JP2774144B2 - ビデオ出力形ファクシミリ方式 - Google Patents

ビデオ出力形ファクシミリ方式

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JP2774144B2
JP2774144B2 JP1120075A JP12007589A JP2774144B2 JP 2774144 B2 JP2774144 B2 JP 2774144B2 JP 1120075 A JP1120075 A JP 1120075A JP 12007589 A JP12007589 A JP 12007589A JP 2774144 B2 JP2774144 B2 JP 2774144B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、通信網を介して相手ファクシミリ装置から
受信したファクシミリイメージを、ビデオ信号に変換し
てテレビジョン受像機等に出力できるビデオ出力形ファ
クシミリ方式に関するものである。
[従来の技術] 従来のファクシミリ方式は、紙に記録された2次元的
な文書画像情報を電気信号に変換し、通信網を介して遠
隔の相手に送信し、受信した側のファクシミリ装置にお
いて文書画像情報として復元し、それを再び紙に印刷・
記録して出力し、相手に読めるようにするものであり、
入力および出力ともに、紙を対象とする通信方式であ
る。すなわち、送信側では紙に記録されたものを読み込
み、受信側では紙に印刷して出力することにより、あた
かも、紙の文書を郵送したのと同様の効用を実現してい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の技術におけるファクシミリ
方式は、紙を媒体とした通信方式であるため、受信側の
ファクシミリ装置に紙および紙に記録出力するための機
構が必須のものであり、そのために以下のような問題点
があった。
(1)紙に記録出力するための機構は、複雑でモーター
等の駆動機構や記録機構が含まれるため、極端な経済
化,低価格化は困難であり、一般の家庭用に広範に普及
させることは難しい。
(2)受信側で、記録・出力用の紙を常時準備しておく
必要があるという点が問題となる。すなわち、補充用の
紙の手配、ファクシミリ装置への紙の補給操作等、紙を
扱う処理は煩雑であるため、装置を一般家庭に設置した
場合、家庭内の素人のユーザーにトラブル無く処理させ
ることは、非常に困難である。
(3)受信側で、文書情報を受信した際、紙という消耗
品を消費するという点が問題となる。すなわち、ダイレ
クトメールや商品カタログ広告文書等、送信側が勝手に
送りつけた情報に対して、受信側は欲しくもないのに、
紙という消耗品を消費し、費用負担させられるという問
題点がある。
(4)紙の記録機構の大きさは、紙の横幅の大きさより
小さくすることができないため、自動車電話用ファクシ
ミリ,携帯形ファクシミリ等、装置の小形化が必要な場
合には、問題となる。
本発明は、上記問題点を解決するために創案されたも
ので、受信側において紙を不要とするとともに、紙に記
録・出力したと同様に読み易いビデオ出力形ファクシミ
リ方式を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明のビデオ出力形フ
ァクシミリ方式の構成は、 ファクシミリ信号として受信し復号化した画信号ある
いはファクシミリ信号として読み取った画信号を画情報
として記憶する手段と、前記記憶した画情報を縮小して
その全体像を表示装置に表示する手段と、前記表示され
た画情報の全体像上で表示スタート位置と表示停止位置
を指示する手段と、前記記憶した画情報上で前記指示さ
れた表示スタート位置と表示停止位置の間に複数の矩形
領域を指定しそれらの矩形領域を予め決められた速度で
連続的にビデオ信号に変換し表示装置に出力する手段
と、を具備することを特徴とする。
あるいは、ファクシミリ信号として受信し復号化した
画信号あるいはファクシミリ信号として読み取った画信
号を画情報として記憶する手段と、前記記憶した画情報
を縮小してその全体像を表示装置に表示する手段と、前
記表示された画情報の全体像上で該画情報を見るときの
目線の折り返し的な動きの指示位置を表示スタート位置
と表示停止位置として繰り返し指示する手段と、前記記
憶した画情報上で前記指示された表示スタート位置と表
示停止位置のそれぞれの間に複数の矩形領域を指定しそ
れらの矩形領域を途中の表示停止位置の矩形領域から次
の表示スタート位置の矩形領域へと折り返しながら予め
決められた速度で連続的にビデオ信号に変換し表示装置
に出力する手段と、を具備することを特徴とする。
[作用] 本発明は、受信側において、送信側からファクシミリ
信号として送信された文書情報等の画信号をビデオ信号
に変換し、通常のテレビジョン受像機等の表示装置で表
示する際に、指示された表示スタート位置から表示停止
位置までの複数の矩形領域を、所定の速度で連続的に表
示するか、あるいは、画情報の折り返し構造に基づいて
折り返しながら所定の速度で連続的に表示することで、
実際に紙に記録出力した文書イメージを読むような目線
の動きでファクシミリイメージを表示することにより、
紙へ記録・出力したと同様に、送信された文書情報等を
読めるようにする。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明で実施の対象とする装置例の全体構成
を示すブロック図、第2図はその装置例の具体的な構成
を示すブロック図である。まず、第1図において、1は
ファクシミリ送信装置、2は通信網、3は網制御装置、
4は本発明の要部であるビデオ出力形ファクシミリ受信
装置、5はテレビジョン受像機である。上記において、
ファクシミリ送信装置1は、紙に書かれた文書情報を読
み込み、電気的なファクシミリ信号に変換し、通信網2
を介して受信側の網制御装置3を経由し、ビデオ出力形
ファクシミリ受信装置4へ送信する機能を有する。ビデ
オ出力形ファクシミリ受信装置4は、受信したファクシ
ミリ信号のファクシミリイメージ情報をビデオ信号に変
換して、テレビジョン受像機5へ出力する機能を有し、
テレビジョン受像機5はそのビデオ信号に基づいて文書
情報内容を画像表示する。
ファクシミリ送信装置1としては、従来からCCITT等
において、国際的に標準化されたG−I,G−II,,G−III,
G−IV方式のファクシミリ装置が利用できる。これらの
国際標準化されたファクシミリ装置は、紙の文書とし
て、A−4,A−3,B−4等のサイズの文書を送受信する事
ができるように構成されており、白色の紙の上の黒色の
文書情報を、通常、8本/mm程度の解像度で二値化(白
色部=0、黒色部=1)して、2次元的なディジタル画
像情報に変換し、さらに、ランレングス符号化あるいは
可変長符号化等を用いて、情報量を圧縮し、通信回線上
の1次元情報として送信する装置である。例えば、A−
4サイズ(約20cm×30cm)の文書を、8本/mmの解像度
で二値化した場合、ディジタル画像情報としては、約16
00画素×2400画素×1ビット(合計3.84Mビット)のイ
メージ情報となり、これらをランレングス符号化等によ
り、約1/10に圧縮して(約0.4Mビット)送信する。
通信網2としては、アナログ電話網、ISDNディジタル
通信網,専用線等を用いることができる。上述のA−4
サイズ文書の符号化され圧縮されたファクシミリイメー
ジ情報を送信するのに要する時間は、アナログ電話網を
介して9.6kb/sのモデムを用いた場合は約40秒であり、I
SDNディジタル通信網を介して64kb/sで送信した場合
は、約6秒で転送できる。網制御装置3は、通信網2を
介して送られてきたファクシミリ送信装置1からの着信
呼を自動接続あるいは手動接続して、ビデオ出力形ファ
クシミリ受信装置4へ受信信号を転送する。ビデオ出力
形ファクシミリ受信装置4は、受信した符号化され、圧
縮されたファクシミリイメージ情報を復号化して、元の
文書イメージ情報へ変換し、さらに、それをテレビジョ
ン信号に変換して、例えば、通常のテレビジョン受像機
5へ出力する。
ビデオ出力形ファクシミリ受信装置4の具体的な実施
例の一つは第2図に示されている。第2図において、1
はファクシミリ送信装置、2は通信網、3は網制御装
置、4はビデオ出力形ファクシミリ受信装置、5はテレ
ビジョン受像機、6は人間であり、第1図に対応する部
分には同一の符号を付してある。以下、ビデオ出力形フ
ァクシミリ受信装置4の構成を述べると、7はファクシ
ミリ信号復号化部、8はファクシミリイメージメモリ、
9はサンプリング処理部、10はD/A変換及びビデオ信号
出力部、11はビデオメモリ、12は出力指示部である。上
記において、ファクシミリ信号復号化部7は、網制御装
置3から転送されたファクシミリ受信信号を復号化し、
ファクシミリイメージメモリ8へ2次元の文書イメージ
情報として展開する。サンプリング処理部9は、上記フ
ァクシミリイメージメモリ8の文書イメージ情報を読み
出して文書イメージ情報データのサンプリング処理を行
い、テレビジョン受像機5での表示に合致した大きさへ
文書イメージ情報を変換・縮小・分割し、ビデオメモリ
11へ記憶する。D/A変換およびビデオ信号出力部10は、
ビデオメモリ11上のデータをテレビジョン受像機5の走
査方向に対応して読み出し、D/A(ディジタル/アナロ
グ)変換を行ってビデオ信号に変換し、テレビジョン受
像機5へ出力して、人間6が読めるようにする。この場
合、ビデオメモリ11を複数枚分備えておくことにより、
複数枚分のファクシミリ信号を受信した場合にも、ビデ
オメモリ11の枚数分の情報を記憶しておくことができ
る。このように、複数枚分のビデオメモリを使用した場
合には、どのビデオメモリの内容を表示するか、出力指
示部12から、人間6が指示する。ビデオ出力形ファクシ
ミリ受信装置4から、ビデオメモリ11及びビデオ信号出
力部10を介して出力されるテレビジョン信号としては、
通常のテレビジョン受像機5を表示器として使えるよう
にするため、世の中でビデオ機器用として広範に使われ
ているNTSC,PAL,SECAM等のコンポジットビデオ信号方式
あるいはコンポーネントビデオ信号方式によるものを用
いる。
以上のように構成した本装置例の動作および作用を述
べる。ファクシミリ送信装置1が文書を読み取って送信
してビデオ出力形ファクシミリ受信装置4が受信した文
書イメージ情報は、例えばA−4サイズで縦向きに記録
されている場合、縦横のアスペクト比が概ね3:2程度の
縦長の形態であり、かつ、縦方向の画素数は8本/mmの
解像度の場合約2400もある。これに対して、テレビジョ
ン受像機におけるテレビジョン信号は、毎秒約30〜60フ
レーム(あるいはフィールド)の画面信号を出力するよ
うに構成されており、さらに、一つのフレームは約400
〜500本の走査線で構成されており、個々の走査線ごと
に多値の輝度信号及び色信号を出力するように構成され
ていて、かつ、表示器としての縦横のアスペクト比は、
概ね3:4程度の横長の形態に決められている。従って、
1フレーム分の画素数を超える文書イメージ情報の1枚
の全体像を1フレーム分のビデオ信号に変換するため
に、本実施例では、ビデオ出力形ファクシミリ受信装置
4のサンプリング処理部9において、文書イメージ情報
の画素(縦方向で約2000〜3000程度)をサンプリング
し、ビデオ信号の1フレーム分の走査線数程度(縦方向
で約400〜500程度)のビデオメモリ空間に入る情報量に
なるように、予め決められた適切な倍率(1/3〜1/6程
度)の縮小・間引きあるいは予め決められた適切な枚数
(2〜4)の複数フレームへ分割する処理を行なう。こ
のようにして、本実施例は、受信したファクシミリ信号
をビデオ信号に変換し出力して表示形式の異なるテレビ
ジョン受像機5への文書イメージ情報の表示を可能に
し、紙への記録機構が無くても、テレビジョン受像機5
を用いて、文書の内容を見て読むことができる。
第3図は本発明の実施例を説明するブロック図であ
る。本実施例は前述の装置例において、縮小・間引き等
による定型的なサンプリング処理の結果、細かな部分が
読み取りにくくなることを解決するものである。第3図
において、1はファクシミリ送信装置、2は通信網、3
は網制御装置、4はビデオ出力形ファクシミリ受信装
置、5はテレビジョン受像機、6は人間である。以下、
ビデオ出力形ファクシミリ受信装置4を構成するものと
して、7はファクシミリ信号復号化部、8はファクシミ
リイメージメモリ、9はサンプリング処理部、10はD/A
変換及びビデオ信号出力部、11はビデオメモリ、12は出
力指示部、13はポインティング指示器、14は出力指示記
憶部、15はイメージ回転処理部であって、これらの各部
7〜12はバス16等を介して相互に必要なデータや制御信
号の授受ができるように結合する。上記において、第2
図の装置例の構成と同様の機能を有する部材には同一の
符号を付してある。本実施例においても、基本的には第
2図の装置例と同様に構成する。即ち、ファクシミリ送
信装置1は、紙に書かれた文書情報を読み込み、電気的
なファクシミリ信号に変換し、通信網2を介して受信側
の網制御装置3を経由してビデオ出力形ファクシミリ受
信装置4へ送信する。ビデオ出力形ファクシミリ受信装
置4は、受信したファクシミリ信号のファクシミリイメ
ージ情報をビデオ信号に変換して、テレビジョン受像機
5へ表示する機能を有する。ここで、ビデオ出力形ファ
クシミリ受信装置4は、先ず、網制御装置3から転送さ
れた、ファクシミリ受信信号を、ファクシミリ信号復号
化部7において復号化し、ファクシミリイメージメモリ
8へ2次元の文書イメージ情報として展開する。この文
書イメージ情報をビデオ信号に変換する際の処理とし
て、本実施例では、テレビジョン受像機5での文書内容
の読み取りをやりやすくするため、以下の処理ができる
ように構成する。以下の説明においては、第3図を参照
して述べる。
<処理機能1>サンプリング表示処理 第4図はサンプリング表示処理例の説明図である。こ
の処理機能1は、受信した2次元文書イメージ(受信イ
メージ8a)上の任意の位置の情報を、画面を見ている人
間6の指示に従って、ビデオメモリ11上の表示ウィンド
ウ11aへ、サンプリングして、表示する機能である。
第4図において、8はファクシミリイメージメモリの
メモリ空間、8aは受信イメージ、11はビデオメモリのメ
モリ空間、11aはサンプリング表示用のビデオメモリ11
上の表示ウィンドウである。また、m,nは受信イメージ8
aの画素数、M,Nはビデオ信号として出力される際の、サ
ンプリング表示用の表示ウィンドウ11aの構成画素数、
i,jはサンプリング比率、x,yはサンプリング表示する矩
形上の部分像の受信イメージ8a上での位置、X,Yはビデ
オ信号上での表示ウィンドウ11aの表示装置、を示して
いる。上記において、表示位置X,Yに関する指示情報は
操作者である人間6がポインティング指示器を操作して
入力し、人間6の要求する表示位置に関する指示情報を
出力指示部12が解析して、制御信号に変換し、サンプリ
ング処理部9の縮小・間引き動作を制御して、この機能
を実現する。上記の縮小・間引きは、i×j個の受信イ
メージ8aの画素データから1個のビデオ信号出力用のイ
メージデータをサンプリングすることで行い、このとき
のi,jの値は表示画面の細部が読める程度(例えば2,3程
度)に決定する。もちろん原寸(i=j=1)であって
も良い。
<処理機能2>動的サンプリング表示処理 第5図は動的サンプリング表示処理例の説明図、第6
図はその処理手順を示すフローチャートである。処理機
能2は、受信した文書イメージ(受信イメージ8a)上の
任意のスタート位置から任意のストップ位置まで、指示
された通りに連続的にサンプリング処理を繰り返してビ
デオメモリ上の表示ウィンドウ11aにサンプリングする
ことにより、ビデオ信号の画像フレームにおいて、動画
的にウィンドウが移動しているように表示する機能であ
る。
第5図において、8aは受信イメージ、F0,F1,…,Ft
ビデオ信号として連続的に出力されるウィンドウの画像
フレームであり、F0は第0フレーム、F1は第1フレー
ム、Ftは第tフレームを示している。また、A(x0,
y0)は受信イメージ8a上の動的サンプリング表示の対象
部の(矩形状の部分像)のスタート位置、B(x1,y1
は同じく動的サンプリング表示の対象部の停止位置、t
はスタートから停止に至るまでの経過フレーム数、P
(x,y)はtフレーム目の対象部の位置を示している。
上記において、x,yはtの関数として次式で与える。
上式(1)において、α,βはフレーム毎の位置変動
量即ちフレームの移動速度であり、スタート位置A
(x0,y0)と停止位置B(x1,y1)の差をフレーム数で割
ることにより算出し決定する。フレーム数は予め固定と
してもよいが、移動速度αまたはβの大きい方が指定値
または所定値となるように決定する。
以上の動的サンプリング表示処理の処理手順を第6図
により説明する。まず、表示スタート位置A(x0,y0
および表示停止(ストップ)位置B(x1,y1)に関する
情報は、操作者である人間6がポインティング指示器13
を介して入力する。この人間6の要求する表示スタート
位置および表示停止位置に関する指示情報を、出力指示
部12が解析して、式(1)における移動速度α,βを決
定するとともに、式(1)に一つのtの値を代入して受
信イメージ8a上の対象部(部分像)の位置を算出し、サ
ンプリング処理部9に対する制御信号に変換する。この
制御信号によって、サンプリング制御部9は原寸・縮小
・間引き等によるサンプリングを行い、前述の一つのフ
レーム画像のビデオ信号が出力される。上記tの値は表
示スタート位置から表示停止位置に向う方向に代入し、
最終フレーム画像を出力するまで連続的に繰り返す。
<処理機能3>イメージ回転処理機能 第7図(a),(b),(c),(d)はイメージ回
転処理例の説明図である。本処理機能3は、受信した文
書イメージ(受信イメージ8a)上の任意の部分の情報
を、画面を見ている人間6の指示にしたがって、角度90
度単位で回転させて表示する機能である。イメージ回転
処理部15がこの機能を実現する。
第7図において、8,8´はファクシミリイメージメモ
リのメモリ空間を示し、8aは受信イメージを示してい
る。図中の実線の矢印は受信イメージのファクシミリ信
号としての走査順の方向を示し、点線の矢印はイメージ
メモリ8のメモリ空間からビデオ信号として出力する際
の走査順の方向を示している。(a)は回転のない状態
であり、ビデオ信号の作成の際の走査順の方向は受信イ
メージ8aの走査順の方向とする。(b)は90゜回転後の
状態を示し、(a)の状態の受信イメージ8aを、左上方
を始点として(a)の実線の走査順に読み出した後に、
アドレス変換を行い右上方を始点として(b)の実線の
走査順にファクシミリイメージメモリの他のメモリ空間
8´へ展開する。(c)は180゜回転後の状態を示し、
(d)は270゜回転後の状態を示している。これらの場
合も(b)の場合と同様に、(a)の状態の左上方を始
点として読み出した後に、アドレス変換により、(c)
の場合では右下方を始点とし、(d)の場合では左下方
を始点としてそれぞれ実線の走査順にファクシミリイメ
ージメモリの他のメモリ空間8´に展開する。このよう
にして展開されて回転処理された受信イメージ8a´は、
それぞれ左上方を始点とする点線の走査順に読み出され
てビデオ信号に変換される。上記において、回転処理の
ためのアドレス変換は(a)を読み出す際に行っても良
く、また、回転処理したイメージ情報を展開するメモリ
はビデオメモリ11であっても良い。
<処理機能4>折返し表示処理機能 この処理機能4は、上述の処理機能1,2,3を組み合わ
せて実行する機能であり、文書イメージ上の文字情報の
接続(つながり)および文字列の折返し構造に従って、
サンプリング処理や動的サンプリング処理,回転処理を
接続させ、あたかも操作者の人間6が紙に記録された文
書イメージを読む際の目線の折返し的な動きを(電光掲
示板的な)1次元・1方向の連続的な動きに変換するよ
うに、ビデオ画面のウィンドウ表示を制御する機能であ
る。
第8図(a),(b),(c)は折り返し表示処理手
順の例を示す説明図である。図中、8aは受信イメージを
示し、11aは表示ウィンドウを示している。ここで、受
信イメージ8aとしては300mm×200mmの文書イメージを表
わす2400画素×1600画素のサイズを想定し、表示ウィン
ドウ11aとしては400画素×400画素のサイズを想定す
る。まず、(b)に示すように文書イメージの全体像が
(文書構造)が見えやすいように(a)の受信イメージ
8aを処理機能1におけるi=j=6程度に設定して表示
ウィンドウ11aに縮小表示する。これによる表示画面上
で、ポインティング指示器13を介して、操作者の人間6
が文書の文字列の折返し構造を文字列の接続順に、かつ
読み順に、目線の折り返し的な動きの指示位置を指示入
力(<処理機能2>の動的サンプリング処理のスター
ト,ストップ位置を繰り返し指示)していくことによ
り、制御情報を入力する。入力された指示情報は出力指
示部12が解析して制御信号に変換し、サンプリング処理
部9の原寸・縮小・間引きを含むサンプリング動作を制
御し、サンプリング画面をビデオ信号として連続的に表
示することにより、この機能を実現する。動的サンプリ
ング処理においては、(c)に示すように受信イメージ
8aからの部分像の切り出し位置P(x,y)を折り返し的
に変えながら連続的にサンプリング表示処理を行う。上
記におけるx,yは、動的サンプリング処理開始後のビデ
オ信号出力の経過フレーム数tの関数x(t),y(t)
として下式で与える。
上式(1)においてx0,y0は受信イメージのスタート
位置A(x0,y0)を示す位置情報であり、αはx方向
(横方向)のフレーム毎の移動量、βはy方向(縦方
向)の折り返し毎の移動量、ωは折り返し1回分のビデ
オ信号出力のフレーム数、sは折り返し1回分のビデオ
信号出力の経過フレーム数(s=0,1,…,ω),lは折り
返し経過数(l=0,1,…l0(総折り返し数))である。
<処理機能5>出力指示記憶機能 この処理機能5は各文書情報ごとに指示入力された上
述の処理機能1,2,3,4を記憶しておき、繰り返して文書
を読む際には、記憶されている処理手順にしたがってビ
デオ出力制御を繰り返す機能である。ポインティング指
示器13から入力された指示情報を出力指示記憶部14に記
憶しておき、出力指示部12が読み出すことにより、この
機能を実現する。
以上のように構成した本実施例の作用を述べる。前述
した第1図、第2図の装置例では、サンプリング処理部
9において文書イメージデータのサンプリング処理を行
い、テレビジョン受像機5での表示に合致した大きさに
なるように、予め定められた倍率でイメージ情報を変換
・縮小あるいは分割し、ビデオメモリ11へ記憶し、D/A
変換及びビデオ信号出力部10でビデオ信号に変換して、
テレビジョン受像機5へ出力し、人間6が見て読めるよ
うにしていた。しかし、このような定型的なサンプリン
グ処理では、文書イメージ情報の1枚の全体像を、テレ
ビジョン画面に表示することはできるが、一般に約1/6
〜1/8まで画素数をサンプリングするため、細かな部分
は読み取りにくなる場合がある。そこで本実施例では、
矩形状の部分像を表示してサンプリング処理における縮
小倍率を読み取りやすい限度まで(例えば1/2程度)大
きくできるようにし、これによって、テレビジョン受像
機5に表示できるビデオメモリ空間よりはるかに大きな
ファクシミリ文書イメージ空間の細かな部分についても
詳しく読むことが可能にする。また、動的サンプリング
処理や縮小サンプリング表示(全体像の表示)と部分サ
ンプリング表示(部分像の表示)を組み合せることによ
り、部分像表示における操作性を向上させることができ
る。
このようにして、本実施例においても、受信したファ
クシミリ信号をビデオ信号に変換して出力できる方式構
成になっているため、紙への記録機構が無くてもテレビ
ジョン受像機5を用い文書の内容を見て読むことができ
る。
なお、本発明は、上記実施例に示したように受信側に
おいて実施すれば十分であるが、送信側においても、送
信する文書を確認表示するようにしても良い。また、表
示装置としてはテレビジョン受像機に限るものではな
く、その他種々の形式のディスプレイ装置を利用するこ
とが可能である。このように、本発明はその主旨に沿っ
て種々に応用され、種々の実施態様を取り得るものであ
る。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明のビデオ出力形
ファクシミリ方式によれば、相手ファクシミリ装置から
受信したファクシミリイメージをビデオ信号に変換し
て、テレビジョン受像機等の表示装置に出力際に、実際
に紙に記録出力した文書イメージを読むような目線の動
きでファクシミリイメージを表示できるため、紙へ記録
・出力したと同様に、送信された文書情報等を読むこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で実施の対象とする装置例の全体構成を
示すブロック図、第2図は上記装置例の具体的な構成を
示すブロック図、第3図は本発明の実施例を示すブロッ
ク図、第4図はサンプリング表示処理側の説明図、第5
図は動的サンプリング表示処理例の説明図、第6図は動
的サンプリング表示処理例の処理手順を示すフローチャ
ート、第7図(a),(b),(c),(d)はイメー
ジ回転処理例の説明図、第8図(a),(b),(c)
は折り返し表示処理例の説明図である。 1……ファクシミリ送信装置、4……ビデオ出力形ファ
クシミリ受信装置、5……テレビジョン受像機、8……
ファクシミリイメージメモリ、9……サンプリング処理
部、10……D/A変換およびビデオ信号出力部、11……ビ
デオメモリ、12……出力指示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクシミリ信号として受信し復号化した
    画信号あるいはファクシミリ信号として読み取った画信
    号を画情報として記憶する手段と、前記記憶した画情報
    を縮小してその全体像を表示装置に表示する手段と、前
    記表示された画情報の全体像上で表示スタート位置と表
    示停止位置を指示する手段と、前記記憶した画情報上で
    前記指示された表示スタート位置と表示停止位置の間に
    複数の矩形領域を指定しそれらの矩形領域を予め決めら
    れた速度で連続的にビデオ信号に変換し表示装置に出力
    する手段と、を具備することを特徴とするビデオ出力形
    ファクシミリ方式。
  2. 【請求項2】ファクシミリ信号として受信し復号化した
    画信号あるいはファクシミリ信号として読み取った画信
    号を画情報として記憶する手段と、前記記憶した画情報
    を縮小してその全体像を表示装置に表示する手段と、前
    記表示された画情報の全体像上で該画情報を見るときの
    目線の折り返し的な動きの指示位置を表示スタート位置
    と表示停止位置として繰り返し指示する手段と、前記記
    憶した画情報上で前記指示された表示スタート位置と表
    示停止位置のそれぞれの間に複数の矩形領域を指定しそ
    れらの矩形領域を途中の表示停止位置の矩形領域から次
    の表示スタート位置の矩形領域へと折り返しながら予め
    決められた速度で連続的にビデオ信号に変換し表示装置
    に出力する手段と、を具備することを特徴とするビデオ
    出力形ファクシミリ方式。
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