JP2779369B2 - チタンクラッド外壁パネルとその製造法 - Google Patents

チタンクラッド外壁パネルとその製造法

Info

Publication number
JP2779369B2
JP2779369B2 JP2324859A JP32485990A JP2779369B2 JP 2779369 B2 JP2779369 B2 JP 2779369B2 JP 2324859 A JP2324859 A JP 2324859A JP 32485990 A JP32485990 A JP 32485990A JP 2779369 B2 JP2779369 B2 JP 2779369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superplastic
titanium
honeycomb
plate
metal substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2324859A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04194265A (ja
Inventor
孝寿 小川
克也 岡田
信朗 坪内
悟 大沢
俊夫 斉藤
亨 奥野
健司 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2324859A priority Critical patent/JP2779369B2/ja
Publication of JPH04194265A publication Critical patent/JPH04194265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2779369B2 publication Critical patent/JP2779369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、チタンクラッド外壁パネルとその製造法に
関する。
「従来の技術」 チタンは、 耐食性が優れる(孔食・隙間腐食しにくく耐海水性良
好)。
軽い(比重4.5)。
強い(比強度は鉄の2倍、アルミの4倍)。
熱応力係数が小さい(ステンレスの1/4で長尺化が可
能)。
熱伝導率が小さい(熱貫流率を低くとれる)。
熱容量が小さい(結露しにくい)。
などの長所を有することから、鉄やアルミニウムに続く
第3の建築用金属材料として期待されており、既に外壁
パネルなどの一部に使用されているが、反面材料が高
価で(4000〜5000円/kgでステンレスの10倍)、製造コ
ストに占める割り合が大きい。
腐食電位が貴であるので他の金属との接合部の腐食に
配慮が必要がある。
大気中では溶融溶接ができない。
ステンレスよりも加工が難しい。
などの欠点も多い。
チタンを実用的な外壁パネルとして利用するために
は、これらの欠点を補完したパネル化技術の開発が必要
である。
従来のチタンクラッド外壁パネルとして、第4図に示
されるものが存在する。当該パネル1は、パネル面積を
大きくすべく、薄い(1.5mm厚)のチタンパネル2をチ
ャンネル状のケイ酸カルシウム板等よりなる裏打ち板3
とSUS補強枠4よりなる縁取りで補剛したもので、チタ
ンパネル2と裏打ち板3とは接着剤で貼り合わせし、チ
タンパネル1とSUS補強枠4とはボルト締め5によって
一体化されている。
また、裏打ち板3とSUS補強枠4との結合も、ボルト
締め6によってなされているが、当該ボルト締め6は、
躯体7に取付けの取付治具8に対するパネル1の取付け
をも兼ねている。
「発明が解決しようとする課題」 従来のチタンクラッド外壁パネル1にあっては、以下
列挙の欠点がある。
厚さ1.5mmの薄肉板(チタンパネル2)を使用してい
るが、チタンは高価であるので、使用量は極力低減させ
た方が良い。装飾性および耐食性の観点からは、ミクロ
ンオーダのチタン被覆で十分である。
チタンパネル2と補強用裏打ち板3との適切な接合方
法がないので、従来技術では、接着剤で貼り合わせてパ
ネルの不陸を防いでいる。この方法ではなく離に対する
信頼性が欠ける。
チタンパネル1とSUS補強枠4との間の一体化は、ボ
ルト締め6である。この方法ではチタン/SUS隙間やチタ
ン/ボルト隙間での防食対策が必要であり、パネル取付
け構造や現場での工法が複雑になる。
さらに、軽量化および高品質化の観点から、パネルを
一体成形法で製造し得、構成部品数を減らす方が望まし
い。
本発明は、叙上の事情に鑑みてなされたもので、チタ
ンパネルを薄肉化し得、裏打ち補強材との間の不陸のお
それが全くなく、腐食の心配も全くなく、一体成形で製
造し得る装飾性や耐食性などのチタンの有する優れた特
性を損うことなく、安価で軽量・高性能で信頼性の高い
外壁パネルとその製造法を提供することを目的としてい
る。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明のチタンクラッド
外壁パネルは、薄肉チタン板にハニカム状の超塑性の金
属基板を超塑性拡散接合によって一体化させて裏打ち
し、そのハニカムを介して躯体に配設のアングル状ファ
スナーにビス止めするか若しくはハニカムリブ先端に拡
散接合か溶接で接合の裏板を介して躯体面にビス止めさ
せて取付けるとしたものである。
また、上記パネルの本発明の製造法とは、超塑性金属
基板上にハニカム化変形のために接合させたくない箇所
に接合防止ペーストを塗布してから所定位置通気用微細
孔を穿けた薄肉チタン板を積重したものを、ハニカム成
形用の凹溝を定間隔付形の凹部金型上に載置し、前記積
重体上には該通気用微細孔並びに該凹溝位置に一致する
通気用微細孔を有する抑え板をのせ、超塑性雰囲気下に
て該凹溝内気の減圧を該凹溝底に設けた真空排気孔を介
して施して超塑性金属基板と薄肉チタン板との間の超塑
性拡散接合並びに該超塑性金属基板の該凹溝に沿う超塑
性成形を同時進行にて行わせるとしたものである。
「作用」 上記のように構成されたチタンクラッド外壁パネル
は、超塑性拡散接合によってチタンパネルの薄肉化が期
し得ると共に金属基板と強固に一体化して不陸は全く心
配なく、かつ、接合部での腐食の心配もなく、さらに
は、締付ボルト不存在により腐食の心配もない。
また、ハニカムとの複合体が一体成形でもって造られ
て、構造部品数が一挙に低減する。
また、上記のように構成されたチタンクラッド外壁パ
ネルの製造法は、複合化のための超塑性接合と成形のた
めの超塑性変形とが同時に進行させ得て合理的である。
「実施例」 実施例について図面を参照して説明すると、本発明の
チタンクラッド外壁パネルは、製造工程図の第1図中の
c,d図中に示される。図において、9は本発明のチタン
クラッド外壁パネルで、これは、ミクロンオーダーで良
しとするところの薄肉チタン板10にハニカム状のアルミ
ニウム,ステンレス,鉄,銅等の超塑性金属基板11を超
塑性拡散接合によって一体化させたものである。
このハニカムリブ12,…はパネル9を補剛している
が、その一部は躯体13に対する取付脚として使用され
る。すなわち、躯体13にはアングル状のファスナー14,
…が設置されていて、これに、図示の如く、当接のうえ
ビス止め15,…で組付ける。
この取付きの特徴は、ファスナー14に対しては超塑性
金属基板11しか接触しないこと、チタンにボルトが接し
ないことである。これによって、腐食のおそれなくファ
スナー14を金属製とすることが出来ると共にボルトにつ
いての腐食を心配する必要は一切無い。
ハニカムリブの形状がアングル状のファスナー14に密
接し難いものである場合、より補剛したい場合は、第3
図に示す如く、リブの先端間に裏板16を拡散接合若しく
は溶接で接合し、この裏板16を介して躯体13にビス止め
17すると良い。
上記パネル9の本発明の製造法は上記の如くである。
すなわち、第1図aにおいて、凹部金型18には、ハニ
カムリブの形の凹溝19,…が付形され、かつ、その溝底
には真空排気孔20,…が穿設されている。
当該金型18上にアルミニウム,ステンレス,鉄,銅な
どの超塑性金属基板11を載せ、さらに、このうえに前記
の凹溝19,…の位置に合わせて、例えば硫化モリブデン
などの潤滑材からなる接合防止ペースト24,…が塗布し
てミクロンオーダーの薄肉チタン板10を積重ねる。チタ
ン板10の所定位置には予め通気用微細孔23が穿がたれて
いる。この積重体のうえには押え板21がのせられる。
当該押え板21は後述する上記積重体の超塑性拡散接合
性を高めるための負荷の役目と共に該チタン板10表面の
平滑性を高めるためのもので、該凹溝19,…に対応する
位置には通気用微細孔22,…が穿設されている。当該通
気用微細孔22は、前記のチタン板10に穿設の微細孔23と
一致する。
しかして、金属基板11に大気圧がかかるようになる。
叙上の状態で第1図bに示される如く、超塑性雰囲気
(超塑性温度域に加熱,保持)とすると共に該真空排気
孔20からの該凹溝19内気の減圧(真空排気)をとり行な
う。すると、上記の積重体は超塑性拡散接によって複合
一体化すると同時に、金属基板11は凹溝19に沿う超塑性
成形を受けて、ハニカムリブ12が成形される。この際、
接合防止ペースト24の存在によってチタン10は変形を受
けない。雰囲気を冷却させた後、成形品としての既述の
パネル9を取り出す。
第2図a〜eは、金型18における他の形の凹溝19を列
挙する。
「発明の効果」 本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
チタン表面層と金属基板とは超塑性拡散接合により金
属組織的に一体化するので、未接合部やはく離などの隙
間は生じないので、腐食のおそれが全く無く、防食手当
ての配慮が不要である。
裏打ち金属基板の存在で、表面のチタン層に期待する
性能は耐食性と装飾性で、強度および剛性は二次的とな
り、従来技術に比べて大巾に薄板化できる。その結果、
チタン使用量が著しく低減するので、コストダウンが可
能である。
パネルをファスナーへ取付けるさい、チタン層とファ
スナーが直接接触しないので、チタンよりも卑な金属、
例えばステンレス鋼、鉄、アルミなど安価で加工しやす
い金属製ファスナーを用いても、ファスナーの腐食の配
慮は不要であるという、実用上顕著な有利性がある(で
きれば、ファスナー材質は、超塑性金属17と同種か、近
いものが望ましい)。
一体成形パネルなので、軽量かつ高品質であり、また
施工も簡略化できる。
製造法における超塑性拡散接合と超塑性成形の同時進
行は工程が簡略化され極めて合理的である。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜dは本発明チタンクラッド外壁パネルの製造
工程,取付要領説明図、第2図a〜eは本発明における
凹部金型の各種凹溝の説明図、第3図は本発明パネルの
他の取付例説明図、第4図は従来のチタンクラッド外壁
パネルの構造,取付要領説明図である。 1……パネル、2……チタンパネル、3……裏打ち板、
4……SUS補強枠、5……ボルト締め、6……ボルト締
め、7……躯体、8……取付治具、9……チタンクラッ
ド外壁パネル、10……薄肉チタン板、11……超塑性金属
基板、12……ハニカムリブ、13……躯体、14……ファス
ナー、15……ビス止め、16……裏板、17……ビス止め、
18……金型、19……凹溝、20……真空排気孔、21……押
え板、22……通気用微細孔、23……微細孔、24……接合
防止ペースト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 悟 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 斉藤 俊夫 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 奥野 亨 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 東 健司 大阪府富田林市寺池台3―4―9

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉チタン板にハニカム状の超塑性の金属
    板を超塑性拡散接合によって一体化させて裏打ちし、そ
    のハニカムリブを介して躯体に配設のアングル状ファス
    ナーにビス止めするか若しくはハニカムリブ先端に拡散
    接合か溶接で接合の裏板を介して躯体面にビス止めさせ
    て取付けるとしたチタンクラッド外壁パネル。
  2. 【請求項2】超塑性金属基板上にハニカム化変形のため
    に接合させたくない箇所に接合防止ペーストを塗布して
    から所定位置に通気用微細孔を穿けた薄肉チタン板を積
    重したものを、ハニカム成形用の凹溝を定間隔付形の凹
    部金型上に載置し、前記積重体上には該通気用微細孔並
    びに該凹溝位置に一致する通気用微細孔を有する押え板
    をのせ、超塑性雰囲気下にて該凹溝内気の減圧を該凹溝
    底に設けた真空排気孔を介して施こして超塑性金属基板
    と薄肉チタン板との間の超塑性拡散接合並びに該超塑性
    金属基板の該凹溝に沿う超塑性成形を同時進行にて行な
    わせるとした請求項1に記載のチタンクラッド外壁パネ
    ルの製造法。
JP2324859A 1990-11-27 1990-11-27 チタンクラッド外壁パネルとその製造法 Expired - Fee Related JP2779369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2324859A JP2779369B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 チタンクラッド外壁パネルとその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2324859A JP2779369B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 チタンクラッド外壁パネルとその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04194265A JPH04194265A (ja) 1992-07-14
JP2779369B2 true JP2779369B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=18170446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2324859A Expired - Fee Related JP2779369B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 チタンクラッド外壁パネルとその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2779369B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2987307B1 (fr) * 2012-02-29 2017-02-10 Daher Aerospace Procede et dispositif pour le compactage et la consolidation d'un panneau composite de forte epaisseur a matrice thermoplastique

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04194265A (ja) 1992-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4399642A (en) Aircraft floor panel installation system
CA1286080C (en) Prefabricated insulated panels
JP6126895B2 (ja) 耐ディスボンド複合スチフナランアウト
JP2683551B2 (ja) 航空機胴体の開口部カバー部材及びその製造方法
JP2779369B2 (ja) チタンクラッド外壁パネルとその製造法
EP0701896B1 (en) A honeycomb curtain wall
JP2779368B2 (ja) チタンクラッド外壁パネルとその製造法
DE59301363D1 (de) Vorrichtung zur Befestigung von plattenförmigen Fassadenelementen
CN216109499U (zh) 一种墙面装饰板紧固件
JP2812499B2 (ja) 両面薄層石貼りパネル
JP3934764B2 (ja) 外壁材
JP2001010548A (ja) バンボディコーナ部の挟持式取付装置
FI121266B (fi) Menetelmä kantavan, laminoidun lasielementin valmistamiseksi sekä kantava, laminoitu lasielementti
JP5755073B2 (ja) 鉱物質パネルにおける連結金具の取付構造
CN219316237U (zh) 一种岩板蜂窝板遮阳构件
JPH0458862B2 (ja)
JP2510329B2 (ja) コ―ナ―外壁
JPH0611288Y2 (ja) 化粧板積層コンクリートパネル
JPH0596240U (ja) 外壁パネル
AU2003100468A4 (en) Metal Sandwich Panel
JP2570195Y2 (ja) エレベーターの乗かご側壁
JPH0511270Y2 (ja)
JPS6378955A (ja) 表面化粧板の被設施工方法及び表面化粧板の被設構造
JP2549266Y2 (ja) 複合耐火パネル
JPH018551Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees