JP2002066819A - 穿孔機 - Google Patents

穿孔機

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JP2002066819A
JP2002066819A JP2000262671A JP2000262671A JP2002066819A JP 2002066819 A JP2002066819 A JP 2002066819A JP 2000262671 A JP2000262671 A JP 2000262671A JP 2000262671 A JP2000262671 A JP 2000262671A JP 2002066819 A JP2002066819 A JP 2002066819A
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shaft
drilling machine
blade
chain
pipe
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JP2000262671A
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English (en)
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Keiichi Murakami
慶一 村上
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Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
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  • Drilling And Boring (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ネジによる送り機構に変えて、チェーン等によ
る送り機構を採用するとともに、突孔途中で刃物がロッ
クした場合であっても、突孔機本体が固定している右ネ
ジに緩み方向(左方向)に回転することを防止する反転
防止手段を備えた穿孔機を提供する。 【解決手段】穿孔機本体1に配置されたモータ6の回転
をパイプスピンドル3に伝え、さらにパイプピンドル3
の内径に配置したシャフト2に回転を伝え、シャフト2
に設けた刃物4を被加工体に向けて移動しながら被加工
体に対して穿孔することができる穿孔機において、前記
パイプスピンドル3に並列にチェーン、ワイヤ、ベルト
等による刃物送り機構5を配置し、前記刃物送り機構に
よりパイプスピンドル3内に配置したシャフトを被加工
体に向けて移動し、刃物4によって穿孔できるようにし
たことを特徴とする穿孔機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道管等の穿孔機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道管等に対し、分岐配管を設け
る際には、分水栓を備えたサドル分水栓を本管に取り付
け、サドル分水栓に穿孔機の下端部を固定して穿孔を行
なう方式が採られている。その穿孔機としては種々のも
のがあるが、例えば実公平6−45284号に開示され
ている穿孔機は、モータと主軸(シャフト)や送りネジ
等の部材を並列的に配置することにより全体の高さを低
く抑えて使いやすいように工夫されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなネジによる送り機構は、送りハンドルを1回転さ
せると1ピッチ分だけ刃物を送ることであり、穿孔する
ための刃物を穿孔位置に移動させるためには、送りハン
ドルを何回転もまわさなくてはならず、容易に刃物を移
動させることはできない。また、刃物を移動させるため
の時間がより多くかかる上、ネジ送り機構にすることに
より、切削時に送りハンドルに伝わるスラスト反力がネ
ジのリード角に作用し、切削状態が送りハンドルに伝達
しにくくなるため容易に刃物がロックしてしまい、ロッ
クした時の対処が容易にできない。このようなことか
ら、従来公知のボール盤等の送り機構には、ネジ送り機
構は殆ど採用されていない。
【0004】また上記のようなネジによる送り機構の代
わりに、ボール盤等のラックとピニオンによる送り機構
がある。しかし、この機構は、ラックがピニオンに対し
て移動する構成であるために、固定されたピニオンを中
心に考えると、ラックの移動量を考慮したラック収納ス
ペースが必要となり、その結果、本体が必要以上に長く
なってしまうという問題がある。さらに、現在の水道管
への穿孔方法は、サドル分水栓を使用し、そのサドル分
水栓上部のネジに、穿孔機本体に組み込まれたサドル固
定ナットを使用して螺合固定するものであるため次のよ
うな不都合がある。即ち、穿孔機本体をサドル分水栓に
固定するサドル固定ナットのネジは右ネジであり、刃物
の回転方向も右回転方向である。このため穿孔途中で刃
物が切削抵抗によってロックした場合、刃物が受けるラ
ジアル方向の反力はナットを緩める左回転方向となる。
この時、電気ドリルは更なるトルクを刃物に伝達しよう
とするため、固定している右ネジに緩み方向(左方向)
の力が働き、サドル分水栓に固定していた穿孔機本体の
サドル固定ナットが緩み、穿孔機本体が振り回されると
いう問題が生じる。
【0005】こうした問題を解消するために、上述した
実公平6−45284号に開示されている穿孔機では、
主軸(シャフト)に取り付けた刃物が本管にくい込んで
ロックされ止った際には、クラッチによってモータ軸と
ピニオン間の連結を切り離して、停止時のショックを吸
収すると共にモータの回転を継続させることにより、モ
ータの焼損を防止するようにしている。しかしクラッチ
を設けることで、構成が複雑になるだけでなく、重量の
増大、コスト増をまねく等、新たな問題が生じている。
【0006】また、穿孔機に使用する刃物とシャフトの
取付部において、次のような不都合がある。即ち、穿孔
機に使用する刃物は、右ネジでシャフトに固定する形態
となっており、刃物をシャフトから容易に取り外すこと
ができるように刃物側にはスパナ掛け面が設けてある。
一方、現状の穿孔機のシャフトには、刃物を取り外すた
めのスパナ掛け面が設けていない。シャフトにスパナ掛
け面を設けない理由として、本穿孔機相当の穿孔最小能
力のサドル分水栓は、呼び径20を分岐するためのサド
ル分水栓であり、そのサドル分水栓内径は、約21mm
である。よって、穿孔機のシャフトはサドル分水栓内径
よりも大きくすることはできず、またシャフト内径には
刃物を固定するためのネジが形成されており、シャフト
の外径にスパナ掛け面をとるとシャフトの肉厚が薄くな
り過ぎるため、シャフト先端部にスパナ掛け面を設ける
ことはできない。また、穿孔している時の状態は、水道
管に不断水状態で穿孔するため、本体内部への水道水の
侵入を防ぐ必要があり、シャフト外径はシャフトを軸支
する部材(サドルブラケット)側に設けたシール部材で
シールされている。このため、もしシャフト外径にスパ
ナ掛け面を形成した場合、刃物を上端部まで引き上げた
状態の時に、前記シール部材がスパナ掛け面には掛かっ
てはならない。また、サドル分水栓内部には、バルブが
設けられており、刃物を上端部まで引き上げたときに、
刃物先端がバルブに干渉してはならない。もし、干渉状
態となっている場合には、バルブを閉めることができな
いために、穿孔機本体をサドル分水栓から取り外したと
きに、水道管の内圧により水道水が吹き出てしまことに
なり、穿孔機本体もサドル分水栓から取り外すことがで
きなくなる。
【0007】以上の理由から、従来の穿孔機ではシャフ
トに刃物の取外し用のスパナ掛け面を設けていない。こ
の結果、穿孔時の刃物は右回転をしているため、切削時
において切削反力は刃物を締まりがって方向に加わるこ
とになり、過負荷及び刃物がロックしたときには、刃物
をシャフトから容易に取り外すことはできないという問
題が生じる。もし、上記のことを考慮してシャフトにス
パナ掛け面を形成した場合には、本体の全長が長くな
り、穿孔機本体をコンパクトにすることはできない。さ
らに現状の穿孔機においてロックした刃物を外す方法と
しては、刃物のスパナ掛け面にスパナを掛け、シャフト
からモータまでの動力伝達抵抗を利用して、スパナに瞬
間的なインパクトを与えて刃物を取り外すことが行われ
ているが、こうした方法ではシャフトからモータまでの
動力伝達部品が損傷する問題が考えられる。インパクト
を与えても刃物が外れない場合には、シャフト外径にパ
イプレンチ等を使用してパイプレンチを固定し刃物を外
すことになるため、シャフト外径に傷がつき、シャフト
外径をシールしている部材が損傷してしまい、穿孔時に
水道水が穿孔機本体に進入してしまう問題が発生する。
【0008】そこで本発明は、ネジによる刃物送り機構
に変えて、チェーン、ワイヤ、ベルト等を使用した刃物
送り機構を採用するとともに、穿孔途中で刃物がロック
した場合であっても、穿孔機本体が固定している右ネジ
に緩み方向(左方向)に回転することを防止する反転防
止手段を備えた新規な穿孔機を提供し、上記問題点を解
決することを目的とする。また、刃物がシャフトにロッ
クした状態でも、シャフトから刃物を容易に取り外すこ
とができる機構を提供し、上記問題点を解決することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、穿孔機本体に配置されたモータの
回転をパイプスピンドルに伝え、さらにパイプスピンド
ルの内径に配置したシャフトに回転を伝え、シャフトに
設けた刃物を被加工体に向けて移動しながら被加工体に
対して穿孔することができる穿孔機において、前記パイ
プスピンドルに並列にチェーン、ワイヤ、ベルト等によ
る刃物送り機構を配置し、前記刃物送り機構によりパイ
プスピンドル内に配置したシャフトを被加工体に向けて
移動し、刃物によって穿孔できるようにしたことを特徴
とする穿孔機であり、前記パイプスピンドルの外径には
チェーン、ワイヤ、ベルト等のホルダを非回転かつ摺動
自在に取り付け、前記ホルダにチェーン、ワイヤ、ベル
ト等の両端を固定し、チェーン、ワイヤ、ベルト等の巻
回しているチェーンスプロケットまたはプーリを回転す
ることにより、前記ホルダを介してシャフトを移動させ
ることができるようにしたことを特徴とする穿孔機であ
り、前記チェーンまたはワイヤ等を駆動するチェーンス
プロケットまたはプーリにはハンドルが逆転することを
防止するブレーキを取り付けたことを特徴とする穿孔機
であり、前記穿孔機をサドル分水栓に固定した状態で、
穿孔機とサドル分水栓との間に穿孔機の回転を防止する
反転防止手段を設けたことを特徴とする穿孔機であり、
穿孔機に設けたシャフトに取り付ける刃物と、シャフト
との間にスパナ掛け面を有するカラーを介在させて刃物
をシャフトに固定したことを特徴とする穿孔機である。
【0010】
【実施形態】以下、本発明に係る実施形態を図面に基づ
いて説明すると、図1は実施形態に係る穿孔機をサドル
分水栓に取り付けた状態の側面断面図、図2は穿孔機の
要部側面断面図、図3は穿孔機の要部正面破断図、図4
は刃物とシャフトの拡大図であり、(イ)は本発明に係
るシャフトと刃物の取り付け状態の図、(ロ)は従来の
シャフト2と刃物の取り付け状態の図である。
【0011】図1において、本穿孔機は、穿孔機本体1
内に収納されたシャフト2とこのシャフト2を上下に摺
動自在に案内するパイプスピンドル3と、シャフト2の
先端に固定した刃物4と、シャフト2をパイプスピンド
ル3に対して上下に移動させる刃物送り機構としてのチ
ェーン駆動機構5と、シャフト2およびパイプスピンド
ル3に対して回転力を与えるモータ6とを備えており、
穿孔機は水道管に固定されたサドル分水栓7に対して穿
孔機側に設けたサドル固定ナット8によりアタッチメン
トを介して右ネジで固定されている。
【0012】図2において、シャフト2の下端は、穿孔
機本体1に取り付けたギヤボックスカバー9の下端に6
角穴付ボルト10によって固定したサドルブラケット1
1にニードルベアリング12によって回転自在に支持さ
れており、サドルブラケット11にはアタッチメントを
介して穿孔機をサドル分水栓7に取り付けるためのサド
ル固定ナット8が取り付けられている。サドル固定ナッ
ト8は、前記サドルブラケット11に上下に動くように
組み込まれ、またサドルブラケット11との内周面には
シールリング13およびダストシール14が取り付けら
れている。シャフト2の上端にはシャフトガイド15が
取り付けられており、シャフトガイド15の両端は、パ
イプスピンドル3(構成の詳細は後述する)の長溝3a
に入り、シャフトガイド15の両端は、ピンガイド16
がガタ無く組み込まれ、また、シャフトガイド15もシ
ャフト2の上端部にガタ無く組み込まれ、止め輪17に
て固定されている。
【0013】ピンガイド16にはシャフト2に貫通保持
したピン18の端部が取り付けられ、ピンガイド16
は、パイプスピンドル3外径に摺動自在に組み込まれて
おり、組み込んだピンガイド16の外周にピンカバー1
9を組み込み、ボールベアリング20がピンガイド16
下部および上部に圧入されている。これらは、パイプス
ピンドル3外径に対して摺動自在に取り付けたチェーン
ホルダー21内部に組み込まれ、止め輪22にて固定さ
れている。また、前記パイプスピンドル3は内径部にシ
ャフト2を収納しており、長溝3aが軸中心に対して対
称に2箇所あり、この長溝3a内に前記シャフトガイド
15およびピンが回転不能、かつ上下に摺動自在に組み
込まれている。シャフト2の下端はパイプスピンドル3
内にブッシュ23を介して摺動自在に保持されている。
パイプスピンドル3の上端はニードルベアリング24お
よびスラスト軸受25によって本体カバー1aに回転自
在に取り付けられ、またパイプスピンドル3の下端はボ
ールベアリング26によって穿孔機本体1に取り付けた
ギヤボックスカバー9に回転自在に取り付けられてい
る。
【0014】チェーンホルダー21はチェーン駆動機構
5を構成するチェーン5aの両端に固定されており、チ
ェーン5aは穿孔機本体1内において上下に配置した二
個のスプロケット27、28に巻回されている。図3に
おいて、上方に配置されるスプロケット27はスプロケ
ットシャフト29にキー30によって取り付けられてお
り、またスプロケットシャフト29にはスプロケットス
ペーサ31によってスプロケット27と所定の間隔をお
いて配置したギヤ32がキー33により回転不能に取り
付けられている。ギヤ32は穿孔機本体1に回転自在に
保持されたハンドルシャフト34に形成したギヤ35と
噛み合っており、ハンドルシャフト34にはハンドル3
6が取り付けられている。ハンドルシャフト34にOリ
ング37を組み込み、スプリング38、平座金39、ブ
レーキ40、ブレーキデイスク41、平座金42を穿孔
機本体1にハンドルシャフト34で組み込み、六角ナッ
ト43にて穿孔機本体1に取り付ける。下方に配置され
るスプロケット28は穿孔機本体1に取り付けたスプロ
ケットシャフト44にブッシュ45を介して回転自在に
取り付けられている。
【0015】図2においてパイプスピンドル3にはキー
46によって第1ギヤ47が取り付けられており、この
第1ギヤ47は減速歯車列48を介してモータ6の出力
軸49に組み込まれており、モータ6を回転駆動するこ
とにより、パイプスピンドル3を減速歯車列48を介し
て回転することができるようになっている。なお歯車列
の代わりに伝導ベルト等の他の減速機構を採用すること
もできる。図1においてサドル分水栓7は水道管50に
ボルト51とナット52によって固定されており、この
サドル分水栓7に穿孔機本体1がサドル固定ナット8、
アタッチメント53を介して右ネジにて固定されてい
る。穿孔機本体1には反転防止手段としての反転防止ベ
ルト54が取り付けられており、反転防止ベルト54の
フック55がサドル分水栓7を水道管に固定するボルト
先端に形成したネジにねじ込まれているアイナット56
に係止される。反転防止ベルト54は取り付け状態にお
いて、穿孔機の緩み方向とは逆に作用する張力が働くよ
うに取り付けられている。なお、反転防止ベルト54お
よびアイナット56等は穿孔機の回転を防止できるもの
であれば、他の形態のものを使用できることは当然であ
る。
【0016】上記構成からなる穿孔機の作動を説明す
る。水道管50に取り付けたサドル分水栓7にシャフト
2に刃物4を取り付けた穿孔機本体1をサドル固定ナッ
ト8、アタッチメント53を介して右ネジにて固定し、
反転防止ベルト54をサドル分水栓7のアイナット55
に緊張状態で係止する。モータ6を駆動し減速歯車列4
8を介して第1ギヤ47を回転し、さらにパイプスピン
ドル3を回転する。パイプスピンドル3の回転により、
パイプスピンドル3に対して相対回転不能に取り付けら
れているシャフト2も回転し、シャフト2の先端に取り
付けた刃物4も回転する。この状態でハンドル36を回
転し、ハンドルシャフト34に形成したギヤ35を回転
し、このギヤ35と噛み合っているギヤ32を回転しス
プロケットシャフト29を回転する。スプロケットシャ
フト29の回転によりスプロケット27が回転し、スプ
ロケット27、28に巻回しているチェーン5aが移動
する。チェーン5aの移動によりチェーン5aに取り付
けられているチェーンホルダー21が下方に移動し、チ
ェーンホルダー21が、回転するパイプスピンドル3の
外径に沿って下方に移動する。このとき、チェーンホル
ダー21に組み込まれているピンもパイプスピンドル3
に形成した長溝3a内を摺動しながら移動するため、ピ
ンが貫通しているシャフト2も下方に移動し、シャフト
2下端に取り付けた刃物4によって水道管50に穿孔す
ることができる。穿孔時、チェーン5aは、チェーンホ
ルダー21に連結されているのでチェーンホルダー21
内部のボールベアリング21及びピンガイド16に刃物
4を送る方向にスラスト力が加わる。ピン18はピンガ
イド16及びシャフト2に組み込まれているので、シャ
フト2にはピン18により刃物4を送る方向にスラスト
力が加わる。ピン18はパイプスピンドル3の長溝3a
をガイドにし、シャフト2を刃物4を送る方向に移動す
る。
【0017】上記のように刃物4が送られ、水道管50
の内径に刃物4の刃先が達したとき、水道管50の内部
には、水圧が加わっているため、水道水が水道管から噴
出することになる。噴出した水道水はサドル分水栓7に
枝分かれした分岐孔へ流れ出るが、サドル分水栓7の内
部には少なからず残圧があり、シャフト2の断面が残圧
の受圧面となりシャフト2を押し戻す方向に力が働く。
シャフト2が押し戻されるとハンドルシャフト34が逆
転してしまうため、穿孔機本体1及びハンドルシャフト
34に固定されたブレーキディスク41とブレーキ40
の摩擦により、ハンドルシャフト34にブレーキをかけ
ることにより、シャフト2の断面に残圧が加わっても穿
孔する刃物4が押し戻されることも無く、ハンドルシャ
フト34も逆転しない。また穿孔機本体1には反転防止
ベルト54が取り付けられており、反転防止ベルト54
のフック55がサドル分水栓7を水道管50に固定する
ボルト51の先端に形成したネジにねじ込まれているア
イナット56に係止されている。また、反転防止ベルト
54は取付状態において、穿孔機の緩み方向とは逆に作
用する張力が働くように取り付けられているため固定し
ている右ネジに緩み方向(左方向)の力が働いたとして
も、反転防止ベルト54の作用により穿孔機本体1が振
り回されるという問題が解消される。
【0018】次に、穿孔機に使用する刃物4とシャフト
2の取付部における問題点を解決するための手段を図4
を参照して説明する。穿孔機に使用する刃物4は、図4
(ロ)に示すように右ネジでシャフト2に固定し、着脱
用として刃物側にはスパナ掛け面4aが設けてあるが、
シャフト2にはスパナ掛け面が形成されていない。この
ため、シャフト2と刃物4とがロック状態になった時に
は、刃物4をシャフト2から簡単に取り外すことができ
ない。そこで、本発明は、スパナ掛け面を有するカラー
57を使用することで上記問題点を解決する。図4
(イ)において、シャフト2は穿孔機本体1に組み込ま
れ、回転及び上下に摺動する。スパナ掛け面を有するカ
ラー57は刃物4をシャフト2に取り付ける際に刃物4
とシャフト2との間に入れ、刃物4をシャフト2にネジ
により固定する。こうすることで、水道管に穿孔してい
るときに、刃物4の刃先に作用する切削負荷によってシ
ャフト2と刃物4が完全に締まってしまう力が作用す
る。しかし、カラー57はシャフト2に摩擦力により完
全に固定されることになるため、カラー57はシャフト
2と一体と考えることができ、シャフト2に擬似的なス
パナ掛け面が形成されているとみなすことができる。こ
の結果、刃物4を外すときには、カラー57と刃物4の
スパナ掛け面にスパナ等の工具を係合し両スパナを持っ
て瞬間的に力を加えることで、刃物4をシャフト2から
簡単に外すことができる。このようにスパナ掛け面を有
するカラー57を使用して刃物4を外すことは、シャフ
ト2からモータ6までの動力伝達部品には、刃物4を外
す時の力(インパクト)は加わらず、動力伝達部品が損
傷することを防止できる。
【0019】以上、本発明に係る実施形態について説明
したが、上記各実施形態中では、パイプスピンドル3、
シャフト2、シャフト2と穿孔機本体1との組み込んだ
状態、モータ6とパイプスピンドル3との動力伝達機構
などは、上記した実施形態に限定されることなく、他の
実施形態を採用することも可能である。また、刃物送り
機構として上記実施形態で使用しているチェーン駆動機
構に代えてベルト、ワイヤ等を使用した駆動機構を使用
することもできる。さらに、本発明の精神または主要な
特徴から逸脱することなく本発明は他の色々な形で実施
することができ、そのため、前述の実施例はあらゆる点
で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
穿孔機において刃物の送り機構をネジ機構からチェー
ン、ベルト、ワイヤ等による刃物送り機構を採用するこ
とにより、ネジ送り機構に比較して大きな送り量を得る
ことができる。このため、送りハンドルを何回転もする
必要がなく容易に刃物を移動させることができ、刃物を
移動させるための時間が少なくできる。さらに、ラック
とピニオンによる送り機構に比較して穿孔機本体を小型
化できる。さらに、反転防止ベルトを設けたことにより
穿孔時、穿孔機本体が振り回されるという問題が解消さ
れる。またシャフトと刃物との取り付け部にスパナ掛け
面を有するカラーを使用することにより、シャフトに擬
似的なスパナ掛け面を設けることができ、過負荷及び刃
先がロックしたときでも、刃物を容易にシャフトから取
り外すことができる。このため、シャフトからモータま
での動力伝達部品には、刃物を外す時の力(インパク
ト)は加わらず、損傷することがない。さらにパイプレ
ンチでシャフトを固定する必要がないため、水道水が穿
孔機本体内部への進入するという問題がなくなる、など
のすぐれた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る穿孔機をサドル分水栓7に取
り付けた状態の正面断面図である。
【図2】本実施形態に係る穿孔機の要部正面断面図であ
る。
【図3】同穿孔機の要部側面破断図である。
【図4】(イ)は本発明に係るシャフト2と刃物4の取
り付け状態の図であり、(ロ)は従来のシャフト2と刃
物4の取り付け状態の図である。
【符号の説明】
1 穿孔機本体 2 シャフト 3 パイプスピンドル 3a 長溝 4 刃物 5 刃物送り機構(チェーン駆動機構) 6 モータ 7 サドル分水栓 8 サドル固定ナット 9 ギヤボックスカバー 10 六角穴付ボルト 11 サドルブラケット 12 ニードルベアリング 13 シールリング 14 ダストシール 15 シャフトガイド 16 ピンガイド 17、22 止め輪 18 ピン 19 ピンカバー 20、26 ボールベアリング 21 チェーンホルダー 23 ブッシュ 24 ニードルベアリング 25 スラスト軸受 27、28 スプロケット 29 スプロケットシャフト 30 キー 31 スペーサ 47 第1ギヤ 48 歯車減速列 50 水道管 51 ボルト 52 ナット 53 アタッチメント 54 反転防止ベルト 55 フック 56 アイナット 57 スパナ掛け面を有するカラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穿孔機本体に配置されたモータの回転をパ
    イプスピンドルに伝え、さらにパイプスピンドルの内径
    に配置したシャフトに回転を伝え、シャフトに設けた刃
    物を被加工体に向けて移動しながら被加工体に対して穿
    孔することができる穿孔機において、前記パイプスピン
    ドルに並列にチェーン、ワイヤ、ベルト等による刃物送
    り機構を配置し、前記刃物送り機構によりパイプスピン
    ドル内に配置したシャフトを被加工体に向けて移動し、
    刃物によって穿孔できるようにしたことを特徴とする穿
    孔機。
  2. 【請求項2】前記パイプスピンドルの外径にはチェー
    ン、ワイヤ、ベルト等のホルダを非回転かつ摺動自在に
    取り付け、前記ホルダにチェーン、ワイヤ、ベルト等の
    両端を固定し、チェーン、ワイヤ、ベルト等の巻回して
    いるチェーンスプロケットまたはプーリを回転すること
    により、前記ホルダを介してシャフトを移動させること
    ができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    穿孔機。
  3. 【請求項3】前記チェーンまたはワイヤ等を駆動するチ
    ェーンスプロケットまたはプーリにはハンドルが逆転す
    ることを防止するブレーキを取り付けたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の穿孔機。
  4. 【請求項4】前記穿孔機をサドル分水栓に固定した状態
    で、穿孔機とサドル分水栓との間に穿孔機の回転を防止
    する反転防止手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の穿孔機。
  5. 【請求項5】穿孔機に設けたシャフトに取り付ける刃物
    と、シャフトとの間にスパナ掛け面を有するカラーを介
    在させて刃物をシャフトに固定したことを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の穿孔機。
JP2000262671A 2000-08-31 2000-08-31 穿孔機 Pending JP2002066819A (ja)

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