JP2775432B2 - 誤り訂正/誤り検出/消失誤り訂正を同時に行うリード・ソロモン符号の復号装置 - Google Patents

誤り訂正/誤り検出/消失誤り訂正を同時に行うリード・ソロモン符号の復号装置

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は誤り訂正/誤り検出/消失誤り訂正を行うリ
ード・ソロモン符号の復号装置に関するものである。 (従来の技術) 情報処理システムの高信頼度化の一手法として、情報
のエラーを訂正する、誤り訂正符号が実用されている。
BCH符号(リード・ソロモン符号を含む)は特に誤り訂
正能力が高く重要な符号であるり、種々の有効な復号法
がある。 BCH符号の復号は、例えば、宮川、岩垂、今井著「符
号理論」(昭晃堂)7.3章に示されている。BCH符号の復
号は次の4つの過程からなる。 (1)受信系列からのシンドロームの算出。 (2)誤り位置多項式の係数の算出および誤りビット数
の判定 ピーターソン、バーレンカンプ・マッシィ等の方法が
あるが、誤り訂正数が4以下なら、直接、式を算出して
おき、それにシンドロームを代入する。 (3)誤り位置多項式の解法 チェインの全ての元を方程式に代入する方法が一般手
であるが、誤り訂正数が4以下なら、直接、方程式を解
くのが効率がよい。 (4)誤りの大きさの算出(2元BCH符号については不
要)。 (5)誤り訂正の実行。 なお、以下で の記号は行列を表す。 さて、一般的復号法として、1972年にMITプレス社か
ら出版されたピーターソンおよびウェルドン共著の「エ
ラー訂正符号」第2版の第9章を要約する。 BCH符号の生成多項式は最小距離をdとするとαr
r+1,・・・,αr+d-2を根とする多項式であり、シンド
ロームは次式で与えられる。 ただし、rは任意の整数、αはGF(2m)上の原子元で
ある。 ここで、tは実際に生じた誤りの数、Yiは誤りの大き
さ、Xiは誤り位置数である。最大訂正能力をt0(≧t)
とすると、d=2t0+1である。2元BCH符号のときYi
0か1である。 また、誤り位置多項式の係数σとシンドロームとの
関係は次式で与えられる。 Sjσ+Sj+1σt-1+・・・+Sj+t-1σ+Sj+t=0 (02) ここで、r≦j≦r+2t0−1−tである。 式(02)を解いてσ(1≦i≦t)を求める。つい
で、誤り位置多項式 Xt+σ1Xt-1+・・・+σ=0 (03) を解き、誤り位置数を求めることによって復号する。 さて、誤りビット数の判定のために次式を用いる。 f重誤りのときはMf≠0であり、f−1重以下の誤り
のときはMf=0となる。なお、2元BCH符号のときは次
式となる。 fまたはf−1重誤りのときはMf≠0、f−2重以下
の誤りのときはMf=0である。 したがって、fをt0から減少しながら、最初のMf≠0
のときのfが実際に生じている誤りの数tと判定する。 ところが上述したごとき従来のBCHあるいはリード・
ソロモン(RS)符号の復号法は、d=2t0+1のとき、
誤りを訂正することに主眼を置き、訂正能力いっぱいま
で訂正することが多い。そこで、誤訂正が発生するとい
う問題がある。 したがって、ある数の誤りまで訂正し、それ以上の誤
りは検出のみとする符号を構成する効率的な復号法を実
現することが望まれる。その復号法が特開昭60−7543号
公報(出願人は本願特許と同じ)に記載されている。 この発明は、シンドロームSjの関係式(以下、判定式
と呼ぶ。)を用いて、誤りを訂正するか検出のみとする
かを判別することを特徴とした、BCH符号の誤り訂正お
よび検出を行う復号装置である。さて、誤りを訂正する
のに必要なシンドロームに、さらに、いくつか余分なシ
ンドロームを付加すると、誤り位置多項式の係数σ
シンドロームの異なる式で表すことができることは符号
論理の考えるところである。しかし、この関係から誤り
数を判別するのは効率が良くない。したがって、誤りを
判別する判定式は、σが等しいとした関係式から、さ
らに、簡単な式として導く。この判定式を用いることに
よって、効率の良いBCH符号の誤り訂正および検出を行
う復号装置が実現できる。 以下に、t0重誤り訂正/t0+1、t0+2、・・、t0
k誤り検出BCH(またはリード・ソロモン)符号の判定
式の算出法を述べる。t0個以内の誤りは訂正され、t0
1、t0+2、・・、t0+k個の誤りは検出のみを行う。
最小距離は次式で与えられる。 d=2t0+k+1 (06) 式(01)、(06)より、Sj(r≦j≦r+2t0+k−
1)を復号に用いることになる。そして、訂正のみを行
うときはd=2t0+1であるから、sj′(r≦j′≦r
+2t0−1)を用いる。 さて、(02)式において、r≦j≦r+t0−1、とし
たt0個の連立方程式よりσ(1≦i≦t0)が決まり誤
り位置多項式が求まる。さらに続く、r+t0≦i≦r+
t0+k−1、に対しても(02)式が成立する。そこで、
t0+k個の連立方程式のうちの適当なt0個の方程式よ
り、それぞれのσを求め、それらを等しいとおいた式
をもとに、誤りを訂正するか、検出するかを判別寸る、
判定式(Zで表わす)を求めることができる。 なお、k個のシンドロームを付加することによってt0
重誤り訂正符号にさらにt0+1、t0+2、・・、t0+k
個の誤り検出能力を付加することになる。 さて、、2元BCH符号の場合はS2k=Sk 2が成立するの
で、生成多項式の根の指数の最大およびシンドロームの
添字の最大値は偶数と考えられる(実際に用いるのは奇
数までであるが)。したがって、dが奇数のときはr=
1とし、dが偶数のときはr=0とするの効率が良い。
リード・ソロモン符号のときはr=0とする。もちろ
ん、rの値は、任意の整数であれば良い。 以下に、判定式の具体的算出例を述べる。一列として
次の符号を考える。 (1ビット誤り訂正2,3,4ビット誤り検出BCH符号) このとき、t0=1,d=6,r=0、k=3である。 したがって(02)式は次式となる。 (07)式よりσ=S1/S0=S1 2/S1=S3/S1 2=S1 4/
S3、ただし、S0≠0、S1≠0、S2≠0、S3≠0となる。
この式をそのまま判定式とするのは効率が悪い。特にガ
ロア体を用いる符号理論において、除算は複雑になり、
除算を用いないことが望ましい。したがって、これを簡
単化して、判定式Zは次式となる。 Z=(S1 3+S3=0) AND (S0S1 3+S3=0) (08) S0=S1=S3=0のときは誤りなしとする。Z=真のと
きは1ビット誤りと判定し、Z=偽のときは2,3,4ビッ
ト(またはそれ以上)の誤りが発生したとする。2,3,4
ビットの誤りは100%検出する。 ここで、判定式の証明をする。単一誤りにときは、S0
=1、シンドロームの定義からS1 3=S3である。よっ
て、Zは真。2、3ビット誤りのときは、(05)式にお
いて、f=3としたMf=S1 3+S3≠0より、Sは偽、次
に、4ビット誤りのときは、S0=0。したがって、Zが
真とすると、S1=S3=0でなければならない。しかし、
誤り位置数をα+α+α+αとすると、S1=α
rst=0。したがって、S3=α3r+α3s+α
3t+(α+α+α=(α+α)・(α
+α)・(α+α)≠0。よって、Zは偽(証明
終わり)。 この引用例の全ての判定式は上記方法で求めることが
できるが、(04)、(05)式を用いて算出できるものも
あるので、以下に、整理して述べる。 つぎに、以下の符号は(5)式を用いて次のようにな
る。 (2重誤り訂正3,4ビット誤り検出BCH符号) t0=2、d=7、r=1、k=2。 Z=S1 6+S3 2+S1 3S3+S1S5(=M4)。 (09) (3重誤り訂正4,5ビット誤り検出BCH符号) t0=3、d=9、r=1、k=2。 Z=S1 3(S1 7+S7)+S3(S1 7+S1S3 2+S7)+S5(S1 5+S1 2S3+S5)(=
M5)。 (010) なお、厳密に言うと(05)式は本発明に適用できない
ことになる。 すなわち、いま、一例として、f=3すなわち、M3
意味を考えてみる。2元BCH符号のシンドロームと誤り
位置多項式の係数との関係から、 が成立する。(011)式が解を持ち、3重誤りとなるた
めに、 となる。このM3が1重誤り訂正2,3ビット誤り検出BCH符
号の判定式になるが、今の場合、S5が定義されていない
ので意味が不明である。しかし、引用例の発明に有効で
あることは、(08)式と同様に証明できる。 さらに、次の符号の判定式は(05)式を用いて次のよ
うになる。 (1,2,3ビット誤り訂正4ビット誤り検出BCH符号) t=3、d=8、r=0、k=1。 Z=(S0+1)((S1 3+S3+S1(S1 2S3+S5)) (013) この式は、1,2ビット誤り訂正3,4ビット誤り検出の判
定式、(09)式にS0+1をかけて、3ビット誤りのとき
Z=0としている。 なお、次の符号の判定式は(04)式を用いて次のよう
になる。 (1,2ディジット誤り訂正3ディジット誤り検出リード
・ソロモン符号) t=2、d=6、r=0、k=1。 Z=S0S2S4+S1 2S4+S0S3 2+S2 3 (014) この式は、(04)式において、f=3とおいて求めら
れる。 なお、(04)式も厳密に言うと本発明には適用できな
い。例えば、(014)式を考察するために、j=0、t
=3、f=3とすると、(02)式は、 となる。これが、解を持つための条件として、(04)式
となり、(014)式と同一となるが、本発明の場合、S5
が定義されないから、(016)式の意味は不明である。
しかし、(014)式で、Z≠0のとき、3重誤りである
ことは直接に証明できる。 同様の方法により種々の誤り訂正および検出符号の復
号における誤り数の判定式が求められるが、ここに示し
たもの以外の例は省略する。 なお、本引用例は分割・審判によって特許査定されて
いる。特に、(04)、(05)式のMfをこの発明に用いる
ことの新規性が認められている。 さて、2重化符号、2次元符号等では、消失誤りの訂
正が必要になる。すなわち、C2符号の復号の際に、C1符
号の復号情報から誤り位置の情報が渡される。これが消
失誤りであって、誤り位置が分かっているが、その誤り
の大きさ(数値)は不明である。次に、通常誤りと消失
誤りを訂正する復号法を二例説明する。 まず、特願昭61−142394号(特開昭62−299117号)公
報の方法を述べる。なお、この方法は、G.David Forne
y,JR.,“On Decodind BCH Codes",IEEE TRANSACTIQNS O
N INFORMATION THEORY,vol.IT−11,No.4,pp.549−557.O
ctober,1965.とほぼ同様である。後者を以後、フォーニ
ィの方法と呼ぶ。 通常誤りの数をt、消失誤り数をw(その位置:y1,
y2,…yw)とすると、最小距離dは、 d≧2t+w+1 (017) シンドロームはS0,S1,…Sd-2である。消失位置多項式は
次式となる。 σ(z)=(z−y1)(z−y2)・・(z−yw) =zw+Aw,1zw-1+…+Aw、w (018) とすると、d−1−w個の修正シンドロームTiは、 で求まる。 次にTiをシンドロームとしてt≦[(d−1−w)/
2]([A]はAを越えない最大の整数)を満たすt個
の通常誤りの位置(x1,x2,…xt)と、その仮りの誤りの
大きさ(e1′,e2′,…et′)とを通常のリード・ソロ
モン符号の復号法によって求め、さらに、 と変換して真の通常誤りの大きさeiを求める。 次にシンドロームSiを、 と変換し、Si′をシンドロームとしてw個の消失誤りの
大きさdiを求めることができる。 次に、特開昭62−122332号公報のユークリッドの整除
法による消失と誤り訂正する復号法を述べる。通常誤り
の数をt、消失誤り数をw(その位置:y1,y2,…yw)と
すると、最小距離dは、 d≧2t+w+1。 まず、シンドロームS0,S1,…,Sd-2を算出する。 次に、消失誤りの位置、y1,2,…ywより、消失位置多
項式σ(z)の算出。 σ(z)=(1−y1)(1−2Z)…(1−ywZ) =σu0+σu1Z+σu2Z2+…+σuwZ (022) ただし、σu0=1。 次に、修正シンドロームH(Z)の算出。 σ(z)・S(z)=H(z)mod zd-1 (023) ただし、S(z)=S0+S1z+…+Sd-2zd-2 H(z)=H0+H1z+…+Hd-2zd-2 (024) なお、前記修正シンドロームtiとこの修正シンドロー
ムH(Z)の係数との間には次の関係がある。 (Td-2-n、・・、T1、T0)=(Hd-2、・・、Hn+1、Hn) (025) 次に、ユークリッドの整除法による誤り−消失数値多
孔質n(z)、誤り位置多項式σ(z)の算出を算出
する。即ち、次式をユークリッドの整除法を用いて解い
て、n(z),σ(z)を求める。 σ(z)・H(z)=n(z)mod Zd-1 (026) ただし、σ(z)の次数はt以下、n(z)の次数
はt+w−1以下。 次に、通常誤り位置の算出、即ち、Chienの方法等に
より、σ(z)=0の根、即ち、通常誤りの位置
(x1,x2,…xt)を算出する。 最後に、通常誤りおよび消失誤りの大きさ(数値)を
算出し、誤りを訂正する。 β=n(αi -1)/σ′(αi -1)、 (027) ただし、α∈xi,yi、β∈ei、di、 σ(z)=σ(z)・σ(z)、σ′(z)はσ(z)の形式微分。
(028) (発明が解決しようとする問題点) 従来の通常誤りと、消失誤りを訂正する復号法におい
ては、誤訂正が生じ易い。また、例えば、特願昭61−14
2394号公報において、最小距離d=7の符号を用い
て、、消失誤り数3の時、単一誤りが訂正される。この
時、d=2×1+3+1=6で良い、すなわち、シンド
ロームが一つ利用されていない。したがって、シンドロ
ームを全て使用し、誤訂正を少なくする効率的な復号
法、復号器が必要である。なお、通常誤り、消失誤りを
訂正した後、未使用のシンドロームの正当性を検査し、
正当でないとき誤りの検出に止める方法もあるが、不要
な復号を行うので効率が良くない。 (問題点を解決するための手段) 誤り訂正および検出および消失誤り検出を行うリード
・ソロモン符号の復号装置は、符号長n、最小距離d=
2t+k+w+1のt重誤り訂正/t+1、t+2、・・、
t+k誤り検出/w重消失誤り訂正リード・ソロモン符号
を採用した情報伝送システムにおけるエラー訂正処理装
置において、下記の(1)ないし(8)の手段を含むこ
とを特徴とする。 (1)符号長n、最小距離d=2t+k+w+1の符号語
に誤りを付加された受信語を保持する手段。 (2)前記受信語からシンドロームSj(r≦j≦r+d
−2)を算出する手段。 ただし、rは任意の整数。 (3)前記シンドロームが全て零のとき、誤り無しと判
定する手段。 (4)消失誤りの位置、y1,y2,…ywから消失位置多項式
の係数を算出する手段。 (5)前記シンドロームと前記消失位置多項式の係数か
らd−1−w個の修正シンドロームTiを算出する手段。 (6)前記修正シンドロームTiが全て零のとき、通常誤
り無しと判定し、そうでないとき、前記修正シンドロー
ムTiを全て用いた関係式からなる判定式Zにより、受信
語における誤りの数を、前記判定式Zが零(真)のとき
t重以下と判定し、また、前記判定式Zが非零(偽)の
とき、t+1個以上(t+1、t+2、・・、t+k
個)の誤りと判定して、それぞれの判定信号を送出する
誤り判別手段。 (7)通常誤り無しと判定したときは、w個の消失誤り
の大きさを算出し、t個以下の誤りがあると判定したと
き、あるいは、上記(6)項と並列に、t個以下の通常
誤りの位置およびその誤りの大きさ、そして、w個の消
失誤りの大きを算出する、t重誤りおよびw重消失誤り
訂正手段。 (8)通常誤り無しの前記判定信号を受け取ったとき
は、前記受信語の前記消失誤りの訂正を実行し、通常誤
りの数がt重以下の前記判定信号を受け取ったときは、
前記受信語の通常誤りと消失誤りの訂正を実行し、t+
1個以上の誤りの前記判定信号を受け取ったときは誤り
の検出に止める、誤り訂正実行/検出手段。 (作用) 本願発明における、t重誤り訂正/t+1、t+2、・
・、t+k誤り検出/w失誤り訂正リード・ソロモン符号
の復号法、復号器は、具体例をあげれば、単一誤り訂正
/2誤り検出/3重消失誤り訂正リード・ソロモン符号の復
号法においては、シンドロームが全て零のとき、誤り無
しと判定し、そうでないとき、3重消失誤りの影響を除
いた修正シンドロームを用いて通常誤りの数を判定し、
通常誤りが無いときは3個の消失誤りを訂正し、通常誤
りが単一誤りと判定された時、単一誤りを訂正し、さら
に、3個の消失誤りを訂正する。もし、通常誤りが2重
誤りと判定された時は、情報に信頼性がないとして誤り
検出に止め、通常誤り、消失誤りとも訂正を行わない。
この方法によって、誤訂正が減少する。また、通常誤り
が2重誤りであれば、誤り検出に止め、不要な復号処理
を行わないので効率が良い。なお、全てのシンドローム
が復号処理に用いられる。 (実施例) 誤りには、誤りの位置と大きさ共に分からない通常誤
りと、誤りの位置が分かっているが誤りの大きさの分か
らない消失誤りの2つが考えられる。 現在、2重化リード・ソロモン符号を用いるとき、C1
符号の情報をC2符号に渡し、C2符号では、誤り位置が分
かっている消失誤りと通常の誤りを合わせて訂正するこ
とが多い。そうした場合、誤り訂正能力一杯に訂正を行
うと誤訂正が生じ信頼度が低下するので、誤訂正を防ぐ
ために種々の工夫がなされる。例えば、3重誤り訂正が
可能な場合に、3次の誤り位置多項式の定数項が非零で
あるとき誤りを検出に止めるようにすれば、3、4誤り
を検出することができる。しかし、この方法では100
%、3、4誤りを検出することができない。3誤りのみ
を検出することも不可能である。そこで、これらの欠点
を克服した効率の良い誤り訂正、誤り検出及び消失誤り
を同時に行う新しい復号方式が必要である。 したがって、本願発明において、t重誤り訂正/t+
1、t+2、・・、t+k誤り検出/w消失誤り訂正リー
ド・ソロモン符号の復号法、復号器を呈示している。具
体例をあげれば、単一誤り訂正/2誤り検出/3重消失誤り
訂正リード・ソロモン符号の復号法においては、3重消
失誤りの影響を除いたとき、通常誤りが、単一誤りであ
れば訂正し、2重誤りであれば、情報に信頼性がないと
して、通常誤り、消失誤りとも訂正を行わない。この方
法によって、誤訂正が減少する。また、通常誤りが2重
誤りであれば検出に止め、不要な復号処理を行わないの
で効率が良い。 さて、リード・ソロモン符号は、次の生成多項式で定
義される。 まず、従来のフォーニィの復号法(特願昭61−142394
号による復号法とほぼ同様である)を概説する。復号の
ステップは、以下の様になる。 ステップ1:シンドロームの算出。シンドロームが全て零
のとき全ての誤り無し。 ステップ2:消失誤りの位置の対称関数を求める。 ステップ3:シンドロームと、消失誤り位置の対称関数を
用いて修正シンドロームを求める。 ステップ4:誤り位置多項式の係数の算出およびそれによ
る誤り数の判定。 ステップ5:誤り位置の算出。 ステップ6:シンドロームを修正しながら全ての誤りを消
失誤りとみなし、誤りの大きさを算出する。次に、新し
い復号方式で変わる点だけ述べる。 ステップ4′:修正シンドロームが全て零のとき、通常
誤りは無しと判定し、そうでないとき、修正シンドロー
ムの間の関係式よりなる判定式を用いて通常の誤り数が
ある値以下か、それ以上かを判別する。 ステップ5′:ある数以上の誤りのとき誤り検出のみと
する。通常の誤り数がある数以下のとき「通常の誤り」
の位置と大きさを一括して求める。 ステップ6′:消失誤りの大きさを全て、フォーニィの
方法より簡単な、同一の式で求める。このため、ハード
回路構成の際、並列化ができる。 さて、ステップ4′、5′は、次の原理に基づいてい
る。即ち、通常の誤りの数をt、誤りの大きさをej、誤
りの位置をxjとし、消失誤りの位置を根とする多項式を
σ(Z)とすると修正シンドロームは次式となる。 ただし、Ej=ej(xjm0σ(xj) (3) なお、σ(z)は特願昭61−142394号公報のσ
(z)と同じであり、σd1=AW,1、σd2=Aw,2、σ
d3=Aw,3、・・・σdw=Aw,wである。 従って、誤りの大きさEj、誤りの位置xjを通常の誤り
とみなし復号することができる。従って特開昭60−7543
号公報(出願人は本願特許と同じ)を適用し、修正シン
ドロームTnを通常のシンドロームのように扱って、誤り
判定式を求めることができる。また、消失誤りが比較的
少ないときは、修正シンドロームより通常の復号法によ
ってEjを求め、式(3)によって実際の誤りの大きさej
を求めるのが効率が良い。以下に具体例を2つ示す。m0
を0とする。 (1)「単一、2重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失誤
り訂正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム この場合d=7であり、3重誤り訂正リード・ソロモ
ン符号と同じである。簡単に復号法を示す。 スッテプ1:シンドロームSm(0≦m≦5)の算出 ステップ2:消失誤り位置をy1とすると、 σ(z)=z+σd1d1=y1 (4) ステップ3:修正シンドローム Tn=Sn+1+y1Sn,0≦n≦4 (5) ステップ4:消失誤りを除いた場合の「単一、2重誤り訂
正/3重誤り検出」の判定式は次式となる。 E1M3=T0T2T4+T2 3+T1 2T4+T0T3 2 (6) E1M3が零のとき2重以下の誤り、非零のとき3重以上
の誤りと判別できる。3重誤り以下のとき、この判別能
力は100%である。 なお、ここで、Eの添え字は誤り検出のkの値、Mの
添え字は(04)式のfの値であって、Mfを用いたことを
示す。 ステップ5:2重誤り以下の訂正を行う。 A=T0T2+T1 2 (7) 式(7)が零のとき単一誤り、非零のとき2重誤りで
ある。 単一誤りのとき 誤り位置x1=T1/T0 (8) E1=T0 誤りの大きさ 二重誤りのとき (10)式よりx2+σ21x+σ22=0の根を算出(ポルキ
ーンホンの方法によるのが効率でよい)して、誤りの位
置を求める。ついで、通常のリード・ソロモン符号の復
号法と同様にして、E1、E2を次式で求める。 したがって ステップ6:シンドロームの修正 S5′=S5+e1′x1 5+e2′x2 5 (13) 消失誤りの大きさ 以上の「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失
誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズムを
図1(1)に示す。図1(1)の「単一・二重誤り訂
正」の復号アルゴリズムの部分を図1(2)に示す。 (2) 「単一誤り訂正/2重誤り検出/3重消失 誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム この符号もd=7であり、前項と同様に復号され、復
号アルゴリズムは図3に示される。yi(i=1,2,3)は
消失誤りの位置である。 「単一誤り訂正/2重誤り検出」の判定式は次式となる。 E1M2=T0T2+T1 2 (15) すなわち、式(15)が零の時単一誤り、非零の時2重
誤り噸判別する。消失誤りの大きさはフォーニィより簡
単で、しかも同一の次式で算出する。(3) 「単一誤り訂正/2重誤り検出/2重消失 誤り訂
正リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム この符号の最小距離はd=6であり、単一・2重誤り
訂正/3重誤り検出符号と同じである。 (2)項の復号アルゴリズムを少し修正すれば、この
符号の復号アルゴリズムが得られ、図3となる。 消失誤りの大きさは、(2)項と同様フォーニィより
簡単で同一の次式で算出する。 なお、同様に種々の「誤り訂正/誤り検出/消失誤り
訂正」の復号アルゴリズムが導かれる。例えば、ステッ
プ4における「単一・2重誤り訂正/3・4誤り検出」の
判定式は次式となる。 E2M4が真の時2重以下の誤り、偽の時3・4誤りと判
別する。また、「単一誤り訂正/2・3誤り検出」の判定
式は、 E2M3が真の時単一誤り、偽の時2・3誤りと判別する。 なお、E2M3、E2M4の時、t重誤り訂正/t+1、t+2
ディジット誤り検出RS符号の判定式は、まず、(04)式
を次のように変形する。 Mf=S2f-2・Mf-1+Nf、 そして、Z={(Mf-1=0) AND (Nf=0)} とすると判定式はZとなる。即ち、Zは、Fまたはf−
1個の誤りのときは偽であり、f−2個以下の誤りの時
は真である。 以上のアルゴリズムはソフトウェア(マイクロプログ
ラミングを含む)で容易に実行される。現在、良く用い
られる方法は、LSI化ガロア体演算専用プロセッサを用
いてマイクロプログラミングによって、実行する方法で
ある。ガロア体の演算は指数表現またはベクトル表現に
よって行われ、その実現方法は既に知られている。 次に以上のアルゴリズムをハードウェア(フルカスタ
ムLSIを含む)で実現する場合の復号器の原理図を示
す。この場合もガロア体の演算は指数表現またはベクト
ル表現によって行われ、その実現方法は既に知られてい
る。したがって、以下に示す復号器の原理図は容易にハ
ードウェアで実現できる。 第4図は「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消
失誤り訂正」および「単一・二重誤り訂正/3重誤り検
出」および「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」
の多機能リード・ソロモン符号の復号器の原理図であ
る。つぎに、三つの機能を説明する。 (イ)「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失誤
り訂正」の復号動作について説明する。まず、 シンドロームS0〜S5と消失誤り位置y1から修正シンド
ローム部1でT0〜T4を算出する。この場合SW Aのシンド
ローム切り替え部2ではT0〜T4を出力する。これを用い
て「単一・二重誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号
器3(この復号器は既に知られている)で単一および2
重誤りを訂正し、誤り位置x1、x2とE1、E2を出力する。
なお、T0=T1=T2=T3=T4のときx1=x2=E1=E2=零元
とし、A=T0T2+T1 2=0のとき単一誤りなのでx2=E2
=零元とする。 つぎに、誤りの大きさ算出部4でE1、E2から誤りの大
きさe1′、e2′を求める。SW C12は下側である。そし
て、消失誤りの大きさ算出部5で消失誤りの大きさd1
求める。 さらに、T0〜T4を用いて「単一・二重誤り訂正/3重誤
り検出」判定部6では、式(6)のE1M3=0が成立する
と1を出力し、インバータ回路8で反転し、OR回路10に
0を送る。したがって、誤り検出信号も0である。も
し、E1M3≠0ならば、誤り検出信号は1となり、上記復
号出力を無効とし誤り検出にとどめる。 (ロ)消失を考えないで、通常の「単一・二重誤り訂正
/3重誤り検出」の復号を行う場合は、SW Aシンドローム
切り替え部の出力をS0〜S4とする。これを用いて「単一
・二重誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号器3で単
一および2重誤りを訂正し、誤り位置x1、x2とE1、E2
出力する。SW C 12を上側とし、E1、E2をそのまま出力
する。 さらに、S0〜S4を用いて「単一・二重誤り訂正/3重誤
り検出」判定部6で、(イ)項と同様に誤りの判定を行
う。 (ハ)「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」の復
号を行う場合の動作は(ロ)項と同様である。 ただし、「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」
判定のための付加部において、式(17)の下半分 E2M4′=T3 2(T2T4+T3 2)+T4 2(T0T4+T2 2) +T5 2(T0T2+T1 2)=0 (19) の判定を行い、等式が成立すれば1を出力する。 SW B11は上側とし、OR回路10の出力が1となった時
は、式(17)のE2M4が偽となっているから3・4重誤り
として、誤り検出にとどめる。 第5図(1)、(2)は「単一誤り訂正2重誤り検出
3重消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号器の原
理図である。まず、対称関数算出部1でσd1、σd2、σ
d3を求め、これとシンドロームS0〜S5から修正シンドロ
ーム算出部2でT0,T1,T2を求める。T0,T1,T2とσd1、σ
d2、σd3によって、単一誤り訂正リード・ソロモン符号
の復号器3は単一誤りを訂正し、誤りの位置x1、誤りの
大きさe1′を求める。ただし、T0=T1=T2=0のとき、
x1=e1′=零元とする。ついで、シンドロームの修正部
6でS0′,S1′,S2′を求め、これらを用いて消失誤りの
大きさ算出部7でd1、d2、d3を算出する。なお、「単一
誤り訂正/2重誤り検出」判定部4では、式(15)のE1M2
=0となるとき1を出力し、等式が成立しないとき0を
出力するようにする。インバータ回路5の出力が1とな
ったときは、2重誤りがあったと判定し、誤り検出にと
どめる。 第6図は「単一誤り訂正/2重誤り検出/2重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号器の原理図である。動
作は第5図と同様である。 まず、対称関数算出部1でσd1、σd2を求め、これと
シンドロームS0〜S4から修正シンドローム算出部2で
T0,T1,T2を求める。T0,T1,T2とσd1、σd2によって、単
一誤り訂正リード・ソロモン符号の復号器3は単一誤り
を訂正し、誤りの位置x1、誤りの大きさe1′を求める。
ただし、T0=T1=T2=0のとき、x1=e1′=零元とす
る。ついで、シンドロームの修正部6でS0′,S1′を求
め、これらを用いて消失誤りの大きさ算出部7でd1、d2
を算出する。なお、「単一誤り訂正/2重誤り検出」判定
部4では、式(15)のE1M2=0となるとき1を出力し、
等式が成立しないとき0を出力するようにする。インバ
ータ回路5の出力が1となったときは、2重誤りがあっ
たと判定し、誤り検出にとどめる。 次に、以上述べた復号法および復号器の応用例を示
す。 現在、DAT(ディジタル・オーディオ・テープ)に
は、2重誤り訂リード・ソロモン符号と3重誤り訂リー
ド・ソロモン符号の2重化符号が用いられている。した
がって、3重誤り訂リード・ソロモン符号(d=7)の
復号を行う際、誤訂正を除くために、本発明の (1)「単一、2重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失誤
り訂正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム (2)「単一誤り訂正/2重誤り検出/3重消失 誤り訂正
リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム および 第4図:「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失
誤り訂正」および「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」
および「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」の多
機能リード・ソロモン符号の復号器 第5図:「単一誤り訂正/2重誤り検出/3重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号器を適用できる。 CD(コンパクト・ディスク)を含めて、2重誤り訂正
リード・ソロモン符号に対しては、「単一誤り訂正/2重
誤り検出/単一消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の
復号が可能であるが、この復号は本発明の図3、図6を
少し修正するだけで良いので、説明は省略する。 さて、次に本発明の復号が特に有効である2重化符号
および、その復号法を2例提示する。 (1)「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」リード・ソ
ロモン符号(d=6)と3重誤り訂正リード・ソロモン
符号(d=7)の2重化符号 この符号を図7に示す。まず、C1即ち「単一・二重誤
り訂正/3重誤り検出」リード・ソロモン符号の復号を行
い、3重誤り以上の誤りを検出してフラグを立てる。つ
ぎに、C2即ち3重誤り訂正リード・ソロモン符号を「単
一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」リード・ソロモ
ン符号として復号し、2重以下の誤りを訂正し3・4重
誤りを検出しフラグをたてる。する。これをC1、C2交互
に1回以上繰り返し行う。(2回目以降はフラグの立っ
ているものだけ復号する方法もある。)フラグは減少し
て行く。 ソフトウェア(マイクロプログラミングを含む)で行
うと、現在、DATでは1回程度であるが、本発明の第4
図の復号器を使用すれば何回も繰り返すことが可能であ
る。 そして、最後のC2の復号の後さらに、C2に対して「単
一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失誤り訂正」リ
ード・ソロモン符号の復号を行う。つまり、フラグの一
つを消失誤りとして扱う。消失誤りだけのとき3消失誤
りまで訂正可能である。 以上の復号を高速に行うには、第4図の復号器の3つ
の機能を切り替えて復号すれば良い。したがって、一つ
の復号器で復号可能である。 また、消失誤りが多ければ第2図の「単一誤り訂正/2
重誤り検出/3重消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の
復号アルゴリズム、または、第5図の「単一誤り訂正/2
重誤り検出/3重消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の
復号器を用いれば良い。このとき、消失誤りだけであれ
ば、4消失誤りまで訂正可能である。 以上の復号は全てソフトウェア(マイクロプログラミ
ングを含む)で行うことも勿論可能であるが、高速復号
器によって、C1、C2の復号の繰り返し回数を増加させる
程、誤り訂正能力が向上する。 (2)「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」 リード・ソロモン符号同士の2重化符号 この符号を図8に示す。C1、C2とも「単一・二重誤り
訂正/3重誤り検出」リード・ソロモン符号であり、d=
6である。この復号は、まず、C1即ち「単一・二重誤り
訂正/3重誤り検出」リード・ソロモン符号の復号を行い
2重以下の誤りを訂正し、3重以上の誤りを検出しフラ
グを立てる。つぎに、C2即ち「単一・二重誤り訂正/3重
誤り検出」リード・ソロモン符号の復号を行い2重以下
の誤りを訂正し、3重以上の誤りを検出しフラグを立て
る。この復号を1回以上繰り返す。これは、ソフトウェ
ア(マイクロプログラミングを含む)で行うことも高速
復号器によることも可能であり、その方法は既に知られ
ている(原理は第1図、第4図に示されている)。 最後に、第3図の「単一誤り訂正/3重誤り検出/2重消
失誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム
か第6図の「単一誤り訂正/2重誤り検出/2重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号器を用いて復号を行
う。 なお、本願発明の復号法には種々のバリエーションが
存在する。原理的には、フォーニィの方法、ユークリッ
ドの整除法等の方法を用いる復号法に適用できる。 (発明の効果) 本願発明における、t重誤り訂正/t+1、t+2、・
・、t+k誤り検出/n消失誤り訂正リード・ソロモン符
号の復号法、復号器、具体例をあげれば、単一誤り訂正
/2誤り検出/3重消失誤り訂正リード・ソロモン符号の復
号法においては、3重消失誤りの影響を除いたとき、通
常誤りが、単一誤りと判定された時、通常の単一誤りを
訂正し、さらに、3個の消失誤りを訂正する。もし、2
重誤りと判定されれば、情報に信頼性がないとして、誤
り検出に止め、通常誤り、消失誤りとも訂正を行わな
い。 この方法によって、誤訂正が減少する。また、2重誤
りと判定された時、不要な復号処理を行なわないので効
率が良い。なお、全てのシンドロームが復号処理に用い
られる。 したがって、従来にない、通常誤りと、消失誤りが混
在する場合の効率的な復号法、復号器が構成される。
【図面の簡単な説明】 第1図(1),(2)は「単一・二重誤り訂正/3重誤り
検出/単一消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号
アルゴリズム 第2図は「単一誤り訂正/2重誤り検出/3重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム 第3図は「単一誤り訂正/2重誤り検出/2重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号アルゴリズム 第4図は「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出/単一消失
誤り訂正」および「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」
および「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」の多
機能リード・ソロモン符号の復号器の原理図 1:修正シンドローム算出部 2:シンドロームの切り替え部 3:単一・二重誤り訂正リード・ソロモン符号の復号器 4:誤りの大きさ算出部 5:消失誤りの大きさ算出部 6:「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」判定部 7:「単一・二重誤り訂正/3重・4重誤り検出」 判定のための付加部 8、9:インバータ回路 10:OR回路 11、12:スイッチ 第5図(1)、(2)は「単一誤り訂正/2重誤り検出/2
重消失誤り訂正」リード・ソロモン符号の復号器の原理
図 1:対称関数算出部 2:修正シンドローム算出部 3:単一誤り訂正リード・ソロモン符号の復号器 4:「単一誤り訂正/2重誤り検出」判定部 5:インバータ回路 6:シンドロームの修正部 7:消失誤りの大きさ算出部 第6図は「単一誤り訂正/2重誤り検出/2重消失誤り訂
正」リード・ソロモン符号の復号器の原理図 1:対称関数算出部 2:修正シンドローム算出部 3:単一誤り訂正リード・ソロモン符号の復号器 4:「単一誤り訂正/2重誤り検出」判定部 5:インバータ回路 6:シンドロームの修正部 7:消失誤りの大きさ算出部 第7図は「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」リード・
ソロモン符号と3重誤り訂正リード・ソロモン符号の2
重化符号 第8図は「単一・二重誤り訂正/3重誤り検出」リード・
ソロモン符号同士の2重化符号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−122332(JP,A) 特開 昭62−299117(JP,A) 特開 昭60−7543(JP,A) 特開 昭61−126825(JP,A) 特開 昭61−126826(JP,A) IEEE Trans.on Com puters,Vol.C−36,No. 10 (Oct.1987) P.1165−1171 W.W.Peterson,E.J. Weldon,Jr.,”Error− Correcting Codes” (1972) P.17−18,P.269−309 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 13/00 - 13/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.符号長n、最小距離d=2t+k+w+1のt重誤り
    訂正/t+1、t+2、・・、t+k誤り検出/w重消失誤
    り訂正リード・ソロモン符号を採用した情報伝送システ
    ムにおけるエラー訂正処理装置において、下記の(1)
    ないし(8)の手段を含むことを特徴とする誤り訂正お
    よび検出および消失誤り訂正を行うリード・ソロモン符
    号の復号装置。 (1)符号長n、最小距離d=2t+k+w+1の符号語
    に誤りを付加された受信語を保持する手段。 (2)前記受信語からシンドロームSj(r≦j≦r+d
    −2)を算出する手段。 ただし、rは任意の整数。 (3)前記シンドロームが全て零のとき、誤り無しと判
    定する手段。 (4)消失誤りの位置、y1,y2,…ywから消失位置多項式
    の係数を算出する手段。 (5)前記シンドロームと前記消失位置多項式の係数か
    らd−1−w個の修正シンドロームTiを算出する手段。 (6)前記修正シンドロームTiが全て零のとき、通常誤
    り無しと判定し、そうでないとき、前記修正シンドロー
    ムTiを全て用いた関係式からなる判定式Zにより、受信
    語における誤りの数を、前記判定式Zが零(真)のとき
    t重以下と判定し、また、前記判定式Zが非零(偽)の
    とき、t+1個以上(t+1、t+2、・・、t+k
    個)の誤りと判定して、それぞれの判定信号を送出する
    誤り判別手段。 (7)通常誤り無しと判定したときは、w個の消失誤り
    の大きを算出し、t個以下の誤りがあると判定したと
    き、あるいは、上記(6)項と並列に、t個以下の通常
    誤りの位置およびその誤りの大きさ、そして、w個の消
    失誤りの大きを算出する、t重誤りおよびw重消失誤り
    訂正手段。 (8)通常誤り無しの前記判定信号を受け取ったとき
    は、前記受信語の前記消失誤りの訂正を実行し、通常誤
    りの数がt重以下の前記判定信号を受け取ったときは、
    前記受信語の通常誤りと消失誤りの訂正を実行し、t+
    1個以上の誤りの前記判定信号を受け取ったときは誤り
    の検出に止める、誤り訂正実行/検出手段。 2.単一・2重誤り訂正/3重誤り検出/w重消失誤り訂正
    を行うリード・ソロモン符号として、最小距離d=2×
    2+1+w+1=6+wの符号を用いる時、判定式Z=
    T0T2T4+T2 3+T1 2T4+T0T3 2が零のときは通常誤りが2
    重以下と判定し、非零のときは通常誤りが3個以上と判
    定することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正および
    検出および消失誤り訂正を行うリード・ソロモン符号の
    復号装置。 3.単一誤り訂正/2重誤り検出/w重消失誤り訂正を行う
    リード・ソロモン符号として、最小距離d=2×1+1
    +w+1=4+wの符号を用いる時、判定式Z=T0T2
    T1 2が零のときは通常誤りが単一と判定し、、非零のと
    きは通常誤りが2個以上と判定することを特徴とする請
    求項1記載の誤り訂正および検出および消失誤り訂正を
    行うリード・ソロモン符号の復号装置。
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IEEE Trans.on Computers,Vol.C−36,No.10 (Oct.1987) P.1165−1171
W.W.Peterson,E.J.Weldon,Jr.,"Error−Correcting Codes" (1972) P.17−18,P.269−309

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