JP2774453B2 - 手摺部材 - Google Patents

手摺部材

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JP2774453B2
JP2774453B2 JP6310149A JP31014994A JP2774453B2 JP 2774453 B2 JP2774453 B2 JP 2774453B2 JP 6310149 A JP6310149 A JP 6310149A JP 31014994 A JP31014994 A JP 31014994A JP 2774453 B2 JP2774453 B2 JP 2774453B2
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美好 前田
義一 荒川
尚義 炬口
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋内の廊下、階段、洗面
所、トイレ、浴室、玄関あるいは屋外の適宜場所等種々
の場所に用いられる手摺部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手で握っても滑りにくい手摺部材
として、例えば実開昭59−192536号公報や実開
昭63−40426号公報に記載されているように、棒
状の手摺本体の外周面全体に長さ方向にわたって凹部と
凸部が交互に配列されたものが知られている。又、実開
平6−58030号公報に記載されているように、棒状
の手摺本体の長さ方向のほぼ中央部外周面に手の指が収
まる複数条の凹条が設けられたものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
実開昭59−192536号公報や実開昭63−404
26号公報記載のものは、手摺本体の外周面全体に単に
長さ方向にわたって凹部と凸部が交互に配列されている
だけであるので、手摺本体を手で握る際、握る位置によ
って滑りにくかったり滑りやすかったりし、全体として
滑り防止効果が不十分であり、とくに握力の弱い高齢者
や身障者、病弱者等にとっては安心して使用しがたい問
題点がある。しかも、手摺本体の周方向全体に凹部と凸
部が設けられていることから、横方向に延びる手摺本体
を必ずしも握らず、手摺本体上を手を滑らすようにして
単なる案内用として使用するような場合に、凹部と凸部
が支障となる問題点がある。
【0004】又、後者の実開平6−58030号公報記
載のものは、手摺本体の長さ方向のほぼ中央部外周面に
複数条の凹条が設けられているので、手摺本体の中央部
を握らなければ滑り防止効果がなく、しかも手摺本体を
握る手の角度によって隣合う凹条間の凸部に指や指の関
節が当たって滑りやすくなり、滑り防止効果が不十分と
なる問題点がある。
【0005】本発明はかかる従来の問題点を解消したど
の方向から握っても滑りにくい手摺部材を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明手摺部材は、状の手摺本体の頂部の平滑部
を挟んでほぼ半周面内に位置する周方向の任意の二側面
に、それぞれ長さ方向にわたって凹部と凸部が交互に連
続して並んで設けられ、手摺本体を手で握った時に各指
がそれぞれ凸部間の凹部に収まるようになされたもので
ある。又、好ましくは上記手摺本体のほぼ半周面内に位
置する周方向の任意の二側面が、互いに相対する正反対
位置となされたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、手摺本体をどの方向から握っ
ても手の指が凸部間の凹部に収まりやすく、手摺本体の
長さ方向に手が滑らない。従って握力の弱い高齢者や身
障者、病弱者等にとっては安心して使用できる。又、手
摺本体が表面平滑なことから、凹部や凸部を除く手摺本
体の少なくとも半周面表面が平滑面となり、横方向に延
びる手摺本体頂部の平滑部上を手を滑らせて案内用とし
て使用でき、このとき凹部や凸部が障害とならない。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図面において、1は手摺本体であって、通常、
金属管等の芯材11の外周面に合成樹脂、木粉入り合成
樹脂等からなる被覆層12が設けられて形成されている
が、金属や木材等他の材料から作製されていてもよい。
この手摺本体1は、手で握れる程度の径を有する棒状体
となされている。
【0009】又、手摺本体1の頂部は表面平滑な平滑部
6となされている。又、この平滑部6を挟んで、その必
要箇所に滑り止めとなる多数の凹部2と凸部3が設けら
れている。すなわち、手摺本体1のほぼ半周面内に位置
する周方向の任意の二側面に、それぞれ長さ方向にわた
って凹部2と凸部3が交互に連続して並んで設けられ、
手摺本体1を手で握った時に凸部3間の凹部2に各指が
収まるようになされている。
【0010】例えば図1の場合は、手摺本体1の外周面
の互いに相対する正反対位置となる二側面に、それぞれ
長さ方向にわたって凹部2と凸部3が交互に連続して並
んで設けられている。この場合、上記相対する正反対位
置となる二側面の凹部2と凸部3の配列ピッチは同一と
なされているが、配列ピッチがズレるようになされてい
てもよい。
【0011】又、図2の場合は、手摺本体1の外周面の
互いに隣合う程度に近い位置の二側面に、それぞれ長さ
方向にわたって凹部2と凸部3が交互に連続して並んで
設けられている。この場合、上記隣合う程度に近い位置
の二側面の凹部2と凸部3の配列ピッチはズラされてい
るが、同一の配列ピッチとなされてもよい。
【0012】上記凹部2と凸部3は、通常、手摺本体1
の表面に丸い山形状の凸部3が一定間隔をおいて列状に
並んで突設されることにより、隣合う凸部3間に凹部2
が形成されている。又、この逆に手摺本体1の表面に丸
溝状の凹部2が一定間隔をおいて列状に並んで設けられ
ることにより、隣合う凹部2間に凸部3が形成されても
よいし、あるいは手摺本体1の表面に連続波形状の凹凸
が設けられることにより凹部2と凸部3が同時に形成さ
れてもよい。
【0013】又、上記手摺本体1は、一般に図3の如く
室内の廊下4や階段5の横方向に延びる手摺として用い
られ、その際、手摺本体1の上面に平滑面が位置し、側
面や斜め下側面に凹部2と凸部3の列が位置するように
取り付けられるものである。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明手摺部材は、
手摺本体のほぼ半周面内に位置する周方向の任意の二側
面に、それぞれ長さ方向にわたって凹部と凸部が交互に
連続して並んで設けられ、手摺本体を手で握った時に各
指がそれぞれ凸部間の凹部に収まるようになされている
ので、手摺本体をどの方向から握っても手の指が凸部間
の凹部に収まりやすく、手摺本体の長さ方向に手が滑ら
ない。
【0015】又、手摺本体の周方向の互いに相対する正
反対位置の二側面に、それぞれ上記凹部と凸部が交互に
連続して並んで設けられているので、上記滑り防止効果
をより高めることができる。さらに、手摺本体の周方向
の二側面に長さ方向に凹部と凸部が交互に連続して並ん
で設けられているので、見た目に美しいと共に手で握っ
ても滑りにくい安心感を与えることができる。
【0016】従って、以上のことから握力の弱い高齢者
や身障者、病弱者等にとって安心して使用できる。さら
に又、手摺本体の頂部に平滑部が設けられているので、
横方向に延びる手摺本体の平滑面上を手を滑らせて案内
用として使用でき、このとき従来の如く凹部や凸部が支
障とならず、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明手摺部材の一実施例を示し、(イ)は
平面図、(ロ)は正面図、(ハ)はA−A線断面図、
(ニ)はB−B線断面図である。
【図2】 本発明手摺部材の他の実施例を示し、(イ)
は底面図、(ロ)は正面図、(ハ)はC−C線断面図、
(ニ)はD−D線断面図である。
【図3】本発明手摺部材の使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の鋭明】
1 手摺本体 11 芯材 12 被覆層 2 凹部 3 凸部6 平滑部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 状の手摺本体の頂部の平滑部を挟んで
    ほぼ半周面内に位置する周方向の任意の二側面に、それ
    ぞれ長さ方向にわたって凹部と凸部が交互に連続して並
    んで設けられ、手摺本体を手で握った時に各指がそれぞ
    れ凸部間の凹部に収まるようになされた手摺部材。
  2. 【請求項2】 手摺本体のほぼ半周面内に位置する周方
    向の任意の二側面が、互いに相対する正反対位置となさ
    れた請求項1記載の手摺部材。
JP6310149A 1994-12-14 1994-12-14 手摺部材 Expired - Fee Related JP2774453B2 (ja)

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