JP2778493B2 - 焦点誤差検出装置 - Google Patents

焦点誤差検出装置

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JP2778493B2 JP6319409A JP31940994A JP2778493B2 JP 2778493 B2 JP2778493 B2 JP 2778493B2 JP 6319409 A JP6319409 A JP 6319409A JP 31940994 A JP31940994 A JP 31940994A JP 2778493 B2 JP2778493 B2 JP 2778493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク、
光磁気ディスク、相変化型光ディスク等の記録再生装置
や、半導体ウエハの露光装置等の光学装置に用いられて
光学系において結像される光学像の焦点位置の誤差を検
出するための焦点誤差検出方法及び検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の焦点誤差検出技術と
して、光学系により結像される円形の光束、すなわち光
学像の大きさを受光素子等により検出して焦点誤差を検
出する方式のものが提案されている。例えば、図19に
示す焦点誤差検出装置は、結像対象で反射される光束か
ら2本の光束を分離し、それらの光の焦点の前後に受光
手段を設けることにより焦点誤差を検出する装置であ
る。
【0003】この図19の焦点誤差検出装置は、特開昭
61−59630号公報に開示されたものであり、レー
ザダイオード101から放射された直線偏は、コリメ
ートレンズ102で平行光に変換され、偏光ビームスプ
リッタ103を透過し、1/4波長板104で円偏
変換される。そして、対物レンズ105で光ディスク1
06に集光された光は、光ディスク106面で反射され
て、同じ光路を逆向きに進み、1/4波長板104で再
び直線偏に変換される。往復で1/4波長板104を
2回透過した光は、往路と復路で直線偏光の向きが90
°回転するため、偏光ビームスプリッタ103で反射さ
れ、コリメートレンズ107で収束光に変換される。し
かる上で、この収束光はビームスプリッタ108で2本
に分けられ、その上で光軸上の焦点の前方に置かれたフ
ォトダイオード109と、焦点の後方に置かれたフォト
ダイオード110とでそれぞれ受光される。
【0004】そして、これらフォトダイオード109,
110から得られる信号により、光ディスクにおけるフ
ォーカス誤差信号とトラック誤差信号が得られる。フォ
ーカス誤差信号は前記対物レンズ105で集光された光
と光ディスク面との間の光軸方向の誤差であり、トラッ
ク誤差信号は光軸と直角な方向の誤差である。
【0005】図20に示すように、前記フォトダイオー
ド109は光電変換部としての受光面が3つに分割され
ており、光軸に対応する中央位置に領域109bが、そ
の両側に領域109a,109cが設けられ、各領域で
は光の強度、すなわち光を受光した面積に比例した起電
流を発生する。また、同様にフォトダイオード110に
おいても、領域110a,110b,110cで構成さ
れる。
【0006】また、同図には光ディスク106が面ぶれ
したときに、フォトダイオード109に形成されるスポ
ット111と、各光電変換部の領域から得られる信号の
関係が示される。ここでは、フォトダイオード109の
各領域109a〜109cから出力される起電流S10
9a〜S109cを演算したものが出力OUT109と
なる。ここでは、OUT109=−S109a+S10
9b−S109cである。
【0007】同様に、フォトダイオード110に形成さ
れるスポット112とその各領域110a〜110cの
起電流S110a〜110cを演算して得られる出力O
UT110=−S110a+S110b−S110cの
関係を示す。
【0008】したがって、図21(a)に示すように、
一方の出力、ここでは出力OUT110を負値とした出
力−OUT109を得た上で、この負値を他方のOUT
109に加算することで、図21(b)のようにフォー
カス誤差信号(−S109a+S109b−S109
c)−(−S110a+S110b−S110c)を得
ることが可能となる。また、トラック誤差信号は、プッ
シュプル法によりS109a−S109cから得られ
る。
【0009】また、図22に示す従来の焦点誤差検出装
置は、特開昭63−22964号公報に開示されたもの
であり、レーザダイオード101から出射された光は、
レンズ115で光ディスク106に集光され、光ディス
ク106で反射されて、同じ光路を逆向きに進み、ホロ
グラム光学素子114で回折される。ホログラム光学素
子114の回折光は、フォトダイオード116の前方と
フォトダイオード117の後方に焦点を結ぶ。
【0010】このフォトダイオード116と117にお
いても、図20で示したのと同様に光電変換部を3つの
領域116a〜116c,117a〜117cで構成
し、各領域からの起電流を演算することでフォーカス誤
差信号が得られる。即ち、この場合には、(−S116
a+S116b−S116c)−(−S117a+S1
17b−S117c)から得られる。また、トラック誤
差信号は、(S116a−S116c)−(S117a
−S117c)から得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の焦点
誤差検出装置において、前記したフォトダイオード10
9,110や116,117として、図23(a)に示
すように、光電変換部の中央の領域の幅が広くて両側の
領域の幅が狭いフォトダイオード120と、同図(b)
のように、中央の領域の幅が狭くて両側の領域の幅が広
いフォトダイオード121を用いたときのフォーカス誤
差信号について考察する。
【0012】同図(c)に光ディスク106が面ぶれし
たときにフォトダイオード120や121に形成される
スポット122とその出力OUT120(=−S120
a+S120b−S120c)、OUT122(=−S
121a+S121b−S121c)の関係を示す。こ
こで、S120a,S120b,S120cはそれぞれ
フォトダイオード120の光電変換部の各領域120
a,120b,120cの起電流であり、S121a,
S121b,S121cはフォトダイオード121の光
電変換部の各領域121a,121b,121cの起電
流である。
【0013】一般に焦点誤差検出装置においては、焦点
誤差の検出感度を最大にするために、レンズで集光され
た光が光ディスク面の極めて近傍に焦点を結んでいると
きにフォトダイオードの出力が零になるように設計され
る。つまり、フォトダイオード120,121の場合に
はそれぞれの出力OUT120,OUT121が零とな
るように設計される。したがって、図23(a),
(b)から判るように、フォトダイオード120におけ
るスポット122のサイズは、フォトダイオード121
におけるスボット122のサイズよりも大きくする必要
がある。
【0014】前記した図22の焦点誤差検出装置におい
て、スポット122を大きくするためには、ホログラム
光学素子114に大きなレンズパワーを与え、フォトダ
イオード116の前方の焦点をより前方に移動させ、フ
ォトダイオード117の後方の焦点をより後方に移動さ
せる必要がある。逆に、スポット122を小さくするた
めには、ホログラム光学素子114に小さなレンズパワ
ーを与え、フォトダイオード116の前方の焦点を後方
に移動させ、フォトダイオード117の後方の焦点を前
方に移動させる必要がある。
【0015】しかしながら、この種の焦点誤差検出装置
では、ホログラム光学素子114に与えるレンズパワー
を大きくすればするほど、レーザダイオード101の波
長変動に対して影響を受け易くなり、逆に、ホログラム
光学素子114に与えるレンズパワーを小さくすればす
るほど、レーザダイオード101の波長変動に対して影
響を受けにくくなる。したがって、フォトダイオード1
21を用いれば、フォトダイオード120を用いるより
も、レーザダイオード101の波長変動に対して影響を
受けにくくなる。
【0016】一方、図19の焦点誤差検出装置におい
て、スポットを大きくし、或いは小さくするためには、
フォトダイオード109や110の位置を前後させて、
スポット122のサイズを調整することになる。しかし
ながら、この場合においても、フォトダイオード121
を用いた場合は、焦点にフォトダイオードを近接させら
れるので、フォトダイオード120を用いた場合より
も、焦点誤差検出装置を小型化できる。
【0017】一方、前記各焦点誤差検出装置において、
対をなすフォトダイオード109と110,或いは11
6と117の各出力の差を取った場合には、レンズで集
光された光が光ディスク面に焦点を結んでいなくともゼ
ロクロスが生じ、これが擬似ゼロクロスとなる。このよ
うな疑似ゼロクロスが生じると、サーボ動作の開始の確
実性が低下される。この場合、前記したフォトダイオー
ド対として図23(a)のフォトダイオード120を用
いれば、図24(a)に示すようなゼロクロス特性とな
り、図23(b)のフォトダイオード121を用いれば
図24(b)に示すようなゼロクロス特性となる。この
結果、フォトダイオード120は、フォトダイオード1
21に比較して正の振幅が持続し、負の振幅が小さいた
め、疑似ゼロクロスを生じる焦点ずれ量が大きくなり、
しかも、反転幅が小さくなるので、障害が発生しにくく
なる。
【0018】このように、従来の焦点誤差検出装置にお
いては、使用するフォトダイオード対としてフォトダイ
オード120と121のいずれか一方に設定したときに
は、発光手段の波長変動に対する安定性や焦点誤差検出
装置の小型化と、サーボ動作の開始の確実性を両立する
ことができないという問題が生じる。
【0019】
【発明の目的】本発明の目的は、発光手段の波長変動に
対する安定性を高めるとともに、焦点誤差の検出感度を
高めた焦点誤差検出装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、小型化とサーボ動作の開始の確実
性を高めた焦点誤差検出装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
発光手段と、この発光手段から出射された光を結像対
象に集光する集光手段と、前記結像対象で反射された光
を少なくとも光αと光βの2本の収束光に分岐する分岐
手段と、分岐された一方の光の収束位置の前方に位置さ
れた第1の受光手段と、分岐された他方の光の収束位置
の後方に位置された第2の受光手段とを備え、前記第1
及び第2の各受光手段は一対のほぼ平行な線分で分割さ
れた3つの受光部を有し、前記分岐された各光のスポッ
トはそれぞれ要点が一致される一対の扇形とされ、その
要点が前記中央の受光部に位置されるとともに各スポッ
トが前記線分と交叉されることを特徴とする。
【0021】また、本発明の第2の発明は、発光手段
と、この発光手段から出射された光を結像対象に集光す
る集光手段と、前記結像対象で反射された光を少なくと
も光αと光βの2本の収束光に分岐する分岐手段と、分
岐された一方の光の収束位置の前方に位置された第1の
受光手段と、分岐された他方の光の収束位置の後方に位
置された第2の受光手段とを備え、前記第1及び第2の
各受光手段は一対のほぼ平行な線分で分割された3つの
受光部を有し、前記分岐された各光のスポットはそれぞ
れ要点が所定の間隔をおょて対峙される一対の扇形とさ
れ、その要点が前記中央の受光部に位置されるとともに
各スポットが前記線分と交叉されることを特徴とする。
【0022】更に、本発明の第3の発明は、発光手段
と、この発光手段から出射された光を結像対象に集光す
る集光手段と、前記結像対象で反射された光を少なくと
も光αと光βの2本の収束光に分岐する分岐手段と、分
岐された一方の光の収束位置の前方に位置された第1の
受光手段と、分岐された他方の光の収束位置の後方に位
置された第2の受光手段とを備え、前記第1及び第2の
各受光手段は1つの線分で分割された2つの受光部を有
し、前記分岐された各光のスポットはそれぞれ扇形とさ
れて前記線分と交叉されることを特徴とする。
【0023】
【作用】第1の発明において、受光手段において受光さ
れるスポットの形状が扇形でその要点が共通であること
により、従来の円形スポットに比較して焦点誤差の検出
感度が高められる。即ち、図18において、受光手段5
7は、本発明の焦点誤差検出装置に係る受光手段であ
り、ここに扇形のスポット58が受光される。また、受
光手段123には従来の焦点誤差検出装置に係る受光手
段1であり、ここに円形のスポット124が受光され
る。そして、同図(a)が集光手段の焦点から結像対象
がずれているときを表し、同図(b)が結像対象に集光
手段の焦点が結ばれているときを表している。
【0024】ここで、受光手段57の受光部57a,5
7b,57cの起電流と、受光手段123の受光部12
3a,123b,123cの起電流を、それぞれ、S5
7a,S57b,S57c,S123a,S123b,
S123cとすれば、 T57≡−S57a+S57b−S57c T123≡−S123a+S123b−S123c で定義されるT57とT123は、その変化率を焦点誤
差の検出感度を表す指標として考えることができる。
【0025】したがって、1つの受光部に全光量が入射
したときに生じる起電流をrとすると、同図(a)のと
きはT57=T123=rとなり、同図(b)のときは
概ねT57=−0.3r、T123=0.2rとなる。
つまり、T57はT123に比べて急激に変化する。ゆ
えに、本発明の焦点誤差検出装置は、従来の焦点誤差検
出装置に比べて、焦点誤差の検出感度が高いと言える。
【0026】第2の発明において、受光手段において受
光されるスポットの形状が扇形でその要点が互いに所要
の寸法で離されていることにより、発光手段の波長変動
に対する安定性や焦点誤差検出装置の小型化と、サーボ
動作の開始の確実性が両立される。即ち、図19は、集
光手段の焦点と結像対象のずれと、本発明の焦点誤差検
出装置に係る受光手段59に結ばれるスポット60aや
60bと、−S59a+S59b−S59cの関係を示
している。ここで、S59a,S59b,S59cは、
それぞれ、受光手段59の受光部59a,59b,59
cの起電流である。
【0027】ここで、スポット60aの中心と分割線5
9dの距離とスポット60bの中心と分割線59eの距
離は等しいので、これをuとし、スポット60aの中心
と分割線59eの距離とスポット60bの中心と分割線
59dの距離は等しいので、これをwとすれば、uはw
より小さく、同図から明らかなように、本発明の焦点誤
差検出装置は、焦点ずれ量の領域61aにおいて中央の
受光部の幅がuの2倍である従来の焦点誤差検出装置の
同じ特性を示し、焦点ずれ量の領域61bにおいて中央
の受光部の幅がwの2倍である従来の焦点誤差検出装置
と同じ特性を示す。つまり、発光手段の波長変動に対す
る安定性や焦点誤差検出装置の小型化と、サーボ動作の
開始の確実性を両立させることが可能である。
【0028】ここで、スポット60aと60bの頂角を
180°未満にすれば、前記した本発明の第1発明の焦
点誤差検出装置と同じ作用により、焦点誤差の検出感度
が向上する。
【0029】第3の発明において、受光手段において受
光されるスポットの形状が扇形であり、これが2つの領
域を有するフォトダイオードにおいて受光されることに
より、発光手段の波長変動に対する安定性や焦点誤差検
出装置の小型化と、サーボ動作の開始の確実性が両立さ
れる。即ち、図20は、集光手段の焦点と結像対象のず
れと、本発明の焦点誤差検出装置に係る受光手段64に
結ばれるスポット65と−S64a+S64bの関係を
示している。
【0030】ここで、S64aとS64bは、それぞ
れ、受光手段64の受光部64aと64bの起電流であ
る。本発明の焦点誤差検出装置は、スポット65の中心
から分割線64cまでの距離とスポット65の中心から
縁64dまでの距離を独立に選べるため、焦点ずれ量の
領域66aにおける特性と焦点ずれ量の領域66bにお
ける特性を独立に決定でき、発光手段の波長変動に対す
る安定性や焦点誤差検出装置の小型化と、サーボ動作の
開始の確実性を両立させることが可能である。
【0031】ここで、スポット65の頂角を180°未
満にすれば、本発明の第1発明の焦点誤差検出装置と同
じ作用により、焦点誤差の検出感度が向上する。
【0032】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明(第1の発明)の焦点誤差検出装置の第1
実施例を図1に基づいて説明する。同図(a)のよう
に、レーザダイオード101から放射された直線偏
は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、偏光
ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板104
で円偏に変換される。対物レンズ105で光ディスク
106に集光された光は、反射されて、同じ光路を逆向
きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変換さ
れる。この往復で1/4波長板104を2回透過した光
は、往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するた
め、偏光ビームスプリッタ103で反射され、コリメー
トレンズ107で収束光に変換される。そして、透過反
射板1により一部は透過され、他の一部は反射される。
【0033】この透過反射板1は、同図(b)のよう
に、矩形した面積を対角線によって4つの領域に分割さ
れており、互いに対向する領域1aと領域1bは光を反
射し、領域1cと領域1dは光を透過する。透過反射板
1で2本に分けられた光のうち、透過光は焦点の前方に
置かれた同図(c)のフォトダイオード2で受光され、
反射光は焦点の後方に置かれた同図(d)フォトダイオ
ード3で受光される。
【0034】したがって、コリメートレンズ107によ
り光軸と直角な面の形状が円形の光束とされた光は、透
過反射板1によって領域1a〜1dに分割されるため、
各分割された光束の断面形状は扇形(1/4円形)とな
ってそれぞれフォトダイオード2,3で受光されること
になる。
【0035】そして、フォーカス誤差信号は、フォトダ
イオード2の光電変換部2a,2b,2cの起電流と、
フォトダイオード3の光電変換部3a,3b,3cの起
電流を、それぞれS2a,S2b,S2c,S3a,S
3b,S3cとすれば、−S2a+S2b−S2c+S
3a−S3b+S3cから得られる。また、トラック誤
差信号は、S2a−S2cから得られる。
【0036】本発明(第1の発明)の焦点誤差検出装置
の第2実施例を図2に基づいて説明する。同図(a)に
おいて、レーザダイオード101から放射された直線偏
光光は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、
偏光ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板1
04で円偏に変換される。対物レンズ105で光ディ
スク106に集光された光は、反射されて、同じ光路を
逆向きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変
換される。往復で1/4波長板104を2回透過した光
は、往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するた
め、偏光ビームスプリッタ103で反射され、複合曲面
レンズ6に入射する。
【0037】この複合曲面レンズ6は平面形状が矩形と
され、その平面部が同図(b)のように、矩形の面積を
対角線と一つの二分線とで6つの領域6a〜6fに分割
されている。また、二分線を境に領域6a,6b,6e
と領域6c,6d,6fとでは互いに焦点距離が相違す
るレンズを構成するようになっている。これにより、同
図(c)のように、対物レンズ105が光ディスク10
6に焦点を結んでいるとき、領域6aと6bは光軸62
の点63aに焦点を結び、領域6cと6dは光軸62の
点63bに焦点を結ぶ。
【0038】そして、この複合曲面レンズ6を透過した
光はそれぞれ点63aと点63bの間に設けたフォトダ
イオード7において受光される。このフォトダイオード
7は受光面が同図(d)のように大きく4分され、かつ
中央寄りの2つの領域は更に3分された構成とされてい
る。したがって、複合曲面レンズ6の領域6eと6fか
ら出射された光はそれぞれフォトダイオード7の光電変
換部7gと7hに集光される。領域6aと6bから出射
された光は、光電変換部7a,7b,7cで受光され、
領域6cと6dから出射された光は、光電変換部7d,
7e,7fで受光される。
【0039】図3にフォトダイオード7に形成されるス
ポット8の形状を示す。図3(a)は光ディスク106
が対物レンズ105の焦点よりも近い時(後ピン)、同
図(b)は対物レンズ105が光ディスク106に焦点
を結んでいる時(合焦)、同図(c)は光ディスク10
6が対物レンズ105の焦点よりも遠い時(前ピン)を
表している。図3から明らかなように、フォーカス誤差
信号は、フォトダイオード7の光電変換部7a,7b,
7c,7d,7e,7fの起電流を、それぞれS7a,
S7b,S7c,S7d,S7e,S7fとすれば、−
S7a+S7b−S7c+S7d−S7e+S7fから
得られる。トラック誤差信号は、フォトダイオード7の
光電変換部7gと7hの起電流を、それぞれ、S7gと
S7hとすれば、S7g−S7hから得られる。
【0040】本発明(第1の発明)の焦点誤差検出装置
の第3実施例を図4に基づいて説明する。図4(a)の
ように、レーザダイオード101から出射された光は、
ホログラム光学素子18を透過され、レンズ115で光
ディスク106に集光され、光ディスク106で反射さ
れて、同じ光路を逆に進み、ホログラム光学素子18で
回折される。ホログラム光学素子18は図の左側から右
側に透過される際にその表面に設けた回折格子により回
折される。
【0041】ホログラム光学素子18は同図(b)のよ
うに矩形面積の対角線により4つの領域18a,18
b,18c,18dに分割されており、領域18aと1
8bの+1次回折光はフォトダイオード19の前方に焦
点を結び、−1次回折光は、フォトダイオード20の後
方に焦点を結ぶ。フォトダイオード19は同図(c)よ
うに、その光電変換部19a,19b,19cにおいて
前記+1次回折光が受光され、フォトダイオード20は
同図(d)のように、その光電変換部20a,20b,
20cで−1次回折光が受光される。また、ホログラム
光学素子18の領域18cの回折光はフォトダイオード
19の光電変換部19dとフォトダイオード20の光電
変換部20eに集光され、ホログラム光学素子18の領
域18dの回折光はフォトダイオード20の光電変換部
20dとフォトダイオード19の光電変換部19eに集
光される。
【0042】したがって、フォトダイオード19の光電
変換部19a,19b,19c,19d,19eの起電
流を、それぞれS19a,S19b,S19c,S19
d,S19eとし、フォトダイオード20の光電変換部
20a,20b,20c,20d,20eの起電流を、
それぞれS20a,S20b,S20c,S20d,S
20eとすれば、フォーカス誤差信号は、−19a+S
19b−S19c+S20a−S20b+S20cから
得られ、トラック誤差信号は、S19d−S19e−S
20d+S20eから得られる。
【0043】本発明(第1発明)の焦点誤差検出装置の
第4実施例を図5に基づいて説明する。同図(a)のよ
うに、レーザダイオード101から出射された光は、ホ
ログラム光学素子9を透過され、レンズ115で光ディ
スク106に集光され、光ディスク106で反射され
て、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素子9で
回折される。同図(b)に示すように、ホログラム光学
素子9は矩形面積の対角線により領域9a,9b,9
c,9dの4つの領域に分割され、かつこのホログラム
光学素子9の周囲の上下左右のそれぞれ軸回り90度異
なる4箇所にそれぞれフォトダイオード10〜13が配
置される。
【0044】前記ホログラム光学素子9の領域9aと9
bの+1次回折光はフォトダイオード10の前方に焦点
を結び、−1次回折光は、フォトダイオード11の後方
に焦点を結ぶ。また、ホログラム光学素子9の領域9c
と9dの+1次回折光はフォトダイオード12の前方に
焦点を結び、−1次回折光は、フォトダイオード13の
後方に焦点を結ぶ。
【0045】したがって、フォトダイオード10の光電
変換部10a,10b,10cの起電流と、フォトダイ
オード11の光電変換部11a,11b,11cの起電
流と、フォトダイオード12の光電変換部12a,12
b,12cの起電流と、フォトダイオード13の光電変
換部13a,13b,13cの起電流を、それぞれS1
0a,S10b,S10c,S11a,S11b,S1
1c,S12a,S12b,S12c,S13a,S1
3b,S13cとすれば、フォーカス誤差信号は、−S
10a+S10b−S10c+S11a−S11b+S
11c−S12a+S12b−S12c+S13a−S
13b+S13cから得られ、トラック誤差信号は、S
10a−S10c−S11a+S11cから得られる。
【0046】この第4実施例の焦点誤差検出装置は、第
3実施例の焦点誤差検出装置よりも多くの光量を焦点誤
差の検出に利用できるという特徴があり、レーザダイオ
ード101の消費電力を抑えたい場合や、光ディスク1
06の反射率が低い場合、あるいは、フォトダイオード
10,11,12,13の光電変換効率が低い場合など
に有利である。
【0047】本発明(第2発明)の焦点誤差検出装置の
第5実施例を図6に基づいて説明する。同図(a)のよ
うに、レーザダイオード101から放射された直線偏光
光は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、偏
光ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板10
4で円偏光光に変換される。対物レンズ105で光ディ
スク106に集光された光は、反射されて、同じ光路を
逆向きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変
換される。往復で1/4波長板104を2回透過した光
は、往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するた
め、偏光ビームスプリッタ103で反射され、コリメー
トレンズ107で収束光に変換される。ビームスプリッ
タ108で2本に分けられた光は、ハーフミラー108
で一部は透過され、一部は反射され、透過光は焦点の前
方におかれた分割偏向器25を通してフォトダイオード
27で受光される。また、反射光は焦点の後方に置かれ
た分割偏向器26を通してフォトダイオード28で受光
される。
【0048】前記分割偏向器25と分割偏向器26は、
同図(b)に示すように、互いに対向する傾斜角度の一
対の屈折面で凹状に形成したものであり、この屈折面の
中央に光軸を位置させることで、コリメートレンズ10
7により収束された円形の断面を有する光を中央で2分
割して偏向させ、半円形の断面を有する2本の光に変換
し、それぞれをフォトダイオード27,28で受光させ
る。また、各フォトダイオード27,28はそれぞれ同
図(c),(d)に示すように、光電変換部27a,2
7b,27cと28a,28b,28cで構成される。
【0049】したがって、フォーカス誤差信号は、フォ
トダイオード27の光電変換部27a,27b,27c
の起電流と、フォトダイオード28の光電変換部28
a,28b,28cの起電流を、それぞれ、S27a,
S27b,S27c,S28a,S28b,S28cと
すれば、−S27a+S27b−S27c+S28a−
S28b+S28cから得られる。また、トラック誤差
信号は、S27a−S27cから得られる。
【0050】本発明(第2発明)の焦点誤差検出装置の
第6実施例を図7に基づいて説明する。同図(a)のよ
うに、レーザダイオード101から放射された直線偏
は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、偏光
ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板104
で円偏光光に変換される。対物レンズ105で光ディス
ク106に集光された光は、反射されて同じ光路を逆向
きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変換さ
れる。往復で1/4波長板104を2回透過した光は、
往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するため、偏
光ビームスプリッタ103で反射され、複合曲面レンズ
113で中央を境に2本の焦点距離の異なる収束光が接
した光に変換される。この複合曲面レンズ113はその
平面部が中心線を境に二分され、それぞれ異なる焦点距
離のレンズとして構成されたものである。
【0051】前記複合曲面レンズ113を透過された光
は、分割偏向器31で2本の収束光の境界面に垂直な面
で2分割され偏向されて、2本の収束光の焦点の間に置
かれたフォトダイオード32で受光される。分割偏向器
31は、同図(b)に示すように、その平面部が中心線
を境に二分され、一方は凸状をした楔型、他方は凹状を
した楔型のそれぞれ屈折面として構成される。したがっ
て、同図(c)に示すように、複合曲面レンズ113に
よりそれぞれ異なる焦点位置に結像されようとする光
は、更に分割偏向器31によってそれぞれ2分割され、
結果として光軸に垂直な面の形状が半円をした光束とし
てフォトダイオード32で受光されることになる。
【0052】フォトダイオード32は、同図(d)のよ
うに、二分線33により大きく2つの領域に分割された
構成とされる。そして、フォトダイオード32の光電変
換部32a,32b,32c,32d,32e,32f
の起電流を、それぞれ、S32a,S32b,S32
c,S32d,S32e,S32fとすれば、フォーカ
ス誤差信号は、−S32a+S32b−S32c+S3
2d−S32e+S32fから得られ、トラック誤差信
号は、S32a+S32b+S32c−S32d−S3
2e−S32fから得られる。
【0053】本発明(第2発明)の焦点誤差検出装置の
第7実施例を図8に基づいて説明する。同図(a)のよ
うに、レーザダイオード101から出射された光は、ホ
ログラム光学素子34を透過した後レンズ115で光デ
ィスク106に集光され、光ディスク106で反射され
て、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素子34
で回折される。ホログラム光学素子34は、フォトダイ
オード35の前方に焦点を結ぶ+1次回折光と、フォト
ダイオード36の後方に焦点を結ぶ−1次回折光を発生
させる。
【0054】前記ホログラム光学素子34は、同図
(b)のように、光軸上に位置される二分線によって領
域34aと34bに2分割されており、これにより、ホ
ログラム光学素子34で発生される+1次回折光と−1
次回折光とはそれぞれ二分され、各々半円形をした光束
としてフォトダイオード35,36で受光される。同図
(c)のように、+1次回折光は、平行に並んだ2つの
半円形のスポット37をフォトダイオード35に形成
し、同図(d)のように、−1次回折光は、平行に並ん
だ2つの半円形のスポット38をフォトダイオード36
に形成する。
【0055】したがって、フォーカス誤差信号は、フォ
トダイオード35の光電変換部35a,35b,35c
の起電流を、それぞれ、S35a,S35b,S35c
とし、フォトダイオード36の光電変換部36a,36
b,36cの起電流を、それぞれ、S36a,S36
b,S36cとすれば、−S35a+S35b−S35
c+S36a−S36b+S36cから得られる。ま
た、トラック誤差信号は、S35a+S35c−S36
a+S36cから得られる。
【0056】本発明(第2発明)の焦点誤差検出装置の
第8実施例を図9に基づいて説明する。同図(a)のよ
うに、レーザダイオード101から出射された光は、ホ
ログラム光学素子48を透過した後レンズ115で光デ
ィスク106に集光され、光ディスク106で反射され
て、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素子48
で回折される。同図(b)のように、ホログラム光学素
子48は光軸を通る2本の対角線によって4つの領域4
8a,48b,48c,48dに分割されており、領域
48aと48bの+1次回折光は、フォトダイオード4
9の前方に焦点を結び、−1次回折光は、フォトダイオ
ード50の後方に焦点を結ぶ。
【0057】ここで、光束はホログラム光学素子48の
4つの領域により4分割されるために各光束は扇形(1
/4円形)とされ、それぞれフォトダイオード48,4
9で受光される。したがって、同図(c)に示すフォト
ダイオード49の光電変換部49a,49b,49cに
2つの扇形のスポット51を形成し、同図(d)に示す
フォトダイオード50の光電変換部50a,50b,5
0cに2つの扇形のスポット52を形成する。ホログラ
ム光学素子48の領域48cの回折光は、フォトダイオ
ード49の光電変換部49dとフォトダイオード50の
光電変換部50eに集光され、ホログラム光学素子48
の領域48dの回折光は、フォトダイオード50の光電
変換部50dとフォトダイオード49の光電変換部49
eに集光される。
【0058】したがって、フォトダイオード49の光電
変換部49a,49b,49c,49d,49eの起電
流を、それぞれ、S49a,S49b,S49c,S4
9d,S49eとし、フォトダイオード50の光電変換
部50a,50b,50c,50d,50eの起電流
を、それぞれ、S50a,S50b,S50c,S50
d,S50eとすれば、フォーカス誤差信号は、−S4
9a+S49b−S49c+S50a−S50b+S5
0cから得られ、トラック誤差信号は、S49d−S4
9e−S50d+S50eから得られる。
【0059】本発明(第2発明)の焦点誤差検出装置の
第9実施例を図10に基づいて説明する。同図(a)の
ように、レーザダイオード101から出射された光は、
ホログラム光学素子39を透過した後レンズ115で光
ディスク106に集光され、光ディスク106で反射さ
れて、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素子3
9で回折される。ホログラム光学素子39は、同図
(b)に示すように、光軸を通る2本の対角線によって
4つの領域39a,39b,39c,39dに分割され
ている。また、ホログラム光学素子39に対して光軸の
回りに4つのフォトダイオード40,41,42,43
がそれぞれ直角位置に配置されている。
【0060】そして、ホログラム光学素子39の領域3
9aと39bの+1次回折光は、フォトダイオード40
の前方に焦点を結び、フォトダイオード40に2つの扇
形(1/4円形)のスポット44を形成し、−1次回折
光は、フォトダイオード41の後方に焦点を結び、フォ
トダイオード41に2つの扇形のスポット45を形成す
る。さらに、ホログラム光学素子39の領域39cと3
9dの+1次回折光は、フォトダイオード42の前方に
焦点を結び、フォトダイオード42に2つの扇形のスポ
ット46を形成し、−1次回折光は、フォトダイオード
43の後方に焦点を結び、フォトダイオード43に2つ
の扇形のスポット47を形成する。
【0061】したがって、フォトダイオード40の光電
変換部40a,40b,40cの起電流と、フォトダイ
オード41の光電変換部41a,41b,41cの起電
流と、フォトダイオード42の光電変換部42a,42
b,42cの起電流と、フォトダイオード43の光電変
換部43a,43b,43cの起電流を、それぞれ、S
40a,S40b,S40c,S41a,S41b,S
41c,S42a,S42b,S42c,S43a,S
43b,S43cとすれば、フォーカス誤差信号は、−
S40a+S40b−S40c+S41a−S41b+
S41c−S42a+S42b−S42c+S43a−
S43b+S43cから得られ、トラック誤差信号は、
S40a−S40c−S41a+S41cから得られ
る。
【0062】この第9実施例の焦点誤差検出装置は、第
8実施例の焦点誤差検出装置よりも多くの光量を焦点誤
差の検出に利用できるという特徴があり、レーザダイオ
ード101の消費電力を抑えたい場合や、光ディスク1
06の反射率が低い場合、あるいは、フォトダイオード
40,41,42,43の光電変換効率が低い場合など
に有利である。
【0063】本発明(第3発明)の焦点誤差検出装置の
第10実施例を図11に基づいて説明する。同図(a)
のように、レーザダイオード101から放射された直線
は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、
偏光ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板1
04で円偏に変換される。対物レンズ105で光ディ
スク106に集光された光は、反射されて同じ光路を逆
向きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変換
される。往復で1/4波長板104を2回透過した光
は、往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するた
め、偏光ビームスプリッタ103で反射され、コリメー
トレンズ107で収束光に変換され、透過反射板67に
照射される。
【0064】透過反射板67は、同図(b)のように、
光軸に対して二分線により2つの領域67a,67bに
分割されており、領域67aは光を反射し、領域67b
は光を透過する。透過反射板67で2本に分けられた光
は、光束が半円形とされ、それぞれ同図(c),(d)
に示すように、焦点の前方に置かれたフォトダイオード
68と、焦点の後方に置かれたフォトダイオード69で
受光される。
【0065】したがって、フォーカス誤差信号は、フォ
トダイオード68の光電変換部68a,68bの起電流
と、フォトダイオード69の光電変換部69a,69b
の起電流を、それぞれ、S68a,S68b,S69
a,S69bとすれば、−S68a+S68b+S69
a−S69bから得られる。また、トラック誤差信号
は、S68a+S68b−S69a−S69bから得ら
れる。
【0066】本発明(第3発明)の焦点誤差検出装置の
第11実施例を図12に基づいて説明する。同図(a)
のように、レーザダイオード101から放射された直線
は、コリメートレンズ102で平行光に変換され、
偏光ビームスプリッタ103を透過し、1/4波長板1
04で円偏に変換される。対物レンズ105で光ディ
スク106に集光された光は、反射されて、同じ光路を
逆向きに進み、1/4波長板104で再び直線偏に変
換される。往復で1/4波長板104を2回透過した光
は、往路と復路で直線偏光の向きが90°回転するた
め、偏光ビームスプリッタ103で反射され、複合曲面
レンズ113で中央を境に2本の焦点距離の異なる収束
光が接した光に変換される。
【0067】この光は、分割偏向器72を透過される
が、分割偏向器72は同図(b)のように、光軸を挟ん
だ一方の領域はV字型に形成され、他方の領域は平坦に
形成されて前記複合曲面レンズ113とは直角な方向に
向けられているため、同図(c)のように、入射された
2本の収束光は、その境界面に垂直な面で2分割され偏
向されて、2本の収束光の焦点の間に置かれた同図
(d)に示すフォトダイオード73で受光される。
【0068】したがって、フォトダイオード73の光電
変換部73a,73b,73c,73d,73e,73
f,73g,73hの起電流を、それぞれ、S73a,
S73b,S73c,S73d,S73e,S73f,
S73g,S73hとすれば、フォーカス誤差信号は、
−S73a+S73b−S73c+S73d+S73e
−S73f+S73g−S73hから得られ、トラック
誤差信号は、S73a+S73b−S73c−S73d
+S73e+S73f−S73g−S73hから得られ
る。
【0069】本発明(第3発明)の焦点誤差検出装置の
第12実施例を図13に基づいて説明する。同図(a)
のように、レーザダイオード101から出射された光
は、ホログラム光学素子75を透過した後レンズ115
で光ディスク106に集光され、光ディスク106で反
射されて、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素
子75で回折される。ホログラム光学素子75は、同図
(b)のように、光軸を通る二分線によって2つの領域
75a,75bに分割されているため、フォトダイオー
ド76の前方に焦点を結ぶ+1次回折光と、フォトダイ
オード77の後方に焦点を結ぶ−1次回折光を発生させ
る。
【0070】このため、ホログラム光学素子75の領域
75aの+1次回折光は、同図(c)のように、フォト
ダイオード76にスポット78aを形成し、領域75b
の+1次回折光は、同図(d)のように、フォトダイオ
ード76にスポット79aを形成する。また、領域75
aの−1次回折光はフォトダイオード77にスポット7
8bを形成し、領域75bの−1次回折光はフォトダイ
オード77にスポット79bを形成する。
【0071】したがって、フォーカス誤差信号は、フォ
トダイオード76の光電変換部76a,76b,76
c,76dの起電流を、それぞれ、S76a,S76
b,S76c,S76dとし、フォトダイオード77の
光電変換部77a,77b,77c,77dの起電流
を、それぞれ、S77a,S77b,S77c,S77
dとすれば、−S76a+S76b+S76c−S76
d+S77a−S77b−S77c+S77dから得ら
れる。また、トラック誤差信号は、S76a−S76b
+S76c−S76d−S77a+S77b−S77c
+S77dから得られる。
【0072】本発明(第3発明)の焦点誤差検出装置の
第13実施例を図14に基づいて説明する。同図(a)
のように、レーザダイオード101から出射された光
は、ホログラム光学素子80を透過した後レンズ115
で光ディスク106に集光され、光ディスク106で反
射されて、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素
子80で回折される。ホログラム光学素子80は、同図
(b)のように、光軸を通る2本の対角線により4つの
領域80a,80b,80c,80dに分割されてい
る。
【0073】そして、領域80aの+1次回折光は、フ
ォトダイオード81の前方に焦点を結び、同図(c)の
ように、フォトダイオード81の光電変換部81aと8
1cにスポット83aを形成する。また、−1次回折光
は、フォトダイオード82の後方に焦点を結び、同図
(d)のように、フォトダイオード82の光電変換部8
2bと82dにスポット83bを形成する。
【0074】さらに、領域80bの+1次回折光は、同
図(c)のように、フォトダイオード81の前方に焦点
を結び、フォトダイオード81の光電変換部81bと8
1dにスポット84aを形成する。また、−1次回折光
は、同図(d)のように、フォトダイオード82の後方
に焦点を結び、フォトダイオード82の光電変換部82
aと82cにスポット84bを形成する。
【0075】更に、ホログラム光学素子80の領域80
cの回折光は、フォトダイオード81の光電変換部81
eとフォトダイオード82の光電変換部82fに集光さ
れ、ホログラム光学素子80の領域80dの回折光は、
フォトダイオード82の光電変換部82eとフォトダイ
オード81の光電変換部81fに集光される。
【0076】したがって、フォトダイオード81の光電
変換部81a,81b,81c,81d,81e,81
fの起電流を、それぞれ、S81a,S81b,S81
c,S81d,S81e,S81fとし、フォトダイオ
ード82の光電変換部82a,82b,82c,82
d,82e,82fの起電流を、それぞれ、S82a,
S82b,S82c,S82d,S82e,S82fと
すれば、フォーカス誤差信号は、−S81a+S81b
+S81c−S81d+S82a−S82b−S82c
+S82dから得られ、トラック誤差信号は、S81e
−S81f−S82e+S82fから得られる。
【0077】本発明(第3発明)の焦点誤差検出装置の
第14実施例を図15に基づいて説明する。同図(a)
のように、レーザダイオード101から出射された光
は、ホログラム光学素子87を透過した後レンズ115
で光ディスク106に集光され、光ディスク106で反
射されて、同じ光路を逆向きに進み、ホログラム光学素
子87で回折される。ホログラム光学素子87は、同図
(b)のように、光軸を通る2つの対角線により4つの
領域87a,87b,87c,87dに分割されてい
る。また光軸回りに4つのフォトダイオード88,8
9,90,91が配置されており、フォトダイオード9
0は、フォトダイオード88を軸96の回りに90°回
転させた位置にあり、フォトダイオード91は、フォト
ダイオード89を軸96の回りに90°回転させた位置
にある。
【0078】ホログラム光学素子87の領域87aの+
1次回折光は、フォトダイオード88の前方に焦点を結
び、フォトダイオード88に扇形(1/4円形)のスポ
ット92aを形成し、−1次回折光は、フォトダイオー
ド89の後方に焦点を結び、フォトダイオード89に扇
形のスポット92bを形成する。領域87bの+1次回
折光は、フォトダイオード88の前方に焦点を結び、フ
ォトダイオード88に扇形のスポット93aを形成し、
−1次回折光は、フォトダイオード89の後方に焦点を
結び、フォトダイオード89に扇形のスポット93bを
形成する。
【0079】さらに、領域87cの+1次回折光は、フ
ォトダイオード90の前方に焦点を結び、フォトダイオ
ード90に扇形のスポット94aを形成し、−1次回折
光は、フォトダイオード91の後方に焦点を結び、フォ
トダイオード91に扇形のスポット94bを形成する。
領域87dの+1次回折光は、フォトダイオード90の
前方に焦点を結び、フォトダイオード90に扇形のスポ
ット95aを形成し、−1次回折光は、フォトダイオー
ド91の後方に焦点を結び、フォトダイオード91に扇
形のスポット95bを形成する。
【0080】したがって、フォトダイオード88の光電
変換部88a,88b,88c,88dの起電流と、フ
ォトダイオード89の光電変換部89a,89b,89
c,89dの起電流と、フォトダイオード90の光電変
換部90a,90b,90c,90dの起電流と、フォ
トダイオード91の光電変換部91a,91b,91
c,91dの起電流を、それぞれ、S88a,S88
b,S88c,S88d,S89a,S89b,S89
c,S89d,S90a,S90b,S90c,S90
d,S91a,S91b,S91c,S91dとすれ
ば、フォーカス誤差信号は、−S88a+S88b+S
88c−S88d+S89a−S89b−S89c+S
89d−S90a+S90b+S90c−S90d+S
91a−S91b−S91c+S91dから得られ、ト
ラック誤差信号は、S88a−S88b+S88c−S
88d−S89a+S89b−S89c+S89dから
得られる。
【0081】ここで、第14実施例の焦点誤差検出装置
は、第13実施例の焦点誤差検出装置よりも多くの光量
を焦点誤差の検出に利用できるという特徴があり、レー
ザダイオード101の消費電力を抑えたい場合や、光デ
ィスク106の反射率が低い場合、あるいは、フォトダ
イオード88,89,90,91の光電変換効率が低い
場合などに有利である。
【0082】ここで、前記した各実施例のうち、第1実
施例、第2実施例、第5実施例、第6実施例、第10実
施例、第11実施例の各焦点誤差検出装置においては、
偏光ビームスプリッタをビームスプリッタに交換すれ
ば、光の利用率は低くなるが、1/4波長板が省略で
き、構成を簡略化することができる。
【0083】また、前記各実施例は、焦点誤差を検出す
るための結像対象として光磁気ディスク等の光ディスク
を用いた例を示しているが、この結像対象としてフォト
リソグラフィ技術によりパターンを露光する際の半導体
ウエハやその他の対象物を用いた場合にも本発明を同様
に適用でき、それぞれにおける焦点誤差を検出すること
が可能である。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1の発明
では、受光手段において受光されるスポットの形状が扇
形でその要点が共通であることにより、従来の円形スポ
ットに比較して焦点誤差の検出感度が高められるという
効果を得ることができる。
【0085】また、本発明の第2の発明では、受光手段
において受光されるスポットの形状が扇形でその要点が
互いに所要の寸法で離されていることにより、発光手段
の波長変動に対する安定性や焦点誤差検出装置の小型化
と、サーボ動作の開始の確実性が両立されるという効果
を得ることができる。
【0086】更に、本発明の第3の発明では、受光手段
において受光されるスポットの形状が扇形であり、これ
が2つの領域を有するフォトダイオードにおいて受光さ
れることにより、発光手段の波長変動に対する安定性や
焦点誤差検出装置の小型化と、サーボ動作の開始の確実
性が両立されるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成図である。
【図3】第2実施例のフォトダイオードにおけるスポッ
トを示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例の構成図である。
【図6】本発明の第5実施例の構成図である。
【図7】本発明の第6実施例の構成図である。
【図8】本発明の第7実施例の構成図である。
【図9】本発明の第8実施例の構成図である。
【図10】本発明の第9実施例の構成図である。
【図11】本発明の第10実施例の構成図である。
【図12】本発明の第11実施例の構成図である。
【図13】本発明の第12実施例の構成図である。
【図14】本発明の第13実施例の構成図である。
【図15】本発明の第14実施例の構成図である。
【図16】本発明の焦点誤差検出装置の第1の作用を説
明するための図である。
【図17】本発明の焦点誤差検出装置の第2の作用を説
明するための図である。
【図18】本発明の焦点誤差検出装置の第3の作用を説
明するための図である。
【図19】従来の焦点誤差検出装置の第1の例を示す構
成図である。
【図20】従来の焦点誤差検出装置の第1の例の作用を
説明するための図である。
【図21】前記第1の例における信号処理を説明するた
めの図である。
【図22】従来の焦点誤差検出装置の第2の例を示す構
成図である。
【図23】従来の焦点誤差検出装置における課題を説明
するための図である。
【図24】従来の焦点誤差検出装置における他の課題を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 透過反射板 2,3 フォトダイオード 4,5 スポット 6 複合曲面レンズ 7 フォトダイオード 9 ホログラム光学素子 10,11,12,13 フォトダイオード 18 ホログラム光学素子 19,20 フォトダイオード 25,26 分割偏向器 27,28 フォトダイオード 31 分割偏向器 32 フォトダイオード 34 ホログラム光学素子 35,36 フォトダイオード 39 ホログラム光学素子 40,41,42,43 フォトダイオード 48 ホログラム光学素子 49,50 フォトダイオード 67 透過反射板 68,69 フォトダイオード 72 分割偏向器 73 フォトダイオード 75 ホログラム光学素子 76,77 フォトダイオード 80 ホログラム光学素子 81,82 フォトダイオード 87 ホログラム光学素子 88,89,90,91 フォトダイオード 101 レーザダイオード(発光手段) 102 コリメートレンズ 103 偏光ビームスプリッタ 104 1/4波長板 105 対物レンズ(結像レンズ) 106 光ディスク(結像対象) 107 コリメートレンズ 108 ビームスプリッタ(偏向手段) 109,110 フォトダイオード 113 複合曲面レンズ 114 ホログラム光学素子 115 レンズ 116,117,120,121 フォトダイオード

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段と、この発光手段から出射され
    た光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象で
    反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光に
    分岐する分岐手段と、分岐された一方の光の収束位置の
    前方に位置された第1の受光手段と、分岐された他方の
    光の収束位置の後方に位置された第2の受光手段とを備
    え、前記第1及び第2の各受光手段は一対のほぼ平行な
    線分で分割された3つの受光部を有し、前記分岐された
    各光のスポットはそれぞれ要点が一致される一対の扇形
    とされ、その要点が前記中央の受光部に位置されるとと
    もに各スポットが前記線分と交叉されることを特徴とす
    る焦点誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 発光手段と、この発光手段から出射され
    た光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象で
    反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光に
    分岐する分岐手段と、前記光αの収束位置の前方にあ
    り、一対のほぼ平行な線分である分割線Aと分割線Bで
    分割された3つの受光部を有し、前記光αの光軸が前記
    分割線Aと前記分割線Bに挟まれた受光部を通る受光手
    段γと、前記光βの収束位置の後方にあり、一対のほぼ
    平行な線分である分割線Cと分割線Dで分割された3つ
    の受光部を有し、前記光βの光軸が前記分割線Cと前記
    分割線Dに挟まれた受光部を通る受光手段δとを備え、
    前記光αは、前記分割線Aと前記分割線Bの中央を光軸
    が通る光ηと光θで構成され、前記光ηが前記受光手段
    γに形成するスポットιと前記光θが前記受光手段γに
    形成するスポットκは、いずれも180°未満の頂角を
    有する扇型であり、しかも、前記スポットιの中心と前
    記スポットκの中心の中間点に関して互いにほぼ点対称
    で、前記スポットιの中心線も前記スポットκの中心線
    も前記分割線Aと前記分割線Bにほぼ垂直であること
    と、前記光βは、前記分割線Cと前記分割線Dの中央を
    光軸が通る光λと光μで構成され、前記光λが前記受光
    手段δに形成するスポットνと前記光μが前記受光手段
    δに形成するスポットξは、いずれも180°未満の頂
    角を有する扇型であり、しかも、前記スポットνの中心
    と前記スポットξの中心の中間点に関して互いにほぼ点
    対称で、前記スポットνの中心線もスポットξの中心線
    も前記分割線Cと前記分割線Dにほぼ垂直であることと
    を特徴とする焦点誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 集光手段と発光手段との間に偏向手段と
    してハーフミラーが配置され、前記結像対象で反射され
    た光を出射光の光軸外へ偏向させる請求項1または2の
    焦点誤差検出装置。
  4. 【請求項4】 集光手段と発光手段との間に回折手段が
    配置され、前記結像対象で反射された光を回折して2本
    に分岐された収束光を出力する請求項1または2の焦点
    誤差検出装置。
  5. 【請求項5】 発光手段と、この発光手段から出射され
    た光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象で
    反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光に
    分岐する分岐手段と、分岐された一方の光の収束位置の
    前方に位置された第1の受光手段と、分岐された他方の
    光の収束位置の後方に位置された第2の受光手段とを備
    え、前記第1及び第2の各受光手段は一対のほぼ平行な
    線分で分割された3つの受光部を有し、前記分岐された
    各光のスポットはそれぞれ要点が所定の間隔をおいて
    峙される一対の扇形とされ、その要点が前記中央の受光
    部に位置されるとともに各スポットが前記線分と交叉さ
    れることを特徴とする焦点誤差検出装置。
  6. 【請求項6】 発光手段と、この発光手段から出射され
    た光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象で
    反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光に
    分岐する分岐手段と、前記光αの収束位置の前方にあ
    り、一対のほぼ平行な線分である分割線Aと分割線Bで
    分割された3つの受光部を有し、前記光αの光軸が前記
    分割線Aと前記分割線Bに挟まれた受光部を通る受光手
    段γと、前記光βの収束位置の後方にあり、一対のほぼ
    平行な線分である分割線Cと分割線Dで分割された3つ
    の受光部を有し、前記光βの光軸が前記分割線Cと前記
    分割線Dに挟まれた受光部を通る受光手段δとを備えた
    焦点誤差検出装置において、前記光αは光ηと光θから
    構成され、前記ηが前記受光手段γに形成するスポット
    ιと前記光θが前記受光手段γに形成するスポットκ
    は、いずれも180°以下の頂角を有する扇型で、前記
    スポットιの中心ρと前記スポットκの中心σの中間点
    に関して互いにほぼ点対称であり、前記スポットιの中
    心線も前記スポットκの中心線も前記分割線Aと前記分
    割線Bにほぼ垂直で、前記中心ρと前記分割線Aの距離
    は、前記中心σと前記分割線Bの距離に等しくて、前記
    中心ρと前記分割線Bの距離よりも短く、前記集光手段
    が前記結像対象に焦点を結んでいるときに、前記スポッ
    トιが前記分割線Aを跨ぐことと、前記光βは光λと光
    μから構成され、前記光λが前記受光手段δに形成する
    スポットνと前記光μが前記受光手段δに形成するスポ
    ットξは、いずれも180°以下の頂角を有する扇型
    で、前記スポットνの中心τと前記スポットξの中心υ
    の中間点に関して互いにほぼ点対称であり、前記スポッ
    トνの中心線も前記スポットξの中心線も前記分割線C
    と前記分割線Dにほぼ垂直で、前記中心τと前記分割線
    Cの距離は、前記中心υと前記分割線Dの距離に等しく
    て、前記中心τと前記分割線Dの距離よりも短く、前記
    集光手段が前記結像対象に焦点を結んでいるときに、前
    記スポットνが前記分割線Cを跨ぐこととを特徴とする
    焦点誤差検出装置。
  7. 【請求項7】 集光手段と発光手段との間に偏向手段と
    してハーフミラーが配置され、前記結像対象で反射され
    た光を出射光の光軸外へ偏向させる請求項5または6の
    焦点誤差検出装置。
  8. 【請求項8】 集光手段と発光手段との間に回折手段が
    配置され、前記結像対象で反射された光を回折して2本
    に分岐された収束光を出力する請求項5または6の焦点
    誤差検出装置。
  9. 【請求項9】 発光手段と、この発光手段から出射され
    た光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象で
    反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光に
    分岐する分岐手段と、分岐された一方の光の収束位置の
    前方に位置された第1の受光手段と、分岐された他方の
    光の収束位置の後方に位置された第2の受光手段とを備
    え、前記第1及び第2の各受光手段は1つの線分で分割
    された2つの受光部を有し、前記分岐された各光のスポ
    ットはそれぞれ180°未満の頂角の扇形とされて前記
    線分と交叉されることを特徴とする焦点誤差検出装置。
  10. 【請求項10】 発光手段と、この発光手段から出射さ
    れた光を結像対象に集光する集光手段と、前記結像対象
    で反射された光を少なくとも光αと光βの2本の収束光
    に分岐する分岐手段と、前記光αの収束位置の前方に受
    光手段γと、前記βの収束位置の後方に受光手段δとを
    備えた焦点誤差検出装置において、前記受光手段γは分
    割線Aで2つに分割された受光部Eと受光部Fを備え、
    前記光αの光軸は前記受光部Fを通り、前記光αが前記
    受光手段γに形成するスポットεは180°以下の頂角
    を有する扇型で、このスポットεの中心線が前記分割線
    Aにほぼ垂直であり、前記集光手段が前記結像対象に焦
    点を結んでいるときに、前記スポットεが前記分割線A
    を跨ぐことと、前記受光手段δは分割線Cで2つに分割
    された受光部Hと受光部Iを備え、前記光βの光軸は前
    記受光部Iを通り、前記光βが前記受光手段δに形成す
    るスポットζは180°未満の頂角を有する扇型で、こ
    のスポットζの中心線が前記分割線Cにほぼ垂直であ
    り、前記集光手段が前記結像対象に焦点を結んでいると
    きに、前記スポットζが前記分割線Cを跨ぐこととを特
    徴とする焦点誤差検出装置。
  11. 【請求項11】 集光手段と発光手段との間に偏向手段
    としてハーフミラーが配置され、前記結像対象で反射さ
    れた光を出射光の光軸外へ偏向させる請求項9または1
    0の焦点誤差検出装置。
  12. 【請求項12】 集光手段と発光手段との間に回折手段
    が配置され、前記結像対象で反射された光を回折して2
    本に分岐された収束光を出力する請求項9または10の
    焦点誤差検出装置。
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