JP2776469B2 - 車両懸架装置用板ばね装置 - Google Patents

車両懸架装置用板ばね装置

Info

Publication number
JP2776469B2
JP2776469B2 JP1005995A JP599589A JP2776469B2 JP 2776469 B2 JP2776469 B2 JP 2776469B2 JP 1005995 A JP1005995 A JP 1005995A JP 599589 A JP599589 A JP 599589A JP 2776469 B2 JP2776469 B2 JP 2776469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leaf
leaf spring
spring member
single taper
spring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1005995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02190632A (ja
Inventor
雄二 塚原
晃 上仮屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Steel KK
Original Assignee
Mitsubishi Steel KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Steel KK filed Critical Mitsubishi Steel KK
Priority to JP1005995A priority Critical patent/JP2776469B2/ja
Publication of JPH02190632A publication Critical patent/JPH02190632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2776469B2 publication Critical patent/JP2776469B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、板ばね装置、特に、車両懸架装置用板ばね
装置に関するものである。
従来の技術 車両懸架装置において使用されている板ばね装置とし
て、図示していないが従来、1〜4枚のテーパリーフを
重ねて使用するテーパリーフ板ばね装置が知られてい
る。このテーパリーフ板ばね装置は、リーフの重ね枚数
が少ない程、軽量化の効果が大きく、従って、軽量化だ
けを考える時は、1枚のテーパリーフから成る板ばね装
置(シングルテーパリーフスプリング)が、理想的であ
る。
しかしながら、このテーパリーフからなる板ばね装置
は、ばね作用を有するだけでは無く、車軸を保持するた
めの構造部材でもある。そのために、第10図で示すよう
に車軸保持用の、いわゆる、目玉11を各端部に有する
テーパリーフからなる親板1は、それが折損した場合に
おける安全機構として、いわゆる、ミリタリーラッパ30
を有するテーパリーフからなる板ばね11すなわち2番
リーフを付属されている。通常、この、いわゆる、ミリ
タリーラッパ30は、親板1の目玉11を緩く囲む構造と
し、また、第10図には両端に形成されているが、通常
は、車両の前方部分に相当する部分にだけ設けられてい
る。
しかしながら、前述の図示しないシングルリーフスプ
リングは、構造上簡単で理想的であるが、折損時の安全
性が十分でない。前記2番リーフにミリタリーラッパを
設けると逆に重量が重くなり設定することができないの
で、安全確保のために、応力を低く設定する必要があ
る。そのためには、リーフの長さを長くするなどの処置
が必要となり、車両の大幅な設計変更が必要となること
や、安全性が完全とはいえないことなどの理由から、我
が国においては、特に、トラック用としての実用例の無
いのが現状である。
発明が解決しようとする課題 そこで、本発明は、従来のシングルリーフスプリング
における上記のような問題点を解決し、その軽量である
という利点は最小限の犠牲としつつ十分な安全性を確保
できるので、車両の大幅な設計変更を必要としない新規
な車両懸架装置用板ばね装置を得ることを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 本発明においては、この課題を解決するために、1端
部又は両端部に目玉部分を有するシングルテーパリーフ
から成り立っており、前記シングルテーパリーフに、前
記目玉部分を緩く包囲する閉曲線形状の端部を有する1
枚の薄板ばね部材を組み合わせて成る車両懸架装置用板
ばね装置である。
実施例 以下、本発明を第1〜9図に基づいて、詳細に説明す
る。
まず、第1図及び第2図は、本発明の基本構成を示す
図であるが、同図に示すように、本発明においては、各
端部に目玉11を設けられた周知のシングルテーパリー
フ1の下方に、荷重をほとんど支持しない程度の薄板か
ら成り且つ一方の端部(第1図)又は各端部(第2図)
に、シングルテーパリーフ1の目玉11を緩く包囲する
閉曲線形状の周知のミリタリーラッパの形状に形成され
た端部部分21が設けられた薄板ばね部材2を、この端
部21部分の自由端部211部分が、シングルテーパリー
フ1にやや重なるようにて配置し、この薄板ばね部材2
を、シングルテーパリーフ1の長手方向の垂直中心線X
−Xの位置において、これらのシングルテーパリーフ1
及び薄板ばね部材2を垂直に貫通するように通されたセ
ンタボルト3により強固に締結すると共に薄板ばね部分
2の端部部分21の自由端部211部分を適宜な手段によ
り、シングルテーパリーフ1の下部に位置する薄板ばね
部材2の本体部分に固着して構成されている。従って、
前記シングルテーパリーフ1と薄板ばね部材2により板
ばね装置を構成している。
本発明においてシングルテーパリーフ1に協同して使
用される薄板ばね部材2は、荷重をほとんど支持しない
程度の剛性しか有しておらず、従って、この薄板ばね部
材2の一方の端部、又は、各端部に形成された端部21
は、強度的に弱いので、その自由端部211部分の付近を
シングルテーパリーフ1と共に包囲するように配置され
且つシングルテーパリーフ1の下部において、薄板ばね
部材2の本体部分に適宜な手段により固着された、横断
面がコの字型のクリップ4の頂部部分に、ボルト8など
により固着することにより、薄板ばね部材2の端部21
部分は、その閉曲線形状の輪郭と相待って、少なくと
も、ばねの長手方向の引っ張りに対しては十分な強度を
確保するようにし、このようにして、親板ばね、すなわ
ちシングルテーパリーフ1の折損時などにおける安全
を、最小限に確保することができるようにするものであ
る。なお、クリップ4の薄板ばね部材2の本体部分への
固着手段については、後に、第3図に示す実施例の場合
について、詳細に説明をする。
また、上記の実施例においては、薄板ばね部材2をシ
ングルテーパリーフ1の下部に配置するものとして示さ
れているが、この代わりに、薄板ばね部材2をシングル
テーパリーフ1の上部に配置することができることは、
明らかなところである。
次に、第3図は、本発明の他の実施例として、薄板ば
ね部材2が示されているが、これは、シングルテーパリ
ーフ1の上側に、しかも、その前半分にだけ配置された
例を示すものである。すなわち、この実施例において
は、薄板ばね部材2は、その本体部分は、シングルテー
パリーフ1の上部に、そのほぼ半分の長さを被覆するよ
うに配置され、端部21部分から離れているその他端部
12の付近において、シングルテーパリーフ1にセンタ
ボルト3により締結してあるものである。また、第4図
は、その変形として、薄板ばね部材2が、シングルテー
パリーフ1の全長に渡って配置された場合を示すもので
ある。従って、第3図及び第4図の場合もシングルテー
パリーフ1と薄板ばね部材2により板ばね装置を構成し
ている。
更に、第5図は、第3図のV−V線による拡大切断面
図であり、薄板ばね部材2の端部21部分と、シングル
テーパリーフ1及びクランプ4との間の関係を、詳細に
示すものである。この図から、薄板ばね部材2の端部2
1部分が、その薄板ばね部材2及びシングルテーパリー
フ1と共に横断面がコの字型であり、その頂部部分41
が水平となるように配置されたクリップ4により緩く包
囲されており、また、薄板ばね部材2の端部21部分に
接続する薄板ばね部材2には、クリップ4の各脚部分4
2の内面に、横断面がコの字状であり、頂部部分51が水
平であるように配置された小クリップ5が、その各脚部
分52において接触するように配置されており、これら
の各脚部分52は、クリップ4の各脚部分42に、それら
を貫通するクリップ・ボルト6を、外部からナット61
により締め付けることにより、クリップ4に固定されて
おり、また、小クリップ5の頂部部分51の上面におい
て、薄板ばね部材2の端部21部分を、それらを上部か
ら貫通する皿ボルト7に、ナット71を下側から締め付
けることにより、固定されていることが分かる。なお、
これは、シングルテーパリーフ1の目玉11の部分の薄
板ばね部材2の端部21部分の固定手段の1例を示すも
のであり、この固定手段としては、多くの他の手段も考
えられるところである。
これに関連して、第1図及び第2図に示した実施例に
おいては、薄板ばね部材2の端部21部分が、その端部
部分212において、クリップ4の頂部部分41にボルト
8により固定されていることが分かるところである。
また、第1図及び第3図に示す実施例は、薄板ばね部
材2の厚さが、やや薄く、ばねの長手方向の引っ張りに
は強いが、圧縮には弱い場合の例であり、第2図及び第
4図に示す実施例は、ばねの長手方向の引っ張り及び圧
縮の両方に対して、十分な強度を有している例を現して
いるものである。
次に、第6図には、第3図に示される薄板ばね部材2
の、シングルテーパリーフ1の中央部側の端部212の付
近の上面に、ゴムのような材料製の緩衝部材10を配置し
た例を示すものであり(なお、同図において、参照数字
14は、緩衝部材受けを示すものである)、また、第7図
及び第8図は、第6図における緩衝部材10の代わりに、
数枚の重ね板ばねから成る子ばね11及び少数枚のテーパ
リーフから成る子ばね12を配置した例を、それぞれ、示
すものである(なお、同図において、参照数字15は、ば
ね受けを示すものである)。
更に、第9図は、第4図に示された実施例のものの薄
板ばね部材2の上面に、シングルテーパリーフ1の垂直
中心線X−Xに対して対称的に、1対の緩衝部材13を設
置した例を示すものである(なお、同図において、参照
数字14は、緩衝部材受けを示すものである)。
これらの第6図〜第9図に示す実施例のものが、他の
実施例と全く同様な作用を行う外に、緩衝部材10,13な
いしは子ばね11,12の存在により、2段のばね定数を発
揮させることのできることは、容易に分かるところであ
る。
更に、第6図に示す実施例においては、緩衝部材10
と、緩衝部材受け14との間のすきまを適当に選択するこ
とにより、シングルテーパリーフの折損時、車両の急激
な車高の減少を防止することができるだけではなく、薄
板ばね材料の、ばね長手方向の圧縮力(すなわち、ブレ
ーキ力)に弱いという弱点を、カバーすることもできる
ものである。従って、第6図から第9図の構成において
も、シングルテーパリーフ1と薄板ばね部材2により板
ばね装置を構成している。
なお、これらの各実施例に共通して、薄板ばね部材2
の、前記板ばね装置全体に対する荷重分担比率は、10%
以下に選択することが、一般的には、好適である。
発明の効果 本発明は、上記のような構成を有しており、シングル
テーパリーフに追加して、その目玉部分の回りを包囲す
るような閉曲線形状から成る端部、すなわち、ミリタリ
ーラッパ状の端部部分を有する薄板ばね部材を配置した
ので、シングルテーパリーフ単体の場合に比べ、安全性
が高く、万一、親板ばねであるシングルテーパリーフに
折損事故などが発生した場合にも、薄板ばね部材によ
り、その車軸に対する位置が保持され、従って、安全が
確保されることとなる。また、本発明によるシングルテ
ーパリーフは、通常のこの種のシングルテーパリーフに
比べると、重量は多少大きくなるが、第10図の2枚のテ
ーパリーフを重ねて構成された重ね板ばねの重量より
は、より軽く、しかも、少なくとも、それと同等の安全
確保を期待することができるという優れた効果を発揮す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、本発明の種々の実施例を示す正面
図、第5図は、第3図のV−V線による拡大断面図、第
6図は、第3図に示す実施例に、緩衝部材を組み合わせ
た実施例を示す正面図、第7図は、同様に、数枚の重ね
板ばねから成る子ばねを組み合わせた実施例を示す正面
図、第8図は、第7図に示す実施例における子ばねの板
ばねとして2枚のテーパリーフを使用した場合を示す正
面図、第9図は、第4図に示した実施例に1対の緩衝部
材を組み合わせた実施例を示す正面図、第10図は、従来
の2枚のテーパリーフから成る重ね板ばね装置の例を示
す正面図である。 1……シングルテーパリーフ、11,12……目玉、2……
薄板ばね部材、21……端部、3……センタボルト、4,5
……クリップ、6……ボルト、7……皿ボルト、10,13
……緩衝部材、11,12……子ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 1/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1端部又は両端部に目玉(11)部分を有
    するシングルテーパリーフ(1)から成り立っており、
    前記シングルテーパリーフ(1)に、目玉(11)部分
    を緩く包囲する閉曲線形状の端部(21)を有する1枚
    の薄板ばね部材(2)を組み合わせて板ばね装置を構成
    すると共に、前記薄板ばね部材(2)の前記板ばね装置
    に対する荷重分担比率は、10%以下とすることを特徴と
    する車両懸架装置用板ばね装置。
JP1005995A 1989-01-17 1989-01-17 車両懸架装置用板ばね装置 Expired - Fee Related JP2776469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1005995A JP2776469B2 (ja) 1989-01-17 1989-01-17 車両懸架装置用板ばね装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1005995A JP2776469B2 (ja) 1989-01-17 1989-01-17 車両懸架装置用板ばね装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02190632A JPH02190632A (ja) 1990-07-26
JP2776469B2 true JP2776469B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=11626369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1005995A Expired - Fee Related JP2776469B2 (ja) 1989-01-17 1989-01-17 車両懸架装置用板ばね装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2776469B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010116882A1 (ja) * 2009-04-09 2010-10-14 日本発條株式会社 サスペンション装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE537361C2 (sv) * 2013-04-30 2015-04-14 Scania Cv Ab Fjäderanordning och fjäderupphängning
KR102706251B1 (ko) * 2019-09-26 2024-09-11 현대자동차주식회사 리프 스프링

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0319626Y2 (ja) * 1986-05-09 1991-04-25

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010116882A1 (ja) * 2009-04-09 2010-10-14 日本発條株式会社 サスペンション装置
JP2010241382A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Nhk Spring Co Ltd サスペンション装置
RU2527869C2 (ru) * 2009-04-09 2014-09-10 Нхк Спринг Ко., Лтд. Устройство подвески
US8998183B2 (en) 2009-04-09 2015-04-07 Nhk Spring Co., Ltd. Suspension apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02190632A (ja) 1990-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3539170A (en) Rubber and like material springs
EP1693592B1 (en) Blattfedereinrichtung mit ganzem Blatt-Blattfederbauelement und halbem Blatt-Blattfederbauelement
US4192545A (en) Seat-back frame for an automotive vehicle
CA2408637C (en) Truck suspensions incorporating asymmetric leaf springs
US20080030006A1 (en) Bolster spring suspension assembly
CA1316550C (en) Suspension brake torque reaction leaf
US4057214A (en) Seat with energy absorbing mounting
AU2001261435A1 (en) Truck suspensions incorporating asymmetric leaf springs
US6394473B1 (en) Weight reduced front steer beams
KR102602979B1 (ko) 복합재 스프링을 구비한 차량용 현가장치
JP2776469B2 (ja) 車両懸架装置用板ばね装置
US4313620A (en) Device for limiting lateral canting of road vehicles
JPS60119906A (ja) 乗物用の軽量シ−トフレ−ム
JPS641897Y2 (ja)
US3952670A (en) Railway vehicle primary suspensions
US4208044A (en) Universal spring stabilizer
WO1988002315A1 (en) Vehicle suspension
JP2878540B2 (ja) 車両懸架装置用板ばね装置
US20070102854A1 (en) Stabilizer for leaf spring suspension device
CA1208664A (en) Vehicle leaf spring suspension
US2682399A (en) Semielliptic leaf spring
US3302941A (en) Auxiliary spring for automotive vehicles
JPH038282B2 (ja)
JP2553479Y2 (ja) クランプパッド
JP2855883B2 (ja) サスペンション装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees