JP2774261B2 - 冷却塔の散水装置 - Google Patents

冷却塔の散水装置

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JP2774261B2 JP7266037A JP26603795A JP2774261B2 JP 2774261 B2 JP2774261 B2 JP 2774261B2 JP 7266037 A JP7266037 A JP 7266037A JP 26603795 A JP26603795 A JP 26603795A JP 2774261 B2 JP2774261 B2 JP 2774261B2
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明夫 近沢
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Osaka Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機に付設され
る冷却塔や工業用の冷却水を得るための冷却塔における
散水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷却塔にあっては、散水管の散水
穴から冷却水を充填材に流下させて冷却水が充填材を伝
うように流し、一方送風機から送風した空気を充填材に
送り、この空気と冷却水と熱交換させて冷却水を冷却す
るようになっている。ところで、充填材に均一に冷却水
を分散させて冷却しようとした場合、散水穴のピッチを
細かくする必要があるが、散水穴のピッチを小さくする
と散水穴の径を小さくする必要がある。しかし散水穴の
径を小さくすると水が濃縮されて生成する炭酸カルシウ
ムを主成分とするスケールや外気から侵入するごみ等で
散水穴が詰まるおそれがある。このため、散水穴の径を
詰まらない程度にある程度大きくし、散水穴のピッチを
大きくしており、充填材に冷却水を均一に分散させて流
下させているといえるものでなかった。
【0003】そこで、上記問題を解決するものとして本
特許出願人は先に特願平7−25726号に開示される
ものを提案した。これは散水管の散水穴から吐出した棒
状の水流が当たる位置に水膜形成用板を設け、水膜形成
用板で水流を膜状に広げた状態で充填材に流下させてい
る。この場合、水膜形成用板で水流を膜状に広げて流下
させてることにより散水穴の径が大きく且つ散水穴のピ
ッチが大きくても充填材に分散させて冷却水を流下させ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特願平7−257
26号のものでは水流を膜状に広げるために充填材に均
一に分散させることができるが、空気が下から上向きに
流れるカウンターフロー式の冷却塔に用いると、水膜形
成用板の下部から水流が充填材に流下した際に生じる小
粒径の水滴が空気流に同伴させられて流れることがおこ
る。このために冷却水の水滴が冷却塔の外に飛散するの
を防止するために散水装置の上部にエリミネーターを設
ける必要がある。しかしエリミネーターを設けると、エ
リミネーターが空気の流れの抵抗になるために圧力損失
が増大し、このために送風機動力が大きくなるという問
題が新たに生じる。
【0005】本発明はこの問題を解決するもので、上記
のようなエリミネーターを設けなくても冷却塔外に冷却
水が飛散する防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却塔の散水装
置では、上部に水平に散水管1を配置すると共に下部に
カウンターフロー用の充填材2を配置し、水平な散水管
1の横に長手方向に間隔をあけて複数の散水穴3を設け
ると共に散水管1の側方に水膜形成用板4を設け、散水
穴3から流出する水流が水膜形成用板4に当たることに
より水膜形成用板4で水流を膜状に広げて充填材2に流
下させる冷却塔の散水装置において、水膜形成用板4を
垂直な平面とすると共に散水管1の斜め下方を向く散水
穴3から水膜形成用板4に水を流出させて水膜を形成す
るようにし、水膜形成用板4の下部に下に行く程外側に
行くように傾斜せる第1飛散防止板5を設けると共に水
膜形成用板4の水膜を形成する面と平行に対向するよう
に第2飛散防止板6を設けて成ることを特徴とする。
【0007】また第2飛散防止板5の上部と散水管1と
の間に通風開口7を設けてあることも好ましい。
【0008】また散水管1に散水穴3を設ける位置が真
横の上下方向の中央の高さより下の位置であって、垂直
に対して10〜70°の角度位置であり、散水穴3の直
径が6〜15mmであることも好ましい。さらに第2飛
散防止板5の下部に下に行くほど外側に行くように傾斜
せる傾斜部8を設けてあることも好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】冷却塔Aはカウンターフロータイ
プのもので、全体の構造は図3に示すようになってい
る。冷却塔Aの上部には送風機8を配置してあり、送風
機8の下方には散水管1、水膜形成用板4等よりなる散
水装置を配置してある。散水管1には冷却水供給管9を
連通させてあり、冷却水供給管9から散水管1に冷却水
を供給できるようになっている。散水装置の下方にはカ
ウンターフロー用の充填材2を装填してあり、充填材2
の下方には空気流入部10を設けてあり、空気流入部1
0の下方には下部水槽11を設けてある。しかして冷却
水供給管9から冷却水を散水管1に供給すると、散水管
1の散水穴3から冷却水が水膜形成用板4に吐出され、
水膜形成用板4の下端から充填材2に冷却水が流下させ
られ、充填材2を伝って冷却水が流れる。一方送風機8
の駆動にて空気流入部10から流入した空気は充填材2
の下方から上方に向けて流れ、充填材2を伝う冷却水と
空気とが熱交換し、冷却水が冷却され、冷却された冷却
水が下部水槽11に受けられ、下部水槽11から冷凍機
等に供給される。
【0010】上記散水装置の散水管1は丸パイプ状であ
って、複数本の散水管1を平行で且つ水平に架設してあ
る。この散水管1には複数個の散水穴3を散水管1の長
手方向に穿設してあり、冷却水供給管9から供給した冷
却水を散水穴3から吐出できるようになっている。散水
管1には図1に示すように下方を開口せる断面略コ字状
のカバー体Bを被嵌して装着してあり、カバー体Bの両
側の側片を下方に長く突出させてある。カバー体Bの一
方の側片は散水管1の散水穴3から突出した冷却水を広
げる水膜形成用板4となっている。水膜形成用板4は垂
直な平面となっている。散水管1に設ける散水穴3は水
膜形成用板4に向けて冷却水を吐出するものであって、
散水管1の横側の位置で穿孔してある。この散水穴3の
位置は散水管1の横側の位置であるが、真横である上下
方向の中央の位置より下方の位置で設けてある。つま
り、垂直に対する角度αが10〜70°になるように設
けてある。また散水穴3の径は6〜15mmとなってい
る。水膜形成用板4の下部外面には第1飛散防止板5を
装着してあり、この第1飛散防止板5は下に行くほど外
方に突出するように傾斜させてある。カバー体Bの水膜
形成用板4と対向する他方の側片は垂直面となってお
り、この他方の側片の下部を第2飛散防止板6としてあ
る。この第2飛散防止板6の上部と散水管1との間には
通気開口7を形成してある。
【0011】しかして散水管1の散水穴3から吐出され
た冷却水が水膜形成用板4に当たることにより図2に示
すように広がり、水膜形成用板4の下端から充填材2に
流下して充填材2に均一に行き亙る。一方、充填材2の
部分では空気が下から上に流れるようにカウンターフロ
ーで送風され、冷却水が空気と熱交換して冷却される。
カウンターフローで送風されるとき、水膜形成用板4の
下端から流下する小粒径の水滴は空気の流れに同伴して
流れることが生じるが、この小粒径の水滴が第1飛散防
止板5や第2飛散防止板6に当たることにより捕捉さ
れ、第1飛散防止板5や第2飛散防止板6に捕捉された
水滴が集合して大粒径の水滴となって第1飛散防止板5
や第2飛散防止板6から流下する。また本実施例の場
合、通気開口7を有するために散水管1の直下の充填材
2の部分にも空気が十分に流れ、十分な冷却効果を得る
ことができる。しかも通気開口7を設けることで空気の
流れに同伴する小粒径の水滴が第2飛散防止板6で確実
に捕捉されると共に散水管1の部分でも捕捉され、水滴
の捕捉が確実になる。
【0012】次に図4に示す他の例について述べる。こ
の例も図1に示す例と基本的に同じであるが、第2飛散
防止板6の下端に傾斜部8を一体に設けた点だけが異な
る。傾斜部8は下端に行くほど外方に行くように傾斜し
ている。この場合、空気と同伴する水滴が傾斜部8でも
捕捉され、水膜形成用板4と第2飛散防止板6との間の
間隔が狭くても飛散する水滴を確実に捕捉できる。
【0013】なお、図3では散水装置の下方にカウンタ
ーフロー用の充填材2のみを配置した例について述べた
が、カウンターフロー用の充填材2の下方にさらにクロ
スフロー用の充填材を配置してもよい。また上記例では
水膜形成用板4、第1飛散防止板5及び第2飛散防止板
6を平板状にしたものについて述べたが、曲面を有する
形状にしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は叙述のように水膜形成用板を垂
直な平面とすると共に散水管の斜め下方を向く散水穴か
ら水膜形成用板に水を流出させて水膜を形成するように
したので、垂直な水膜形成用板で広がる水膜が形成され
ると共にこの広げられた水流が水膜形成用板の下端から
垂直に流下するものであり、しかも垂直な平面の水膜形
成用板の下部に下に行く程外側に行くように傾斜せる第
1飛散防止板を設けると共に垂直な平面の水膜形成用板
の水膜を形成する面と平行に対向するように第2飛散防
止板を設けたので、水膜形成用板の下端から垂直に流下
する水滴のうち小粒径の水滴が空気と同伴しても第1飛
散防止板と第2飛散防止板とで確実に受けることができ
て水滴の飛散を確実に防止できるものであり、従来のよ
うに散水管の上方にエリミネータを設けたりする必要が
なくなり、空気流れの圧力損失を減少して送風機動力を
低減できるものである。
【0015】
【0016】また本発明の請求項2記載の発明にあって
は、第2飛散防止板の上部と散水管との間に通風開口を
設けてあるので、水膜形成用板と対向するように第2飛
散防止板を設けてあっても、通気開口に通気することで
散水管の直下の充填材にも送風できて高い冷却効果を得
ることができるものであり、しかも通気開口に通気する
ことで第2飛散防止板で確実に水滴を捕捉できると共に
散水管でも水滴を捕捉できて水滴の飛散を確実に防止で
きるものである。
【0017】さらに本発明の請求項3記載の発明にあっ
ては、散水管に散水穴を設ける位置が真横の上下方向の
中央の高さより下の位置であって、垂直に対して10〜
70°の角度位置であるので、散水管の散水穴から吐出
させた水流を水膜形成用板に当てて確実に広げることが
できて充填材に均一に冷却水を分散して冷却効率を向上
できるものであり、しかも散水穴の直径が6〜15mm
であるので、散水穴が詰まるという弊害を生じないもの
である。
【0018】さらに本発明の請求項4記載の発明にあっ
ては、第2飛散防止板の下部に下に行くほど外側に行く
ように傾斜せる傾斜部を設けてあるので、第2飛散防止
板の下端でも水滴の飛散を防止できて水膜形成用板と第
2飛散防止板との間の間隔が狭くても水滴の飛散を確実
に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の要部の断面図である。
【図2】同上の散水管の散水穴から吐出した水流の流れ
を説明する側面図である。
【図3】同上の冷却塔の全体を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図4】同上の他例の断面図である。
【符号の説明】
1 散水管 2 充填材 3 散水穴 4 水膜形成用板 5 第1飛散防止板 6 第2飛散防止板 7 通風隙間 8 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭53−23951(JP,Y1) 実公 昭48−14336(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 25/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に水平に散水管を配置すると共に下
    部にカウンターフロー用の充填材を配置し、水平な散水
    管の横に長手方向に間隔をあけて複数の散水穴を設ける
    と共に散水管の側方に水膜形成用板を設け、散水穴から
    流出する水流が水膜形成用板に当たることにより水膜形
    成用板で水流を膜状に広げて充填材に流下させる冷却塔
    の散水装置において、水膜形成用板を垂直な平面とする
    と共に散水管の斜め下方を向く散水穴から水膜形成用板
    に水を流出させて水膜を形成するようにし、水膜形成用
    板の下部に下に行く程外側に行くように傾斜せる第1飛
    散防止板を設けると共に水膜形成用板の水膜を形成する
    面と平行に対向するように第2飛散防止板を設けて成る
    ことを特徴とする冷却塔の散水装置。
  2. 【請求項2】 第2飛散防止板の上部と散水管の間に通
    風開口を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の冷
    却塔の散水装置。
  3. 【請求項3】 散水管に散水穴を設ける位置が真横の上
    下方向の中央の高さより下の位置であって、垂直に対し
    て10〜70°の角度位置であり、散水穴の直径が6〜
    15mmであることを特徴とする請求項1記載の冷却塔
    の散水装置。
  4. 【請求項4】 第2飛散防止板の下部に下に行くほど外
    側に行くように傾斜せる傾斜部を設けて成ることを特徴
    とする請求項1記載の冷却塔の散水装置。
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