JP2778473B2 - 設計データ管理装置 - Google Patents

設計データ管理装置

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JP2778473B2
JP2778473B2 JP6176373A JP17637394A JP2778473B2 JP 2778473 B2 JP2778473 B2 JP 2778473B2 JP 6176373 A JP6176373 A JP 6176373A JP 17637394 A JP17637394 A JP 17637394A JP 2778473 B2 JP2778473 B2 JP 2778473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は設計データ管理装置に関
し、特に複数の設計ツールを組み合わせて設計を行なう
ためにそれぞれの設計ツールで生成する設計データに互
いに依存関係が生じるような設計環境における設計デー
タ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のCADを用いた回路設計のよう
に、複数の設計ツール(CADプログラムに相当し、回
路図入力には回路図エデイタ、回路図で入力した回路が
設計どおり動作するかを検証するには回路シミュレー
タ、回路シミュレータの結果をグラフイカルな波形とし
て見たり波形を編集する波形エデイタ等のごとき)を組
み合せ使用して設計する場合には、それぞれの設計ツー
ルで生成する設計データはお互いに関係しあうようにな
り、設計データ間の整合性を保つことが重要な課題とな
っている。
【0003】そして、この設計データ間の整合性を保つ
のに使用される設計データ管理装置は、従来は、特開平
2−36439号公報記載のように設計データが階層化
されている場合に、階層間の参照依存関係をデータベー
スに保存し、階層化された設計データの一部が更新され
た場合にどの階層の設計データに影響が発生するかを管
理し、影響が発生する設計データを特定してその設計デ
ータを更新して整合性を維持するようにしている。
【0004】そして、影響を受ける設計データの更新の
契機としては、その設計データを作成するのに使用され
る設計ツールの起動に着目する第1の装置と、設計デー
タの更新日時に着目する第2の装置とがある。
【0005】回路図エデイタを使用して回路図データを
作成し、この回路図データを入力して回路シミュレータ
を使用してシミュレーション結果を作成する場合を例に
とって、以上のことを説明する。
【0006】シミュレーション結果は、回路図データを
入力として回路シミュレータが実行されて得られるた
め、回路図データが変更された場合には再度回路シミュ
レータを実行してシミュレーション結果を更新する必要
がある。しかし、上述の第1の装置では、回路シミュレ
ータを実行してシミュレーション結果を作り直すかどう
かを、直接、回路図データが更新されたかどうかを調べ
て判断するのではなく回路図エデイタを使用したかどう
かという情報から判断している。これは、回路図エデイ
タを使用したら回路図が書き換えられた可能性があるの
で回路シミュレーションは再度実行し、この操作により
常にシミュレーション結果は最新の回路図データとの整
合性が保証されるからである。
【0007】回路図を作成後、回路シミュレーションを
行なってシミュレーション結果が出力されるので、当
然、シミュレーション結果は回路図よりも後から作成さ
れていなければならない。そこで上述の第2の装置で
は、回路図エデイタによって回路図データが変更された
場合は、シミュレーション結果の作成日時よりも回路図
データの更新の作成日時が後になっているので、これに
着目して回路シミュレーションを再実行している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
設計データ管理装置は、設計ツールの起動や設計データ
更新日時の比較結果に基づいて、設計データの整合性を
保つ動作を行なうようにしている。
【0009】したがっで、後続する設計データの作成に
何の影響もない変更を加えた場合、例えば、注意書きや
コメントといった付加情報を記述した場合などにおいて
も、後続する設計データの更新目的のための設計ツール
の再実行が行なわれ、不必要な整合性保存動作のための
多大の時間を浪費するという問題点がある。
【0010】また、設計ツールの起動に着目する前述の
第1の装置では、設計データに変更がない場合でも、設
計ツールの起動の度にそれに後続する設計データの再処
理動作が行なわれることとなり、これも不必要な整合性
保存動作のための多大の時間を浪費するという問題点が
ある。
【0011】本発明の目的は、部品情報ライブラリと設
計データとの参照依存関係情報を少なくとも部品情報ラ
イブラリの項目内容に基づいて作成してこれを使用して
設計データの整合性を取ることにより不必要な整合性保
存動作を削減できる設計データ管理装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の設計データ
管理装置は、設計データの識別子と前記設計データを元
に作成される1つ以上の子設計データの識別子と前記子
設計データの作成に際して採用した部品情報ライブラリ
の項目の内容変更の影響を受ける子設計データの識別子
を項目毎に含むライブラリ項目情報とを設計データ毎に
格納する設計データ依存関係情報記憶手段と、前記部品
情報ライブラリの識別子とこれを直接参照する参照設計
データの識別子を項目毎に含む項目情報とを部品情報ラ
イブラリ毎に格納するライブラリ参照設計データ情報記
憶手段と、前記部品情報ライブラリの変更情報を入力す
るライブラリ変更情報入力手段と、前記変更情報の供給
に応答してこれに対応する参照設計データ識別子を前記
ライブラリ参照設計データ情報記憶手段から抽出するラ
イブラリ参照設計データ抽出手段と、前記変更情報とこ
れに対応する参照設計データ識別子との供給に応答して
前記変更情報に対応して更新すべき更新対象設計データ
の識別子を前記設計データ依存関係情報記憶手段から選
択する更新対象設計データ選択手段とを含んで構成され
る。
【0013】第2の発明の設計データ管理装置は、第1
の発明に加えて、供給される更新対象設計データの識別
子を表示する更新対象設計データ表示手段を含んで構成
される。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1は本発明の設計データ管理装置の一実
施例を示す構成図である。
【0016】図1の設計データ管理装置は、複数の設計
データを使用して設計を行なう場合にある設計データB
がどの設計データAを元に作成されるかという設計デー
タの依存関係(Aを親設計データ、Bを子設計データと
以後呼ぶ)を示す情報とその作成に際して採用した部品
情報ライブラリの項目毎に影響を受ける子設計データ情
報とを各親設計データ毎に格納する設計データ依存関係
情報記憶部2と、設計データを作成するために使用する
部品情報ライブラリとそのライブラリを直接参照しその
変更更新が直接的に影響を及ぼす設計データ情報をライ
ブラリの項目毎に格納するライブラリ参照設計データ情
報記憶部3と、ライブラリの変更情報を入力するライブ
ラリ変更情報入力部1と、ライブラリ変更情報をキーと
してライブラリ参照設計データ情報記憶部3からその変
更されるライブラリの項目を参照している設計データを
探索抽出するライブラリ参照設計データ抽出部4と、ラ
イブラリ変更情報と対応するライブラリ参照設計データ
情報とを受けて設計データ依存関係情報記憶部2から更
新対象設計データを選択する更新対象設計データ選択部
5と、更新対象設計データ名を受けて表示出力する更新
対象設計データ表示部6とを含んで構成されている。
【0017】ライブラリ参照設計データ抽出部4と更新
対象設計データ選択部5とは主記憶および中央処理装置
等から構成されるデータ処理部3としてプログラム制御
により動作する。
【0018】図2には設計データ依存関係情報記憶部2
に格納されている記憶内容の一例が図示されている。
【0019】前述のように、この記憶内容は親設計デー
タ毎に、その設計データとそれを元にして作成された子
設計データにはどんなものがあるかを情報として有し、
更に、その作成に際して採用したライブラリの項目の内
容更新により影響を受ける子設計データが項目毎に格納
している。
【0020】すなわち、図2に示す設計データ依存関係
情報21は、設計データであることを示すレコード識別
子(設計データのときには一例としてDATA)と、そ
の親設計データに割り当てられた設計データ識別子(一
例として数字)と、その親設計データの名称と、その設
計データを元にして作成されたn個の子設計データの識
別子である子設計データ識別子(1) 〜(n) と、更に、そ
の作成に際して採用したライブラリの項目の内容更新に
より影響を受ける子設計データ情報であるm個のライブ
ラリ項目情報(1) 〜(m) とを有して構成されている。
【0021】そしてライブラリ項目情報は図2の参照数
字22に示すように、ライブラリデータであることを示
すレコード識別子(ライブラリデータのときには一例と
してLIB)と、そのライブラリデータに割り当てられ
たライブラリ識別子と、このライブラリ中で採用された
項目名とそれの影響を受ける1つ以上の子設計データの
識別子である子設計データ識別子との組からなる情報と
を1つ以上有している。
【0022】設計データ依存関係情報記憶部2に格納さ
れている設計データには、ライブラリ自体を登録するこ
ともできる。
【0023】次に、ライブラリ参照設計データ情報記憶
部3に格納されている記憶内容について説明する。
【0024】前述のように、この記憶内容は設計データ
を作成するために使用する部品情報情報ライブラリとそ
のライブラリを直接参照する設計データ情報であり、ラ
イブラリの項目毎に格納されている。
【0025】部品情報ライブラリは、回路設計等を行な
う際に使用する電気部品等の名称、入出力端子名、部品
形状、消費電力、動作、メーカ、価格などのデータの集
合である。設計ツール、すなわち、CADプログラム毎
に必要な情報は異なるので、同一部品に対して、設計ツ
ール毎に部品情報ライブラリが存在する。例えば、回路
図エデイタに対して回路図用ライブラリ、回路シミュレ
ータに対してシミュレーション用ライブラリ、レイアウ
ト用プログラムに対してレイアウト用ライブラリが用意
される。
【0026】図3にはライブラリ参照設計データ情報記
憶部3に格納されている記憶内容、すなわち、ライブラ
リ参照設計データ情報の一例が図示されている。
【0027】図3のライブラリ参照設計データ情報31
は、ライブラリデータであることを示すレコード識別子
(ライブラリデータのときには一例としてLIB)と、
このライブラリデータに割り当てられたライブラリ識別
子(一例として数字)と、このライブラリデータの名称
と、このライブラリの各項目ごとの情報である項目情報
の1つ以上とを含んで構成されている。
【0028】そして項目情報は、図3の参照数字32に
示すように、項目情報であることを示すレコード識別子
(一例としてITEM)と、項目の名称と、この項目を
直接参照する設計データの識別子である参照設計データ
識別子の1つ以上とを含んで構成されている。
【0029】ライブラリ変更情報入力部1から入力され
るライブラリ変更情報は、変更対象のライブラリ識別子
と、その項目名と、その項目の変更内容とから構成され
ており、公知のキーボード等から入力される。その変更
情報により変更対象のライブラリは所定の変更更新が行
なわれる。
【0030】この変更情報のうちの変更対象ライブラリ
識別子とその項目名とがライブラリ参照設計データ抽出
部4に入力され、ライブラリ参照設計データ抽出部4で
はこれをキーとしてライブラリ参照設計データ情報記憶
部3からこの変更対象ライブラリの項目を参照する参照
設計データ識別子を抽出する。
【0031】更新対象設計データ選択部5ではライブラ
リ参照設計データ情報記憶部3から変更対象ライブラリ
の項目とそれを参照する参照設計データ識別子との供給
をうけて、参照設計データ識別子をキーとして、その設
計データ依存関係情報を探索し、さらにそのライブラリ
項目情報から変更対象ライブラリの項目をキーとして変
更対象の子設計データを選択する。そして、子設計デー
タを新たな参照設計データとして上述の探索選択動作を
子設計データがなくなるまで続行し、自設計データを含
めた更新対象の設計データを全て漏れなく選択する。
【0032】更新対象設計データ表示部6は、更新対象
設計データ選択部5から供給される更新対象設計データ
名を表示する。
【0033】次に本実施例の動作を実際の設計データフ
ローを使用して詳細に説明する。
【0034】図4は、回路図作成から部品表作成までの
設計作業の中で生成される設計データの流れを参照数字
41に、使用されるライブラリを参照数字42に示して
ある。
【0035】回路図データを作成する場合には、回路図
用ライブラリのみを使用し、ネットリストを作成する場
合には特定のライブラリは使用しない。シミュレーショ
ンを実行する場合のシミュレータ作成には、ネットリス
トデータとシミュレーション用ライブラリから作成す
る。レイアウトデータは、ネットリストデータとレイア
ウト用ライブラリから作成する。部品表データは、回路
図データから作成する。
【0036】図5には図4の設計データの流れにより規
定される設計データ依存関係情報の具体例が示してあ
り、レコードの先頭フイールドにはレコード識別子が入
る。
【0037】レコード識別子が″DATA″の場合に
は、第2フイールドに設計データ識別子が、第3フイー
ルドに設計データ名、第4フイールド以降にはこの設計
データを元にして作成された子設計データの識別子であ
る子設計データ識別子を記述している。
【0038】レコード識別子が″LIB″のレコード
は、直前に記述された設計データの子設計データが作成
される際に採用されたライブラリの項目情報が記述され
ている。その第2フイールドには採用されたライブラリ
識別子、第3フイールドにはそのライブラリの項目名、
第4フイールド以降に影響を受ける子設計データの識別
子である子設計データ識別子が記述されている。
【0039】ライブラリ項目情報を記述することによ
り、親設計データが参照するライブラリの項目の内、特
定の項目の変更更新情報についてのみ対応する子設計デ
ータの更新が行なわれることを規定することができる。
【0040】図5において、設計データ識別子が1の回
路図データは、これを元にして設計データ識別子が2の
ネットリストデータと設計データ識別子6の部品表デー
タを作成していることを示している。また、ライブラリ
項目情報があり、回路図データについてライブラリ識別
子が1の回路図用ライブラリのシンボル名(symna
me)とピン名(pinname)と部品名(BM−N
AME)が変更された場合には、設計データ識別子2と
6のネットリストデータと部品表データ両方が影響を受
けることを示している。
【0041】設計データ識別子が2のネットリストデー
タは、これを元にして設計データ識別子が3のシミュレ
ータと設計データ識別子5のレイアウトデータが作成さ
れていることを示している。また、ライブラリ項目情報
があり、ネットリストデータについてライブラリ識別子
が1の回路図用ライブラリの部品名(BM−NAME)
が変更された場合には、設計データ識別子5のレイアウ
トデータのみが影響を受け、設計データ識別子が3のシ
ミュレータデータは影響を受けないことを示している。
【0042】設計データ識別子が3のシミュレータはこ
れを元にして設計データ識別子が4のシミュレーション
結果データを作成していることを示している。
【0043】設計データ識別子が4のシミュレーション
結果データと、設計データ識別子が5のレイアウトデー
タと設計データ識別子が6の部品表データは、これらを
元に作成される設計データがないことを示している。
【0044】設計データ識別子が7から9の項目は、設
計データフロー上に定義された設計データが参照するラ
イブラリを規定しており、ライブラリの変更によって他
のライブラリに影響が及ぶことを示すことができるよう
にしてある。
【0045】図6は、ライブラリ参照設計データ情報の
具体例で、″LIB″で始まるレコードには、ライブラ
リの識別子とライブラリ名を規定し、″ITEM″で始
まるレコードは項目情報であり、直前に定義したライブ
ラリの中の情報項目毎にこの項目を直接参照してその変
更が直接影響を及ぼす設計データの識別子である参照設
計データ識別子を規定する。
【0046】なお、″ITEM″レコードは複数規定す
ることができる。
【0047】ライブラリ識別子が1は回路図用ライブラ
リで、このライブラリの項目中シンボル名(symna
me)が変更された場合とピン名(pinname)が
変更された場合は、設計データ識別子が1と8と9の回
路図データとシミュレーション用ライブラリとレイアウ
ト用ライブラリの修正が必要となり、部品名(BM−N
AME)に変更があった場合は、設計データ識別子が1
と9の回路図データとレイアウト用ライブラリの修正が
必要となり、形状(shape)に変更があった場合
は、設計データ識別子が1の回路図データの修正が必要
となる。
【0048】ライブラリ識別子が2はシミュレーション
用ライブラリで、動作論理(logic)に変更があっ
た場合は、設計データ識別子が4のシミュレーション結
果データの修正が必要になり、シンボル名(symna
me)とピン名(pinname)に変更があった場合
は、設計データ識別子3と7のシミュレータと回路図用
ライブラリの修正が必要となる。
【0049】ライブラリ識別子が3のレイアウト用ライ
ブラリは、レイアウト情報(layout)に変更があ
った場合は、設計データ識別子が5のレイアウトデータ
のみに修正が必要で、シンボル名(symname)と
ピン名(pinname)に変更があった場合は、設計
データ識別子が1と7の回路図データと回路図用ライブ
ラリの修正が必要になる。
【0050】以上図5および図6において具体例で設計
データ依存関係情報およびライブラリ参照設計データ情
報を説明したが、説明の便宜上、回路図用ライブラリと
回路図データとの一部の依存関係のみを例示しているに
過ぎず他の関係の図示は省略している。
【0051】図5に示す設計データ依存関係情報を設計
データ依存関係情報記憶部2に、図6に示すライブラリ
参照設計データ情報をライブラリ参照設計データ情報記
憶部3に格納されている設計データ管理装置に対し、回
路図用ライブラリの部品名の変更があった第1の場合
と、形状の変更があった第2の場合とを例にとり、その
動作を説明する。
【0052】変更対象ライブラリ名とその変更対象項目
名とが、ライブラリ変更情報入力部1を介してライブラ
リ参照設計データ抽出部4に供給されると、ライブラリ
参照設計データ抽出部4はそれらをキーとしてライブラ
リ参照設計データ情報記憶部3からライブラリ参照設計
データを抽出する。
【0053】図6を参照すると、回路図用ライブラリの
部品名の変更があった第1の場合には、参照設計データ
識別子1と9とを抽出してくる。そこでライブラリ参照
設計データ抽出部4は、この参照設計データ識別子1お
よび9と、変更対象項目である回路図用ライブラリの部
品名とを更新対象設計データ選択部5に供給する。
【0054】更新対象設計データ選択部5は供給された
この参照設計データ識別子1および9と、変更対象項目
である回路図用ライブラリの部品名とをキーとして設計
データ依存関係情報記憶部2から更新対象設計データを
選択する。すなわち、図5を参照して、まず、参照設計
データ識別子1と9とから回路図データとレイアウト用
ライブラリとを選択する。さらに、回路図データのライ
ブラリ項目情報から子設計データ識別子2と6とを得
る。すなわち、ネットリストデータと、部品表とを得
る。さらに、ネットリストデータのライブラリ項目情報
から子設計データ識別子5のレイアウトデータを得、更
新対象設計データ選択部5は結果として、更新対象設計
データとして設計データ識別子1、2、5、6および9
の回路図データ、ネットリストデータ、レイアウトデー
タ、部品表およびレイアウト用ライブラリとを出力し、
更新対象設計データ表示部6はこれらを表示する。
【0055】次に、形状の変更があった第2の場合には
図6を参照すると、ライブラリ参照設計データ抽出部4
は、参照設計データ識別子1と、変更対象項目である回
路図用ライブラリの形状とを更新対象設計データ選択部
5に供給する。
【0056】次いで、更新対象設計データ選択部5は供
給されたこの参照設計データ識別子1と、変更対象項目
である回路図用ライブラリの形状とをキーとして設計デ
ータ依存関係情報記憶部2から更新対象設計データを選
択する。図5を参照すると、先ず、関連設計データ識別
子1から回路図データを得る。この回路図データには形
状に関するライブラリ項目情報がないのでこの回路図を
元に作成された子設計データは更新対象設計データとは
ならず、第2の場合の更新対象設計データ選択部5の出
力としては、回路図データのみとなり、これを更新対象
設計データ表示部6は表示することとなる。
【0057】第2の場合で考えると、従来では回路図用
ライブラリが更新され回路図エデイタにより回路図が更
新されれば、回路図エデイタを使用したということだけ
でその後のデータ、すなわち、ネットリスト、シミュレ
ータ、シミュレーション結果、レイアウト、部品表の各
データの再構築が行なわれていたが、本実施例では回路
図の再構築だけですみ、無駄な整合動作を行なう必要は
なくなる。
【0058】第1の場合でも、設計データ識別子3と4
のシミュレータおよびシミュレーション結果の再構築動
作を行なう必要はなくなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の設計デー
タ管理装置は、部品情報ライブラリと設計データとの参
照依存関係情報を少なくとも部品情報ライブラリの項目
内容に基づいて作成してこれを使用して設計データの整
合性を取ることにより不必要な整合性保存動作を削減で
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計データ管理装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】設計データ依存関係情報記憶部のデータ格納図
である。
【図3】ライブラリ参照設計データ情報記憶部のデータ
格納図である。
【図4】設計データと各ライブラリの関係を示すデータ
フロー図である。
【図5】設計データ依存関係情報の一例を示すデータ構
造図である。
【図6】ライブラリ参照設計データ情報の一例を示すデ
ータ構造図である。
【符号の説明】
1 ライブラリ変更情報入力部 2 設計データ依存関係情報記憶部 3 ライブラリ参照設計データ情報記憶部 4 ライブラリ参照設計データ抽出部 5 更新対象設計データ選択部 6 更新対象設計データ表示部 7 データ処理部 21 設計データ依存関係情報 22 ライブラリ項目情報 31 ライブラリ参照設計データ情報 32 項目情報

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計対象を設計するために使用される複
    数の設計ツールにより設計ツール毎に作成される設計デ
    ータの識別子と前記設計データを元に前記複数の設計ツ
    ールのいづれかにより作成される1つ以上の子設計デー
    タの識別子と前記子設計データの作成に際して採用した
    部品情報ライブラリの中の項目の内容変更の影響を受け
    る子設計データの識別子を前記項目毎に含むライブラリ
    項目情報とを設計データ毎に格納する設計データ依存関
    係情報記憶手段と、 前記部品情報ライブラリの識別子とこれを直接参照する
    前記設計データの識別子である参照設計データ識別子
    前記項目毎に含む項目情報とを部品情報ライブラリ毎に
    格納するライブラリ参照設計データ情報記憶手段と、 前記部品情報ライブラリの変更情報を入力するライブラ
    リ変更情報入力手段と、 前記変更情報の供給に応答し
    てこれに対応する参照設計データ識別子を前記ライブラ
    リ参照設計データ情報記憶手段から抽出するライブラリ
    参照設計データ抽出手段と、 前記変更情報とこれに対応する前記参照設計データ識別
    子との供給に応答して前記変更情報に対応して更新すべ
    き更新対象の前記子設計データの識別子を前記設計デー
    タ依存関係情報記憶手段から選択し、前記参考設計デー
    タ識別子に対応する設計データと前記更新対象の子設計
    データとを更新すべき設計データとして出力する更新対
    象設計データ選択手段とを含むことを特徴とする設計デ
    ータ管理装置。
  2. 【請求項2】 前記更新対象設計データ選択手段から出
    力される前記更新すべき設計データを表示する更新対象
    設計データ表示手段を含むことを特徴とする請求項1記
    載の設計データ管理装置。
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