JP2777865B2 - 流体管の穿孔装置 - Google Patents

流体管の穿孔装置

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JP2777865B2 JP6023259A JP2325994A JP2777865B2 JP 2777865 B2 JP2777865 B2 JP 2777865B2 JP 6023259 A JP6023259 A JP 6023259A JP 2325994 A JP2325994 A JP 2325994A JP 2777865 B2 JP2777865 B2 JP 2777865B2
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/04Tapping pipe walls, i.e. making connections through the walls of pipes while they are carrying fluids; Fittings therefor
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  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作物、特に流体管の
周壁を穿孔するための穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の穿孔装置は、図7に示す
ように、穿孔工具01を先端部において担持する駆動軸
02を備えており、この駆動軸02は、ケーシング03
内に支承されていて、手動又は電動モータによって軸線
方向に移動可能かつ回動可能である。この穿孔装置を用
いて例えば流体管04を穿孔する場合、穿孔装置は、事
前に流体管04側に上下サドル05、06を介して固着
された弁ケーシング07の接続開口部08に接続され、
穿孔作業が開始される。穿孔作業は通常、ハンドル09
を介して穿孔工具01を流体管04が貫通されるまでそ
の軸線方向に下降させる。この際、昇降スリーブ010
の下降に伴うケーシング03内の空気は開放部011よ
り大気に放出され、また昇降スリーブ010が上昇する
際は、この開放部011より空気が吸入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この穿孔作業は、一般
に不断水工法と称される工事であり、流体管内に高圧の
水が流れている状態で穿孔工事が行われる。そのため、
穿孔装置の穿孔工具01は流体管04を貫通した瞬間、
穿孔工具01に流水管04内の水圧が直接かかり、流体
管04内の圧力により、穿孔工具01延いては駆動軸0
2が急速に上方へ押上げられる。この時の力は流体管0
4内の圧力によるが、特に高圧の場合、穿孔工具01及
び駆動軸02の突上げ力でハンドル09にもかなり強い
反転力が加わる。
【0004】したがって、貫通後不用意にハンドル09
から手を離してしまうと、前記ハンドル09が空転し、
駆動軸02の上端部が急激に上昇するため、作業中の安
全性に問題があった。
【0005】本発明はこのような問題に着目してなされ
たもので、穿孔完了時に穿孔工具に押圧力が加わったと
しても、駆動軸が急速に押し戻されることがないように
改良して、穿孔作業時の安全性を高めることを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の流体管の穿孔装
置は、穿孔工具を先端部において担持する駆動軸を備え
た穿孔装置であって、ケーシング内には、駆動軸と上下
方向に一体に移動する昇降スリーブが、このケーシング
内に少なくとも1個の区画室を形成するように配設され
るとともに、この区画室には空気の入出を調整できる空
気調整装置が設けられていることを特徴としている。
【0007】
【作用】穿孔を開始し、流体管が貫通されると、駆動軸
の先端部に担持された穿孔工具が流体管内の圧力によっ
て押上られ、昇降スリーブとともに上方へ移動せしめら
れるが、この移動は、区画室内の空気によって制限され
る。この区画室内の空気は空気調整装置によって序々に
外気へ送られるため、昇降スリーブおよび駆動軸の移動
速度は低速となり、作業上の危険が回避されることにな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1に示すように、穿孔装置1は、ケーシ
ング2内に軸線方向に進退可能かつ回動可能に支承され
た伝動スリーブ3を備えており、この伝動スリーブ3
は、歯車伝動手段4を介して電動モータ5によって回転
駆動されるようになっている。それゆえ、伝動スリーブ
3に嵌装された平歯車6は、スプライン結合によって伝
動スリーブ3に回転運動のみを伝達するようになってい
る。伝動スリーブ3の下部には、環状の溝7が形成され
ており、この溝7内に、伝動スリーブ3に外嵌された昇
降スリーブ8の内向きの突起9が係合している。
【0010】昇降スリーブ8の外周面には、軸線方向に
延びるラック10が形成されており、このラック10
に、ハンドル11と一体の平歯車12が噛合している。
この昇降スリーブ8もしくは伝動スリーブ3は、ハンド
ル11が操作されない限り、常時その最上位置に保持さ
れている。また、適当なばね手段によって常時上方に保
持されるものもある。さらにこの昇降スリーブ8の下端
外周面すなわちケーシング2内周面との摺接面と、その
中心を貫通する駆動軸14との摺接面にはそれぞれ環状
のパッキン38、38が装着されている。
【0011】ケーシング2内の昇降スリーブ8下方に
は、駆動軸14を中心に円筒形状の区画室39が形成さ
れている。この区画室39には外部と連通する連通孔4
0が形成され、特に図3に示されるように連通孔40に
は、空気の連通量を調整できる絞り孔44を有する絞り
ボルト41が設けられている。43は、昇降スリーブ8
の上方に形成された区画室39内の空気の流通を許す開
口である。
【0012】伝動スリーブ3内には、穿孔工具13を先
端部において担持する駆動軸14が摺動可能に嵌挿され
ている。この駆動軸14の上端部には、半径方向に突出
する1本ないし数本の係止ピン15が植設されており、
この係止ピン15は、伝動スリーブ3の上縁部に凹設さ
れた相当数の切欠き16内に係合可能である。この切欠
き16は、伝動スリーブ3の回転方向(時計回り)に対
して逆向きに延びている。なお、駆動軸14と伝動スリ
ーブ3との間に、伝動スリーブ3に対して駆動軸14の
位置が保持される程度の摩擦力が生じていると有利であ
る。この場合には、駆動軸14を上方に引き上げるだけ
で、穿孔工具13は穿孔装置1のケーシング2内に完全
に収容された状態で保持される。
【0013】ケーシング2の下端部には、袋状のユニオ
ンナット17が、ケーシング2と一体のユニオン鍔18
を介して回動可能に嵌装されている。このユニオンナッ
ト17の円筒状の周壁19には、適当数の締付ピン20
が装着されている。また、ユニオンナット17の外周部
には、ユニオンナット17の回動操作を容易にするため
の折り畳み可能な操作レバー21が取り付けられてい
る。
【0014】図2に示すように、穿孔装置側のユニオン
ナット17と共働するユニオンヘッド22は、ユニオン
ナット17の内径よりも小さな外径を有する頭部23を
備えている。この頭部23の外周面には、ユニオンナッ
ト17の各締付ピン20を通過させるための図示されな
い案内溝が形成されている。更に頭部23の下端面に
は、各締付ピン20を軸線方向で支持するための支持面
24が、各案内溝に続いて形成されており、各支持面2
4は、所属の案内溝から締付け方向(この実施例の場合
時計回り)に離れるにしたがって徐々に下降するように
傾斜している。したがって、ユニオンナット17をユニ
オンヘッド22に嵌挿した後、ユニオンナット17を締
付け方向に回転させると、ユニオンナット17は締付ピ
ン20を介して回転と同時に下方へ、即ちユニオンヘッ
ド22に向かって押し下げられることになる。
【0015】ユニオンヘッド22の頭部23には、穿孔
装置1のユニオン鍔18を受け止めると同時にこれをセ
ンタリングするための円形の凹部25が形成されてい
る。したがって、この凹部25の底面は、ユニオン鍔1
8が当接する当接面26を成している。ユニオンヘッド
22は、頭部23に続いて更に小径部27を有してお
り、この小径部27の内周面には、流体管28側の接続
開口部29のおねじに螺合可能なめねじが設けられてい
る。
【0016】この実施例の場合、不断水工法による穿孔
を前提としているために、接続開口部29は、上下サド
ル30、31を介して流体管28に固着された弁ケーシ
ング32の一部として構成されている。つまり、上サド
ル30に一体的に結合されている弁ケーシング32は、
弁棒33によって回動操作可能な弁体34を備えてお
り、この弁体34と弁ケーシング32と上サドル30の
各流通孔35、36、37は、穿孔工具13の通過を許
容する内径を有している。つまり、穿孔装置1のケーシ
ング2と共に弁ケーシング32及び上サドル30は、穿
孔のための密閉された作業空間を規定することになる。
【0017】穿孔装置1を接続する場合、まず最初に、
流体管28側の接続開口部29にユニオンヘッド22を
しっかりと螺着する。次に穿孔装置1を図2の大きい矢
印で示すように垂直に下降させて、ユニオンナット17
をユニオンヘッド22に嵌挿させる。その後、操作レバ
ー21を用いてユニオンナット17を締付け方向に回転
させれば、締付ピン20がユニオンヘッド22の支持面
24に乗り上げるために、ユニオンナット17はユニオ
ンヘッド22に向かって押し下げられる。こうしてユニ
オンナット17が押し下げられると、ケーシング2と一
体のユニオン鍔18も押し下げられ、やがてユニオンヘ
ッド22の当接面26に強く圧接せしめられる。
【0018】こうして接続開口部29への穿孔装置1の
接続作業が完了すると、次に穿孔作業が開始される。ま
ず、弁棒33を介して弁体34を開位置に回動させた
後、駆動軸14を伝動スリーブ3に対して押し下げ、そ
して反時計回りに若干回転させることにより、駆動軸1
4の係止ピン15を伝動スリーブ3の切欠き16内に係
合させる。これによって駆動軸14は伝動スリーブ3と
一体的に結合される。この時、駆動軸14の先端部に担
持された穿孔工具13は、既に工作物、即ち流体管28
の近傍に到達している。したがって、電動モータ5のス
イッチをオンにして、電動モータ5の動力を、歯車伝動
手段4を介して、時計回りの回転運動として伝動スリー
ブ3に伝達すると同時に、ハンドル11を回して昇降ス
リーブ8及び伝動スリーブ3をほんの少しだけ下降させ
れば、駆動軸14を介して伝動スリーブ3と一体の穿孔
工具13は、直ちに流体管28に当接して穿孔作業を開
始することができる(図4)。
【0019】穿孔工具13が流体管28を貫通すると、
この穿孔工具13は流体管28内の圧力によって上昇作
用を受けるとともに、貫通時に昇降室39下方に位置し
ていた昇降スリーブ8も同時に上昇せしめられる。しか
し、図1及び図2に示されるように、昇降スリーブ8の
下方に形成されたケーシング2内の区画室39内は、連
通孔40を介してしか空気を吸入されない構成になって
いる。そこで連通孔40に設けられた絞りボルト41を
予め調整し、絞りを設けておくことによって、外部から
の空気の流入が制限され、昇降シリンダー8の急激な上
昇を妨げることができる。
【0020】このように、連通孔40の絞りボルト41
で空気の流入量を絞り調節することにより、昇降シリン
ダー8の昇降速度を自由に設定することができるため、
穿孔作業直後の駆動軸14の上昇、あるいはハンドル1
1の逆回転等の危険を回避することが可能となる。
【0021】図5、図6には、本発明の他の実施例が示
されており、前述の実施例の絞りボルト41に代えて絞
り機能付き逆止弁42を適用している。これは、螺込み
キャップ47がケーシング2の連通孔40に螺嵌され、
この螺込みキャップ47は弁座48を有しており、さら
にこの弁座48には、中央部に絞り孔44の穿設された
弁体45がばね46により押圧されている。
【0022】このような空気調整装置、すなわち絞り機
能付き逆止弁42を適用すると、前述の実施例のよう
に、区画室39内に侵入しようとする急激な空気流は、
図5のように絞り孔44で制限されるため昇降シリンダ
ー8の急激な上昇が回避されることになる。
【0023】また、穿孔時、ハンドル11を速めに回転
し、穿孔工具13をスピーディに送る場合等には、区画
室39内の空気圧が上昇し、その圧でばね46に抗して
弁体45が押圧され、この逆止弁が開放されるので、極
めて広い開口から、よりスムーズに空気を放出できるこ
とになる(図6)。すなわち、穿孔時に穿孔工具13の
送りを絞り孔44で妨害されることがなく、また穿孔終
了後は、低速で駆動軸が上昇することになるため極めて
利便性が高くなる。
【0024】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明
の構成は手動式の穿孔装置にも適用可能である。また、
空気調整装置は、上下両区画室に各々形成されていても
同じ効果を得ることができる。ただし、図5、図6で示
した実施例の空気調整装置は、上下反対向きに取付けら
れることになる。
【0025】
【発明の効果】穿孔を開始し、流体管が貫通されると、
駆動軸の先端部に担持された穿孔工具が流体管内の圧力
によって押上られ、昇降スリーブとともに上方へ移動せ
しめられるが、この移動は、区画室内の空気によって制
限される。この区画室内の空気は空気調整装置によって
序々に外気へ送られるため、昇降スリーブおよび駆動軸
の移動速度は低速となり、作業上の危険が回避されるこ
とになる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の穿孔装置の部分断面を含む側
面図である。
【図2】同実施例の穿孔装置及び流体管全体の部分断面
を含む側面図である。
【図3】図1の空気調整装置部分の断面図である。
【図4】同実施例の穿孔装置及び流体管全体の部分断面
を含む側面図である。
【図5】他の実施例の空気調整装置部分の断面図であ
る。
【図6】図5の作動時の断面図である。
【図7】従来の穿孔装置の部分断面を含む側面図であ
る。
【符号の説明】 1 穿孔装置 2 ケーシング 3 伝動スリーブ 4 歯車伝動手
段 5 電動モータ 6 平歯車 7 溝 8 昇降スリー
ブ 9 突起 10 ラック 11 ハンドル 12 平歯車 13 穿孔工具 14 駆動軸 15 係止ピン 16 切欠き 17 ユニオンナット 18 ユニオン
鍔 19 周壁 20 締付ピン 21 操作レバー 22 ユニオン
ヘッド 23 頭部 24 支持面 25 凹部 26 当接面 27 小径部 28 流体管 29 接続開口部 30 上サドル 31 下サドル 32 弁ケーシ
ング 33 弁棒 34 弁体 35 流通孔 36 流通孔 37 流通孔 38 パッキン 39 区画室 40 連通孔 41 絞りボルト(空気調整装置) 42 絞り機能付き逆止弁(空気調整装置) 43 開口 44 絞り孔 45 弁体 46 ばね 47 螺込みキャップ 48 弁座

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿孔工具を先端部において担持する駆動
    軸を備えた穿孔装置であって、ケーシング内には、駆動
    軸と上下方向に一体に移動する昇降スリーブが、このケ
    ーシング内に少なくとも1個の区画室を形成するように
    配設されるとともに、この区画室には空気の入出を調整
    できる空気調整装置が設けられていることを特徴とする
    流体管の穿孔装置。
  2. 【請求項2】 空気調整装置が、中空の絞りボルトであ
    る請求項1に記載の流体管の穿孔装置。
  3. 【請求項3】 昇降スリーブが、駆動軸とともに回転せ
    ず、駆動軸を昇降するための手段である請求項1または
    2に記載の流体管の穿孔装置。
  4. 【請求項4】 ケーシング内に上下に2個の区画室が形
    成され、両区画室に空気調整装置が設けられている請求
    項1ないし3のいずれかに記載の流体管の穿孔装置。
  5. 【請求項5】 空気調整装置が、絞り機能付き逆止弁で
    ある請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管の穿孔
    装置。
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