JP3823487B2 - 光学情報読取装置 - Google Patents

光学情報読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3823487B2
JP3823487B2 JP29444797A JP29444797A JP3823487B2 JP 3823487 B2 JP3823487 B2 JP 3823487B2 JP 29444797 A JP29444797 A JP 29444797A JP 29444797 A JP29444797 A JP 29444797A JP 3823487 B2 JP3823487 B2 JP 3823487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
reading
light receiving
receiving element
optical sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29444797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11134428A (ja
Inventor
光司 鴻巣
邦浩 望月
秋男 杉浦
忠雄 野尻
久志 重草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17807906&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3823487(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP29444797A priority Critical patent/JP3823487B2/ja
Publication of JPH11134428A publication Critical patent/JPH11134428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823487B2 publication Critical patent/JP3823487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元コードなどの読み取り対象に光を照射し、その反射光から読み取り対象の画像を読み取る光学的読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば2次元コードラベルなどの読み取り対象に光を照射し、2次元コードラベルからの反射光を受光して2次元コードラベルの画像データである2次元コードデータを読み取る装置(2次元コードリーダ)が知られている。この2次元コードリーダでは、2次元コードからの反射光を結像レンズによって所定の読取位置に結像させ、その読取位置に配置された例えばCCDエリアセンサなどの光学的センサによって2次元コードデータを読み取るようにしていた。なお、結像レンズは通常複数枚のレンズが組にされた組レンズとして構成されており、その中心付近に絞りが配置されている。
【0003】
ところで、例えばCCDエリアセンサなどの光学的センサでは、受光した光の強さに応じた電気信号を出力する複数の受光素子が2次元的に配列されている。そして、感度向上のため、例えば図5に示すように、受光素子41a毎に集光用のマイクロレンズ(集光レンズと称す)41bが設けられたCCDエリアセンサ41もある。これは、図5(a)に示すように、受光素子41aに対して垂直に入射する光が集光レンズ41bによって集光されることで見かけ上の開口面積を拡大し、感度を向上させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5(b)に示すように、受光素子41aに対して光が斜めに入射した場合には、集光レンズ41bによって集光されることで逆に受光素子41aへの集光率が低下し、その結果、感度が低下する。センサ単位で見てみると、図5(a)に示すように受光素子41aに対して光が垂直に入射するのはセンサの中央部にある受光素子41aであり、センサ周辺部にある受光素子41aに対しては光が斜めに入射する。その結果、図5(c)のグラフ中に実線で示すように、CCDエリアセンサ41からの出力は、センサ中央部の出力に比べてセンサ周辺部の出力が落ち込んだ状態となり、その周辺部において読取に必要な光量が確保できず、適切な読み取りができないという問題も生じる。
【0005】
そこで、上述したような受光素子毎に集光レンズが設けられた光学的センサを備えている場合に、光学的センサの周辺部の受光素子に対する集光レンズによる集光率の低下を極力防止し、適切な読み取りを実現する光学情報読取装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するためになされた本発明の光学情報読取装置は、複数のレンズで構成され、読み取り対象からの反射光を所定の読取位置に結像させる結像レンズと、前記読み取り対象の画像を受光するために前記読取位置に配置され、その受光した光の強さに応じた電気信号を出力する複数の受光素子が2次元的に配列されると共に、当該受光素子毎に集光レンズが設けられた光学的センサと、該光学的センサへの前記反射光の通過を制限する絞りとを備える光学情報読取装置において、前記読み取り対象からの反射光が前記絞りを通過した後で前記結像レンズに入射するよう、前記絞りを配置することによって、前記光学的センサから射出瞳位置までの距離を相対的に長く設定し、前記光学的センサの中心部に位置する受光素子からの出力に対する前記光学的センサの周辺部に位置する受光素子からの出力の比が所定値以上となるように、前記射出瞳位置を設定したことを特徴とする。
【0007】
本光学情報読取装置によれば、結像レンズが読み取り対象からの反射光を所定の読取位置に結像させ、その読取位置に配置された光学的センサが読み取り対象の画像を受光する。ここで、光学的センサは、受光した光の強さに応じた電気信号を出力する複数の受光素子が2次元的に配列されていると共に、受光素子毎に集光レンズが設けられているため、結像レンズによって結像された読み取り対象からの反射光は、集光レンズによって集光されて受光素子に入射する。
【0008】
したがって、反射光が受光素子に対して垂直に入射する場合には、集光レンズによって集光されることで見かけ上の開口面積が拡大し、感度を向上させる効果があるが、反射光が受光素子に対して斜めに入射する場合には、集光レンズによって集光されることで逆に受光素子への集光率が低下して感度が低下する原因ともなる。光学的センサ単位で見ると、センサの中央部にある受光素子には反射光が垂直に入射するが、センサ周辺部にある受光素子に対しては反射光が斜めに入射する傾向にある。そのため、このセンサ周辺部にある受光素子に対して入射する反射光が極力斜めにならないようにすれば、適切な読取の点で有効である。
【0009】
そこで、本光学情報読取装置においては、読み取り対象からの反射光が絞りを通過した後で結像レンズに入射するよう、絞りを配置している。つまり、結像レンズの複数のレンズ間に介装されていた場合(図6(a)参照)に比べて、複数のレンズで構成される結像レンズよりも前に配置した場合(図6(b)参照)には、光学的センサから絞りまでの光学的な距離が相対的に長くなる。絞りよりも像側(つまり光学的センサ側)にある光学系によって物体空間に生じる絞りの虚像を射出瞳(exit pupil)というが、光学的センサから射出瞳までの距離(射出瞳距離)は、光学的センサから絞りまでの光学的距離が長くなれば、それに伴って長くなるため、このような絞りの配置とすることで、結果的に光学的センサから射出瞳位置までの距離を相対的に長く設定することができる。
【0010】
そして、光学的センサから射出瞳位置までの距離が長くなれば、センサ周辺部にある受光素子に対して入射する反射光が斜めになる度合も、それに伴って小さくなる。したがって、光学的センサの周辺部の受光素子に対する集光レンズによる集光率の低下を極力防止することができ、適切な読み取りの実現に寄与する。
【0011】
終的には適切な読み取りを実現することが目的であるので、本発明の光学情報読取装置においては、光学的センサの中心部に位置する受光素子からの出力に対する光学的センサの周辺部に位置する受光素子からの出力の比が所定値以上となるように、射出瞳位置を設定している。このようにしておけば、中央部と周辺部の出力差を考慮しながら、例えば照射光の光量や露光時間などを調整することが容易となり、中心部においても周辺部においても適切に読取が可能となる。
【0012】
なお、光学的センサとしては、例えばCCDエリアセンサなどを用いることが考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【0014】
図1は、実施例としての2次元コード読取装置4の概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は一部破断側面図、(c)は底面図である。また、図2は照明部及び撮像部などの各部品が組み付けられて一体化された光学モジュール40の概略断面図である。
【0015】
本実施例の2次元コード読取装置4は携帯用であり、上ケース11aと下ケース11bからなるケース12内に各種部品を組み込んだものであり、外観上、図1に示すように、装置後方部にケース本体部12a、装置前方部にケースヘッド部12bを備え、ケースヘッド部12bはケース本体部12aに対して下方に湾曲するように一体形成されている。なお、本実施形態では、ケースヘッド部12bの中心軸はケース本体部12aの中心軸に対して約70度下方に傾いている。
【0016】
前記ケース本体部12aは操作者が手で握るための把持部としても機能し、その上面には、情報を入力するためのキーパット74、読み込んだ2次元コードなどを表示するための液晶ディスプレイ20、2次元コードを読み込んだことを確認するための認識用LED21が設けられている。そして、ケース本体部12aからケースヘッド部12bへ湾曲する部分には、赤外光を通過させるための通信プレート22が設けられており、ケースヘッド部12bの先端には読取口25が設けられている。
【0017】
なお、上ケース11aと下ケース11bは樹脂成形加工によって作られたものであり、ケースヘッド部12bの先端部分には、それら上ケース11aと下ケース11bに外嵌し、上下ケース11a,11bが離反することを防止する環状の口開き防止用ホルダ13が取り付けられている。そして、さらに口開き防止用ホルダ13を外嵌するように、環状のゴム部材14が取り付けられている。
【0018】
また、ケース本体部12aの側面であって、液晶ディスプレイ20が設けられている両脇部分には、ケース本体部12aの側面よりも突出して落下時の衝撃を吸収するための耐落下用ゴム部材15が、上ケース11aと下ケース11bによって挟み込まれて固定されている。なお、ケース本体部12aの側面であって、キーパット74が設けられている脇の部分には、読み取り用スイッチ17が配置されている。
【0019】
一方、ケース本体部12aの内部には、上述したキーパット74、液晶ディスプレイ20、認識用LED21に加えて、データ処理部27や電源部30などが配置されている。電源部30には図示しない電池が電源として収納されており、電源回路によって各回路へ電源が供給される。また、ケースヘッド部12bの内部には、上述した通信プレート22に面して通信モジュール35が配置されており、ケースヘッド部12bのほぼ中心に光学モジュール40が配置されている。
【0020】
次に、光学モジュール40の詳しい構成について図2の概略断面図を参照して説明する。なお、図2において二点鎖線で示したケースヘッド部12bの外形は、光学モジュール40のケースヘッド部12b内における概略的な位置を示すためのものである。
【0021】
図2に示すように、光学モジュール40は、CCDエリアセンサ41(受光手段に該当)、鏡筒43、照明発光ダイオード45(発光手段に該当)、塵の侵入を防ぐ防塵プレート47、照射範囲制限部材49などを備えている。なお、これらの概略的な位置関係は、ケースヘッド部12b先端の読取口25から最も遠い位置にCCDエリアセンサ41が配置され、読取口25に向けて、鏡筒43、防塵プレート47、照射範囲制限部材49の順番で配置されている。また、照明発光ダイオード45は鏡筒43の周囲に配置されている。
【0022】
前記鏡筒43は略円筒状に形成されており、図3(a)の斜視拡大図および図3(b)の側面断面拡大図にて示すように、その内部に、円状の絞り34a及び複数の結像レンズ34b,34cを備えている。そして、絞り34aは、結像レンズ34b,34cよりも読取口25側に配置されている。そのため、2次元コードからの反射光は、防塵プレート47を通過して入射側開口43aより鏡筒43に入射するが、鏡筒43内においては、入射した反射光をまず絞り34aによって結像に利用される光線束の大きさに制限した後、結像レンズ34b,34cによって所定の読取位置に結像するようにして出射側開口43bより出射させる。
【0023】
この所定の読取位置に設けられているのがCCDエリアセンサ41であり、このCCDエリアセンサ41は、センサ基板42に取り付けられている。そして、2次元的に配列された複数の受光素子41a(図5参照)を有している。また、図5に示すように、各受光素子41aにはそれぞれ集光用のマイクロレンズ(集光レンズ)41bが設けられており、鏡筒43内の結像レンズ34b,34c(図3参照)によって結像された反射光はこの集光レンズ41bによって集光されてから受光素子41aに受光される。このように、本実施例ではマイクロレンズ付きのCCDエリアセンサ41を採用している。2次元コードの像を光電変換して読み取ったCCDエリアセンサ41は、像のパターンを表す電気信号としてデータ処理側に出力する。
【0024】
また、照明発光ダイオード45は、上述したように鏡筒43の周囲に配置されているが、本実施形態においては、略円筒状の鏡筒43の周囲に約90度間隔で4つの照明発光ダイオード45が配置されている。具体的には、照明発光ダイオード45は、LED基板44に取り付けられ、LEDホルダ46によって保持されている。なお、図2においては4つの照明発光ダイオード45の内の2つだけを示している。
【0025】
そして、防塵プレート47は、これら鏡筒43及び照明発光ダイオード45よりも読取口25側に設けられているため、塵が読取口25から鏡筒43及び照明発光ダイオード45側へ侵入してくるのを防止することができる。また、防塵プレート47は、少なくとも照明発光ダイオード45から照射される読み取り光(照射光)としての赤色光は通過可能である。
【0026】
また、防塵プレート47と読取口25との間に配置されることとなる照射範囲制限部材49は、筒状に形成された部材であり、その筒状部材の読取口25側の開口49aによって、照明発光ダイオード45からの照射光の照射範囲を制限することができる。詳しくは、照射範囲制限部材49の内壁49bは、照明発光ダイオード45からの照射光が反射しても鏡筒43内に入射しないような角度に設定されており、さらに前記読取口25側の開口49aは、その開口49aによって制限された照射光の照射範囲が、CCDエリアセンサ41にて読み取り可能な最大の画像範囲と同じかあるいは所定量だけ大きな範囲となるようなサイズに設定されている。
【0027】
次に、2次元コード読取装置4の制御系統のブロック図である図4を参照してさらに説明を進める。
本実施例の2次元コード読取装置4は、カメラ部制御装置50とシステム制御装置70の2つの制御装置を備えており、それぞれで分担して各種制御を行っている。
【0028】
まず、カメラ部制御装置50側に関連する構成としては、CCDエリアセンサ41と、AGCアンプ52と、ローパスフィルタ(LPF)53と、基準電圧生成部54と、負帰還アンプ55と、補助アンプ56と、2値化回路57と、周波数分析器58と、A/D変換器59と、画像メモリ60と、画像メモリコントローラ61と、メモリ62と、照明発光ダイオード(照明LED)45などが挙げられる。
【0029】
CCDエリアセンサ41は、2次元的に配列された複数の受光素子であるCCDを有しており、外界を撮像してその2次元画像を水平方向の走査線信号として出力する。この走査線信号はAGCアンプ52によって増幅されて補助アンプ56及びA/D変換器59に出力される。
【0030】
AGCアンプ52は、外部から入力したゲインコントロール電圧に対応する増幅率で、CCDエリアセンサ41から出力された走査線信号を増幅するのであるが、このゲインコントロール電圧は負帰還アンプ55から出力される。この負帰還アンプ55には、AGCアンプ52から出力される走査線信号をローパスフィルタ53で積分して得た出力平均電圧Vavと、基準電圧生成部54からの基準電圧Vstとが入力されており、これらの電圧差△Vに所定ゲインを掛けたものがゲインコントロール電圧として出力される。
【0031】
補助アンプ56は、AGCアンプ52によって増幅された走査線信号を増幅して2値化回路57に出力する。この2値化回路57は、上記走査線信号を、閾値に基づいて2値化して周波数分析器58に出力する。周波数分析器58は、2値化された走査線信号の内から所定の周波数成分比を検出し、その検出結果は画像メモリコントローラ61に出力される。
【0032】
一方、A/D変換器59は、AGCアンプ52によって増幅されたアナログの走査線信号をディジタル信号に変換して、画像メモリコントローラ61に出力する。
画像メモリコントローラ61は、アドレスバス及びデータバスによって画像メモリ60と接続されていると共に、やはりアドレスバス及びデータバスによってカメラ部制御装置50及びメモリ62と接続されている。
【0033】
カメラ部制御装置50は、ここでは32bitのRISCCPUを用いて構成されており、基準電圧生成部54、A/D変換器59及び照明発光ダイオード45を制御することができるようにされている。基準電圧生成部54に対する制御とは、基準電圧を変更設定するなどの制御である。また、照明発光ダイオード45は、読取対象の2次元コードに対して照明用の赤色光を照射するものである。
【0034】
また、カメラ部制御装置50は、システム制御装置70との間でデータのやり取りができるようにされている。
一方、システム制御装置70側に関連する構成としては、認識用LED21と、ブザー72と、液晶ディスプレイ(LCD)20と、キーパット74と、読み取り用スイッチ17と、シリアルI/F回路76と、IrDAI/F回路77と、FLASHメモリ78と、DRAM79と、リアルタイムクロック80と、メモリバックアップ用電池81などを備えている。
【0035】
認識用LED21は、読み取り対象の画像情報が適切にデコードされた場合に点灯され、所定時間後に消灯される。また、ブザー72も、読み取り対象の画像情報が適切にデコードされた場合に鳴動される。
液晶ディスプレイ20は、読み込んだ2次元コードなどを表示するためなどに用いられる。本実施例では2階調表示のLCDとして構成されている。キーパット74は、例えばテンキーや各種ファンクションキーを備えており、情報入力のために用いられる。読み取り用スイッチ17は、利用者が読取処理の開始を指示するためのスイッチである。
【0036】
IrDAI/F回路77は、IrDA(Infrared Data Association )規格に準じた方法により図示しない外部装置との間で通信を行うものであり、通信モジュール35(図1(b)参照)を介してデータを外部装置に送信したり、外部装置からの信号(例えばシステムを動かすためのプログラムや送信を待機する命令等)を受信する。
【0037】
システム制御装置70、FLASHメモリ78、DRAM79、リアルタイムクロック80は、アドレスバス及びデータバスによって相互に接続されている。画像メモリ60と接続されていると共に、やはりアドレスバス及びデータバスによってカメラ部制御装置50及びメモリ62と接続されている。
【0038】
システム制御装置70は、ここでは16bitのCPUを用いて構成されており、上述したキーパット74や読み取り用スイッチ17の入力を受け付けたり、認識用LED21やブザー72への出力を制御したり、シリアルI/F回路76やIrDAI/F回路77を介した通信制御を行なう。そして、カメラ部制御装置50を介して入力した2次元コードの画像を液晶ディスプレイ20に表示させることもできる。
【0039】
このような構成の本実施例の2次元コード読取装置4によれば、結像レンズ34b,34c(図3参照)によって結像された2次元コードからの反射光は、CCDエリアセンサ41において、集光レンズ41bによって集光されてから受光素子41aに入射する。したがって、図5(a)に示すように、受光素子41aに対して垂直に入射する光は、集光レンズ41bによって集光されることで見かけ上の開口面積が拡大し、感度を向上させる効果があるが、図5(b)に示すように、受光素子41aに対して斜めに入射する光は、集光レンズ41bによって集光されることで逆に受光素子41aへの集光率が低下して感度が低下する原因ともなる。特に、CCDエリアセンサ41の中央部にある受光素子41aには反射光が垂直に入射するが、センサ周辺部にある受光素子41aに対しては反射光が斜めに入射する傾向にある。
【0040】
この周辺部にある受光素子41aに対して入射する反射光が極力斜めにならないようにするため本実施例の2次元コード読取装置4では、図3に示すように、鏡筒43内において絞り34aを結像レンズ34b,34cよりも読取口25(図1,2参照)側に配置している。つまり、2次元コードにより反射された赤色光がまず絞り34aを通過し、その後、結像レンズ34b,34cに入射するよう、絞り34aが配置されている。これにより、結像レンズの複数のレンズ間に介装されていた場合(図6(a)参照)に比べて、複数のレンズで構成される結像レンズ(図3の34b,34cが相当する)よりも前に配置した場合(図6(b)参照)には、CCDエリアセンサ41から絞り34aまでの光学的な距離が相対的に長くなる。
【0041】
CCDエリアセンサ41から射出瞳までの距離(射出瞳距離)は、CCDエリアセンサ41から絞り34aまでの光学的距離が長くなれば、それに伴って長くなるため、本実施例のように絞り34aを結像レンズ34b,34cよりも前(読取口25側)に配置することで、結果的にCCDエリアセンサ41から射出瞳位置までの距離を相対的に長く設定することができる。そして、CCDエリアセンサ41から射出瞳位置までの距離が長くなれば、センサ周辺部にある受光素子41aに対して入射する反射光が斜めになる度合も、それに伴って小さくなる。したがって、図5(c)のグラフ中に破線で示すように、CCDエリアセンサ41の周辺部の受光素子41aに対する集光レンズ41bによる集光率の低下を極力防止することができ、適切な読み取りの実現に寄与する。
【0042】
なお、適切な読み取りを実現するためには、センサ周辺部にある受光素子41aからの出力レベルが所定レベル以上になる必要がある。そのため、例えば、センサ中心部に位置する受光素子41aからの出力に対するセンサ周辺部に位置する受光素子41aからの出力の比が所定値以上となるよう射出瞳位置を設定することが考えられる。つまり、このような射出瞳位置となるように絞り34aの位置を設定するのである。このようにしておけば、中央部と周辺部の出力差を考慮しながら、例えば照射光の光量や露光時間などを調整することが容易となり、中心部においても周辺部においても適切に読取が可能となる。そして、絞り34aの位置を設定する場合においても利点がある。つまり、結像レンズ34b,34cの間に絞り34aが存在する構成の場合には、絞り34aの位置を変更すると、それに伴って結像レンズ34b,34cの位置も変更しなくてはならなくなるが、結像レンズ34b,34cよりも前に絞り34aが存在する本実施例の場合には、結像レンズ34b,34cの位置はそのままで絞り34aの位置だけを変更することができる。
【0043】
以上、本発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
例えば、上記実施例では絞り34aを円状に形成したが、それ以外にも方形(正方形や長方形)に形成してもよい。
【0044】
また、上記実施例では、結像レンズ34b,34cが2個であったが、3個以上を組み合わせて構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の2次元コード読取装置の概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は一部破断側面図、(c)は底面図である。
【図2】 実施例の光学モジュールの概略断面図である。
【図3】 実施例の絞り及び結像レンズの構成説明図である。
【図4】 実施例の2次元コード読取装置の制御系統のブロック図である。
【図5】 (a)は集光レンズ付きの受光素子に光が垂直に入射した場合の様子、(b)は斜めに入射した場合の様子をそれぞれ示す説明図であり、(c)は射出瞳距離の長短とセンサ出力との関係を示すグラフである。
【図6】 (a)は絞りが結像レンズの間にある場合、(b)は絞りが結像レンズの前にある場合の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
4…2次元コード読取装置 11a…上ケース
11b…下ケース 12a…ケース本体部
12b…ケースヘッド部 13…口開き防止用ホルダ
14…ゴム部材 15…耐落下用ゴム部材
17…読み取り用スイッチ 20…液晶ディスプレイ
21…認識用LED 22…通信プレート
25…読取口 27…データ処理部
30…電源部 34a…絞り
34b…結像レンズ 35…通信モジュール
40…光学モジュール 41…CCDエリアセンサ
41a…受光素子 41b…集光レンズ
42…センサ基板 43…鏡筒
43a…入射側開口 43b…出射側開口
44…LED基板 45…照明発光ダイオード
46…LEDホルダ 47…防塵プレート
49…照射範囲制限部材 49a…開口
49b…内壁 50…カメラ部制御装置
52…AGCアンプ 53…ローパスフィルタ
54…基準電圧生成部 55…負帰還アンプ
56…補助アンプ 57…2値化回路
58…周波数分析器 59…A/D変換器
60…画像メモリ 61…画像メモリコントローラ
62…メモリ 70…システム制御装置
72…ブザー 74…キーパット
76…シリアルI/F回路 77…IrDAI/F回路
78…FLASHメモリ 80…リアルタイムクロック
81…メモリバックアップ用電池

Claims (2)

  1. 複数のレンズで構成され、読み取り対象からの反射光を所定の読取位置に結像させる結像レンズと、
    前記読み取り対象の画像を受光するために前記読取位置に配置され、その受光した光の強さに応じた電気信号を出力する複数の受光素子が2次元的に配列されると共に、当該受光素子毎に集光レンズが設けられた光学的センサと、
    該光学的センサへの前記反射光の通過を制限する絞りと、
    を備える光学情報読取装置において、
    前記読み取り対象からの反射光が前記絞りを通過した後で前記結像レンズに入射するよう、前記絞りを配置することによって、前記光学的センサから射出瞳位置までの距離を相対的に長く設定し
    前記光学的センサの中心部に位置する受光素子からの出力に対する前記光学的センサの周辺部に位置する受光素子からの出力の比が所定値以上となるように、前記射出瞳位置を設定したことを特徴とする光学情報読取装置。
  2. 前記光学的センサは、CCDエリアセンサであることを特徴とする請求項1記載の光学情報読取装置。
JP29444797A 1997-10-27 1997-10-27 光学情報読取装置 Expired - Lifetime JP3823487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29444797A JP3823487B2 (ja) 1997-10-27 1997-10-27 光学情報読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29444797A JP3823487B2 (ja) 1997-10-27 1997-10-27 光学情報読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11134428A JPH11134428A (ja) 1999-05-21
JP3823487B2 true JP3823487B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=17807906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29444797A Expired - Lifetime JP3823487B2 (ja) 1997-10-27 1997-10-27 光学情報読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823487B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6811085B2 (en) * 2001-10-26 2004-11-02 Symbol Technologies, Inc. Miniature imager

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2780146B2 (ja) * 1993-05-28 1998-07-30 有限会社エイデイエス コードリーダ
JP3698794B2 (ja) * 1995-02-27 2005-09-21 オリンパス株式会社 光学スキャナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11134428A (ja) 1999-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10853604B2 (en) Attachment for a mobile device for reading barcodes and capturing non-barcode images
US11017191B2 (en) Accessory having a target generating structure for a mobile device
JP3235249B2 (ja) 光学的情報読取り装置
JP4799216B2 (ja) 距離測定機能を有する撮像装置
US9911023B2 (en) Indicia reader having a filtered multifunction image sensor
EP1830304B1 (en) Contactless image capturing apparatus
KR100864272B1 (ko) 도광체, 조명 장치 및 이것을 이용한 촬상 장치
KR100859762B1 (ko) 촬상 장치
EP1830565B1 (en) Image capturing apparatus
US10192086B2 (en) Barcode-reading enhancement system for a computing device that comprises a camera and an illumination system
US20030002714A1 (en) Individual identifying apparatus
JP4186915B2 (ja) 光学情報読取装置
US10430625B2 (en) Barcode reading accessory for a mobile device having a one-way mirror
JPH09326004A (ja) データシンボル読み取り装置
JPH11195082A (ja) 光学情報読取装置
JP3823487B2 (ja) 光学情報読取装置
JP2006134303A (ja) 光学情報読取装置
JP2003050991A (ja) 指紋画像読取装置及び指紋照合装置
US20070063042A1 (en) Optical reading system
JP4258523B2 (ja) 光学情報読取装置
KR20080075333A (ko) 촬영 영역 내에서 정확하게 얼굴 영상을 촬영하는 장치
JPH06139398A (ja) 2次元コードスキャナ
JP2781716B2 (ja) シンボル読取装置
JP2778884B2 (ja) 2次元コードスキャナ
JP2011108114A (ja) 印刷情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3823487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term