JP2780146B2 - コードリーダ - Google Patents

コードリーダ

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JP2780146B2
JP2780146B2 JP5198905A JP19890593A JP2780146B2 JP 2780146 B2 JP2780146 B2 JP 2780146B2 JP 5198905 A JP5198905 A JP 5198905A JP 19890593 A JP19890593 A JP 19890593A JP 2780146 B2 JP2780146 B2 JP 2780146B2
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敦稔 岡本
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有限会社エイデイエス
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードリーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】種々の情報を表示する手段として、1次
元のバーコードの他に2次元コードがある。1次元コー
ドや2次元コードを読み取るコードリーダにおいて、的
確、迅速に読み取るために、読み取る位置合わせが必要
であり、特に2次元コードの場合には、コードがセンサ
で斜め状態で読み取ったときには、該コードのデータ位
置の補正処理を行う必要があり、迅速処理に問題点があ
る。又、乱反射をする紙や合成樹脂等に表示のコードを
読み取るコードリーダとして、主要部の断面を図19に
示す。3はレンズ(複数のレンズ群で構成してもよ
い)、4はセンサ(CCD)、2a、2bは光源体、6
5a、65bは遮光板、又、63はスリット(入光絞り
機構)であり読取口5aの大きさに対応している。光源
体2a、2bの光は遮光板65a、65bで一部遮光さ
れ、該光源体2a、2bから角度θで照射されて、同じ
角度θで反射する反射光(共役反射光という。)が、セ
ンサ4に入光しないように構成してある。即ち、光源体
2aから照射する光は、遮光板65aで遮断されてb1〜
c1間は遮光されているが、a1〜b1間は照射される。一
方、光源体2bから照射する光は、遮光板65bで遮断
されてb2〜c2間は遮光されるが、a2〜b2間は照射され
る。そこで、鏡面反射する材質に描かれたコードを読取
口5aに当てると、光源体2aから照射されてコードの
a1〜b1での共役反射光は、CCDセンサ4に受像されな
い。又、b1〜c1間では、光源体2aの照射光は遮光板6
5aに遮られる。その結果、CCDセンサ4には光源体
2a自身の像は結像されない。このことは、一方の光源
体2bに対しても同様であって、光源体2bからの照射
光でコードa2〜b2間の共役反射光をセンサ4は受像しな
い。この様に、光源体2a、2bを遮光板65a、65
bを介してコードを読み取るように構成することによっ
て、疑似鏡面材質に描かれたコートであっても、識別可
能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、センサで傾斜状
態で読んだ2次元コードを補正処理することは時間がか
かって、好ましくないため、2次元コードを迅速に読む
ための手段の提示が必要である。又、図19に示す構造
のコードリーダは、疑似鏡面材質に描かれたコードを読
むことは可能であるが、表面光沢の合成樹脂や陶磁器或
はメス等の鏡面反射する面に描かれたコード(1次元、
2次元コード)を読むと、図20に示すようにレンズ3
の像3’が黒くセンサ4に結像する。その為、この部分
3’のコードの判読が不可能であるため、本発明は、係
るレンズの影響を極力減少するコードリーダを提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1は、コードリー
ダの表面にモニターを付設して、モニター面にセンサで
映し出される有効な範囲の枠印を附すものである。請求
項2は、コードリーダの表面にモニターを付設して、セ
ンサで映し出される有効な範囲の枠印を記憶する記憶部
を備え、該記憶部からの枠印の信号と前記センサの結像
を合成して前記モニターに映し出す合成装置を備えたも
のである。請求項3は、レンズとセンサを本体ケースに
内蔵し、コードを読み取るコードリーダにおいて、該コ
ードリーダの表面にモニターを付設し、該モニターに前
記センサで映し出される像と共に基準印を映し出すもの
である。請求項4は、レンズと読取口の間に光源体から
の共役反射光がセンサに結像しないように遮光板を配設
し、前記レンズの読取口側に入光 絞り機構を設けると
共に、レンズ絞り機構を設けたときには、該レンズ絞り
機構によって絞り口径が小さく見える側を読取口側とな
るようにレンズを配設し、前記入光絞り機構及びレンズ
絞り機構の読取口側の表面を散乱可能な明彩色とするも
のである。請求項5は、レンズの読取口側に入光絞り機
を設けて、光源体を前記入光絞り機構に向けて照射
し、前記入光絞り機構の表面を散乱可能な明彩色とする
ものである。請求項6は、レンズの読取口側に拡散光を
発する発光体を取り付けると共に、該平面発光体に入光
孔を設けるものである。請求項7は、請求項5の構成を
具備し、光源体に拡散板を付設するものである。 請求項
8は、前記請求項1から請求項7の何れか1項の構成を
備え、1次元コード及び2次元コードの解読器を備える
コードリーダである。請求項9のコードリーダは、複数
のコードが羅列してあるコードを読むものであって、相
隣接するコードを異なる色彩で表示し、カラーセンサで
読み取るものである。請求項10は、1次元コードを順
次読み取るマーカラインに近傍で平行な基準ラインを設
定し、マーカライン上の「白」、「黒」のデータ値を、
基準ライン内のピクセルの「白」と「黒」の総数の多い
方の値とするものである。
【0005】
【作用】請求項1、請求項2は読み取っているコードの
位置が判明し、より迅速にコードの位置合わせが可能と
なる。即ち、1次元コードに対してはモニタの枠印内に
コードを読み込んだか見ながら判断できるし、或は全て
のコードがモニタの枠印内に映し出されているか判明
し、2次元コードにおいては、枠印に沿ってコードを読
んでいるか、即ち、傾斜状態を回避して読み取ることが
できるため、より容易にデータ解析ができる。請求項3
は、モニターにセンサの結像と共に、基準印を合わせて
映し出すものであるため、該基準印に多列の1次元コー
ドや英数文字等を合致させることによって、容易に読み
取ることができる。請求項4、請求項5は、鏡面に描か
れたコードであっても、センサに結像するレンズの像が
小さいため、かかる像が影響しないコードデータに対し
ては、有効である。請求項6は、拡散光でコードを照射
するため、センサにはレンズの小さな像を結像するだけ
であり、かかる像が影響しないコードデータに対して
は、有効である。請求項7は、光源体に拡散板を付設し
て、拡散光でコードを照射するため、センサに結像する
レンズの像の影響を小さくすることができ、コードの2
値化(黒或は白)データを得る場合には、無視できて、
正確なコードデータを得ることができる。請求項8は、
1次元コードと2次元コードの解読器を備えているた
め、いずれのコードに対しても、より正確迅速に読み取
ることができる。請求項9のカラーセンサは、相隣接す
るコードが異なる色彩で表示してあるため、他のコード
と区別して読むことができる。請求項10は、マーカラ
イン上のデータの他に基準ライン内の各ピクセルの値も
考慮し、「黒」の総数と「白」の総数を比較して、多い
方をマーカライン上のデータ値とするため、マーカライ
ン上のピクセル値が誤結像しても、正確な値とすること
ができる。
【0006】
【実施例】図1は直方形状のコードリーダの斜視図であ
り、上面に液晶のモニタ80が付設してある。又、側面
には出力端子82が設けてあり、コードの読取口5aは
下面にある。図2はコードリーダの主要部の断面を示
し、右側には制御装置等を構成する基盤83が配置さ
れ、一方、左側にはセンサ4と1枚のレンズ3が配列さ
れ、レンズ3の読取口5a側には入光絞り機構(スリッ
ト)63が読み取り可能範囲を読取口5aに対応させて
内周に形成してある。尚、入光絞り機構63の読取口側
の表面63aは、白色等の、散乱可能な明彩色で形成し
てある。又、4個の光源を長方形(20mm×3mm)
のチップに配設した一対の光源体2a、2bは、読取口
5aに向かって傾斜状に取り付けられている。又、該光
源体2の前側(読取口5a側)には、CCDセンサ4の
上縁の高さで遮光板65a、65bが設けられている。
尚、前記遮光板65a、65bは、光源体2から角度θ
で照射されて、同じ角度θで反射する反射光(共役反射
光という。)がセンサ4に入光しないように構成する。
即ち、光源体2aから照射する光は、遮光板65aで遮
断されてb1〜c1間は遮光されているが、a1〜b1間は照射
される。一方、光源体2bから照射する光は、遮光板6
5bで遮断されてb2〜c2間は遮光されるが、a2〜b2間は
照射される。そこで、鏡面反射する材質に描かれたコー
ドを読取口5aに当てると、光源体2aから照射されて
コードのa1〜b1での共役反射光は、CCDセンサ4に受
像されない。又、b1〜c1間では、光源体2aの照射光は
遮光板65aに遮られる。その結果、CCDセンサ4に
は光源体2a自身の像は結像されない。このことは、一
方の光源体2bに対しても同様であって、光源体2bか
らの照射光でコードa2〜b2間の共役反射光をセンサ4は
受像しない。
【0007】(実施例1)図3の制御ブロックに示すよ
うに、制御装置は既知の方式により、光源体2で照射さ
れたコードの反射光を、レンズ3を介してセンサ4に結
像を順次スキャニングして、白黒を判定し、前期モニタ
80に表示する。一方、モニタ80の表面には、図4に
示すように、前期センサ4で映し出される有効な範囲の
枠印84(破線で示す)が表記されている。そのため、
現在読み取っているコード85(1次元コード或は2次
元コード)の位置が判り、コードリーダの操作者は、1
次元コードに対しては全てのコードが枠印84内を通過
して読んだか、或は枠印84内にコード像が入っている
かがの判断ができる。又、2次元コードに対しては、枠
印84とコード85とが水平になるように、読取口5a
を合わせることができる。これらの操作によって、1次
元コードは確実にコード全体の読み取り可能となり、2
次元コードは出来るだけ傾斜しない状態で読み取ること
が可能となり、より迅速でかつ正確なデータ処理が可能
となる。又、図5に示すように、前期枠印84をモニタ
80に表記する替りに、枠印84を記憶する記憶部を備
えておき、制御装置を介して、前期センサのコードの結
像と記憶部からの枠印とを合成像としてモニタ80に写
すことができるように構成することもできる。この構成
においても、読み取っているコードの位置が容易に判明
し、位置合わせを行うことによって、迅速にデータ処理
が可能となる。尚、制御装置には、1次元コードか、2
次元コードかの判別するソフトウエアを内蔵し、各コー
ドに対する処理を行って、出力端子82に出力する。
【0008】(実施例2)近年、品物等に表示する情報
量が多くなって、1次元コードを単個でなく、図6に示
すように、多列(図では3列)の1次元コードA、B、
Cで表示している。この時、多列の1次元コードを一度
で読みとるコードリーダにおいては、1次元コード毎の
判別に時間がかかり、迅速で且つ正確な処理ができな
い。この問題を解決するために、図7(図1の平面を示
す)に示すように、モニター80に1次元コードA、
B、Cの配列位置に対応する基準印(基準線)90を併
せて映像するように構成する。具体的には、多列の1次
元コードA、B、Cの間隔に対応する位置に、実施例1
で記載のように、記憶部に基準印の位置を記憶しておい
て、センサ4での結像と共に映し出す。尚、このコード
リーダの構成等は実施例1と同じであるため、説明を略
す。このコードリーダで多列の1次元コードを読み取る
場合、先ず、図8に示すように、1次元コードA、B、
Cの中心をほぼ基準線90に合わせる。コードリーダを
この様な位置にセットすることによって、内蔵の制御装
置は、該基準線90上の映像を読み取ればよいため、正
確で且つ迅速に処理できる。即ち、多列の1次元コード
A、B、Cに対して、各コードの判別処理を行う必要は
なくなり、低速のCPUでも充分処理可能となり、経済
性に富む。尚、読取開始信号は、スイッチ等を設けてお
いて、操作者が1次元コードが基準線上に位置したと
き、該スイッチを介して行ってもよいし、常時、制御装
置を介して基準線上に結像する像を読むように構成して
もよい。次に、図9(図1の平面)はモニター80に、
方形型の基準印90を表示し、センサ4での結像と共に
映し出している図である。尚、基準印90は前記と同様
に形成する。例えば、単列処理を行う「OCR」におい
ては、方形型の基準印90内に、文字が入っているかを
確認でき、制御装置も該基準印90内を読み取って解読
すればよいため、迅速、容易に文字認識等が可能とな
る。尚、センサ4の領域が広い場合には、複数の基準印
90をモニター80に映し出すことによって、一度に、
多列処理ができ、より有効な手段となることはいうまで
もない。尚、前記基準印90の色は、1次元コード或は
文字の色と識別可能な色を選択して表示すると、より鮮
明に区別できて位置合わせが容易にできるため、ブラウ
ン管、液晶等のモニター80によって適宜選択する。特
に、液晶モニターの場合には、1次元コード等に使用の
色と基準印90の色を異にすることが好ましく、1次元
コード等に使用していない赤色を基準印90の色に設定
しておくと汎用性に富む。又、前記構成のコードリーダ
は、基準印90(基準線等)の数及び表示位置を、図示
略の外部入力によって、ソフトウエアーを介して容易に
変更できるし、複数台のコードリーダをホストコンピュ
ータで制御している場合には、一括して基準印の数及び
位置を制御することもでき、簡便にして且つ有効な手段
である。
【0009】(実施例3)又、図2に示す構成のコード
リーダの読取口5aを鏡面に当てると、入光絞り機構6
3の読取口側の表面63aが、白色等の、散乱可能な明
彩色で形成してあるため、図10に示すように、センサ
4の結像4’のほぼ中心には、前期入光絞り機構の絞り
孔63bを通しての黒いレンズの像3’が結像する。こ
のレンズの像3’は、コードを構成する単位データ(ド
ット)に較べて小さいときには、データ解析に影響を与
えない。即ち、該レンズの像3’は誤差と判断されて無
視されるため、データには影響を与えない。尚、鏡面以
外の乱反射する紙等に表示されたコードは、かかるレン
ズ像3’が表れず、解析に影響がないことはいうまでも
ない。
【0010】(実施例4)前記入光絞り機構63の絞り
孔63bを図2に示す孔径より小さくすると、センサ4
の結像は、図11に示すように読取可能な範囲4’が小
さくなり、好ましくない。そこで本実施例では、かかる
不都合を解消するため、図12に示すようにレンズ絞り
機構66を有する複数枚のレンズ3(3a、3b)で構
成する。尚、レンズ3(3a、3b)は、下方向(読取
口5a側)から見たとき、絞り孔径が上側(センサ4
側)から見たときより小さくなるように、配設してあ
る。又、前期レンズ絞り機構66の読取側の表面66a
には、白色等の、散乱可能な明彩色で形成してあると共
に、入光絞り機構の表面63aの表面も拡散光を得るた
めに明彩色に形成してある。このように構成したコード
リーダの読取口5aを鏡面上におくと、図10に示すと
同様に、黒くて小さい、レンズの像3’がセンサ4に結
像する。そのため、前期実施例3と同様の効果を得るこ
とができる。
【0011】(実施例5)本実施例は、図13、図14
に示すように、光源体2(2a、2b)を入光絞り機構
63に向けて、傾斜照射する。又、入光絞り機構の表面
63aは白色等の、散乱可能な明彩色で形成してある。
又、図14に示す構成においては、レンズ3(3a、3
b)を、下方向(読取口5a側)から見たとき、絞り孔
径が上側(センサ4側)から見たときより小さくなるよ
うに、配設し、前期レンズ絞り機構66の読取側の表面
66aを白色等の、散乱可能な明彩色で形成してある。
これらの構成のコードリーダの読取口5aを鏡面におく
と、光源体2a、2bからの照射光は、入光絞り機構の
表面63aで乱反射され、鏡を照射する。この鏡の反射
光は、入光絞り機構63及びレンズ3を介してセンサ4
に結像されるが、図10に示す様に、レンズの像3’が
センサ4に結像する。そのため、前期実施例3と同様の
効果を得ることができるが、図12に示すのと異なっ
て、遮光板65a、65bを必要とせず、簡便に構成で
きる。尚、読取口5aに鏡面を当てたとき、鏡に照射す
る光が、拡散光であれば、センサ4にレンズ像3’を結
像するため、光源体2a、2bの種類によっては拡散板
68を設けて、拡散光を入光絞り機構の表面63aに照
射する様に構成することも可能である。図15に示すよ
うに、光源体2a、2bに拡散板68を取り付けて、入
光絞り機構の表面63aに直角に照射可能に配設するこ
とも可能である。このように光源体2a、2bを取り付
けることによって、より簡便にコードリーダを構成する
ことができる。
【0012】(実施例6)本実施例は、センサ4に結像
する図10に示すレンズの像3’の影響をできるだけな
くすようにするものである。即ち、センサ4に結像され
た像は、制御装置を介して解像されて、白黒の特定レベ
ルを基準に2値化(黒又は白のデータ)される。そこ
で、前記レンズの像3’が、2値化に影響を与えないよ
うに、読取口5a側に対するレンズ3(図13において
はレンズ3、図14に複数で構成のレンズの場合には3
a)の表面77に半透明、或は半反射可能に透明体でコ
ーチング等を形成する。これによって、レンズの中心付
近の透過度は減少し、レンズ全体の透過度を均一にする
ことができ、図10に示す、レンズの像3’の小さな黒
色は灰色のレベルに低下する。即ち、レンズ像3’は白
と判定され、他の黒と区別され、2値化データに影響を
与えない。即ち、メス等の鏡面に描かれたコードは、レ
ンズの像3’に影響されることなく、正確に読み取るこ
とができる。尚、前記実施例において、図2に示すレン
ズ3の表面、図12に示す読取口側のレンズ3aの表面
に、それぞれ透過度を低下させるコーチング等をなすこ
とは有効な手段である。
【0013】(実施例7)本実施例は、図16に示すよ
うに、レンズ3の読取口側に拡散光を発する平面発光体
78を取り付けて読取口5aを照射し、該平面発光体7
8の中心に、入光孔78aを穿孔する。尚、平面発光体
78としては、エレクトロルミネッセンスで拡散光を得
たり、液晶をバックライトで照射して拡散光を得たり、
LEDの発光をすりガラスを通して拡散光を得たり、等
のように、拡散光を読取口5aに照射可能に構成する。
この構成のコードリーダを、読取口5aに鏡を当てる
と、図10に示すレンズの像3’を結像するが、実施例
3とおなじ効果を得ることができる。又、前記実施例6
のように、レンズ3の読取口側表面77に透過度を低下
させるコーチング等をなすことによって、レンズ3’の
結像の黒色のレベルは低下して、レンズ像3’は黒と判
定されず、2値化データに影響を与えない。更に、図1
7に示すように、レンズ3(3a、3b)を複数で構成
し、かかるレンズ3を下方向(読取口5a側)から見た
とき、絞り孔径が上側(センサ4側)から見たときより
小さくなるように配設すると共に、レンズ絞り機構66
の読取口側の表面66aを白色等の、散乱可能な明彩色
で形成する。このような構成のコードリーダは、より容
易に組み立てることができると共に、読取口5aに鏡を
当てても、センサ4に、2値化に影響しない程度のレン
ズの像3’が表れるだけで、2値化データは正確なもの
となる。尚、前記各実施例において、読取本体の内周面
69は、白色等の、散乱可能な明彩色にする必要はない
が、白色等にすることによって、光源体2或は平面発光
体78からの光がより乱反射して、読取口5aを明るく
照射し、電源の省力化を図ることができる。
【0014】(実施例8)本実施例は、複数の羅列して
あるコード(1次元コード、2次元コード)を他のコー
ドと区別して読み取ることが容易に可能とするものであ
る。例えば、図18は、1次元コードが多段(3段)に
記載された場合を示し、コードAは赤で、コードBは緑
で、コードCはコードAと同じく赤で表示してあり、コ
ードリーダの読取口5aで全て収まっている。この時、
コードリーダの読取口5aを傾斜して前記コードに当て
ると、コードリーダは隅からスキャニングをし、コード
AとコードBとに亙って読む(図18の矢印)。かかる
場合、白黒で表示してある従来のコードでは、コードA
とコードBの区別ができず、最終的に、「チェックデジ
ット」で正確に読んだかを判断している。しかしなが
ら、本実施例においては、色別のスキャニングデータを
得ることによって、従来の様に傾斜状態で読んでも、各
コ−ドA、B、Cは区別可能となり、読んだ後に、先
ず、桁数で判断ができると共に、チェックデジットで最
終判断ができる。特に、色彩として、赤、緑、青の3原
色の何れかを使用すると、カラーセンサの出力端子
(R、G、B)の各々をスキャニングすることによっ
て、容易にコードデータを読みことができる。例えば、
図18の矢印に示すように読んだときには、コードAと
コードBの桁数は何れも少なく、桁数のチェックで間違
って読んだことが判明し、迅速処理が可能となる。この
様に、相隣接するコードの色彩を異にして構成し、特
に、色彩に3原色を使用すると、カラーセンサの出力端
子毎のデータを読めば各コードの区別が可能であり、読
んだ後、桁数の判断によって間違って読んだかの判断が
可能となる。尚、色彩は3原色に限定されず、コードは
2次元コードであってもよいことはいうまでもない。
【0015】(実施例9)本実施例はセンサに結像する
「白」、「黒」が雑音等で異なって結像されても、正確
なデータとして処理するものである。図21は1次元コ
ードAを示し、該コードをセンサ(CCD)4で読む
と、センサ4の各ピクセルpijは、「白」或は「黒」と
識別されて図22(一部を示す)に示すようになる。そ
こで、コードAのデータを読み取る場合、予め決められ
た位置(マーカラインmj)上のピクセルpijを順次左
方向にスキャニングをして「白」、「黒」の値Xijを得
ている。しかし、雑音等で、ピクセルpijには必ずしも
正確の値(「白」、「黒」)に結像するものではない。
そこで、マーカラインmjを中心に、予め決められた近
傍で平行の基準ラインnを設定し、該基準ラインn内の
ピクセルpijに対して「白」と「黒」の総数を算出し
て、多い方をデータ値Xijとする。例えば、マーカライ
ンm5上のピクセルp55は「白」であるが、ピクセル数
が2となる範囲に基準ラインnを引くと、ピクセルp5
3、p54及びp56、p57が判定対象となり、「黒」(p5
3、p54、p56、p57)の合計は4、「白」(p55)の
合計は1となって、黒が多いため、値Xijを「黒」とす
る。この様な判定を行うと、マーカラインm5のピクセ
ルp55が「白」であっても、「黒」と正しい値とするこ
とができ、マーカラインmjの位置による誤差及び読取
誤差の修正を可能とする。この様に、1次元コードに対
して、全てのマーカラインmjに対して基準ラインn内
のピクセルの値を考慮することによって、1次元コード
の値Xijは正確なものとなる。尚、前記例において、マ
ーカラインmjを中心に両側の基準ラインnに対して行
っているが、片側のピクセルp53、p54(或は、p56、
p57)に対してだけ行ってもよいし、前記1次元コード
の他、2次元コードに対しても有効な手段である。次
に、前記した要領で、複数羅列の1次元コードを読んだ
とき、他の1次元コードにわたって読んでいないかを検
出する方法について、複数多段の1次元コードA、Bを
多段に記した図23を参照して説明する。1次元コード
A、Bは、前記の要領で、マーカラインmj上の各ピク
セルpijの値を読取ラインnを考慮してXijの値で、
「白バー」と「黒バー」の配列で決定される。そこで、
かかる値Xijに対して、新たなマーカラインmjと該マ
ーカラインmjに平行な読取ラインn’(許容傾斜角度
を考慮して決定する。)を設けて、マーカラインmjの
値Xijと読取ラインn’の値X'ij、X''ijを比較す
る。これらの値Xij、X'ij、X''ijが全て合致してい
るときには、コードAだけを読んでいると判定し、異な
っているときには、コードAとコードBにわたって読ん
でいると判定する。この様な判定を行うことによって、
複数多段の1次元コードの誤読を防止することができ
る。尚、読取ラインn’はマーカラインmjの片側で行
ってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1、請求項2のコードリ
ーダは、モニターに枠印を附すことによって、コードの
読み取りをより迅速に行うことができる。請求項3のコ
ードリーダは、モニターにセンサの結像と共に、基準印
を合わせて映し出すものであるため、基準印に多列の1
次元コードや英数文字等を合致させることによって、容
易に読み取ることができる。請求項4、請求項5のコー
ドリーダは、鏡面に描かれたコードであっても、センサ
に結像するレンズの像が小さいため、かかる像が影響し
ないコードデータに対しては、有効である。請求項6の
コードリーダは、拡散光でコードを照射するため、セン
サにはレンズの小さな像を結像するだけであり、かかる
像が影響しないコードデータに対しては、有効である。
請求項7のコードリーダは、光源体に拡散板を付設し
て、拡散光でコードを照射するため、センサに結像する
レンズの像の影響を小さくすることができ、コードの2
値化(黒或は白)データを得る場合には、無視できて、
正確なコードデータを得ることができる。請求項8のコ
ードリーダは、1次元コードと2次元コードの解読器を
備えているため、いずれのコードに対しても、より正確
迅速に読み取ることができる。請求項9のコードリーダ
は、相隣接するコードが異なる色彩で表示してあるた
め、他のコードと区別して読むことができる。請求項1
0のコードリーダは、マーカライン上のデータの他に基
準ライン内の各ピクセルの値も考慮し、「黒」の総数と
「白」の総数を比較して、多い方をマーカライン上のデ
ータ値とするため、マーカライン上のピクセル値が誤結
像しても、正確な値とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コードリーダの斜視図である。
【図2】コードリーダの主要部の断面図である。
【図3】モニタに映像する制御ブロック図である。
【図4】コードリーダの表面を示す図である。
【図5】他のモニタに映像する制御ブロック図である。
【図6】1次元コードが複数段配列している図である。
【図7】モニターに基準印(基準線)を映像している図
である。
【図8】基準線に合わせて、多列の1次元コードを読ん
でいる状態を示す図である。
【図9】方形型の基準印をモニターに映像して、文字等
を読んでいる図である。
【図10】センサに結像する図である。
【図11】センサに結像する図である。
【図12】コードリーダの主要部の断面図である。
【図13】コードリーダの主要部の断面図である。
【図14】コードリーダの主要部の断面図である。
【図15】コードリーダの主要部の断面図である。
【図16】コードリーダの主要部の断面図である。
【図17】コードリーダの主要部の断面図である。
【図18】多段に配列したバーコードを読んでいる状態
を示す図である。
【図19】従来のコードリーダの主要部の断面図であ
る。
【図20】従来のコードリーダにおけるセンサに結像す
る図である。
【図21】1次元コードを示す図である。
【図22】センサの各ピクセルに表示される状態の一部
を示す図である。
【図23】多段の1次元コードを傾斜状態で読んでいる
図である。
【符号の説明】
2(2a、2b) 光源体 3 レンズ 4 センサ 63 入光絞り機構 63a 入光絞り機構の表面 65(65a、65b) 遮光板 66 レンズ絞り機構 68 拡散板 77 レンズ表面 78 平面発光体 80 モニタ 84 枠印 90 基準印(基準線) m マーカライン n、n’ 読取ライン

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズとセンサを本体ケースに内蔵し、
    コードを読み取るコードリーダにおいて、該コードリー
    ダの表面にモニターを付設すると共に該モニター面に前
    記センサで映し出される有効な範囲の枠印を附し、前記
    センサーでの結像を前記モニターに映し出すことを特徴
    とするコードリーダ。
  2. 【請求項2】 レンズとセンサを本体ケースに内蔵し、
    コードを読み取るコードリーダにおいて、該コードリー
    ダの表面にモニターを付設し、前記センサで映し出され
    る有効な範囲の枠印を記憶する記憶部を備え、該記憶部
    からの枠印の信号と前記センサの結像を合成して前記モ
    ニターに映し出す合成装置を備えたことを特徴とするコ
    ードリーダ。
  3. 【請求項3】 レンズとセンサを本体ケースに内蔵し、
    コードを読み取るコードリーダにおいて、該コードリー
    ダの表面にモニターを付設し、該モニターに前記センサ
    で映し出される像と共に基準印を映し出すことを特徴と
    するコードリーダ。
  4. 【請求項4】 レンズと、センサと、光源体を本体ケー
    スに内蔵し、コードを読み取るコードリーダにおいて、
    前記レンズと読取口の間に光源体からの共役反射光がセ
    ンサに結像しないように遮光板を配設し、前記レンズの
    読取口側に入光 絞り機構を設けると共に、レンズ絞り
    機構を設けたときには、該レンズ絞り機構によって絞り
    口径が小さく見える側を読取口側となるようにレンズを
    配設し、前記入光絞り機構及びレンズ絞り機構の読取口
    側の表面を散乱可能な明彩色とすることを特徴とするコ
    ードリーダ。
  5. 【請求項5】 レンズと、センサと、光源体を本体ケー
    スに内蔵し、コードを読み取るコードリーダにおいて、
    前記レンズの読取口側に入光絞り機構を設けて、前記光
    源体を入光絞り機構の表面に向けて照射し、前記入光絞
    りの表面を散乱可能な明彩色とすることを特徴とするコ
    ードリーダ。
  6. 【請求項6】 レンズと、センサとを本体ケースに内蔵
    し、コードを読み取るコードリーダにおいて、前記レン
    ズの読取口側に拡散光を発する発光体を取り付けて読取
    口を照射し、該平面発光体に入光孔を設けることを特徴
    とするコードリーダ。
  7. 【請求項7】 光源体に拡散板を付設することを特徴と
    する請求項5のコードリーダ。
  8. 【請求項8】 1次元コード及び2次元コードの解読器
    を備えることを特徴とする、請求項1から請求項7まで
    のいずれか1項記載のコードリーダ。
  9. 【請求項9】 レンズと、センサとを本体ケースに内蔵
    し、複数のコードを読み取るコードリーダにおいて、前
    記相隣接するコードを異なる色彩で表示し、前記センサ
    をカラーセンサとすることを特徴とするコードリーダ。
  10. 【請求項10】 レンズと、センサとを本体ケースに内
    蔵し、1次元コードを読み取るコードリーダにおいて、
    1次元コードを順次読み取るマーカラインの近傍で平行
    な基準ラインを設定し、前記マーカライン上の「白」、
    「黒」のデータ値を、前記基準ライン内のピクセルの
    「白」と「黒」の総数の多い方の値とすることを特徴と
    するコードリーダ。
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