JP2774798B2 - リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置 - Google Patents

リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置

Info

Publication number
JP2774798B2
JP2774798B2 JP63180407A JP18040788A JP2774798B2 JP 2774798 B2 JP2774798 B2 JP 2774798B2 JP 63180407 A JP63180407 A JP 63180407A JP 18040788 A JP18040788 A JP 18040788A JP 2774798 B2 JP2774798 B2 JP 2774798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribbon
opening
core
carriage
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63180407A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0230579A (ja
Inventor
修 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63180407A priority Critical patent/JP2774798B2/ja
Publication of JPH0230579A publication Critical patent/JPH0230579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2774798B2 publication Critical patent/JP2774798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は例えば熱転写性インクリボンを収納するリボ
ンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記憶装
置に関する。
<従来の技術> 従来から熱転写記録に使用するインクリボンは、交換
を容易にするためにカセット化し、インクリボンカセッ
トを記録装置に対して着脱可能に構成しているのが一般
的である。
前記リボンカセットの中には、例えば第4図に示すよ
うに反転使用可能なものがある。これは記録ヘッド4が
位置するための開口部1c1,1c2を、カセットの中心線に
対して対称位置に2個設けてなり、供給コア1d1に巻き
回したインクリボン2をリボンガイド1e1〜1e6でガイド
しながら前記2個の開口部1c1,1c2で一旦露出するよう
に導くと共に巻取コア1d2に巻き回してなる。
前記カセットは記録装置のキャリッジに装填すると、
前記供給コア及び巻取コアに夫々供給軸及び巻取軸が係
合するものである。そして記録に際しては前記キャリッ
ジの走行に同期して巻取軸が回転し、このトルク又は記
録シートを介して記録ヘッド4にてプラテン1bへの押圧
とキャリッジの走行の相互作用によってインクリボンが
供給コア1d1から巻取コア1d2へと順次引き出される。更
に前記インクリボン2の引き出しと同期してキャリッジ
に搭載された記録ヘッド4により所定の記録を行うもの
である。
尚、前記インクリボン2の引き出しを安定させるため
に、供給軸に一定の摩擦負荷がかけられ、前記インクリ
ボンの巻き取りに一定の張力を付与している。
<発明が解決しようとする課題> しかし、前記従来例にあっては供給軸の摩擦負荷によ
りリボン張力を付与するようにしているために、供給コ
ア1d1の巻き径が大きいときはリボン張力が弱くなり、
リボンの引き出しが不安定になり易くなる。また逆に前
記供給コア1d1の巻き径が小さくなるとリボン張力が強
くなり、リボンに必要以上の張力が掛かってインクリボ
ン2と記録シート7との間ですべりが生じて記憶シート
7に汚れが発生することがある。
更に記録時には記録ヘッド4がヘッドダウンしてイン
クリボン2を記録シート7に押圧し(第4図の実線の状
態)、このときインクリボン2が開口部1c2から引き出
された状態となる。そして記録終了後に前記記録ヘッド
4がヘッドアップしてインクリボン2から離隔すると
(第4図の破線の状態)、インクリボン2は何の力も受
けていないために前記記録時と同様の状態を保ち、開口
部1c2からはみ出した状態となる。従って、インクリボ
ン2がはみ出した状態でカセットの交換等を行うと、イ
ンクリボン2が記録シート7と接触して記録シート7を
汚したり、はみ出したインクリボン2が引っ掛かって供
給コア1d1等に巻き回されたリボンまで引き出されてし
まうことがある。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、リボンの弛
みやはみ出しを防止し得るリボンカセットを提供し、更
には前記リボンカセットを用いた熱転写記録装置を提供
することにある。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するための本発明に係る構成は、長尺
状のリボンを収納するカセットの中心線に対し、略対称
に設けられた第一閉口部及び第二閉口部と、前記リボン
の供給及び巻取を行うための第一コア及び第二コアと、
前記第一コアと第一開口部との間、及び第二コアと第二
開口部との間のリボン経路にそれぞれ設けられ、前記リ
ボンに摩擦力を付与するための第一摩擦力付与手段及び
第二摩擦力付与手段と、前記第一開口部と前記第二開口
部との間のリボン経路に対して、略直交する方向に前記
リボンを変位させて当該リボンに対して張力を付与する
張力付与手段と、を有し、前記張力付与手段は、前記第
一開口部と前記第二開口部との間に立設された案内ピン
に摺動可能に係合すると共に前記リボン経路に対して略
直交する方向に延在する被案内部を中央部に有し、且つ
両端部が支持ピンに摺動可能に支持されると共に前記被
案内部の先端部が前記第一開口部と前記第二開口部の間
のリボン経路に対して略直交する方向にリボンを変移さ
せるように付勢されたバネにより、前記第一摩擦力付与
手段及び第二摩擦力付与手段それぞれより前記リボンに
付与される張力よりも弱い張力を前記リボンに対して付
与することを特徴とする。
<作用> 上記手段によれば、リボンが引き出されるときにコア
と開口部との間のリボン経路に設けた摩擦力付与手段に
よって摩擦力が付与され、引き出されるリボンに張力が
付与される。この張力はリボンの巻取径等に関わらず常
に一定である。
また熱転写記録装置に於いて、リボンは張力付与手段
により適度な張力を受けており、記録ヘッドがヘッドダ
ウン状態からヘッドアップ状態へ移行しても、インクリ
ボンの弛みは前記張力付与手段により吸収され、開口か
らリボンがはみ出すことがないものである。
<実施例> 次に上記手段をインクリボンカセットに適用し、これ
を熱転写記録装置に使用する一実施例を説明する。
〔第一実施例〕
第1図はシリアル型熱転写記録装置の斜視説明図であ
り、第2図はリボンカセットの説明図である。
先ずリボンカセットを装填した記録装置の概略を説明
する。
1は内部に長尺状のインクリボン2を収納した反転使
用可能なリボンカセットであり、キャリッジ3に着脱可
能に装填されている。このキャリッジ3には画信号に応
じて発熱する記録ヘッド4が搭載され、且つ走行手段5
によりガイド軸6に沿って移動可能に構成されている。
記録時には前記記録ヘッド4がヘッドダウンしてイン
クリボン2を記録シート7に押圧すると共に、キャリッ
ジ3の矢印A方向への走行と同期してインクリボン2を
選択的に加熱し、加熱インクを記録シート7に転写して
記録を行う。そして一行記録が終了すると、前記記録ヘ
ッド4がヘッドアップすると共に、キャリッジ3がホー
ムポジションに戻り、搬送手段8によって記録シート7
を一行分矢印B方向へ搬送するものである。
次に前記リボンカセット1及び記録装置の各部の構成
について詳細に説明する。
先ずリボンカセット1はケース本体1aと蓋体1bとから
なり、第2図に示すように、ケース本体1aの中心線aに
対して略対称位置に前記記録ヘッド4が位置し得る第一
開口部1c1と第二開口部1c2が設けられている。また同様
に前記中心線aに対して略対称位置にインクリボン2を
巻き回して供給或いは巻取を行うための第一コア1d1
第二コア1d2が設けられている(尚、第1図及び第2図
に於いて第一コア1d1が供給側コアとなり、第二コア1d2
が巻取側コアとなっている)。
前記インクリボン2は供給側コア1d1に巻き回され、
リボンガイド1e1,1e2でガイドされ、第一開口部1c1で一
旦露出した後、一対のリボンガイド1e3,1e4に向かって
再びケース本体1a内に導かれる。更に第二開口部1c2
再度露出した後、リボンガイド1e5,1e6でガイドされ、
巻取側コア1d2に巻き付けられている。
尚、前記リボンガイド1e1,1e2とリボンガイド1e5,1
e6、更にはリボンガイド1e3と1e4は夫々中心線aに対し
て略対称位置に設けられている。
更に前記供給側コア1d1と第一開口部1c1との間には第
一摩擦力付与手段が設けられると共に、前記巻取側コア
1d2と第二開口部1c2との間にも同一構成よりなる第二摩
擦力付与手段が設けられている。この摩擦力付与手段の
構成は第2図に示す如く、板バネ1f1,1f2の先端に取り
付けられたフェルト1g1,1g2がインクリボン2をリボン
ガイド1e5,1e6に押圧している。従って、引き出される
インクリボン2はフェルト1g1,1g2の押圧によって摩擦
力が付与され、リボン引き出しに際しての張力を付与す
るものである。尚、第2図中、1h1,1h2は板バネ押さえ
である。
更に前記第一開口部1c1と第二開口部1c2との間、より
具体的には二本のリボンガイド1e3,1e4の間にインクリ
ボン2に対する張力付与手段が設けられている。この張
力付与手段の構成は、中心線a上に案内ピンであるバネ
ガイド1iが設けられ、このバネガイド1iに対して前記リ
ボンガイド1e3,1e4の略対称位置に二本の支持ピンであ
るバネ保持ポスト1j1,1j2が設けられている。そして前
記バネ保持ポスト1j1,1j2に保持され、且つバネガイド1
iにガイドされてスライド可能な板バネよりなる引込バ
ネ1kが取り付けられている。この引込バネ1kは第2図の
矢印C方向への付勢力を有し、前記リボンガイド1e3,1e
4間に搬送されるインクリボンを矢印C方向へ付勢して
いる。この付勢力によってインクリボン2に引込張力が
付与されるものである。尚、前記インクリボン2への引
込張力は前記フェルト1g1,1g2によるインクリボン2へ
の摩擦力よりもやや小さい値となるように設定してい
る。
前記引込力により記録に際し、記録ヘッド4がヘッド
ダウン状態からヘッドアップ状態へ移行すると、引込バ
ネ1kは矢印C方向、即ち前記第一開口部1c1と第二開口
部1c2との間のリボン経路に略直交する方向へスライド
し(第2図の実線の状態から破線の状態へ移行)、開口
部1c2からはみ出したインクリボン2を引き込むもので
ある。
前記リボンカセット1に収納されるリボン2は、熱転
写記録装置に用いる場合には、長尺状のポリエチレンテ
レフタレートフィルム等よりなるベースリボン上に熱転
写性(例えば熱溶融性、熱軟化性、熱昇華性等)のイン
クを層状に塗工したものを使用し、リボンカセット1を
反転使用するためには同一リボンで複数回の記録が可能
な所謂マルチストライクリボンが好ましく用いられる。
もっとも前記反転使用するに際し、インクリボン2は前
記マルチストライクリボンに限定する必要はなく、例え
ば記録幅の二倍以上の幅を有する所謂ダブルトラックリ
ボンを使用しても良い。
次に前記リボンカセット1を装填するキャリッジ3の
構成は、第1図に示す如くリボンカセット1のケース本
体1aのヘッド側両端部を係止するための係止突起3a及び
前記カセット1の対向側端部の略中央部を係止するため
の係止部材3bが突設され、これによってカセット装填部
を構成している。従って、リボンカセット1をキャリッ
ジ3に装填すると、前記係止突起3a及び係止部材3bで挟
持され、且つ係止部材3bの上端に形成された係止爪3b1
によって係止されるものである。
また前記キャリッジ3の所定位置には巻取軸3cが設け
られ、この巻取軸3cはリボンカセット1を装填したとき
に第一コア1d1或いは第二コア1d2と係合する如く構成さ
れている。
更に前記巻取軸3cはスベリクラッチ3dを介して巻取モ
ーター3eと連結しており、記録に際して前記巻取モータ
ー3eが駆動することにより、巻取側コア(第1図にあっ
ては第二コア)1d2を矢印D方向に回転し、引き出され
たインクリボン2を巻取側コア1d2に巻き取る如く構成
している。尚、前記スベリクラッチ3dは一定以上の力が
加わると巻取モーター3eの駆動力を巻取軸3cに伝達しな
くなるものであり、これによって巻取径に関係なく引き
出されるインクリボン2が巻取側コア1d2に巻き取られ
るものである。
尚、リボン巻き取り構成は前記巻取モーター3eに代え
てキャリッジ3の走行によりラックとピニオンにより巻
取側コア1d2を矢印D方向に回転させるようにしても良
い。
前記キャリッジ3をガイド軸6に沿って走行させるた
めの走行手段5の構成は、第1図に示す如く構成されて
いる。即ち、キャリッジ3にプーリ5a,5b間に掛け渡し
たベルト5cが接続され、前記プーリ5aには走行モーター
5dが連結している。従って、前記走行モーター5dの駆動
によって前記キャリッジ3がガイド軸6に沿って走行す
るものである。
次に記録ヘッド4は前記キャリッジ3の所定位置、具
体的にはリボンカセット1を装填したときに第二開口部
1c2の位置に搭載されている。
この記録ヘッド4はヘッド基板4a上に通電発熱する多
数の発熱素子4bを一列に配列したものであり、図示しな
いソレノイドモーター等の公知の手段により第2図の矢
印E方向にヘッドダウンしてインクリボン2のインク塗
布面を記録シート7に押圧し(実線の状態)、また矢印
F方向にヘッドアップして前記インクリボン2から離隔
する如く(破線の状態)、揺動可能に構成されている。
そして前記記録ヘッド4がヘッドダウンした状態でキ
ャリッジ3が矢印A方向へ走行すると、インクリボン2
と記録シート7との摩擦力によりインクリボン2が供給
側コア1d1から順次引き出されるものである。
尚、前記記録ヘッド4がヘッドダウンしたときに記録
シート7は、プラテンホルダー9aに貼着された平板状の
CRゴム等からなるプラテン9bによって支持される如く構
成されている。
前記記録シート7を搬送するための搬送手段8は第1
図に示す如く、搬送モーター8aと連結した搬送ローラ8b
に図示しない従動ローラが圧接する如く構成されてい
る。そして記録に際して両ローラに挟持された記録シー
ト7が搬送ローラ8bの回転によって矢印B方向に一行分
づつ間欠搬送される如く構成されている。
次に前述の如く構成されたリボンカセット1及び記録
装置を使用した場合の各部の作動について説明する。
先ず工場出荷時に於いては、両コア1d1,1d2を夫々イ
ンクリボン2を巻き取る方向に充分回す。このとき引込
バネ1kは第2図の矢印C方向と逆方向にスライドする
(第2図の実線の状態)。この状態にあってインクリボ
ン2は前記引込バネ1kの付勢によりカセット内への引込
力を受けるため弛むことがなく、カセット輸送時の振動
等によってインクリボン2が開口部1c1,1c2からはみ出
すことがない。
尚、前記引込力はフェルト1g1,1g2でインクリボン2
に付与される摩擦力よりも小さいために、前記引込力に
よってコア1d1,1d2が回動することはない。
次に前記カセット1をキャリッジ3に装填して記録を
行う場合には、前記記録ヘッド4をヘッドダウンする
と、巻取側コア1d2は巻取軸3cと係合しており、矢印D
方向と逆方向に回転しないため、記録ヘッド4の移動量
に応じてインクリボン2が供給側コア1d1から引き出さ
れる。
このヘッドダウン状態で走行モーター5d及び巻取モー
ター3eを駆動すると、キャリッジ3が矢印A方向へ走行
すると共に、インクリボン2が供給側コア1d1から引き
出され、且つ巻取側コア1d2に巻き取られる。これと同
期して記録ヘッド4の発熱素子4bに選択的な通電を行う
ことにより画像パターン状に発熱させ、加熱されたイン
クを記録シート7に転写して一行分の画像記録を行う。
前記記録に際して供給側コア1d1から引き出されるイ
ンクリボン2はフェルト1g1により摩擦力を受け、適度
なリボン張力が付与される。尚、このリボン張力の付与
は従来の如く供給側コア1d1の回転負荷によって付与さ
れるものでないために、巻取側コア1d2の巻径が変化し
ても前記張力は常に一定であり、インクリボン2の引き
出しが安定して行われる。
次に一行記録が終了すると、記録ヘッド4がヘッドア
ップしてインクリボン2から退避すると共に、キャリッ
ジリターンしてキャリッジ3がホームポジションに戻
る。この記録ヘッド4がヘッドアップすると、開口部1c
2に於いてインクリボン2に弛みが生ずるが、このとき
引込バネ1kが第2図の矢印C方向にスライドし、開口部
1c2で弛んだインクリボン2をカセット内部へ引き込
む。即ち、ヘッドアップの際に生ずるインクリボンの弛
みは引込バネ1kの付勢によって吸収される。
更に前記キャリッジリターンと同時に搬送モーター8a
が駆動して記録シート7を第1図の矢印B方向へ一行分
搬送する。
前述の動作を次行以下繰り返すことによって記録シー
ト7に所望記録がなされる。
また記録が進み、供給側コア1d1からインクリボン2
が全て引き出されると共に巻取側コア1d2に巻き取られ
た場合には、リボンカセット1を反転してキャリッジ3
に装填する。これにより今度は第二コア1d2が供給側コ
アとして、且つ第一コア1d1が巻取側コアとして作用
し、前記と同様に記録が行われる。尚、このときはフェ
ルト1g2による摩擦力により、引き出されるインクリボ
ン2に張力が付与される。
前記カセットの反転時、或いは記録シート7の搬送或
いは交換等に於いて、インクリボン2が開口部1c1,1c2
からはみ出していることがないために、インクリボン2
が不用意に引き出されてしまうことがない。
〔第二実施例〕
前述した第一実施例ではリボンカセット1を反転使用
する例であったが、第二実施例として前述したリボンカ
セット1を使用して双方向記録を行う熱転写記録装置の
実施例を第3図を参照して説明する。
尚、第一実施例と同一部分は同一符号を付すことによ
り説明を省略する。
キャリッジ3の所定位置、具体的にはリボンカセット
1を装填したときの第一開口部1c1と第二開口部1c2の位
置に夫々記録ヘッド10a,10bが取り付けられ、且つ第一
コア1d1及び第二コア1d2には夫々巻取軸3f1,3f2が係合
している。
前記記録ヘッド10a,10bの駆動構成は第一実施例で説
明した記録ヘッド4と同一であり、キャリッジ3が矢印
A方向に走行するときに記録する場合には、第一実施例
と同様に記録ヘッド10bがヘッドダウンして駆動し、キ
ャリッジ3が矢印G方向に走行するときに記録する場合
には、記録ヘッド10aがヘッドダウンして駆動するもの
である。
また巻取軸3f1,3f2の駆動構成も第一実施例の巻取軸3
cと同一であり、キャリッジ3が矢印A方向に走行する
ときに記録する場合には、第一実施例と同様に巻取軸3f
2がリボン巻取方向に駆動回転して第一コア1d1から引き
出されるインクリボン2を第二コア1d2に巻き取るもの
であり、このとき巻取軸3f1は空転する。逆にキャリッ
ジ3が矢印G方向に走行するときに記録する場合には、
巻取軸3f1がリボン巻取方向に駆動回転して第二コア1d2
から引き出されるインクリボン2を第一コア1d1に巻き
取る。この他方の巻取軸3f2が空転するのは前記と同様
である。
前記構成の記録装置にあってはキャリッジ3が往復ガ
イド軸6に沿って往復走行にするに際して双方向記録が
出来るものである。また記録ヘッド10a、10bのヘッドア
ップダウンの際に生ずるリボン弛みは引込バネ1kによっ
て吸収されるのは第一実施例と同様である。
尚、前述した第一実施例及び第二実施例は共にインク
リボンを用いて画像記録をする場合の例であったが、前
記カセット1内に修正リボンを収納して画像修正する場
合にも前記カセットは好適に使用し得るものである。
<発明の効果> 本発明は前述の如く、リボンカセットのコアと開口部
との間のリボン経路に摩擦力付与手段を設けたために、
リボンが引き出されるとき前記摩擦力付与手段によって
摩擦力が付与され、引き出されるリボンに張力が付与さ
れる。この張力はコアの巻径にかかわらず常に一定であ
ることからリボンの引き出しが安定して行われる。
また、熱転写記録装置に於いて、リボンは張力付与手
段により常に適度な張力、即ち前記摩擦力付与手段によ
って前記リボンに付与される張力よりも弱い張力を受け
ており、記録ヘッドがヘッドダウン状態からヘッドアッ
プ状態へ移行しても、インクリボンの弛みは前記張力付
与手段により吸収される。従って、カセットの開口部か
らリボンがはみ出すことを防止出来、前記インクリボン
で記録シート等を汚すことがないと共に、インクリボン
を引っ掛けてしまうこともない。
更に、本発明にあっては張力付与手段がリボンの左右
どちらの方向に対しても略同等の張力を付与することが
可能であるために、第一及び第二の摩擦力付与手段間の
全域にわたって略均一な張力を付与することができ、こ
のため、リボンの局部に異常な張力が加わり、リボンを
傷める等の障害の発生がなく、またリボンカセットを反
転して装填した場合も含めてリボンの走行が安定するた
め、高品位の記録を行うことができる。
また、前記張力付与手段はバネの中央部にあって、リ
ボン経路に対して直交する方向に延在する被案内部を案
内ピンに摺動可能に係合すると共に、前記バネの両端部
を支持ピンで支持するように、カセットの所定位置に載
置するだけで簡単に組み立てることができると共に、カ
セットを上下反転して使用する場合でも、確実に第一開
口部と第二開口部との間のリボン経路に対して略直交す
る方向にリボンを変移させ、該リボンに張力を付与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るシリアル型熱転写記録
装置の斜視説明図、第2図はリボンカセットの平面説明
図、第3図は記録ヘッドを二個有する実施例の説明図、
第4図は従来技術の説明図である。 1はリボンカセット、1aはケース本体、1bは蓋体、1c1
は第一開口部、1c2は第二開口部、1d1は第一コア、1d2
は第二コア、1e1〜1e6はリボンガイド、1f1,1f2は板バ
ネ、1g1,1g2はフェルト、1h1,1h2はバネ押さえ、1iはバ
ネガイド、1j1,1j2はバネ保持ポスト、1kは引込バネ、
2はインクリボン、3はキャリッジ、3aは係止突起、3b
は係止部材、3b1は係止爪、3cは巻取軸、3dはスベリク
ラッチ、3eは巻取モーター、3f1,3f2は巻取軸、4は記
録ヘッド、4aはヘッド基板、4bは発熱素子、5は走行手
段、5a,5bはプーリ、5cはベルト、5dは走行モーター、
6はガイド軸、7は記録シート、8は搬送手段、8aは搬
送モーター、8bは搬送ローラ、9aはプラテンホルダー、
9bはプラテン、10a,10bは記録ヘッドである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺状のリボンを収納するカセットの中心
    線に対し、略対称に設けられた第一閉口部及び第二閉口
    部と、 前記リボンの供給及び巻取を行うための第一コア及び第
    二コアと、 前記第一コアと第一開口部との間、及び第二コアと第二
    開口部との間のリボン経路にそれぞれ設けられ、前記リ
    ボンに摩擦力を付与するための第一摩擦力付与手段及び
    第二摩擦力付与手段と、 前記第一開口部と前記第二開口部との間のリボン経路に
    対して、略直交する方向に前記リボンを変位させて当該
    リボンに対して張力を付与する張力付与手段と、 を有し、 前記張力付与手段は、前記第一開口部と前記第二開口部
    との間に立設された案内ピンに摺動可能に係合すると共
    に前記リボン経路に対して略直交する方向に延在する被
    案内部を中央部に有し、且つ両端部が支持ピンに摺動可
    能に支持されると共に前記被案内部の先端部が前記第一
    開口部と前記第二開口部の間のリボン経路に対して略直
    交する方向にリボンを変移させるように付勢されたバネ
    により、前記第一摩擦力付与手段及び第二摩擦力付与手
    段それぞれより前記リボンに付与される張力よりも弱い
    張力を前記リボンに対して付与することを特徴とするリ
    ボンカセット。
  2. 【請求項2】長尺状の熱転写性インクリボンを収納した
    請求項1記載のリボンカセットを装填するための装填部
    を有するキャリッジと、 前記キャリッジを走行させるための走行手段と、 前記キャリッジの走行に同期して前記インクリボンを巻
    き取るための巻取手段と、 前記キャリッジに搭載され、前記引き出されるインクリ
    ボンを画信号に応じて選択的に加熱するための記録ヘッ
    ドと、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。
JP63180407A 1988-07-21 1988-07-21 リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置 Expired - Fee Related JP2774798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63180407A JP2774798B2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63180407A JP2774798B2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0230579A JPH0230579A (ja) 1990-01-31
JP2774798B2 true JP2774798B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=16082705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63180407A Expired - Fee Related JP2774798B2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2774798B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4929032B2 (ja) * 2007-04-26 2012-05-09 日本電産サンキョー株式会社 印刷装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0528049Y2 (ja) * 1986-01-08 1993-07-19
JPH029561U (ja) * 1988-06-23 1990-01-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0230579A (ja) 1990-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4437778A (en) Tape cassette having means for adjusting a tape segment length for a thermal printer
US4420268A (en) Printing apparatus and tape clamp therefor
EP0214466A2 (en) Ink sheet cassette and image recording apparatus using the same
JPH0635201B2 (ja) 熱転写媒体搬送機構
EP0449238B1 (en) Transfer printer
US4733980A (en) Printer
JP2774798B2 (ja) リボンカセット及び該リボンカセットを用いた熱転写記録装置
JPH01502175A (ja) カード取出し装置
JPH0345712B2 (ja)
JPH03284973A (ja) リボンカセット及び前記リボンカセットを用いる記録装置
JPS63297085A (ja) インクリボンの搬送機構
KR890003355Y1 (ko) 열감응 프린터
KR102084647B1 (ko) 염료 승화형 프린터의 인쇄방법
JPH0357497Y2 (ja)
JP3472040B2 (ja) 記録装置および記録方法ならびにリボンカセット
JP3121725B2 (ja) 熱転写プリンタ
JPS6270078A (ja) 記録装置
JPH11157191A (ja) リボンカセットおよびこのリボンカセットを使用する熱転写プリンタ
JP2002205450A (ja) サーマルプリンタ
JPH0410868B2 (ja)
JP3589358B2 (ja) 熱転写記録装置
JP2002205433A (ja) サーマルプリンタ
JPH0530634B2 (ja)
JPS61160260A (ja) 感熱転写記録方法
JPH04161367A (ja) 画像形成装置のインクシート駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees