の中
    心軸線に向かって収斂するテーパ面を有してなる前記請
    求項2または3に記載の医療用ドリップチャンバー。
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