JP2775121B2 - イラスト作成方法、及びそれに使用する装置 - Google Patents
イラスト作成方法、及びそれに使用する装置Info
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- JP2775121B2 JP2775121B2 JP3082111A JP8211191A JP2775121B2 JP 2775121 B2 JP2775121 B2 JP 2775121B2 JP 3082111 A JP3082111 A JP 3082111A JP 8211191 A JP8211191 A JP 8211191A JP 2775121 B2 JP2775121 B2 JP 2775121B2
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- Japan
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、イラスト作成支援方法
及びそれに使用する装置、更に詳しくは、写真などの原
画に基いて挿絵や説明図などのイラストを鮮明に描出す
ることができる方法、及びこのような鮮明なイラストを
簡単かつ効率的に作成できるイラスト作成支援装置に関
するものである。
及びそれに使用する装置、更に詳しくは、写真などの原
画に基いて挿絵や説明図などのイラストを鮮明に描出す
ることができる方法、及びこのような鮮明なイラストを
簡単かつ効率的に作成できるイラスト作成支援装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】コンピュータで図画を処理する際には、
図画を点あるいは線の集合として認識して処理しなけれ
ばならない。しかし、通常の図画は点あるいは線の集合
として処理するには、余りにも膨大な情報を含むため、
当該点あるいは線の集合の全要素をマニュアルで入力す
ると、非常に手間がかかる。
図画を点あるいは線の集合として認識して処理しなけれ
ばならない。しかし、通常の図画は点あるいは線の集合
として処理するには、余りにも膨大な情報を含むため、
当該点あるいは線の集合の全要素をマニュアルで入力す
ると、非常に手間がかかる。
【０００３】そこで、普通の図画を点の集合に変換しな
がら自動で入力する装置（イメージスキャナ）が提供さ
れるようになった。しかし、このイメージスキャナは、
与えられた図画を簡略化することなく、そのまま処理す
ることしかできないため、写真などを直接処理すると、
イメージスキャナにより写真全体が粗い点の濃淡で表現
されてしまい、不鮮明なイメージデータしか得られない
という欠点があったのである。このような欠点を除去す
るために、輪郭点を抽出するという画像処理技術を使用
して前記イメージデータから輪郭データを描出すること
により鮮明度を向上させようとする試みも行ってみたの
であるが、従前の単純な画像処理技術では得られる輪郭
データも鮮明度の点で不十分であり、挿絵などのイラス
トとしてそのまま採用することはできなかった。
がら自動で入力する装置（イメージスキャナ）が提供さ
れるようになった。しかし、このイメージスキャナは、
与えられた図画を簡略化することなく、そのまま処理す
ることしかできないため、写真などを直接処理すると、
イメージスキャナにより写真全体が粗い点の濃淡で表現
されてしまい、不鮮明なイメージデータしか得られない
という欠点があったのである。このような欠点を除去す
るために、輪郭点を抽出するという画像処理技術を使用
して前記イメージデータから輪郭データを描出すること
により鮮明度を向上させようとする試みも行ってみたの
であるが、従前の単純な画像処理技術では得られる輪郭
データも鮮明度の点で不十分であり、挿絵などのイラス
トとしてそのまま採用することはできなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、写
真などを画像処理する際に上記の如き欠点があったこと
に鑑みて為されたものであり、写真などの明暗・色調な
どのトーン変化が無段階的に含まれる原画に基いて挿絵
や説明図などのイラストを鮮明に描出することができる
イラスト作成支援方法を提供することを技術的課題とす
る。
真などを画像処理する際に上記の如き欠点があったこと
に鑑みて為されたものであり、写真などの明暗・色調な
どのトーン変化が無段階的に含まれる原画に基いて挿絵
や説明図などのイラストを鮮明に描出することができる
イラスト作成支援方法を提供することを技術的課題とす
る。
【０００５】また、本発明は、このような鮮明なイラス
トを簡単かつ効率的に作成できるイラスト作成支援装置
を提供することを技術的課題とする。
トを簡単かつ効率的に作成できるイラスト作成支援装置
を提供することを技術的課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明においては、画像
入力手段により原画を少なくとも１回読み取り、この読
み取りデータを平均し、この平均データを明暗または色
調の差に応じて階層分類し、この階層化されたデータか
ら所定の閾値以上に明暗あるいは色調の異なる階層領域
が接する点を抽出し、当該点の集合を一旦仮輪郭データ
として出力した後、この仮輪郭データのうち不明確デー
タ要素を局所的に選択してその不明確範囲を指定し、こ
の範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該不明確範囲
に潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出することによ
り、当該仮輪郭データにおける不明確データ要素を明確
化し全体として境界の鮮明なイラストを作成するという
手段を採用することによって、上記技術的課題を解決し
た点に特徴がある。
入力手段により原画を少なくとも１回読み取り、この読
み取りデータを平均し、この平均データを明暗または色
調の差に応じて階層分類し、この階層化されたデータか
ら所定の閾値以上に明暗あるいは色調の異なる階層領域
が接する点を抽出し、当該点の集合を一旦仮輪郭データ
として出力した後、この仮輪郭データのうち不明確デー
タ要素を局所的に選択してその不明確範囲を指定し、こ
の範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該不明確範囲
に潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出することによ
り、当該仮輪郭データにおける不明確データ要素を明確
化し全体として境界の鮮明なイラストを作成するという
手段を採用することによって、上記技術的課題を解決し
た点に特徴がある。
【０００７】さらに、本発明においては、画像入力手段
により原画を少なくとも１回読み取り、この読み取りデ
ータを平均し、この平均データを明暗または色調の差に
応じて階層分類し、この階層化されたデータから所定閾
値以上に明暗あるいは色調の異なる階層領域が接する点
を抽出し、当該点の集合を一旦仮輪郭データとして出力
する輪郭抽出器１と；この仮輪郭データを表示するディ
スプレイ２と；このディスプレイ２上で前記仮輪郭デー
タのうち不明確データ要素を局所的に選択してその不明
確範囲を指定し、この範囲内のみの閾値を部分的に変更
して前記不明確範囲を再度階層分類する閾値変更手段Ｔ
とを含んでおり、この閾値変更手段Ｔによって階層分類
された点の集合を前記輪郭抽出器１により輪郭点を透か
し出して再抽出し、当該仮輪郭データにおける不明確デ
ータ要素を明確化し全体として境界の鮮明なイラストを
作成するという手段を採用することによって、上記技術
的課題を解決した点に特徴がある。
により原画を少なくとも１回読み取り、この読み取りデ
ータを平均し、この平均データを明暗または色調の差に
応じて階層分類し、この階層化されたデータから所定閾
値以上に明暗あるいは色調の異なる階層領域が接する点
を抽出し、当該点の集合を一旦仮輪郭データとして出力
する輪郭抽出器１と；この仮輪郭データを表示するディ
スプレイ２と；このディスプレイ２上で前記仮輪郭デー
タのうち不明確データ要素を局所的に選択してその不明
確範囲を指定し、この範囲内のみの閾値を部分的に変更
して前記不明確範囲を再度階層分類する閾値変更手段Ｔ
とを含んでおり、この閾値変更手段Ｔによって階層分類
された点の集合を前記輪郭抽出器１により輪郭点を透か
し出して再抽出し、当該仮輪郭データにおける不明確デ
ータ要素を明確化し全体として境界の鮮明なイラストを
作成するという手段を採用することによって、上記技術
的課題を解決した点に特徴がある。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を添附図面に示す実施例に基づ
いて更に詳しく説明する。なお、図１は本発明に係る実
施例装置の概略構成図、図２は本発明に係るイラスト作
成支援方法の処理を示すフローチャートである。
いて更に詳しく説明する。なお、図１は本発明に係る実
施例装置の概略構成図、図２は本発明に係るイラスト作
成支援方法の処理を示すフローチャートである。
【０００９】まず、図１について詳述すれば、本発明に
係るイラスト作成支援装置は、輪郭抽出器１、ディスプ
レイ２、プリンタ３、イメージスキャナ４、画像変換器
５、ビデオカメラ６、ビデオモニタ７、及び閾値変更手
段Ｔとから構成してある。このうち、輪郭抽出器１とし
ては、ＮＥＣ製の32ビット小型コンピュータ（商品名Ｐ
Ｃ−９８０１ＤＡ）に本件出願人が開発した画像処理用
基板を組み込ませたものが採用されている。また、ディ
スプレイ２には、ＮＥＣ製のディスプレイ装置（商品名
ＰＣ−ＫＤ８８２）、プリンタ３にはＮＥＣ製のレーザ
ープリンタ装置（商品名ＰＣ−ＰＲ６０２ＰＳ）が採用
され、画像入力手段であるイメージスキャナ４にはシャ
ープ社製のイメージスキャナ（商品名ＪＸ−４０）が採
用されている。画像変換器５には、本件出願人が開発し
た画像変換専用基板が採用され、この専用基板を画像処
理用基板同様、前記小型コンピュータに組み込んでい
る。更に、閾値変更手段Ｔには、マウスが採用されてい
る。
係るイラスト作成支援装置は、輪郭抽出器１、ディスプ
レイ２、プリンタ３、イメージスキャナ４、画像変換器
５、ビデオカメラ６、ビデオモニタ７、及び閾値変更手
段Ｔとから構成してある。このうち、輪郭抽出器１とし
ては、ＮＥＣ製の32ビット小型コンピュータ（商品名Ｐ
Ｃ−９８０１ＤＡ）に本件出願人が開発した画像処理用
基板を組み込ませたものが採用されている。また、ディ
スプレイ２には、ＮＥＣ製のディスプレイ装置（商品名
ＰＣ−ＫＤ８８２）、プリンタ３にはＮＥＣ製のレーザ
ープリンタ装置（商品名ＰＣ−ＰＲ６０２ＰＳ）が採用
され、画像入力手段であるイメージスキャナ４にはシャ
ープ社製のイメージスキャナ（商品名ＪＸ−４０）が採
用されている。画像変換器５には、本件出願人が開発し
た画像変換専用基板が採用され、この専用基板を画像処
理用基板同様、前記小型コンピュータに組み込んでい
る。更に、閾値変更手段Ｔには、マウスが採用されてい
る。
【００１０】つぎに、本発明に係るイラスト作成支援方
法の処理内容を図２に基づいてステップごとに説明す
る。まず、ステップ１では、原画として写真を使用し、
この写真を所定の回数だけイメージスキャナ４で読み取
る。このように１回だけでなく複数回読み取ることによ
ってスキャニング中の振動等による一時的な画質の乱れ
を防止することができる。そして、所定回数の原画読み
取りが終了すると、ステップ２では、イメージスキャナ
４から点の集合として送られてくる読み取りデータを平
均する。ステップ３では、この平均データを輪郭抽出器
１内の画像処理用基板により点の濃淡に応じて階層状に
分類する。ステップ４では、この階層状に分類されたデ
ータから一定の閾値以上濃淡の異なる階層領域が接して
いる部分を探し当てながら原画におけるすべての輪郭点
を抽出する。ステップ５では、これら輪郭点の集合を一
旦仮輪郭データとしてディスプレイ２上に表示する。こ
のような仮輪郭データ抽出処理の後、ステップ６では、
閾値変更手段Ｔ（本実施例ではマウスを使用）により閾
値を更に高くするよう操作して、前記仮輪郭データの背
景に含まれる余分な情報、即ちノイズを除去する。ステ
ップ７では、前記閾値変更手段Ｔを用いて、仮輪郭デー
タのうち局所的に不鮮明な部分を選択してその不明確範
囲を指定し、この範囲内のみの閾値を部分的に変更す
る。ステップ８では、変更された閾値に応じて前記輪郭
抽出器１によって輪郭点を再抽出する。これらステップ
７およびステップ８の操作を仮輪郭データにおける不鮮
明な不明確データ要素が無くなるまで行う。これによ
り、仮輪郭データにおける不明確データ要素のみが部分
的に集中的に補正されて当該仮輪郭データが全て明確化
され、全体として境界の鮮明な輪郭データが得られる。
そして、この再抽出処理が終了すると、ステップ９で
は、こうして得られた鮮明な輪郭データを５インチフロ
ッピー（図示しない）に記録すると共に、プリンタ３
（本実施例ではレーザープリンタ）にて印刷する。
法の処理内容を図２に基づいてステップごとに説明す
る。まず、ステップ１では、原画として写真を使用し、
この写真を所定の回数だけイメージスキャナ４で読み取
る。このように１回だけでなく複数回読み取ることによ
ってスキャニング中の振動等による一時的な画質の乱れ
を防止することができる。そして、所定回数の原画読み
取りが終了すると、ステップ２では、イメージスキャナ
４から点の集合として送られてくる読み取りデータを平
均する。ステップ３では、この平均データを輪郭抽出器
１内の画像処理用基板により点の濃淡に応じて階層状に
分類する。ステップ４では、この階層状に分類されたデ
ータから一定の閾値以上濃淡の異なる階層領域が接して
いる部分を探し当てながら原画におけるすべての輪郭点
を抽出する。ステップ５では、これら輪郭点の集合を一
旦仮輪郭データとしてディスプレイ２上に表示する。こ
のような仮輪郭データ抽出処理の後、ステップ６では、
閾値変更手段Ｔ（本実施例ではマウスを使用）により閾
値を更に高くするよう操作して、前記仮輪郭データの背
景に含まれる余分な情報、即ちノイズを除去する。ステ
ップ７では、前記閾値変更手段Ｔを用いて、仮輪郭デー
タのうち局所的に不鮮明な部分を選択してその不明確範
囲を指定し、この範囲内のみの閾値を部分的に変更す
る。ステップ８では、変更された閾値に応じて前記輪郭
抽出器１によって輪郭点を再抽出する。これらステップ
７およびステップ８の操作を仮輪郭データにおける不鮮
明な不明確データ要素が無くなるまで行う。これによ
り、仮輪郭データにおける不明確データ要素のみが部分
的に集中的に補正されて当該仮輪郭データが全て明確化
され、全体として境界の鮮明な輪郭データが得られる。
そして、この再抽出処理が終了すると、ステップ９で
は、こうして得られた鮮明な輪郭データを５インチフロ
ッピー（図示しない）に記録すると共に、プリンタ３
（本実施例ではレーザープリンタ）にて印刷する。
【００１１】上記の如き方法にあっては、原画から得ら
れた階層データから所定の閾値に応じて原画全体の輪郭
点を抽出するという仮輪郭データ抽出処理と、この仮輪
郭データのうち不明確データ要素を局所的に選択しその
範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該不明確範囲に
潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出するという輪郭再
抽出処理とから成る多段階抽出処理を採用しているた
め、原画全体の仮輪郭データが迅速に抽出され、かつ、
この仮輪郭データから非常に境界の鮮明で忠実な輪郭デ
ータが得られ、こうして得られた輪郭データは挿絵や説
明図などのイラストとして十分使用できる。また、図１
に示すようなイラスト作成支援装置によれば、熟練のイ
ラストレーターでなくても、原画から得られた階層デー
タから所定の閾値に応じて仮輪郭データが得られ、この
仮輪郭データが表示されたディスプレイ２上でマウスを
操作して当該仮輪郭データのうち不明確データ要素を局
所的に選択しその範囲内のみの閾値を部分的に変更する
だけで、写真やビデオ映像などの原画から鮮明なイラス
トを簡単かつ効率的に作成できる。
れた階層データから所定の閾値に応じて原画全体の輪郭
点を抽出するという仮輪郭データ抽出処理と、この仮輪
郭データのうち不明確データ要素を局所的に選択しその
範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該不明確範囲に
潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出するという輪郭再
抽出処理とから成る多段階抽出処理を採用しているた
め、原画全体の仮輪郭データが迅速に抽出され、かつ、
この仮輪郭データから非常に境界の鮮明で忠実な輪郭デ
ータが得られ、こうして得られた輪郭データは挿絵や説
明図などのイラストとして十分使用できる。また、図１
に示すようなイラスト作成支援装置によれば、熟練のイ
ラストレーターでなくても、原画から得られた階層デー
タから所定の閾値に応じて仮輪郭データが得られ、この
仮輪郭データが表示されたディスプレイ２上でマウスを
操作して当該仮輪郭データのうち不明確データ要素を局
所的に選択しその範囲内のみの閾値を部分的に変更する
だけで、写真やビデオ映像などの原画から鮮明なイラス
トを簡単かつ効率的に作成できる。
【００１２】また、輪郭画を書きたい物品があるとき
は、まず適当な照明を当てつつビデオモニタ７で確認し
ながらビデオカメラ６で一定時間撮影する。次いで、こ
のビデオカメラ６で得られた映像の電気信号を所定時間
おきに画像変換器５でコンピュータの扱える形式に変換
し、この複数の変換されたデータを地点ごとの点の濃淡
において平均した後、上と同様の処理を行えば良い。
は、まず適当な照明を当てつつビデオモニタ７で確認し
ながらビデオカメラ６で一定時間撮影する。次いで、こ
のビデオカメラ６で得られた映像の電気信号を所定時間
おきに画像変換器５でコンピュータの扱える形式に変換
し、この複数の変換されたデータを地点ごとの点の濃淡
において平均した後、上と同様の処理を行えば良い。
【００１３】本実施例は以上のようであるが、電気信号
化された映像を得る手段として、電子スチルカメラと電
子スチル再生装置やビデオデッキを採用することも可能
である。
化された映像を得る手段として、電子スチルカメラと電
子スチル再生装置やビデオデッキを採用することも可能
である。
【００１４】
【発明の効果】以上のように、本発明方法にあっては、
原画から得られた階層データから所定の閾値に応じて原
画全体の輪郭点を抽出するという仮輪郭データ抽出処理
と、この仮輪郭データのうち不明確データ要素を局所的
に選択しその範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該
不明確範囲に潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出する
という輪郭再抽出処理とから成る多段階抽出処理を採用
しているので、写真やビデオ映像などの原画から仮輪郭
データを迅速に抽出し、この仮輪郭データから非常に境
界の鮮明で忠実なイラストを描出することが可能にな
る。
原画から得られた階層データから所定の閾値に応じて原
画全体の輪郭点を抽出するという仮輪郭データ抽出処理
と、この仮輪郭データのうち不明確データ要素を局所的
に選択しその範囲内のみの閾値を部分的に変更して当該
不明確範囲に潜伏する輪郭点を透かし出して再抽出する
という輪郭再抽出処理とから成る多段階抽出処理を採用
しているので、写真やビデオ映像などの原画から仮輪郭
データを迅速に抽出し、この仮輪郭データから非常に境
界の鮮明で忠実なイラストを描出することが可能にな
る。
【００１５】また、本発明装置によれば、原画から得ら
れた階層データから所定の閾値に応じて仮輪郭データが
抽出され、この仮輪郭データが表示されたディスプレイ
上でマウスなどの閾値変更手段を操作して当該仮輪郭デ
ータのうち不明確データ要素を局所的に選択しその範囲
内のみの閾値を部分的に変更するだけで不明確データ要
素を明確化できるので、熟練のイラストレーターでなく
ても、原画から境界の鮮明なイラストを簡単かつ効率的
に作成することが可能になる。このように、本発明のイ
ラスト作成支援方法、及びイラスト作成支援装置は、産
業上の利用価値が高い。
れた階層データから所定の閾値に応じて仮輪郭データが
抽出され、この仮輪郭データが表示されたディスプレイ
上でマウスなどの閾値変更手段を操作して当該仮輪郭デ
ータのうち不明確データ要素を局所的に選択しその範囲
内のみの閾値を部分的に変更するだけで不明確データ要
素を明確化できるので、熟練のイラストレーターでなく
ても、原画から境界の鮮明なイラストを簡単かつ効率的
に作成することが可能になる。このように、本発明のイ
ラスト作成支援方法、及びイラスト作成支援装置は、産
業上の利用価値が高い。
【図１】本発明に係る実施例装置の概略構成図である。
【図２】本発明に係るイラスト作成支援方法の処理を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
１ 輪郭抽出器 ２ ディスプレイ ３ プリンタ ４ イメージスキャナ ５ 画像変換器 ６ ビデオカメラ ７ ビデオモニタ Ｔ 閾値変更手段
Claims (4)
- 【請求項１】 画像入力手段により原画を少なくとも１
回読み取り、この読み取りデータを平均し、この平均デ
ータを明暗または色調の差に応じて階層分類し、この階
層化されたデータから所定閾値以上に明暗あるいは色調
の異なる階層領域が接する点を抽出し、当該点の集合を
一旦仮輪郭データとして出力した後、この仮輪郭データ
のうち不明確データ要素を局所的に選択してその不明確
範囲を指定し、この範囲内のみの閾値を部分的に変更し
て当該不明確範囲に潜伏する輪郭点を透かし出して再抽
出することにより、当該仮輪郭データにおける不明確デ
ータ要素を明確化し全体として境界の鮮明なイラストを
作成することを特徴としたイラスト作成支援方法。 - 【請求項２】 画像入力手段により原画を少なくとも１
回読み取り、この読み取りデータを平均し、この平均デ
ータを明暗または色調の差に応じて階層分類し、この階
層化されたデータから所定閾値以上に明暗あるいは色調
の異なる階層領域が接する点を抽出し、当該点の集合を
一旦仮輪郭データとして出力する輪郭抽出器１と；この
仮輪郭データを表示するディスプレイ２と；このディス
プレイ２上で前記仮輪郭データのうち不明確データ要素
を局所的に選択してその不明確範囲を指定し、この範囲
内のみの閾値を部分的に変更して前記不明確範囲を再度
階層分類する閾値変更手段Ｔとを含んでおり、 この閾値変更手段Ｔによって階層分類された点の集合を
前記輪郭抽出器１により輪郭点を透かし出して再抽出
し、当該仮輪郭データにおける不明確データ要素を明確
化し全体として境界の鮮明なイラストを作成することを
特徴としたイラスト作成支援装置。 - 【請求項３】 画像入力手段として、イメージスキャナ
４を採用していることを特徴とした請求項２記載のイラ
スト作成支援装置。 - 【請求項４】 画像入力手段として、画像変換器５に接
続されたビデオカメラ６を採用していることを特徴とし
た請求項２記載のイラスト作成支援装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3082111A JP2775121B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | イラスト作成方法、及びそれに使用する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3082111A JP2775121B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | イラスト作成方法、及びそれに使用する装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05101182A JPH05101182A (ja) | 1993-04-23 |
| JP2775121B2 true JP2775121B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=13765293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3082111A Expired - Fee Related JP2775121B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | イラスト作成方法、及びそれに使用する装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2775121B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5732553A (en) * | 1995-04-20 | 1998-03-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for determining deterioration of a catalytic converter for an engine |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60105081A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-10 | Fujitsu Ltd | 輪郭抽出装置 |
| JPS60211583A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-23 | Nec Corp | 領域識別方式 |
| JPS62161265A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線画像情報読取装置 |
| JPS63102555A (ja) * | 1986-10-20 | 1988-05-07 | Fujitsu Ltd | 画像デ−タ読取り方式 |
| JPS63204878A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像信号処理装置 |
| JPH0642068B2 (ja) * | 1988-04-08 | 1994-06-01 | 大日本スクリーン製造株式会社 | 画像輪郭データ作成方法 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP3082111A patent/JP2775121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05101182A (ja) | 1993-04-23 |
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