JP3153412B2 - データシンボル読み取り装置 - Google Patents

データシンボル読み取り装置

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JP3153412B2
JP3153412B2 JP08781894A JP8781894A JP3153412B2 JP 3153412 B2 JP3153412 B2 JP 3153412B2 JP 08781894 A JP08781894 A JP 08781894A JP 8781894 A JP8781894 A JP 8781894A JP 3153412 B2 JP3153412 B2 JP 3153412B2
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修三 瀬尾
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2次元データシ
ンボルのようなコード化された情報を読み取るデータシ
ンボル読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、例えばPOSシステム等に適用す
るために、商品情報をバーコード化し、バーコードリー
ダーにより読み取る方法、装置が普及している。しかし
ながら、バーコードは、バーの配列方向にレーザー光に
よる走査を行って1次元的に読み取るものであり、情報
量に限界がある。
【0003】そこで、近年、より多くの情報を担持し得
るものとして、例えば白黒のモザイクパターンが2次元
的に配列された2次元データシンボルが開発されている
が、この2次元データシンボルを読み取る装置、特にエ
リアセンサーを用いた装置はほとんどない。
【0004】一方、このようなデータシンボル読み取り
装置を開発するにあたって、2次元データシンボルを平
面的に同時に読み取る方式を採用すると、読取領域内に
配置された2次元データシンボルを2次元的に均一に照
明する必要がある。
【0005】また、このような装置においては、光源か
ら出射された光が直接読取領域内で反射してCCDへ達
すると、光源像がCCDに写ってしまい、正確な読み取
りができなくなる。
【0006】上記要件を満たし、かつ光源像を写さない
ようにするためには、照明光の光軸と、読取領域内の2
次元データシンボルが位置する基準面の法線とのなす角
が、ある程度の大きさをもっている必要がある。
【0007】しかし、前記照明光の光軸の傾斜角度を大
きくすると、照明装置全体を横方向に広げなければなら
ず、読取装置全体を大型としなければならないといった
欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シン
ボル読み取り領域内を均一に照明しつつ、装置の小型化
を図ることができ、しかもシンボル読み取り領域の基準
面の状態にからわらず適正な読み取りが可能なデータシ
ンボル読み取り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本発明により達成される。
【0010】(1) 2次元のデータシンボルを読み取
るデータシンボル読み取り装置であって、シンボル読み
取り領域を照明する光源と、前記シンボル読み取り領域
からの光を受光する読み取り部と、反射面および出射面
を備え、前記光源からの光を所望に屈曲させて前記シン
ボル読み取り領域の基準面へ導くプリズムとを有し、前
記プリズムの出射面に、前記読み取り部の受光面の法線
方向に沿って、横断面がV字状の複数の溝を並設したこ
とを特徴とするデータシンボル読み取り装置。
【0011】(2) 前記各溝は、前記読み取り部の受
光面の法線に対し、垂直方向に延在し、前記各溝の対向
する両溝面は、前記出射面の法線に対し、互いに逆方向
に傾斜している上記(1)に記載のデータシンボル読み
取り装置。
【0012】(3) 前記各溝は連続的に隣接形成され
ている上記(1)または(2)に記載のデータシンボル
読み取り装置。
【0013】(4) 前記シンボル読み取り領域の近傍
にある前記溝において、該溝の対向する両溝面のうちの
少なくとも前記基準面側の溝面を拡散面とした上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載のデータシンボル
読み取り装置。
【0014】(5) 前記プリズムの前記基準面側の端
部から所定領域にある前記溝において、該溝の対向する
両溝面のうちの少なくとも前記基準面側の溝面を拡散面
とした上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のデー
タシンボル読み取り装置。
【0015】(6) 前記プリズムの形状および前記プ
リズムと前記光源との位置関係が、前記基準面の法線
と、前記読み取り部での受光光の光軸とを平行にした場
合、前記基準面への入射光の光軸は、前記基準面の法線
に対して所定角度傾斜し、かつ、前記読み取り部での受
光光の光軸と、前記プリズムに入射する前の前記光源か
らの主光線の光軸とのなす角をαとし、前記基準面の法
線に対して入射光の光軸が傾斜する角度をβとしたと
き、α<βの関係を満足するよう構成された上記(1)
ないし(5)のいずれかに記載のデータシンボル読み取
り装置。
【0016】
【実施例】以下、本発明のデータシンボル読み取り装置
を添付図面に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、データシンボル読み取り装置の構成例を模式的
に示す断面側面図である。同図に示すように、データシ
ンボル読み取り装置1は、ケーシング2を有し、このケ
ーシング2内には、照明装置40と、データシンボル3
8を読み取る読み取り部4とが、一体化された状態で設
置されている。
【0017】照明装置40には、照明装置40を構成す
る一対の光源41を点灯する光源駆動回路42が接続さ
れている。光源41としては、例えばLEDのような発
光素子、ハロゲンランプ、半導体レーザ等を用いること
ができる。
【0018】両光源41の間には、エリアセンサーであ
るCCD(charge coupled device)43と、このCC
D43へ後述するシンボル読み取り領域36での反射光
を結像するように導く光学系44とで構成される読み取
り部4が設置されている。CCD43では、多数の画素
が行列状に配置され、各画素のそれぞれが受光した光の
光量に応じた電荷を蓄積し、この電荷を所定時に順次転
送するように構成されている。この転送された電荷は、
読み取られた画像の画像信号を構成する。
【0019】なお、本実施例においては、CCD43
は、データシンボル38の各部の明度(輝度)を検出し
得るものであればよいが、読み取るデータシンボルの構
成によっては、カラー画像用のCCD43を用いること
もできる。また、光学系44は、各種レンズ、プリズ
ム、フィルター、ミラー等の光学部品を所望に組み合わ
せて構成される。
【0020】図2は、シンボル読み取り領域36を示す
平面図である。同図に示すように、シンボル読み取り領
域(図中一点鎖線で示す)36は、基準面(データシン
ボル38が位置する面)37上において、照明装置40
による光の照射がなされ、かつその反射光を読み取り部
4により受光し、データを読み取ることができる領域で
ある。
【0021】図示の構成では、データシンボル(シンボ
ルコード)38は、x行×y列(x、yは2以上の整
数)に配列された黒色または白色(または透明)のモザ
イクで構成されている。このモザイクの黒色または白色
は、例えば2進法における0または1を表し、この組み
合わせにより所望の情報が特定される。なお、データシ
ンボル38は、図示のような構成のものに限定されな
い。
【0022】このような照明装置40および読み取り部
4においては、光源駆動回路42により後述のように配
置された光源41が点灯し、各光源41から発せられた
光は、シンボル読み取り領域36に照射され、その反射
光が光学系44を介してCCD43の受光面上に結像さ
れ、この受光光量に応じた画像信号(アナログ信号)が
出力される。
【0023】以下、照明装置40の構成について詳細に
説明する。図3は、照明装置40および読み取り部4の
構成例を示す側面図であり、図4および図5は、それぞ
れ照明装置40のプリズム46の構成例を示す側面図で
ある。図3に示すように、照明装置40は、複数の光源
41と、光源の下部に設置された一対のプリズム46と
を有している。
【0024】図2に示すように、本実施例の装置では、
シンボル読み取り領域36を区画する辺のうち、一対の
平行な辺に沿って(本実施例では長辺に沿って)、それ
ぞれに3つの光源41が設置されている。以下、代表的
にCCD43を介して対向配置された一対の光源41に
ついて説明するが、他の二対の光源41についても同様
である。
【0025】図3に示すように、CCD43は、シンボ
ル読み取り領域36内の基準面37に対して、照明装置
40および読み取り部4を平行(以下、適正状態とい
う)にした場合において、CCD43の受光面にシンボ
ル読み取り領域36の基準面37の法線Oが直交するよ
うに配置されている。前記適正状態において、CCD4
3に入射する受光光の光軸は、前記法線Oと平行なもの
であり、光源41から照射された直後の主光線の光軸、
換言すると、プリズム46に入射する直前の主光線の光
軸が、前記法線Oに、即ちCCD43への受光光の光軸
に、ほぼ平行(α≒0)となるように、光源41が配置
されている。
【0026】ここに、前記「主光線の光軸」とは、最も
光強度の強い主光線をいうものとする。図3に示すよう
に、前記一対のプリズム46、46は、前記光源41か
ら照射された光の光軸上に位置しており、後述するプリ
ズム46の出射面463同士が対向するように、シンボ
ル読み取り領域36の長辺に沿って設置されている。
【0027】このプリズム46は、プリズム46を構成
する3つの面が、それぞれ入射面461、反射面46
2、出射面463となっており、出射面463の光源4
1側(図3中上側)は、遮光面(光を吸収する面)46
4となっている。この場合、前記入射面461は、拡散
面となっている。この拡散面は、粗面(すり面)に加工
したもの、すなわち表面に微小な凹凸が形成されたもの
である。また、前記出射面463は、後述するα≒0に
おいて、プリズム46に入射する前の光源41からの主
光線の光軸に対し、平行になるよう構成されている。
【0028】プリズムの材質としては、例えばアクリ
ル、ポリカーボネートなどプラスチックや、各種硝材を
用いることができ、その屈折率としては、1.4〜1.
6程度、好ましくは1.5程度のものを用いるのが良
い。
【0029】プリズム46の出射面463には、読み取
り部4の受光面、すなわちCCD43の受光面の法線方
向(プリズム46に入射する前の光源41からの主光線
の光軸91方向)に沿って、複数の横断面がV字状の溝
465が並設されている。
【0030】この場合、図4に示すように、各溝465
は、CCD43の受光面の法線(プリズム46に入射す
る前の光源41からの主光線の光軸91)に対して、垂
直方向に延在し、各溝465は、連続的に隣接形成され
ている。これにより、出射面463において、面469
を除き、垂直面をなくし、表面を全て傾斜させることが
できるので、出射面463から基準面37に照射される
光は、もれなく溝面466を通過する。すなわち、溝4
65を隣接させずに形成する場合に比べ、溝面466を
通過する光の光量が増加するので、本発明の効果がさら
に向上する。
【0031】また、各溝465の対向する溝面466、
467は、出射面463の法線468に対し、互いに逆
方向に傾斜している。ここで、図4に示すように、出射
面463の法線468に対して基準面37側の溝面46
6およびCCD43側(光源41側)の溝面467が傾
斜する角度をそれぞれ、θ1 およびθ2 とした場合、前
記θ1 およびθ2 は、それぞれ、プリズム46の反射面
462の傾斜角θ3 等の諸条件によって適宜決定され
る。
【0032】この場合、前記傾斜角θ3 を15〜30°
程度としたとき、θ1 およびθ2 は、それぞれ、30〜
60°程度であることが好ましい。また、各溝465の
幅(=ピッチ)L1 は、特に限定されず、プリズム46
の寸法等の諸条件によって適宜決定されるが、例えば、
1〜2mm程度とすればよい。
【0033】また、プリズム46の基準面37側の端部
から所定領域にある各溝465、すなわち本実施例で
は、シンボル読み取り領域36の近傍の領域95内にあ
る各溝465の溝面466および467と、領域95内
の面469は、それぞれ拡散面とされている。この拡散
面は、粗面(すり面)に加工したもの、すなわち溝表面
や面469に微小な凹凸が形成されたものである。
【0034】この場合、前記領域95は、光源41から
の主光線が、プリズム46に入射し、プリズム46の出
射面463から出射する際の出射面463における位置
(出射面463から出射する主光線の光軸91と、溝面
466との交点)Aより、シンボル読み取り領域36側
にある。ここで、前記領域95の幅L2 は、特に限定さ
れず、プリズム46の寸法や傾斜角θ3 等の諸条件によ
って適宜決定されるが、例えば、2〜4mm程度とすれば
よい。
【0035】図3に示すように、両プリズム46の間で
あって、出射面463と遮光面464との境界付近に
は、保護ガラス板45が設けられている。この保護ガラ
ス板45により、装置内部へのゴミ等の異物の侵入が防
止される。
【0036】次に、プリズム46の作用について説明す
る。図6は、光源(発光ダイオード)41の配光特性を
示すグラフである。本実施例における各光源41は略同
一の輝度を有し、その配光特性は、図6に示されてい
る。
【0037】図3に示すように、光源41から出射され
た光は、プリズム46の入射面461からプリズム46
内へ入射される。この場合、前述したように入射面46
1は拡散面461となっているので、光源41からの光
は、入射面461で拡散されてプリズム46内へ入射さ
れる。すなわち、入射面461は、通過する光源41か
らの光の配光領域を広げ、シンボル読み取り領域36内
の照射領域を広げるとともに、照射範囲内の輝度がより
均一になるように作用する。なお、図3には、主光線の
光軸91を一点鎖線、拡散光のうちの所定の光線を二点
鎖線で示す。
【0038】プリズム46に入射された光は、反射面4
62で反射され、出射面463から出射される。この場
合、遮光面464によって、光源41からの光や入射面
461で拡散された拡散光が直接シンボル読み取り領域
36へ照射されることが防止される。
【0039】また、前述したように出射面463には、
溝465が設けられているので、図4に示すように、反
射面462で反射された光は、溝465の溝面466
へ、溝面466に対して垂直または垂直に近い角度で入
射される。このため、反射面462からの反射光は、溝
面466を通過する際に屈折しないか、または溝465
を設けない場合に比べ、小さい角度で屈折して、基準面
37に照射される。
【0040】なお、本実施例では、反射面462で反射
された主光線の光軸91に対して、溝面466が垂直に
なるように溝465が形成されているので、図3に示す
ように、主光線の光軸91上の光線は、シンボル読み取
り領域36側(基準面37側)の溝面466から出射の
際、シンボル読み取り領域36側へ直進する。また、光
軸91より離れた光線は、直進しないまでも小さい角度
で屈折して出射される。
【0041】また、図4に示すように、領域95内の表
面は拡散面となっているので、反射面462から領域9
5内の溝面466に入射された光は、この溝面466で
さらに拡散されて基準面37に照射される。
【0042】ここで、図10に示すように、プリズム4
6の出射面463に溝465を設けない場合には、反射
面462で反射された光は、出射面463へ、出射面4
63に対して鋭角に入射されるので、出射面463で大
きく屈折して、シンボル読み取り領域に照射される。す
なわち、溝465がある場合に比べ、シンボル読み取り
領域36に入射する光の入射角度(シンボル読み取り領
域36の基準面37の法線に対する光の光軸の角度)が
小さくなるとともに、シンボル読み取り領域36のプリ
ズム46側(端部)に入射される。
【0043】従って、適正状態の場合の基準面37に対
し、基準面37が傾斜している場合(例えば、+5°ま
たは−5°程度傾斜している基準面37’の場合)に
は、出射面463から出射された光が直接シンボル読み
取り領域36内で反射してCCD43へ達し、CCD4
3に光源像が写ることがあり、これにより適正な読み取
りが困難となる場合がある。
【0044】これに対し、本発明のデータシンボル読み
取り装置1によれば、前述したようにプリズム46の出
射面463に溝465が設けられているので、図5に示
すように、シンボル読み取り領域36に入射する主光線
の入射角度(基準面37の法線Oと、読み取り部4での
受光光の光軸とを平行にした場合におけるシンボル読み
取り領域36の基準面37の法線Oに対する主光線の光
軸91の角度)βをプリズム46の出射面463に溝4
65を設けない場合に比べ、大きくすることができる。
【0045】従って、図3に示すように、基準面37と
読み取り部4とが平行の場合はもちろんのこと、適正状
態の場合の基準面37に対し、基準面37が傾斜してい
る場合(例えば、+5°または−5°程度傾斜している
基準面37’の場合)であっても、CCD43に光源像
が写ることを確実に防止することができ、これによりシ
ンボル読み取り領域36の基準面37の状態(傾斜)に
かかわらず適正な読み取りを行うことができる。
【0046】また、前記入射角度βが大きくなることに
よって、シンボル読み取り領域36内を均一に照らすこ
とができる。この入射角βとしては、30〜60°程
度、特に40〜50°程度とするのが好ましい。
【0047】また、本実施例のデータシンボル読み取り
装置1によれば、前述したようにプリズム46の領域9
5内の表面が拡散面となっているので、シンボル読み取
り領域36の端部に集中する照射光を拡散させることが
でき、反射特性が強い被写体を読み取る場合、シンボル
読み取り領域36の基準面37(被写体面)を均一に照
明することができる。
【0048】なお、本実施例では、光源41からの光を
所望に屈曲させてシンボル読み取り領域36の基準面3
7へ導く導光光学系としてプリズム46を用いているの
で、ミラー等の光学部材を組み合わせて導光光学系を構
成する場合に比較して、部品点数を少なくできるという
利点もある。
【0049】ここで、光源41から照射される主光線の
光軸91がシンボル読み取り領域36の基準面37に入
射する位置(照射中心位置)は、長辺から、該辺に直交
する辺(短辺)の長さの0.1〜0.34倍の距離の範
囲内あることが好ましい。この範囲であれば、シンボル
読み取り領域36内の全体の輝度を、より一層均一にす
ることができる。
【0050】以上のような構成において、図5に示すよ
うに、基準面37の法線Oと、読み取り部4での受光光
(CCD43に入射する光)の光軸とを平行にした場
合、読み取り部4での受光光の光軸、すなわち、基準面
37の法線Oと、プリズム46に入射する前の光源41
からの主光線の光軸91とのなす角度αは、α≒0°、
換言すれば両者は、ほぼ平行となるように光源41は設
置されている。
【0051】このような構成とすることによって、CC
D43に近接して光源41を配置することが可能とな
り、照明装置40を全体としてコンパクトに構成するこ
とができる。
【0052】本発明では、前記α、βをα<βの関係を
満たすようにするのが好ましく、この関係を満たすよう
に、プリズム46の形状、すなわち、入射面461、反
射面462、出射面463(溝面)の角度や位置関係お
よびプリズム46と光源41との位置関係を設定する。
このような場合には、照明装置40、ひいてはデータシ
ンボル読み取り装置1全体の小型化を図ることができ
る。なお、αは必ずしもα≒0°でなくてもよく、傾い
て設定されていてもよい。
【0053】図1に示すように、このような構成の照明
装置40を有するデータシンボル読み取り装置1のケー
シング2内には、読み取り部4からの画像信号を処理す
る信号処理回路5が設けられている。
【0054】図7は、データシンボル読み取り装置1の
構成例を示すブロック図である。同図に示されているよ
うに、データシンボル読み取り装置1における信号処理
回路5は、主に、CCD駆動回路6、増幅回路8、2値
化回路10、メモリー12、制御手段(CPU)15、
通信用ドライバー16、およびこれらの接続ラインで構
成されている。
【0055】また、制御手段15には、光源駆動回路4
2や、必要に応じて、スイッチ回路、LCD(液晶表示
素子)またはCRTのような表示装置(図示しない)等
が接続されている。
【0056】データシンボル読み取り装置1において
は、トリガスイッチのオンにより読み取りが開始され、
信号処理回路5では、後述するように所定の信号処理が
行われる。この信号処理回路5にて処理された信号は、
必要なデータにデコードされた後、通信用ドライバー1
6により、外部に設置された例えばパソコンやワークス
テーションのようなコンピュータ17に入力される。こ
のようなコンピュータ17においては、入力されたデー
タの格納および集計等が行われる。
【0057】光源駆動回路42は、光源41に電力を供
給して点灯する回路であり、制御手段15により制御さ
れる。メインスイッチをオンすることによって、制御手
段15は、光源駆動回路42を作動させ、これにより光
源41が点灯する。ここで、光源41の点灯時間は、光
源駆動回路42または制御手段15により所望に設定さ
れている。
【0058】また、メインスイッチのオンによって、制
御手段15は、CCD駆動回路6を作動させる。CCD
駆動回路6からCCD43へは、CCD水平駆動パルス
と、CCD垂直駆動パルスとが出力され、CCD43で
の電荷の蓄積および転送が制御される。
【0059】また、CCD駆動回路6では、クロック信
号を生成し、さらにこの信号に水平同期信号および垂直
同期信号を複合した信号(複合クロック信号)を制御手
段15へ送出する。
【0060】読み取り部4のCCD43から順次出力さ
れる画像信号(アナログ信号)は、増幅回路8により増
幅され、A/D変換されて2値化回路10に入力され
る。2値化回路10では、デジタル画像信号がしきい値
データと比較されて2値化される。2値化回路10より
出力された2値化データは、制御手段15に内蔵されて
いるアドレスカウンタにより、メモリー12の所定のア
ドレスに入力される。アドレスカウンタは前記CCD駆
動回路6から入力される複合クロック信号によって駆動
する。
【0061】メモリー12からは、前記内蔵されている
アドレスカウンタに指定されたアドレスに従って、デー
タが順次読み出され、1画面分のデータに対して、制御
手段15の演算部において、例えば輪郭検出(データシ
ンボル38に関する情報のみの抽出)、ドロップアウト
補正、回転等の画像処理を行い、さらに、制御手段15
に内蔵されるデコーダにて、データシンボルの体系に応
じたデータにデコードする。このデコードされたデータ
は、通信用ドライバー16を介して、ホストコンピュー
タ17に出力される。
【0062】以上、本発明のデータシンボル読み取り装
置を、図示の構成例に基づいて説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、前記本実施例で
は、プリズム46の出射面463の領域95内にある溝
465の溝面466および477をそれぞれ拡散面とし
ているが、本発明では、例えば、前記溝面466および
477のうちの基準面37側の溝面466のみを拡散面
としてもよい。また、本発明では、出射面463(溝面
466および477の双方)に拡散面を設けなくてもよ
い。
【0063】また、本実施例では、プリズム46の入射
面461が拡散面となっているが、本発明では入射面4
61を拡散面とせずに、例えば、拡散板をプリズム46
の入射面461上に密着または離間して配置してもよ
い。また、前記と同様に、本発明では、プリズム46の
反射面462および遮光面463を、それぞれ、例え
ば、反射板および遮光板に変更してもよい。
【0064】また、本発明では、プリズム46の遮光面
463は、本実施例のような光を吸収する面には特に限
定されず、この他、例えば、反射面(鏡面)、ハーフミ
ラー、光学フィルター(これらの透過率は任意)等とす
ることができる。
【0065】また、本実施例では、各溝465につい
て、形状、幅、ピッチおよび角度(θ1 、θ2 )が同一
であるが、本発明では、これらは、CCD43の受光面
の法線方向(プリズム46に入射する前の光源41から
の主光線の光軸91方向)に変化していてもよい。
【0066】また、本発明では、読み取り部4は、基準
面37での反射光の他、透過光を受光するものでもよ
い。なお、本発明では、光源の数および照射中心位置
は、それぞれ、シンボル読み取り領域の大きさや、光源
の配光特性、輝度などによって適宜変更される。さら
に、本発明は、上記説明したものに限られるものではな
く、シンボル読み取り領域の大きさが異なったり、前記
領域の形状が正方形であっても良い。
【0067】次に、本発明の具体的実施例を挙げて、さ
らに詳細に説明する。図3に示す照明装置40を用い
て、シンボル読み取り領域36の水平方向(短辺方向)
の輝度分布を測定した。光源41として使用した6つの
発光ダイオードは、全て同じ特性のものを用い、その配
光特性は図6に示されているものであった。なお、シン
ボル読み取り領域36の大きさは、短辺=18.5mm、
長辺=24.5mmとした。その他の条件については、下
記に記す条件で測定を行った。
【0068】図8および図9は、それぞれ、下記条件の
プリズムを用いて、図2に示されるシンボル読み取り領
域36を照射した場合のシンボル読み取り領域36の水
平方向(短辺方向)の輝度分布を示すグラフである。
【0069】図8および図9において、縦軸はビデオ信
号のレベル(単位:IRE)を示し、横軸はシンボル読
み取り領域36の水平方向(短辺方向)の位置を示すも
のである。また、曲線a1 およびa2 は、それぞれ、拡
散性の良い用紙を照明した場合の輝度分布を示すもので
あり、曲線b1 およびb2 は、それぞれ、反射性の強い
用紙を照明した場合の輝度分布を示すものである。各曲
線a1 、b1 、a2 およびb2 が平坦である程均一に照
明されていることを示している。
【0070】<実施例1>
【0071】出射面が拡散面となっていない下記のプリ
ズムを用いた。 プリズムの材質:アクリル樹脂(屈折率=1.5) 溝の幅L1 :1mm 角θ1 :45° 角θ2 :35° 角θ3 :22.5° 角α:0° 角β:45° 結果は、図8に示されている。
【0072】<実施例2>
【0073】プリズムの出射面の領域95の両溝面46
6、467および面469が拡散面となっている他は前
記実施例1と同様のプリズムを用いた。 領域95の幅L2 :4mm 結果は、図9に示されている。
【0074】<結果>
【0075】図8に示されているように、出射面が拡散
面となっていないプリズムを用いた実施例1では、拡散
性の良い用紙を照明した場合には、シンボル読み取り領
域36の全域において均一に照明されていることが分か
る。また、反射性の強い用紙を照明した場合でも、シン
ボル読み取り領域36の端部以外では均一に照明されて
いることが分かる。
【0076】また、図9に示されているように、出射面
の領域95が拡散面となっているプリズムを用いた実施
例2では、拡散性の良い用紙および反射性の強い用紙を
照明した場合、それぞれにおいて、シンボル読み取り領
域36の全域において均一に照明されていることが分か
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータシ
ンボル読み取り装置によれば、光源の設置位置を読み取
り部に近接させることができ、装置全体の大きさをコン
パクトにでき、しかも、シンボル読み取り領域を均一に
照明することができる。
【0078】特に、シンボル読み取り領域の基準面の状
態にかかわらず、すなわち、読み取り部に対して、シン
ボル読み取り領域の基準面が平行な場合はもちろんのこ
と、前記基準面が傾斜している場合であっても、直接反
射光の読み取り部への入射を確実に防ぐことができ、こ
れにより基準面に対する正確な水平方向位置合わせ行わ
なくても適正な読み取りを行うことができる。
【0079】また、プリズムの出射面のシンボル読み取
り領域の近傍を拡散面とした場合には、被写体の特性
(反射拡散特性)にかかわわず、シンボル読み取り領域
を均一に照明することができる。これにより、幅広い反
射拡散特性の被写体のシンボル読み取り領域を適正に読
み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータシンボル読み取り装置の構成例
を模式的に示す断面側面図である。
【図2】本発明におけるシンボル読み取り領域を示す平
面図である。
【図3】本発明における照明装置および読み取り部の構
成例を示す側面図である。
【図4】本発明におけるプリズムの構成例を示す側面図
である。
【図5】本発明におけるプリズムの構成例を示す側面図
である。
【図6】本発明における光源(発光ダイオード)の配光
特性を示すグラフである。
【図7】本発明のデータシンボル読み取り装置の構成例
を示すブロック図である。
【図8】本発明におけるシンボル読み取り領域の水平方
向(短辺方向)の輝度分布を示すグラフである。
【図9】本発明におけるシンボル読み取り領域の水平方
向(短辺方向)の輝度分布を示すグラフである。
【図10】出射面に溝を有していないプリズムの構成例
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 データシンボル読み取り装置 2 ケーシング 4 読み取り部 40 照明装置 41 光源 42 光源駆動回路 43 CCD 44 光学系 45 保護ガラス板 46 プリズム 461 入射面 462 反射面 463 出射面 464 遮光面 465 溝 466、467 溝面 468 法線 469 面 5 信号処理回路 6 CCD駆動回路 8 増幅回路 91 光軸 95 領域 10 2値化回路(コンパレータ) 12 メモリー 15 制御手段(CPU) 16 通信用ドライバー 17 ホストコンピュータ 36 シンボル読み取り領域 37、37’ 基準面 38 データシンボル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元のデータシンボルを読み取るデー
    タシンボル読み取り装置であって、 シンボル読み取り領域を照明する光源と、前記シンボル
    読み取り領域からの光を受光する読み取り部と、反射面
    および出射面を備え、前記光源からの光を所望に屈曲さ
    せて前記シンボル読み取り領域の基準面へ導くプリズム
    とを有し、 前記プリズムの出射面に、前記読み取り部の受光面の法
    線方向に沿って、横断面がV字状の複数の溝を並設した
    ことを特徴とするデータシンボル読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記各溝は、前記読み取り部の受光面の
    法線に対し、垂直方向に延在し、 前記各溝の対向する両溝面は、前記出射面の法線に対
    し、互いに逆方向に傾斜している請求項1に記載のデー
    タシンボル読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記各溝は連続的に隣接形成されている
    請求項1または2に記載のデータシンボル読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記シンボル読み取り領域の近傍にある
    前記溝において、該溝の対向する両溝面のうちの少なく
    とも前記基準面側の溝面を拡散面とした請求項1ないし
    3のいずれかに記載のデータシンボル読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記プリズムの前記基準面側の端部から
    所定領域にある前記溝において、該溝の対向する両溝面
    のうちの少なくとも前記基準面側の溝面を拡散面とした
    請求項1ないし3のいずれかに記載のデータシンボル読
    み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記プリズムの形状および前記プリズム
    と前記光源との位置関係が、 前記基準面の法線と、前記読み取り部での受光光の光軸
    とを平行にした場合、前記基準面への入射光の光軸は、
    前記基準面の法線に対して所定角度傾斜し、かつ、前記
    読み取り部での受光光の光軸と、前記プリズムに入射す
    る前の前記光源からの主光線の光軸とのなす角をαと
    し、前記基準面の法線に対して入射光の光軸が傾斜する
    角度をβとしたとき、α<βの関係を満足するよう構成
    された請求項1ないし5のいずれかに記載のデータシン
    ボル読み取り装置。
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