JP2779701B2 - 地下壁 - Google Patents

地下壁

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JP2779701B2 JP28419990A JP28419990A JP2779701B2 JP 2779701 B2 JP2779701 B2 JP 2779701B2 JP 28419990 A JP28419990 A JP 28419990A JP 28419990 A JP28419990 A JP 28419990A JP 2779701 B2 JP2779701 B2 JP 2779701B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は地下水を集水する地下壁に関する。
<従来の技術> 地下水の有効利用の観点から、地中の不透水層に達す
る深さに止水壁を構築して地下ダムを形成し、せきとめ
た地下水を農工業用水域は飲料用水として利用する方法
が提案されている。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の地下水の集水技術にはつぎのような問
題点がある。
<イ> 貯留水には不純物や汚染物質が混入しているた
め、そのまま飲料用に利用できない。
そのため、地上へ揚水した後に使用目的に応じた浄化
施設で浄化しなければならず、水の生産コストが高くつ
く。
<ロ> 止水壁が地下水の流れを完全に遮断する。
そのため、止水壁の下流側の井戸の水渇れや、下流側
地下水の極端な水位低下により環境破壊の誘発が指摘さ
れている。
<ハ> 汚染物質が流れ込んだ場合、汚染物質の除去が
難しい。
そのため、汚染物質の濃度が許容値を越えると貯留水
の利用が制限される。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするとこはつぎのような地下壁を提供す
ることにある。
<イ> 揚水前に貯留水を浄化できる、地下壁。
<ロ> 揚水後の浄化施設の簡略化が図れる、地下壁。
<ハ> 浄水効果を持続できる、地下壁。
<ニ> 下流側の自然環境を保全できる、地下壁。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明は地中の不透水層に到達する深さに構
築して地下水をせきとめる地下壁において、地下壁の一
部に縦方向に揚水ピットを設け、前記揚水ピットの入口
を回転自在なエンドレス形のフィルタで閉鎖し、フィル
タの上部にフィルタの付着物を除去する清掃装置を配備
したことを特徴とする、地下壁である。
さらに本発明は地中の不透水層に到達する深さに構築
して地下水をせきとめる地下壁において、地下壁の一部
に両側を貫通した開口を縦方向に開設し、前記開口を回
転自在なエンドレス形のフィルタで閉鎖し、フィルタの
上部にフィルタの付着物を除去する清掃装置を配備した
ことを特徴とする、地下壁である。
<本発明の説明> 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
<イ>地下壁の構造 第1図に一部を省略した地下壁1の上部斜視図を示
し、第2図のその縦断面を示す。
地下水は図面右側から左側へ向けて流れている 2は
不透水層、3は透水層である。
地下壁1はその下部が不透水層2に到達する長さに構
築されている。
<ロ>地下壁の構造 地下壁1はコンクリート製の連続壁で、その一部に縦
方向に開口11が開設されている共に、この開口11の後方
に揚水ピット12が形成してある。
地下壁1の構築方法は公知の施工法による。
揚水ピット12内には、揚水ポンプ4が設置され、揚水
ピット12内へ流入した貯留水5を地上へ揚水できるよう
に構成してある。
<ハ>フィルタ フィルタ6は揚水前の貯留水を浄化する目的の濾過部
材で、透水機能と浄水機能を有するエンドレス形と帯板
で構成される。
フィルタ6の素材としては、汚染物質の種類や浄化目
的などに応じて例えばセラミックス、合成樹脂、活性
炭、濾紙、濾布などを単独で或は組み合わせたものを使
用できる。
フィルタ6はローラ6〜64を介して地下壁1の開口11
内に縦方向に配置され、フィルタ6の下部が地下壁1の
下部に到達し、フィルタ6の上部が地下壁1の上方に位
置している。
さらにフィルタ6は一部のローラ63の駆動を受けて回
転自在に構成されている。
<ニ>フィルタの目詰まり防止手段 フィルタ6を長時間使用すると根詰まりを起こして浄
水性能が低下することが考えられる。
そこで、地上側にフィルタ6の清掃装置を配備する。
第2図に水またはエアなどの高速流体を噴射してフィ
ルタ6の両面を掃除する清掃装置を示す。
この清掃装置はフィルタ6の両側に配置した噴射ノズ
ル7と受容器71で構成される。
清掃装置はその他に第3図に示すような負圧でフィル
タ6の付着物を吸引するバキュームノズル72や、第4図
に示すような回転ブラシ73でフィルタ6の各面をブラッ
シングしてもよい。
<作用> つぎに地下壁1の作用について説明する。
<イ>揚水 第2図に見るように、下流へ向けて流れる地下水は地
下壁1でせき止められ、地下壁1の上流側に貯留水5と
して蓄えられる。
貯留水5はフィルタ6を二度透過する際に不純物や汚
染物などが濾過されて清浄水51として揚水ピット12に流
入する。
揚水ピット12内の清浄水51は揚水ポンプ4で地上へ送
水され、夫々の目的の利用施設に送水される。
<ロ>フィルタの掃除 フィルタ6には貯留水の浄化によって不純物や汚染物
質が付着する。
そこでフィルタ6を定期的に或は継続して回転させな
がら、地上の清掃装置でフィルタ6の付着物を除去す
る。
これにより、フィルタ6の浄水機能が回復する。
<その他の変形例> エンドレス形のフィルタ6の途上を蛇腹状に折り返し
た状態で地下壁内1に配置してもよい。
このようにすれば、フィルタ6の通過回数に比例して
貯留水5の浄水回数が増え、揚水ピット12に到達する清
浄水51の水質が著しく向上する。
<その他の実施例1>(第5図) 地下壁1の一部に上流側と下流側を貫通した開口11を
縦方向に開設し、この開口11内に前記エンドレス形のフ
ィルタ6を配備してもよい。
本実施例によれば、地下壁1が貯留水5を下流側に流
出するだけでなく、地下壁1を通過する際にフィルタ6
で濾過するため、浄化された水が地下水52となって下流
側に供給できる。
尚、図面ではフィルタ6の清浄装置が省略してある
が、フィルタ6を回転させて付着物を除去することは前
記の実施例と同様である。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるから、つぎの効果が
得られる。
<イ> 地下壁の一部に揚水ピットを設け、さらに揚水
ピットの前方にフィルタを配置したことにより、揚水前
に貯留水を浄水できる。
そのため、地上側の浄水設備が不要となり、或は簡易
化できて、水の浄化コストを低減できる。
<ロ> フィルタを循環式に構成し、しかもフィルタの
途上でフィルタの付着物を除去するため、フィルタの濾
過機能が低下しない。
したがって、水質の安定した水を確保できる。
<ハ> 地下壁の一部にフィルタを設けたことにより、
地下壁に透水性を付与できると共に、フィルタで地下水
の汚染物質を除去できる。
これにより地下壁の下流側に一定水量の水を供給で
き、地下壁の下流側の井戸が渇れたり地下水位が極端に
低下する現象を回避でき、下流側の自然環境を保全でき
る。
<ニ> 地下壁が地下水を浄化するため、地下壁の下流
側の地下水の水質を改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係る地下壁の一部を省略した斜視図 第2図:その中央縦断面図 第3、4図:フィルタの清掃装置の説明図 第5図:地下壁に透水性を付与した他の実施例の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−223186(JP,A) 特開 昭63−157879(JP,A) 特開 平2−277781(JP,A) 特開 平3−240972(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 22/00 - 22/86

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中の不透水層に到達する深さに構築して
    地下水をせきとめる地下壁において、 地下壁の一部に縦方向に揚水ピットを設け、 前記揚水ピットの入口を回転自在なエンドレス形のフィ
    ルタで閉鎖し、 フィルタの上部にフィルタの付着物を除去する清掃装置
    を配備したことを特徴とする、 地下壁。
  2. 【請求項2】地中の不透水層に到達する深さに構築して
    地下水をせきとめる地下壁において、 地下壁の一部に両側を貫通した開口を縦方向に開設し、 前記開口を回転自在なエンドレス形のフィルタで閉鎖
    し、 フィルタの上部にフィルタの付着物を除去する清掃装置
    を配備したことを特徴とする、 地下壁。
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