JP2662750B2 - 調温塔 - Google Patents
調温塔Info
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- JP2662750B2 JP2662750B2 JP3327760A JP32776091A JP2662750B2 JP 2662750 B2 JP2662750 B2 JP 2662750B2 JP 3327760 A JP3327760 A JP 3327760A JP 32776091 A JP32776091 A JP 32776091A JP 2662750 B2 JP2662750 B2 JP 2662750B2
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- Japan
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- tower
- temperature control
- duct
- gas
- control tower
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Description
0℃〜280℃の除塵前の排ガスを、水噴霧によって1
70℃〜200℃付近にまで冷却するための装置である
調温塔に関し、より詳しくは、調温塔内でのガス流を整
流化し、塔壁への水やダストの付着、塔壁の腐食等を未
然に防ぐ調温塔の新規構造に関するものである。
ね円筒形状である塔の上部に、排ガスの導入ダクト(1)
が、該ダクトの一対の垂直壁(1a)(1b)が、塔の水平断面
のなす円の一つの直径上の直線(C) に、平行状になるよ
うに設けられている。また、塔の下部には、冷却された
排ガスの排出口(2) が設けられ、塔天井壁のほぼ中心部
には水噴霧ノズル(3) が備えられている。
温塔では、水噴霧ノズル(3) が備えられているだけであ
り、ガス流の整流はほとんど考慮されていなかったため
に、次のような問題点があった。
は導入ダクト(1) の一対の垂直壁(1a)(1b)に平行に塔内
に流入するするため、図7(b) に示すように塔内では前
記壁(1a)(1b)の延長線よりも外側に渦状のガス流が発生
し、この渦状ガス流が、塔内のガス流の速度分布の乱れ
を生じさせる原因の一つとなっていた。
ガスは、除塵前であるためダストが多い上に、腐食性の
ガスも含まれているため、このように調温塔内でのガス
流れに乱れが生じると、ノズル(3) より噴霧された水と
ガスとの混合(熱交換)が不十分となり、ダスト(D) の
塔壁への付着や水の塔壁への直接の濡れなどが見られ
た。このため、ガス通路の閉塞が起こったり、塗れ壁部
分においてガス中のHClやSO2 が金属壁と反応し、
壁の急激な腐食が進み、壁に穴があくなどのトラブルが
発生した。
のがある。図7の調温塔と異なる主な点は、水噴霧ノズ
ル(3) が塔上部の周囲壁に備えられていることであり、
やはり上記と同様の問題点があった。
点を解決し、排ガスの塔への導入時のガス流の乱れを少
なくして、塔内のすべての箇所で平均的に排ガスが流れ
るように整流し、水噴霧ノズルから噴射された水と排ガ
スとの混合・接触を確実にし、排ガスの温度を効率よく
下げると共に塔壁への水滴やダストの付着、塔壁の腐食
等を未然に防ぐことのできる調温塔を提供することにあ
る。
導入ダクトを特定形状として、ダクトの入口部近傍に垂
直ルーバを設けること等によって、上記目的を達成でき
ることを見出だし、これらの知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
み焼却炉からの排ガスを1つまたは複数の水噴霧ノズル
(3) から噴霧される水によって冷却する調温塔におい
て、塔の上部に、排ガスの導入ダクト(1) が、ダクト
(1) の入口部からダクト(1) と塔との接続部に向かうに
従ってそのガス流路面積が拡大するように形成され、ダ
クト(1) の入口部近傍に少なくとも1枚の垂直ルーバ
(4) が設けられ、導入ダクト(1) と塔との接続部近傍
に、少なくとも1枚の水平ルーバ(7) がガス後流側に向
って下方に傾斜して設けられ、水平ルーバ(7) のガス後
流側に、少なくとも1枚の垂直仕切板(5) が、塔天井壁
から導入ダクト(1) の下部壁付近までの高さ範囲にわた
って、ダクト(1) の長さ方向に設けられ、調温塔の上部
であって、垂直仕切板(5) よりも下方の高さ位置に、塔
の全水平断面積にわたって格子状のスリット(6) が設け
られ、調温塔の天井壁の少なくとも一部が、ガス後流側
に向って下方に傾斜している(8) ことを特徴とする調温
塔である。
入ダクト(1) がガス後流に行くに従いその流路面積が拡
大するように形成され、垂直ルーバ(4) 、水平ルーバ
(7) 、垂直仕切板(5) 及び格子状のスリット(6) がガス
流通方向にこの順に設けられ、さらに、塔天井壁の少な
くとも一部がガス後流側に向って下方に傾斜せられ てい
る(8) ので、排ガスの塔への導入時のガス流の乱れが少
なくなり、塔内のすべての箇所で平均的に排ガスが流れ
るように整流することができる。
明する。なお、実施例の説明において、図1(b) の上方
を左方、左方を前方と称することとする。
塔の上部に排ガスの導入ダクト(1) が設けられ、塔の下
部に冷却された排ガスの排出口(2) が設けられており
(図示略)、また、塔天井壁のほぼ中心部には水噴霧ノ
ズル(3) が備えられている。
は、左右対称であり、塔の水平断面のなす略円の一つの
直径上の直線(C) と平行な直線(C1)および(C2)とそれぞ
れ約20°の角度をなし、ダクト(1) の入口部からダク
ト(1) と塔との接続部に向かうに従ってダクト(1) のガ
ス流路面積が拡大するように形成されている。
んで3枚の垂直ルーバ(4) が設けられている。垂直ルー
バ(4) の高さは、ダクト(1) の上部壁と下部壁の間の距
離の約80%であり、その幅は高さの約65%である。
入される排ガスは、図7に示した従来の調温塔の場合の
ようなガス渦の発生を低減させることができる。その結
果、塔内のガス流の速度分布がほぼ均一となり、ノズル
(3) より噴霧された水とガスとの混合(熱交換)を十分
に行うことができ、ダストの塔壁への付着や水の塔壁へ
の直接の濡れなどを大幅に低減することができる。
び(1d)と直線(C1)および(C2)とのなす角度は、それぞれ
約10〜30°の範囲が好ましい。また、垂直ルーバ
(4) の枚数は、3枚よりも少なくても多くてもよい。
上下に並んで3枚の水平ルーバ(7) が設けられており、
ルーバ(7) の角度はガス後流側に向って下方に約30°
傾斜している。
同様である。
の衝突による塔後方部へのガス流の偏りを防止すること
ができ、塔内のガス流の速度分布の均一性をより増すこ
とができる。
の傾斜角度は特に限定されるものではなく、塔径との関
係等を考慮して定めることができる。また、水平ルーバ
(7)の枚数は、3枚よりも少なくても多くてもよい。
b)(5c)が、塔天井壁に接して、導入ダクト(1) の長さ方
向に設けられている。前記直線(C) 上の中央の仕切板(5
a)は、塔の直径とほぼ同様の長さにわたって設けられて
おり、左右の仕切板(5b)および(5c)は、直線(C) と直交
する直径(C')を(5a)とともにほぼ4等分する位置に、直
径(C')より後方に設けられている。これら垂直仕切板(5
a)(5b)(5c)の高さは、塔の天井壁からダクト(1) の下部
壁よりもやや下方にまで及んでいる。
同様である。
な、ガスの旋回うず流の発生を防止することができる。
数は、3枚よりも少なくても多くてもよい。
板(5a)(5b)(5c)が、塔天井壁に接して、導入ダクト(1)
の長さ方向に設けられているものである。前記直線(C)
上の中央の仕切板(5a)は、ルーバ(7) のガス後流側に設
けられている。また、左右の仕切板(5b)および(5c)は、
図3の場合と同様に、直径(C')を(5a)とともにほぼ4等
分する位置に、前記直径(C')より後方に設けられてい
る。これら垂直仕切板(5a)(5b)(5c)の高さは、塔の天井
壁からダクト(1) の下部壁よりもやや下方にまで及んで
いる。
同様である。
の高さ位置に、塔の全水平断面積にわたって格子状のス
リット(6) が設けられている。この格子の形状は、一辺
が100mmの正方形であり、スリット(6) の高さは2
00mmである。
同様である。
流を得ることができる。
したが、本発明においては、長方形、三角形、六角形な
どの多角形の他、円形であってもよい。
が、ガス後流側に向って下方に約45°の角度で傾斜し
ている(8) 。
同様である。
もさらに、ガス流の塔上部後部壁への衝突による塔後方
部へのガス流の偏りを防止し、ガス流のスリット(6) 上
での静圧分布をできるだけ一定にすることができる。そ
の結果、塔内のガスの流速分布を一定にすることができ
る。
中央から後方部を傾斜天井(8) としたが、塔天井壁のほ
ぼ全体を傾斜天井とすることも可能である。
(図7)の性能を比較するために、これらに対応する図
9[実施例2]および図10[比較例1]に示す塔径1
880mmのモデルテスト装置を作成し、ガス流の速度分
布と、塔壁のぬれ状況を調べた。なお、モデルテスト装
置の塔壁の一部は、透明板(11)にて作成し塔内部の様子
を観察できるようにした。また、ノズル(3) 先端から下
方2mの位置および3mの位置の塔内周壁に、それぞれ
上とい(9) および下とい(10)を設けて、ノズル(3) から
噴霧される水を集水できるようにした。
g=20,000Nm3 /h の流量で導入ダクト(1) よ
り導入し、スリット(6) 下方500mmの高さ位置で熱線
風速計により、水平2次元方向に200mmの間隔で61
ケ所におけるガス流の速度を測定した。
同様の高さ位置で測定を行った。
平均流速が1.67m/sec (最大3.4m/sec 、最小
0.6m/sec )で、平均流速に対する標準偏差は0.
881であったものが、本発明型テスト装置では平均流
速が1.53m/sec (最大2.35m/sec 、最小
0.65m/sec )、標準偏差は0.362と改良さ
れ、ガスの流れが非常に平均化されたことがわかる。
気量Qa=100Nm3 /h で水噴射し、空気をQg=
20,000Nm3 /h の流量で導入ダクト(1) より導
入した場合と、空気を導入しない場合(Qg=0Nm3
/h )のそれぞれについて、上とい(9) および下とい(1
0)に集水された水の量によって、壁のぬれ状況を測定し
た。
すると、かえって上部壁のぬれ量が増しており、空気
(ガス)流が乱れていることがわかる。これに対して、
本発明型テスト装置では空気を導入しなかった場合に比
べて、空気を導入した場合に壁全体のぬれ量が著しく減
少していることより、塔内下向きの整流された空気(ガ
ス)流が得られていることがわかる。
ダクト(1) を特定形状として、垂直ルーバ(4) 、水平ル
ーバ(7) 、垂直仕切板(5) 及び格子状のスリット(6) が
ガス流通方向にこの順に設けられ、さらに、塔天井壁の
少なくとも一部がガス後流側に向って下方に傾斜せられ
ている(8) ので、排ガスの塔への導入時のガス流の乱れ
が少なくなり、塔内のすべての箇所で平均的に排ガスが
流れるように整流される。その結果、水噴霧ノズル(3)
から噴射された水と排ガスとの混合・接触を確実にし、
排ガスの温度を効率よく下げると共に塔壁への水滴やダ
ストの付着、塔壁の腐食等を未然に防ぐことができる。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
断面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
面図である。 (b) (a) 図の調温塔のダクトに沿った水平断面図であ
る。
ある。
テスト装置を示す垂直縦断面図である。
ト装置を示す垂直縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ごみ焼却炉からの排ガスを1つまたは複
数の水噴霧ノズル(3) から噴霧される水によって冷却す
る調温塔において、塔の上部に、排ガスの導入ダクト
(1) が、ダクト(1) の入口部からダクト(1) と塔との接
続部に向かうに従ってそのガス流路面積が拡大するよう
に形成され、ダクト(1) の入口部近傍に少なくとも1枚
の垂直ルーバ(4) が設けられ、 導入ダクト(1) と塔との接続部近傍に、少なくとも1枚
の水平ルーバ(7) がガス後流側に向って下方に傾斜して
設けられ、 水平ルーバ(7) のガス後流側に、少なくとも1枚の垂直
仕切板(5) が、塔天井壁から導入ダクト(1) の下部壁付
近までの高さ範囲にわたって、ダクト(1) の長さ方向に
設けられ、 調温塔の上部であって、垂直仕切板(5) よりも下方の高
さ位置に、塔の全水平断面積にわたって格子状のスリッ
ト(6) が設けられ、 調温塔の天井壁の少なくとも一部が、ガス後流側に向っ
て下方に傾斜している(8) ことを特徴とする、調温塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327760A JP2662750B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 調温塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327760A JP2662750B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 調温塔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05157218A JPH05157218A (ja) | 1993-06-22 |
JP2662750B2 true JP2662750B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=18202686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3327760A Expired - Lifetime JP2662750B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 調温塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662750B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010017177A (ko) * | 1999-08-09 | 2001-03-05 | 김형벽 | 수직.수평다공판을 이용한 유동균일화 장치 |
JP3841600B2 (ja) * | 1999-11-19 | 2006-11-01 | 日立造船株式会社 | ガス処理容器用整流装置 |
JP4737841B2 (ja) * | 2001-01-30 | 2011-08-03 | 株式会社Ihi環境エンジニアリング | ガス減温塔 |
JP5124030B2 (ja) | 2011-03-18 | 2013-01-23 | 株式会社小松製作所 | 排気ガス浄化装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58125705U (ja) * | 1982-02-19 | 1983-08-26 | 三菱重工業株式会社 | ガス冷却塔の整流装置 |
JPH0451849Y2 (ja) * | 1987-08-12 | 1992-12-07 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3327760A patent/JP2662750B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05157218A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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