JP2777969B2 - 立体構造物 - Google Patents

立体構造物

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JP2777969B2 JP34960093A JP34960093A JP2777969B2 JP 2777969 B2 JP2777969 B2 JP 2777969B2 JP 34960093 A JP34960093 A JP 34960093A JP 34960093 A JP34960093 A JP 34960093A JP 2777969 B2 JP2777969 B2 JP 2777969B2
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典夫 正岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、大張間架構をなす立体構造物
に関し、特にケーブル等緊張材により補強した立体構造
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体構造物の構築には、実公昭5
3−27364号公報に記載されているように、アーチ
状に形成された主梁本体の内側に沿って複数本のピアノ
線を各々緊張配置し、各ピアノ線の端部を前記主梁本体
に固着したアーチ状主梁や、特公昭49−19569号
公報に記載されているように、複数のZ型トラス部材を
連結して組み立てた円弧状のトラス本体に沿ってワイヤ
を緊張配置し、該ワイヤの端部を前記トラス本体の端部
に固着した円弧状トラス等が使用されている。また、近
年では、梁部材の応力が小さくなるように束とケーブル
を配置した張弦梁構造も多く使用されている。
【0003】そして、立体構造物に風や積雪等活荷重が
作用したとき、アーチ状主梁,円弧状トラス等ではピア
ノ線,ワイヤ等を緊張させ、また張弦梁では下弦材ケー
ブル緊張させて、図2に一点鎖線で示すように、緊張材
がない場合(同図に二点鎖線で示す)に比べて座屈荷重
を大きくして、立体構造物の剛性を大きくすることがで
きるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにあっては、立体構造物に活荷重が作用してい
ないときにも緊張材が常時緊張した状態となっているた
め、立体構造物の骨組を構成する骨組部材の耐力を最大
に利用することができず、このため前記立体構造物の終
局耐力までを考慮した場合には、構造物の変形能力を小
さくしてしまうという問題がある。
【0005】また、前記アーチ状主梁,円弧状トラス等
の場合は立体構造物の構築時にピアノ線,ワイヤ等によ
り所定の張力を導入している。また、張弦梁の場合に
も、立体構造物の構築中に下弦材ケーブルに張力を導入
している。このため、張弦梁構造の立体構造物を構築す
る場合には、張力管理を含む細心の注意をもって張力の
導入を行うことが必要となると共に、張力の導入手順や
導入量(緊張量)及び導入方法を間違えた場合には作業
事故につながる危険もあることから、上記張力の導入に
はかなりの経験と技術が必要となる。また、構築後数年
で下弦材ケーブルが伸びることは避けられないことか
ら、立体構造物の構築後における下弦材ケーブルの再緊
張作業が必要となる。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになし
たもので、その目的は、緊張材の難しい張力管理や特別
な構築技術を要することなく施工できると共に、耐力の
向上をより増大することができる立体構造物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、基礎上に、構築された屋根構造物の
両端部を外方に移動可能に支持し、該屋根構造物の骨組
の内側に複数の伸縮自在の束材を間隔をおいて吊設する
と共に、前記屋根構造物の両端部間に、屋根構造物に活
荷重が作用して該屋根構造物の両端部が外方に移動した
ときのみ前記束材を介して緊張される緊張材を張架した
ものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、基礎上に構築した屋根構造
物に活荷重が作用したとき、屋根構造物の両端部を外方
に向かって移動させて該屋根構造物の全体を適宜変形さ
せ、屋根構造物の骨組を構成する骨組部材を座屈耐力一
杯まで有効に働かせると共に、束材を介して緊張材を緊
張させて、屋根構造物の座屈耐力を更に高める。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1(1)はこの発明の第1実施例になる
立体構造物に活荷重がまだ作用しておらず、構造物自体
の重量で形状を保持している状態を示す正面図、(2)
は同立体構造物に活荷重が作用した状態を示す正面図、
(3)は(1)の部分拡大図、図2は荷重と変形との関
係を示す特性曲線図である。
【0011】図1において1は基礎2上に構築された円
筒シェルで、該円筒シェル1の両端部1aはローラ支持
点3を介して円筒シェル1の外方に移動可能に支持され
ている。
【0012】この円筒シェル1の骨組を構成する骨組部
材の内側には支持部材4を介して複数の束材5が間隔を
おいて吊設されている。
【0013】この束材5は両端が閉塞された筒状に形成
されていて、該束材5の一端閉塞部には穴部5aが形成
され、該束材5の他端閉塞部には図示しないケーブル係
合部が突設されている。
【0014】前記穴部5aには前記支持部材4が挿通さ
れ、該支持部材4の先端に形成した係合部4aは、前記
骨組部材と束材5の一端閉塞部との間に縮設した圧縮ス
プリング6により束材5の一端閉塞部と係合している。
このように、前記骨組部材の内側には複数の束材5が間
隔をおいて吊設されて、該束材5の一端閉塞部と前記骨
組部材との間には隙間7が形成されている。
【0015】前記円筒シェル1の両端部1a間には、円
筒シェル1に活荷重が作用して該円筒シェル1の両端部
1aが外方に移動したときのみ前記束材5を介して緊張
される緊張材を構成するケーブル8が張架されている。
【0016】上記構成によれば、基礎2上に構築した円
筒シェル1に活荷重がまだ作用していないとき、ケーブ
ル8に緊張力は働かないが、円筒シェル1に活荷重が作
用したときには、円筒シェル1の両端部1aを外方に向
かって移動させて、図1(2)に示すように円筒シェル
1の全体を変形させると共に、束材5を介してケーブル
4を緊張させる。
【0017】この場合には、図2に実線で示すように、
同図に一点鎖線で示す緊張材が常時緊張された従来の場
合に比べて、円筒シェル1を適宜変形させて、該円筒シ
ェル1の骨組を構成する骨組部材を座屈耐力一杯まで有
効に働かせると共に、上記ケーブル4の緊張によって円
筒シェル1の座屈耐力を更に高める。
【0018】また、図3(1)はこの発明の第2実施例
になるドーム構造の立体構造物を示す平面図、(2)は
同立体構造物に活荷重がまだ作用していない状態を示す
正断面図、(3)は同立体構造物に活荷重が作用した状
態を示す正断面図である。
【0019】この第2実施例では、屋根構造物を構成す
るドーム9の両端部9a(本願では、ドーム9の外周部
のうち平面視で棟心に対して互いに反対側の端部を言
う)が基礎2上に外方に移動可能に支持されている。
【0020】このドーム9の骨組を構成する骨組部材の
うち、ドーム9の平面視で円周方向に間隔をおいて棟心
を通って放射状に延在する複数の骨組部材9bの内側に
は第1実施例と同様に複数の束材5が間隔をおいて吊設
されている。
【0021】前記ドーム9の両端部9a間には、ドーム
9に活荷重が作用して該ドーム9の両端部9aが外方に
移動したときのみ前記束材5を介して緊張される緊張材
を構成するケーブル8が張架されている。
【0022】上記構成によれば、基礎2上に構築したド
ーム9に活荷重がまだ作用していないとき、ケーブル8
に緊張力は働かないが、ドーム9に活荷重が作用したと
きには、ドーム9の両端部9aを外方に向かって移動さ
せて、図1(3)に示すようにドーム9の全体を適宜変
形させ、ドーム9の骨組を構成する骨組部材を座屈耐力
一杯まで有効に働かせると共に、束材5を介してケーブ
ル8を緊張させて、ドーム9の座屈耐力を更に高める。
【0023】更に、図4(1)はこの発明の第3実施例
になるドーム構造の立体構造物を示す平面図、(2)は
同立体構造物に活荷重がまだ作用していない状態を示す
正断面図、(2)は同立体構造物に活荷重が作用した状
態を示す正断面図である。
【0024】前記第2実施例では、ドーム9の平面視で
円周方向に間隔をおいて棟心を通って放射状に延在する
ケーブル8をドーム9の両端部9a間に張架したが、こ
の第3実施例では、ドーム9の円周方向で対応する束材
5を円周方向ケーブル10aで互いに結合し、前記束材
5を各々、該束材5よりドーム9の端部9a側の骨組部
材に放射方向ケーブル10bを介して結合している。
【0025】上記構成によれば、基礎2上に構築したド
ーム9に活荷重がまだ作用していないとき、ケーブル1
0a,10bに緊張力は働かないが、ドーム9に活荷重
が作用したときには、ドーム9の両端部9aを外方に向
かって移動させて、図3(2)に示すようにドーム9の
全体を適宜変形させ、ドーム9の骨組を構成する骨組部
材を座屈耐力一杯まで有効に働かせると共に、束材5を
介してケーブル10a,10bを緊張させて、ドーム9
の座屈耐力を更に高める。
【0026】尚、上記実施例では、骨組構造を単層立体
構造(シングルレイヤ)としてあるが、これを複層立体
構造(ダブルレイヤ)としても良いことはいうまでもな
い。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、基礎上に、構
築された屋根構造物の両端部を外方に移動可能に支持
し、該屋根構造物の骨組の内側に複数の伸縮自在の束材
を間隔をおいて吊設すると共に、前記屋根構造物の両端
部間に、屋根構造物に活荷重が作用して該屋根構造物の
両端部が外方に移動したときのみ前記束材を介して緊張
される緊張材を張架したために、屋根構造物に活荷重が
作用したときのみ該屋根構造物を適宜変形させて、屋根
構造物の骨組を構成する骨組部材を座屈耐力一杯まで有
効に働かせると共に、束材を介して緊張材を緊張させ
て、屋根構造物の座屈耐力をさらに高めることができ
る。これらは従来のように緊張材の難しい張力管理や特
別な構築技術を要することなく施工できると共に、従来
に比べて屋根構造物全体の耐力を確実に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) この発明の第1実施例になる立体構造
物に活荷重がまだ作用していない状態を示す正面図であ
る。 (2) 同立体構造物に活荷重が作用した状態を示す正
面図である。 (3) (1)の部分拡大図である。
【図2】荷重と変形との関係を示す特性曲線図である。
【図3】(1) この発明の第2実施例になる立体構造
物を示す平面図である。 (2) 同立体構造物に活荷重がまだ作用していない状
態を示す正断面図である。 (3) 同立体構造物に活荷重が作用した状態を示す正
断面図である。
【図4】(1) この発明の第3実施例になる立体構造
物を示す平面図である。 (2) 同立体構造物に活荷重がまだ作用していない状
態を示す正断面図である。 (3) 同立体構造物に活荷重が作用した状態を示す正
断面図である。
【符号の説明】
1 円筒シェル(屋根構造物) 1a 両端部 2 基礎 5 束材 8 ケーブル(緊張材) 9 ドーム(屋根構造物) 10a 円周方向ケーブル(緊張材) 10b 放射方向ケーブル(緊張材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向山 洋一 東京都中央区銀座6−2−10 株式会社 巴コーポレーション内 (56)参考文献 特開 平5−287811(JP,A) 特開 平5−287810(JP,A) 「前田建設技術研究所報 VOL.34 1993」 (第151〜158頁、平成5年10 月1日、前田建設工業株式会社発行) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/32 - 1/32 102 E04B 7/08 - 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に、構築された屋根構造物の両端
    部を外方に移動可能に支持し、該屋根構造物の骨組の内
    側に複数の伸縮自在の束材を間隔をおいて吊設すると共
    に、前記屋根構造物の両端部間に、屋根構造物に活荷重
    が作用して該屋根構造物の両端部が外方に移動したとき
    のみ前記束材を介して緊張される緊張材を張架したこと
    を特徴とする立体構造物。
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JP5590373B2 (ja) * 2009-11-24 2014-09-17 清水建設株式会社 ドーム構造
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